2010年10月06日の読書
2010年10月06日(Wed)
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本日の初読図書: 星人シリウスは、無実の罪で裁判にかけられていた。判決は死罪。ただし執行猶予として、紛失した“ゾイ”が落ちた星へそこに住む生きものとして送り込まれ、その寿命が尽きるまでに発見できれば、すべてを不問に処す、と。 怒り狂うシリウスだったが、気が付いたときには刑が執行されていた。 そうして彼は、一匹の小さな仔犬として地球に生まれ落ちることとなったのである。 生まれてすぐに、袋詰めにされ川へ投げ込まれた彼だったが、九死に一生を得、一人の少女に拾われる。 そこから彼の生と探索は始まったのだった。
かの「ハウルの動く城」の原作を書かれた、ダイアナ女史の初期作品。 子供の頃に読んだ「星から来た探偵」を思い出して借りてみました。 割とすっきりした流れの作品だと思います。真犯人とか、最初の一発で丸判りだし。 ただ後半には謎がいっぱいというか、最終的にゾイを持っていた闇の存在が結局なんだったのかとか、彼らがどうなったのかが、詳しく書かれないままだったのがちと消化不良。まあこれはこれでありかもしれませんが。 もと星人のエリートにも関わらず、犬の本能に振りまわされるシリウスのヘタレっぷりがたまらんのですが、後書きによればジョーンズ作品のヒーローにしては「気弱でも情けなくもないし、ぼんやりしているわけでもきどっているわけでもない。(中略)わりとまともなヒーローといっていいのではないだろうか」とのことで……普段、どんな作品書いてらっしゃるんですか、ジョーンズ女史(笑) まあ、たしかに原作ハウルはかなりアレでしたが……
ラスト、無情にもお別れしてしまうことになった少女とシリウス。 最後の一文にちょっぴり希望が残っていますが、汚れちまった大人の心では「再会は無理だろうなあ」と思ってしまうので、やはりこれは子供の頃に読んでおくべき作品かもしれません……
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No.2878
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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