2013年03月09日の読書
2013年03月09日(Sat)
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本日の初読図書: さっそく新しいブックカバーを使いぞめしつつ、遅ればせながら読了。 今回の表紙絵は、唱姫さんと……たぶんミツバチさんと、あと誰?? と思っていたら、イザップナー裏切って消えた団長さんでしたか。脇キャラの割に凝ったキャラデザで意表をつかれました。 いや、それより今回は、なんと言ってもソルザックでしょう♪ なんだよ、時代遅れの服着た誠実さだけが取り柄の地味中年、ぶっちゃけオタク系を想像していたら、まさかのレトロ系紳士とは! しかも片眼鏡装備ときた。おいしすぎるぞ、こん畜生vv 闇神隊のメンバーはみんな、書籍化のイラストによって、ぐんぐんイメージがUPしております。あ、もちろんスンも。 そしてヒヴォディルもまた、なかなかのイケメンぶりを披露してくれました。次の巻ではいっそ、クレイヴォルあたりもイラスト化してくれませんかね? そしてイラストと言えば、弓を射るスンがごっつー格好良かったです。従者服のデザインも、露出が低くてストイックな感じvv っていうか、下にズボン履いてるんだから、スカートあそこまでひるがえさなくても(笑) ……キャラデザで唯一の不満は、シアの髪型でした。すっかりサイドポニーで想像していたのに、髪飾りつけてるだけじゃん。しかもシャイードみたいに髪がそっちへ流れてる訳でもないから、『黄髪をサイドで纏めている』という描写とは微妙にイメージが違っちゃって。それもあって、最初に表紙見たとき「この子だれだろ??」と思っちゃったんですよねえ。
ストーリーはノスセンテスの陰謀から始まり、ラサナーシャとラーザッシアの登場。大使の護衛として闇神隊がノスセンテスへ赴いたら、ガゼッタが侵攻してきて、てんやわんや。で、最終的にラサやらシアやらの処遇などが一段落ついて、続く新種の魔物騒ぎが始まったところで、以下続くといった所。 ……正直WEB版の内容を忘れつつあるので、けっこう新鮮な気持ちで読めています。 巻末書き下ろしは、闇神隊の面々それぞれにスポットを当てたSS集が25ページほど。 シャイードが無口の裏で隊長に向けていた忠義心が、ちょっぴりそら恐ろしくなってきた今日この頃でした(^ー^;;) あとフョンケがなにげに男を上げていたり。 ちょい悪オヤジのヴォーマルさんは、個人的に大好きなキャラなんですが、何故か彼だけは内面の描写がほとんどなかった(しょぼん)
さて次の巻は魔獣退治をメインに、ついにロリ婆アユウカスの挿し絵登場でしょうか。 さっきも書いたとおりWEB版の内容をほぼ忘れているので、残り何冊かの読みすらろくにできていません。まだ2〜3冊分くらいありますかね??
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No.4624
(読書)
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2013年03月02日の読書
2013年03月02日(Sat)
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本日の初読図書: 「まおうさまのははうえ(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n6856bg/
普通の女子高生だったはずの少女は、気がつくと魔族として生まれ変わっていた。 どうやって死んだのか、どういう経緯で地球ではなく魔界に生まれ変わったのか、一切が謎のままに。 しかも魔族として最弱に近かった彼女は、なんとか必死に生きる道を模索した結果、料理という技術によって九死に一生を得た。味覚はあるのにもかかわらず、己より弱い存在を生で喰らうしか知らなかった魔族達は、彼女の作る料理へと次第に魅せられてゆく。 そうして小さいながらも店を持つことができた彼女は、食材を探しに入った森の中で、泣いている赤子を見つけた。魔族になってもう数十年。それでも平和な女子高生をやっていた頃の母性本能が残っていた彼女は、子供を拾って帰り、育てることにする。 やがて赤子は成長し、彼女をお母さまと呼んで無邪気なほど慕ってくれるようになった。魔族だけれど、まるで天使のように美しい少年アジュは、彼女よりもずっと強い魔力を持っていて、いろいろと料理や家のことを手伝ってくれる。二人はそうしてごくごく幸せに暮らしていた。 だがある日のこと、突然超上級の魔族が店へと飛びこんでくる。 「魔王様!!」 「俺に触れるな、痴れ者が」 天使のような愛しい子供は、高圧的で容赦のない言葉を魔族へと吐き捨てた。 可愛い可愛い養い児は、なんと魔王様だったのです。
異世界召喚FT。短編です。 なんというか、逆紫の上計画発動中?? 母親大好きな魔王様の、二重人格ぶりが素敵です(笑) じっくり書き込んだら長編のおもしろいものになりそうなのに、これはこれで終わりだそうで。ちょっと残念。
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No.4599
(読書)
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2013年03月01日の読書
2013年03月01日(Fri)
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本日の初読図書: 今回の表紙は幸助ピン! 今までとずいぶんギャップがあってびっくりですな。帯なんかのあおり文句も「最大の敵」とか「変貌」とか「別離」とかとか、不安をあおる文言が散りばめられ、イラストもかなりいろいろアレなんですが……うーん、誇大広告? みたいな? 特にエリスと幸助のカラーイラストと、最後のモノクロイラは……嘘は描いてない。描いてないんだけど……今後の展開を知っている身としては、ほんとになんだかなあ(苦笑) とはいえイラストのもたらす恩恵は対したのもので、これまでいまひとつイメージしにくかったジェルムとテリアが、しっかり区別できるようになったのはありがたかったです。リーゼも認識しやすかった。 この作者さんは、久しぶりに名前が出るキャラでも「○○で××だったライル」といった感じの補足説明をほとんどつけてくれないし、初登場時以外には容姿描写もほぼしないので、誰が誰だかしょっちゅう判らなくなるのですよ。……ホールトンとか、誰それ?? と思わず手持ちのテキストを検索して調べちゃいました。動く石像がいた遺跡探索時にいっしょだった、駆け出し冒険者の一人なんて、いちいち覚えてるかいヽ(´〜`)/ ……正直を言うと、現段階ですでにメイリールとセレナの区別がついていなかったり(^ー^;;)ゞ ええと、彼女らがカラーに描かれてたのは何巻目だったっけ。 あとは、竜装衣は想像以上に禍々しくて格好良かったですが、あの神々のデザインはいかがなものかと。コーホックとかミタラムは普通の人間と変わらない容姿で確定なのに、なんであんな人外なんだ……
話の内容は、コキアの弟子(?)入りから始まってジェルムとテリアたちとの出会い、過去のエリスとも顔を合わせつつ、ウィアーレにゆがみ使いの称号発生。エリガデンへ行ってセクラトクスの封印を解いて暴走した結果、神々からの警戒が発生 → 世界崩壊の可能性が出てきたことで、ミタラムが行動を開始するところまで。 正直、WEB版をあまり覚えていないのではっきりとは言えませんが、今回はまっとまった書き足しエピソードはあんまりなく、文章を整えたり描写を増やしたりした程度だと思います。気がついた大きな書き足しシーンは、カイロ開発のくだりと、あとは賞金首取り下げに関わるコウマ側の情景ぐらいかな? そうだ、エリスが一人でもだえてるのも可愛かったvv<メインヒロインはエリスだと信じている そして幸助に薬を渡したことが、なぜ世界崩壊へのきっかけとなるのかの説明など、随所で話がだいぶ判りやすくなっていたのは、けして再読を繰り返しただけではないと思います。そのあたり作者さんの努力には素直に脱帽。 毎っ回書いていますが、本当に編集側が(以下略)
ともあれ。 コキア達のパーティーがイメージしやすくなったから、今度は番外編でも再読しようかなあ。
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No.4592
(読書)
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2013年02月28日の読書
2013年02月28日(Thr)
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本日の初読図書: シリーズ四冊目は刺繍学校が舞台。それも表紙でお判りになるように、クロスステッチがメインです。 下手の横好きとはいえ、ちょっとは手を出したことがある分野だけに、なんとなく親しみを持って読むことができました。 そろそろ内容がマンネリになりそうなところを、今回は結末に変化をつけてみたり、ずっとひっぱってきた疑惑に結末をつけてみたりと、さすがは麻城先生、読者を離しません。 ……とはいえこのシリーズ、最初期のマンガ原作JOKERシリーズから、S−A〜新S−Aと、ずっと続けて追っかけている人間は、はたしてどれぐらいいらっしゃるんでしょうね。 前作を未読でも理解できるよう留意して書かれているだろうとはいえ、やはりかなり特殊な設定ですし、どうなのかなあ。 そして今回はそんな長年かけて練り込まれた特捜司法官の、新たな設定が明らかになりました。地球系はスペードのコードネームを持つ彼らですが、A(エース)はリーダーでK(キング)はサブリーダー、各数字は担当する犯罪によって振り分けられているとのこと。ほうほう。 そんでジョーカーは切り札ならQ(クイーン)は何にあたるんだろう? 絵札だからけっこう高い立場にあるのかもと思えば、J(ジャック)は訓練中の見習い候補生だというから、そうとも限らないし。 ……見習い候補生ということは、現在ジャックのあの人が、実はジョーカータイプの変身能力を持っている可能性も、なくはない、かも?? っていうか、補充人員のこととかを考えると、ジャックは複数人存在する可能性もあるのかな? ともあれ現段階でジャックが現役ではなく候補生であるのならば、S−Aの時代にもまだ生存していて、解体処分を免れているかもしれない! だってだって、『現在』が特捜司法官S−Aのドラマ開始から一年後ということは、新S−Aから17年前と言うこと。あの段階で既に解体処分は停止されているはずで、特捜司法官の耐用年数は四十年ぐらい。なら現在のジャックがむにゃむにゃ〜として、17年後にはまだ四十歳にはなってないはず。特に彼らはある程度(少なくとも幼児段階)までは成長した状態で合成されるみたいだから、外見年齢よりも実年例の方が少ない訳だし。そもそもジョーカー自体、最初期世代の一人っぽいから、ただでさえ劣化速度の早い『ジョーカー』タイプの彼女が制度改正に間に合ったのなら、今のジャックもきっと!! ……少なくともA(エース)の前任者は、解体処分されてるか、そうでなくとも殉職してるっぽいけどさ(しくしくしく)
はっ、シリーズ考察にかまけて、感想がほとんどない(苦笑) 十蔵の能力とかは、相変わらずつっこみどころ満載ですが、それは言わないお約束★ いくら映像を見て技術を覚えたって、布の質とか糸の残り長さとかで引っ張る力なども変わってくるだろうとか、言っちゃいけません。 イミテーションのドレスもですね、重さを軽くしたら、ターンしたときの裾の広がり具合とか全然違ってくると思うのよ。そして階段から突き落とした段階で、それは既に立派な殺人未遂だとか、言っちゃいけない、言っちゃいけない(しーーっっ)
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No.4588
(読書)
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2013年02月23日の読書
2013年02月23日(Sat)
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本日の初読図書: ついに大雅くんの過去と黒豹の人の正体が明らかに。 大雅くんの過去は辛すぎる……(涙)……そりゃあ斗哉に依存もするよ、これじゃあ(泣) 双児の意味のない悪人ぶりと、父親の無責任さに腹が立ちますけど、父親はいちおう責任を見せたし、双児もざまあみろな目にあったので、まあ良しとしましょうか。 巨大蜂とか伴侶(子供の親)が変化する理由とか鏡に映った姿とか、また判らないことが増えてきましたが、森本さんはちゃんと最後まで描いてくれるだろうという信頼があるので、安心して待てます。 ……それにしても登場人物が、また増えた……(遠い目)
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No.4581
(読書)
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2013年02月22日の読書
2013年02月22日(Fri)
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本日の初読図書: 収録作品は「夏期補講授業」と「ガラスの楽園」、「螺旋の骨董店」。 メインはガラパゴス諸島を舞台に1835年、ダーウィンが遭遇した事件をも絡めた「ガラスの楽園」は、前後編なんでしょうが……正直ちょっと微妙、だったかな。内容的には人間心理をえぐるような部分があるんでしょうが、どうもこう現代の方の事件に感情移入がしにくいというか。特に犯人(?)の行動がね。いくらなんでもずっと気絶し続けてくれるかも判らない怪我人を、いやむしろだからこそ、雨の降るなか深夜まで放置って、場合によっては未必の故意を追求されても無理ないんじゃないの? だいたい彼が「突き落とされたのは昼間だった」と一言証言したら、それであっさりバレちゃうトリックなあたり……ううむ、頭でっかちな研究馬鹿を表現したかったんだろうか(−ー;) 個人的にはアンモナイトがモチーフの「螺旋の骨董店」がおもしろかったです。アンモナイトに空気の部屋があるのは知ってましたけど、それをああいうふうに持ってくるとは。うまいなあ。 ただ時計を置いてある位置が分かりにくくて、最初はてっきり呉服屋さんと店長さんが直で顔を合わせて会話したんだと思ってました。なので呉服屋さんが犯人かと。あるいは意表をついて、やけにきっぱり証言する警官さんかとか<疑えば良いってもんじゃない そして相変わらず七瀬さんの旅費と語学力と、そして出席日数は言わないお約束なのか(苦笑)
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No.4575
(読書)
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2013年02月21日の読書
2013年02月21日(Thr)
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本日の初読図書: 今回の収録は「チューバの墓」と「 Question 」。 前者は探偵同好会がメインなのに、起きるのは殺人事件。 そして後者は事件性のないほのぼの謎解きでしたが、本当に意外な『犯人』に、久々に気持ちのいいカタルシスを感じました。 探偵同好会のクイーン女史は、やることなすことはちゃめちゃなのに、何故かここ一番ですごく格好良いですな。「それは私のやることではありません」のシーンには痺れました。そしてそれに「……なるほど」と答える燈馬くんがまた素敵。 二つ目のお話は、泡を流さずに温泉に浸かろうとするロキに笑いvv っていうか、なんのために登場したのさあんた。 CMB でマオもやってたけど、加藤先生なんか風呂で失敗した(された)思い出でもあるんでしょうかね(苦笑) お互いの話を聞かずにスルーしている夫婦と言うのは、すっごく身近に例があって、なんだかとても良く実感できました。まあうちの場合は、そのおかげで対立が決定的にならず、わだかまりが生じないで平穏に生活できているのかもしれませんが(笑) でもって。 『真犯人』の正体はまったく予想がつかなかったので、非常におもしろかったですが……ただ冷静になって考えると、疑問点も。たとえば自分ちはともかくどうやってもう一方の家庭の、生活環境だとか昔の趣味だとかを調べたんだろうかとか。計画に必要だった資金はどうしたんだろうかとか。 実は燈馬くんみたいに、既に特許収入なんか持ってたらすごいな。燈馬くんはアメリカだったからそれも可能だったでしょうが、日本ではさすがに無理だろうなあ。 しかし母親はある意味で慧眼だったのか……いろんな意味で怖すぎる犯人だった……
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No.4573
(読書)
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2013年02月20日の読書
2013年02月20日(Wed)
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本日の初読図書: 豊臣秀吉が天下の諸大名を総動員して行った、北条は小田原城攻め。 莫大な権力と財力を見せつけるかのような、圧倒的勝利で終わったその戦の裏で、最後まで戦い抜き本城が落ちるまで抵抗し続けた支城があった。 その名は武州忍城。石田三成の武将としての経歴に、決定的な汚点を残してのけた城である。彼らは女子供を含むわずか三千人をもって、二万の兵を相手に戦をしてのけたのだ。 兵を率いたのは、城主の従兄弟である成田長親。 城主は既に秀吉へと内通しており、本来ならば忍城は早々に開城するはずであった。しかし使者の傍若無人な態度から、長親は開戦を言い出す。血の気の多い板東武者の末裔達も、それに同調した。 図体こそ大きいものの、てんでものの役に立たない男。野良仕事が大好きで、百姓に入り交じっては手伝おうとし、あまりの不器用さに追い払われる役立たず。ついたあだ名がでくのぼうの「のぼう様」。 そんな長親を周囲の者達は呆れ、見下し ―― そうして、自分らが守ってやらねばどうにもならぬと、苦笑いして立ち上がる。 彼が心底から手のつけられない愚者なのか、はたまた底知れぬ将器を持つ賢人なのか。それは誰にも判らない。 そんな「のぼう」の城の、戦いを語ってみよう……
映画で話題になっていた作品の、原作です。 最近になって時代物を多少なりとも読むようになり、ようやく戦国時代の基礎知識が、いくらかでも頭に入ってきた今日この頃。小田原攻めについても、なんとなーくのイメージはできてきましたが、この忍城の話は初耳……って、あれ? もしかして腕白関白で出てたかも。っていうか、甲斐姫って腕白関白のメインヒロインじゃん!? と気付いたあたりで、いっきにテンションが上昇(笑) そっかー、あの城の話かあと、楽しく読み進められました。 で、内容についてですが、かなり読みやすいです。もっとお堅い歴史小説を想像していたら、むしろライトノベルとかキャラクター小説に近い感じ。ちょっと調べてみたら、もともと映像化を念頭に置いた、脚本を元に書かれたノベライズだとか。妙に納得です。 有名どころの石田三成とかはもちろん、忍城の幹部連中などもおそらく無名に近い、初めて名を聞く侍ばかりだったんですが、まあキャラの立ってること立ってること。 特に靭負(ゆきえ)という若武者は、映画で相棒の成宮寛貴が演じてらしたそうですが、もうイメージぴったりで。完全にあの人の顔でしか思い浮かびませんvv そして主役(?)の「のぼう様」は、本当に愚かを装ってる賢人なのか、単にすべてが良い方向に転がっただけの行き当たりばったりさんなのか、よく判らないままにラストまで。 確かに見せ場はありましたが、いまひとつ掴めないお人でした。これは謎の「のぼう様」を中心にした、周囲の人物の物語と言えるのかもしれません。
あと意外かつ嬉しかったのが、石田三成がそれなりにちゃんと格好良かったこと。 絶対に勝てるはずの戦で、失策と時間切れのため名を落としまくった頭でっかちの愚将として描かれているとばかり思っていたら、どうしてどうして。戦国の男として、人としての美学を追求し、それ故に現実主義の武将達との間に軋轢を生じつつ、それでも彼なりに一本通った筋を持つ人物として描写されておりました。うん、悪くない。
個人的な不満点を言えば、甲斐姫の扱いですかね……もうちょっと、のぼう様との間になんらかの接点というか、決着をきちんとつけてほしかったなあ。ある意味、靭負の粘り勝ちと言っても良いのかもしれないけれど。
……原哲夫さんで、この話マンガにしてくれないかなあ(笑)
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No.4569
(読書)
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2013年02月16日の読書
2013年02月16日(Sat)
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本日の初読図書: 4巻目にして、ようやくエリス表紙だぜ! 個人的にメインヒロインはエリスだと思っているので、やっとかという気持ちです。5巻の表紙は幸助ピンなようなので、むしろこれは真打ちが最後に登場というヤツですかvv 内容は、青海竜に拉致られた幸助が砂浜に突き立ってるところから、メイリール&ユイスの喫茶店に出資するエピソードまで。 今回はかなり本文に書き足しがあったように思います。カラーページの可愛い幼女は誰?? と思っていたら、そう来たか女王(笑) ウィアーレの義父の旧友、研究者のサイギさんとか、ちょこちょことキャラも増えていますし。オンラインからの読者にも損をさせない、ありがたい心遣いです(感謝)
そしてすこーしずつ、挿し絵に男性が登場する頻度も増えてますね。 今回はシャイトとコキアとジェルド(兎の獣人の少年)がモノクロイラになってました。
……でもさ、わざわざホルンの結婚式エピを1章書き下ろして、ウェディングドレス姿をカライラトップに持ってくるぐらいなら、やっぱり旦那の姿ぐらいは絵にしてあげようよ……あとボルドスとかボルドスとかボルドスとか。
相変わらず、裏表紙のあらすじも微妙です。ストーリーの順番が完全に狂ってるし。「そして、竜に誘拐されてしまう幸助。その運命やいかに!?」が最後の行って、あきらかにおかしいやろ? そこはむしろ前の巻のラストや。探しに行ったのも「蜜」じゃなくて「花につく朝露」だとか、どうにもこう、ほんとに本文読んでるのかお前と、編集さんへのツッコミどころが多すぎます。
……せっかく作者さんががんばって、本文を良くしよう良くしようとして下さってるのだから、出版社側は刊行ペースをもっと遅くしても良いので、もう少していねいな作りにして欲しいと心底から思います。 お布施買いにも限度ってモノがあるよ?>出版社様
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No.4560
(読書)
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2013年02月12日の読書
2013年02月12日(Tue)
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本日の初読図書: 映画「レッドクリフ」のノベライズ、下巻読了。 うん、おもしろかった! 映像作品のノベライズとしては、個人的に満点をつけちゃいます。 基本的な流れはしっかり映像に忠実かつ、冗長な戦闘シーンは迫力と格好良さを残したまま端的にまとめ、さらに映画では語られなかったそれぞれの心理描写やその過去・背景に筆を割かれています。 上巻でも触れましたが、特に女性側の心情が詳しいですね。むしろ男性側の心理描写はほとんどなく、『男は黙して行動で語る』的な感じ。 もうね、孔明さんと周瑜が(以下略)
特に読んでいて印象に残ったのは、
・小喬の過去エピで丸々一章追加
彼女が戦を嫌う心情の根本や、曹操が小喬に執着する理由とかが、ここで説明されています。 それこそ良くできた補完二次創作SSを読んでいる気分vv
・出陣前に兵達が手紙を破るシーン
「お前達、家には手紙を書いたか?」と聞かれ「はい!」と答え、懐から出した手紙をおもむろに破り捨てる兵士達。それを見て笑いながら、同じように破る黄蓋将軍というあの場面。 私はあれを、家族への手紙=遺書を破る=何があっても生きて帰るから不要、という決意の表れだと思って映画を見ていました。ところがこの本によると、破っていたのは家族「へ」の手紙ではなく、家族「から」の手紙。つまり送った遺書に対する返事を破る=もう心残りはない、という決死の覚悟の表現だったのですね。解釈真逆じゃん(−ー;)ゞ
・曹操の元に乗りこんだ小喬が、彼を止めようとして剣を抜く
映画では戦の原因になるならと自決しようとしてたのに、ノベライズでは曹操に剣を向けていました。これはちょっと小喬らしからぬなあ、としょぼん。
・甘興が格好良い
いや映画でも充分格好良かったんですが。ただいきなり部下を庇って……という流れに唐突さを感じたりもしたのが、ノベライズではなし。周瑜に微笑みかけたあと油甕をかかえて……(涙)……もうもう、中村獅童は本当にハマリ役だった! 活字を読んでいても、あの顔以外では脳内に思い浮かばないYO!
・驪姫(小喬の身代わりとなった踊り子)のエピソードあり
映画では蒋幹に毒盃を渡したきりフェードアウトしてしまった彼女ですが、ノベライズでは最後の方まで出番があって、いろいろやらかしてくれます。過去や心情も描写されていて、ちゃんと生きている一人の人間として、同情を誘う人物として描かれています。 なおその流れで、映画ではアレだった夏侯雋(夏侯淵と夏侯惇を合体させたオリキャラ)も、ちゃんと夏侯淵・夏侯惇の二人に分けて描かれ、無様な最期をさらさずにすみました。 あと小喬も「もっと後先考えて行動しようよ」感が薄れたりとか。
・曹操を見逃す理由づけ
原作の流れ的に、ここで曹操を殺す訳にいかないのは判るけれど、映画だけ見たら「なんで敵の大将逃がしちゃうの!?」と疑問に思うだろう、まさかの「帰れ」発言。 ノベライズではちゃんと、そういう結論に至った理由が語られていました。まあこれなら、血を流して戦った兵達に多少の不満は生じても、戦略上はアリかなと思う程度には、ちゃんとした理由を持っての解放に。 ……なんでここ、映画では削っちゃったんだろう?? 確かに尺は大幅に予定を超過しまくってたらしいけどさあ(苦笑)
そして上巻読了時に気になっていた、「劉備の離反の裏事情を、孔明は知っていたのか」については、下巻でもはっきりと語られないままでした。周瑜と孫権は最初から知っていた(っていうか企んでいた)ようだけど、孔明さんは……途中で知らされた? 察した? っぽいような感じがしなくもなく。 事情を知らない義弟達や趙雲に置いて行かれ、一人ポツンとしてる劉備がなんだか可哀想(苦笑) あの後どうやって誤解を解いたんだろう……
そもそもこのノベライズでは、孔明さんは正式な劉備陣営の『軍師』ではないんですよね。まだ。あくまで「話をするだけなら」と言って劉備に招かれた、客分扱いの人なんです。 なのでこのお話全体の背後には、浮世離れして野にあった孔明さんが、正式な軍師として世間に出ることを決意するという、そんな流れも含まれていたのではないか、と。 最後の周瑜との会話を読むと、そんなふうに思えてきます。
ああしかし本当に、孔明さんと周瑜の友情はもう《o(><)o》 落ち込んでいる周瑜を元気づけようと、皆が競って米団子を彼の皿に移していく場面で、気配を消しつつしれっと自分も団子を渡しちゃってるシーンとか、世の腐女子を萌え殺す気か!! ほとんど仙人かと思えるほど超然として飄々としている孔明さんが、こと周瑜に関してだけは時おり人間味をかいま見せる。そこがたまらないvv
ところどころ微妙に「??」な部分も(疫病の死体に触れた村人が、夜にはもう死んでるのかとか、川の岸辺なのに海岸になってるとか)ありましたが、まあそのあたりは(苦笑)
……ただなあ。 これだけ絶賛しておいてなんですが、ちょっとお値段が高すぎるとは思います。上下巻合わせて大きめ活字の450ページちょいで、定価1800円はやっぱり少々キツイと思うんだ。 これなら1冊にまとめても、せいぜい680円ぐらいが妥当だったんじゃないかなあ……
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No.4550
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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