よしなしことを、日々徒然に……
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 2013年02月09日の読書
2013年02月09日(Sat) 
本日の初読図書:
4843311146昭和初期世界名作翻訳全集 (44)
デューマ 三上 於菟吉
ゆまに書房 2004-07

by G-Tools
モンテ・クリスト伯、大正時代に三上於菟吉が翻訳したバージョン全三巻の最終巻です。
ちょうど半分あたり、アルベールが伯爵に決闘を申し込むあたりで放置していたのを、九ヶ月ぐらいぶりにようやく読み終わりました。
……うーん(苦笑)
ストーリー展開自体は、黒岩涙香が翻案した版よりも原作(※岩波文庫の完訳版@山内義男 翻訳)に忠実です。もっとも多少キャラクターの心情描写が詳しいような気がするのは、涙香版に近いような印象もしますが。
ただなあ。
前編中編を読んだときも思ったんですけど、どうにもこう翻訳と校正の荒さが目に付くんですよね。文字がとんだり順番が入れ替わってる部分はそこらじゅうにあるし、ひどい時には活字そのものが上下逆さになっていたり、あるいは余計な文字まで入っていたり。
キャラクターの名前表記なんかも統一されていなくて、基礎知識がない人だと誰が誰だか判らなくなるんじゃないでしょうか。
……これを「雪之丞変化」や「愛憎秘刄録」で見せた美文と同じ人が書かれたとは……正直ちょっと期待のハードルが高すぎたかもしれません(−ー;)
もしも最初にこのバージョンを読んでいたら、ここまで巌窟王=モンテ・クリスト伯にはハマらなかったんじゃ……

とまあ、ちょっと評価は辛目です。古めの文章を読むのが好きなのと、この作品自体が好きなのとで、なんとか読み通せたと言うところでしょうか。
……基本的に同じ作品を、いったいどれだけ読むつもりなんだと言うツッコミは、とりあえず勘弁ってことで(苦笑)<読み比べるのも楽しいのさ♪
No.4547 (読書)


 要は復讐モノが好き
2013年02月09日(Sat) 
あきらめ悪く、ときどきチェックしていたのですが、ついにその努力が実を結びました。
青空文庫でついに、三上於菟吉の「雪之丞変化」が「校了」になっていたのですよ!
こちらもまたモンテ・クリスト伯と同じく、虐げられた主人公による、企みに企まれた爽快感のある復讐モノです。私のとても大好きな作品。
うちでもフリーテキストとして配布していますけれど、誤字脱字その他がかなり激しいので、青空文庫で正式に公開されたら、うちのは下ろそうと思っています。もともと青空文庫でいつまでも「校正予約」のまま進まなかったので、業を煮やして自分でテキスト化した代物ですしね。
まあ公開予定は5月ぐらいまで既に決まっているっぽいので、まだ当分先の話にはなりそうですが。
No.4548 (日常)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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