更新情報(2013年04月26日)
2013年04月26日(Fri)
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閲覧室の「寄贈図書」に、ちなつとも様よりのいただき物、「最北の魔術師」4章2話目をUPしました。 はい、クライマックスです。 次回「魔術師と創造力 ── you're the one」を終章として、このお話も終了いたします。 ロウウェンとアレクシアと、そして……? それぞれの活躍を御堪能下さい。
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No.4741
(更新)
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2013年04月26日の読書
2013年04月26日(Fri)
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本日の初読図書: 英雄、ついに墜つ。 北方呂布は、最後の最期まで格好良かった…… そのチャンスはあったのに、あえて曹操を殺さず、そうして手にした命の借りを一頭の馬のために使った呂布。それは人の上に立つ武将としては、失格なのかもしれません。軍師の一人に過ぎない陳宮のために、籠城していた城門を開けてしまったその行動も。 けれど、一人の武人として、男として。呂布の生き様と赤兎馬との絆に、痺れずにはいられません。 最期の書かれ方も、北方先生一流の淡々とした文章がまた素晴らしいんですよ。 あれだけの男の終わりが、あれほどの壮絶な人生と戦いの幕引きが、たった一行。 それが良い。 本家「演義」や、一般的に語られている呂布像とはまったく異なったキャラクター造形を見せてくれた北方先生に、乾杯(あるいは完敗)です。 ……ただ陳宮とか李姫とか胡桃がどうなったのか、語られていないのがちょっぴり残念でした。陳宮は演義でああなるからそうなんだろうと思えるんですが、李姫と胡桃はあれだけ思わせぶりにいろいろ描写されたオリキャラなんだから、もうちょっとこう、さあ? それとも今後、なんらかの関わりが出て来るんでしょうか。そう言う点では胡郎も気になります。関羽千里行のあたりででも、ちらっと顔を出してくれないかなあ。
全体的には、漢中の五斗米道から始まり、五斗米道で終わっておりました。このあたりは、本家ではあんまり描写されてませんよね?? 少なくとも岩波版や柴錬版では触れられていませんでした。 そんな、長らく中央の乱世には関わらず、鎖国状態になっている益州(のちの蜀)の内情をちょこちょこと挟みつつ、ひたすら呂布と曹操の決着をつけることにページが費やされ。劉備は相変わらず腹黒く、曹操を利用したり、呂布と手を結ぼうとして果たせず、残念がりながら曹操軍についてみたり。戦には勝って呂布を倒したけれど、徐州はまだ取り戻せないまま曹操に表向きだけ臣従しつつ、許都で雌伏の時を過ごしていたり。 孫策側はそんなに大きな動きはなく、着々と足元を固めながら、ちゃっかり周瑜と二人で嫁さん(大喬と小喬)さらってきてたりとか(笑)
そして北では袁紹が公孫サンをついに倒し、河北四州を統一。 ……北方先生は袁紹が嫌いなのでしょうか。とにかく袁紹のターンになると、無自覚な傲慢さが鼻について鼻について。いやそれこそが作者の狙いなのでしょうが。とにかく自分以外は全てを見下しているのが、まったくもって憎らしい。戦は民の血を流し国を疲弊させることだともっともらしく言うその同じ口で、流浪の農民は生きている価値もないから、死に兵として形だけ整えさせて囮にしろとか、平気で命じてます。 そもそも腹心の部下であるはずの文醜のことすら『だみ声が耳障り』とか腹の内で思いつつ、本人には言わないで『やって』いると、恩着せかましく考えています。ああ、なんて嫌な奴なんだ!
さて、次回はその袁紹と曹操が対峙する、官渡の戦いがメインの模様。 ええと、関羽千里行もそろそろなんですっけ? 北方版ではやってくれるのかな……ぶっちゃけ全編通じて関羽最大の見せ場。これがなければ、関平も周倉も出てこれなくなっちゃうエピソードだからなあ<個人的お気に入りキャラ
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No.4742
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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