2011年06月28日の読書
2011年06月28日(Tue)
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本日の初読図書: ウィザードとドレッドノート。 それは鋭利な頭脳と劣化しない記憶力を持ち、変幻自在にPCを操るハッカーと、それをサポートする相棒のハンドルネーム。 彼らは時に助けを乞われて凶悪なクラッカーを退治し、強欲な大人に利用される孤児達を救い、売られた決闘を言い値で買い取り、自由自在にネットの海を泳ぎわたる。 そんな魔法使いが弱冠11才の少女であり、その相棒がWEBでもリアルでも彼女を助ける、気さくで悪戯好きな青年であることを知る者は少ない。 共に天性の才能を持つと同時に、失った者も数多い二人は、それでも現在の幸せを知り、「寝覚めが悪くなるのはいやだから」という理由で人々の苦境に手を伸ばす。 これはそんな現代の魔法使い達がおくる、笑って泣ける日常のおとぎ話 ――
雪華さんご推奨の一冊。 ……というか、とりあえず一冊、と思ったら事実上の上下巻だったので、読後即行で二巻目を注文したんですが(苦笑) 基本的には読切連作なんですけど、まとめて読むと話が繋がっています。 パソコンにあまり詳しくない人、特にチャットの経験が少ない人にはちょっと取っつきにくい部分があるかもしれません。でも用語とかはきちんと解説されているし、文章も読みやすいので問題はないでしょう。リアルの名前とHNと二つ持つキャラクターも多いですが、特にこんがらがるようなこともありませんでした。 キャラ達のかけあいも楽しく、つい吹き出してしまうこともしばしば。個人的にチャットでしか出てこないワイズマン(賢者)が好きです。
あえて不満を言うならば挿し絵が……ぶっちゃけ大人キャラが若く見えすぎ(をい) 大介さん(相棒)、どう見たって三十代には見えんよ! 下手すりゃ十代だよ! おっさんスキーの心が判ってないぞ!!(バンバン) 良人とジュンに至っては、キャラ紹介の絵を見て素で高校生だと思ったよ。 いやマジで最初は大介さんが二十歳そこそこだと想定して読んでいたので、途中で三十路と出てきて「はぁ?」となりました。桜ちゃん(主役)が生まれる前からの、両親と親友だった年代って……もうちょっと老けろよ、頼むから。
ちなみにこの二人のキャラクターは、同作者の別シリーズ「アップルジャック」とリンクしているそうです。そう聞くとそちらにも興味が出てきたりして……
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No.3218
(読書)
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長らくHDDの肥やしになっていた、「河童のクゥと夏休み」をようやく見たのですよ。CM抜きで二時間十八分。 ……原作と裏腹に、現実的で一種過酷な、シリアスな話にしあがっておりました。 マジで数回なーみーだーがー(泣) つうか、おっさーーーーん!!(号泣) 原作では開始早々からTV出演などで疲れ切っていて、それらを振りはらうために仲間を捜す旅に出るところから始まるのですけれど、アニメではその疲れ切るあたりをやるのだから辛い辛い。 しかも原作では旅先で出会う人達もいい人ばかりだし、最後は河童の仲間を見つけてめでたしめでたしなのに、アニメときたら……いや、絵はきれいだし話としては良くまとまってたと思いますけどね。特に妹の表情が秀逸。泣いたのの半分は、妹のもらい泣きだ(苦笑) 主役やそれを取りまく人々、群れ集うマスコミや野次馬などのエゴや小ささが妙にリアル。まあでも数十年前に書かれた原作と違い、現在作るなら、確かにこういう話にならざるを得ないだろうなあ。 不思議をただ不思議と受け止めて、心の中にしまっておく余裕を失った現代文化が切ないです。 ああくそ、幸せな人外の話が書きたいなあ……
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No.3219
(日常)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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