2014年08月21日の読書
2014年08月21日(Thr)
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本日の初読図書: エーアイセンター設立に伴い、東城医大内のみならず、司法の分野などからも様々な思惑が絡み合い渦巻いていた。そんな中、センター長の座を無理やり押し付けられた田口は、自身が傀儡であることを自覚しつつ、しかたなく踊らされることを享受していた。 しかし悪意の手は、見えないところから忍び寄ってくる。 エーアイセンター運営連絡会議のメンバーの一人で、元警察庁刑事局局長の北山が、納入されたばかりの新型MRIコロンブスエッグの側で殺されているのが発見された。発見したのはオブザーバーで現職警察官の宇佐見警視。そして現場には銃を握って昏倒している高階病院長がいた。宇佐見によれば高階が駆けつけた宇佐見に対して銃を向け抵抗したので、絞め落としたのだという。 そもそも北山は高階病院長の収賄を発見し、彼を連行しようとしていたのだという。つまり高階はそれに抵抗して北山を射殺したのだと。 限りなく現行犯に近い逮捕劇に、東城医大側は愕然とする。高階病院長がそんな真似などするはずがない。しかしこの事件が世間に報道されれば、東城医大は完全に崩壊する。ただ何故か警察側は週明けまでこの事件の公表を控えるとのことだった。ならばその間に事件の謎を解き、真犯人を挙げればいいと、田口や白鳥らは限られた三日間の中で全力を尽くして奔走し始める……
チーム・バチスタの……ええと、何冊目だっけ。 いい加減内容が他作品とクロスしすぎて、判らない部分があれこれと。 たぶん、「極北クレイマー」を読んでるともっと判るんでしょう。あと「螺鈿迷宮」も読んでないと、ますます内容が判りませんね。あれドラマではバチスタ・シリーズに含まれてましたけど、原作ではあくまでスピンオフ扱い。本編しか読まない主義の人は読まないと思うんですがねえ。
今回のストーリーは病院長に掛けられた冤罪を解くという、医療ミステリ色の濃いもの。久々に白鳥劇場が全開で、そういう意味では楽しめるかもしれません。 ただ話の根底に流れる『悪意』が気持ち悪くて、私にはちょっと辛かったです。特に東城大学のターンになる第二部に到達するまでがしんどくてしんどくて。 思わせぶりに出てきて、大言壮語吐きまくったあげくにそのまま再登場しなかった『彼女』とかさ……たぶん次回作でまた登場するんでしょうが、正直彼女が出てくるならもう読むのやめようかな、ってぐらいそりが合わないというか。
ああでも、城崎さんと瑞人くんが再登場してくれたのは、ちょっと嬉しかったかな。 彼らがあの後も、彼らなりの人生をしっかり生きていてくれているというのが感じられました。
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No.6154
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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