2011年12月12日の読書
2011年12月12日(Mon)
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本日の初読図書: 「薬屋のひとりごと(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n9636x/
女官狩りという名の人さらいにあって、不本意ながら後宮の下女として暮らすことになった薬師の少女、猫猫(マオマオ)。最下級の洗濯係とはいえ給料も出るし、二年すれば年季が明けて実家へも帰れるという。 際だった美貌も野心も持ち合わせていないので、ひたすら無難に暮らしていこうとする彼女だったが、ふとした好奇心から後宮内での乳幼児連続死に興味を持ってしまう。呪いだと噂されるそれらの死の原因は、薬師である彼女にとってあまりにも明白だった。 しかし匿名の投げ文だけをして事を終わらせたつもりが、気がつけば美貌の宦官に目を付けられ、皇帝の寵姫のもとへ毒味役として上がる羽目になり ――
中国風FT小説。完結済。 冒頭だけざっくり紹介すると、成り上がりサクセスストーリーみたいですが……なんか違う(笑) 主役が「時代が違えばマッドサイエンティスト」という、薬毒物に異様なまでの執着を見せるマニアなあたりからして、普通の話とは一線を画しております。ついでに言うなら毒舌のくせに無口で無愛想。腕には自作の薬物を試すためにつけた傷跡が多数あるため、周囲からは「親に虐待を受けて育ち、対人関係をうまく構築できないかわいそうな少女」と同情されているその格差とか笑えます。 文章的に、ちょっと説明が足りないかなあと感じる部分はありました。それでも美貌の宦官の正体とか、割と早いうちに想像がつきますけれどね。……猫猫の出生の事情とかは、さすがに予想外でしたが。 様々な事件が積み重なりつつ、最後にはひとつの流れとなっている感じのお話です。完結済み作品ですし、けっこう気楽に楽しく読めました。今後は番外編に期待と言うところでしょうか。
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No.3517
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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