2011年08月27日の読書
2011年08月27日(Sat)
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本日の初読図書: スポーツと機械いじりが好きな少年 砂塚茂は、学校帰りに立ち寄った古道具屋で、奇妙な円筒型の機械を見つける。興味をそそられ購入したそれをいじりまわしていたところ、気がつくと彼は江戸時代の村落へと飛ばされていた。そこでは幕府に不満を持つ風魔忍者が、代官所を襲っている真っ最中であった。身を守る成り行きから風魔忍者を下した茂を、代官所を守る伊賀忍者達は隠密のひとりと勘違いし、自分達の頭領として共に戦ってほしいと願い出てきた。 少年らしい正義感と冒険心から彼らに手を貸す事にした茂は、現代人の健康で鍛えられた運動能力と知識、かんしゃく玉や懐中電灯といった文明の利器によって風魔忍者を圧倒してゆく。しかし過去と現代を行き来するうちに、担任の女教師である高尾先生を巻き込んで江戸時代へ連れてきてしまい、しかも彼女が人質として風魔にさらわれてしまう。 先生を取り戻すためには、ひとりでは力が足りない。そこで信頼ができて腕が立ったり頭の良い友人達にことの次第を打ち明け、協力を頼むのだが ――
そんなわけで、タイムスリップ、主役最強チート、完結作です。某所の掲示板で紹介されていたので、図書館で借りてきました。 最近では漫画化もされているらしいですが、とりあえず原作の方。↑は最近刊行された再版ものなので、他の作品も収録されているそうですけれど、私が借りたのは表題作のみの古い本です。 ちなみに出版は昭和53年。文体はジュヴナイル。人を殺すことについての葛藤とか全然触れられていないあたりが、いかにも少年向け冒険小説でした。他にも、いろいろな物資を過去に持ち込む際の資金源とか謎のままだし(中学生?高校生?どちらにしてもどこからオートバイ二台も調達したんだ)。 もちろん、過去を改変することへの悩みとか、タイムパラドックスとかもありません。最近のトリップものを読み慣れていると、ちょっとそのあたり物足りないかな。 お約束通りで、かなりさくさく読めるのは良かったです。終わり方は……ちょっと尻切れトンボっぽい? 文字通り、子供の頃に読んでおきたかったかもしれない作品でした。
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No.3329
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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