よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年06月23日の読書
2013年06月23日(Sun) 
本日の初読図書:
4894569469三国志 (6の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
角川春樹事務所 2001-11

by G-Tools
ヒヨドリとかタヌキの観察にかまけていたら、うっかり五日も掛かってしまいました。ようやく折り返しの六冊目を読了。
曹操はもっぱら北部の平定と袁紹の息子の掃討に力を割き、孫権と周瑜はひたすら揚州内部を固めることに腐心。あとは涼州の馬超が出始めたぐらいで少々中だるみ感があるかと思いきや、どうしてどうして。後半、これまでどちらかというとエピソードを削られがちだった劉備サイドが、鬱憤を晴らすかのように活躍してくれました。

今回の見どころはなんと言っても、劉備が隠棲している孔明の元を三度尋ねて迎え入れるあたりからでしょう。そして荊州牧 劉表の死に乗じて南下してきた曹操軍のために新野を逐われ、十万の民衆と共に進軍するも、あえなく大軍に追いつかれて民もろとも壊滅。わずかな手勢のみで命からがら敗走し、かろうじて関羽の船団に助けられ、揚州と手を結ぶべく孔明を使者に出す……という、劉備の生涯でも屈指の大敗北エピソード。映画「レッドクリフ」では導入部分に過ぎないあたりが、じっくりしっかり語られています。
もうね、北方謙三はこれをこう料理するか! と驚かされっぱなしでした。

軍師として劉備軍に参加した孔明さんは、「戦(いくさ)で負けつつ戦略で勝つ」という方針を説明し、数年・十数年後を見すえた作戦を立てるのですよ。その為にまず、曹操に降伏することを選択した荊州を、いったん放棄して揚州方向へ逃げるように進言。そして曹操に荊州を容易く取らせることで、そのまま勢いに乗って揚州までも攻めるように仕向け、そこで危機感を覚えた孫権と同盟を組むことで曹操の南下を阻む、と。しかしもし曹操が孫権を攻める前に荊州へ腰を据え、時間を掛けて力を蓄えてしまっては、もう勝ち目がない。なのでいかに曹操を後先考えず突っ走らせるかを考えて出した結論が、「囮を使って荊州の要である江陵へ曹操の軍を誘導する」です。
囮になるにはできるだけ遅く進軍しなければならない。しかしあまりゆっくり動いていては疑惑を招く → そうだ民衆を護衛しているように見せかければ、遅くても不思議ではないし、徳の将軍という面目も立つ。さらに劉表の弔い合戦として兵を挙げるという名目もプラスすれば、男を上げた上で、降伏を不満とする荊州内の武将達も配下に組み込めて、一石でいくつも鳥が落ちる★

どうだ、この腹黒さは!<誉め言葉
十万の民衆が最初から完全に盾&捨て駒ッスよ? 護衛しているように見せかけて、その実、軍の主力は別行動して全部温存。力及ばす潰走したと思わせるため、確かにかなり綱渡り的な危険は侵しましたが、それでも蹴散らされたあとに民衆を置いて兵達だけ離れた場所で集合したら、ほとんど被害なく元通りです。

なんて斬新な劉備軍!!

徐州を捨てた時もそうでしたが、この劉備は完全に武人として『天下』を見すえているんですよね。『帝を奉じ国民を守るため、乱世を終わらせる手段として天下を統一する』『だからそれまでは民よりも天下統一が優先』と、割り切っちゃってる感じ。……部下を指揮する武将としては、こっちのあり方のほうが正しいんだと思います。人徳人徳言った挙げ句、部下も民も死なせまくりな一般的劉備像よりも、個人的にはずっと好みだったり。

あ、ちゃんと孔明さんと二人、

「責めは、すべて軍師たる私のものです。民が死んだという責めは」
「もういい、孔明」
 劉備は言った。本来なら、責めは自分だと言うべきなのだ。

といった具合に、自分達がやっていることの汚さは自覚しているのがポイントです。
うん、北方孔明はちっとも超然としてなどおらず、悩むし苦しむし、自分はこのまま世に出られず埋もれていくのかと落ち込んでみたり、この作戦で本当にうまくいくのかと迷ってみたりと、人間味に溢れているのも面白いですね。自ら剣をとって血まみれになるというのも、なかなか新しい孔明さん像。
劉備と孔明が似ている(かつて筵に日頃のうさを織り込んでいた=土に怨念を込めて耕していた)が故に手を取り合えたというのも、関羽や張飛とは異なった関係になった理由として納得できるんじゃないかと。

そして今まで劉備陣営の見せ場が散々削られていたので、今回も……? と心配だった『趙雲が阿斗を懐に一騎掛け』はしっかりとありましたvv 張飛も長坂橋でちゃんと活躍したし♪
しかしこの長坂坡の戦いで一番魅せてくれたのは、張飛の従者のオリキャラ(王安)かもしれません。なんというかもう、格好良いというか、切ないというか……くそう、オリキャラに泣かされるとはッッ( T ^ T )

そしてそして、待ってました! 関平もついに登場vv 酔っぱらったお義父さん(関羽)を甲斐甲斐しく介抱しております。 ……相変わらず周倉はいないんですけどね。架空の人物らしいからなあ、周倉は(しょぼん)

そして物語終盤。
孔明は同盟の話し合いをするため魯粛と共に孫権のもとへ向かい、荊州水軍を自軍に取りこんだ曹操は、揚州攻めへと駒を進める。
次回はいよいよ赤壁でしょうか?
三国志の中でも最大と言っていい見せ場を、北方先生がどう書いてくれるのか、楽しみでなりません。
No.4884 (読書)


 ふわふわもこもこ(*´Д`)
2013年06月23日(Sun) 
昨日の続きより。
午後になって日が差してきたので、たまには日光も浴びねばと、日だまりを求めて西向きの和室へ向かった昨日の私。
そこで目撃したのは、裏山に面した庭先で団子になっている、仔ダヌキの塊でございました。



なんだよ、これ。猫団子なら冬場にときどき見かけますが、野性の仔ダヌキって、反則だろう!?
っていうか、横のコンクリートブロックと比べてみれば判るでしょうが、ミニマムすぎるぞ、コンチクショウvv

そーっとそーっと、できるだけ驚かさないように網戸を開け、掃き出し窓に座りこみ、じっくりゆっくり観察体勢に。
まずは写真を激写、激写、GEKISYA!

そしてはっと思い出して動画撮影をしようとしたところで、無情にも充電が切れるスマホ _| ̄|○
それでもなんとかゆーーーーっくりと立ち上がり、特急で充電ケーブルを取ってきてコンセントへ差しこみ。再度録画を始めるも、今度は何故かいきなりブラックアウトする液晶画面(゜◇゜‖

その後、いくらスマホのボタンを押しても電源を入れ直そうとしても、ウンともスンとも言いません。ちくしょう! なんでよりにもよってこのタイミングで!? と焦りながら、必死に音を立てないようスマホのカバーを脱がせて本体裏蓋を開け、バッテリパックを外してつけ直し。再度電源を入れ直したら、なんとか起動はしたものの、次は電話番号その他のユーザーデータが吹っ飛んでいて、さらに焦る私 (゜д゜;三;゜д゜)

泣きそうになりながらもう一回、電源を落として起動し直したら、なんとか通常通り動くようになりました(安堵)
そんなワタワタしている目前で、プレハブの下へ出たり入ったりしている仔ダヌキ達。
気付けば推定五匹はいたはずが、たったの二匹に。しかもなんだかくつろぎ始めていて、ほとんど身動きしてくれません。

それでも私は頑張った!
待っていれば、また他の仔も出てきてくれるかもしれない。もしかしたら親子のツーショットだって見られるかもしれない。
その一念で、開け放った窓から入る蚊にまとわりつかれるのも我慢して、じっと待機し続けました。

その結果、撮影されたのが↓こちらです(無駄に長いので要注意)。



粘った甲斐があって、ずいぶん愛らしい姿を堪能できましたvv
そろそろ停止しようかと思うたびに、なにかしら新たな展開があって、ついつい十分近くも録画してしまいましたよ。時々激しく手が震えているのはご愛敬★

……ちなみにこの動画を録り終えた時には、最初に仔ダヌキを見つけてから、実に二時間近くが過ぎていたり(苦笑)
もうね、あんまり息を殺して見守りすぎたせいか、仔ダヌキ達が熟睡モードに入っちゃったときは、本気であきらめようかと……

くつろぎすぎだろう、仮にも野生動物が(^ー^;;)

いやまあ、こっちもリンゴを置いてみたりとかしちゃったんで、厳密に野生の状態ではないんですがね。
しかしそのリンゴに対する警戒を解いてくれるまでに、二時間のほとんどが費やされたような気も……<母が置きに行った時は、全頭が脱兎の勢いでプレハブの下へ逃げこんだ
このひと眠りがあったからこそ、落ちている果物への疑問が頭から消えたのではないかと。

ともあれ。
おかげさまで、待機している間にたっぷりと日光浴ができましたとさ(苦笑)

そして今日。
午後になってから、念願の親子連れの姿も確認できました。



残念ながら撮影できたのはこれ1枚。
親の顔はまだ白いですね……なんでだろう??
そして前後に並んで立っているので、親子の大きさの差がいまひとつ判りにくいのも残念無念。
一応動画も録ってはみたのですけれど、あいにくこれ以上は近付いてくれず。すぐに逃げてしまったので、PCで再生してみると米粒のようで、ほとんど何だか判りません(しょぼん)
ああでも仔ダヌキの方は、今日も近付いてきてしばらくすぐそこで戯れていてくれたので、今度は液晶画面を通さずじっくり肉眼で愛でさせてもらいました。
ああ、小動物癒される(*´Д`)ハアハア

……ほんとにほんとに、県庁から徒歩圏内なんですよ?<我が家


DVDに録り溜まっている積録は、「潜入探偵トカゲ」の最終話を視聴。うむ、おもしろかった。ラストは誰も彼もが怪しく見えてきて、本当に最後までドキドキさせられましたよ♪
がっつり全話録画したけれど、惜しむらくは先週分がちょっと電波が悪くて、画面がちらつき気味だったのが残念です。
ノベライズとか……出ないかなあ。

「TAKE FIVE」も最終話を見たのですが、何故に岩月さんが盗品倉庫に左遷されて、しかも監視までされていたのか、どうしても理解できません……私の理解力が足りていないのか(悩) そもそもなんで、1話目の東都銀行のデータを欲しがっていたんだろう? 係長が東都銀行のデータを一部消してたってなんで??
ううむ……もう一度、一話目から見返すべきなのか……(−ー;)
っていうか、こっちこそノベライズが出ているようだから読んでみたいところだけれど、 Amazon さんでは二巻目が品切れて中古は定価より高くなってるんですよね。それにノベライズは当たりはずれが大きいから、買うのはけっこう勇気がいるんだよなあ。
……ところであの流れで正義が逃亡しちゃったら、留衣さんは責任追及されて処分が下るんじゃないかとか言うのは、野暮なんでしょうな(笑) 岩月さんが普通に警察に勤めたまんまっぽいとか、ツッコミどころは他にもたくさんvv

あとはようやく北方三国志を読了して、動画やら写真やらの編集作業で今日も終わりました。
毎日これぐらい充実していると良いんですけどねえ……
No.4886 (映像)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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