よしなしことを、日々徒然に……
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 2014年05月02日の読書
2014年05月02日(Fri) 
本日の初読図書:
4022130024シャーロック・ホームズの冒険 2 まだらの紐 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
コナン・ドイル JET
朝日新聞出版 2008-02

by G-Tools
今回の収録作は「まだらの紐」「黄色い顔」「入院患者」「瀕死の探偵」です。
またマニアックなvv 作画も「入院患者」あたりから自重が薄れている感じ(苦笑) それとも ―― 私はよく判りませんが ―― 作中年代に合わせて、ホームズさんの老け方を変えてあるのでしょうか??
ワトソンさんはあんまり変わらないんですけど、ホームズさんの顔の老けっぷりが、1巻での後書きの「油断すると皺を描き込みすぎて、担当さんがミスノン持って追っかけてくる」というのがさもありなんというところ。本当に少女マンガかこれ(笑)

「入院患者」を除けば、どれもそれなりに曰くつきのラインナップ。今回もしっかり面白かったです♪
「まだらの紐」は、後書きによるとやっぱり「皿のミルク」部分が苦しかったそうで。そこをごまかすためにか、ロイロット博士の私室を調べるシーンがカットされていました。故に金庫の存在と、先を輪にしたムチまで省かれてしまったのが、残念といえば残念な所。おかげで姉の部屋を見ただけで真相を解いてしまうというように、ホームズさんの超絶推理がいっそう際立っています。惜しむらくは、姉妹二人が「寝る時に窓とドアに鍵をかける」という説明もなかったため、謎解きの「危険が窓側から来るものでない以上、隣室、博士の部屋からだろう」の推理根拠が唐突っぽかった点ですかね。あと蛇にまだら模様がなかったのも、微妙に惜しい。
「黄色い顔」は、原作が『ホームズさん珍しく大失敗』なお話なので、正直あんまり内容を覚えていないのですけれども。おおむね忠実な流れだったと思います。依頼人が内面的に男前なあたり、そういう意味ではいま読むと意外におもしろかったかもです。あと女の子がすごく可愛かったvv
「入院患者」は、まあ可もなく不可もなく、といったところでしょうか。気になったのはホームズさんが室内を観察する様子があんまりなく、あとからああだったこうだったと解説するだけなことぐらいでしょうか。あと原作では触れられていませんが、この作画だと首吊ってるシーンで足場になったものが足元に転がっていないあたりに、ミステリファンが逆に目をつけそうだと思いました。とはいえこのお話は、依頼人が犯罪者であることを隠して嘘を言い続けた結果、ホームズさんが依頼を受けなかったため殺されてしまうけれど、犯人たちも因果応報の目に遭うという、ホームズさん達はどこか傍観者的な立場にある回ですし。これはまあこれで。
そして今回の最大の見どころはこれ、「瀕死の探偵」でしょう!
原作中でももっとも風変わりで、振り回されるワトソンさんが気の毒で、そしてホームズさんがワトソンさんに寄せる信頼が珍しくはっきりと現れているお話です。
もうね、さすがはJETさん。ホームズさんの憔悴ぶりの描き方が半端ないです(笑)
まさしく骨と皮のガリガリなところもそうなんですが、迫真の錯乱ぶりもきっちり描写してあります。ポケットの小銭に、太平洋の底の牡蠣♪ ワトソンさんが象牙の小箱を手にした時の形相ときたら、まさしく身の毛のよだつような表情です。事情を知らなければびっくりするし、事情を知ってから読み返すと、なんて微笑ましいvv そんなに顔色変えるほどワトソンさんが心配だったのかvv
そして寸前の瀕死ぶりから一転、「燐寸と煙草を取ってくれないか」のコマの格好良いこと。そうそうこれが見たかったんだよ!! って感じでした。
ただひとつの難点は、ごく一部ですがワトソンさんの表情にコミカルなディフォルメ(目が点とか)があったため、彼が親身になって心配しているという印象がちょっと薄れてしまったことでしょうか。
ああでも「足りぬと言うなら証人もいる」の言葉に合わせて、ベッドの下から出てくる場面は、これまた格好良かった、ふふふふふ。 ……あの角度で出てこられるって、ホームズさんのベッドのマットレス、どんだけ薄いんだってー気はしますが(苦笑)

ところで、事件になるとろくに食事を取らないまま精力的に動きまわるホームズさんが、たかが3日ぐらい食べなかった程度で、あんなにやつれるんだろうかとは、原作を読んだ時からの密かな疑問だったり。動き回りまくってたんならともかく、ずっと寝たきりだしなあ。やっぱり水分が重要なんでしょうか……?

ともあれこれで、現在発売されているJET版ホームズはコンプしたはずです。
いろいろ文句はつけましたけれども、それはあくまで「全体的にすごく良く出来ているからこそ」気になってしまう些細な点とも言えます。
とにかく、私は今まで読んだホームズさんのコミカライズでは、JET版を一番オススメしたいと思います。
本当に素敵なんですよ……?
なおJETさんのコミカライズでは、他に金田一耕助やエラリー・クイーンあたりも良いです。私は読んでいませんが、明智小五郎やルパンも描いてらっしゃるそうです。
No.5787 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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