よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年02月12日の読書
2013年02月12日(Tue) 
本日の初読図書:
4062152576小説レッドクリフ(下)
高里 椎奈 ジョン・ウー (脚本) カン・チャン (脚本)
講談社 2009-03-11

by G-Tools
映画「レッドクリフ」のノベライズ、下巻読了。
うん、おもしろかった! 映像作品のノベライズとしては、個人的に満点をつけちゃいます。
基本的な流れはしっかり映像に忠実かつ、冗長な戦闘シーンは迫力と格好良さを残したまま端的にまとめ、さらに映画では語られなかったそれぞれの心理描写やその過去・背景に筆を割かれています。
上巻でも触れましたが、特に女性側の心情が詳しいですね。むしろ男性側の心理描写はほとんどなく、『男は黙して行動で語る』的な感じ。
もうね、孔明さんと周瑜が(以下略)

特に読んでいて印象に残ったのは、

・小喬の過去エピで丸々一章追加

彼女が戦を嫌う心情の根本や、曹操が小喬に執着する理由とかが、ここで説明されています。
それこそ良くできた補完二次創作SSを読んでいる気分vv

・出陣前に兵達が手紙を破るシーン

「お前達、家には手紙を書いたか?」と聞かれ「はい!」と答え、懐から出した手紙をおもむろに破り捨てる兵士達。それを見て笑いながら、同じように破る黄蓋将軍というあの場面。
私はあれを、家族への手紙=遺書を破る=何があっても生きて帰るから不要、という決意の表れだと思って映画を見ていました。ところがこの本によると、破っていたのは家族「へ」の手紙ではなく、家族「から」の手紙。つまり送った遺書に対する返事を破る=もう心残りはない、という決死の覚悟の表現だったのですね。解釈真逆じゃん(−ー;)ゞ

・曹操の元に乗りこんだ小喬が、彼を止めようとして剣を抜く

映画では戦の原因になるならと自決しようとしてたのに、ノベライズでは曹操に剣を向けていました。これはちょっと小喬らしからぬなあ、としょぼん。

・甘興が格好良い

いや映画でも充分格好良かったんですが。ただいきなり部下を庇って……という流れに唐突さを感じたりもしたのが、ノベライズではなし。周瑜に微笑みかけたあと油甕をかかえて……(涙)……もうもう、中村獅童は本当にハマリ役だった! 活字を読んでいても、あの顔以外では脳内に思い浮かばないYO!

・驪姫(小喬の身代わりとなった踊り子)のエピソードあり

映画では蒋幹に毒盃を渡したきりフェードアウトしてしまった彼女ですが、ノベライズでは最後の方まで出番があって、いろいろやらかしてくれます。過去や心情も描写されていて、ちゃんと生きている一人の人間として、同情を誘う人物として描かれています。
なおその流れで、映画ではアレだった夏侯雋(夏侯淵と夏侯惇を合体させたオリキャラ)も、ちゃんと夏侯淵・夏侯惇の二人に分けて描かれ、無様な最期をさらさずにすみました。
あと小喬も「もっと後先考えて行動しようよ」感が薄れたりとか。

・曹操を見逃す理由づけ

原作の流れ的に、ここで曹操を殺す訳にいかないのは判るけれど、映画だけ見たら「なんで敵の大将逃がしちゃうの!?」と疑問に思うだろう、まさかの「帰れ」発言。
ノベライズではちゃんと、そういう結論に至った理由が語られていました。まあこれなら、血を流して戦った兵達に多少の不満は生じても、戦略上はアリかなと思う程度には、ちゃんとした理由を持っての解放に。
……なんでここ、映画では削っちゃったんだろう?? 確かに尺は大幅に予定を超過しまくってたらしいけどさあ(苦笑)

そして上巻読了時に気になっていた、「劉備の離反の裏事情を、孔明は知っていたのか」については、下巻でもはっきりと語られないままでした。周瑜と孫権は最初から知っていた(っていうか企んでいた)ようだけど、孔明さんは……途中で知らされた? 察した? っぽいような感じがしなくもなく。 事情を知らない義弟達や趙雲に置いて行かれ、一人ポツンとしてる劉備がなんだか可哀想(苦笑) あの後どうやって誤解を解いたんだろう……

そもそもこのノベライズでは、孔明さんは正式な劉備陣営の『軍師』ではないんですよね。まだ。あくまで「話をするだけなら」と言って劉備に招かれた、客分扱いの人なんです。
なのでこのお話全体の背後には、浮世離れして野にあった孔明さんが、正式な軍師として世間に出ることを決意するという、そんな流れも含まれていたのではないか、と。
最後の周瑜との会話を読むと、そんなふうに思えてきます。

ああしかし本当に、孔明さんと周瑜の友情はもう《o(><)o》
落ち込んでいる周瑜を元気づけようと、皆が競って米団子を彼の皿に移していく場面で、気配を消しつつしれっと自分も団子を渡しちゃってるシーンとか、世の腐女子を萌え殺す気か!!
ほとんど仙人かと思えるほど超然として飄々としている孔明さんが、こと周瑜に関してだけは時おり人間味をかいま見せる。そこがたまらないvv

ところどころ微妙に「??」な部分も(疫病の死体に触れた村人が、夜にはもう死んでるのかとか、川の岸辺なのに海岸になってるとか)ありましたが、まあそのあたりは(苦笑)

……ただなあ。
これだけ絶賛しておいてなんですが、ちょっとお値段が高すぎるとは思います。上下巻合わせて大きめ活字の450ページちょいで、定価1800円はやっぱり少々キツイと思うんだ。
これなら1冊にまとめても、せいぜい680円ぐらいが妥当だったんじゃないかなあ……
No.4550 (読書)


 メールアプリは更新した方が
2013年02月12日(Tue) 
その後よくよく調べてみたら、 Android2.3 に入れられる POBox には手書き入力機能がないらしい。しかもその後のバージョンでも現在最新版である 6.0 でないと漢字入力はできないということが判明して、ちょっとテンションが下がりました。
やはり判らない漢字は、ネットに繋いで google 検索で探すのが一番なようです。
いろいろ試してみたところ、長文もテンキーから打ち込む方が、間違いを修正するのとか楽みたいですし。

さて、それから標題の件ですが。
あれはもう一週間ぐらい前のこと。
つらつらとアプリの状態をチェックしていたら、標準メールアプリの更新が出ていたので、何の気なしにアップデートしたのですよ。
……そうしたら、S!メールが Wi-Fi で送受信可能になったとかいうメッセージが出まして。
これってなんですか? 無線LANを繋ぎっぱなしにしておけば、メール受信にもパケ代がかからないってことですか??
即行で Wi-Fi 設定を「スリープしない」の常時接続にしてみました。さて、パケ代とバッテリの保ち具合に変化は……って、あれ? なんかバッテリの保ち、今までよりむしろ良くね??
ちょっと長時間電子読書とかしていても、丸々二日とか充電が保ってるっぽいんですが。

……これはもしかすると、画面を表示させるたびに無線電波を探しにいくことで、かえってバッテリ消費が早まっていたのかもしれません。私のようにほぼずっと無線LAN圏内にいる人間なら、 Wi-Fi は常時接続で「スリープしない」設定にしておく方が電気消費的にはお得なのかもしれないような。

そして二日遅れで判るパケット発生状態を数日観察してみた結果、通信費的にもやっぱり「無線繋ぎっぱなし(スリープなし)」設定の方が良いようです。っていうか、パケット発生がここ数日0円!? いや確かにそうなる道理なんだけど、マジで? 裏で動いてるあれこれなんかも全部ロハ??

……自宅に無線LAN環境を導入していて、本当に良かったです(しみじみ)
っていうか、何故この設定にもうちょっと早くたどり着かなかった<前月は契約後わずか三日で定額ほぼ上限に達していた
「設定? なにそれおいしいの」、「アプリの更新? いま普通に使えるんだから、そんなのしなくても良いでしょ」という人もけっこういると思うんですけど、そんな人達にとっては本当に不親切ですねスマホって……

そして話は変わりまして。
ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」は、ついにストーリーが1巻へ戻ってきましたね(ワクワク)
相変わらず栞子さんに人見知り要素が欠片もないのがちとひっかかりますが、それ以外はずいぶん良くなってきたように思います。ドラマ単体として見るなら、これはこれで面白くなってきたんじゃないかと。
そして『雨が降る中、本を届けに行く』シチュで、思わず「石段? 石段!?」と前のめりになったりとか(笑)
1シーズンのドラマだと全12〜3話ぐらいになるんじゃないかと予想してるんですけど、意外とここにたどり着くの早かったですね。太宰治で三話ぐらい使うとしても、まだ何話か残るから、そこでお母さん関係のオリジナルエピソードでも入れて〆るんでしょうか?
果たして栞子さんの『闇』は語られるのか否か。
とりあえず今回は「貴重な絶版本だなあ」という台詞と共に、金田一耕助の文庫本が出てきたことに、うっかりテンションが上がってみたりvv
No.4551 (電脳)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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