よしなしことを、日々徒然に……
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 2011年08月11日の読書
2011年08月11日(Thr) 
本日の初読図書:
4163280006三匹のおっさん
有川 浩
文藝春秋 2009-03-13

by G-Tools
大手ゼネコンから六十歳で定年退職した清田清一は、自分が還暦を迎えたことにひどく葛藤を覚えていた。まだ「おじいちゃん」と呼ばれるほど老いぼれたつもりはない。だが息子夫婦は誕生日を迎えた早々に赤いちゃんちゃんこを押しつけ、あろうことか清一が師範をつとめる剣道場を潰しピアノ教室を作らせてくれなどとほざいてくる。
冗談ではない。自分にはまだまだできることがあるはずだ。
そんな屈託を抱いていた清一には、幼い頃からの腐れ縁で、かつては「三匹の悪ガキ」と呼ばれていた仲間がいた。今は息子に飲食店の経営を譲った、柔道の猛者 立花重雄。小さいながらも工場経営者で機械いじりが大好きな有村則夫。分野は違っても、それぞれに一家言を持つ男達だ。
できてしまった暇な時間を、ただ浪費するのはもったいない。ならばいっちょ私設ボランティアでもやってみようか。ただし武闘派二人を抱えた極小ボランティアになど、できることは限られてくる。
じじいと呼ぶな、おっさんと呼べ ―― そんな言葉を胸に彼らは、私設自警団「三匹のおっさん」を組み、町内の悪をばっさばっさと斬ってゆく ――

ジジイ好きにはオススメvv
いい年した還暦ジジイ共が、剣道で柔道でメカニック&情報収集でと、それぞれの分野でやらかしまくるお話です。読み切り連作だけど、通しで読むと繋がっているお話で文章も読みやすく、非常に楽しく読めました。
三匹も良い味を出していますが、清一の孫息子でいかにも今時の若者的な祐希と、則夫の娘の早苗ちゃん(どちらも高一)も、なかなか好感の持てる二人です。特に素直でなくて口も悪い祐希が、ジジイのすごさを目の当たりにして、不器用ながらも歩みよっていく様が微笑ましいかと♪
動物虐待ネタなど辛い話もありましたが、基本的には痛快な勧善懲悪もの。コンセプトは「現代で時代劇」とのことです。
No.3308 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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