造形は美しいと思うんだが
2012年09月19日(Wed)
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数日前から、家の中を巨大なアシダカグモが徘徊しております。 それはもう、視界に入った瞬間に思わず叫ぶほどの個体です。 母が昨日廊下で脱ぎたてほやほやの脱皮殻を見つけたそうで、その大きさは初見時よりもさらにひとまわり大きく、身体のツヤも見事なもの。 色合いはむしろ全体的に白っぽく、そこに黒褐色でタトゥーのような模様が刻まれ、サイズと来たら大人の手のひらを広げたぐらいでしょうか。
……見事なんですよ。
確かに見事、なんだけど。
すみません、私にはやっぱり駄目だ( T _ T )
造形的には良くできてると思うし、実際写真や資料を見る分には『鑑賞』というレベルで興味深くいろいろ調べたり見比べたりできます。ゴキブリ食べてくれるのもありがたいし、間にガラスを挟んで眺めるなら、いっこうなんら問題ないのですけれど。
でも駄目だ。あの動きが私には耐えられん(涙目)
思い返せば、ヤツらとのファーストコンタクトは、**年前。 ……うちの小説には『蜘蛛伯爵』というキャラがおりますが、実は彼の設定がおおむね固まりきって、図書館に蜘蛛関係の資料を返却しようかと思っていたまさにその日、私とアレとの初めての邂逅があったのですよ。 それはもう、本気で一瞬、本の中から実物が抜け出してきたかと思った、あの衝撃は忘れられません。 うす暗い階段で遭遇したヤツが、次の瞬間ドアを開けたままだった私の自室へダッシュで突入していったときの恐怖ときたら。
ガサガサ足音がするんだぞ、ヤツは!
その時は母にヘルプを頼んだ挙げ句、殺虫剤と大量のティッシュでなんとか排除したのですが。
ヤツの怖いところはゴキブリと違って、三百六十度、どの方向に走っていくか判らないその機動性と、壁でも天井でもまったくスピードの落ちない、あのなめらかな動きにあると思います。ゴキブリの三次元機動(羽で飛ぶ)を差し引いても、あの生理的恐怖は言語を絶します( T _ T )
……もしもヤツとの邂逅がもう少し早かったら、うちに『蜘蛛伯爵』というキャラは存在しなかったかもしれません(遠い目)
もうこの数日、夜中に目が覚めてトイレに行くときも、眠い目に突き刺さろうがなんだろうが、つけられる限りの明かりをつけまくり、床から壁から天井から、舐めるように目を配り、わずかでも動く影があれば手を振ったり壁を叩いたりして進行方向からヤツを排除。もし気付かずに踏んだり……ましてや身体に這い上がってでも来られたりした日には(ガクブル)
そんな感じで、日々恐怖と戦っていたのですが。
ついさっき、部屋に帰ってきたら、机の真横の窓の網戸にぃぃぃいいい(半泣)
とりあえず、うまく網戸を開ければ外に逃げてくれるかもしれない。 しかし失敗したら、下手をするとそのままベッドの中に潜り込まれる(怖)
おそるおそる網戸を動かそうとしたら……網戸が外れました(滝汗)<ちなみに二階 慌てて支えている間に、ヤツは窓付きエアコンの影へ。そして私は網戸が落下しないよう支えたまま身動きが取れなくなり……
最終的に、長兄に助けてもらって網戸ははめ直しましたが、ヤツの行方は謎のまま……窓付きエアコンの後ろから、外へ逃げてくれたことを今は祈るしかありません。
造形は格好いいと思うんだよ。 そして私は小説で蜘蛛とか昆虫型の化け物をしばしば登場させますけれど。
……しかしそれは、けして私が虫好きだからではないのです。 私は虫が怖いから、読んだ人が嫌悪感を覚えるだろう対象として、化け物のモチーフにヤツらを使うのです。 大事なことだから二度言います。 私はけして、虫好きじゃないんです(涙目)
そして話は全然違いますが。 こつこつ読み進めていた「乱世を往く!」が、ようやく最終話に到達しました。 ……って最終話だけで、厚めのハヤカワ文庫のテキスト版電子書籍と同じぐらい容量があるって、どんだけなんですかーーー!? と、遠くの方に向かって叫んでみたり。 いやおもしろいし、なにより完結しているから、その点は安心して読めるんですけどね。でもこの一作で、普通の文庫何冊分の読書量なのかと、小一時間問いつめたく。
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No.4144
(日常)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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