よしなしことを、日々徒然に……



 2012年02月20日の読書
2012年02月20日(Mon) 
本日の初読図書:
4063713180Q.E.D.証明終了(41) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2012-02-17

by G-Tools
C.M.B. 19巻に収録の「大統領逮捕事件」を別視点から見た「バルキアの特使」。
禁固四十年の罪を受けた囚人と、彼の罪について語り合う書き下ろし「カフの追憶」。

後者は燈馬が老人の写真を出した段階で、最後のオチは読めました。やはり41冊目ともなるとパターンが似てくるのか。
しかしラストシーンはなかなか意味深ですね。燈馬くんにとっての「大事にすべきその一瞬」とは……ということですか。ふふふふふ。最近の話では燈馬くんと水原さんが、すっかり熟年夫婦のようでにやけてしまいます。何を食べたい? と訊ねられて、わざわざ手間のかかるものをリクエストして鼻で笑うなんて、初期の燈馬くんからは想像もつかないよvv
そしてメインとも言える C.M.B とのコラボ作品。
やはり二作両方読むと、いろいろなことが腑に落ちてくれますね。そして異なる立場から見ると、双方にそれぞれの正義が存在するのだと実感させられます。 Q.E.D 側からだと森羅の言葉は理想に酔って現実が見えていない幼稚なそれに思えてしまうし、 C.M.B 側からだと燈馬は国のプライドを優先して冷たい建前を押し出しているように見えるし。でもそれぞれがそれぞれに、譲れない正義があるんですよね……
そして Q.E.D 視点を読んだことで、ようやく元大統領の側近が三人いたことに気付きました。昨日書いてた「眉の形が違う」キャラは、それぞれ別人だったわけで。そりゃ顔が違うのも当然ですヽ(´〜`)/ だってC.M.B では、三人が同席してるコマがなかったんだもん(しょぼん)
あと後半、七瀬さんが不在だった理由も判りましたね。っていうか七瀬さんと水原さん強すぎるやろ……銃器を持った国際的武装組織しかも集団を相手に、素手と棒切れでなぎ倒す女子高生ってどんだけ……(汗)
ともあれ、面白かったです。水原さんが「あんた達が頭がいいのは、交わす言葉を端折るためじゃねェだろ! イトコなんだからちゃんと話してこい」と燈馬に発破かけたシーンでは思わず喝采しました。
自分がそう読んだからもあるでしょうが、個人的には C.M.B → Q.E.D の順番で読んだほうが面白いと思います。
No.3622 (読書)


 2012年02月19日の読書
2012年02月19日(Sun) 
本日の初読図書:
4063713199C.M.B.森羅博物館の事件目録(19) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2012-02-17

by G-Tools
昭和三十年代に銀座にあった夢のようなクラブ、その美形店主の真実の姿を探る「銀座夢幻亭の主人」。
ダンサーを目指す少女が目撃した盗難事件で、周囲全てからその証言を否定されつつ己の進む道を見いだす「夜にダンス」。
悪政を敷いた元大統領の釈放を巡って、森羅と燈馬が国際司法裁判で対立する「大統領逮捕事件」。

戦後に夭折した女装美少年ママとか、どんな美味しいキャラですかvv まさかこのシリーズでそんな耽美な存在が登場するとは。
二作目は、警察って目撃者の身元をちゃんと調べないのかというツッコミをしてみたかったり。
そして上記二作はそうでもないですが、大統領〜はかなり殺伐としていてちと鬱になりました。悪政を敷いていた大統領が本当に半端なく外道で、読んでいて気分が悪くなるというか。最近こういう戦争ネタなど、市民が虐げられる話とかがどうにも受け付けられなくなってます(−ー;)
森羅と燈馬が対決というのも、きついシチュエーションでしたね……まあ、最後は天才同士の無言の了解が事態を気持ちよく解決してくれるわけなんですが。もうちょっとお互いはっきり物言おうよ、あんた達。っていうか燈馬。きみ森羅相手になると急に冷たくないかい? そうか、単に水原さんだけが特別なのvv
ぶっちゃけ森羅が何歳なのかがポイントですよね。燈馬は子供相手に大人気ないのか、実はそんなに年齢離れていないのか。 って、既刊を読み返してたら判明しました。三巻時点で14歳。あれ? なんで日本で高校に入れるの??
あとこの話、キーパーソンになる元大統領の側近が、微妙に見分けにくくて参りました。コマによって眉の形とか違うような? しかも顔のアップが多いから、服装とかどの位置に立ってるのかとかが分かりにくくて……おかげでちょっと最終カタルシスが薄れちゃったのが残念でした。
さてこの話、 Q.E.D. 側視点もあるんでしょうか? 水原さんと燈馬の謎のやりとりのコマとか、あれ判明するのかな……
No.3620 (読書)


 2012年02月17日の読書
2012年02月17日(Fri) 
本日の初読図書:
4091214681イフリート 7 (少年サンデーコミックス)
吉田 正紀
小学館 2008-09-18

by G-Tools
4091215181イフリート 8 (少年サンデーコミックス)
吉田 正紀
小学館 2008-12-18

by G-Tools
4091215904イフリート 9 (少年サンデーコミックス)
吉田 正紀
小学館 2009-02-18

by G-Tools
改造人間で必殺仕事人で復讐譚と、私の好きなエッセンスがみっちり詰まったお話。
しかもマスターが六十過ぎの親父で、秘められた過去持ちの銃の達人とか、おいしすぎるやろ(笑)
そして最初の頃は外見鉄面皮で内心熱血なユウ君に惹かれてましたが、後半の感情丸出し、型にはまった建前や綺麗事を言わずに「自分のエゴ」を認めて突っ走った展開も良かったと思います。
長らく積みッぱなしだった最終三冊は、いちおう本誌では読んでいたものの、終わりごろは立ち読みも飛び飛びだった上に書き足しもついていたみたいで、十二分に楽しめました。そろそろ内容も忘れかけてたし(苦笑) ……某推理漫画の明智さんにしか見えないキャリア警視 真嶋さんとの決着回を読んでいなかったので、最後いきなり現れて物わかりの良いこと言ってるのが不思議だったんですよねえ。
実を言うと、連載始まったときは二〜三冊で打ち切りになるだろうなあとか思っていたりして。ちゃんと最後まで書ききられて本当に良かったです。
マスターと支部長の戦いは切なかったですが……百舌丸さんも、もしかしたらと希望を繋いでいたのですが(涙) まあ鈴蘭と赤銅がアレだったからまだしもですか。
正直ラストに突っ込み所はいろいろあるんですが 三人の戸籍とか、ユウの服を使い切っちゃったらとか、唯が成長していくにつれて脳内機械のメンテナンスどうすんのかとか まあ、めでたしめでたしで良かったです。
やはりお話の最後は、御都合主義でもなんでも幸せが良いと思うのですよvv
No.3618 (読書)


 2012年02月13日の読書
2012年02月13日(Mon) 
本日の初読図書:
「虎と呪いと月の花(オンライン小説)」
 http://hr.pandora.nu/rotoio/r_top.html

アパートで昼寝をしていて目が覚めたら、何故か見知らぬ森の中でした。
目の前にいるのは紫紺の髪に金の目をした美青年。しかし言葉が通じません。っていうか、言動がまるっきり三歳児? しかも着ているのが腰布一枚なんですけど??
そんな訳の判らない状況に放り出された普通のOL春野桜は、なんとか身振り手振りで彼の住まいへと案内してもらった。そこは枝で鳥の巣のようなものが作ってあるだけの、単なる洞窟。他に人間は誰ひとりいない。しかたなく空腹を川の水で誤魔化し粗末な寝床で眠りにつくが……深夜になって彼女を起こしたのは、紫紺の毛皮を持つ巨大な虎だった。
その虎はなんと言葉を話し、彼女に一輪の花を見せる。そして命じた。「女、蔓を結べ」と。
しかし重大な問題があった。桜は手先がとことん不器用だったのである……

以前読んだ「虎さんとわたし」と同作者様。前中後編完結済。
引き続き虎ネタですが、まったく別のお話です。しかし相変わらず毛皮がモッフモフvv 毛皮良いですよ毛皮vv
読んでいてちょっぴり「美青年より虎が良い……」と思っていたので、ラストには思わずニヤリとさせられました。それでこそ!(握り拳)
割と短いので、さらりと読めるしオススメかと。
No.3611 (読書)


 2012年02月11日の読書
2012年02月11日(Sat) 
本日の初読図書:
404873850Xラブコメ今昔
有川 浩
角川グループパブリッシング 2008-07-01

by G-Tools
そろそろ退官も視野に入ってきた五十代半ば。娘と息子も結婚し、自宅に待つのは古女房ひとり。習志野空挺部隊で大隊長を務めるそんな今村二等陸佐に、隊内新聞の記者である女性二尉がインタビューを申し込んでくる。テーマは「自衛官の恋愛と結婚について」。古女房との馴れ初めを訊かれて照れ臭さに猛反発しつつも、ふと若かりし頃に思いを馳せる……表題作「ラブコメ今昔」
疲れ切った出張帰り、新幹線で席を譲ってくれたのは可愛い年下の男の子だった。聞けば職業は海上自衛官。その笑顔に惹かれた桜木歌穂は、積極的に狩りに行こうと、都合をつけては食事をしたり遊びに誘う。しかし決定的な一歩が出ないまま、友人以上恋人未満の状態で一年が過ぎた。どうして彼は好きだと言ってくれないのだろう。自分は弄ばれているのか? 悩む歌穂に彼が打ち明けた、気おくれしていた理由とは……「軍事とオタクと彼」
「広報に必要な適正は、女ったらしであることだ!」そんな言葉で広報室に引き抜かれた政屋一等海尉は、けしていい加減な男ではない。確かにコミュニケーション能力が高く、外部などとの折衝に向いてはいるけれど。そんな彼が今回任されたのは、自衛隊が舞台のドラマ撮影でTV局と連絡調整をすることだった。局側の調整役は、なかなか好感の持てる女性だったけれど、撮影自体はトラブル続きで……「広報官、走る!」
相田公恵の夫は、航空自衛隊の花形「ブルーインパルス」のパイロットだ。自衛隊広しといえども、ファンに群がられてサインを求められる自衛官など彼ら以外にはまずいない。そしてそのファンの中には、若い女性も多かった。ある日のこと、公恵はイベント会場で夫を囲む女性の一人から、意味ありげな嘲笑を向けられる。そしてその日からブルーインパルスの飛行イベントがある日には必ず、夫の制服にひそかなメモが忍ばされるようになった。若く美人な女と夫の浮気を匂わせるそれに、公恵は疑心と劣等感に苛まれてゆき……「青い衝撃」
上官からプチお見合いとして、娘の友人を紹介された手島二尉。しかし彼はその友人ではなく、上官の娘である有季とつきあうことになった。ちょっとした後ろめたさと背徳感から、上官へ交際を告げるのを延ばし延ばしにしているうちに、娘は自衛官と結婚させたくないと言われてしまい……「秘め事」
防衛大出身の矢部千尋三尉は、若い女性であっても既に下士官である。そんな彼女は吉敷という二曹の撮った演習の写真を見て、好感を持った。それは技術云々だけではない。そこに切り取られているのは一般受けする兵器装備の他に、泥にまみれ汗を流す、『生きた』自衛官の姿だったのだ。こんな写真を撮れるのは、現場叩き上げベテランの年輩かと思ったのだが。実際に目にした吉敷二曹は、千尋と三歳しか変わらない無口で不器用な青年だった……「ダンディ・ライオン」

「クジラの彼」に引き続き、自衛隊内恋愛物第二段。六話収録で、六話目の主役は一話目の女性二尉。リンクした話でサンドイッチされています。
いやあ、今回もなかなか深かった。
前作から一貫して語られる、「自衛官の伴侶としての覚悟」に感銘を受けます。……私には逆立ちしても無理だ。
個人的には表題作が面白かったです。古風な亭主関白オヤジの、若かりし青春? けして感情に突っ走る恋ではなかったけれど、じっくり熟成される味わい深い夫婦関係もある、みたいな。
「軍事オタク〜」もなかなか。海外派遣の間も恋人を不安にさせなかった、彼氏の力量に惚れそうです。私もオタク入ってるし、この彼氏は好感度高かったですvv
「青い衝撃」は……ちょっとサイコホラー的怖さや公恵さんの追いつめられっぷりが気の毒だったりしましたけど、旦那が包容力あるタイプで安心できました。落ち着いてからの公恵さんの逆襲も気持ちよかったです。
……それにしても有川さん、今度の後書きは「ファントム無頼」ですか。どこまで懐かしい気持ちを鷲掴みにしてくれるんだ(笑)

さて、有川さん関連で地元図書館にある本は、これでおおむね読み尽くしました。あとはシアターとか三匹のおっさんの続編待ちですかね。早く出てくれると嬉しいな〜♪
No.3608 (読書)


 2012年02月08日の読書
2012年02月08日(Wed) 
本日の初読図書:
4864231427SILVER DIAMOND(25) (冬水社・いち*ラキコミックス)
杉浦 志保
冬水社 2011-12-20

by G-Tools
気がつけばこのシリーズも25冊目。まさかこんなに長丁場になるとは、予想もしてませんでした。
今回はとにかく「重雪さま……!」というところ。
いやはや、ずっと何を考えているのか読めない人ではありましたが、よもやこのような想いと事情を心の内に抱えていらっしゃったとは(驚)
もともと杉浦さんの描かれるお話には、純粋に憎める『悪役』がほとんど登場しないと思います。今作もホシミノコトが突き抜けてアレだった他は、妖芽の皇子も金隷も、あと夜明とか、最初登場した頃は悪役っぽかった主匪達なども、どうにも心底からは憎めないキャラクターばかりで。そんな中、重雪さまもやっぱり共感できるお人だったんだ……と。もうあまりに凄絶なその生き様に、読んでいて泣きそうになりましたよ。
ホシミノコトは、どうやらようやく本当に片が付いたようですね。そして残るは、彼が引き起こしたあれこれの後始末。
金隷が正気を取り戻し、なんだか皇子とラブラブしてるなあと、ちょっぴりほんわかしていたら……また(泣)
いや、決断したこの主従はものすごく格好良いです。自らの運命を自らで決め、それにむかってまっすぐに『生きる』彼らの浮かべるその笑みは、ほれぼれするほどに美しいです。
立ち向かう羅漢と千艸の二人も、まるで鏡に映したかのように凛々しくて。
それでも、その決意があまりに切ない……(涙)
見えない糸でつながっている二組四人の主従達は、対立しながらもきっとお互いに全てを理解するのでしょう。理解した上で、皇子達は道を選び……そして羅漢はそれを受け入れるのでしょうか。彼らの願いを汲み取って。それとも、羅漢らしいなんらかの、意表をつくような救いをもたらしてくれるのか?
もはやまったく展開が読めません。
巻末予告には次回最終巻とは書かれていないので、まだ終わりにはならないようですが……期待と怖さでドキドキしながら発売を待つことになりそうです。
No.3603 (読書)


 2012年02月07日の読書
2012年02月07日(Tue) 
本日の初読図書:
4101174164影武者徳川家康〈中〉 (新潮文庫)
隆 慶一郎
新潮社 1993-08

by G-Tools
上巻は二郎三郎(家康)が征夷大将軍になった慶長八年( 1603 年)で終わっていましたが、その続きからそのまま始まっています。
専制君主と戦うことに半生を費やしてきた二郎三郎が、気がつけば武士の頂点に立っているというその皮肉。自分が何をすればいいのか戸惑いつつ、しかしその立場はあくまで本物の家康の継嗣たる秀忠へ譲り渡すための、仮初めのそれでしかないと知っている二郎三郎。
しかも征夷大将軍を退き、そして大阪城にいる豊臣秀頼を排してしまえば、自分は用済みとして処分されることが決まっている。秀忠は影武者に対する軽侮の念を隠そうとせず、なんとか力を付けて生き延びようとする二郎三郎との確執は深まるばかり。
やあ、相変わらず面白いです。そして内容が濃い! 要約しようにも、とてもしきれるものではありません。地の文真っ黒で、何ページもしくは数十ページにわたって会話文がないことさえザラなのに、一切ダレることなく夢中になって読ませるこの吸引力は何なのか。
とにかくあらゆる資料を引用しつつ、史実と齟齬をきたさないまま、これだけのエンターテイメント性を出せるのがすごいと思います。
今回も読むのに五日ほどかかりました。作中年月は慶長十五年( 1610 年)まで進みます。
本文中で二郎三郎(家康)の死は元和二年( 1616 年)と明言されてしまったので、ちょっぴり期待していた「死んだと見せかけてどこかへ旅立つ」的展開は消えました。っていうか、母にはっきり「死んだ」とネタバレされました_| ̄|○
あとは残された六年間が、はたしてどのようなものになるかですね……今のところは二郎三郎の圧勝と言うところですが、こちらはこれからどんどん老いて行くわけですし、一方で暗愚な秀忠・柳生宗矩主従はまだ若いから成長していくでしょうし。
……甲斐の六郎に、微妙なフラグが立っちゃってる気配が怖いです。実は彼の今後についての重大情報は、うっかり wiki 読んで知ってしまったんですけど。でもその結果どうなるのかまではまだ知らないんです。ううう、怖い、怖いよ。なんか風斎さんにも完全にフラグ立ってるっぽいし(泣)
左近さんは、なんとなく大丈夫な気がするんですけどね。今回出番少なかったのが、むしろ残念なぐらいで。
とにかく六郎がどんどん格好良くなっていて、本文でも評されている通り、上巻の彼とはまるで別人です。母も言っていましたが、ぶっちゃけ第二の主役だと思います。彼には心から幸せになって欲しいんですけれど、さてどうなることやら。
……とりあえず、下巻を読み始める前にまた、図書館の本から片付けないと。
No.3601 (読書)


 2012年02月04日の読書
2012年02月04日(Sat) 
本日の初読図書:
「噂の側室(小説家になろう)」〜国王の告白
 http://ncode.syosetu.com/n8235z/

レオナ・フライトは噂の側室である。
フォレスタ国王クライストの六人いる側室の一人なのだが、世間には飛び抜けて悪い噂ばかりが流れている。見た目は申し分なく美しい。血筋も先々代の国王の庶子と素晴らしい。年は今年で十八。それだけならば言うことはないのだが。
なんでもとにかく贅沢で、常にきらびやかなドレスと宝石を身にまとい、一度袖を通したものは、二度と着ないのだと言う。国王に対しては馴れ馴れしいほどに媚びた様子を見せ、公務の場で少し難しい政治の話などが出ると、ただ無言で首を傾げる。
多少見た目が良いだけの、着飾ることをなにより愛する少しおつむの弱い側室。
それが彼女を評する噂だった。
しかしそんな彼女には、秘密があって ――

紹介文と一話目を読んで、もっとライトな話かと思って読み始めたら、想像以上にヘヴィな展開でした。
……ようやく国王と語る場を持ったところなので、今後の展開がどうなるかは判りませんが。
とりあえずゼルフ怖いです、ゼルフ。

あと「影武者徳川家康」の中巻をようやく読み始めてます。しかし進まないよ。すっごく面白いのに……いやだからこそ読み込んじゃって、がんばっても一日100ページとかしか読めないよ。あと何日かかるんだ……
No.3597 (読書)


 2012年02月02日の読書
2012年02月02日(Thr) 
本日の初読図書:
「メッサーシュミット社奮闘記!!(小説家になろう)」

神の気まぐれによって、現代日本から 1918 年のドイツに転生させられてしまった青年。
時は第一次世界大戦終了間近、そして彼の名はウィリー・メッサーシュミット、二十歳。後の世に名高い、世界初のジェット戦闘機を実用化させた人物である。
史実では間もなくナチスの台頭があるはず。しかしナチスが政権をとるとバッドエンドへまっしぐら。ヒトラー指揮のもと第二次世界大戦でボロ負けしたドイツは、大変なことになるはずだ。それをなんとか阻止したいと、彼は活動を始めることにする。
神によって詰め込まれた脳内wiki知識を元に、優秀な人材を青田買い。資金? 日本を訪れた際に偶然助けた亡国の皇女アナスタシアから、ロマノフ王朝の資産を受け継いじゃいました。小さな町工場だったメッサーシュミット社は、いつしか巨大な財団へと成長し、あらゆる分野へと手を広げてゆく。
目指すはドイツを富ませること。あとできれば心の故郷である日本もなんとかしてやりたい。
優秀な技術者を囲い込むことで、さまざまな技術を史実より早く開発させ、ドイツ経済を活性化させる。そうしてじょじょに歴史は、記憶にあった『史実』から動いてゆくこととなる ――

テキストでざっと 540KB 。一週間かかりましたが、昨夜日付が変わってからどうにか読了しました。
んー……毎度のことながら、歴史上の基礎知識が(以下略)
個人的にこの手の内政チート系は、「俺Tueeee!」を楽しみたくて読んでいるのですよね。しかしこの作品は、話が進むにつれて主役の出番がどんどん少なくなり、主役が介入したことにより流れを変えた歴史の改変されぶりを語り尽くしているので、基礎知識のない自分は正直ちょっとダレました。大戦前後の世界情勢を、ドイツ・日本・ソ連・中国あたりをメインに実に幅広く細かく書かれています。作者さんの知識スゲエ。歴史に名の残っていないオリキャラには、ほとんどと言っていいほど名前をつけない方向であるらしいあたり、そのスタンスが判るのではないかと。
大戦前後の歴史スキー、あるいは飛行機・戦艦・戦車など各種兵器の知識をお持ちの方は、かなり楽しめるんじゃないかと思います。
……ちなみになろうからはすでに消えておりますが、いろいろ探してみると一応まだ読めます。一部文字化けとかしてたり、数話飛んでたりとかする部分は、複数個所を相互参照することで埋められるかと。
No.3594 (読書)


 2012年01月31日の読書
2012年01月31日(Tue) 
本日の初読図書:
4488017665人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)
三木 笙子
東京創元社 2011-02-11

by G-Tools
明治時代の絵師と新聞記者の探偵譚、三作目。現段階での最新巻です。
今回は五話収録で、表題作が全体の三分の一以上を占め、残りは掌編という感じでした。
一話目はモブの芸妓さん視点。……脇キャラとして登場する「時流に容れられなくて逼塞している小説家」さん、どうもイメージが泉鏡花を思わせるのですが、時代合ってますっけ? 眼鏡をかけた端正なたたずまいで、芸妓さんに声をかけてるとかね。しかもその芸妓さんが餌をつけてない竿で池の底の『びいだま』を釣ろうとしてるとか……どうも天守物語を彷彿とさせられます。有村礼が泉鏡花の挿絵描くとかあったら、それどんな美麗な作品になるんだろうvv
挿絵といえば、今回はシドニー・パジェットの名も登場。最初は誰かと思いましたよ。なんとなく聞き覚えはあるけど、なんかあの時代の著名人だったけ? と思って辞書引いちゃいました。載ってねえっての(笑) しかしホームズ作品に礼さんの挿絵は、ちょっと似合わない気がするよ。……あくまでイメージだけど。
そして表題作。てっきりもっとロータスよりの番外編かと思っていたら、がっつり本編でしたね。しかしなにやらロータスと安西さんとの間に過去の因縁めいたものが匂わされていたりとかして、ますます今後への楽しみをかき立ててくれております。
影を消したトリックはすぐに予想がついたものの、その他舞台上の演出などは適当に濁された感じがしたり。今回はトリックよりも、動機重視のお話だということでしょうか。そしてラストの構成は、一巻目でロータスが登場した話にも似て。こういう後の世を語る書かれ方は、なんか好きです。
No.3593 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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