2017年01月04日の読書
2017年01月04日(Wed)
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本日の初読図書:
国家間の問題を調停するため、遠い砂漠の国ウルク帝国へと赴いていた、第一王子フリートヘルム。その護衛として付き従っていた騎士の一人が、驚くべき報告を持ち帰ってきた。なんでも王子の一行は砂漠で突然の砂嵐に見舞われ、離散してしまったのだと言う。かろうじて近くの街までたどり着けたその騎士は、行方も生死も不明な王子の無事を切望しながらも、国王の親書すら失った遭難者の身ではウルク帝国に助けを求めることもできないと、後ろ髪を引かれる思いでソルヴェールまで戻ったのだ。 もしもフリートヘルムが死亡していれば、第二王子グリードを押す派閥が勢いづき、王位継承者であるレティーツィアと国を二分した争いが勃発するだろう。 それを防ぐために、とグリードは告げる。ことがまだ表沙汰にならないうちに自分がウルク帝国へ赴き、秘密裏に第一王子の捜索に当たる。そうしてどうしても見つけられないか……あるいは遺体を発見した場合には、二度とソルヴェールに戻らない。あとは頼むと。 砂漠で姿を消すということの意味を、レティは言葉にされずとも理解する。その残酷な選択の行く末を。 しかしそれにはまだ早いと、彼女は頭を振った。そうして捜索には自分がゆくと宣言する。自分には、未来の配偶者候補の様子を調査しに行くという、国を出てもおかしくない理由が使えるのだから。グリードにはその間、国内で各派閥に対する工作などを行っていて欲しい、と。 政務に長けたマリアンネやウィラード、メルディをグイードの補佐へ残し、レティはデュークやアストリッド、グレイグをつれてウルク帝国に向かう。 ところが国境の砂漠を越えるためのわずか一日の間に、レティ達の一行もまた砂嵐に襲われてしまった。常識では考えられない規模のそれに、レティは身体ごと舞い上げられ……気がついた時には、砂の只中にある神殿跡とおぼしき廃墟に、たった一人で倒れており……
積みっぱなしにも程があるだろうという間を置いての、ようやく12巻目読了。 ……そして「ウルク帝国編」ってことで、これ一冊で終わってなかった _| ̄|○ <まだ13巻目は買ってない ここしばらく、ミモザ祭に不在だったりで影の薄かった第一王子フリートヘルム殿下が、いろいろ巻き返す勢いで大活躍……活躍……? です。 この快活で真っ直ぐで、なんだかんだで兄妹思いな「お兄ちゃん」、けっこう好きなんですよねえ。 派閥や政治的しがらみが一切ない外国で、一介の遭難者として過ごすフリートヘルムは、すごく伸び伸びしているように見えます。レティと合流してからも、デューク(元親友)とレティの三人で会話している時など、ほんとに仲が良さそうで、ああ早く自国でも気兼ねなくこんなふうに過ごせるようになってくれと思いました。グリードだって、当人自身はもう完全にレティと和解してるし。 ……まあこの巻のラストでは、フリートヘルムが帰国するどころか、えらい事態に陥っているのですが(苦笑) っていうか、この展開だとフリートヘルムに大地の剣(癒やしの効果あり)を……なんてことを期待するのは無理かしら? 大地の剣だけは他人に授与するなって、他の騎士王からも口を酸っぱくして言われてるし。 最後の数ページは怒涛の展開。最初はボケボケに見えたカリム皇子の意外な素顔と言い、ゼノンの登場と言い、やっぱりこの方は次への期待を高めるのがお上手です。
むしろリアルタイムで続刊の発行を待っていたら、そわそわしっぱなしで耐えられなかったかも……
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No.7965
(読書)
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2016年の読了図書
2016年12月31日(Sat)
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「無痛」久坂部 羊 「掟上今日子の備忘録」西尾 維新 「人狼への転生、魔王の副官 2 勇者の脅威」漂月 「人狼への転生、魔王の副官 3 南部統一」漂月 「タッチングレース (華麗なクラシックレース)」藤戸禎子 「やさしくタティングレース」藤重すみ 「人狼への転生、魔王の副官 4 戦争皇女」漂月 「タッチングレースとビーズタッチング(1)」生田 光子 「続・タッチングレースとビーズタッチング〈応用篇〉」生田 光子 「生田光子のシャトルレース―タッチングレースとビーズタッチング」生田 光子 「翼の帰る処 新装版」1上 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」1下 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」2上 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」2下 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」3上 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」3下 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」5上 妹尾ゆふ子 「翼の帰る処 新装版」5下 妹尾ゆふ子 「となりの魔王(到来編)」 雪乃下ナチ 「となりの魔王(襲来編)」 雪乃下ナチ 「人狼への転生、魔王の副官 5 氷壁の帝国」漂月 「タティングレース――新しい世界」 聖光院有彩
……少なっ(汗) 毎年記録している、その年に初めて読んだもののうち商業出版された書籍、もしくは著作権切れ電子データの記録(ただしマンガは除く)なのですが……ここまで少ないのは、実に記録をつけ始めた2005年以降初めてです。 だいたい平均して一年に80冊弱、少ない年でも50冊前後は読んでいたのに、今年はたったの22冊。しかもそのうち6冊がオンラインで一度読んでいるものの書籍化版で、6冊は別判型だったものの新装版。そしてさらに6冊はタティングレースの指南書って……正味初読小説は4冊のみかよ(汗)
今年はとにかくハンドメイド、特にレース編みにはまり込んで、空いている時間のほとんどをそれにつぎ込んでしまったのが一番の原因でしょうか。 ……っていうか、新しい本をきちんと読みこめるほどの気力や集中力が出てこなかったのが、最大要因ではあるんですが<ハンドメイドは基本頭を空っぽにできるので、気分転換としてやっている
あとはまあ……長めのオンライン小説に、時間を取られていたのもありますかね。 ざっと主だったのを上げるだけでも、「THE NEW GATE」、「効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める」、「賢者の孫」、「詐騎士」、「マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合」、「悪魔のような公爵一家」、「メイドから母になりました」、「銀河連合日本」……これだけでもおそらく、文庫換算で50冊は超えてる、はず<テキストファイルでトータル20MB以上
それに昨年のうちに読み始めて、そのまま連載を追っかけてるのとかも含めると……あれ、やっぱりけっこう読んでる、かも?? 週三回という驚異的な更新ペースを保っていた「人狼への転生、魔王の副官」が、昨日ついに完結してしまったのが非常に寂しかとです(´・ω・`)
っていうかそれよりなにより一番の問題は、今年一本も……拍手お礼SSですら、まったく下書きできてないっていうあたりか……(汗)
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No.7957
(読書)
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2016年12月27日の読書
2016年12月27日(Tue)
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本日の初読図書:
甘えわーーーーーっっっ(ノ`□´)ノ 彡┻━┻。・;゜・。+ ドンガラガッシャン ……うん、なんていうかもうね。ととさま視点の本編ダイジェストがね、ほんとにあんたすずのことしか考えてねえなっていうかww 新九郎が大人すずに対して、あの時はこうだったと思い出語りをする形式で進んでいくんですが、ときどき挟まる現在パートの新婚夫婦っぷりがね、もうね。 あと本編では省略されていたプロポーズ場面とか、寒いからちょうど良いって抱きしめた新九郎の腕の中で、すずが「あったかいです」ってあっち向いたりこっち向いたり姿勢を変えながらにこにこしてる場面とか……ぁぁああ、このリア充めらが!!
そしてととさまの青年らしい内面が知れるのは嬉しいと思っていたら……やっぱりととさまはすごかったっていうか、聖人かあんたは!? と改めて見せつけられました。 家督争いやらなんやらで、武士家の出身なのに幼い身で乳母と二人逃げる羽目になって? あばら家で農業しながら暮らしていたら乳母には先立たれて? 拾ってくれたじーさんにもやっぱり先立たれるわ、兄弟同然だった現八郎とはあの時点ではあんなことになってて? しかも十年以上封印されてて気分は浦島太郎だろうに。 なのになんでその状況で、「うん、大丈夫だ」って笑えるんだよ……本編を読んでいた時には、正直ちょっと唐突だとは思ったんですよ。大人すずと最初にまともに会話したあの時に、いきなり「にこっ」てできるその心理が。あなたちょっと前まで、けっこういろいろ戸惑ってたよね? みたいな。 でもその裏側で、こんなふうに考えていたんだなあと思うと、納得できると同時に眩しすぎます。
……そういやこの段階でととさままだ十八よね。しかも数えだったりした日には、うっかりするとまだ高1か!? ああ、若いって眩しい……(×・×)
あと、子供の頃にすずをいじめてたガキ大将が、ちゃんと謝ってくれてたのも良かったです。 少女マンガ的に見てどうみても彼、すずに好意持ってて、でもどう接したら良いか判らなくてからかってたパターンですよね……そんな態度じゃ好きな子は振り向いてくれねえぜ?(苦笑)
後半からは新しいお話の始まり。 新九郎・すず・おじゃるさま・現八郎のおなじみのメンバーで、那王寺に現れたもののけの気配を追って森に入っていったら、予想外の出来事が起きて分断されて……というところで以下続く。
現在は6巻まで刊行されていて、いちおう6巻では巻末で一段落がついてるっぽいですね……ううう、買おうかどうしようか……(悩)<積読が山脈を形成中
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No.7946
(読書)
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2016年12月25日の読書
2016年12月25日(Sun)
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本日の初読図書:
唐突にひかわきょうこ読み返したい月間に突入し、「荒野の天使ども」及びその続編7冊と「彼方から」全14冊を読み通した次に「お伽もよう綾にしき」全5冊に行って、続編「ふたたび」1〜2を読んだところで、積読の山に3巻があったことに気がついて、ようやく手を伸ばしました。 一体何年積んでたんだこれ……(苦笑) 2巻で割と話が一段落ついていたので、すっかり完結された気になってましたよ。 3巻目の今回は、全巻まるっと過去編。新九郎がじーさんの弟子になってから、現八郎と出会ったり決裂したり、じーさんと死に別れたり、一度は無気力になりつつもなんだかんだですずに出会って彼は彼で救われていたり、領内に出没した盗賊の頭領が現八郎かもしれないと聞いて討伐に向かって砦に踏み込んでいったり ←イマココ
冒頭のプロローグ部分以外は、大人すずはほとんど出てこなかったし、おじゃるさまに至っては影も形も。 すず視点では完璧超人だった「ととさま」の内面が知れるという点では、なかなか楽しいエピソードでした。 が、ちょっと長い、かも? 特にすずと出会ってからこっちは基本一度別視点で見ている流れだけに、一冊で終わってくれていないのが正直ちょっと。ユーザーレビューを読んだ感じ、次の巻は次の巻で、過去編が終わったあとまた新章が始まって次の巻へ続いてるらしいですし。むむむ……
あ、ところで「新九郎」と「現八郎」って、対になってるのはご都合主義じゃないかなあと前々から思っていたら、あれどっちもじーさんに引き取られた時につけてもらった通名なんですね。道理でww じーさんはじーさんでやっぱりいい味出してるおちゃめなナイス爺で、擬似親子萌えにはじつに良い関係でした。
あと、読んでたはずなのに記録されてないもの二つ。
■老竜と三十路女の恋 http://novel18.syosetu.com/n9236bd/
■狼女による異世界育児奮闘記 http://novel18.syosetu.com/n6101cz/
同作者による年の差溺愛系異種族ほのぼの系。お月さま掲載につき18歳以下は要注意。
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No.7943
(読書)
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2016年12月24日の読書
2016年12月24日(Sat)
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本日の初読図書: ■メイドから母になりました(小説家になろう)
神様の喧嘩に巻き込まれ、一生残る重篤な後遺症つきで生き返るか異世界転生するかの二択となり、貧乏な家族達の負担にはなりたくないと転生を選んだ元女子高生。 転生した先は剣と魔法の異世界で。平民の料理屋の娘リリーとして生まれ直した彼女は、父親の雇い主だという貴族の娘の話し相手を努めたことをきっかけに、いつしかさまざまな場所へ派遣されるメイドとなっていた。 最初に面倒を見たお嬢様は、病弱だったのが見違えるように健康となり、今では王太子の妃となっている。今でもリリーを大切に思い何かと相談を持ちかける妻の様子に嫉妬して、王太子が押し付けてくる無理難題はいささか面倒くさいけれど。それでも充実した日々を過ごしている。 そんな彼女に今回舞い込んできたのは、王宮魔法使いの家へ行ってほしいという依頼であった。 レオナール・マリエル。強い魔力の証である、黒髪を持つ稀代の天才。若き隠者、破壊と終焉の魔法使いとも呼ばれる彼は、その美貌と魔力の高さから一部の令嬢たちに人気を誇っている。しかしいっさいの表情がなくほとんど口を利くこともない彼に、リリーは特段関わりたいと思っていなかった。 しかし彼がメイドを求めているのには、はっきりとした理由があるという。 なんでも魔力の強い子供が見つかったので、義理の娘として引き取ったのだが、彼の家には世話のできる家族も使用人もいないのだそうで。そこでメイドを募集したものの、売り込んでくるのはレオナール目当てに言い寄ってくるような者ばかり。 「つまり、レオナール様に色目を使わず、子供をちゃんと面倒みるようなメイドがお望みだと」 「そう。母親になってくれる?」 「……もしかして今までもそう言ってきました?」 「ん」 その言い方、多くの女性が誤解するよね。それってレオナール様の言い方にも大いに問題あるよね。 無表情に頷く彼は、それが通常プロポーズの言葉になっていると、気がついていないらしい。 どうやらレオナール・マリエルは、その見た目や雰囲気とは裏腹に、非常になんというか……ズレた性格をしているようだった。 そして一生結婚する気はないが、子供は欲しいというリリーにとっても、今回の依頼はそう悪い内容でもなく。 かくしてレオナールの家へ住み込むことになったリリーだったが、いきなり縛られて地下室に放置されている幼児と対面などという言語道断な光景を皮切りに、次々と常識はずれの事態が降り掛かってきて……
完結済・書籍化・コミカライズ済。さらに本編削除済なのでタイトルだけ。 WEBコミック版はこちらです。
■メイドから母になりました | アルファポリス - 電網浮遊都市 - http://www.alphapolis.co.jp/manga/viewOpening/594000134/
えー……ほのぼの系ラブコメです。 ↑だとレオナールが幼児を拉致監禁する極悪非道野郎ですが、ぶっちゃけ自分も通ってきた過去をなぞっただけの、口下手説明不足なド天然がやらかしただけという……よく考えると切ねえなそれも。 要は義理の娘(5歳)といっしょになって、まだ十代のメイドに育て直される美形の天才魔法使いです。 しかもレオナール様、最初からリリーに好感度MAX状態なので、無自覚な口説き文句が洪水起こしてます。甘え。 義理の娘と父親と母親。でも父親は女性嫌いで、母親は誰とも恋する気がない。故に夫婦ではない。 そんなややこしい関係だけれど、れっきとした家族。どこから見ても家族。むしろお互いのこだわりを尊重し合って、お互いが唯一になっていく感じが好きです。疑似家族萌えvv まあもちろん? それで話が終わるわけもなく、だんだん思いのベクトルは恋愛に向いていくんですが? 一番最初の前提とか、お互いの過去とかが入り交じるせいで、そりゃあもうジレジレな両片思いに突入していきます。たぶん周囲の人間すべてが「お前らけっこ(ry」と思ってる中で、二人だけがアレです(苦笑) しかもリリーは自覚のない超有能優良物件なので、途中であっちからもこっちからも口説かれまくり。 シドさん(レオナールの半身的な契約精霊)までそっちに来た時は、泥沼三角関係になるかと、ちょっと焦りましたが。 もちろんリリーの逆ハーなんてことは全くなく、別カップルもたくさんできあがります。って言うか、この世界の人間、恋愛に重きを置きすぎてねえかww
WEB版だと、投げっぱなしで終わってるエピソードやキャラもけっこうありますけど、書籍版では違ってくるのかな? それとも読者に想像の余地を残しているんでしょうか。 書籍は現在4巻まで刊行中で、立ち読みPDFをチェックした感じ、あと一冊ぐらいでWEB版のラストまでは行きそうです。
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No.7941
(読書)
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2016年12月21日の読書
2016年12月21日(Wed)
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本日の初読図書: ■異世界から能力そのままに勇者が戻ってきました。〜閑話1 カブトムシ事件 http://ncode.syosetu.com/n9756dh/
トラック事故から異世界トリップして、勇者として邪神を倒したは良いけれど、神殿の崩壊に巻き込まれて依代だった少女ごと命を落とした少年。 神様からのご褒美として再び日本へ転生してみたら、何やらあたりには不穏な気配がいっぱい。 というか、母親代わりが猫又なんですが。残っていたスキルで父親を鑑定してみたら職業が退魔師になってるんですが。ここって本当に俺のいた世界なのか? 退魔師、魔術師、妖怪、悪霊 ―― そんなの実在するなんて聞いてないぞ!? 実は当人が知らなかっただけで、現代日本も案外にファンタジーな世界であった。 ただし生まれ変わりだの異世界だのという事象は、やはり与太話として基本的に信じてもらえないようだ。 義理の妹だの元暗殺者だの淫魔だのといった五人の愛人とよろしくやっているらしいろくでなしのハーレム男な父親は、なんでも息子 ―― 芳人を退魔師の世界に関わらせる気はないそうで。芳人が一歳にもならない内に、知人へと押し付けどこかへ消えてしまう。 その家には、芳人と同じ日に生まれたのだという女の子、未亜がいた。 実の娘である彼女とまったく分け隔てなく育ててくれる二親を、芳人は実の親以上に大切に思う。 しかし芳人だけでなく未亜にも、重大な秘密が存在していた。なんと彼女は、前世で芳人が死んだ時に共にいた少女 ―― 邪神の依代であり異世界の魔王の娘でもあった ―― ミーア・グランズフィールドだったのだ。 芳人と同様、前世の記憶とスキルをしっかりと残している彼女は、芳人を勇者様と呼んで慕ってくる。邪神から救い、崩れ落ちる神殿の中で死の瞬間までそばに居てくれた芳人に、彼女は深く執着していたのだ。 とはいえ、義務感で恋人にしてもらう気はない。将来のことは将来考えようと、二人はそれなりに仲良く、それなりに平穏に暮らしていた。しかし幼稚園に通い始めたあたりから、周囲に次々と怪しげな人物が現れ陰謀の影が……
旧題は「現代も案外ファンタジーだったので、好き放題に生きてみようと思う。」。 第一部完結済。番外編連載中、書籍化済でダイジェスト化なし。 いわゆる難聴系主人公が、異世界から帰ってきて中二病最強チートでハーレムうっはうは……かと思いきや、彼が難聴系なのには数十年にも渡る因縁と妄執の絡み合った恐ろしい理由があって……と、ギャグかと思いきやかなりのドロドロ系。 つうか主人公含めて厨二と病んでる奴しかいねえのかって感じで、かなり読む人を選ぶかと。あとネタ多すぎて判りきらん。 主役は一応厨ニを卒業してアレは黒歴史だと口にしつつ、それでも「あ、なんか楽しくなってきた」と時おり盛大にやらかすぐらい。前世では過酷すぎて精神崩壊寸前のところを催眠魔法使って正気を保ってたぐらい病んでたらしいですが、今生では義理の両親や義妹やらなんやらに愛されてるおかげか、まあたまにはっちゃけるぐらい? 代わりに実の父親がひでえッス(−ー;) ちょっと読んでて疲れてきたので、とりあえず閑話に入ったところでひと休憩をば。
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No.7937
(読書)
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2016年12月16日の読書
2016年12月16日(Fri)
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本日の初読図書: ■悪魔のような公爵一家 http://ncode.syosetu.com/n4182cm/
魔導や魔物が存在する世界。アゾリアス王国はその武力によって民の尊敬を集めていた。 数十年前に起きた大陸全てを巻き込む大戦乱においても、その国力は揺るぐことなく、現在まで続いている。 そんな王国に、黒い噂の絶えぬ一族が存在していた。 ラクトス公爵家。国王の片腕たる執政の座につく男を長とする、王国でも屈指の名家である。 人々が彼らについて語る時、そこで口にされるのは「国を裏から操る悪徳執政」「悪魔の契約で美貌を得ているアラクネ夫人」「下町で暗躍し、犯罪組織を作っている魔蛇の化身」「魂すら断つ魔剣を振るう地獄の漆黒魔騎士」などといった、恐ろしい内容ばかりである。 しかし……実際にはそんな噂などまったくの事実無根でしかなかった。 ラクトス公爵一家。 彼らはちょっと見た目が怪しいだけの、至極善良なほのぼの一家だったのである……
第一部完結、書籍化済、ダイジェスト化なし。 書籍表紙で後ろに立っているのは、「宵闇の魔導王」ことおじーちゃんでしょうか?
いわゆる勘違い系ですが、どこか一味違います。 理解者が最初からそれなりに存在することと、「実はなにも考えていないのに優秀だと」ではなく、「優秀すぎるが故にあさっての方向に」勘違いされているからでしょうか? とにかく優秀。特におとーさんことグリード公爵なんて、脳内計算が早すぎて魔力操作をする前に術式の答えを出してしまうため、過程不足で魔術が行使できない(登場人物紹介にのみ記載)という反則っぷりww この人がいなければ、上層部が王様以下戦闘に特化した国ひとつが財政破綻するだろうと言われるほどの財務官ですし。しかもすげえナイーブ。顔が怖いと子供に泣かれて、「吾輩ちょっと明日休むかも…」とか落ち込んでは、外務大臣の胃をマッハで痛めてるってww<一日不在になれば書類が山脈と化す 息子のジェイクくんは、単に希少魔導の才能があるだけかと思いきや、彼は彼でいろいろと細かいところで研究の成果を出したり、後には父や祖父とまた違う方向で才能を開花させるようですし。でも言動が異様なまでに思わせぶりww そしておじいちゃんの中二病真っ盛りみたいな喋り方がすっごい笑えます。フリガナでついてる翻訳と合わせて倍率ドンww
……ただ、王子の……まっとうかつ国を思ってのことかもしれないけど、でもあさっての方へあさっての方へと悪意しかない解釈をどこまでも発展させていく思考は、ちょっとイラッとさせられました。 ってか公爵達に対する嫌疑は、お互いに政治に携わる者である以上、疑いをかけることも受けることもある程度必要かつ仕方のないことなのかもしれませんが。しかし善良な一般市民であるユウガくんにいわれのない冤罪を一方的に着せた点については、ちゃんなんらかの償いをしたんだろうな、ぁあ!? とか思います。いや償わせないことが一番のお仕置きなのかもしれないけど、それは王子への罰であって、ユウガくんへの賠償に関してはまた話が別だと思うんだ……
とは言えほんとに面白かったですvv この国の最強は、国王でも悪徳執政でもなく、ご老体の大臣だったんや……
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No.7934
(読書)
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2016年12月05日の読書
2016年12月05日(Mon)
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本日の初読図書:
今までタティングレースについてはネットと図書館頼りだった私ですが……ついに、ついに買っちまいました(笑) 聖光院有彩さんの「タティングレース 新しい世界」朝日新聞出版バージョンです。もともとは雄鶏社さんで売り出されたものが、いったん出版社の倒産により絶版、そののち朝日新聞社さんから再出版されたものだとのこと。 それぐらいタッター(タティングレースをやる人)さん達の間では、根強く復刻を望まれた一冊なのでしょう。 ユーザーレビューの数も、そしてその評価の高さも、他の本に比べると段違いです。
難点をあげるなら、「作品のデザインが古めかしい」「とても手を出せそうにない大作も多い」「70番とか100番(!)とかの細い糸を使うものも」といったあたりでしょうか。 しかしレースと言えばクラシック。蜘蛛の巣を思わせるような、優美かつ華麗なる中世のあんなやこんな……とうっとりしてしまう私にしてみれば、作品写真を眺めるだけでも楽しいです。
さらに言えば、初心者向けのレッスンが、段階を踏んで細かく記されています。 87ページ中、実に25ページが、写真や図解入りでの各種技法の説明です。これがまたとても丁寧。 「初心者の方は24ページから48ページまで、途中を飛ばさないで順に練習なさって下さい」「経験のある方も、復習を兼ねて順に目を通して下さい」とあります。確かに順番に読んでいくと、すごく判りやすい。 特に初心者がつまづきがちだという、「目を移す(トランスファー)」についてなど、「まさか写真(静止画)で、こんな見事な解説方法があったなんて!」と目から鱗がバラバラと。
いやあもう、すんばらしい。
掲載作品の名称がまた優雅ww ああ、「公爵夫人」のリベンジはもちろん、「花筐(はながたみ)」も「妖精」も「湖の華」も挑戦してみたい! 「ローズガーデン」も素敵だけれど、大作すぎて私には遠い彼方の夢か(ため息) 「妖精からの贈りもの」は、まずクルニー・リーフを練習してからだよなあ。周りを鎖編みで縁取ったお花モチーフ「ローズの見た夢」は、最初に20番の糸しかも2色で試してみないと、絶対迷子になりそうだ……
あと、一番基礎の基礎たる、シャトルの動かし方なんですが。 私は表目を作る際に、ぐるっと右手首を回転させてるんですよ。一目ごとに毎回毎回。 たぶんこれが、すごく手に負担をかけています。それこそ腱鞘炎を再発させかねないぐらいに。 ところがこの有彩さんの本では、違うやり方が紹介されています。 手首を返さず、中指でシャトル糸を持ち上げて、その下をくぐって表目を作る。
これこそなんて目から鱗!
今まで参考にしてきた動画は、どれもことさら大きな仕草で手首を回していたので、完全にその動きが身についてしまっていました。 ……今さら矯正できるかなあ、これ……直せたらきっと、すごく手が楽になりそうなんだけどなあ。
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No.7920
(読書)
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2016年12月02日の読書
2016年12月02日(Fri)
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本日の初読図書: ■銀河連合日本 〜因果継命 ― 終話 http://ncode.syosetu.com/n5084bv/
時は二〇一云年。突如宇宙より飛来した謎の飛行物体により、世界各国は震撼させられていた。 ギガヘキサと名付けられた直径10Kmにも及ぶ六角形のそれは、なんの通告もしないまま、地球上へと無数の飛行物体を解き放ったのだ。10メートルほどもあるその飛行体は、すさまじい速度で世界中に散っていった。各国はそれぞれに体制を整え迎撃を試みるが、専守防衛を旨とする日本では、先制攻撃がない限り攻撃を加えることができない。 そして……避難指示が出された大阪の、とある商業区の一角で、運命的な出会いが起きる。 逃げ遅れたのか、腰を抜かした女性の前で、その飛行体は静止し滞空していた。たまたまその日その場所を訪れていた男 ―― 自称ビジネスネゴシエイター、他称突撃バカの柏木真人(37歳)は、悲鳴を聞いてそこへ駆けつけ、飛行体 ―― のちにベビーヘキサと名付けられる ―― と対峙したのだ。 どうやら、危害を加えるつもりはないらしい。そう、彼は判断した。ベビーヘキサは逃げない柏木に興味を持ったのか、何やら謎の光線を向けてきて、その身体を舐めるように照射してゆく。 そうしてしばらくの後、ベビーヘキサが離れていこうとするのを見て、柏木はなんだか腹が立ってきた。 「おい……ちょっと待てよ!」 思わず呼び止めたその声に、その物体は確かに反応を返した。停止したその飛行物体のセンサーらしき部分に、突撃バカは指を突きつける。 「あのな……アンタらが人に危害を加えるつもりがないのは良く分かった……でもな、物には礼儀っつーものがある……いきなり人の家にノックもせずに入り込んできて、冷蔵庫まさぐるようなマネしてんじゃねーよ! まず、知らない人の家に訪問するときは、ピンポン鳴らして『はじめまして、私はどこそこからきた何某です。お話を聞いていただけませんか?』からだろうが! お前らの星はそんな礼儀もないのか!!」 自分でもよく判らないテンションのまま、そう叫んだ。 それが日本の、ひいては銀河世界全体の未来をも大きく変化させる、偉大なるファーストコンタクトとなったことを、当時の人々はもちろんのこと、柏木自身も知る由もなく ――
書籍化済・ダイジェスト化なし・本編完結済で外伝が複数。さらに「The Next Era」として第二部の連載も始まっています。 私は10月半ばあたりから読み始め、どうにか本編を読了し、やっと外伝の半ばらへんまで到達しました。 ここまでで、実にテキストファイル7MBぐらい。 ……テキスト1MBで、厚めのラノベおよそ3冊程度と思っていただければ、どれだけの長さがあるか、ご想像いただけるかと(苦笑)<たとえば青空文庫の吉川三国志が、全巻合わせても4MBない 前述の通りこの後も話は続いているのですが……さすがにちょっと息切れしてきたので、ここらで一段落をば。 まあ、この「因果継命」も、本編から10年後が舞台になってましたし。個人的には二年後が舞台の「Project Enterprise」あたりまでが、各キャラのその後を垣間見る感じでは楽しみやすい感じでしたかね。 ……とは言え次の「悠遠の王国」は、本編読んでた時に「絶対これ後に関わってくるやろ」と思った伏線の、回収話みたいなんですよね……でもそれだけでまた、文庫二冊分ぐらいあるんだよなあ(^ー^;;)
話の雰囲気としては、すごく安心して読んでいける内容でした。 ご都合主義とも言えるかもしれませんが、とにかく辛い・痛い・鬱展開はまったくありません。艦載機やロボット使ってのドンパチもやらかすのに、重篤な事態はほぼ皆無なんです。 でも、キャラ達はみんなが、なんというかいい意味で子供の心を残した『成熟した大人』。人生経験をしっかり積んできて、現実をちゃんと見すえて、世のなか綺麗事だけでは渡っていけないと知っていて、それでもなお「自分の周囲十数メートルの正義だけは守っていきたい」と願い、そしてそれを叶えちゃう。努力や人の善意が報われて、さまざまな諸問題もどんどん解決されてゆく世界。だから読んでいてすごくほっとできる。こんな未来だったら平和だよなあと思える、まさに『夢』。そんな世界観でした。
ただ、まあ……注意事項として、一部の国家というか地域というかを完全に敵対関係に配置して、随所で国際的な害悪として描写しています。そういうのが駄目な人は読まないほうが良いと思います。 書籍版は、そこらへんが大人の事情でか削ったりぼやかされたりしているそうで。でもそこ改変したら、この話の軸がブレブレになっちゃうんじゃないかなあと、書籍版読んでいないのに心配になってしまったり。
あ、あとハーレム展開はありません。 むしろキャラたちがみな「大人」なので、きちんと将来を視野に入れたお付き合いをしていくし、突発性難聴に陥って鈍感をこじらせるアホ男もいません。それぞれがそれぞれに相手を見つけて複数カップルが成立していくあたりも、気持ちよく読んでいける一因でしょうか。 個人的にはシンシエコンビとナヨさん夫婦が一押しでした★ あ、もちろん突撃バカとほえほえフリンゼはお約束ですよ。うんww
追記:
読み返し時用の備忘メモ
ヤルバーン:通称ギガヘキサ 六角形 対角線長約10km 高さ600m 二層構造 ヴァルメ:通称ベビーヘキサ 六角形 全長10m デロニカ:楔形のシャトル ジャンボジェットサイズ クラージェ:デロニカの恒星間長距離航行形態 六機が合体し六角形に 対角線長150メートル
ヴァズラー:戦闘機 エの字型複葉機で上から見るとブーメラン型 13.8m 下翼を折って脚部にし、モビルスーツっぽくもなる 旭光:日本版改良ヴァズラー 複座式 XFAV−01 旭龍:マージェンツァーレ(複座式の戦闘機で、羽があるメカゴジラ的な形状) 全高17.7m 重量=55トン XAFV−Type15・試製15式多目的機動兵器
シルヴェル:四足型の空陸両用重機動歩行兵器 地球で言う主力戦車に該当 細長い菱型の本体下に虫のような形の四足脚が付き、本体に格納されたマニュピレーターに兵装が装着されている。全高13〜15メートル。輸送艦などから降下する際は、四足脚が×印型に折りたたまれて、浮游飛行する。 シルヴェル・ベルク:要撃(待ち伏せ)用乙型シルヴェル 対艦戦闘時は戦艦の甲板に固定し主砲にできる デルゲード:警護用重装ロボットスーツ
デルン:男性 フリュ:女性 ミィアール:結婚
ゼルクォート(PVMCG):電子機器の機能も再現できる、分子仮想凝固システム。いわば触れるホログラフィ ハイクァーン:原子物質レベルの3Dプリンター。分子を結合させて実際に物体を合成する ディルフィルド航法機関:ワープ機関
ケラー:〜さん、ミスター、ミセス ファーダ:閣下 シャーダ:卿 エルダラ:殿下 フリンゼ:陛下(女性形) エルバイラ:皇帝(男性形)
バンズ:戦闘員 ソーン:〜等兵、上から上等兵・一等兵・二等兵 サメル:上から軍曹・伍長・兵長 ヴォーメル:曹長 キャスカー:尉官 カーシェル:佐官 ヴォ―シェル:総佐・上級大佐 ジェルダー:将官
イル:一等 トゥラ:二等 サディ:三等 フェズ:准 ベルク:ベータ、乙型
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No.7918
(読書)
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2016年11月23日の読書
2016年11月23日(Wed)
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本日の初読図書: ■二度目の人生を異世界で〜幕間その14 http://ncode.syosetu.com/n6332bx/
とりあえず172話まで読んだことを記録。 長い(−ー;)
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No.7908
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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