よしなしことを、日々徒然に……



 2011年12月26日の読書
2011年12月26日(Mon) 
本日の初読図書:
4062073048物書同心居眠り紋蔵
佐藤 雅美
講談社 1994-12

by G-Tools
南町奉行所の物書同心 藤木紋蔵は、所構わず眠ってしまうという奇病を持っていた。そのため出世の道からはずされてしまい、内勤の例繰方に配属されてもう三十年。妻と四人の子供を養うため、役宅の土地を一部人に貸したり書写の内職をしたりして、どうにか糊口をしのいでいる。
そんなうだつの上がらない紋蔵の元へは、何故か様々な事件が舞い込んできて ――

何年か前に、館ひろし主演でドラマ化されたという作品。短編集。
現代ならナルコレプシーとかいうのですか? 睡眠障害を持つ中年男が、様々な事件に出会っていきます。
……読む前にはもうちょっと捕物帖的な話を期待していたのですけれど、あんまり紋蔵さんが事件解決してたりはしませんでした。どちらかというと傍観者的立場が強い感じがします。なんだかすっきりしない終わり方の話も多く、爽快感を求める方にはちょっと向かないかもしれません。
江戸の風俗とか奉行所の仕組みとかは細かく書かれているので、そこらへんに興味がおありの方は楽しめるかと。
No.3538 (読書)


 2011年12月21日の読書
2011年12月21日(Wed) 
本日の初読図書:
4488416136蒼志馬博士の不可思議な犯罪 (創元推理文庫)
山口 芳宏
東京創元社 2011-06-11

by G-Tools
シリーズ第三段。今回は短編集でした。
戦時中に殺人光線や細菌兵器、強化人間などの研究を行っていた蒼志馬博士を巡る、米軍、第三連合、探偵達の三つ巴のお話。
ん〜〜、ちょっと消化不良というか、話の展開がいまひとつよく判りませんでした(−ー;)
結局、最後まで謎が残っちゃってますしね。
そして今回も荒城は、いろいろやらかしちゃってると言うか、むしろ何もできていないと言うか。ほんとにもう、天才探偵・二枚目キザの看板が泣くよ!?
ちなみに「洗脳兵器の謎」の殿島さんについては、最初からおおむね読めていたのでカタルシスはありませんでした。むしろ予定調和的な感じ。
荒城さんについても、一巻のラストがアレなんだから、ちゃんと大丈夫な落ちがつくと判ってはいるのに、こちらはハラハラさせられちゃったあたり……いだく愛の差でしょうか。
真野原が頭脳派探偵のくせに荒事もちゃんとこなすものだから、荒城さんの存在価値が脅かされている気がするんですよね……
No.3535 (読書)


 2011年12月19日の読書
2011年12月19日(Mon) 
本日の初読図書:
4050502860デブの国ノッポの国 (現代子ども図書館 (13))
アンドレ=モーロワ 池田 竜雄
学研 1982

by G-Tools
1900 年代初頭のフランスに、エドモンとチエリーという兄弟がいました。
エドモンはぽっちゃりぎみの十歳。チエリーはやせ形の九歳。ふたりはよくケンカもしたけれど、自分のことを話すときはいつも「ぼくたち」という言い方をするほど仲の良い兄弟でした。
そんな彼らが父親につれられてフォンテーヌブローの森へ遊びに行ったときのこと。二枚の大きな岩の間に穴があるのを見つけて、ふたりで潜り込んでみました。そこにあったのは、ながいながいエスカレーター。一時間も下りていくと、地下の国に大きな海があり、船が待っていました。
そこでエドモンとチエリーは離ればなれになってしまいます。
何故なら「デブ港」行きの船には太った人しか、「ノッポ」港行きの船にはやせたしか乗せてもらえなかったからです。
地下の国は海と砂漠をはさんで、デブの国とノッポの国に分かれていたのでした。
デブ国の人達は、誰もがぽっちゃりと太っていて、優しくおおらか。一時間ごとに食事をしては、十五分昼寝をします。乗り物も建物も、みんな丸くて大きい作りをしていました。
ノッポ国の人達は、みんな背が高くてガリガリにやせており、気が短くてせかせかしています。食事は一日に二度だけで、それ以外はずっと仕事。乗り物には立ったまま乗り、建物は一階に一部屋しかない高く細い作りです。
それぞれの国に連れてこられたエドモンとチエリーは、それぞれガブガブデー大臣・ヤカマシノッポ先生に引き取られ、総理大臣のもとで秘書として働くことになりました。
ふたつの国は引き分けになった戦争を終えたばかりで、話し合いを持とうとしているところでした。一番大きな議題は、二つの海の間にある島を、「デブノッポ島」と呼ぶか「ノッポデブ島」と呼ぶかと言うことです。
大臣秘書となったふたりは、はらはらしながら見守るのですが、残念なことに話し合いは決裂。再び戦争が起こることになってしまい……

子供の……下手したら幼稚園の頃に絵本で?読んだお話。懐かしくて図書館で借りてきました。今回は小学生向けハードカバーです。これも一種の異世界落ち込み系でしょうか。
ううむ、深い。子供の頃は気づきもしませんでしたが、これは風刺小説なんですね。お互いに異なる価値観を持つ二つの国が、それゆえに戦争を起こす馬鹿馬鹿しさ虚しさ。
ノッポ国は「あんななまけ者はけしからん。あんなのの好きにさせていれば、地下世界中になまけ癖が広がってしまう」と自分達の価値観を押しつけ、デブ国は「よその国民がわれわれと同じことをしなくたっていい。そちらも無理に押しつけるな」と怒っています。
……結論から言うと、デブ国は戦争で負けて実生活で勝つという形に終わるわけですが。
後書きに書かれているとおり、日本のあり方は、けっこうなところノッポ国に重なります。そしてノッポ国はこの話の中では「対比する二国」でありながら、かなりのところ「悪」寄りです。むむむ、考えさせられる……
No.3533 (読書)


 2011年12月18日の読書
2011年12月18日(Sun) 
本日の初読図書:
「黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」( 2ch まとめ)」
 http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre.html

亡き祖父の家にあった長櫃から、平安時代にタイムスリップした「男」。
そこにいたのは、同じくタイムスリップした祖父(元教師)から薫陶を受けていたという、理知的な少女「黒髪」。
可憐で愛らしく頭も良い黒髪に純粋に好意を持つ男だったが、この時代の常識では14才など既に行き遅れ。しかも女の分際で学問に興味を持ち、ハキハキと歯切れ良くしゃべる彼女は、変人を通り越して気狂い扱いされていた。
世の女性達のように恋愛を楽しむこともできず、さりとて女の身ではどれほど学問を修めても活躍できるわけではない。しょせん政治の駒になるしかないのかと鬱屈している彼女の元へと、男は良き話し相手として通い、美味しいお菓子などを持ち込んだりする。
ところが宮中からの召し出しを仮病で断っていたことがバレそうになり、一時身を隠すための場所を求めた黒髪を、男は現代へと連れてくる展開に……

2ch の VIP 板?とやらで連載されていたらしい小説というか、どういう括りになるんだこれ? そこそこ長編、完結済。
某理想郷で紹介されていたので読んでみたのです。なかなか良作でした。
要するにタイムスリップ恋愛もの。ちょっとロリ入った男のロマン?
登場人物がみんな「男」とか「黒髪」とか「友女房」って感じで名前すらついてないのに、平安時代の世界観構築はかなりのもので、見事に読ませてくれました。
「黒髪」ちゃんが、ほんとに可憐で愛らしくて、「男」も誠実だしやるときはやってくれるし、いやあ2chでもこんな心温まる話が読めるんですね……(ため息)
R18 要素は全くないので、安心して読めます。上記URLの「ジャンル別」→「五十音」→「く」で行くのが早道かと。
No.3532 (読書)


 2011年12月17日の読書
2011年12月17日(Sat) 
本日の初読図書:
4488421113人魚は空に還る (創元推理文庫)
三木 笙子
東京創元社 2011-10-28

by G-Tools
時は明治も半ば。
編集長と二人きりの小規模出版社に務める雑誌記者 里見高広は、帝都随一と名高い絵描き有村礼と親交を持っていた。天才肌にありがちな気難しさを持つ礼は、仕事を選ぶし謝礼も高額を要求するのが常だったが、高広の出版社にだけは安価で快く挿し絵を描いてくれる。
何故なら彼は、英国の雑誌ストランド・マガジンに連載されているかの有名な探偵小説の熱狂的なファンで、英文のそれを高広が訳してくれるのを、非常に楽しみとしているのである。
そしてたまたま高広がとある事件の解決に一役買ってから、「君がホームズで僕がワトソンだ」と称しては、様々な事件の謎解きをねだるようになった。
行方不明になった中学生の捜索、宝石店での真珠盗難事件の真相、売られる直前に観覧車上から忽然と姿を消した見せ物小屋の人魚の行方に、怪盗ロータスから金満家に送られた絵画盗難予告の真実。そして水練場に行われる執拗な嫌がらせの理由 ――
挿し絵を描いてもらえれば、それだけで雑誌の売り上げが数倍に伸びるという売れっ子画家を相手に、一介の記者が逆らえようはずもなく。
心優しく情に篤い一般人である高広は、天才肌のエキセントリックなワトソンと共に、様々な事件へと首を突っ込むことになるのだった。

常識人で腰の低いホームズと変人で高飛車なワトソンという、一般的なパターンとは逆を行くキャラ造形のミステリー。短編五作を収録。
これがなかなかおもしろくて。高広さんは厳密に一般人というには、家庭環境も武道の腕も脳味噌のまわり方も、いささかスペック高めですが、それでもその人柄はいたって普通の好青年です。一方礼さんは「有村礼が描く美人画に似ている」と言えば御婦人方への最高級の賛辞になるという天才画家なうえ、女性と見まごう絶世の美貌の持ち主。その才能と己の容姿をきっちり自覚し、自信は満々。口は悪く仕事は選ぶし、気に入らない人間は一顧だにしないというエキセントリックぶり。
でもって話の語り手はお約束通り常識人の高広さんの方なのに、最終的に謎を解くのもやっぱり高広さん。それでも最後までネタバレさせず、ちゃんと爽快感を感じさせてくれて、なおかつ礼さんもけして添え物ではなくちゃんと活躍している。ううむ、見事としか言いようがありません。
起きる事件も殺人などの陰惨なものはなく、せいぜい偽札作りとか誘拐とか窃盗、ちょっとした詐欺などで、結末も穏やかでほっとできるものが多く、安心して読み進めることができました。
美しいものに対する描写やスタンスも、なんとなく独特で心にしみたり。
あとゲストキャラなどもなかなか魅力的でした。続きの話で再登場もするし、とても丁寧に世界が構築されていると思いました。
……ただ収録順が執筆順ではないためか、あるいは単に私が読み落としただけなのか。時々「あれ、こんな情報提示されてたっけ?」とか「各話の時系列がいったりきたりしてないか?」と思うような部分もあったりするような。
そのあたり、もう一度じっくり読み返してみたいと思います。
二巻と三巻には別キャラ視点の話などもあるそうなので、そちらも楽しみですvv
No.3524 (読書)


 2011年12月16日の読書
2011年12月16日(Fri) 
本日の初読図書:
4062620456わが恋せし淀君 (大衆文学館―文庫コレクション)
南条 範夫
講談社 1996-05

by G-Tools
淀君こそ理想の女性だと信じる古風な青年、雑誌編集者の池田誠之助は、1957年9月16日に取材で大阪城を訪れた。城内を散策しつつ三百五十年前に思いを馳せ石垣に寄りかかると、石がはずれて人ひとり通り抜けられそうな通路を見つける。これはたいした発見だと中に入り、暗い通路をくぐり抜けて出た先は、なんと慶長十九年九月十六日だった。そこは世に言う「大阪冬の陣」開始直前の、大阪城奥御殿だったのである。
誠之助は背広姿の異様さから、切支丹の曲者と断罪されそうになったところを口先でどうにか丸め込み、自分はかのフランシスコ・ザビエルの孫、シメオン・池田誠之助英包だと名乗った。そうして現代から持ち込んだ歴史ムック本の知識を頼りに『預言』を行い、デウスの使者シメオンとして城内に居場所を作ってゆく。
どうにかして積年の理想の女性、淀君に一目拝謁したい。そして半年後に迫っている落城から、彼女の命を救いたい。そう願う誠之助だったが……

大阪冬の陣が三百五十年前。つまり今から五十年以上前の、昭和三十二年に書かれたタイムスリップものです。
主役のシメオンこと誠之助は、 1957 年の段階で「三十年前なら立派なスター面」と称される、時代遅れの顔立ちをした若者。そんな彼が過去にタイムスリップしたものだから、絶世の美男子扱いで周囲からモテまくりです。入れ替わり立ち替わり、夜毎に異なる女性が寝所に忍んでくる。それってなんてハーレム?的展開。歴史ムック本が虎の巻とか、オルゴールつきライターで預言の神秘性を演出とか、それこそ昨今のオンライン小説で見るような設定は、まさに時代の先取りというべきか。 ……よもやこの作者さんも、五十年以上たってから、タイムスリップや異世界トリップものがここまで流行るとは思いもしなかったことでしょう(苦笑)
とはいえ話の内容は、期待していたものとは方向性が微妙に違ったというか……ぶっちゃけ誠之助さん、なんもしてません。チートや歴史改変要素はまったくなし。そもそも誠之助さん自身が淀君以外に執着がない。ひたすら女性といちゃいちゃしつつ、戦の様子を眺めているだけ。
たまにする預言も、それで未来が変えられるような内容ではなく。さらにごくごくたまに未来を変えようとがんばってみるも、ことごとくタイミングを外してしまい、歴史は歴史の通り変わらず進んでいきます。
ぶっちゃけタイムスリップものというより、普通の時代小説といった色合いが濃い作品でした。
出てくる武将達も、私の知識が少ないせいもあるのでしょうが、ほとんど知らない人達ばかりで正直よく判らず。おそらく書かれた当時は講談などで、読者の方にもっと基礎知識があったんだろうなあと自己弁護してみたり。

話の展開としては、とにかく誠之助さんの感情の振れ幅が少ないんですよね……タイムスリップをすぐに受け入れ、元の時代に帰りたいとも願わず、家族を恋しく思うでなく、戦争に対する恐怖感もまるで持たなければ、昔の生活に不便さを感じもせず。そのくせ淀君にだけは執着しまくり。戦の真っ最中に、寝所に招かれ有頂天。なんだかなあと言う感じです。
……まあどんなジャンルも、「はしり」というのはこんなものでしょうかね?
もっともラストは割と意表を突かれた感じです。こう来るとは思ってませんでした。
まとめて言えば、煩雑な歴史部分をさらっと流しちゃえば、楽しく読める話だと思います。あんまり違和感がなさすぎて、五十年以上前に書かれたのだということをすっかり忘れて読んじゃうぐらいには面白かったです。
No.3521 (読書)


 2011年12月13日の読書
2011年12月13日(Tue) 
本日の初読図書:
4840230927海の底
有川 浩
メディアワークス 2005-06

by G-Tools
米軍基地内に海上自衛隊施設がある横須賀基地を、数m級の巨大人食いザリガニの大群が襲う。
群れのまっただ中、停泊中の潜水艦内に取り残されたのは、二人の見習い自衛官と基地祭りに来ていた小学1年から高校3年までの子供達十三人。
閉ざされた空間内での生活は、日常生活で目を背けてきた子供達の人間関係のいびつさを浮き彫りにする。
一方、外部では米軍と日本政府との外交が絡み合い、自衛隊の出動がなかなか認可されない。そんな中で重火器を持たない警察機構は、精一杯のやれることを行ってゆくが ――

自衛隊三部作の三作目。
いろんな意味で格好良い人達があちこちにたくさん散らばっていて、それらの人々がそれぞれに協力しあって物事を解決していくという点が、非常におもしろかったです。もう誰が好みとかあげきれないぐらいで。
「潜水艦で十五少年漂流記」というコンセプトも非常に好み。
……ただ「人がゴミの(以下略)」度が半端なかったッス_| ̄|○
一作目よりは被害こそ少ないものの、凄惨さ加減がもう……二作目とかその点だいぶぼかされていたので、油断してました。
とりあえず、門前の老駐在さんが助かって良かったです。
No.3518 (読書)


 2011年12月12日の読書
2011年12月12日(Mon) 
本日の初読図書:
「薬屋のひとりごと(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n9636x/

女官狩りという名の人さらいにあって、不本意ながら後宮の下女として暮らすことになった薬師の少女、猫猫(マオマオ)。最下級の洗濯係とはいえ給料も出るし、二年すれば年季が明けて実家へも帰れるという。
際だった美貌も野心も持ち合わせていないので、ひたすら無難に暮らしていこうとする彼女だったが、ふとした好奇心から後宮内での乳幼児連続死に興味を持ってしまう。呪いだと噂されるそれらの死の原因は、薬師である彼女にとってあまりにも明白だった。
しかし匿名の投げ文だけをして事を終わらせたつもりが、気がつけば美貌の宦官に目を付けられ、皇帝の寵姫のもとへ毒味役として上がる羽目になり ――

中国風FT小説。完結済。
冒頭だけざっくり紹介すると、成り上がりサクセスストーリーみたいですが……なんか違う(笑)
主役が「時代が違えばマッドサイエンティスト」という、薬毒物に異様なまでの執着を見せるマニアなあたりからして、普通の話とは一線を画しております。ついでに言うなら毒舌のくせに無口で無愛想。腕には自作の薬物を試すためにつけた傷跡が多数あるため、周囲からは「親に虐待を受けて育ち、対人関係をうまく構築できないかわいそうな少女」と同情されているその格差とか笑えます。
文章的に、ちょっと説明が足りないかなあと感じる部分はありました。それでも美貌の宦官の正体とか、割と早いうちに想像がつきますけれどね。……猫猫の出生の事情とかは、さすがに予想外でしたが。
様々な事件が積み重なりつつ、最後にはひとつの流れとなっている感じのお話です。完結済み作品ですし、けっこう気楽に楽しく読めました。今後は番外編に期待と言うところでしょうか。
No.3517 (読書)


 2011年12月08日の読書
2011年12月08日(Thr) 
本日の初読図書:
「チェスナット荘の殺人(ホームズ二次創作)」
 http://www.ne.jp/asahi/kei-yamakawa/foolscap/

きちんと事件が起きる、正当派タイプのパスティーシュ。
久しぶりにサイトに行ってみたら、長編がUPされていたので、さっそく落としてきました。原稿用紙 300 枚ぐらいあります。普通に文庫一冊分。
登場人物紹介もあり、人物関係のややこしい名家の中での殺人事件あり、ホームズさんがうっかり逮捕されちゃう一幕なんかもあったりして、かなりおもしろかったです。
そしてパスティーシュだけあって、ホームズが原作よりだいぶワトソンに優しく、そしてワトソンは輪をかけてお役立ちです。今作は特にその傾向が強いかもvv
ラストの落ちには思わず吹き出してしまいましたよ。
先日放送された、英国BBC作成の21世紀版ホームズ「SHERLOCK」に触発されたというだけあって、二人のやりとりもなかなか軽妙で楽しくvv
こちらの一連のパスティーシュは、原作ファン……特に二人の友情に萌える方にはお勧めしたい作品です。
No.3514 (読書)


 2011年12月07日の読書
2011年12月07日(Wed) 
本日の初読図書:
「彼は優しいご主人様(小説家になろう)」〜B面 奴隷の印
 http://ncode.syosetu.com/n6678u/

奴隷として売られた、見目麗しいエルフの少女ティエラ。
購入したのはゴブリンかと見まごうような、おぞましいほど醜い人間の地方領主、グレン・グレゴリー。
性的玩具として嬲られるかと怯えるティエラだったが、屋敷の者はみな彼女を温かく迎え、清潔な衣服と美味しい食事、ごく普通のメイドの仕事を与えてくれた。しかしティエラはまだなにか裏があるのではないかと疑い、気を許すことはない。
だが ―― グレンは見た目こそ醜かったが、その中身はかつて日本人サラリーマンだった前世の記憶を持つ、理知的な男だったのである。
過酷なブラック企業の中間管理職として働き過労死した彼は、部下に優しい福利厚生の整った組織の運営を夢見ていた。しかしそのあまりの醜さから、周囲の誰もが彼を誤解し、使用人すら居着くことがない。そこで契約で縛りつけられる奴隷を購入し、終身雇用の部下として使うことにしたのだった。
これはそんな、周囲からの無理解にさらされながら、奴隷を買い集めて現代知識を生かしつつ成功する過程と、その後のお話である ――

勘違い系異世界成り上がり? ちょっと微妙に違うような。
まだ連載が始まりたてなのでなんとも言えませんが、今のところ割とほのぼのです。紹介文によれば「エロ要素やハーレム要素はございません。ラッキースケベすらございません。全年齢対象です」とのこと。
奴隷側誤解視点とグレン側真実視点が交互に語られるので、そのギャップが楽しめるかと。

2012/11/05追記:

なろう!から消えていたのが、↓こちらにて改訂公開され始めました。

■コノ盃ヲ受ケテクレ
 http://verbum.web.fc2.com/
No.3513 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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