更新情報(2014年05月23日)
2014年05月23日(Fri)
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閲覧室の「その他書架」で、著作権切れテキスト「凾中の密書(コナン・ドイル著、三津木春影 翻案)」の四章目をUPしました。
ベルミニスター公爵の末娘こと晴海公爵の末の姫君、ヒルダ・トレローニー・ホープこと寺根郁子夫人の御登場vv 相変わらず命名の妙が素晴らしいですな。
ところで今回UPした話には関係ありませんが、ホームズさんがよく吸っていらっしゃるあのパイプ、あれって一回葉っぱを詰めたら、けっこう長く吸えるらしいですね。人によって差はあるけれど、三十分から場合によっては二時間ぐらいだとか。ホームズさんはヘビースモーカーだからプカプカ激しく吹かすとしても、一服で1時間ぐらいは吸えるということは……「パイプ3服分の問題」は三時間になるわけで。思ったより長いかもとか思ってみたり。
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No.5849
(更新)
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馴れって恐ろしい
2014年05月23日(Fri)
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pao ままさんがヘアブラシの記事を書いておられたので、私もひとつ。 あれは三ヶ月ほど前のこと。 ふと思いついて、自分専用のヘアブラシを購入したのですよ。今まではずっと、母と共用していたのです。 しかし実はヘアブラシにはちょっとわがままな母と私。何度か買い替えてきたものの、なんだか頭皮への当たり心地がよろしくないと、いつも古いブラシへと逆戻り。結局私が中学生の頃から使っているものを、いまだに使用しているという状態でした。当然、かなりくたびれがきています。 そんな訳で、今回ばかりは百均などには頼ることなく、ちゃんとしたお店で今あるブラシとできるだけ似たのを探そうと考えたわけで。 で、なかなか良さげなのを見つけて買ったのが、2月の半ばでした。 いそいそと帰宅していざ使ってみると……あれ、ちょっと固くね?
これまで試してきた、柔らかすぎて頭皮に届いてないぞワレェ!? とか、トゲの間が空きすぎてて梳けた気がしないんじゃぁ!? というタイプよりは良かったんですが、ちょっと刺激が強すぎる、かも?? と思ったんです。
でもまあ、これぐらいなら許容範囲。 しばらく使い込めば多少柔らかくもなろうかと、そのまま使い続けて三ヶ月が過ぎました。
そして最近。 ……あれ、久しぶりに以前のブラシ使ってみたら、柔らかすぎて物足りないぞ……?
ブラシが柔らかくなるより先に、頭皮の方がなじんでいました(笑) まあ、適度な刺激があったほうが、頭髪にもよろしいよね、きっとvv<好みはあくまで使い心地であって、髪に良いかどうかまでは気にしていない
しかしままさんが買われたという、イギリス王室御用達とやらいうブラシも気になるなあ(ドキドキ)
あ、あと、サービスを申し込んでいた、スマホの電池パックが無事到着しました♪
良かった、古い機種なのにまだ在庫が残ってて……
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No.5853
(日常)
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2014年05月23日の読書
2014年05月23日(Fri)
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本日の初読図書: 「外交の危機(近代デジタルライブラリー)」 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905691
「斑の蛇」に引き続き、探偵王 緒方緒太郎 理學士と日獨戦争帰りの元軍醫 和田義雄さんのコンビの三作目です。原作は「海軍条約文書事件」。
どうやらこのお話での和田さんはまだ結婚しておらず、神樂坂で緒方さんとの同居を続けたままのようですね。和田さんが友人からの手紙を受け取った時、「恰度緒方學士は早くから例の化學室通ひに出て行つた後で、私はひとり自分の室で書見に耽つてゐる」となっています。そして和田さんは読んだ手紙を持って、わざわざ外出先の中央病院へと足を運ぶ。自宅兼診療所 → 221Bだった原作とは、ある意味逆の行動とも言えますかね? さらに「私は此頃は以前と違つて、駿河臺博愛病院に助手として通つてゐる」ともあるので、開業医として独り立ちもしていない模様です。
今回の固有名詞の日本語変換は、たとえば
友人のパーシー・フェルプス → 三輪敏雄 ウォーキングのブライアブレー邸 → 府下大森鹿島谷の邸宅 ブリクストンのアイビーレーン16 → 四谷區愛住町(あいずみちやう)十四番地 保守党の大政治家ホールダースト卿 → 松原侯爵という有名な政治家 婚約者ハリスン → 春子孃 婚約者の兄ジョウゼフ・ハリソン → 權藤俊策 フォーブズ警部 → 富樫探偵 近衛コールドストリーム連隊 → 奈良の五十三聯隊 ノーサンバーランド州の鉄器製造業 → 名古屋の製絲會社
といった所。さらに細かい部分では、暖炉は火鉢に、辻馬車は人力車に、銀食器は延金に、シャクナゲは南天にといった具合でした。 有名なカフスにメモを取るシーンは、さすがに「手帳(ノート)に鉛筆で書きとめた」に。 あと薔薇の花を手にとって云々の台詞は、一部削られていましたが、その分いままで読んだ翻訳の中では一番何を言っているのか判りやすかった気がします。唐突感には変わりありませんがvv ……最近の翻訳とかグラナダ版とかでは、あの場面本当に「この人いきなりナニ意味不明のこと言い出してるの??」と、依頼人ともどもきょとーーーんとしてしまいますからねえ(苦笑)
ところで緒方さんが暇はあるか? 手伝ってくれるか? と訪ねてきた時の和田さんの反応は、ちょっと複雑です。原作では「暇な時期だし大丈夫!」みたいに即答しているのですが、こちらでは「忙しい折であつたが、竹馬の友の此生死問題には何を措いても努力せねばならぬ樣な氣がする」と、緒方さんではなく依頼人の三輪さんの方を気遣ったうえでの「ナニ二日や三日は潰しても、決して差支へ有りません」という答え。 ホームズさんの誘いには何をさておいても同行するワトソンさんとは、ちょっと雰囲気が違うかなあという感じでした。 そもそもワトソンさんがホームズさんに敬語を使ってるって段階で、なんだか微妙なんですよねえ。
あと婚約者の春子さんも、もうちょっと芯のあるしっかりした人のイメージだったんですが、緒方さんが三輪さんを連れ出すから、一人で部屋を守っててほしいと言われて、「それで妾だけが此處に殘りますの?」あはれにも春子孃は泣かんばかりである。ってのは、なんだかなあ……
そして今回一番の珍訳は、 「人間には迚《とて》もこんな足痕は出來さうに思はれぬ?」 でしょうか(笑) おそらく原文の“I don’t think anyone could make much of this,”の部分だと思うのですが。手元にある鈴木幸夫訳だと「これじゃ誰が見たって役に立ちませんな」ですし、某翻訳サイトでの表記は「これでは誰も分からないでしょう」。 全然違うぢゃんvv っていうか何故に疑問形??
なお、最大の見せ場である取り戻した文書を隠した皿を開ける場面は、ハドソンさんが居ないので、普通の下婢が運んできています。当然「ハドソンさんの食事は美味しい」的な台詞もなく、代わりに「つまらぬ物だが、今歸り掛けに其處で誂へて來たのだ。」と、仕掛けを知ってから読み返すと、ちょっとクスリとできる言葉に変えられていました。これはこれで面白いのではないかとvv そして今回も最後に1Pぐらいの後日談が書き足されています。原作のバサッと終わる雰囲気と較べての是非は、前回「斑の蛇」に以下同文。
……以下同文といえば、やはり「斑の蛇」でもそうだったんですが、この作品、目次で思いっきりネタバレしてるんですよね(−ー;) おかげで目次を見るだけでどの作品かすぐに分かるんですが、これを最初に読んでいた当時の人達は、目次で犯人を名指しされていることに不満はなかったんだろうか……
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No.5854
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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