よしなしことを、日々徒然に……
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 おもしろくなってきた
2013年02月20日(Wed) 
ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」は、ついに太宰治の「晩年」ですな。
1巻目のクライマックスであり、どこか一線引いていた栞子さんと大輔さんの関係を一気に近づけたこのお話は、どうやらドラマだと前後編な模様。
ちゃんと放火事件もあったし、大輔さんが頭回転させて自力で犯人にたどり着くし、それなりにしっかりした内容だったんじゃないでしょうか。
オリジナルキャラだった喫茶店のマスターも、なんでこんな無駄キャラ増やすんだろう?? と思っていたら、まさかのレッドヘリング要員だったとは。道理で怪しすぎる気持ち悪い人だとつねづね(笑)
ドラマの改変で初めて感心した部分かもしれません。

ちなみにいっしょに見ていた母などは、ラストの栞子さんの行動に「なんで屋上に逃げるのよ。病室にいた方が安全じゃない」って……うん、その指摘はすごくもっともで正しいんだけれど、母よ、あなた原作読んでるじゃんよ。ほんっとーにパラ読みですぐに内容忘れるタチなのね(苦笑)
そのくせ「ドラマのキャストはイメージに合わない!」とか文句垂れまくってるのはどうなんだヽ(´〜`)/
ああでも確かに、「いつの間に誰が病院の金庫へ『晩年』入れたの」ってツッコミには激しく同意する。栞子さんが長期入院しているという設定を改変しちゃったから、緊急入院したのに『晩年』が持ち込まれているうえ、その鍵がネックレスになっているという無理が生じているのがちと気に掛かりました。

今後については、次回で「足塚不二雄 UTOPIA」も混じるっぽい。
……この調子だと、ドラマはどこまで話を進めるんでしょうね。そして「口が軽い」属性を喫茶店のマスターに奪われた弟は、はたして母親との「関係」を残してもらえるんだろうか……?
個人的にはぜひもう一度、坂口夫妻にご登場願いたいところですが、無理かなあ。
No.4570 (映像)


 厳窟王も好きなんです
2013年02月07日(Thr) 
某筋より、今週からモンテ・クリスト伯の特集番組が放送されると知ったのですよ。

■100分 de 名著
 http://www.nhk.or.jp/meicho/

今まで存在すらも知らなかったこの番組。
なんでも25分×4回で、さまざまな名作の紹介をしてくれるとのことで。
いそいそと録画して、さっそく1回目を見てみたのですが。

津波情報のテロップが _| ̄|○

いやうん、すごく大事な情報なのは判ってます。
人命に関わるとても大切なことだ。
でもさ……よりにもよって、わずか25分の放送時間にビンゴで「到達しました」という結果報告が何度もね(しくしくしく)
4回放送をまとめてDVDに焼き保存版にしようと思っていたのに、のっけからこれでちょっと悲しひ……

とか沈んでいたら……やった! 来週の明け方に再放送するんだ!! さすがは天下のNHKっ(握り拳)

もちろん、即行で予約しましたとも(笑)

あ、内容は面白かったですよ。
ちょうど最近、某ラジオドラマ版「モンテ・クリスト伯」を聞く機会があり、しかもその脚本がかなり良くできていて、ストーリーをしっかりおさらい済みだったのも吉と出ました。
それにうちでは伊集院さんけっこう好感度高いんですよね。学歴は低いのに、頭の回転が速くて自分で知識もどんどん仕入れて、気の効いた受け答えをしてくれるから、と。
母も喜んでいっしょに見てましたが……母は自分が『嫌い』『イメージに合わない』とみなした芸能人が出てると、「あんたに見ろとは誰も言ってない」と言いたくなるほど、横でけなしまくりますからね……<ドラマ「ビブリア〜」とか文句をつけまくり(−ー;)

フランスのTVシリーズ版も見てみたいけれど、DVD高いからなあ。映画版と同じように、結末が原作と違うという噂も聞くし。ああ、ケーブルTVとかで放送してくれないものかしら……

そして久々に紙書籍など読みつつ、パソコンのメンテナンス作業にいそしんでみたり。 Outolook のデータや Opera のブックマークをバックアップし、DLしたソフトやDドライブ丸ごとを外付けHDDにコピー。
それからディスククリーンアップ&エラーチェック&最適化のコンボ。
最適化とか本当に久々だったので、かなり時間が掛かりました。このところ外付けHDDとか、大きな音声データを作ったり削除したりを繰り返してましたし、かなり断片化が進んでいたのではないかと。
……ただこのところCドライブで「最適化できないファイルがありました」とエラーを吐くのが、いささか気になるんですよね。試しにセーフモードで最適化してみても、やっぱり出る。
むむう……今のところ不具合っぽいものはあまり感じませんが、だいぶ年季の入ってる機体ですし、そろそろガタが出始めているんですかねえ(汗)

知人より依頼があって、エクセルでデータ整理。久しぶりにメッセンジャー経由で遠く離れた相手と会話をしつつ、お互いのパソコンでエクセル画面をにらみながらのチェック作業。おお、なんだか「デキル」人みたいだvv
メッセンジャーって、通話代を気にすることなく、しかも両手を使っての作業ができるから良いですよねえ(しみじみ)
No.4545 (映像)


 なんで思いつかなかった
2013年01月29日(Tue) 
もう購入してから四年以上が過ぎようという、ワンセグ機能付きポータブルDVDプレーヤー。
そこまでよく使用するわけではないのですが、父がかなりの時間TVを占領しているので、ちょっとあの番組や録画したDVDを見たいというとき、チャンネル争いを回避するのに重宝しております。持ち運びできるので、ベッドの中で寝そべりながら視聴できるのもありがたいところ。

ただ、ひとつだけ不満がありました。
液晶が綺麗なんです。ええそれはもう本当に綺麗で。先日高画質で録画した番組なんて、顔のアップで毛穴まで見えてるよ!! と感動したぐらいに美しく表示されるのですが。
……同じようにはっきりと、画面を見ている私の顔まで映してくれるのです(−ー;)
映像が明るいときはさほど気になりませんけど、夜景とか暗い部屋とかの黒っぽいシーンになると、バッチリくっきり私の顔が目の前に。もう気になって気になって、これでは内容に集中できません。

ところが夕べ布団に入る寸前、唐突に天啓が下ったんです。
反射低減仕様の液晶保護シート貼れば良いんじゃん!

っていうか、今まで何故そこに思い至らなかった _| ̄|○

DVDプレーヤー=テレビ=保護シートの対象外、と無意識のうちに思いこんでいたのかもしれません。

幸い保護シートは、以前ノートPCに貼っていたものが手元にあります。
一部に大きな傷が入ってしまったために貼り替えたものの、捨てるのはもったいないからと取っておき、その後、無事な部分を切り抜いてはシグ3やゼロさんに貼っていたものです。
まだ半分近く残っていたので、大きさを合わせてみると……ビンゴ!
まるであつらえたかのように、ちょうど傷の部分を避けて良いサイズを切り出すことができました♪

で、気泡抜きのヘラ&ホコリ取りのセロテープを駆使して貼ってみた結果……



よさげな感じに映り込みが軽減されました♪
まったく何も反射しないという訳ではありませんが、それでも見え方がだいぶ違います。
……まあ、上部にかなり空気が入りこんでいるのは、ご愛敬(苦笑) 画面の外だから、映像見る分には支障ありませんし。

そして快適な再生環境が手に入ったので、思わず状態の確認がてら、英語音声+字幕バージョンの「死を呼ぶ暗号」(BY・SHERLOCK シーズン1)など見てみたりとか。

……いやあ、日本語音声の内容をそのまま忠実に字幕化されてると、確かに読む目がなかなか追いつきませんね(※聴覚障害者用の字幕を表示)。私は文字を読むのそこそこ早いほうだと思うんですけど、それでも字幕に気を取られていると、画面で何が起きているのか、しばしば見落としがちでした。既に複数回見て、おおむね内容が頭に入っている番組だから、なんとかついて行けた印象です。
普通に放送されている映画などの字幕版が、字数制限(1秒あたり4文字が目安らしい)とかで、吹き替え版よりかなり情報量少ない理由がよっく判りました。

ああでも演じている海外の俳優さん達の、本来の声を聞くのもなかなか素敵ですなvv
英語の知識はありませんが、たまーに判る単語や言いまわしが出てきたり、日本語訳では省略されている名前呼びかけとかに気付くと、ちょっと嬉しかったり。
シャーロックの俳優さんの声って、吹き替えの声優さんと比べると、かなりハスキーでドスが利いてる感じです。そしてほんとにすごい早口(笑)
あの勢いでまくし立てられたら、そりゃ確かに「うるせえ!」って言いたくなるわvv

……あれ、液晶保護シートの話をしていたはずなのに、途中から SHERLOCK の感想になってるぞ……?

もうついでだから、昨日のドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」三話目「論理学入門」についても。

今回のゲストキャラ坂口さんは、中村獅童を配役。
先日見た映画「レッドクリフ」で、ようやく個体識別ができるようになった人です。
うん……意外に悪くありませんでした。
最初に登場したときは、「もっときっちりした言動と服装のナイスミドルなのに!」と思いましたが、後半スーツ姿でちゃんと髪を撫でつけた姿は、なかなかダンディで格好良かったです。年齢が若めになっていたのも、まあさすがにね。それこそ剣客商売じゃあるまいし、六十の爺さん使うわけには行かなかったんでしょう(苦笑)
前科が少し軽めになっていたのはご愛敬vv
しゃべり方があんまり論理的っぽくなかったのはちょっと気になりましたけど、まあ原作にこだわらなければ、充分アリなキャラ造形だったと思います。
あ、嫁さんの方は、ほぼイメージ通りでした(笑) うんうん、こんな感じこんな感じ。
一見すると頭の軽いお馬鹿な商売女なのに、本当に大事な物事の本質を判っているところとか、実に良かったです。
正直、予告編で「脱獄犯!?」の情報を見たときにはどうなることかと思いましたが、その疑惑によって事件に緊迫感が出て、栞子さんが積極的に推理する理由付けとなったあたり、良い改変だったんじゃないかと。
そして笠井さんもしっかり登場(笑)
来週はいきなり話が飛ぶっぽいですね。三巻に収録されている宮沢賢治の「春と修羅」。ドラマでは栞子さんが入院していないから、むしろ二巻以降の話の方が使いやすいのかもです。

そしてこれはドラマの内容とは関係ありませんが、録画したこれまでの話をDVDに焼く作業で、問題発生。
各話のタイトルを入力していたら、DVDレコーダーの日本語入力で、夏目漱石の『漱』が出ないのですよ _| ̄|○
『なつめそうせき』はもちろん、『そうせき』『そう』『すすぐ』『そそぐ』『くちすすぐ』『くちそそぐ』『うがい』『うがう』など試してみましたが、すべて駄目でした。くそう、お馬鹿なDVDレコーダーめ。
しかたなく『嗽(うがい)』で妥協しましたが……なんかちょっと悔しい。
いっそ番組表に、各話タイトルも表示してくれてればいいのになあ(ため息)
No.4524 (映像)


 ビブリア古書堂 二話目を視聴
2013年01月27日(Sun) 
録画したまま一週間も放置していた、ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の二話目「落ち穂拾ひ」をようやく鑑賞。
……ううむ、なんというかこう、コレジャナイ感がそこはかとなく漂っています。
基本的な流れは、ちゃんと原作に即していましたし、私は原作至上主義というわけでもありません。メディアミックスの際にいろいろと改変するのは、結果的に面白くなるのなら別に良いんです。でもこのドラマは適当に原作からエッセンスを取捨選択&改変しているせいで、どうにも話に筋が通らない感じがするというか。

……そもそも栞子さんが、ちっとも人見知りに見えないんですよね。ドラマでも『内向的で極度の人見知り』が公式設定のはずなのに、いきなり「この事件は……」と、頼まれもしない、むしろ「愚痴なんだ判ってる」とか言われてる問題へと、積極的かつアクティブに取り組んでいくあたりが非常に微妙。
説明されていないはずの小菅奈緒の事情を志田が知っているのもヘンだし、そもそもなんで耳目を憚るだろう「盗んだ・返せ」という会話を、わざわざ店から出て喫茶店に移動してやっているのかも謎。

ああでもオープニングで本が落ちる映像は、二話目だとなくなってましたね。あれは本好きにとって非常に心臓に悪かったので、なくなってとてもありがたいです。……やっぱり視聴者から苦情でもあったんでしょうか。
……ページが千切れて飛んでいく映像は、そのまま残っておりましたけど。

それから大輔が「本を手にハサミを使っていた」と聞いて、「本はもう原形を留めていないんじゃないか」と心配するエピソードがカットされていたのも気にかかりました。それがないと、視聴者をハラハラさせる緊張感と、そこからの逆転カタルシスがなくなっちゃうと思うのです。
そして小菅奈緒が爪切りと耳掻きをプレゼントする行動が、ある意味、栞子の誘導によるものだったんじゃないかと志田が指摘することで、栞子の中に存在する『闇』が初めてかいま見えるエピソードも削除。
……この話は、そのあたりが重要ポイントだったと思うのになあ。
それともドラマの栞子さんに、『闇』はないのでしょうか。だとしたらかなりガッカリです。本当に原作とは別物になっちゃいますね……

そして次回予告。
……坂口が脱獄犯ってどういうこと!?!?
No.4516 (映像)


 赤い壁の感想追加
2013年01月21日(Mon) 
……家族から呆れ顔をされつつ、レッドクリフの1と2、計4時間超をもう一回見てみたりとか。しかも早送りとかいっさいなし。最初から最後まで、がっちり再生。
うむ。余計な先入観を捨て、感情移入するべきキャラクターと重視するべき場面を把握して見直すと、ひとつの映画としてちゃんと楽しいと思えるようになりました。
そもそもこの短時間でもう一回見ようと思える段階で、かなりおもしろかったことも確かなんですが。

ちなみに初見時の感想はこちら

とにかく演義における周瑜の扱いとか、彼の未来がどうなるのかとかを全部頭から追いやって、「この人が主役! 活躍する人!」と割り切った気持ちで眺めること。
そして演義ではほとんど記号扱いになっている女性陣の活躍も、笑ってそういうものだと受け入れること。
その二つが、この映画を楽しめるかどうかのポイントだと思いました。

あと二度目にしてようやく、メイン武将を(ある程度)見分けられるようになったので、各自の見せ場となる戦闘シーンで何が起こっているのかが把握できました。甘興とか、最初は敵なんだか味方なんだか全然判ってませんでしたからね……そしてよく見てみたら、劉備もちゃんとラストの戦場とかで活躍してたよ(笑)
関羽や張飛も過剰な期待をせずに見ると、普通に充分格好良い。
なによりも劉備のアレが周瑜と話し合った上での策略だったと判っていると、すっごく心が安らかになりました。
冒頭の新野の戦いでも、軍は壊滅したものの民は守り通した点で、仁義を重んじる名君という点をちゃんと表現できてますものね(柴錬版では結局窮民もろとも壊滅し、数十騎だけで落ちのびていた/苦)
そう、演義で描かれる仁義馬鹿な劉備のことを一切無視し、映画だけを率直に見れば、「仁義だけでは勝てない。生きることを考えるのも必要だ」というその決断は、武将としてむしろ正しい英断なんですよ。どうせなら最初からそうあれよと言いたいぐらいに、上に立つ者としてまっとうな言動。

……そんなわけで。
うっかりノベライズをポチッてみたりする自分がいたりとか(苦笑)
映像作品のノベライズというのは、かなり微妙なモノが多いのですが、感想レビューを見た感じ、これはそう評判が悪くないみたいなので。
少なくとも、ちゃんとプロの小説家が書いていらっしゃるようなので、文章が壊滅的なことだけはないでしょう。……ない、よね?
とりあえず、映画を見ていない人にも内容が伝わる書き方がされていることを切に祈ります。キャラの外見とか建物の内装とか風景、状況描写などなど、「どうせ本編見て知ってるだろ」とばかりに、まったく描写されない台詞八割なノベライズも世の中多いですから。ああいうのは本編を見ないで読むと、本当に参ります(−ー;)
それとストーリーやキャラの性格が、まるで別物バージョンもなんだかなあと言うところ。
あれのとかこれのとか、いろいろあったよなあ……(遠い目)
No.4489 (映像)


 赤い壁を見たんだぜ
2013年01月20日(Sun) 
現代日本人による小説でとはいえ一応基礎知識も仕入れられたことだし、さっそく録画してあった「レッドクリフ(特別版)」を見ようとしたのです。
ところが冒頭の解説によると、『特別版』ってパート1と2を合わせて2時間ちょいに再編集した、いわばダイジェスト版ってことなんですね? つまり追加シーンがあるわけではなく、むしろ半分以下に削られているようで。
いかん、これは駄目だと積んであるDVDを探してみたら、なんとか通常版の1と2両方を見つけることができました(ため息)

B001P55MXEレッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
エイベックス・マーケティング 2009-03-11

by G-Tools
B002CATE6Mレッドクリフ Part II -未来への最終決戦- スタンダード・エディション [DVD]
エイベックス・マーケティング 2009-08-05

by G-Tools

しかし1の方は、アナログ放送時代に録画したもの。いま見るとうっわ、きっつ(汗)
昔はこれを普通に見ていたはずなのに、あまりに画像が荒くてどうにも集中が削がれてしまいました(−ー;)
2の方はデジタル録画だったので良かったですが……「二週連続放送」だったらしいのに、なんで両方録っておかなかったんだろう _| ̄|○

まあ、それはさておき。
……うん、先に知識を仕入れておいて良かったです。なにしろみんな黒髪黒目に髭つきだから、キャラの見分けがまったくつきませんで(そこか)
誰がどの陣営に所属していて、でもってどの陣営とどの陣営が連合しているのか、あるいは敵対してるのか。それが判っているだけでもかなり助かりました。
ことに戦闘シーンに入ると、モブ兵士なんて完全にどれがどの陣営なのかさっぱりでしたよ。その点「指輪物語」などは敵=人外だったから、判りやすかったんですけどね。
いっそ曹操が赤備えでもしてくれてたら、まだ見分けやすかったのに……まあ降伏兵を取り込んで膨れ上がった、寄せ集めの軍=連携や忠誠心が弱い、という点がネックなのだから無理だといえばその通りでもあり。
……結局、キャラクターの服装が変わるたびに「劉備どこにいる? あれが孫権??」とか周りに聞きまくってました。 劉備なんて最後まで見分けつかなかったよ(−ー;)
まあそれでもなんだ、最終的に周瑜と孔明と趙雲だけは、なんとか判るようになりました。あと珍しく女性陣の尚香(※孫権妹)と小喬(※周瑜の妻)。
でもこの話は、その若手イケメン三人の友情メインってことでファイナルアンサーですよね? 基本その三人さえ判れば無問題。劉備三義兄弟は完全に添え物だし、曹操はまあ、間違えようのない悪役親玉。あとポイントになるのは、周瑜の夫婦愛ぐらいでしょうか?

最終的な感想としては、とにかく周瑜の無双ぶりがすごかったと。
柴練の小説では孔明と周瑜は不倶戴天の敵として描かれており、周瑜はさんざん孔明を暗殺しようと画策しまくり。孔明はそれらをするりするりとかわしつつ、裏から呉の軍勢を自在に操り、悪く言えば駒として利用することで曹操を敗走させた流れでした。そこでは周瑜は完全なる引き立て役であり、しまいには孔明にどうしても勝てないまま、悔しさと憎しみのあまり喀血死してしまうぐらい。
しかしこの映画では、二人はがっつりとタッグを組み、お互いを高め合う良い関係を築いていました。「三日で十万本の矢を入手する」、「敵の武将を謀殺する」という命題をそれぞれ科し合い、叶わなければ「軍法に照らして首を刎ねさせる」と約束する。そうして独自に策略を巡らしつつ、さりげなーく無言で協力もしちゃったりして。最終的に計画を成功させて、視線を合わせつつニヤリと悪い笑みを見せる姿は実に格好良かったです。
っていうか、孔明のドヤ顔やけに多かった(笑)
そしてあくまで前線には出ず、情報収集や作戦立案のみをする孔明とは対照的に、鎧着用、先頭に立って突撃をかまし、敵兵士はバッサバッサ斬り倒すわ、最終的に炎の戦場を突っ切って曹操の元まで切り込んで行っちゃう周瑜はすごすぎます。
あと趙雲も人気が高いせいか、これでもかってほど見せ場がありましたね。阿斗を背負っての一騎駆けはもちろんのこと、何故か周瑜との友情まで育んじゃってます。柴錬版では面識もなかったですけど、本来の演義では違うのかな?

で、劉備陣営。
もともと赤壁ではほとんど出番がないらしいのを無理に登場させたせいか、ただでさえアレな劉備がほんっとーーーに、どうしようもなくて。もう、「今までどの口で仁義をほざいてた!」「あんたから仁義とカリスマ取ったら何が残る!?」と思っていたら、最後の最後にかろうじて見せ場がありました。あれってほんとにほんとに周瑜と密約した上での行動なんだよね!? そうだと言ってくれ頼むから。あと孔明はそれをちゃんと把握してたの?? と。
だいたい張飛のとりえなんて、腕が立つ以外は「劉備に絶対服従(酒関係除く)」しかないのに、まっこうから命令に逆らおうとしちゃってるし。関羽もなんか妙に影が薄くって……もういっそ、最初に差し違えてでも曹操殺っとけば良かったのにと思うぐらいでした(実も蓋もない)。

でもって、孫権妹と微妙にフラグが立っている孔明。
……良いのか? 主君の将来の嫁だぞ。しかもほとんど何の役にも立たないまま、騙されて呉に連れ戻されちゃってる人だぞ?? やっぱり演義ではそのあたり違うんでしょうか。
あとオリジナル展開といえば、小喬と似てるが故に曹操に寵愛されていた女性、なにかやらかすかと思っていたら、普通にフェードアウトしちゃって、ちょっと肩透かしだったりとか。
逆に格好いい最期を見せてくれた甘興さんは、聞き覚えないと思ったら、甘寧がモデルなるもオリジナル要素が強くなりすぎて改名を余儀なくされたのだとか。

……しかしあれですかね。やはりきちんとスタンダードな「三国志演義」の方も押さえとかなきゃ駄目でしょうか。一応だいたいの流れと、別に記憶せず読み流しても良い人物&地名はおおむね把握できたから、今度は挫折せずに読めるかもしれないし。

……まあともあれ。
この映画は「周瑜>孔明>>趙雲>>(越えられない壁)>>劉備三義兄弟」というスタンスで見た方が良いと思ったので、また今度1をデジタル放送するときには、そのあたりを心して見直そうと思います。

追記:
もっかい見直しました。それを踏まえての感想はこちらにて。
No.4487 (映像)


 情報収集は大事です
2013年01月16日(Wed) 
それは昨夜のこと。
先日からルンルンで待っていた「SHERLOCK」の地上波放送開始まで二時間を切った頃のことでした。
いつもの如くつらつらと、関連サイトを巡って熱きファン達の叫びを読んでまわっていたのです。
そうしたらば、こちらの記事で読み流せない情報を発見しました。

■SHERLOCK/シャーロック シリーズ1(地上波放送) - Girl's Be Ambitious!
 http://blog.goo.ne.jp/girls_beambitious/e/72b9f997a0853eef15824a8e3fa75010

> DVDナドに録画して「吹替えバージョン」&「英語音声+字幕(聴覚障害者用)バージョン」の両方を楽しみたい方は「DRモード」で録画されますよう。

なんですとーーー!?
ひとつの録画で、吹き替えと字幕を両方楽しめるんですかっっっ!?!?
即行で階下の居間へダッシュして、予約設定を修正しました(笑)

でもって。
さすがに本放送の時間は夜遅いので寝て過ごし、今日になってからDVDレコーダーの取扱説明書と首っ引きで格闘することしばし。
ちゃんと「日本語吹き替え」と「英語音声+字幕」を切り換えて見ることができましたvv  おお、これが演じている俳優さん達のナマ声か!
ベネディクト・カンバーバッチ(=シャーロック役の人)の声が、思った以上に低くて落ち着いた感じがしました。あともともとヒアリングの素養がないので、早口なのかどうかもよく判らなかったり。
字幕は聴覚障害者用のそれだそうで、通常の洋画字幕とは異なり、吹き替えの翻訳と同じ内容をそのまま表示してあるようでした。あとは発言している人によって色が変えてあったり、BGMのみのシーンには「♪」と表示されていたり、「(ドアを閉じる音)」とか注釈が入っていたりと、これまたなかなか新鮮です。
しかしこうやって日本語音声と英語音声や字幕を比べてみると、日本の声優さんの演技力がパネエですな。シャーロックのマシンガントークや犯人の粘着質なしゃべり口調などは、吹き替えの方じゃないと違和感を覚えるくらいです。

ちなみにDVDに落とす際は、そのままだとダビングできず _| ̄|○
いろいろ説明書をひっくり返した結果、音声や字幕の設定を望む物に設定したのち、「再生中の映像をダビング」を選択することで、それぞれ「吹き替え」「英語音声+字幕」の2バージョンに分けてダビングするしかないようで。
良かった、NHKがダビング制限1回じゃなくて……(ため息)
これだと1倍速でしか操作できないので、1話分焼くのに3時間かかりましたが、それぐらいは些細なことよ。この作品にはそれだけの価値がある!(握り拳)

……もうおまえ製品版買っちゃえよ、とは言わないお約束★

B007ND97AQSHERLOCK / シャーロック [DVD]
角川書店 2012-07-06

by G-Tools

確かに好きな作品ですが、今の私に三話で7千円超は辛い……
No.4477 (映像)


 ドラマ×2本
2013年01月14日(Mon) 
午前中はドラマ金田一少年「香港九龍財宝殺人事件」を鑑賞。
……まああのマンガを実写にしたらこうなるだろうな、と言う感じでした。今までの実写版はほとんど見てないんですが、そこそこおもしろかったです。
そもそもあのマンガは、原作そのものがアレだから(笑)
トリックが無茶なのもヒロインが超絶役立たずなのも標準装備だし。
ただ一点気になったのは、なんで犯人が美雪と入れ替わってたか理由が判らないところなんですが。あそこで本物返しちゃいけない理由ってなに?? 彼女はあのまま美雪として生きていくつもりだったの?? っていうか幼馴染みの呼び方すら把握してない状態で、よくもまあ入れ替わろうとか思ったもので。
そして血縁から犯罪者を出してしまった、リー刑事の今後が激しく気になったり……

夜は待ちに待ってた月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』を見ました。
……うん、まあ事前にネットで叩かれまくっているのを見て、戦々恐々としていたほどには酷くなかったと思います。原作とはかなりにおいて別物でしたが(苦笑)
あれだ、古谷金田一とかガイ・リッチーのシャーロック・ホームズとかを楽しく見れる人には大丈夫だと思います。
とりあえず栞子さんは別人28号でした。剛力さんは髪切る前の方がずっとイメージにあっていたと思います。それに本のこと以外には、対人関係構築に不自由をきたすほど引っ込み思案という表現が為されてません。おまけに妹が弟に改変されているので、大輔さんを雇う経緯(引っ込み思案でバイトが居着かない&男手が必要)がかなり唐突です。
……そもそも入院してないあたりから、原作至上派には駄目駄目でしょうね。
ただドラマとして作り上げていくのなら、栞子さんがずっと入院したままというのは確かに辛いのも判ります。公式サイトの配役情報からして太宰治の話はやると思われるので、直前で階段落ち → 入院とかなるのかな?? あと割と早めに母親が関わってきそうです。
大輔さんの事情については、年齢以外は割と忠実でした。けっこういろいろはしょってあった気もしますけれど、それは許容範囲かと。かなり早い内から鴨居にゴムの板が貼ってあるのが映ってるところなんかは、けっこう楽しめました。
ただ自分が本を読めない理由を自覚しておらず、話中で過去を思い出して「あのせいかもしれない」程度で収まっているあたりが、やっぱりちょっと弱いなあと。「本なんて読めなくても不自由ないし」とか言っているので、「本は好きだけれど自分では読めないから、栞子さんの話を聞きたがる」という動機が薄れています。
だいたい、人の心の闇をのぞき込むような後味の悪さを感じさせる話だった原作を、ちょっと感動的な良いエピソードに仕立てようとしているあたりで、かなりの無理が生じてるんじゃないかとか。
……正直、主役二人を単純な恋愛関係には持っていって欲しくないんですけどねえ。この調子だとたぶん無理だろうなあ、月9ドラマ枠だし。

でもって。
個人的に一番気になったのは、このドラマからは本に対する『愛』がぜんぜん伝わってこなかったことです。
大輔がばっさばっさと本の山を崩したり落としたりしまくるのはまだしも、本をこよなく愛するはずの栞子さんが、もろくなっている古書を扱う手つき、あまりにもなっていません。そもそも古本屋にあのデカイ窓ってどうなんだ。貴重な古書が日焼けするじゃないか。
さらに言うならあのOPからしてもうヽ(´〜`)/ 本棚から古書がどんどん落ちるというその演出そのものが、本好きにはもう駄目です。そんなの単なる演出だろうというなかれ、そう言う細かいところにこだわってこそのメディアミックスなんじゃないのか??>ドラマスタッフ
あと映像の使い回し多すぎてうざい。かぶってるシーンを整理すれば、初回15分延長しなくても、1時間に収まったんじゃないだろうか。

……ああ、いやうんなんだ。ちょっと辛口になってしまいました(^ー^;;)
おもしろかったんですよ? ディスクに焼いて保存しとこうと思うぐらいにはおもしろかったんです。続きも首を長くして待とうと思ってるんです。
でもなんかこう、微妙にもにょった部分があったのも確かなのでした。
No.4474 (映像)


 今シーズンは見たいものいっぱい
2013年01月13日(Sun) 
ワクワクと楽しみにしていた、ドラマ「信長のシェフ」第一話を視聴。
うん、けっこうおもしろかったです。……一話目にいきなりいろいろ詰め込みすぎだとは思いましたが(苦笑)
拾って半日しか経たず、しかも一口しか料理食べさせてもらってない謎の記憶喪失男を命懸けで助けに行ったあげく、まだ若いとはいえ信長相手に「こいつの料理は旨い」と売り込みまくるヒロインという超展開とか、「お前用に打った包丁だ」って、手癖も把握してないだろうに、しかもあんなにすぐに包丁って完成できるの?? っていうか刃物持った不法侵入者を、武器持たせたままいきなり殿様の前へ連行とかありえねえ、だいたい包丁一本で野菜も肉も魚も(略)あと会話の台詞がほとんど現代語と変わらんぞ、などなどつっこみどころは多々ありました。
……まあそれを言うなら、戦国時代の人との味覚の差とか、調味料嗅いだり舐めただけで細かい味調整ができるんかいとか、記憶は失ってるのに歴史と料理の知識は持ってるのか、しかもおそらく普通まだ見習い皿洗いレベルの年齢でとか、言い出したらキリは果てしなく。
でもね、おもしろかったんです。これは原作読まずに見たのが正解だったかな? 余計な先入観もなく、「ここイメージに合わない」とか考えることもなく、素直に見れました。
及川光博が、予想外に信長にハマリまくっていて、えらく笑えましたvv
そうだよなー、ミッチーもいい加減いい歳なんだから、いつまでも若作りな二枚目役ばかりすることないんだよ〜〜、歳喰った傾奇者かぶきものの経験は、以前にもあるんだしさ♪<大河で前田慶次郎やってたらしい
ゴロちゃんの明智光秀も、なんだか曲者っぽくて良きかな良きかな。ただ事前情報でゴロちゃんが誰なのかネタバレしまくってたので、ラストシーンのインパクトがうすれたのが少々残念でした。

とりあえず次回も見ること決定。原作を読むかどうかはドラマ終了まで持ち越すとして、今後を楽しみに待ちましょう。

さて、明日はいよいよビブリア古書堂の放送だ♪

あとは剣客商売シーズン1の四話目を見たり、三国志下巻を読み始めてみたり。ああ、金田一少年のドラマも見なきゃなあ。
No.4470 (映像)


 SHERLOCK 地上波登場
2013年01月11日(Fri) 
待ってました! ついに、ついに地上波で放送!!

■SHERLOCK(シャーロック)|NHK 総合 海外ドラマ
 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/sherlock/index.html

> 2013年1月16日(水)、1月23日(水)、1月30日(水)
> 午前0時25分〜1時55分 ※火曜深夜


うぉぉおおお!! 今度こそデジタル品質で録画できるZE( T ▽ T )
画面に余計なテロップも入らないYO!!

……っていうかクリフハンガーが怖くって、まだシーズン2の最終話見れてないんですが。
でもこれは絶対に外せません。高品質で録画して、今度は1話につきDVD−R1枚で焼いてやる〜〜(握り拳)

ちなみに、誰もが見れる地上波公開記念として「シーズン1限定ネタバレチャット@ジェレミー版とか原作ホームズの話もOKだぜ」とか企画したら、参加してやろうというかた、いらっしゃいますかね……?(どきどき)
No.4464 (映像)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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