更新情報(2015年02月13日)
2015年02月13日(Fri)
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「閲覧室」の「オリジナル小説書架」で、「骨董品店 日月堂」第十六話、「雨月露宿」の第四章をUP。
今回は和馬さんにお説教の巻です。 彼が何を思って何をやらかしたかの種明かしと、それが周囲にどう波及したかをひとくさり。 和馬さんだって、晴明の保護者をしているばかりではなく、成長中の一個人としていろいろ理想に向かって模索しているのです。
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No.6591
(更新)
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2015年02月13日の読書
2015年02月13日(Fri)
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本日の初読図書: グラン山での復興支援が一段落ついて、レティはようやく王都へと戻ってくることができた。これで一息つけるかと思ったのもつかの間、遠く海を越えた東大陸にある凌皇国から突然の訪問者がやってくる。 本来なら事前にあるはずの手続きをすべて省略して現れたのは、旅先とはとても思えない豪奢な衣装をまとい、たった一人の護衛だけを供にした14才の皇女シェラン。どうやら彼女の目的は『次期国王の押し掛け花嫁』らしかった。豪華な装いは花嫁衣装であり、侍女を連れていないのは「あなたに従います」という意志を示す凌皇国の風習なのだという。 ただ彼女にはひとつ計算違いがあった。海に隔てられ一年に一度しか使者や情報をやりとりできない凌皇国には、次期王位継承者が姫であるレティに変わったことが、伝わっていなかったのである。 次代が女王と知って愕然とするシェランをひとまず宥めて王宮に迎え入れたレティだったが、彼女から目を離す訳にはいかない。二人の兄達に接近されるのも困るし、あるいは開き直って、再び継承権を兄の方へ戻そうとレティを害する方向へ向かうかもしれないのだ。 ところが注意してシェランを遇するうちに、少しずつ違和感が見えてくる。どうやら彼女達の目的は、ただ次代の王妃になるだけではないようで。 案の定、シェランはとんでもない秘密を隠しており、レティ達はまたも表沙汰にできない厄介な事情に巻き込まれることとなる。 さらにくだらない噂に踊らされ、レティに王位継承権を放棄させようと画策した自称『国を憂える』馬鹿どもによって、レオン王子が誘拐されてしまい ――
サクサク読み進んでますよ。シリーズ5作目です。 前巻で「以下続く」となっていた、キルフ帝国第四皇子亡命の話がまったく出てこないので、最初はあれ一冊飛ばしたか? と不安になりながら読んでましたが、ちゃんと順番はあってました。 今回はいきなり押し掛けてきた王妃志願のお話ってことで、もっとお色気ムンムンなイケイケのオネーサマかと思っていたら、なんというか、純真かつ清楚可憐な『お姫様』で意表をつかれました。 しかしなーー、なんとなく最初から『そう』なんじゃないかなあとは薄々思ったんですが、いくら何でもこれは計画に無茶がないか(苦笑)>シェラン&護衛のヘイツァオ 秘密はあっという間にレティ達にバレてしまい、外交問題に発展させたくないレティ側はやむなく隠蔽工作に手を貸しつつ、さっさと諦めて出て行ってもらおうと、形だけその目的に手を貸してやる展開に。 ……しかしその目的の結末にはびっくりしましたね。まさかあの巻のあのエピソードが、ここに繋がってくるとは……(しみじみ) このシリーズは毎回、次の巻へと少しずつ伏線を残して刊行されて行ってるんですが、伏線をちゃんと回収できる作者さんってすごいと思います。
そして今回の会議の間では、獅子王アレクサンデル以外はほぼ出番なし。 その代わり、幼い頃のレティが、いかにして王になる覚悟を決めていったのかが語られます。 5巻目のテーマは「王としての覚悟」ですかね。 「裏切られるためには、まず信頼されなければならない」 12歳にしてそう断言してしまうほどに、周囲からまったく期待されてこなかったレティーの、ゼロ以下、マイナスからのスタートが切ないです。
ところで新キャラの真性ロリコン騎士ウィラードは、今後も活躍するんでしょうか。 個人的にはけっこう好きなタイプなんですが(笑) 彼は彼で、ナイツオブラウンドの一人に入っても面白いと思うんだけどなあ。
「雨の神様 風の神様(小説家になろう)」 http://novel18.syosetu.com/n0898bw/
名前も付けられず、商品として育てられ身体を売らされていた少年は、ある日の地震をきっかけに異世界へと飛ばされた。その島国では千年前に雨の神と風の神が封印されてしまったため、土地が砂漠と化し荒廃しているという。少年が落ちたのは、その神々が封じられた森の中だった。魔物の姿に変えられた二体の神々は、少年に封印を解くのに力を貸して欲しいと乞うてくる。その方法は、少年にとってはごくごく簡単なもので……
えー……洗脳教育状態だった少年の一人称なおかげでなんだかほんわかした雰囲気の文章になってますが、実質はかなりエグいBLものです(−ー;) 自分が不幸であることにすら気づいていない少年が、神様達や異世界の人々の愛情を受けて、最終的には泣いたり怒ったり、もちろん笑ったりすることも覚えていけて、めでたしめでたしな読後感なのは良かったです。
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No.6592
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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