よしなしことを、日々徒然に……



 2011年02月15日の読書
2011年02月15日(Tue) 
本日の初読図書:
4061821385少年名探偵 虹北恭助の冒険 (講談社ノベルス)
はやみね かおる
講談社 2000-07-06

by G-Tools
虹北商店街にある一番古いお店は、古本屋の虹北堂。そこに住まうのは小学六年生の虹北恭助少年だ。両親は既に亡く、祖父は古本の仕入れで旅に出て、滅多に店にいることはない。
一人暮らしの恭助は、学校に行っていない。学校で教えられるような内容はすべて店の本で覚えられるし、人間関係だって、商店街の人達との交流で立派に学べている。ゲームやアイドルの話ばかりするような友達などいらない。そう断言して。
そんな彼だが、友達はいる。同じクラスに在籍している野村響子だ。
彼女が持ち込む不可思議な事件を、恭助はいつもさらりと解いてしまう。それはさながら魔術師のように。
これは、講談社ノベルス史上最年少の名探偵、虹北恭助少年の物語 ――

夢水清志郎、怪盗クイーンのはやみねさんの、別シリーズ第一巻。
今度は少年探偵のお話です。
虹北商店街という名称といい、出てくるお店(お好み焼き屋『一福』とか)といい、前述のシリーズと同じ世界観のようです。時系列はどうか判りませんが。こんな少年探偵がいるなら、教授と絶対交流がありそうなので、やっぱり時間がずれてるのでしょうか。
そしてやっぱりはやみねさん、そんなに金田一が(以下略)
個人的に言うと、やっぱりこれは子供の頃に読みたかったかなあと言う感じです。汚れちまった大人になってしまうと、どうにも恭助少年が学校に通っていないのが気になっちゃって……というか、私は羨ましいのかもしれません。話の合わない友達などいらないと言い切って、それでもちゃんと生きている彼が。
No.3065 (読書)


 2011年02月14日の読書
2011年02月14日(Mon) 
本日の初読図書:
4062104105いつも心に好奇心! 名探偵夢水清志郎VSパソコン通信探偵団 (青い鳥文庫)
はやみね かおる 松原 秀行 村田 四郎
講談社 2000-09-25

by G-Tools
青い鳥文庫創刊20周年企画として出版された、二人の作家によるコラボ作品。
コラボと言っても、それぞれ独立した話の中で、すれ違うように数シーンが重なるだけでした。
企画の内容は「クイーン」、「ジョーカー」、「飛行船」、「人工知能」という四つの言葉を使って作品を書く、というものだったようです。
はやみねかおるさんは「夢水清志郎」シリーズでかつ、怪盗クイーンの第一作目。
松原秀行さんは「パスワード」シリーズとやらの中の一作。
後者ははじめて読んだので、いまひとつキャラクターとか設定とかになじみがなく、「まあこういうものかな」という感想にとどまりました。回文がたくさん出てくる所などはすごいと思いましたが。
でもって、目的だった怪盗クイーンの一作目は、はっきり言って面白かったです。
トリックとかはエラリー・クイーンなんかでもお馴染みのそれだったんですけどね。本を最後まで読み終わったあと、その場で最初から読み直し始めたぐらいには楽しめました。すでに今の世では希少となってしまった名探偵と怪盗が、同じ世界に立ち、互いを理解し合いながらする会話が格好良かったです。
……ただ、ちょこっと時系列が気になりました。
三年四ヶ月と十七日前、雑誌セ・シーマに「夢水清志郎の謎解き紀行」が載っているのに、現在三姉妹が中学二年と三年の間の春休みっていうのはおかしくないですか? 謎解き紀行の連載が始まったのは、最低でも三姉妹が中学一年生の頃だったはずなのに……
それだけが引っかかりました。
これでクイーンについてが多少なりとわかったので、またいずれ図書館で「ハワイ幽霊城の謎」を見返してみたいです。
No.3063 (読書)


 2011年02月11日の読書
2011年02月11日(Fri) 
本日の初読図書:
4794927479クライム・マシン (晶文社ミステリ)
ジャック リッチー Jack Ritchie
晶文社 2005-09-01

by G-Tools
「10ドルだって大金だ」、「カーデュラ探偵社」のジャック・リッチー三冊目。
相変わらずピリリと効いた短編が取りそろっています。十七編収録のうち、二編がヘンリー・ターンバックル刑事シリーズ、四編がカーデュラものでした。カーデュラは既読、ヘンリー〜は初読。
前作で「読んでいるあいだはひたすら愉しく面白く、読み終えた後には見事に何も残らない」と解説されたとおり、読み終わったあとに感想書くのは難しいんですが、読んでる間は確かに楽しく面白いです。
ちょっとブラックなところがまた良いんですよね。
限界まで文章を削ぎ落とすという、その試みがまた、長々と書き込んでしまう自分としてはすごいと思うのでした。
No.3060 (読書)


 2011年02月10日の読書
2011年02月10日(Thr) 
本日の初読図書:
「魔法使いの菓子屋(小説家になろう)」〜帰還その後
 http://ncode.syosetu.com/n1324p/

祖父母宅へ行こうと、サバイバル用具一式を背負って玄関を出たはずの女子高生 日辻櫟(ひつじいちい)は、気がつくと宝石でできた美しい洞窟にいた。足元には魔法陣。もしかしてこれって異世界召喚? と、ひとまずサバイバル用具を駆使して一週間ほど過ごしてみるが、召喚主らしい存在は現れない。
仕方なく人里へと下りた彼女は、冒険者の資格を取り働き始める。元の世界へ戻る方法を探すため魔法使いに弟子入りしたが、いつの間にか魔法学校に入学したり、商売を始めることになったりして ――

お約束なチート主役のほのぼの成り上がりものです。R15ついてたのでちょっと心配でしたが、一貫して安心して読めました。
「本来ならば下書きにあたるものを掲載しています」とあるとおり、かなりざくざく進んでいきます。それでも150話ぐらいあります。新キャラがどういう立場にある人か説明忘れてたりとかも随所にありますが、そこはさらりと読み飛ばしましょう(笑)
とりあえず本編完結済。これからIF恋愛ルートとか書かれる予定だそうですけど、私はこれで充分かなあ。

「とある主婦の2度目の人生(小説家になろう)
 http://ncode.syosetu.com/n4920p/

三十代後半、大学生と高校生の二人の子を持つ専業主婦は、ある日突然心臓麻痺で死んでしまう。
気がつけば、異世界はリリスフィア王国ヌーフェ地方ルーフェンの貴族宅にて、赤ん坊に。しかもこの世界では魔法とか普通に使われているらしい。
前世の記憶を持つ彼女にとって、自分リィリィシュカの外見は可愛らしくてしかたがない。ついつい色々なドレスや小物で着飾らせては、鏡に見入ってしまう。三才にしてりっぱなナルシストだ。
不満なのは、この世界には香水や香り入りの石鹸などが存在しないこと。不満に任せてラベンダーオイルなど作ってみたら、一部貴族の間で有名に。
そんな彼女も十歳になり、王宮へ侍女として上がることとなって ――

↑上記「〜の菓子屋」と同じ作家さんのお話。世界観も同じで内容微妙にリンクしています。こちらも安心して読める雰囲気ですね。文章はこちらの方がしっかりしているかな?
完結済だし割と短いので、試しに読んでみるのも良いかと。
No.3057 (読書)


 2011年02月09日の読書
2011年02月09日(Wed) 
本日の初読図書:
「異世界を渡りし者(小説家になろう)」〜87話
 http://ncode.syosetu.com/n5458l/

途中から意外な方向に話が行って、冒険者ギルドものになったり、魔法学園ものになったり。今はエルフの森で自給自足してます。
まだまだ先は長いようなので、楽しみだったり、そろそろ疲れてきたり。

「とりあえず、畑でもつくろうかな(小説家になろう)」〜21
 http://ncode.syosetu.com/n2500o/

神様同士の喧嘩に巻き込まれ、亜空間に呑み込まれてしまった飛行機が一機。乗っていた乗客達は元の世界にも戻れず、さりとて消滅させてしまうのも忍びないと言うことで、それぞれ異世界へ生まれ変わらせられることとなる。
その中の一人 茉莉は、気が付けば金髪の赤ん坊マリスになって、家のなかに寝かされていた。
記憶はそのままあるらしい。社会人の心に子供の身体。どうにか言語を覚えてやっていこうとするが……一才にもならないうちに、環境が激変する。両親が食中毒で死亡し、孤児院に引き取られたのだ。
しかし彼女はへこたれない。神からもらった「思い描いた植物の種を手のひらの上に創造する能力」と「どんな植物でも栽培できる技術と力」を手に、目指すは「おいしいしろいごはん」。
小さな身体で農業にいそしむ彼女だったが、やがてそんな姿を作物の栽培を生業とする、貴族の跡取りとして見初められ……

心は大人、身体は子供と、某探偵マンガを地でゆく作品。
さほど大きな事件は起こらず、淡々と過ぎてゆきます。現在14才。勉強のため学校に入ることになりました。今後は学園ものとして展開していきそうです。
No.3056 (読書)


 2011年02月08日の読書
2011年02月08日(Tue) 
本日の初読図書:
4061486934オリエント急行とパンドラの匣 (講談社青い鳥文庫)
はやみね かおる 村田 四郎
講談社 2005-07-30

by G-Tools
夢水清志郎シリーズだと思って借りてみたら、怪盗クイーンとのコラボものでした。
クイーンはまだ一冊も読んでいないので、とりあえず一巻目から借りようと思ったら図書館にないし。仕方がないので wiki でクイーンの大体の内容をチェックしてから読んでみました。
んー、怪盗と探偵の両方を格好良く描写するというのは、なかなか難しいなあと思いました。結果、コケにされる側としてICPOの探偵卿が用意されて、気の毒な目に。
三姉妹がほとんど登場しなかったのも、ちょっと淋しかったですね。
結論から言うと、夢水さん側から読むよりクイーン側から読む方が楽しかったと思います。
最後の教授の表情が、少々怖かったかな……

「異世界を渡りし者(小説家になろう)」〜15話

幼い頃、飛行機事故にあって以来、驚異的な回復力を得た峰藤尊は社会人一年生の19才。ある朝、新聞を取ろうと家を出た瞬間、見知らぬ草原に佇んでいた。
え?異世界?なんで?
混乱する彼を更に驚かせたのは、この世界での自分は身体能力が大幅にUPしているという事実だった。
そして遠目に見えた煙を目指して走り出した彼が見つけたのは、山賊に襲われ壊滅した町で……

かなりの話数がありますが、三話目がいきなり真っ白になっていて、そこで中断。ふと思いついて試しに Opera を使ってみたら表示されたので、そこから再び読み始めました。
主役がいきなり異世界に順応してるのが、早っとか思ったり。最初の殺人でちょっと鬱になったけれど、翌日からはさくさくと討伐依頼こなしているし。
そこらへん「最強の錬金術士」と同じ作者さんなのが納得かなあと。まあそれなりに期待はできるんじゃないでしょうか。
No.3054 (読書)


 2011年02月06日の読書
2011年02月06日(Sun) 
本日の初読図書:
4044231095レディ・ガンナー外伝 そして四人は東へ向かう (角川スニーカー文庫)
茅田 砂胡 草河 遊也
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-01-29

by G-Tools
シリーズ六作目、五話収録の外伝短編集です。
五話とはいっても、真ん中の三話は実質繋がりのあるお話でした。獅子の長シルヴァと白頭鷲の長ドーザ、二人がまだ若かりし十五歳の頃の出会い話から始まって、殺人事件の解決と、そのきっかけとなった黒真珠のブローチの由来。
いやねえ、本編では惚れ惚れするほどの風格に溢れている王者シルヴァが、まだ初々しい少年なのが微笑ましいったら。一方ドーザはというと、十五歳なのにも関わらず体格も立派なら、性格も沈着冷静で大人びています。でもシルヴァとのやりとりがもう……青春だねあんたたち!
個人的に本編の二人が大好きなので、ニヤニヤしながら読んじゃいましたよ。ふふふふふ。
ちなみに私は、ドーザの息子→キャサリンとかいうベクトルがあったら面白いなあとか思っています(笑)
キャサリンは……最初はダムーとと思っていましたけれど、最近はベラも良い雰囲気かなあとか。
残りの二作は蛇と鰐の異種族間恋愛と、ダムー達四人組のチーム結成話。
とりあえず、ヘンリー良くやった! あの二人は本当にお似合いのカップルだと思います。ぜひうまくいって欲しいですね。……全長六メートルの鰐と二十五メートルのニシキヘビが見つめ合っているシーンは、かなり笑える代物ですが(苦笑)
No.3050 (読書)


 2011年02月05日の読書
2011年02月05日(Sat) 
本日の初読図書:
448846601X天使が開けた密室 (創元推理文庫)
谷原 秋桜子
東京創元社 2006-11-30

by G-Tools
女子高生 倉西美波は、日々せっせとバイトに励んでいる。何故なら彼女の父は五年前にスペインで行方不明になっており、自分で探しに行こうとその資金を貯めているからだ。
ところがバイト先で難癖をつけられた結果、彼女は高額の借金を背負う羽目になってしまう。困っていたところに、知人から「寝ているだけで一晩五千円」という割の良いバイトを紹介される。だがそれは、必要があった際に深夜の病院に呼び出されては、死体を運ぶというとんでもない代物だった。背に腹は変えられず引き受けた美波だったが、とんだところから殺人事件に巻き込まれ……

「怖がりだけど、一途で健気な美波が奮闘する、ライトな本格ミステリ」と銘打たれた本作ですが……うーん(悩)
確かに一途だし健気だし正直者で良い子なんだろうけど……でもなんかこの主人公、無性にイラッとくる……
位置的にはワトソン役にあたるのでしょうか。それにしても役に立ってなさすぎというか……いやいやいや、彼女の持つ無私の善良さこそが、この事件のキーポイントとなったのだから、良い主人公ではあるんでしょうけれど。
あと登場人物の誰も彼もが悪意やキツさに満ちていて、読んでてちょっと辛かったです。あくまでも個人的な感想ですが。

でもまあ、最後まで読んだ後の感触は、そう悪くなかったです。
特にプロローグの文章は味わい深かったですね。真相を知ったあとに読み返すと、じんわりその内容が染みこんできて、なるほどそう言うことだったのかとうなずかされます。
個人的には、後ろに収録されていた短編の方が好みでした。こういう殺人とか絡まない、日常的な謎解きの方がやっぱり好きだなあ。

4488466028龍の館の秘密 (創元推理文庫)
谷原 秋桜子
東京創元社 2006-12-21

by G-Tools
シリーズ二冊目。
前回のバイトが早々に終わってしまった美波は、またも怪しいバイトを紹介され、そしてその先でうっかり飲酒した結果、目を覚ませばはるか遠き京都。そして連れて行かれた先「龍の館」でまたもや殺人事件発生。しかも前作に引き続き、今回も殺人犯扱いされるというパターン。
……そこで泣いていたら、友人達がよってたかって助けてくれちゃうあたりが、どうにももやっとくる所なんですよね……
トリックは面白かったです。前作は挿絵がなかったのに、今回は二枚、しかも庭の風景とか彫刻のアップなんて背景ばかりを描いてあったのは、こういう理由かと納得しました。
それにしても前作でも思いましたが、このシリーズ事件起こるまでが長いよ。死体のできるのが全ページの半分以上が過ぎてからって。まあその分、解決までは早いんですけど。
下手すると開始一分で死体が登場する、某「相棒」と足して二で割るとちょうど良いかも(笑)
No.3049 (読書)


 2011年02月04日の読書
2011年02月04日(Fri) 
本日の初読図書:
「世界を翔ける!(小説家になろう)」〜対峙1
 http://ncode.syosetu.com/n1841o/

リゾートホテルの雑用係からリストラされた海野翔子(23才)は、次の職場へ初出勤する途中、突如闇に呑まれてしまう。
出た先は世界的に有名な、某ファンタジー小説の世界。そこではなんと双児の弟が待っていた。
「異世界トリップ物、実現しちゃいましたー」
満面の笑みを浮かべる弟 翔(かける)は、なんでも高校時代からこの世界と現代日本とを行き来しており、今ではこの世界で一国の王となっているのだという。
そんな彼が翔子を召喚したのは、隣国の王へ名代として書簡を届けてほしいからだという。「国王との謁見を無事にすませる」という契約条件をかなえない限り、翔子は元の世界へ帰れない。
仕方なく旅立つことになった翔子だが、目立たないよう男装し、協力者である隣国の騎士ジェネシズの従者として行動することとなった。このジェネシズにもまた、様々な事情が存在しているようで……

突如異世界に召喚されちゃったお姉さん。
そこが世界的に有名な小説の世界だったのは、これまでに召喚されては地球に戻った人達が、シェアワールドとして作品化していったからという設定で。故にそれらを熟読していた姉弟は、歴史書をがっつり勉強していたような状態となり、世界情勢をある程度把握しています。
そして姉はホテル仕込みの接客術と、幼い頃からの貧乏暮らしで鍛えられた料理の腕で、逢う人逢う人次々と落としてゆきます。
っつうか、胃袋から掴むのはお約束ですよね(笑)
途中、精霊と契約して「精霊姫」になっちゃったり、ジェネシズとの恋愛模様やら、隣国の傀儡政権への介入やら、いろいろ盛りだくさんです。でも、お姉さんはあくまで一般ピープルな思考をしているのが微笑ましいかと。
かなりな勢いで更新されています。物語はそろそろ終盤に入るかな?
なんだか出生の秘密っぽいものもあるみたいですし、適当に流してあんまり語られない弟のとんでもなさとか、いろいろ気になります。
No.3047 (読書)


 2011年02月03日の読書
2011年02月03日(Thr) 
本日の初読図書:
4396208820人質ゲーム、オセロ式  (天才・龍之介がゆく!)
柄刀一
祥伝社 2010-10-29

by G-Tools
龍之介の学習プレイランドで、ネットを利用した公開オセロゲームが行われることになり、テレビ中継も入るその催しに、龍之介達スタッフは忙殺されていた。
ところがその中継のさなか、異変が起こる。ネットの向こうでオセロを指していたはずの相手が、「自分はまだ何もしていない」と連絡してきたのだ。
ほぼ時間をおかず、スクリーンの向こうから異様なメッセージが届けられる。ハッキングで割り込んだと思しき謎の対戦者は、オセロの相手を前オセロ協会長であり、現職の秋田県警刑事部長である久能警視正に交代するよう要請してきたのだ。さもなければ、人質の安全は保証しないと。そうして縛られ監禁された男女二人の動画を送りつけ、テレビ中継を通じて全国に現状をリアルタイムで放送し続けろと要求する。どうやらその人物の目的は、七年前に起こった銃撃事件で、表沙汰にされず隠蔽されたという真相を、公開させることにあるらしい。
久能警視正の不正を糾弾しつつ、さらに対戦者は、当時新米刑事だった久能の息子を殺人者だと指摘する。そしてその証拠となる死体を、久能警視正がオセロで石を置いた場所に埋めると言い放った。
はたしてどうやってそのような真似を可能にするのか。その行為が意味するものは?
情報が錯綜し、謎が謎を呼ぶ。過去の事件と現在の事件を、天才龍之介が解決する!

シリーズも12作目。今回も長編。かなり分厚いです。
……正直このシリーズは短編の方が好みというか、長編は冗長だったりメタミステリ度が高く、ちょっと苦手なんですが。でも今回はなかなか面白かったです。
いきなり冒頭から「犯人は、この人です」と物語の最終局面から語られる唐突さ。
視点がめまぐるしく入れ替わり、あらゆる人の一人称や三人称が入り乱れています。まさしく白と黒がめまぐるしく反転するオセロのように。
途中、光章さんが人質になっちゃうなどハラハラさせられる要素もあり、テレビ放送の中で無自覚に公開推理する龍之介なんて、格好良くも別の意味でドキドキさせられる場面もあり。
……実はその推理内容が一部間違っていちゃったり(でも結果オーライ/苦笑)して、読んでいる方まで胃が痛くなる気持ちもちょびっと。でもまあ、偶然が味方するのはこの手の推理ものではお約束ですしね。犯人が光章さんを人質にする時点……っていうか、犯行準備に光章さんの会社を利用しちゃうあたりが、致命的偶然ですし。

でもまあ、ほんとに面白かったです。
意外な犯人という点も、ばっちりクリアしてましたしね。途中、内部事情に詳しい人物が犯人一味にいるのかなあとは思いましたが、まさか主犯でしかもあの人とは……
情報が錯綜し、いくつもの推理が重ねられては否定され、くるくると入れ替わる推理内容に読んでいて「??」となる部分もありましたが、最終的にはおおむね満足です。
No.3045 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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