2011年02月18日の読書
2011年02月18日(Fri)
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本日の初読図書: 怪盗クイーンが今回盗もうとしたのは、金満家が持つ赤いダイヤ「リンデンの薔薇」。 例によって予告状を出し、多くの観衆のもと忍び込んだのだが……そこに邪魔が入った。犬猫を自在に操る少女、瞬間的に人を陥れる催眠術師、凄腕の鍵師などなど奇怪な技を駆使するプロフェッショナル達によって、ダイヤは先に盗まれてしまったのだ。 これを己に対する挑戦と受け取り、クイーンは相手の元へ乗りこんだ。それは「セブン・リング・サーカス」というサーカス団。 すると相手は「リンデンの薔薇」を使ったゲームを持ち掛けてきた。明日の興業が終わるまでにダイヤを盗み出せたなら、大人しくそのまま進呈する。その代わり盗み出せなかった場合は、要求をひとつ聞けと言うのだが ――
前回は企画もののコラボ作品だった怪盗クイーンの、正式な一作目です。 挿し絵もK2商会さんに変わって、すっかり少女マンガチックに(笑) 性別不明なクイーンですが、こうしてみるとやっぱり格好いいですね。ジョーカーは言わずもがな。上越警部や岩清水刑事、セ・シーマの伊藤さんなど夢水清志郎シリーズでお馴染みのキャラ達も登場しますが、そちらもかなり格好良くなってます。 あとRDが前作よりかなり成長しているのが驚きですね。前作ではあんなに可愛かったのに、すっかりクイーンに感化されちゃって……(よよよ)
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No.3070
(読書)
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2011年02月17日の読書
2011年02月17日(Thr)
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本日の初読図書: 全二十六編のショートショート集。 この方にしては随分ブラックだったり偏執的な作品の集まりでした。星新一とかこんな感じだったっけなあ? 個人的にはやっぱり、それなりにめでたしで終わる「物件案内」とか「ビル業務」とかが好みです。
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No.3068
(読書)
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2011年02月16日の読書
2011年02月16日(Wed)
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本日の初読図書: 「異世界の王様(小説家になろう)」〜閑話:二章之一 http://ncode.syosetu.com/n0609f/
多くの友人を持ち、楽しく高校生活を送っていた滝峰義人。ある日、幼馴染みの北城優希や親友の藤倉志信と下校中、なにかに腕を引っぱられた。見ればあるのは真っ黒い穴。ズルズルと引きずられる彼を、友人達は懸命に止めようとし ―― ついに三人まとめて穴へと引き込まれる。 意識を失い目覚めた先は、魔物の住まう森の中。絶体絶命かと思われたその時、剣を持った少女が現れ、魔物を一刀両断にする。 彼女はひざまずき頭を垂れた。「王をお迎えに参りました」と ―― 志信に向かって。 召喚国主制をとる国に召喚された王様と、その客人として迎えられた三人。召喚主の魔力が戻る三年先まで、少なくとも帰ることができないらしい。それまでに傾き掛けた国を立て直して、召喚国主制も廃止してやる!! と頑張る義人と、一風変わったその友人達のお話。
王様間違えちまった的誤解は、割とすぐに解けます(苦笑) 前王と前々王がかなりどうしようもない人達だったおかげで、国がかなり傾いております。下手すれば即クーデター or 暗殺レベル。でも元の世界には戻れないし、まわりは王様王様言ってくるしで、しかたなく王様やり始めたら、ヤベけっこう面白い? みたいな。 作者の予定では百五十話ぐらいを目途にしているそうで、現在百二十話ちょいUPされてます。六十話ぐらいまで読んだんですが、なんだか恋愛方面でややこしくなってきそうです。あんまりドロドロしたのは好みじゃないんだけどな……
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No.3067
(読書)
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2011年02月15日の読書
2011年02月15日(Tue)
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本日の初読図書: 虹北商店街にある一番古いお店は、古本屋の虹北堂。そこに住まうのは小学六年生の虹北恭助少年だ。両親は既に亡く、祖父は古本の仕入れで旅に出て、滅多に店にいることはない。 一人暮らしの恭助は、学校に行っていない。学校で教えられるような内容はすべて店の本で覚えられるし、人間関係だって、商店街の人達との交流で立派に学べている。ゲームやアイドルの話ばかりするような友達などいらない。そう断言して。 そんな彼だが、友達はいる。同じクラスに在籍している野村響子だ。 彼女が持ち込む不可思議な事件を、恭助はいつもさらりと解いてしまう。それはさながら魔術師のように。 これは、講談社ノベルス史上最年少の名探偵、虹北恭助少年の物語 ――
夢水清志郎、怪盗クイーンのはやみねさんの、別シリーズ第一巻。 今度は少年探偵のお話です。 虹北商店街という名称といい、出てくるお店(お好み焼き屋『一福』とか)といい、前述のシリーズと同じ世界観のようです。時系列はどうか判りませんが。こんな少年探偵がいるなら、教授と絶対交流がありそうなので、やっぱり時間がずれてるのでしょうか。 そしてやっぱりはやみねさん、そんなに金田一が(以下略) 個人的に言うと、やっぱりこれは子供の頃に読みたかったかなあと言う感じです。汚れちまった大人になってしまうと、どうにも恭助少年が学校に通っていないのが気になっちゃって……というか、私は羨ましいのかもしれません。話の合わない友達などいらないと言い切って、それでもちゃんと生きている彼が。
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No.3065
(読書)
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2011年02月14日の読書
2011年02月14日(Mon)
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本日の初読図書: 青い鳥文庫創刊20周年企画として出版された、二人の作家によるコラボ作品。 コラボと言っても、それぞれ独立した話の中で、すれ違うように数シーンが重なるだけでした。 企画の内容は「クイーン」、「ジョーカー」、「飛行船」、「人工知能」という四つの言葉を使って作品を書く、というものだったようです。 はやみねかおるさんは「夢水清志郎」シリーズでかつ、怪盗クイーンの第一作目。 松原秀行さんは「パスワード」シリーズとやらの中の一作。 後者ははじめて読んだので、いまひとつキャラクターとか設定とかになじみがなく、「まあこういうものかな」という感想にとどまりました。回文がたくさん出てくる所などはすごいと思いましたが。 でもって、目的だった怪盗クイーンの一作目は、はっきり言って面白かったです。 トリックとかはエラリー・クイーンなんかでもお馴染みのそれだったんですけどね。本を最後まで読み終わったあと、その場で最初から読み直し始めたぐらいには楽しめました。すでに今の世では希少となってしまった名探偵と怪盗が、同じ世界に立ち、互いを理解し合いながらする会話が格好良かったです。 ……ただ、ちょこっと時系列が気になりました。 三年四ヶ月と十七日前、雑誌セ・シーマに「夢水清志郎の謎解き紀行」が載っているのに、現在三姉妹が中学二年と三年の間の春休みっていうのはおかしくないですか? 謎解き紀行の連載が始まったのは、最低でも三姉妹が中学一年生の頃だったはずなのに…… それだけが引っかかりました。 これでクイーンについてが多少なりとわかったので、またいずれ図書館で「ハワイ幽霊城の謎」を見返してみたいです。
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No.3063
(読書)
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2011年02月11日の読書
2011年02月11日(Fri)
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本日の初読図書: 「10ドルだって大金だ」、「カーデュラ探偵社」のジャック・リッチー三冊目。 相変わらずピリリと効いた短編が取りそろっています。十七編収録のうち、二編がヘンリー・ターンバックル刑事シリーズ、四編がカーデュラものでした。カーデュラは既読、ヘンリー〜は初読。 前作で「読んでいるあいだはひたすら愉しく面白く、読み終えた後には見事に何も残らない」と解説されたとおり、読み終わったあとに感想書くのは難しいんですが、読んでる間は確かに楽しく面白いです。 ちょっとブラックなところがまた良いんですよね。 限界まで文章を削ぎ落とすという、その試みがまた、長々と書き込んでしまう自分としてはすごいと思うのでした。
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No.3060
(読書)
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2011年02月10日の読書
2011年02月10日(Thr)
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本日の初読図書: 「魔法使いの菓子屋(小説家になろう)」〜帰還その後 http://ncode.syosetu.com/n1324p/
祖父母宅へ行こうと、サバイバル用具一式を背負って玄関を出たはずの女子高生 日辻櫟(ひつじいちい)は、気がつくと宝石でできた美しい洞窟にいた。足元には魔法陣。もしかしてこれって異世界召喚? と、ひとまずサバイバル用具を駆使して一週間ほど過ごしてみるが、召喚主らしい存在は現れない。 仕方なく人里へと下りた彼女は、冒険者の資格を取り働き始める。元の世界へ戻る方法を探すため魔法使いに弟子入りしたが、いつの間にか魔法学校に入学したり、商売を始めることになったりして ――
お約束なチート主役のほのぼの成り上がりものです。R15ついてたのでちょっと心配でしたが、一貫して安心して読めました。 「本来ならば下書きにあたるものを掲載しています」とあるとおり、かなりざくざく進んでいきます。それでも150話ぐらいあります。新キャラがどういう立場にある人か説明忘れてたりとかも随所にありますが、そこはさらりと読み飛ばしましょう(笑) とりあえず本編完結済。これからIF恋愛ルートとか書かれる予定だそうですけど、私はこれで充分かなあ。
「とある主婦の2度目の人生(小説家になろう) http://ncode.syosetu.com/n4920p/
三十代後半、大学生と高校生の二人の子を持つ専業主婦は、ある日突然心臓麻痺で死んでしまう。 気がつけば、異世界はリリスフィア王国ヌーフェ地方ルーフェンの貴族宅にて、赤ん坊に。しかもこの世界では魔法とか普通に使われているらしい。 前世の記憶を持つ彼女にとって、自分リィリィシュカの外見は可愛らしくてしかたがない。ついつい色々なドレスや小物で着飾らせては、鏡に見入ってしまう。三才にしてりっぱなナルシストだ。 不満なのは、この世界には香水や香り入りの石鹸などが存在しないこと。不満に任せてラベンダーオイルなど作ってみたら、一部貴族の間で有名に。 そんな彼女も十歳になり、王宮へ侍女として上がることとなって ――
↑上記「〜の菓子屋」と同じ作家さんのお話。世界観も同じで内容微妙にリンクしています。こちらも安心して読める雰囲気ですね。文章はこちらの方がしっかりしているかな? 完結済だし割と短いので、試しに読んでみるのも良いかと。
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No.3057
(読書)
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2011年02月09日の読書
2011年02月09日(Wed)
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本日の初読図書: 「異世界を渡りし者(小説家になろう)」〜87話 http://ncode.syosetu.com/n5458l/
途中から意外な方向に話が行って、冒険者ギルドものになったり、魔法学園ものになったり。今はエルフの森で自給自足してます。 まだまだ先は長いようなので、楽しみだったり、そろそろ疲れてきたり。
「とりあえず、畑でもつくろうかな(小説家になろう)」〜21 http://ncode.syosetu.com/n2500o/
神様同士の喧嘩に巻き込まれ、亜空間に呑み込まれてしまった飛行機が一機。乗っていた乗客達は元の世界にも戻れず、さりとて消滅させてしまうのも忍びないと言うことで、それぞれ異世界へ生まれ変わらせられることとなる。 その中の一人 茉莉は、気が付けば金髪の赤ん坊マリスになって、家のなかに寝かされていた。 記憶はそのままあるらしい。社会人の心に子供の身体。どうにか言語を覚えてやっていこうとするが……一才にもならないうちに、環境が激変する。両親が食中毒で死亡し、孤児院に引き取られたのだ。 しかし彼女はへこたれない。神からもらった「思い描いた植物の種を手のひらの上に創造する能力」と「どんな植物でも栽培できる技術と力」を手に、目指すは「おいしいしろいごはん」。 小さな身体で農業にいそしむ彼女だったが、やがてそんな姿を作物の栽培を生業とする、貴族の跡取りとして見初められ……
心は大人、身体は子供と、某探偵マンガを地でゆく作品。 さほど大きな事件は起こらず、淡々と過ぎてゆきます。現在14才。勉強のため学校に入ることになりました。今後は学園ものとして展開していきそうです。
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No.3056
(読書)
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2011年02月08日の読書
2011年02月08日(Tue)
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本日の初読図書: 夢水清志郎シリーズだと思って借りてみたら、怪盗クイーンとのコラボものでした。 クイーンはまだ一冊も読んでいないので、とりあえず一巻目から借りようと思ったら図書館にないし。仕方がないので wiki でクイーンの大体の内容をチェックしてから読んでみました。 んー、怪盗と探偵の両方を格好良く描写するというのは、なかなか難しいなあと思いました。結果、コケにされる側としてICPOの探偵卿が用意されて、気の毒な目に。 三姉妹がほとんど登場しなかったのも、ちょっと淋しかったですね。 結論から言うと、夢水さん側から読むよりクイーン側から読む方が楽しかったと思います。 最後の教授の表情が、少々怖かったかな……
「異世界を渡りし者(小説家になろう)」〜15話
幼い頃、飛行機事故にあって以来、驚異的な回復力を得た峰藤尊は社会人一年生の19才。ある朝、新聞を取ろうと家を出た瞬間、見知らぬ草原に佇んでいた。 え?異世界?なんで? 混乱する彼を更に驚かせたのは、この世界での自分は身体能力が大幅にUPしているという事実だった。 そして遠目に見えた煙を目指して走り出した彼が見つけたのは、山賊に襲われ壊滅した町で……
かなりの話数がありますが、三話目がいきなり真っ白になっていて、そこで中断。ふと思いついて試しに Opera を使ってみたら表示されたので、そこから再び読み始めました。 主役がいきなり異世界に順応してるのが、早っとか思ったり。最初の殺人でちょっと鬱になったけれど、翌日からはさくさくと討伐依頼こなしているし。 そこらへん「最強の錬金術士」と同じ作者さんなのが納得かなあと。まあそれなりに期待はできるんじゃないでしょうか。
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No.3054
(読書)
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2011年02月06日の読書
2011年02月06日(Sun)
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本日の初読図書: シリーズ六作目、五話収録の外伝短編集です。 五話とはいっても、真ん中の三話は実質繋がりのあるお話でした。獅子の長シルヴァと白頭鷲の長ドーザ、二人がまだ若かりし十五歳の頃の出会い話から始まって、殺人事件の解決と、そのきっかけとなった黒真珠のブローチの由来。 いやねえ、本編では惚れ惚れするほどの風格に溢れている王者シルヴァが、まだ初々しい少年なのが微笑ましいったら。一方ドーザはというと、十五歳なのにも関わらず体格も立派なら、性格も沈着冷静で大人びています。でもシルヴァとのやりとりがもう……青春だねあんたたち! 個人的に本編の二人が大好きなので、ニヤニヤしながら読んじゃいましたよ。ふふふふふ。 ちなみに私は、ドーザの息子→キャサリンとかいうベクトルがあったら面白いなあとか思っています(笑) キャサリンは……最初はダムーとと思っていましたけれど、最近はベラも良い雰囲気かなあとか。 残りの二作は蛇と鰐の異種族間恋愛と、ダムー達四人組のチーム結成話。 とりあえず、ヘンリー良くやった! あの二人は本当にお似合いのカップルだと思います。ぜひうまくいって欲しいですね。……全長六メートルの鰐と二十五メートルのニシキヘビが見つめ合っているシーンは、かなり笑える代物ですが(苦笑)
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No.3050
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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