2010年03月24日の読書
2010年03月24日(Wed)
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ミス・マープルもの二冊目。今度は十三話収録の短編集。 「〜最初の事件」では、村の嫌われ者なおしゃべり婆さんで、あれ?と思ったミス・マープルですが、今回はイメージ通り編み物しながらさらりと謎を解く上品なお婆ちゃんになってました。 舞台は三種類。火曜クラブと名付けられたマープルさんの甥を含むおしゃべり倶楽部で持ち回りの会話をするのが数編。近所の夕食会に招かれた先で、同じく持ち回りに事件を話してゆくのが数編、最後の一編だけ、村で起きた事件をマープルさんが解いて元警察官に注進するという体裁でした。 上記のような流れですから、短編集と言いつつも、微妙に大きな流れが二つあります。特に夕食会の方。いやあ、美人だけど頭が軽いジェーンにあのような役割が振られているとは……
同じ安楽椅子探偵でも、黒後家蜘蛛が蘊蓄系なら、こちらは人間性を重視した動機から謎を解くタイプとでも言いましょうか。人の口から語られる事件としては、こちらの方が馴染みやすいかもしれません。
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No.2671
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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