よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年08月09日の読書
2013年08月09日(Fri) 
本日の初読図書:
4062757338ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2007-05-15

by G-Tools
売れない役者の内藤茂太は、携帯のスパムメールによるワンクリック詐欺に引っかかってしまった。日々の生活費すら事欠く彼にとって、二万九千円は大金だ。恐慌状態に陥ったまま金を振り込んでしまってから、友人の指摘で詐欺に気が付いた茂太は、どうにかして詐欺グループに仕返しをしたいと考える。ことは金の問題ではない。この屈辱をなんとかして晴らさなければ、悔しくてたまらないと思ったのだ。
友人である仲本一平は、歌舞伎町でさまざまな職を転々としており、裏の社会にもある程度通じていた。その彼のつてを頼って、茂太は協力者をつのり、詐欺グループの情報を集めようとする。
一方で、歌舞伎町では不審火が相次いで起こっていた。いずれも小火で終わっているが、誰もいない火の気のない部屋から出火しており、油や発火装置のたぐいも見つかっていない。はたして出火原因はなんなのか。事故なのか過失なのか、それとも放火なのか。
火災が起きた建物は、すべて中華マフィアの所有だった。対立する二つの勢力、王卓蔡と呉孫達の持ち物が混ざっている。警察の組織犯罪対策課は、マフィアの抗争による報復合戦だと考え、STに放火の証拠を見つけろと言って来た。組対課と捜査課はなにかと折り合いが悪く、頭ごなしに命令しホシは自分達で確保しようと画策する組対課に対し、所轄署の刑事や菊川警部補などは反発を隠せないでいる。
茂太達は詐欺グループへの報復として金を騙し取る事を決め、そのプランを練っていた。中華マフィア王卓蔡の名を借りて、詐欺に使われた盗撮写真がマフィアの愛人のものだったと、逆に脅そうと言う計画だ。
相手は裏社会のプロである。当然、暴力に対する備えは必要だった。役者仲間に古流武術を修めている駒田という男がいたので、二人は声をかけた。すると駒田は乗り気で仲間に入ってきたが、いざという時のためにもう一人、腕に覚えのある人間を引き込もうと言い出す。
なんでも自分の同門に、とんでもなく強く、人間的にも信頼できる男がいるのだと。
都の公務員をやっているというその男は、名を黒崎勇治といって……

色シリーズ、最終巻は寡黙なサムライ黒崎さんのターンです。
黒崎さんのお話は、シーズン1での「黒のモスクワ」が既にあるので、二番煎じにならないかな……と少々心配していたのですが、どうしてどうして。
途中までは、またも別サイドの視点がいくつも挟まる群像劇っぽくて、ああやっぱり似た雰囲気かも、と思いきや、ラストでひっくり返されましたvv
リーダー気質の一匹狼(笑)赤城さんが語る黒崎さんの行動の裏側に、目から鱗がばりばり剥がれていく心地がしましたよ。
ほんとにね、読んでいて「良いのか黒崎さん、現職の警視庁勤めが詐欺仲間に入っちゃって」とか思っていたのに。それが、よもやまさかの全て計算ずく? 物語は黒崎さんの手のひらの上ですか!?
そして男は黙して語らない。拳ですら語らない。真の武道家はただ対峙するだけで、互いの力量を把握して勝負をつけるのですよ。くぅっ、格好良すぎるぜ 《o(><)o》

また今回は、いつも寡黙な黒崎さんが、突出してしゃべらなかったように思います。仮にも彼がメインの巻なのに、読後思い出せる台詞が三つだけって(苦笑)

まあそんな彼がメインだからこそ、視点を増やして、警察側と犯人側と詐欺グループという、三種類の流れを作ることが必要だったんでしょうが<寡黙キャラがいると、場が持たないのはよっく判る(苦笑)

そんなこんなでSTシリーズも第二部まで読了。
んー、ここまで読んできて思うことは、大変おもしろくはあるのですが、各キャラクター達があまり本業での活躍をしていない! という不満が残るかな。法医学の赤城さんは、毎度検死とかしてるからまだ良いんですが、青山さんはプロファイリングとか事件のまとめばかりで、文書鑑定はほとんどしてないし。山吹さんも、人間心理とか宗教関係のうんちくがほとんどで、化学関係のことは……? 黒崎さんと翠さんにしても、もっぱら「人間嘘発見器」としての役割が多いですよね? あ、翠さんは一応、今回とか〜モスクワで、物理的な話をしてたけど。
とにかくメンバーの側面的特殊能力の方にばかり目がいってしまっていて、本業でもちゃんと有能なのだよ〜と言うことをあまり語っていないのが、なんだかもったいないように思えました。
今回も黒崎さんは、科学的説明はほとんど翠さんに丸投げして、武道家としての活躍ばかりしていたし。
……まあ、事件解決に至るキーワードを口にしたのは彼だったし、それに赤城さんによって、黒崎さんが人間ガスクロと呼ばれるに到ったその背景には、化学に対するたゆまぬ努力があったのだと説明されてはおりましたが。

さて、続く第三部目からは各地の伝説とかがテーマになっているのかな?
ううむ、読むべきか、それとも区切りの良いここでいったん止めておくべきか……微妙なところだなあ……

あ、それと、なんで黒崎さんが最後の火災現場にたどり着けたのかが謎のままじゃ……到着したの火が出る前だったよな。それとも窓が割れてバックドラフトが起きる前、蒸し焼きの段階で既に、物の燃える臭いが往来へとかすかに漏れ出してたんでしょうか……?
No.5025 (読書)


 蔵書タグ
2013年08月09日(Fri) 
ブックカバー。下から単行本サイズ・新書サイズ・文庫サイズ。



それぞれ2枚・2枚・5枚の合わせて9枚、昨日用意した蔵書印風タグを縫いつけましたvv
んー、もうひとまわり小さい方が良かったかな……?<およそ3cm角
改めて説明すると、エクセルとフォトショを併用して作成したGIF画像を、アイロンプリント用紙に左右反転モードで印刷。糸のほつれを防ぐために、余白の無地部分ごと白い布にアイロンで転写して四角く切り取り。仕立て済みのブックカバーにミシンで縫いつけました。



あいにく用紙の残量が足りなかったため、全部のカバーには着けられませんでしたが、とりあえずよく使う9枚に蔵書印兼ネームタグを装着できたわけです。
これで万が一、外出先で置き忘れた場合でも、見つけられる可能性がUPしましたな♪

あとは裁縫作業をするついでにと、以前に花のアップリケをつけて作成した、単行本サイズのカバーもちょっと手直ししました。要はかがり口をいったん解いてひっくりかえし、アップリケを全部外してしまっただけなんですが。
いやあ、半日かけて縫いつけたアップリケだったんですけどね……実際に使ってみると、読んでる時にどうにも指先がフェルトに触れて、気が散ってしまうのですよ。
やはり何事もシンプルがベストなのですね〜〜
ま、これも良い経験になったということで。

さてと、あとは新しいアイロンプリント用紙を買ってきて、残りのブックカバー分と、さらに今後追加で作る時用に、何枚か多めにタグを準備しておかないとかな……
No.5026 (創作)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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