よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年07月04日の読書
2012年07月04日(Wed) 
本日の初読図書:
4048689304探偵・日暮旅人の探し物 (メディアワークス文庫)
山口 幸三郎
アスキーメディアワークス 2010-09-25

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フリーマーケットに出品した、母の形見の古い椅子。それを買った青年は、目の前で裏張りの布に隠された、謎めいた恋文を取り出してみせた。それは本当に母に宛てられたものなのか。青年と共に過去を追ううちに、老人は戦前から続いていた優しい愛の軌跡を見ることとなる「椅子の声」。
幼い頃、気軽に友達が大切にしていたキーホルダーを黙って持ち出した陽子は、翌日その友達が引っ越したことを知り、強い罪悪感にさいなまれていた。以来十八年。保育園の先生となった現在も、彼女はそのキーホルダーを大切に持ち歩いている。もう顔も名前も声さえ忘れてしまった、大切な「友達」。もしも再会する日が来たならば、きっと返さなければ。そう思っていたのに、ある日気がつくと、キーホルダーを落としてしまっていた。ショックを受けつつも、あんな汚れた古いキーホルダーを探すために、仕事を放りだして出ていくわけにはいかない。己を誡める彼女に、園児の父親 日暮旅人(ひぐらしたびと)が問いかける。「お困りですか?」と。彼は探し物専門の探偵だった。「物の価値を決めるのは、僕じゃない。持ち主です」。たとえどんな安物でも、それが陽子にとって大切な物ならば、探して欲しいと言って良いのだと……「探し物はなんですか?」。
園長が探し物をしていると聞かされた陽子は、依頼をしようと旅人の事務所を訪れる。しかし仕事の仲介をしているという青年 雪路雅彦は、迷惑だ、旅人にこれ以上関わるなとにべもなく断った。その態度に腹を立てる陽子に、彼は旅人が視覚以外の五感を持たないこと、その代わり常人の目には映らない音や匂いまでも見ることができるのだと教えた。陽子はすごいじゃないかと感嘆するが、雪路と旅人かかりつけのドクター榎木は渋い顔をする。こういう「善人」が一番やっかいなのだ、と。そうしてドクターは語り出す。旅人によって救われた己の恩師の物語と、彼の能力が持つそのリスクを……「景色の神秘」。
陽子が持ってきた園長からの依頼は、お人好しな旅人の笑顔によって有無を言わさず果たされることになった。かつて幼い陽子も通っていた頃に埋められ、所在不明になったタイムカプセルを見つけるというのがその内容だった。旅人の娘 灯衣(てい)と陽子が遠足で出かけている間に、旅人はあっさりと依頼を完了させる。
しかし遠足に行った先では、森に迷い込んだ園児を追って、陽子までもが行方不明になっていた。一日に二度も目を使うのは危険だと止める雪路の言葉も聞かず、旅人はかつてない焦燥を見せ陽子の行方を探す。何故なら彼女は……「地中の詩」。
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。誰もが持つ感覚を持たない代わりに、人の目には見えないモノを“視る”ことができる青年。そう、彼の目は『愛』だって見つけることができるのである ――

ううう、一巻目でやめとこうかと思ったら、ラストで思い切りヒキとどんでん返しがぁぁぁああ(ゴロゴロゴロ)
これはもう続きを買うしかないじゃないですか!
……まだあんまり値が下がってない……どころか、下手するとプレミアがついて定価より高くなってるのに(しくしくしく)
ともあれ。
なんというか思っていたのと微妙に路線が違ってました。もっとアットホームなほのぼの謎解き読切連作だと思っていたのですけれど。
個人的に、精神的でも肉体的にでも「どこか」が「欠けた」人が、それでも誰か、もしくは周囲の人々に受け入れられつつ、その人なりの幸せを見つけていくという物語が大好きです。
旅人さんは、五感のうち四つがないという、欠けているも極まれりというキャラ造形です。しかしその人となりは、どこまでも穏和で温かくお人好しで。ちょっとドジッ子のテイストを漂わせつつも、困っている人には無償で力を貸し、血の繋がらない娘や周囲の人々へはもちろん、行きずりの人にさえ優しい微笑みとともに叶う限り手を差し伸べる……って、そこまで行くとさすがになんかできすぎというか、あまりにも作り物っぽすぎて、正直いささか薄っぺらさを感じてしまっていたのですが。
エピローグですべてをひっくり返されました。
ナニコレ、黒い!? え、旅人さん、裏にどんなモノを隠してるの! 陽子さんとの関わりを隠そうとするその事情は、単に「気を使わせたくない」とかいった甘酸っぱい感情ではなく、なんらかの確固たる目的のために打った能動的な布石? この人、実はものすごく利己的な部分を持つタイプ!?
……と。
裏切られたと言うより、良い意味で意表をつかれました。どこか嘘っぽかった旅人さんの人となりに、いきなり人間味が出てきた感じで、むしろ好感度が一気に上がりました。やっぱり人間って誰しも根っこには暗いものを抱えてるのが本当だと思うんです。問題は、その上でどういった行動をとるかということで。
ああもうこんなじゃあ、その「裏事情」と、最終的に旅人さんがとる行動を知らないことには気になって仕方ないですよ! くぅうっ、やられた……
あとは五歳児テイちゃんがあまりにも大人びている理由とか、ユキジと旅人との馴れ初めなんかも気になるところです。
幸い全四巻で既に完結しているので、そのあたりは買いさえすれば、読めることは確定なのが幸いか。
とーりーあーえーずーー、二巻をばポチッとな。
……そしてまた積読の山が高くなーるーー♪ クレジットカードの請求がこ〜わ〜い〜〜
No.3868 (読書)


 2012年07月02日の読書
2012年07月02日(Mon) 
本日の再読図書:
4041497825三毛猫ホームズの追跡 (角川文庫 (6223))
赤川 次郎
角川書店 1985-10

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デパートから系列会社のカルチャースクール、新都心教養センターに配置換えになった晴美は、傷心を癒しながら精力的に働いていた。所長の竹森幸子はいかにもデキるキャリアウーマンといった風情で、ああいう風になりたいと憧れる存在であったし、その右腕の相良や掃除のおばさん、講師の先生方などみな人当たりの良い人達ばかりだ。
そんなある日のこと、コートにマスク、サングラスなどで人相を隠した女性が講座の申し込みに現れた。彼女は金崎沢子と名乗り、すべての講座に申し込みたいと言った。時間的に重複して受けることができないものも合わせて、入会金四十数万をポンと現金で支払ったのは、晴美に不審を抱かせるに充分な行動だった。ためしに記入された連絡先に電話を掛けてみたところ、繋がったのはなんと警視庁捜査一課。不審に思い兄に調べてもらうと、該当する住所に住んでいた金崎沢子という女性は、二年も前に死んでいた。詳しい事情は不明。男性に囲われていたらしい彼女の死は、自殺とも痴情のもつれともつかないまま、捜査が行き詰まった状態だったのだ。
何か新たな手がかりがあるかもしれないと、片山は金崎沢子の住んでいたマンションを訪れてみる。するとそこには死者の妹である女子高生 涼子が、親元を離れ一人で黒猫のジョンと暮らしていた。姉を殺した犯人を見つけるまでは、危険でもここにい続けるのだと言う涼子に、片山はなにかあったらすぐに電話してくれと自宅の連絡先を教える。
一方新都心教養センターでは、料理教室の講師 大町と映画評論家の山室が倒れるという珍事が起きていた。二人とも受講者名簿を見た直後のことで、晴美は「金崎沢子」の名がその原因だったのではないかと推察する。しかしそこにどんな理由があるのかまではまだ判らなかった。
そして、事件は始まる。片山の留守中に涼子からの電話を受けた晴美は、身の危険を感じるという訴えに、片山へのメモを残してマンションへと向かった。が、時すでに遅く、残されていたのは暴行され絞め殺された少女の死体のみであった。
さらに新都心教養センターでは、講演のさなかに山室が刺し殺される。8ミリ上映中の暗闇に紛れた、わずか1分に満たない間の犯行であった。さらに同じ夜には大町が自宅で殺される。
これらの連続殺人は、はたして二年前の事件と関わりがあるのか。一見人当たりの良い講師達の裏側には、いったい何が隠されているのか。
悩む片山の前に、殺されたはずの涼子の姿が現れる。それは幻か、それとも ――

シリーズ二冊目にして、今後のレギュラーキャラとなる栗原課長と石津刑事がご登場の巻。
いやはや……こうして改めて読み返してみると、佐々木みすずさんのマンガってほんとに削られまくってたんですね。細かいところはすっかり忘れておりました。あとやっぱり表紙絵に引きずられて、妙な風にイメージしていた部分も随所にあったりなかったり。
この話の見どころは、非常に綿密に計画を作り込みつつ、突発事態にも臨機応変な対応をみせる見事な犯人の、その悲しいありかたでしょう。そして真相を悟りながらも、あえて沈黙し復讐を見守るかのようなホームズ。これは猫だからこそ許される行動ですよね。まあ、金田一(爺)も犯人の自殺ぐらいは見逃したりしてますけど。
そして妹はちゃんと助かってました(苦笑) 片山に好意を寄せた女性ですから、てっきりその他の例に漏れず、退場したとばかり思ってました(^ー^;;)ゞ ちなみに幸子さんは個人的にちょっと……この人、ちゃんと自首したんでしょうか?
あとどうにも気になるのは、律子ちゃんとその御両親。この人達は一体どれほど事情を知っていて、そして御両親はどんな気持ちで娘の遺体を偽名で引き取ったのだろう……
No.3865 (読書)


 2012年06月30日の読書
2012年06月30日(Sat) 
本日の初読図書:
4592198484超嗅覚探偵NEZ (花とゆめCOMICSスペシャル)
那州雪絵
白泉社 2012-03-19

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野玉警察署刑事課巡査 神保裕貴は、聞き込み捜査の途中不審な人物を見かけて尋問した。顔半分をマスクで隠し地面に這いつくばっていたその男は、匂いによって猫を追っていたのだと主張する。ペット・失せ物・人捜しを生業とする探偵事務所NEZの所長兼調査員 松下操 ―― 奇しくも彼は神保と高校時代にクラスメートだった青年だった。当時から人並み外れて嗅覚が鋭いと噂されていた彼は、それを生かした仕事に就いたらしい。
折りしも連続傷害事件が起きているただ中、警察犬では臭跡を追いきれず捜査は行き詰まっていた。神保の上司である芳谷巡査部長は、「しゃべれる警察犬ならちょうど良い。ちょっと言って聞いてこい」と神保を送り出す。だが松下は捜査に非協力的だった。なにしろ、そのあやしげな風体と行動から、これまでに職務質問を受けたこと実に32回。善意で事件を通報すれば、何故そんなことを知り得たのかと根ほり葉ほり聞かれたあげく、容疑者扱いされることすらあった。おまけに警察は金を払ってくれない。なんでそんな相手に協力しなければならないのか、と。
もっともな言い分に、神保は引き下がるしかなかった。
「悪かった。上司には人間には警察犬と同じ事はできなかったと報告しておくよ」
その言葉を聞いた途端、松下は急激に態度をひるがえす。
彼は自分の嗅覚を馬鹿にされることと、犬と比較されることが大嫌いな、負けず嫌いだったのだ。
超人的な嗅覚を持つ探偵“”と、彼を取りまく事件の顛末は……

前々から興味を引かれつつ、ずっと底値になるのを待ち続け。先日ようやく熱帯雨林で1円出品を見つけて、即行ポチりました。届いたのは帯付きほぼ新品同様。良い買い物をしましたvv
デビルイヤーとデビルアイがあって、なぜデビルノーズがないのか。003の鼻が良くないのはどうしてか!
主役の魂からの叫びが笑わせてくれます。なまじイケメンだけに、切実なんだろうなあ(苦笑) っていうか、このたとえは最近の若人にピンとくるのか?
エキセントリックな探偵と常識人な刑事のコンビ。はっきり言って、仲は良くありません。全四話ですが、最終話でようやく多少は歩みよれたかな、みたいな。上司の命令で松下を利用しようと、嫌々ながら通う神保の姿は、潔癖な方にはちょっと受け入れがたいかもしれません。もっと友情を前面に押し出してくれれば微笑ましいのに、と。最後も結局「金」で解決つけてますしね……でもまあそれも、彼らが築いてきた人脈ゆえではあるんですがね。それにある意味とってもリアルです。人間関係って、そう簡単には深まらないし、打算や建前、裏表がどうしても絡まってきちゃいますよね。それでもなお、というところがポイントなのです。
ストーリー的には、これでようやくスタート地点っぽい所で終わっているのがちょっと残念。ここからの活躍が見たかったのになぁ。
No.3861 (読書)


 2012年06月29日の読書
2012年06月29日(Fri) 
本日の初読図書:
「ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行(小説家になろう)」〜第45話
 http://ncode.syosetu.com/n3102y/

高卒で就職したは良いが、そこがとんでもないブラック企業だったことに耐えきれず、早々に退職してニートとなった綾馳次郎21歳。
彼は現在、フリーマーケットや骨董市などで仕入れてきた品物をネットオークションに出すことで収入を得ている。もともと小物などが好きだったので鑑定眼はそれなりにあり、なんとか生活していける程度にはなっていた。
そんなある日のこと、旧家の蔵で古い鏡を見つけた。なかなか良さそうな品だなどと考えつつ暗い室内を歩きまわっていたところ、けつまずいたはずみに鏡の方へと倒れ込んでしまい……気がついた時には、同じような古い鏡が壁に掛かった、暗い地下室へと移動していた。壁の鏡に映っているのは、さっきまでいた蔵の内部。どうやら二つの鏡が通路となって、異なる場所を繋いでいるらしい。
おそるおそる外へ出てみると、そこは森の中に建つヨーロッパ風の寂れた廃屋の中だった。しかも空には太陽が二つある。うん、異世界だ。
幸い地下室の鏡からは、ちゃんと元の蔵へと戻ることができた。
ありえないことが起きているというのはわかる。古い蔵で見つけた鏡が別世界へ通じてました! なんて、ファンタジーではお約束な設定だけれども、実際に起こると存外に困る。
……ただひとつ言えるのは、この鏡はすごい高値で売れる! ということだ。
さっそく鏡を買い取り自宅へ持ち帰った次郎は、まずは売る前に鏡の向こう側についてもう少し調査しようと、万全の準備を整えた上で今度は洋館から外へ出てみた。
そうして出会ったのは、マタギを思わせる眼光鋭い猟師シェロー・ロート。なんとか言葉は通じたので、記憶喪失だと押し通し、この世界について色々と教えてもらうことにする。見た目の割にシェローさんはいい人のようで、素性の怪しい次郎を自宅へ連れ帰り、妻のレベッカとともにあれこれと世話を焼いてくれた。
なんでもこの世界では大精霊ル・バラカに祝福を受けることで天職というものを授かり、それによって職を決めるのが普通だという。天職で授かった職に就けば、修行による上達度は通常の五倍になるという。職を得るにもギルドに所属するにも、まずは祝福を受けることからだと教会に連れて行かれた次郎は、美人エルフの神官によって祝福を受ける。その結果得られた天職は、『剣士』、『魔術師』、『鍛冶師』、『細工師』、『詐欺師』、『商人』、『料理人』、『宝石学者』って、あれなんか多くね? ってか、変なの混じってね? しかも『異界の賢者』とかいう謎の固有職もついてるんですけど??
これは異世界との相互貿易でお金を貯めて、どちらの世界でも物欲を満たそう、目指すは幸せ一杯の異世界ライフ! なネオニートの物語です。

最近ちょこちょこタイトルを目にする、異世界と現代を行ったり来たりするタイプのお話。連載中。
百均の和紙を金貨一枚(概算15万円)で売ったり、異世界の蚤の市で手に入れた古道具をネットオークションにかけたら数万の値がついたり、すったもんだでいわくつきのエルフ奴隷×2人を手に入れたりと、異世界で金と女と力でウッヒャー、的なお話です。手にしたものを分析するスキルが身についているので、古道具屋で魔剣掘り出したりとかもしてます。でも今のところ技術チートはしてませんね。あと主役が基本的にヘタレなので、エルフの女奴隷買ってもあやしげな展開はありません。っていうか、寸前でヘタレた(苦笑)
天職を大量に持っているものの、まだ修行途中なので強さもさほどなく。訳ありエルフ達の『訳』もまだ明かされていないので、今後に期待ですね。
No.3860 (読書)


 2012年06月28日の読書
2012年06月28日(Thr) 
本日の初読図書:
4022131756眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 1/4×1/2(R) 5 (ソノラマコミックス)
篠原烏童
朝日新聞出版 2012-06-07

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動物専門霊媒師クォート・フラナガンと相棒の黒猫ハーフは、TVでも引っ張りだこの人気者。亡くしたペットに一目逢いたいと願う飼い主や、家で異変が起こるといった問題を抱える人々が、次々と彼の元へ訪れる。
しかしクォートには誰にも言えない秘密があった。
それは彼が、クォーターであること。すなわち霊能者として1/4の力しか持っていないということだった。感じ取れるのは動物霊のみ。しかも自分で見ることはできず、対象を呼び出すことと、手を握った人間にそれを見せることだけが可能なのだ。そんなクォートをサポートしてくれるのが、黒猫のハーフ。犬であった前世の記憶を持つ彼女は、猫の性質をもって霊の姿を視て、犬の忠誠心によりクォートに知らせてくれる、大切な相棒なのだ。
そんなみそっかす霊媒師クォートは、ハーフや人間専門霊媒師ラクシャス、動物俳優スカウトマンのジョイスさんに人間増幅器こと弁護士のシンバなどとともに、今日も持ち込まれる事件をなんとかどうにか解決してゆくのだった。

霊力四分の一のクォートと前世犬・現世猫のハーフちゃんが送る、ハートフル動物心霊コメディ。今回も絶好調vv
この作者さんの描かれる動物は、本当に格好いい&可愛いので、このシリーズは大好きです。一話完結で、基本的にほのぼのしいのもポイント高し。
今回は読み切り的あっさりしたお話が多かったですね。個人的にマハラのひいひい(略)ばあさんがヒットvv ナイフ一本で狼を仕留める弱肉強食グラマラス美女、格好良すぎるvv
象と飼育係もまた、二組とも微笑ましく。幽霊組の方はちょっと切なかったですけど……
あと最後のスリーマイル事故をモチーフにした話は辛かったですが、後書きマンガといいこれといい、よくぞこの時期に描いたなと、その英断を尊敬します。
No.3858 (読書)


 2012年06月26日の読書
2012年06月26日(Tue) 
本日の初読図書:
4048741829県庁おもてなし課
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-29

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高知県庁観光部に、「おもてなし課」が発足した。観光で県を盛り立てることを目指し、県外からの客を文字通り「おもてなし」するというのがそのコンセプトだ。
しかししょせん彼らは公務員。独創性と積極性をもって企画を立案してほしいと言われても、どうして良いか判らないし、前例のないことには無条件で腰が退ける。とりあえず他県にならって県内出身の有名人を『観光特使』とし、県内施設の無料クーポンを兼ねた名刺を配ってもらうなどしてみるが、しょせんは二番煎じの企画。しかも練り込みが足らなかったり役所特有の融通の利かなさ、民間側との感覚の解離などから問題が続出し、わずか一年で企画は凍結となってしまう。
そんななか『観光特使』のひとりであった小説家 吉門は、企画を持ちかけた当初から、予想される様々な問題点をグサグサと容赦なく指摘してくる存在であった。しかし手厳しく耳に痛いことを言いながら、それでも彼はおもてなし課を見捨てることなく、一年以上付き合い続けてくれたのだ。そんな吉門の担当であった入庁二年目の掛水は、人当たりのきつさにへこみながらも、めげることなく助言に耳を傾け少しでも役に立てようと努力を続けていた。
そしてある日のこと、吉門の口から出た言葉が『パンダ誘致論』だった。調べてみると、それは二十年以上前に県庁で唱えられた地域振興プランらしい。前例のない革新的な計画だったが故に、進めようとした男は閑職へと追いやられ、最終的に辞職する羽目になったのだという。しかし同様の計画が数年前に採用された結果、兵庫県では現在多くの利益が上がっていた。彼はけして間違っていなかったのだ。
もしその計画を唱えた男に会えたならば、チマチマしたテコ入れとはスケールの違う観光構想を持っているだろう。そのアドバイスを受け入れる度量を、県庁は持っているか? と吉門は問う。
そして紆余曲折の末、掛水はその男 ―― 清遠を探し出し、県庁へ招くことに成功する。そこで清遠が披露してみせたのは、『高知県まるごとレジャーランド化』という、まさにレベルの違う壮大な計画だった。
掛水、吉門、清遠らの出会いと交流は、彼らの人生とそして高知県そのものの未来さえも変えてゆくこととなる ――

去年の10月に図書館で予約したものが、やっと順番まわってきました! 後ろにも予約が詰まっているので、貸し出し延長は効きません。きっちり期限内に読み切らねばと思いつつ、なかなか手が出せなくて焦りましたが、読み始めたらあっという間でした。途中で用事さえ入らなければ、昨日一日で一気に読めたと思います。
正直、最初はいささか辛かったです。グダグダな「お役所仕事」しかできない掛水さん達に、吉門さんが投げやりな口調で告げる容赦のない駄目出しとか、就職できずになんとかコネでバイトにすべり込んだヒロイン多紀ちゃんの悩みとかがリアルに突き刺さってきて。
けれどそこはやはり有川さん。格好いい先達 清遠さんが出てきたあたりからがすごかった。彼の持つインパクト、吸引力にぐいぐい引き込まれて、気がついたら夢中でページをめくってました。
そして『地域観光』についてきっちり調べられて、フィクションとは思えないほどに練り込まれたあれやこれや。
『全国で47番目に有名な県』としては、まったく他人事ではありません。
出雲大社や松江城に隠岐の島、かの白イルカ水族館アクアスに石見銀山などなど、素材はあるのに生かし切れていないなあと感じるマイナー県在住者には、県庁って本当にこんなに駄目駄目な役所なんだろうかと、ちょっと心配になっちゃったりも。

でもって有川さんお得意の、ほのかな恋愛風味も絡めつつ、視点はいつしか掛水から吉門へ移ったり戻ったり。最初は頭の回転が良くて、口が悪くて、掛水の何歩も先に行きつつふり返って待ってくれていたような吉門が、いつの間にか義理の妹との恋に悩んで掛水に愚痴をこぼしたり。え、なに、吉門こんな可愛いキャラだった?? みたいな(笑)
いやほんと、最初の電話とメールだけでやりとりしていた頃なんて、意地の悪い小太りのオタク系でイメージしていたので、もうギャップの激しいこと。そうか、これがギャップ萌えかvv

あと巻末には、実際に存在する高知県のおもてなし課との対談も収録されています。
No.3855 (読書)


 2012年06月21日の読書
2012年06月21日(Thr) 
本日の初読図書:
B000JA71VMレンズの子ら (1967年) (創元推理文庫)
E.E.スミス
東京創元新社 1967

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丸々一週間かかって、ようやく読了。
「銀河パトロール隊」、「グレー・レンズマン」、「第二段階レンズマン」に続く、かの古典SFの名作レンズマンシリーズの四巻目にして、事実上の完結編。
……実はずっと敬遠していて、何年も前に知人からプレゼントされたにも関わらず読まずにしまい込んでいました。
個人的に、世代交代物というのは苦手なのです。それまであんなに格好良く語られていた主役達が、時代遅れのロートルとして貶められる。あるいは悲劇的なその後を語られる、そんな展開があると非常に辛いものを感じてしまって……
このシリーズも、1〜2巻はものすごく好き、3巻目はちょっとマンネリっぽいけどまあそれなりにおもしろいと思ってましたが、4巻目は次世代の話だと思うと、どうにも読む気が起こらなかったんです。
しかし、たまたまグーテンベルク21さんで一部を立ち読みしたところ、キムもクリスもまだまだ魅力的そうな雰囲気を感じました。そして実際に読んでみたところ、キムはやっぱりキムだったし、クリスはこれまで以上に活躍してくれました。ウォーゼルにトレゴンシー、そしてこれまではほとんどその行動を語られなかったナドレックといった第二段階レンズマン達にも、それぞれに見せ場があります。
っていうか、やはりシリーズ通しての主役はキムだったなあと思います。子供達はあくまでキムのサポートであり、アリシア人の後継者であり、銀河文明をその手で実質的に率いて発展させていくのは、第二段階レンズマン達の仕事だったんじゃないでしょうか。少なくとも私はそう感じました。
残酷な言い方をすれば、キムとクリスの五人の子供達は、第三段階の心を持つことで生まれながらにヒトの世界から外れてしまったんじゃないかと……

まあそんな訳で。
私は若く発達途中な五人の子供達よりも、成熟してナイスミドルと化したキムにばっかり心を奪われておりましたvv
ああもちろん、デルゴン貴族というタガが外れてちょっぴり阿呆の子となりかけているウォーゼルも大好きですよ?
しかぁし! どんなに若く見積もっても四十半ば、普通に考えて軽く五十代でありながら、精神攻撃も肉弾戦もどんとこい。若い頃とまったく変わらず無茶苦茶やりながら、なおかつ落ち着きも兼ね備えたキムの魅力には叶いませんね。バスカークやヘンダスン、ソーンダイクといった懐かしい顔触れも、まだまだ最前線にてご活躍。次世代が自分よりも高い能力を持つことを認め、率直にそのサポートをすることを喜び、年甲斐もなく全身全霊かけて戦うことを『楽しむ』その姿は、かつてのヘインズ提督やレーシー軍医総監を思い出させますvv
ふふふ、この楽しさはオヤジスキーに目覚めていなければ判らなかったでしょう。そう思えば、これまで読むのを伸ばしていたのは正解だったかもしれません。

ところで今回読んだ翻訳は小西宏さんの旧訳だったんですが……えーと、こんな訳でしたっけ??
1〜3巻は新訳と両方読んでいて、たとえば「デルゴン上帝族」よりはやっぱり「デルゴン貴族」のほうがしっくりくるよなあ、などと旧訳の方をより好んでいたのですけれど。
「晴朗な宇宙空間を!」という形容にちょっと引っかかってしまいまして。そこはやっぱり「クリア・エーテル!」って言ってくれないと……と思うのは、あれか、ドラマCDとか公式パスティーシュ「サムライ・レンズマン」の影響なのか??

あと内容的なことに触れると、正直いささか話が散らばりすぎている感じがしました。主役級の三段階レンズマンが五人もいて(また妹達のどれが誰だか/汗)、さらにそれにクリスを加えた六人がそれぞれ内面的に成長しつつ、四人の二段階レンズマンが個々に事件を追って、それをアリシア人と三段階レンズマンが裏からサポートして……ということで、いまひとつ散漫な感じがしたのは否めないかと。
ブラック・レンズマンも仰々しく登場した割には、ほとんど問題にならないまま消えていっちゃいましたし。
……やはりこのシリーズは3巻目で完結、4巻目以降は番外的おまけとして読んだ方が良いのかなあとか思ったり。
No.3836 (読書)


 2012年06月20日の読書
2012年06月20日(Wed) 
本日の初読図書:
「作者も何がしたいんだかよく分からない物語(小説家になろう)」〜父、娘………………母。
 http://ncode.syosetu.com/n5460bf/

空手部顧問の高校教師 鏡祐樹。彼は若いながらもそれなりの強さと、社会人として常識的な人柄とで、生徒達からは『怒らせちゃいけないけど、体育会系思考じゃない普通の先生』として親しまれつつ日々を送っていた。
そんな彼が、ある日道ばたに落ちている段ボールを見つける。捨て猫か? と覗いてみたところ、中に入っていたのは時限爆弾。そして閃光と共に塗りつぶされる意識。
気がつくと祐樹は、見知らぬ異世界で貴族の青年の身体に入り込んでいた。何かがおかしいと、鏡に身体を映して愕然とする。
俺の6パック腹筋は? ピクピクできる胸筋は? 絞り込んだ手足は?
相撲取りとも見まごう贅肉の塊でできたその肉体の持ち主は、周囲から最低最悪卑猥卑小愚暗愚鈍と評せられる、引き籠もりのボンクラ息子グランリーム・ユーキだった。
メルリア国騎士団長であるグランリーム家の家督は、すでに年下の妹が継ぐことに決まっており、当主である母親からも見放されている鼻つまみ者。湯水の如く金を使い、使用人の女には誰構わず手を出し、そして強者には卑屈に媚びへつらう。誰からも蔑まれ、嫌われ抜きながら、母親の地位故にかろうじて存在を許されている、そんな人物に彼は入り込んでしまったのである。なんという悲劇。
幸いにも嫌われ者の引き籠もりゆえに、接触する人間は極端に少なかった。こちらから出歩こうとしなければ、護衛の女性衛士コウマ・シアと、部屋付きのメイドとしか会うことはない。とりあえず記憶喪失と称して場を乗り切ろうとしたところ、シアは至極協力的になってくれた。様々な事柄を彼女から教わりつつ、ユーキはひとまず己の肉体改造から手をつけることにする。幸い時間は売るほどあった。まずはマラソン…すら出来なかったので、ウォーキングから。少しずつ、少しずつ日々の運動を繰り返し、贅肉を筋肉に作りかえてゆく。
そうこうして半年も過ぎる頃には、周囲も一般的社会人の常識を備えたユーキの変化に、じょじょに気がつき始め……

異世界トリップしたら、チートで万歳どころか最悪な状況に劣化してましたバージョン。
どんな話か確認しようと途中の二三話を開いてみて、気がついたら公開分読み切ってました。
本人と周囲の人物の視点が交互に語られており、周囲の驚愕と勘違いぶりが楽しいです。
まだ始まったばかりっぽいので、今後に大いに期待です。
No.3835 (読書)


 2012年06月19日の読書
2012年06月19日(Tue) 
本日の初読図書:
4821173174お江戸くノ一 変化のお梛事件帖 蓮華往生 (まんがグリム童話)
魔木子
ぶんか社 2012-06-07

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大奥を騒がせる残虐な狸の怪談。その真相を暴く「大奥奇談」。
仲睦まじい豆腐屋の夫婦。ならず者に襲われた二人をお梛は救うのだが、大人数に乱暴された奥方の姿に怒りをつのらせ、犯人を捜し出す。見せしめも兼ねて極刑に処した事を伝えると、二人は意外な反応を見せ……「落花狼藉」。
江戸の女子供の間で大流行している草双紙、「偐紫田舎源氏」。貧乏旗本が小遣い稼ぎに戯作者をやることは珍しくなかったが、そのあまりの売れぶりと将軍家を題材とする不遜さが、老中 水野忠邦の逆鱗に触れた。しかしその作者は、誰よりも将軍家に忠節を誓っている青年で ―― 「偐紫田舎源氏」。
年をとり子供に返った老婆お清ちゃんは、お梛のことを子供の頃の友達おトメちゃんと信じて懐いてきた。子供の遊びや友達などとは無縁な育ちをしていたお梛も、悪い気はせず頻繁に通って相手をする。ところがある日、寺でありがたい祈祷をうけると連れ出されたお清ちゃんは、祈祷が終わったとき蓮華座の上でひっそりと死んでいた。あまりに急な死を不審に思い事情を探るお梛の前に、謎の女 蓮華が現れる「蓮華往生」。

以上四編収録。
シリーズ四巻目は、なぜか数字が取れてサブタイのみになってました。カバーの色も赤ベースから緑ベースに。そして今回は四作のうち二作に「実在事件」の文字が、そして一作は戯作者 柳亭種彦に絡めたお話と、フィクションはフィクションでも元ネタがある話運びなようでした。
相変わらず切ない結末が多かったですけれど、個人的には前の巻より気楽に読めたかな?
そして柳亭種彦のお話が一番おもしろく感じられたのは、先日「写楽殺人事件」を読んだからでしょうか。
全体的なイメージとしては、京弥がすっかり古女房(違)と化して、影が薄い今日この頃(苦笑) そういえば今回はお梛も一回ぐらいしか、まともに変装していなかったような……
No.3833 (読書)


 2012年06月18日の読書
2012年06月18日(Mon) 
本日の初読図書:
「虹色魔石の生産者(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n5678x/

気がつけば異世界にいた、事務職三年目のOL西村守(にしむらまもり)。
かろうじて言葉は覚えたけれど、頼れる相手もいない世界であわや行き倒れ寸前。せめて少しでも空腹を紛らわそうと、小石を飴玉代わりに舐めていたら……いつの間にか虹色に変わっていました。あんまり綺麗だったので駄目元で宝石店に売り込みに行ったところ、なんと火・水・風・土・光の全属性を帯びた魔石だと鑑定されました。魔石とはなんでも魔術師が魔法を使ったり、魔道具を作動させるのに必要な石で、通常はひとつの属性しか持っていないらしい。普通の魔石の五倍以上の値が付いたそれを販売することで、マモリはどうにか人並みの生活ができるようになった。が、ある日のこと材料となる石を拾いに河原へ行ったところで、人さらいに攫われてしまう。その時は常連客の魔術師によってなんとか助け出されはしたものの、マモリが想像していた以上に貴重だった虹色魔石の存在は、既に国をも巻き込んだ政治的思惑を生じさせていた。ぶっちゃけて言えば、他国へと流れる前に、自国と専売契約を結べと。その見返りには、唯一の販売ルートとして今後あらゆる方面から狙われるであろうマモリの身柄を、国が責任を持って守ってくれるという。
我が身が可愛かったマモリは思案の末その取引を受け入れ、魔術部隊隊長だったという常連客の魔術師 ―― ノースラァトに守護してもらうこととなった。
が、ここで衝撃の事実が明かされる。身長150センチに満たない彼女を、この国の人々は子供だとばかり思っていたのだ。そしてひとつ屋根の下で同居する相手が妙齢の女性だと知ったノースラァトは、何故かいきなり「結婚してくれ」などと言い出して……

異世界召喚ちょっぴりチートかつ恋愛風味。原稿用紙300枚強で完結済です。
現在読んでいる長編古典SFがあまりにも進まないので、箸休め的に読み始めました。枚数だけ見ると文庫一冊ぐらいはありそうなのに、短時間であっさり読み終われた、この楽さ加減はなんなんだ。一話が3枚前後という、そのお手軽さが拍車をかけてはいるのでしょうけれど。
内容としては、シリアスな面もあるはずなのに、主役がとことんお気楽ポジティブシンキングなうえにいろいろ偶然やら人間関係に恵まれていることもあって、肩の力を抜いて読めるところもまた良かったです。
途中、表計算ソフト(エクセルとか)の関数か、なんらかのプログラム言語の知識がないと、ちょっと判りにくいかなあと思う部分もありましたが、そんなのはごく一部でした。むしろ個人的にはもっといろいろやって欲しかった……!
とりあえず、ラブラブカッポーは読んでいる方も幸せにしてくれる存在だと信じてます。
そして個人的にはお兄ちゃんイーシニアルが、非常に好みです。そんなに弟から兄貴と呼ばれたかったのかvv

……ちょっと物足りなかったのは、最後にさらわれた理由とか、ヒルランドがいつの間にラァトと結託していたのかとか、どうやってラァトがあっさり仕事を(マモリ込みで)辞められたのかとか、一部が謎のまま残っちゃったこと。あと異世界に落ちた理由とか、魔石が作れる理由なんかも語られないまんまでしたね……

ともあれ、気分転換にはちょうど良い作品でした。
No.3830 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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