よしなしことを、日々徒然に……
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 2011年09月18日の読書
2011年09月18日(Sun) 
本日の初読図書:
448858702Xチャリオンの影 上 (創元推理文庫)
ロイス・マクマスター・ビジョルド 鍛治 靖子
東京創元社 2007-01-30

by G-Tools
戦争で負け敵国の捕虜になった、砦の責任者カザリル。しかし何故か彼だけ身代金が払われることなく、解放されないまま奴隷として売り飛ばされてしまった。海賊船の漕ぎ手として何年も過酷な生活を送り、明日にも殺されようという危ういところで、かろうじて隣国の海軍に救われる。ボロボロに傷ついた心身を神殿病院で癒し、ようやく動けるようになった彼は、かつての主君を頼り三百マイルの遠い旅へと、浮浪者のような姿で歩みだした。
途中、死の儀式によって死んだ死者から衣服を譲り受け、なんとか体裁を整えられたものの、そのやつれ具合は覆いようもなく。背中に受けた鞭打ちの傷のせいで、罪人に間違われたりと苦労は尽きなかった。それでもどうにか十代の頃、小姓として仕えた主君の城へたどり着き、今は未亡人となった元主の妻、老藩妃へと目通りを願う。彼女は幸いにもカザリルのことを記憶していた。そして今は手元に引き取っている、自分の娘の子であり、現在の国主の異母妹にあたるイセーレ国姫の家庭教師兼家令としての仕事を与えてくれた。イセーレは明るく善良な少女だったが、いささか快活に過ぎる部分があり、女性の家庭教師が幾人も手を焼いてきたのだという。
カザリルは昔から読書好きで、小姓時代には城の蔵書をすべて読み尽くすほどだった。彼女に勉強を教えながらその内証を管理することは、戦争で砦を預かっていた経験もあるカザリルにとって、弱った体を労るのにちょうど良い仕事だった。
イセーレやおつきの女官ベトリスとも良い関係を築き、平穏に暮らしていた彼らだったが、やがて避けようのない変化は着々と近づいてくる。
世継ぎのできなかった現国主が、異母弟であるイセーレの弟テイデスと共に、彼女に宮廷へ上がるよう命じてきたのだ。
否応なく、権力を巡る陰謀の渦に巻き込まれる一同。しかも宮廷で権威をふるっている宰相ジロナルとその弟は、カザリルになにやら含むところがあるようで……

某所の「翼の帰る処」スレで、同じ傾向の話として紹介されていたので手を出してみました。
……ううむ、確かに箇条書きマジックをすれば共通点はいろいろ出てきそうですが、話の雰囲気はだいぶ違うような?
って言うか、主役の不幸度が半端ありません。ヤエトは生来の虚弱に諦観を持ちつつそれなりに付き合っていましたけれど、カザリルはここ三年ほどの過酷な生活で身体を壊しており、本人いろいろと苦心しております。なんか冒頭の方でさらっと語られたっきりそれ以上出てこないんですが、片手の指先が二本欠けてるとか。そんなの日本のライトノベルの主役ではありえんだろ……あとヤエトなら吐くところを、カザリルは下血とかかなりエグイっす。
ちなみにカザリル三十五歳。健康でも若くも美男でもない、やつれた髭のオッサンです(笑)<ヒロインは二人とも十代美形
しかしこれお話的にはおもしろいですね。読むのに三日ほどかかったのは、中身がみっちり詰まっているから。
政治や戦記がメインのお話かと思いきや、しっかり神の奇跡とか関わってきて、現実とファンタジーがほどよく混合しています。
個人的に親友のパリアルが気になるものの、登場人物リストにフルネームが載っていないあたり、下巻では活躍しないのか……上巻では登場していないその従兄弟ふたりは、ちゃんと名字まで載ってるのに。

なんでも全三部作で、現在二作目まで邦訳されているそうです。しかしこの一作目だけでも話はまとまっており、二作目には一作目のメインキャラはほとんど出てこないとのこと。
とりあえず下巻を読んで、あとこの作者さんのSF作品もけっこうおもしろそうなので、そちらもチェックを入れてみたいと思います。
No.3377 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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