よしなしことを、日々徒然に……



 2012年01月29日の読書
2012年01月29日(Sun) 
本日の初読図書:
4334924867ストロベリーナイト (文芸)
誉田 哲也
光文社 2006-02-22

by G-Tools
姫川玲子は二十七歳にして警部補となり、警視庁捜査一課十係で姫川班の主任という立場にある。女性のノンキャリアとしては異例のスピード出世だ。部下を含めて周囲はほとんどが年上の男ばかり。ひとつしくじれば男の何倍も評価を落とし、試験勉強ばかりうまいお姫様と陰口を叩かれる。そんな中にありながらも、彼女は独自の勘とセンスで着実に成果を上げていた。直属の上司や班の部下との関係も悪くはなく、自分ではそれなりに恵まれた職場環境にあると思っていた。
ある日のこと、ため池近くの植え込みでブルーシートに包まれた死体が発見される。執拗なほどに傷つけられ腹を裂かれたその死体は、厳重な梱包状態とは裏腹に、ごく無造作に道ばたへ放置されていた。
その違和感を追求してゆくうちに、彼女は死体がため池に沈められる予定だったのではないかと思いつく。そしてため池の中を調査した結果、同様に傷つけられ梱包された死体が見つかった。死亡推定時期は、先の死体の一ヶ月前。
そして殺された二人の共通点を探していくうちに、姫川班のひとり大塚がとある情報を拾い上げる。
それは殺人ショーへの案内をするという、インターネット上のサイト「ストロベリーナイト」の存在。通常の捜査は他の班にまかせ、そのサイトについて追っていく姫川班だったが、やがて悲劇が彼らを襲うこととなり ――

現在放送中の連続テレビドラマの原作です。シリーズ一冊目のこの内容は、以前に単発二時間ドラマとして放送されました。
いやあ……予想はしてましたが、やはりドラマはあれでも相当描写を抑えていたんですね。もう鬱度、猟奇度が半端ねえ(泣)
エフが受けた虐待の内容も容赦なければ、ストロベリーナイトでの殺人ショー描写ではもはや涙目。こういう目にだけは心底あいたくない( T △ T ) 犯罪被害者の命がゴミの(ry
とりあえず落ち込んでるときに読むのは勧めません。そしてヒロインや若手男子より、ひねくれたオッサン的脇キャラを好む人の方が良いでしょう。
……まあ、しかし。こうして原作を読んでみると、ドラマの二時間スペシャルはかなり丁寧な作りをしていたのだなと思いました。
特にキャラのイメージがかなりしっくりきて、脳内ではすっかりドラマのキャスティングで読んでいました。違和感があったのは、黒幕の外見と姫川班ナンバー2ポジの菊田ぐらい。
……ええ、菊田さんがね(遠い目)
個人的に、ドラマでは菊田さんが一番好きなんですよ。ビバ、女性上司にそれとなく思いを寄せる寡黙で有能かつイケメンな年上部下! とか思ってたんですが。しかし……原作の彼はガッチリ系の実直ヘタレで恋心が対象にまでだだ漏れ。しかも捜査の肝心なところは全て他の人間に持っていかれたほぼ空気でした_| ̄|○
もしも先に原作読んでいたら、私はむしろ井岡×姫を推していたかもしれん……なにげに井岡有能だし。
そしてガンテツはごっつー格好良かった! っていうか武田鉄也すごいですね。イメージそのまんまでしたよ。金●先生に興味はなかったが、数年前のお正月ドラマ八犬伝の時といい、悪役ヒール演るとごっつー楽しそうvv
ドラマ見てて思った、どこからあんなに買収に使う金を調達しているのかといった疑問も明らかになったし、ここぞと言うところで良いところを持っていきます。普段の言動は読んでいて辛くなるほどきっついし、人間性もどうかと思うのに、要所要所で微妙にキメる。渋い。最後もおいしいところかっさらっていくし。
ドラマではラストに菊田が噛むことで姫川班の面目が保たれた感じでしたが、原作ではガンテツと井岡のオッサンコンビがシメました。主役含めて姫川班良いところなし。
さて続刊での展開はどうなるんでしょうかね……とりあえず菊田はもうちょっとがんばれ。外見はどうにもならんが、行動さえしてくれればイメージは脳内補正できる。
No.3591 (読書)


 2012年01月26日の読書
2012年01月26日(Thr) 
本日の初読図書:
4488017584世界記憶コンクール (ミステリ・フロンティア)
三木 笙子
東京創元社 2009-12-11

by G-Tools
明治時代の美形で高飛車なワトソンと、人当たりの良い常識人のホームズの短編集。2巻目。
読み始めたのは昨日でしたが、残り一話を残して眠気に負けました。
今回の収録作は四話。うち一話は高広の両親の馴れ初め話。もう一話は前巻で偽札事件に巻き込まれた森恵少年の学生生活。
もうひとつの話もかなりのページをゲストキャラの回想に割かれていたりと、なかなか冒険心に満ちた構成だったと思います。
個人的には高広の両親の話が面白かったvv
時代が時代なせいか、「氷のような女」というタイトルから連想させられたのか、思い浮かぶイメージが神谷悠さんの絵柄になっちゃいましたよ<迷宮シリーズ京の祖母の印象
そして基博父さんも昔は初々しかったんだなあとか、実の親子以上に良く似た親子だよとか、実に微笑ましく。四作目の礼と高広の出会い話も、気になるのはむしろ里見親子の会話の方で。最後に礼が出てきてようやく、ああこれ出会い話だったっけ……みたいな(苦笑) まあ礼と高広のファーストコンタクトは、やはりファン的にははずせないエピソードですけどね!
あと今回は、前作にも増してホームズ色が強かったと思います。
「赤髪連盟」から連想して「石畳をステッキで叩きたい」とかマニアックすぎるやろ。「ボヘミアの醜聞」というタイトルだけで、どの話か判る人間ってそんなにいないと思うぞ?
そんなキャラ萌えやニヤリとさせられる部分の他にも、このシリーズは時代設定がすごいと思います。ただ「明治時代テイスト」というだけではなく ―― どこまで史実なのか私には判断ができませんが ―― 海外使節団についてとか、悪水氷検査とか、当時の風俗が実に自然に取り入れられていて、雰囲気がリアルに感じられます。昔は日本でも土葬だったのが、この頃から火葬に変わり死亡診断書もつけるようになったのだとか、氷でものを冷やすのは贅沢であり基本は飲んだり食べたりするものだったとか、「当時はそうだったんだ〜」と唸らされるような部分がしばしばありました。
そんなこんなで、今回も実に面白かったです。三巻目は怪盗ロテュスの話もあるのだとか? ふふふ、楽しみですvv
No.3587 (読書)


 2012年01月23日の読書
2012年01月23日(Mon) 
本日の初読図書:
「異世界喫茶のマスターさん(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n6266j/

魔法が存在し、魔物が存在する世界、スフィーリア。
水森氷雨は12才の時に魔法によって召喚され、この世界へとやってきた。召喚の条件は「己の世界を捨てられること」。家族を失い己の世界への執着をなくしていた氷雨は、そのまま召喚者であるじいさんによって養育され、五年の月日が過ぎた。
じいさんはその世界では既に失われた強力な古代魔法の使い手で、氷雨を己の後継者として持てる知識の全てを受け継がせると、満足したように死んでいった。
氷雨はじいさんから受け継いだ知識を元に魔法具を作成し、それを誰かに使って欲しいと考える。しかし強すぎるほどに強力な性能を持つ魔法具を、半端な人間に渡すわけにはいかなかった。そこで信頼できる人間を見極めるために、彼は一軒の店を開くことにする。
冒険者の集う『探索者の街』で、大通りから少し離れた静かな一角にその店は存在した。
喫茶店『旅人』。
マスターは水森氷雨、従業員は獣人の子供ルノ。
じょじょに増える従業員や、訪れる様々な客達、そして世界に存在する『大迷宮』。
それらと関わるうちに、氷雨がたどり着く先は ――

異世界召喚ファンタジー。完結済。
16日から読み始めていたので、一週間ほどかかりましたか。時間は掛かりましたが、非常に楽しませてもらえました。
初めは主役最強チートかと思わせて、実は周囲がそれ以上に反則揃いで、すっかり苦労性ポジション。強さのインフレという訳ではなく、最初から勝てない相手には勝てないことが確定。その上でいかに戦いを意味あるものにするのか、という感じが新鮮でした。
もうね、世界を滅ぼせる勢いの実力者が十指に余ってるんですよ。
故に一人で一国を滅ぼせる程度の氷雨などまだまだ、みたいな(苦笑)
登場キャラもなかなかに多彩で魅力的。あと魔法の詠唱が格好いいです。特に古代言語魔法の詩のような詠(うた)は素晴らしい。自分にはこういう文章、絶対真似できないと惚れ惚れさせられました。
ほのぼの日常あり、バトルあり、シリアスありと読んでいて飽きません。
途中に挟まる別視点もなかなか楽しいかとvv しかしコーヒーの魔力って……もはや薬物混入を疑われてもおかしくないレベルだぞ(笑)
No.3584 (読書)


 2012年01月22日の読書
2012年01月22日(Sun) 
本日の初読図書:
「えっ?平凡ですよ??(小説家になろう)」〜幸運の乙女 リリアナ2
 http://ncode.syosetu.com/n3791w/

リリアナ・ラ・オリヴィリアは、オリヴィリア伯爵の第1子で七才の女の子。
お人好しの両親は領民には慕われているけれど、領地経営に身銭を切ったり悪い人間に騙されたりと、家計は常に火の車。貧乏伯爵家が少しでも楽に暮らせるように、彼女は様々な努力をし、そしてそれは彼女のあずかり知らぬところにまで波紋を広げて実を結んでゆく。
……実はリリアナ、かつて現代の女子高生だった記憶を持つ、転生者だったのです。
平凡な今生を望む彼女は、自分が周りからどう評価されているのかも気付かずままに日常を過ごし、成長してゆく ――

連載始まったばかり。しかも作者さんがオフの事情でしばらくカメ更新の宣言を出していらっしゃいますが、あまりにツボな紹介文だったので読んでしまいました。そして期待にたがいませんでしたvv
転生内政チートも好きなんですが、同じぐらいに「主人公無自覚なまま周囲に高評価」ってのもツボなんです。
このお話も、ときどき他者視点が混じっていて、リリアナちゃんの(良い意味での)非常識ぶりが喧伝されております。あと両親が普通の良い人と見せかけて実はかなり聡明な人達で、リリアナの『特別』さを良くも悪くも理解し、ふさわしい家庭教師をつけてあげたりと、さりげなく配慮しているのがたまりません。
基本ほのぼのですが、ときどき地に足着いたシリアスも混じっているのがさらに良し。
カメ更新の予定は1月までだそうなので、そろそろ再開されることを期待して待ちます。
やっぱり好みは『神への反逆者』こと、時代を先取りしすぎた異端の学者シリウスさんでしょうか♪
No.3581 (読書)


 2012年01月19日の読書
2012年01月19日(Thr) 
本日の初読図書:
4048737430クジラの彼
有川 浩
角川書店 2007-02

by G-Tools
いつ出港したのか、そして戻るのはいつか、さらにはどこへ向かったのかも一切外部には漏らされない。電話なんて携帯が通じれば奇跡。会えない期間は最短でも一ヶ月。そんな彼は、自衛隊の潜水艦乗りだった。究極の遠距離恋愛を選択したOLの、恋人を待つ日々「クジラの彼」。
航空設計士として、新作輸送機の設計について要望を聞き取り調査することになった女性。担当の航空自衛官が案内した倉庫への通路は、何故か男子トイレだった!? 一番優先される要望は、やっぱりトイレ!? 強面の航空自衛官と女性設計士が、タッグを組んでトイレを巡る戦いへと立ち上がる「ロールアウト」。
女性の割合が極端に少ない自衛隊内では、どんな女性でもとにかくモテる。だからこそ彼女達は強くしたたかに上を目指し、下っ端の男どもになど目もくれない。そんな中でも鬼軍曹と呼ばれる女性三曹は、いつも一般人の男性を恋人に選び、破局しては古なじみの同期を呼び出してクダを巻く。男として見られていないことに葛藤を覚えつつ、過去のいきさつ故に一歩を踏み出せないでいる同期が、今日も彼女の愚痴を聞く羽目になる「国防レンアイ」。
八年の片思いのすえに同じ職場へ追いかけてきてくれた年下の彼女は、若くて美人でアグレッシブだった。有事にしか役に立てないと自覚する自信の持てない潜水艦乗りと、普段から有能すぎるほど有能な彼女との年の差カップルが、どうにか結婚にこぎつけるまでのお話「有能な彼女」。
どうしても会いたい……愛しているなら今すぐに来て。そう恋人に言われたなら、何事おいても駆けつけなければならない。たとえそれが脱走と呼ばれる行為であっても。あのフェンスを越えれば恋人に会える。そう信じた自衛官達がつきつけられる、現実の姿「脱柵エレジー」。
はじめてのチューはいつ? 娘に問われた父は、懐かしい過去に思いを馳せる。戦闘機乗りの妻との出会いは、一言ではとても語り尽くせない事件の渦中だった。それらを乗りこえた末に恋人となって、初めて迎えたデートの思い出。そして結婚するにあたって肝に銘じさせられた、自衛官の伴侶としての心構えを思い返す「ファイターパイロットの君」。

以上、六編からなる短編集です。基本的に恋愛を主題に置いたものはあまり好まない私が、有川さんのだけは楽しく読んでしまいます。すれ違いや多少の切なさはあっても、ドロドロした所がないからでしょうか。最終的には甘く幸せになってくれるのもポイントでしょう。あと恋愛だけではなく、様々なうんちく(今回は自衛隊内部事情)が盛り込まれているのも、読んでいて楽しい要因かと。周囲がちゃんと見えている、大人同士の恋愛という感じがします。
さて内容ですが、収録作のうち二編は「海の底」、一編は「空の中」の番外編になっています。本編を知らなくても判る作りにはなっていますが、やはりここは先に「自衛隊三部作」を読んでから手に取られた方が、楽しめるのではないかと。
特に「海の底」では完璧に近い姿を見せていた冬原が、事件後に彼女の前で泣く姿は心に沁みました。うん、やっぱり彼も人間だったんだな。そして素敵な彼女とつきあえて良かったね、と。
「国防レンアイ」は、懐の深い伸下に脱帽です。あれだけ目の前に据え膳ちらつかされて、よく耐えた! いくら惚れた相手とは言え、背中で吐かれたら普通ブチ切れるよ(苦笑) 彼らの今後が幸せでありますように。
「脱柵エレジー」は……うん、現実って時に残酷よね……というお話でした。上官二人には、こちらも一年後に幸せになって欲しいです。
「ファイターパイロットの君」は、個人的に一番続きが読みたかったカップルでしたvv
以前にも感想で書きましたが、旦那の方が私の好みを鷲掴みにするキャラクターでして。ビバ、普通のふりして実は有能で包容力の強い男。冒頭からいきなり娘がいてびっくりしました。そして旦那の両親には、お話と判っていつつもイラッとこさせられる。それが作者の手腕なのか。そしてドッグタグにこだわる妻に、声を出して笑っちゃったり。くそう、上手いなあ。
そして最後に回しましたが、「ロールアウト」。いえね、トイレに関する認識に、妙に親近感を抱かされてしまって。なんというか、うん、建設業界の工事現場もそんな感じよ? みたいな。
仮設トイレだから男女共用だし、たまに大小が分かれているタイプの仮設でもどのみち隣に設置されてるから意味ねえし。そもそも小側にはドアすら存在しないし。っていうか、ドカタ親父共は大側使う時すらドアに鍵かけないこと多いから、うっかり開けちゃってニアミスとか日常茶飯だし!!
……最初はいろいろもの思いましたが、しまいには諦観しましたっけ(遠い目)
そういえば本社だって、トイレは男女共用で、そのくせ掃除は女性の役目だったよな……普通の会社や都会では訳が違うんでしょうか……

あと、後書きで触れられている作品に「星へ行く船」って……前回の「妖精作戦」といい、ほんとにピンポイントを突かれている気がします(笑)
年がバレそう……と思いつつ、そう言えばどちらも復刻されてましたっけ?
No.3576 (読書)


 2012年01月16日の読書
2012年01月16日(Mon) 
本日の初読図書:
4344820762翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― (下) (幻狼ファンタジアノベルス)
妹尾 ゆふ子 ことき
幻冬舎 2011-08-30

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昨夕に読み始めて、日付が変わってから布団の中で読了。
あれ? こんなにさらりと片が付くような展開だったっけ?? と首を傾げてしまうような。
上巻の引き、特に皇帝の命令とかヤエトの暗殺計画とか、のっぴきならない状況が山積みだったような気がするのに……なにこの「(文字通り)気がついたら北嶺に帰ってました」的展開(きょとん) いや(やはり文字通り)死にかけてはいましたけど(苦笑)
基本的に視点がヤエトから動かないので、こういう流れになるんでしょうね。きっとヤエトの知らないところで、あらゆるキャラが心配しつつ東奔西走してるんだ……
北嶺では主要キャラのほとんどが不在で寂しかったものの、ナオさんと腰をすえて話せたおかげで、謎もひとつ解けたし彼女の引き籠もりも終わったしでひと安心。シロバの調子も飛べる程度には戻ったようで、もひとつ安心。
姫様不在については「なにやってんの!?」的理由でしたが、こちらもまあ……四の君はお気の毒でしたが、皇女に辛い役目を負わせた段階で同情の余地なし。
それよりもヤエトと皇帝ですよ……やっぱりヤエト最強なんじゃなかろうか。なんたって三度目ですよ? っていうか、喉に切っ先触れてるのに落ち着きすぎだろう!? いやそれがヤエトなんだけど、もうちょっとこう、後からどっと来るとかないのかと、胸元掴んで揺さぶってやりたく。それだから死にたがりなんて言われちゃうんだよ……
カラー口絵がファルバーンだというのに気が付くのに、しばらくかかりました。格好良すぎです。そして表紙絵のメンバーは豪華すぎてキラキラしいです(笑)
次回はジェイ爺がもうちょっと活躍してくれると嬉しいなあ。

追記:
某所の考察で、皇帝は先祖が交わした契約の影響でヤエトの血筋に害を及ぼせないのでは? という説を発見して、なるほどなあとしみじみ。だから「手足が思うように動かなければ、不便なだけだ」な訳ですか。深い……
とはいえやっぱり、それに気付いていないのにあの落ち着きっぷりなあたりが、やはりヤエト変人ぶりを現しているわけですが。
あとセルク×ルシルのフラグとか、なにそれ萌える。二人してヤエトへの傾倒を語り合うと良いと思うよvv
No.3572 (読書)


 2012年01月14日の読書
2012年01月14日(Sat) 
本日の初読図書:
「異世界で物書き(小説家になろう)」〜15話 女で男
 http://ncode.syosetu.com/n9638x/

太陽神ソールを主神とするその世界では、教導院が大きな力を持っていた。シンボルとして勇者を神聖視する彼らは、その存在や信仰を貶めるものに対し、厳しい弾圧を行っている。
三十過ぎになる中年男フミアキは、勇者を題材とした小説を書いて生活していた。非常に人間味に溢れたその人物像は、熱心なファンを掴むと同時に、教導院にケンカを売っているとも取れる内容に他ならず。
実際フミアキは三年前に教導院との間に問題を起こし、処刑されそうになった過去を持っていた。今はその際に命を救ってくれた貴族の少年、クーことクーエンフュルダの世話で借家に住まい、執筆を続けている。何故ならクーは、フミアキの書く小説の大ファンだったからだ。
生活能力のないフミアキを気遣って送り込まれたメイドは、方陣魔法の達人。忠誠を抱く主(クー)に対して気軽に接するフミアキに、容赦なく魔法を放ってくる。
大人の対応でそれらを(かろうじて死なない程度に)かわしつつ、フミアキは日々を過ごしている。
そんな彼にはどこか常識では計ることができない、不思議なところがあった。その発想や紡ぎ出す物語、はては作り出す光具と呼ばれる魔法道具まで、これまで世間に存在したものとは一線を画している。
何故なら彼は、その世界で生まれ育った人間ではなくて ――

中年オッサンの異世界トリップ物、連載中。
前々から気になっていた作品で、話数もだいぶ溜まってきたので手をつけてみました。
基本はのんびりゆったりまったり。主役が大人で落ち着きかつ覇気のないおっさんでありながら、実はさらりとチート能力持ちだったり、不意に鋭い一面を覗かせたりと、なかなか一筋縄ではいきません。
フミアキが異世界に落ちた流れとかクーと出会った経緯とか、三年前に教導院との間で起こしたいざこざとか、まだまだ語られていない謎が多いです。クーとフミアキの今後なんか、年の差スキーとしては期待しちゃうんですが。
そして登場したばかりの新キャラ30番ことサンが、非常にツボにはまっております。こういう精神の成長をどこかに置いてきた冷酷キャラ、ただし限定対象に対してのみ子供のように素直ヘタレって大好物なんですvv 「APPLE BY CLOCKWORK」さんのパフィオペディルムとか最高。……あの話、もう更新されないのかなあ(しょぼん)
いまのところ、割とこまめにUPしてらっしゃるようなので、続きが楽しみです♪
No.3564 (読書)


 2012年01月13日の読書
2012年01月13日(Fri) 
本日の初読図書:
「ゲームの世界で第二の人生!?(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n4709w/

ごく普通の高校生 火桜優喜(かざくらゆうき)。彼はフルダイブと呼ばれる、ヘルメット状の端末で脳に直接電気信号を流し、現実と見まごうリアルな感覚を楽しめるオンラインゲームにはまっていた。危険な冒険に出ることはほとんどせず、もっぱら貴重なアイテムを作成しては売りさばき、いつしか剣術から裁縫までほぼMAXにまでレベルを上げた、大富豪のベテランプレイヤーになっていたのだ。
……そのはずが。ある日いつものようにゲーム世界にダイブしてみると、なぜか子供の姿で汚い路地に倒れていた。所持品ゼロ、ステータス無し。まったく身ひとつの、完全なる浮浪児である。しかも何故かログアウトができない。さていったいどうしたものか。
初心者なら投げ出してしまいかねない現状だったが、しかしユウキの脳内にはこれまでこのゲームをやりこんできた、その経験が残されていた。達人級だったその知識をもってすれば、道ばたの雑草から上質のポーションを作り出すことも、鉄屑から名剣を鍛えることもできる。
よし、ここはひとつこのバグから解放されるまで、初心に返ったつもりでイチからゲームを始めるか、と。
そう心に決めて、まずはポーションを手土産に薬屋の扉を叩き、専属契約という名の定期収入を確保する。これでとりあえず最低限の生活はできると、ひとまず食事をとろうとしたのだが……そこで自分と同じような身なりをした、四人の浮浪児達と出会った。すったもんだのあげく彼らを養うことになったユウキだったが、やがてそれが大陸全土を巻き込んでひとつの王国を生み出すきっかけになると、果たして誰が知っていただろう。
これは後世に歴史からその名を抹消された、「人類の歴史を救った男」、「始まりの英雄」の物語である ――

異世界召喚内政チート。完結済。
主役が普通の高校生を自称している割に、ゲーム面で培った以外にもかなりスキルが高いです。主に人心掌握面で。
最初はずいぶん気軽にいろいろやるなあ、ゲーム感覚が抜けないままなのかなあと思っていたら、途中からちゃんといろいろ葛藤とか語られていました。
あとは十二才の身体でゲーム世界に落ち込んでから、わずか五年でいっきに駆け上がるところがいささか超展開とも思ったり思わなかったり。いくら教育を施しても、人材って三年やそこらでは育たないんじゃと思うのは無粋なのか。新しく建国した国の中枢が、国王参謀軍事面のほとんどみんなティーンエイジ。しかも男性:女性比が1:9って……おもしろいから良し!
そして男女比がそこまで極端なのに、ハーレム要素がほとんどないなあと思っていたら、後半怒濤の展開が(笑)
それにしても、全編通じて相当量の人物が登場するのに、読んでいてほとんど混乱しないのは見事でした。なんでだろう、外見描写とか少ない方だと思うのに。割と随所で「元○○の××」というような補足が入れられていたからでしょうか。そういうところが読みやすかったです。
終わり方も、読みながらハラハラしていましたが、最終的に心休まるもので良かったですvv
No.3563 (読書)


 2012年01月12日の読書
2012年01月12日(Thr) 
本日の初読図書:
4403621309魔法使いの娘ニ非ズ(2) (ウィングス・コミックス)
那州 雪絵
新書館 2011-12-23

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新米陰陽師 初音ちゃんの事件簿、二冊目。
……相変わらず容赦がないっつーか、ギャグ調の中にいきなりド深刻な展開が混ざってるというか。でもそういう話の方が、印象に残るし面白いんですよね。今回の「塔」なども、存分に容赦なく、そして面白かったです。 こういう話、書けるようになりたいなあ……(ため息)
そうそう、1巻では謎のままだった、パパのその後が今回ちょっと出てきてます。詳しい説明はないんですけどね。いったい何を修行しているのか、どうして髪が白くなっているのか。そもそも人形師さんはパパのために何を作っているのか、謎は深まります。
あ、兵吾が前回より頼りになる感じだったのは嬉しいですね。せいぜい太い藁になって、溺れる初音ちゃんを助けてあげておくれvv
No.3559 (読書)


 2012年01月11日の読書
2012年01月11日(Wed) 
本日の初読図書:
4101174156影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
隆 慶一郎
新潮社 1993-08

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慶長五年(一六〇〇年)の関ヶ原の合戦。
開戦直前、西軍 石田三成配下の武将 島左近は、手の忍び甲斐の六郎を東軍の中へと侵入させていた。狙うは徳川家康の、首 ――
圧倒的に不利な状況のそのいくさをひっくりかえすには、総大将を暗殺するよりほかないと結論したからだった。そして六郎は首尾良く家康を刺し殺し、手傷を負いながらも帰還する。
しかし ―― 徳川家康には影武者がいた。とっさに殺されたのはその影武者の方だと偽り、そして続けて合戦の指揮をとった彼は、見事に東軍の勝ちを収めたのである。
その男の名は世良田二郎三郎。かつては一個の野武士として各地を転戦し、一向一揆の際には一揆衆としてかの織田信長をも狙撃した生粋の「いくさ人」であった。
十年間に及ぶ影武者生活で、家康の持つ兵法や思考法までも身に付けた二郎三郎は、己の置かれた状況を冷静に判断する。
自分の価値は、家康として征夷大将軍の地位につき、それを家康の世子である秀忠に譲り渡すこと。そして大阪城に住む豊臣秀頼を廃し、徳川の世を作り出すまでの旗印であること。その二点にあるのだと。秀忠に戦国武将達をまとめる器はなく、『家康』というカリスマの存在がなければ、徳川盤石の世は作り出せないのだ、と。
しかしそれが終われば、家康が贋物だという証拠である自分は殺される。死にたくないならば、できるのは秀頼を殺さないことだ。少しでも長く事態を引き伸ばし、己の生きる道を模索すること。
元野武士として、徳川家への忠誠など持たない二郎三郎は、そう結論してひそかに活動し始める。
また、かろうじて関ヶ原から落ち延びた島左近と甲斐の六郎もまた、水面下で動いていた。やはり家康が贋物だと知る彼らは、同じ推察から二郎三郎が秀頼の延命を望んでいることを察知し、二郎三郎の身を秀忠らから守ろうと決意したのだ。
ここに徳川家康の影武者と石田三成配下の武将が手を組むという、奇妙な図式ができあがる ――

ここで何度も話題にしている、「花の慶次」とその原作「一夢庵風流記」。同じ原作者が書き、同じマンガ家 原哲夫がマンガにしたこともある、もうひとつの作品です。マンガ版は同タイトル「影武者徳川家康」と「SAKON(左近)」。徳川側からの視点と、島左近側からの視点みたいですね(昔パラ見した程度)。しかもマンガ版は未完??
しかし、この原作はめっさ面白いです! いわゆる歴史改変物とは違い、公的な歴史はあくまで史実の通り進んでいきます。その裏でどのような『真実』が展開されていたのか、という作りになっているわけですね。とにかくその『史実』の書き込みようがすさまじい。あらゆる文献を引用し、関ヶ原以前、信長存命の三河一向一揆の頃までさかのぼって、影武者になる前の二郎三郎の人生が綿密に描かれていきます。家康影武者説についても、どうやら元となる説が事前に存在したらしく、その根拠を幾つもあげてまことしやかに語っています。何ページも台詞がなく、地の文でびっちり埋められていることもしばしば。とにかく内容が濃いです。史実の知識がほとんどない私など、ネットで見つけてプリントアウトした旧国名の地図と電子辞書を横に置いて、首っ引きで読みました。下手な教科書よりも、よっぽど歴史の流れが頭に入る感じです<慶長五年 関ヶ原とか、天正十年 本能寺とか(笑)
またね、キャラクターが良いんですよ。男達の立場をこえた友情とか。戦国たたき上げの筋骨隆々たる歴戦のいくさ人が、ふとした折りに見せる含羞(はにかみ)の色とかvv
こんちくしょう、格好いい上に可愛いなんて、どんな萌えキャラだvv
二郎三郎も島左近も甲斐の六郎も風魔の小太郎も、みんな素敵で目移りしてしまいます。秀忠の嫌われっぷりも、一種突き抜けていて、ここまでくればある意味見事というか。
史実では1615年に大阪夏の陣で秀頼が死に、その翌年に家康七十五才で病死。秀忠が二代将軍となるわけですが……この話ではどういうふうに落ちをつけるのでしょう。まったく予測がつきません。
とりあえず、上巻終了時にようやく1603年。征夷大将軍に就任しましたけど……二郎三郎が十五年頑張ったからと言って、素直に死んで将軍位を渡すとは思えないんですよね……いやあ、続きが本当に楽しみです。
No.3558 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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