よしなしことを、日々徒然に……
※ 2018年以降の記事は、別ブログの方へUPしています ※
新しいブログへは こちら からどうぞ。



 レッドクリフのラストもこんな感じだったな……
2014年07月23日(Wed) 
いつかやるだろうやるだろうと思い続けて、ケーブルテレビの番組表をチェックすること一年以上。
このたびついに、ポチッとしてしまいました。

B002UMAIVCアルゴ探検隊の大冒険 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-12-23

by G-Tools

タイタンの戦い」に並ぶ、ハリーハウゼンのストップモーション・アニメの傑作です。音声は英語で、日本語は字幕のみ。

いやあ、懐かしい!
巨像テイロスの足首から赤い液体が噴出するシーンとか、七首のハイドラの気持ち悪さ、そして七体の骸骨戦士とのチャンバラなど、幼いころワクワクしながらテレビにかじりついて見ていたものでした。
今になって改めて視聴してみても、特撮部分の見事さはまったく衰えていません。
あのどこかぎこちない動きが、いかにも人間の理解が及ばないクリーチャーっぽくて、見ていて怖さを掻き立てられるのですよ。特に骸骨戦士の恐ろしさなど、素晴らしいの一言につきます。

しかし驚いたのは、ストーリーが意外なほどギリシャ神話そのままなことです。
これは幼いころに戦争で父親を殺され王座を奪われた青年ジェーソンが、王位を取り戻そうと奮闘するお話なのですが。
まず魅力的なキャラであるヘラクレスや、彼と仲が良くいい感じに知性派っぽい雰囲気を出していたハイラスが、実にあっさりと途中退場してびっくり。しかし見終わったあとに調べてみたら、ギリシャ神話の「アルゴナウタイの冒険」でも、ほぼ同じ展開なんですね。まあハイラスの退場理由はちょっと違いましたが。
さらにはそもそも主役のジェーソンの傲慢さと脳ミソ筋肉加減。血筋だけを根拠に堂々と「王座を奪い返しに来た!」と、相手の素性も知らないで言い放ち、結果的に親の仇の後援を受けつつ監視された状態で冒険へ出発する下りとか、あまりの阿呆さに思わずポカーン( ;゜Д゜)
しかも正統なる王位を主張する権威付けのために、当たり前のように他国の信仰の象徴(黄金の羊の毛皮)を盗みに行くとか、ちょおま、自分がされたこと忘れたのか?? と。
あげく仲間をぼろぼろ失っていったのにもかかわらず、その地の美人女神官をさらってきて、船上でキスシーンでハッピーエンドとかww 王座奪還はどうしたwww

……でもそれがギリシャ神話クォリティなんですよねえ(笑)

自分のことだけ考えて、好き勝手に行動し、時に成功しときに破滅してゆく。
それがギリシャ神話の持つ味だと思うのです。

調べてみると、この物語は神話でその後、悲惨な展開を迎えるようです。
女神官メデイアとジェーソンは一度は結婚するものの、呪術を駆使するメデイアがいろいろとやり過ぎたおかげで、結局ジェーソンは王位を取り戻せずじまい。
しかもジェーソンが他の女性に心を移したため、相手の女性も自分達の子供も皆殺しにしたあげくメデイア出奔。ジェーソンは放浪の後に哀れな死を遂げるとか知ってみると、ラストシーンを見守っているゼウスとヘラのやりとりや微妙な表情が、なんだか思わせぶりに見えてきます。

子供の頃は、ただ特撮に胸踊らせていただけですが、大人になってから見てみると、なかなかどうして奥が深いお話だったんだなあとしみじみと思ってみたり。

■イアーソーン - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%B3
No.6033 (映像)



<< 2014年07月 >>
Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

サーチ :


 最新の記事
 レッドクリフのラストも..

 リンク
 神崎へメール
 私立杜守図書館
 蔵書リスト

 

   

 ブログ内記事検索:
 
 AND OR  


Back to Home...

[管理用] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.41