よしなしことを、日々徒然に……



 2012年02月13日の読書
2012年02月13日(Mon) 
本日の初読図書:
「虎と呪いと月の花(オンライン小説)」
 http://hr.pandora.nu/rotoio/r_top.html

アパートで昼寝をしていて目が覚めたら、何故か見知らぬ森の中でした。
目の前にいるのは紫紺の髪に金の目をした美青年。しかし言葉が通じません。っていうか、言動がまるっきり三歳児? しかも着ているのが腰布一枚なんですけど??
そんな訳の判らない状況に放り出された普通のOL春野桜は、なんとか身振り手振りで彼の住まいへと案内してもらった。そこは枝で鳥の巣のようなものが作ってあるだけの、単なる洞窟。他に人間は誰ひとりいない。しかたなく空腹を川の水で誤魔化し粗末な寝床で眠りにつくが……深夜になって彼女を起こしたのは、紫紺の毛皮を持つ巨大な虎だった。
その虎はなんと言葉を話し、彼女に一輪の花を見せる。そして命じた。「女、蔓を結べ」と。
しかし重大な問題があった。桜は手先がとことん不器用だったのである……

以前読んだ「虎さんとわたし」と同作者様。前中後編完結済。
引き続き虎ネタですが、まったく別のお話です。しかし相変わらず毛皮がモッフモフvv 毛皮良いですよ毛皮vv
読んでいてちょっぴり「美青年より虎が良い……」と思っていたので、ラストには思わずニヤリとさせられました。それでこそ!(握り拳)
割と短いので、さらりと読めるしオススメかと。
No.3611 (読書)


 2012年02月11日の読書
2012年02月11日(Sat) 
本日の初読図書:
404873850Xラブコメ今昔
有川 浩
角川グループパブリッシング 2008-07-01

by G-Tools
そろそろ退官も視野に入ってきた五十代半ば。娘と息子も結婚し、自宅に待つのは古女房ひとり。習志野空挺部隊で大隊長を務めるそんな今村二等陸佐に、隊内新聞の記者である女性二尉がインタビューを申し込んでくる。テーマは「自衛官の恋愛と結婚について」。古女房との馴れ初めを訊かれて照れ臭さに猛反発しつつも、ふと若かりし頃に思いを馳せる……表題作「ラブコメ今昔」
疲れ切った出張帰り、新幹線で席を譲ってくれたのは可愛い年下の男の子だった。聞けば職業は海上自衛官。その笑顔に惹かれた桜木歌穂は、積極的に狩りに行こうと、都合をつけては食事をしたり遊びに誘う。しかし決定的な一歩が出ないまま、友人以上恋人未満の状態で一年が過ぎた。どうして彼は好きだと言ってくれないのだろう。自分は弄ばれているのか? 悩む歌穂に彼が打ち明けた、気おくれしていた理由とは……「軍事とオタクと彼」
「広報に必要な適正は、女ったらしであることだ!」そんな言葉で広報室に引き抜かれた政屋一等海尉は、けしていい加減な男ではない。確かにコミュニケーション能力が高く、外部などとの折衝に向いてはいるけれど。そんな彼が今回任されたのは、自衛隊が舞台のドラマ撮影でTV局と連絡調整をすることだった。局側の調整役は、なかなか好感の持てる女性だったけれど、撮影自体はトラブル続きで……「広報官、走る!」
相田公恵の夫は、航空自衛隊の花形「ブルーインパルス」のパイロットだ。自衛隊広しといえども、ファンに群がられてサインを求められる自衛官など彼ら以外にはまずいない。そしてそのファンの中には、若い女性も多かった。ある日のこと、公恵はイベント会場で夫を囲む女性の一人から、意味ありげな嘲笑を向けられる。そしてその日からブルーインパルスの飛行イベントがある日には必ず、夫の制服にひそかなメモが忍ばされるようになった。若く美人な女と夫の浮気を匂わせるそれに、公恵は疑心と劣等感に苛まれてゆき……「青い衝撃」
上官からプチお見合いとして、娘の友人を紹介された手島二尉。しかし彼はその友人ではなく、上官の娘である有季とつきあうことになった。ちょっとした後ろめたさと背徳感から、上官へ交際を告げるのを延ばし延ばしにしているうちに、娘は自衛官と結婚させたくないと言われてしまい……「秘め事」
防衛大出身の矢部千尋三尉は、若い女性であっても既に下士官である。そんな彼女は吉敷という二曹の撮った演習の写真を見て、好感を持った。それは技術云々だけではない。そこに切り取られているのは一般受けする兵器装備の他に、泥にまみれ汗を流す、『生きた』自衛官の姿だったのだ。こんな写真を撮れるのは、現場叩き上げベテランの年輩かと思ったのだが。実際に目にした吉敷二曹は、千尋と三歳しか変わらない無口で不器用な青年だった……「ダンディ・ライオン」

「クジラの彼」に引き続き、自衛隊内恋愛物第二段。六話収録で、六話目の主役は一話目の女性二尉。リンクした話でサンドイッチされています。
いやあ、今回もなかなか深かった。
前作から一貫して語られる、「自衛官の伴侶としての覚悟」に感銘を受けます。……私には逆立ちしても無理だ。
個人的には表題作が面白かったです。古風な亭主関白オヤジの、若かりし青春? けして感情に突っ走る恋ではなかったけれど、じっくり熟成される味わい深い夫婦関係もある、みたいな。
「軍事オタク〜」もなかなか。海外派遣の間も恋人を不安にさせなかった、彼氏の力量に惚れそうです。私もオタク入ってるし、この彼氏は好感度高かったですvv
「青い衝撃」は……ちょっとサイコホラー的怖さや公恵さんの追いつめられっぷりが気の毒だったりしましたけど、旦那が包容力あるタイプで安心できました。落ち着いてからの公恵さんの逆襲も気持ちよかったです。
……それにしても有川さん、今度の後書きは「ファントム無頼」ですか。どこまで懐かしい気持ちを鷲掴みにしてくれるんだ(笑)

さて、有川さん関連で地元図書館にある本は、これでおおむね読み尽くしました。あとはシアターとか三匹のおっさんの続編待ちですかね。早く出てくれると嬉しいな〜♪
No.3608 (読書)


 2012年02月08日の読書
2012年02月08日(Wed) 
本日の初読図書:
4864231427SILVER DIAMOND(25) (冬水社・いち*ラキコミックス)
杉浦 志保
冬水社 2011-12-20

by G-Tools
気がつけばこのシリーズも25冊目。まさかこんなに長丁場になるとは、予想もしてませんでした。
今回はとにかく「重雪さま……!」というところ。
いやはや、ずっと何を考えているのか読めない人ではありましたが、よもやこのような想いと事情を心の内に抱えていらっしゃったとは(驚)
もともと杉浦さんの描かれるお話には、純粋に憎める『悪役』がほとんど登場しないと思います。今作もホシミノコトが突き抜けてアレだった他は、妖芽の皇子も金隷も、あと夜明とか、最初登場した頃は悪役っぽかった主匪達なども、どうにも心底からは憎めないキャラクターばかりで。そんな中、重雪さまもやっぱり共感できるお人だったんだ……と。もうあまりに凄絶なその生き様に、読んでいて泣きそうになりましたよ。
ホシミノコトは、どうやらようやく本当に片が付いたようですね。そして残るは、彼が引き起こしたあれこれの後始末。
金隷が正気を取り戻し、なんだか皇子とラブラブしてるなあと、ちょっぴりほんわかしていたら……また(泣)
いや、決断したこの主従はものすごく格好良いです。自らの運命を自らで決め、それにむかってまっすぐに『生きる』彼らの浮かべるその笑みは、ほれぼれするほどに美しいです。
立ち向かう羅漢と千艸の二人も、まるで鏡に映したかのように凛々しくて。
それでも、その決意があまりに切ない……(涙)
見えない糸でつながっている二組四人の主従達は、対立しながらもきっとお互いに全てを理解するのでしょう。理解した上で、皇子達は道を選び……そして羅漢はそれを受け入れるのでしょうか。彼らの願いを汲み取って。それとも、羅漢らしいなんらかの、意表をつくような救いをもたらしてくれるのか?
もはやまったく展開が読めません。
巻末予告には次回最終巻とは書かれていないので、まだ終わりにはならないようですが……期待と怖さでドキドキしながら発売を待つことになりそうです。
No.3603 (読書)


 2012年02月07日の読書
2012年02月07日(Tue) 
本日の初読図書:
4101174164影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
隆 慶一郎
新潮社 1993-08

by G-Tools
上巻は二郎三郎(家康)が征夷大将軍になった慶長八年( 1603 年)で終わっていましたが、その続きからそのまま始まっています。
専制君主と戦うことに半生を費やしてきた二郎三郎が、気がつけば武士の頂点に立っているというその皮肉。自分が何をすればいいのか戸惑いつつ、しかしその立場はあくまで本物の家康の継嗣たる秀忠へ譲り渡すための、仮初めのそれでしかないと知っている二郎三郎。
しかも征夷大将軍を退き、そして大阪城にいる豊臣秀頼を排してしまえば、自分は用済みとして処分されることが決まっている。秀忠は影武者に対する軽侮の念を隠そうとせず、なんとか力を付けて生き延びようとする二郎三郎との確執は深まるばかり。
やあ、相変わらず面白いです。そして内容が濃い! 要約しようにも、とてもしきれるものではありません。地の文真っ黒で、何ページもしくは数十ページにわたって会話文がないことさえザラなのに、一切ダレることなく夢中になって読ませるこの吸引力は何なのか。
とにかくあらゆる資料を引用しつつ、史実と齟齬をきたさないまま、これだけのエンターテイメント性を出せるのがすごいと思います。
今回も読むのに五日ほどかかりました。作中年月は慶長十五年( 1610 年)まで進みます。
本文中で二郎三郎(家康)の死は元和二年( 1616 年)と明言されてしまったので、ちょっぴり期待していた「死んだと見せかけてどこかへ旅立つ」的展開は消えました。っていうか、母にはっきり「死んだ」とネタバレされました_| ̄|○
あとは残された六年間が、はたしてどのようなものになるかですね……今のところは二郎三郎の圧勝と言うところですが、こちらはこれからどんどん老いて行くわけですし、一方で暗愚な秀忠・柳生宗矩主従はまだ若いから成長していくでしょうし。
……甲斐の六郎に、微妙なフラグが立っちゃってる気配が怖いです。実は彼の今後についての重大情報は、うっかり wiki 読んで知ってしまったんですけど。でもその結果どうなるのかまではまだ知らないんです。ううう、怖い、怖いよ。なんか風斎さんにも完全にフラグ立ってるっぽいし(泣)
左近さんは、なんとなく大丈夫な気がするんですけどね。今回出番少なかったのが、むしろ残念なぐらいで。
とにかく六郎がどんどん格好良くなっていて、本文でも評されている通り、上巻の彼とはまるで別人です。母も言っていましたが、ぶっちゃけ第二の主役だと思います。彼には心から幸せになって欲しいんですけれど、さてどうなることやら。
……とりあえず、下巻を読み始める前にまた、図書館の本から片付けないと。
No.3601 (読書)


 2012年02月04日の読書
2012年02月04日(Sat) 
本日の初読図書:
「噂の側室(小説家になろう)」〜国王の告白
 http://ncode.syosetu.com/n8235z/

レオナ・フライトは噂の側室である。
フォレスタ国王クライストの六人いる側室の一人なのだが、世間には飛び抜けて悪い噂ばかりが流れている。見た目は申し分なく美しい。血筋も先々代の国王の庶子と素晴らしい。年は今年で十八。それだけならば言うことはないのだが。
なんでもとにかく贅沢で、常にきらびやかなドレスと宝石を身にまとい、一度袖を通したものは、二度と着ないのだと言う。国王に対しては馴れ馴れしいほどに媚びた様子を見せ、公務の場で少し難しい政治の話などが出ると、ただ無言で首を傾げる。
多少見た目が良いだけの、着飾ることをなにより愛する少しおつむの弱い側室。
それが彼女を評する噂だった。
しかしそんな彼女には、秘密があって ――

紹介文と一話目を読んで、もっとライトな話かと思って読み始めたら、想像以上にヘヴィな展開でした。
……ようやく国王と語る場を持ったところなので、今後の展開がどうなるかは判りませんが。
とりあえずゼルフ怖いです、ゼルフ。

あと「影武者徳川家康」の中巻をようやく読み始めてます。しかし進まないよ。すっごく面白いのに……いやだからこそ読み込んじゃって、がんばっても一日100ページとかしか読めないよ。あと何日かかるんだ……
No.3597 (読書)


 2012年02月02日の読書
2012年02月02日(Thr) 
本日の初読図書:
「メッサーシュミット社奮闘記!!(小説家になろう)」

神の気まぐれによって、現代日本から 1918 年のドイツに転生させられてしまった青年。
時は第一次世界大戦終了間近、そして彼の名はウィリー・メッサーシュミット、二十歳。後の世に名高い、世界初のジェット戦闘機を実用化させた人物である。
史実では間もなくナチスの台頭があるはず。しかしナチスが政権をとるとバッドエンドへまっしぐら。ヒトラー指揮のもと第二次世界大戦でボロ負けしたドイツは、大変なことになるはずだ。それをなんとか阻止したいと、彼は活動を始めることにする。
神によって詰め込まれた脳内wiki知識を元に、優秀な人材を青田買い。資金? 日本を訪れた際に偶然助けた亡国の皇女アナスタシアから、ロマノフ王朝の資産を受け継いじゃいました。小さな町工場だったメッサーシュミット社は、いつしか巨大な財団へと成長し、あらゆる分野へと手を広げてゆく。
目指すはドイツを富ませること。あとできれば心の故郷である日本もなんとかしてやりたい。
優秀な技術者を囲い込むことで、さまざまな技術を史実より早く開発させ、ドイツ経済を活性化させる。そうしてじょじょに歴史は、記憶にあった『史実』から動いてゆくこととなる ――

テキストでざっと 540KB 。一週間かかりましたが、昨夜日付が変わってからどうにか読了しました。
んー……毎度のことながら、歴史上の基礎知識が(以下略)
個人的にこの手の内政チート系は、「俺Tueeee!」を楽しみたくて読んでいるのですよね。しかしこの作品は、話が進むにつれて主役の出番がどんどん少なくなり、主役が介入したことにより流れを変えた歴史の改変されぶりを語り尽くしているので、基礎知識のない自分は正直ちょっとダレました。大戦前後の世界情勢を、ドイツ・日本・ソ連・中国あたりをメインに実に幅広く細かく書かれています。作者さんの知識スゲエ。歴史に名の残っていないオリキャラには、ほとんどと言っていいほど名前をつけない方向であるらしいあたり、そのスタンスが判るのではないかと。
大戦前後の歴史スキー、あるいは飛行機・戦艦・戦車など各種兵器の知識をお持ちの方は、かなり楽しめるんじゃないかと思います。
……ちなみになろうからはすでに消えておりますが、いろいろ探してみると一応まだ読めます。一部文字化けとかしてたり、数話飛んでたりとかする部分は、複数個所を相互参照することで埋められるかと。
No.3594 (読書)


 2012年01月31日の読書
2012年01月31日(Tue) 
本日の初読図書:
4488017665人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)
三木 笙子
東京創元社 2011-02-11

by G-Tools
明治時代の絵師と新聞記者の探偵譚、三作目。現段階での最新巻です。
今回は五話収録で、表題作が全体の三分の一以上を占め、残りは掌編という感じでした。
一話目はモブの芸妓さん視点。……脇キャラとして登場する「時流に容れられなくて逼塞している小説家」さん、どうもイメージが泉鏡花を思わせるのですが、時代合ってますっけ? 眼鏡をかけた端正なたたずまいで、芸妓さんに声をかけてるとかね。しかもその芸妓さんが餌をつけてない竿で池の底の『びいだま』を釣ろうとしてるとか……どうも天守物語を彷彿とさせられます。有村礼が泉鏡花の挿絵描くとかあったら、それどんな美麗な作品になるんだろうvv
挿絵といえば、今回はシドニー・パジェットの名も登場。最初は誰かと思いましたよ。なんとなく聞き覚えはあるけど、なんかあの時代の著名人だったけ? と思って辞書引いちゃいました。載ってねえっての(笑) しかしホームズ作品に礼さんの挿絵は、ちょっと似合わない気がするよ。……あくまでイメージだけど。
そして表題作。てっきりもっとロータスよりの番外編かと思っていたら、がっつり本編でしたね。しかしなにやらロータスと安西さんとの間に過去の因縁めいたものが匂わされていたりとかして、ますます今後への楽しみをかき立ててくれております。
影を消したトリックはすぐに予想がついたものの、その他舞台上の演出などは適当に濁された感じがしたり。今回はトリックよりも、動機重視のお話だということでしょうか。そしてラストの構成は、一巻目でロータスが登場した話にも似て。こういう後の世を語る書かれ方は、なんか好きです。
No.3593 (読書)


 2012年01月29日の読書
2012年01月29日(Sun) 
本日の初読図書:
4334924867ストロベリーナイト (文芸)
誉田 哲也
光文社 2006-02-22

by G-Tools
姫川玲子は二十七歳にして警部補となり、警視庁捜査一課十係で姫川班の主任という立場にある。女性のノンキャリアとしては異例のスピード出世だ。部下を含めて周囲はほとんどが年上の男ばかり。ひとつしくじれば男の何倍も評価を落とし、試験勉強ばかりうまいお姫様と陰口を叩かれる。そんな中にありながらも、彼女は独自の勘とセンスで着実に成果を上げていた。直属の上司や班の部下との関係も悪くはなく、自分ではそれなりに恵まれた職場環境にあると思っていた。
ある日のこと、ため池近くの植え込みでブルーシートに包まれた死体が発見される。執拗なほどに傷つけられ腹を裂かれたその死体は、厳重な梱包状態とは裏腹に、ごく無造作に道ばたへ放置されていた。
その違和感を追求してゆくうちに、彼女は死体がため池に沈められる予定だったのではないかと思いつく。そしてため池の中を調査した結果、同様に傷つけられ梱包された死体が見つかった。死亡推定時期は、先の死体の一ヶ月前。
そして殺された二人の共通点を探していくうちに、姫川班のひとり大塚がとある情報を拾い上げる。
それは殺人ショーへの案内をするという、インターネット上のサイト「ストロベリーナイト」の存在。通常の捜査は他の班にまかせ、そのサイトについて追っていく姫川班だったが、やがて悲劇が彼らを襲うこととなり ――

現在放送中の連続テレビドラマの原作です。シリーズ一冊目のこの内容は、以前に単発二時間ドラマとして放送されました。
いやあ……予想はしてましたが、やはりドラマはあれでも相当描写を抑えていたんですね。もう鬱度、猟奇度が半端ねえ(泣)
エフが受けた虐待の内容も容赦なければ、ストロベリーナイトでの殺人ショー描写ではもはや涙目。こういう目にだけは心底あいたくない( T △ T ) 犯罪被害者の命がゴミの(ry
とりあえず落ち込んでるときに読むのは勧めません。そしてヒロインや若手男子より、ひねくれたオッサン的脇キャラを好む人の方が良いでしょう。
……まあ、しかし。こうして原作を読んでみると、ドラマの二時間スペシャルはかなり丁寧な作りをしていたのだなと思いました。
特にキャラのイメージがかなりしっくりきて、脳内ではすっかりドラマのキャスティングで読んでいました。違和感があったのは、黒幕の外見と姫川班ナンバー2ポジの菊田ぐらい。
……ええ、菊田さんがね(遠い目)
個人的に、ドラマでは菊田さんが一番好きなんですよ。ビバ、女性上司にそれとなく思いを寄せる寡黙で有能かつイケメンな年上部下! とか思ってたんですが。しかし……原作の彼はガッチリ系の実直ヘタレで恋心が対象にまでだだ漏れ。しかも捜査の肝心なところは全て他の人間に持っていかれたほぼ空気でした_| ̄|○
もしも先に原作読んでいたら、私はむしろ井岡×姫を推していたかもしれん……なにげに井岡有能だし。
そしてガンテツはごっつー格好良かった! っていうか武田鉄也すごいですね。イメージそのまんまでしたよ。金●先生に興味はなかったが、数年前のお正月ドラマ八犬伝の時といい、悪役ヒール演るとごっつー楽しそうvv
ドラマ見てて思った、どこからあんなに買収に使う金を調達しているのかといった疑問も明らかになったし、ここぞと言うところで良いところを持っていきます。普段の言動は読んでいて辛くなるほどきっついし、人間性もどうかと思うのに、要所要所で微妙にキメる。渋い。最後もおいしいところかっさらっていくし。
ドラマではラストに菊田が噛むことで姫川班の面目が保たれた感じでしたが、原作ではガンテツと井岡のオッサンコンビがシメました。主役含めて姫川班良いところなし。
さて続刊での展開はどうなるんでしょうかね……とりあえず菊田はもうちょっとがんばれ。外見はどうにもならんが、行動さえしてくれればイメージは脳内補正できる。
No.3591 (読書)


 2012年01月26日の読書
2012年01月26日(Thr) 
本日の初読図書:
4488017584世界記憶コンクール (ミステリ・フロンティア)
三木 笙子
東京創元社 2009-12-11

by G-Tools
明治時代の美形で高飛車なワトソンと、人当たりの良い常識人のホームズの短編集。2巻目。
読み始めたのは昨日でしたが、残り一話を残して眠気に負けました。
今回の収録作は四話。うち一話は高広の両親の馴れ初め話。もう一話は前巻で偽札事件に巻き込まれた森恵少年の学生生活。
もうひとつの話もかなりのページをゲストキャラの回想に割かれていたりと、なかなか冒険心に満ちた構成だったと思います。
個人的には高広の両親の話が面白かったvv
時代が時代なせいか、「氷のような女」というタイトルから連想させられたのか、思い浮かぶイメージが神谷悠さんの絵柄になっちゃいましたよ<迷宮シリーズ京の祖母の印象
そして基博父さんも昔は初々しかったんだなあとか、実の親子以上に良く似た親子だよとか、実に微笑ましく。四作目の礼と高広の出会い話も、気になるのはむしろ里見親子の会話の方で。最後に礼が出てきてようやく、ああこれ出会い話だったっけ……みたいな(苦笑) まあ礼と高広のファーストコンタクトは、やはりファン的にははずせないエピソードですけどね!
あと今回は、前作にも増してホームズ色が強かったと思います。
「赤髪連盟」から連想して「石畳をステッキで叩きたい」とかマニアックすぎるやろ。「ボヘミアの醜聞」というタイトルだけで、どの話か判る人間ってそんなにいないと思うぞ?
そんなキャラ萌えやニヤリとさせられる部分の他にも、このシリーズは時代設定がすごいと思います。ただ「明治時代テイスト」というだけではなく ―― どこまで史実なのか私には判断ができませんが ―― 海外使節団についてとか、悪水氷検査とか、当時の風俗が実に自然に取り入れられていて、雰囲気がリアルに感じられます。昔は日本でも土葬だったのが、この頃から火葬に変わり死亡診断書もつけるようになったのだとか、氷でものを冷やすのは贅沢であり基本は飲んだり食べたりするものだったとか、「当時はそうだったんだ〜」と唸らされるような部分がしばしばありました。
そんなこんなで、今回も実に面白かったです。三巻目は怪盗ロテュスの話もあるのだとか? ふふふ、楽しみですvv
No.3587 (読書)


 2012年01月23日の読書
2012年01月23日(Mon) 
本日の初読図書:
「異世界喫茶のマスターさん(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n6266j/

魔法が存在し、魔物が存在する世界、スフィーリア。
水森氷雨は12才の時に魔法によって召喚され、この世界へとやってきた。召喚の条件は「己の世界を捨てられること」。家族を失い己の世界への執着をなくしていた氷雨は、そのまま召喚者であるじいさんによって養育され、五年の月日が過ぎた。
じいさんはその世界では既に失われた強力な古代魔法の使い手で、氷雨を己の後継者として持てる知識の全てを受け継がせると、満足したように死んでいった。
氷雨はじいさんから受け継いだ知識を元に魔法具を作成し、それを誰かに使って欲しいと考える。しかし強すぎるほどに強力な性能を持つ魔法具を、半端な人間に渡すわけにはいかなかった。そこで信頼できる人間を見極めるために、彼は一軒の店を開くことにする。
冒険者の集う『探索者の街』で、大通りから少し離れた静かな一角にその店は存在した。
喫茶店『旅人』。
マスターは水森氷雨、従業員は獣人の子供ルノ。
じょじょに増える従業員や、訪れる様々な客達、そして世界に存在する『大迷宮』。
それらと関わるうちに、氷雨がたどり着く先は ――

異世界召喚ファンタジー。完結済。
16日から読み始めていたので、一週間ほどかかりましたか。時間は掛かりましたが、非常に楽しませてもらえました。
初めは主役最強チートかと思わせて、実は周囲がそれ以上に反則揃いで、すっかり苦労性ポジション。強さのインフレという訳ではなく、最初から勝てない相手には勝てないことが確定。その上でいかに戦いを意味あるものにするのか、という感じが新鮮でした。
もうね、世界を滅ぼせる勢いの実力者が十指に余ってるんですよ。
故に一人で一国を滅ぼせる程度の氷雨などまだまだ、みたいな(苦笑)
登場キャラもなかなかに多彩で魅力的。あと魔法の詠唱が格好いいです。特に古代言語魔法の詩のような詠(うた)は素晴らしい。自分にはこういう文章、絶対真似できないと惚れ惚れさせられました。
ほのぼの日常あり、バトルあり、シリアスありと読んでいて飽きません。
途中に挟まる別視点もなかなか楽しいかとvv しかしコーヒーの魔力って……もはや薬物混入を疑われてもおかしくないレベルだぞ(笑)
No.3584 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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