よしなしことを、日々徒然に……



 2013年04月21日の読書
2013年04月21日(Sun) 
本日の初読図書:
4104507172けさくしゃ
畠中 恵
新潮社 2012-11-22

by G-Tools
無役の小普請組である二百俵取りの旗本 高屋彦四郎知久は、とんと出世欲のない御仁である。恋女房のお勝をこよなく大切にし、絵を描くことや古典や浄瑠璃が大好きで。狂歌の集まりなどでは、町人達とも親しく交わる気さくな殿様である。知人達からは雅号である種彦から取って、種さん、あるいは彦さんなどと呼ばれていた。
そんな種彦の元へと、ある日、一人の男が尋ねてきた。山青堂と名乗るその男は、狂歌の会で幾度か顔を合わせたことこそあったものの、あくまでそれだけの間柄である。
しかしそんな男は、やおら種彦へこう持ちかけた。
「彦さん、突然ですが、戯作者になりませんか?」
と。
なんでも山青堂は貸本屋の世話役をしているのだが、このたび絵双紙屋を開こうと思い立ったのだという。しかし売り物の本を刷ろうにも、売れっ子戯作者達は新参者など相手にしてくれない。それならばひとつ、己が新しい書き手を見つけてやろうと考えたのだと。
先の狂歌の会で、種彦が即興で語った話は、たいそう出席者達に受けたという。聞けばこれまでにも様々な話を作っては、話しているらしい。
ならばいっそ、それらを一冊の本にしてみないか、と。
調子の良いことを言う山青堂を、最初はうとましく思っていた種彦だったが、ひょんなことから山青堂の手代が巻き込まれた事件を解決することとなり、結局その事件をもとに一本、話を書きあげてしまった。
しかしいざそれを出版しようとすると、あとからあとから問題がわき起こってくる。
そんなやっかいごとをひとつひとつ解決してゆく中で、種彦は自分と同じように戯作を愛する様々な人々と出会い、交流を深めてゆく。
それは後の世に名を残す、江戸の戯作者 龍亭種彦が、未だ筆を執るその前の物語である ――

ぶっちゃけ、龍亭種彦について、詳しく知りません。
漠然と、ベストセラーを書いたけれど、それが原因で発禁処分を受けて腹を切らされた人、と思っていました。
……そんな人の話は辛いなあ、と思いつつ、ちょっと調べてみたならば。種彦さんの死因は自決という説もあるけれど、一応は病死というのが定説なようです。それに亡くなったのは六十近くですから、まあ江戸時代ならそんなに早死にというわけでもなくて、多少は安心しながら読みすすめられました。
当時の出版事情について、事細かに書かれているのもおもしろいところ。
全体的に、戯作者がうかつな話を作ると、お上に睨まれて首と胴が離れる羽目になるのだぞと、これでもかというほど繰り返されていました。これはやはり、後年の筆禍を意識してのことでしょうか。
とはいえ、出てくる人はほとんど皆が気持ちの良い人たちで。読んでいてほっこりできるあたりは、おなじみ畠中節とでもいうべきか。
伊織夫妻や訳ありげな中間 善太なども、ただの使い捨てゲストキャラとではなく、ずっと最後まで付き合ってくれるのが嬉しいところでした。

問題の大ベストセラー「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」も、粗筋を拝見するだにおもしろそうなんですが……現代語訳が存在しないそうで(しくしくしく)
まあそもそも、もととなった源氏物語自体を、私はよく知らないわけで。オリジナルを知らないまま二次創作を読むのも邪道なのでしょうが。
読めないとなると、ちょっと残念なのでした。
No.4732 (読書)


 忘れず拾いに行かなければ
2013年04月20日(Sat) 
青空文庫の公開予定に、ついにこの作品が!!

> 雪之丞変化(1911) 新字新仮名 公開 2013-05-20

はたして何年待ったことか……長かった……
No.4731 (読書)


 2013年04月20日の読書
2013年04月20日(Sat) 
本日の初読図書:
「魔界公爵令嬢の野望?(小説家になろう)」〜語られることのなくなった物語2
 http://ncode.syosetu.com/n3437x/

病弱だった二十歳女性が、異世界転生で魔族の幼女に生まれ変わり、人間の子供達を引き取って育てるお話。
ちょっと詳しく書き留める元気がないので、ざっくりメモほど。
No.4730 (読書)


 2013年04月18日の読書
2013年04月18日(Thr) 
本日の初読図書:
「偏屈さんと一緒(小説家になろう)」〜あのーあなた誰ですか?・・許嫁?冗談ですよね 1
 http://ncode.syosetu.com/n1750o/

モモコ・クロックス。20才。イギリス人と日本人のハーフである彼女は、淡いストロベリーブロンドと茶がかった緑の瞳を持つ、ごく普通……ちょっと鈍くて天然で能天気かもしれないが、たぶん普通……の女性であった。
そんな彼女は憧れの出版社に勤め始めて間もなく、トラックにはねられた。
激痛と衝撃に混濁する意識 ―― そうして気が付くと、彼女は……落下していた。
水音と共に池にダイブ、溺れそうになっているところをすくい上げてくれたのは、やたらとガタイの良い、金髪の男。
そして「降ろしてください」と訴えようとした彼女の口から出たのは、なぜか
「みゃあうお」
猫の鳴き声であった。
なんとモモコは、なんとも奇妙なピンク色の猫になっていたのである。
しかもそこは、慣れ親しんだ、地球の日本ではなかった。
そこは猫というものが極めて珍しい世界で、しかもピンク色とあってはますます珍重されるらしかった。そんな世界のなか、ドミニオン自治領国の国主ホクガンに拾い上げられたモモコは、即座にその妹であり奥向きの管理者であるテンレイに奪取 ―― もとい引き渡された。
可愛い物好きのテンレイはモモコを非常に可愛がってくれる。モモコは自分は猫に生まれ変わったのだと納得し、幸せな猫ライフを楽しんでいた。
しかし、ある日のこと。たまたま開いていた扉から外へ出たモモコは、巨大な軍用犬に遭遇し、思わず逃げ出してしまった。必死に走るうちに気が付けば現在位置も判らなくなり ―― そうして川に落ちた。
かろうじて這い上がったものの、そのままボロ雑巾のように行き倒れてしまった彼女を見つけたのは、ガツク・コクサ。
軍部の攻撃専門部隊「雷桜隊」を率いる大将であり、人類を超えた軍部最強の化け物と呼ばれる男だった。
仕事と国を守ること以外には全く興味を持たなかった人間破壊兵器と、一匹の仔猫。その出会いはやがてドミニオンの未来をも左右することとなる……

えー……身長2m78cmの顔面凶器な強面男が、ピンクの仔猫ちゃんにメロメロになった挙げ句、ヤンデレるお話です。ウン、間違ってない。本編完結済。

ガツクのヤンデレぶりは、もう清々しいほどで、ちょっと我に返った(らしい)七章目は、いろいろ苦悩とかすれ違いとかありますが、まあとりあえずハッピーエンドです。本人達が幸せなんだから、ハッピーなんだったら!

ただこの話、一度プリントアウトしたものをOCRしたのかなんなのか、「ニ」と「二」とか、「ー」と「−」と「―」とかがごっちゃになっているのが、読んでいてちょっと辛かったです。あと誤字脱字に余計な文字の紛れ込み。「てにおは」や視点なんかもたまにおかしいので、常に脳内補完が必要。慣れるまで正直きつかったです。でもそこを通り過ぎると、ガツクさんのヤンデレぶりにはまる(笑)<どこまでもそこか

あと登場人物も最初いっぺんに出てきて混乱しましたが、読んでいるうちに自然と判るようになっていきました。個人的にはダイスとシスさんが良いな★

最後がちょっと尻切れトンボっぽいですが、別ページに後日談と番外編があるので、そちらも要チェックです。
No.4726 (読書)


 2013年04月17日の読書
2013年04月17日(Wed) 
本日の初読図書:
4062732068ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2001-06-15

by G-Tools
警視庁科学特捜班Scientific Taskforce、略してST。彼らは科捜研から独立して新設された、科学捜査を行う特別班である。構成メンバーは、科捜研の中でも特に優秀だった人材が集められている。
……しかしその実体は、手帳も手錠も銃も持たない一般職の集団で。噂によれば、みなどこかしら問題を抱えた、はみ出し者ばかりだとも言われていた。
ただひとり、彼らを束ねる立場にある百合根警部補だけが、まともな捜査権を持っていたが、とは言えその彼にしても、ほとんど経験を持たない新人のキャリアにすぎないのである。
そろいもそろって曲者揃いのメンバー達。優秀でこそあるかもしれないが、協調性皆無の変人集団に、チームワークを旨とする現場の捜査員達は苛立ちを隠せないようだった。
そんなSTが初投入されたのは、中国人女性が殺された現場だった。室内は乱雑に荒らされており、被害者女性は全身傷だらけで暴行を受けている。凶器は現場に放り出されたままで、衝動的な犯行であることが、一見して見て取れた。おそらく犯人は異常な性癖を持つ、粗暴な男。過去に傷害などの前科を持っている可能性が高い。そう主張する捜査陣の意見を、しかしSTのプロファイル担当 青山は、ばっさりと切って捨てる。
「この事件は、それほど簡単なものじゃないね」
いきりたつ捜査員をよそに、ST達はまだ情報が足りないからと、明確な犯人像を絞り込もうとしない。
そして、新たな殺人が起こる。今度の事件は同じ猟奇的な快楽殺人でも、まったくタイプの異なるものだった。また現場に残されていた犯人の体液から判る血液型も、前回とは違っている。別件か、あるいは模倣犯だろうという現場の見解に、またもST達は待ったをかける。
反発を強くしてゆく捜査陣とSTの間を懸命に取り持つ百合根だったが、じょじょに二つの事件を繋ぐ情報が見つかってきて ――

協調性ゼロ・ワケ有り変人揃いの特捜班という、どこぞのライトノベルっぽいドラマの設定を新聞で見て、なんだかおもしろそうだから原作をポチッとな。
……けれどなんとなーく予感がして、「メディアミックスを見るなら原作を先に」というMYルールを曲げて、ドラマから先に視聴しました。
結論。正解(苦笑)
ドラマはドラマで非常におもしろかったんですが、先に原作を読んでいたら、あまりのおちゃらけ改変ぶりに、コレジャナイ感が半端なかっただろうと思いました。
とりあえず法医学担当の赤城さんは、引きこもりではありません。限定(主に女性)対人恐怖症だけれど、普通に現場へ足を運ぶチョイ悪親父系ダンディさん。
文書鑑定やプロファイリング担当の青山さんは、れっきとした男性。ただし誰もが見とれる端正な美形で、ゴミ部屋の中でくつろぐ姿のギャップが激しいです。
毒物など第一化学担当、その優れた嗅覚から人間ガスクロマトグラフィーと呼ばれる黒崎さんは、長い髪を後ろでくくったガタイの良いサムライ系武闘派で、しゃべらないのは単に寡黙だから。
物理担当で極端に耳の良いセクシー姉さん翠さんと、第二化学担当で兼業坊主の山吹さんは、まあドラマとそう変わらないかな、というところ。ただドラマの山吹さんの法衣が、墨染めじゃなくえらい派手だったのが原作読むと気になりますかね。山吹さんはもっと空気を読める人の印象でした<現場が神社だったときは、法衣を脱いでくるとかさ
お話の内容も、事件の流れと犯人はおおむね同じだったんですが、その動機や背景がだいぶ違いました。どうも小説の方では、『黒幕』が今後も関わってくるようです。

個人的に嬉しかったのが、百合根キャップとSTメンバーの間に、すでにある程度の信頼関係ができているらしいところ。「キャップは警視庁の中ではいけてるほう」と評されたり、「さすがキャップ」とか言われる場面が幾度かあり、読んでいてちょっと心安らかになれました。普通の刑事達とSTである部下達、どっちの陣営からもアウェーだと、立つ瀬がなさそうで、読んでいてつらくなるもので……
百合根さんと言えばドラマでのメモ魔、完璧主義な部分がなかったですが、これはそのうち描かれるのかな?
個人的に『何かを代償にした有能な人たち』が活躍するお話が大好きなので、百合根さんもヘタレ部分を見せつつ、どんどん認められていって欲しいところです。
そして今回は赤城さんの活躍が少なかったのが、少々残念でした。
『一匹狼を気取りたいのに、何故か周囲に人が集まるリーダー格』という設定が、まだ活かされていないようでした。ここも次巻以降に期待ですな<つまり続きも読むつもり

とまあ、設定は以上の通りだし、活字は大きいしで、本当にどこのキャラクター小説的ライトノベル? という感じでした(笑)
あえて苦言を呈するなら、人の命がいささか軽く感じられたというのを取り沙汰するのは、刑事物ミステリでは野暮なことでしょうか。
No.4723 (読書)


 2013年04月16日の読書
2013年04月16日(Tue) 
本日の初読図書:
4091235832妹先生 渚 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
村枝 賢一
小学館 2012-01-12

by G-Tools
4091235840妹先生 渚 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
村枝 賢一
小学館 2012-01-12

by G-Tools
古本屋で棚を眺めていたら、偶然目に入って「うぉぉおおお!?」となりました。
おなつかしや、「光路郎」の続編じゃないですか!
もう「光路郎」は、何度読み返したか判らないぐらい、大好きなお話でした。
今回は女子高生だった妹の渚ちゃんが、母校の教師として新入生を受け入れるところから始まります。
お馴染みキャラも多数登場。
兄はいろいろあって、一巻ラストからの登場でしたが、あいかわらず良い男。子供(しかも二人)もできていて、すっかり奥さんの尻に敷かれております。
個人的に渚ちゃんと原くんの関係が大好きだったので、二巻では思わず「うふふvv」というところ。
寡黙な巨人、不登校の問題児だった彼も、すっかり「みかん農園の若旦那」になっちゃって、ますます格好良さがレベルアップしております。
……新入生の若造くんじゃあ、原くんには到底かなわないぜ★

メインは渚先生と生徒達との交流というか、学園青春的なものになるんだと思うんですが、旧作ファンとしては、ついつい旧エピ関連の方にばっかり目がいってしまいます。
あと渚ちゃんが国語教師になっていつつ、英語アレルギー健在なのが、正直ちょっと。作者様はいさぎよく「間違えました」と後書きマンガで白状してらっしゃいますが、旧作のラストに感動した身としては、どうにももやっとしたものが残るのでした。

あ、でも、「え? いきなりファンタジー??」と思わされた、雀のお話とかにはしてやられました。うまいなあ、村枝先生(しみじみ)
そういえば旧作にも、ホタルが吉永先生に恋するとか、自動販売機や雪だるまのファンタジックなお話がありましたっけ……
No.4719 (読書)


 2013年04月15日の読書
2013年04月15日(Mon) 
本日の初読図書:
4072853798薬屋のひとりごと (Ray Books)
日向夏
主婦の友社 2012-09-26

by G-Tools
内容紹介については、WEB版を読んだときに書いているので割愛。

え? あれ? ここまで!?
というのが、読了した段階で最初に思ったことでした。
うん、いや蛇足編が入っていないのは知ってましたし、確かに区切りが良い部分であることは確かなんですけれど。
……でもこれじゃあ壬氏さんは、妖しい美貌のちょっと意味ありげな、でもあくまで宦官としか思えないんじゃないだろうか?? そうすると猫猫との今後が、かーなーりー、不毛な予想になっちゃうんですけど。
この巻で明記(というか示唆)されているのは、実は見た目より幼い十六歳であること。阿多妃と横顔の印象が似ていること。十五年前に赤子のまま死んだという阿多妃の息子は、(ネタバレにつき中略)である『かもしれない』こと。この三点だけですよね?
それだけの記述で、壬氏の正体とその立場まで読みとるのは、よっぽどライトノベルに慣れ親しんだ人じゃないと無理なのでは。 私がWEB版を読んだときは、さてどのへんで察したんだったっけ……?
まあ、ライトノベラー(なんじゃそら)としては、皇帝の弟が病弱で、人前にほとんど出てこないと書かれている段階で、もう「ああ成る程」とか思っちゃうんですけどね(苦笑)
さらに高順の立場も詳しく語られないままなので、苦労性の彼がますます気の毒なことに……

もともと後宮に閉じこめられている猫猫中心に描写が進むため、事件の謎解きをした結果生じる宮廷内の変遷とか、表の政治内容とかがほとんど語られてないんですよね。そう言う意味では、いささかオチがない放りっぱなし感が。
あとたまに混じる妙に現代的な視点が、古代中国的世界観に浸かりながら読んでいると、違和感を感じさせるかもしれません。

ともあれ。
続きを出さずにこの一冊で終わらせるのであれば、事件エピソードを増やすよりも、壬氏の正体まわりをもう少し補填してやった方が良かったのではないかと思ったりも。

そんな訳でWEB版を未チェックの読者は、是非続きの蛇足編と後日談SS群も読んでみられることをオススメします。
壬氏の事情だけでなく、猫猫の出生の秘密など、いろいろ意外な情報が明らかになりますので。

■薬屋番外編
 http://ncode.syosetu.com/n8967bb/
No.4715 (読書)


 2013年04月14日の読書
2013年04月14日(Sun) 
本日の初読図書:
4125012423天使たちの課外活動3 - テオの日替り料理店 (C・NOVELSファンタジア)
茅田 砂胡
中央公論新社 2013-03-26

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今回は社会体験学習の一環で、食堂をお手伝い。
……が、気難しい店主は料理のことしか頭になく、店を切り盛りしていた妻が亡くなってからは酒浸り。今回なんとか建て直しをはかることになったものの、二年も放置したままだった店は、ホコリまみれの寂れ放題だった。
料理の腕は超一級 ―― というよりもはや神レベル。けれどそれ以外まったく何もできない店主の尻を叩き、リィ・シェラ・ルゥにライジャたちいつものメンバーは、手を尽くして店を繁盛させるのだが……しかし何故か不穏なトラブルが立て続けに発生して……?

とまあ、いつも通りのどたばたコメディ。
たった五日の研修間でよくもこれだけ、とか、たまたま二人が訪れている時期に出来事が集中しすぎだとか、つっこむのは野暮というものです。これが茅田テイストなんですから(笑)
店主さんの社会生活不適合ぶりには、我が身を省みて大いに突き刺さるものもあったりしますが。まあ、気にしない……気にしてなんかないんだからっっ( T _ T )
ライジャの活躍が少なかったのが、ちょっと残念だったかな。
あとイラスト集に収録されていたのだと思う、ジャスミンとケリーの結婚話について、触れられているのが悔しいです。
ううう、その小話のためだけに元値も高ければ、今は既にプレミアもついてるらしいアレを購入するのは辛いんだが……いつか巻末に収録とかされないかなあ。以前のイラスト集の小話も、サウンドトラックCDのブックレットのそれも、何年も経ってからだったけど、なんとか単行本になったんだし。希望は持てるはずだ!

……ところでシェラは十九になっても違和感なく侍女がつとまる容姿に育ってましたが、男性形のリィは普通に少年でしたよね?<デルフィニア最終巻参照
この調子だと、まだまだ女の子に見えるっぽいんですが……いつか成長期が来てがらっと変わるんでしょうか?
No.4713 (読書)


 2013年04月13日の読書
2013年04月13日(Sat) 
本日の初読図書:
4198936048神去なあなあ日常 (徳間文庫)
三浦しをん
徳間書店 2012-09-07

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横浜に住む高校生 平野勇気は、卒業したら適当にフリーターで食っていこうと考えていた。だが卒業式の当日になって、おもむろに担任教師より「就職先を決めてきてやったぞ」と言い渡された。そんなこと、頼んでなどいない。寝耳に水の話に戸惑っている間に、両親からは当面の着替えを渡されて、さっさと家から放り出されてしまった。行き先は三重県の山奥にある神去村。なんでも最低一年は帰ってこられないと言う。
訳が分からぬまま駅に降り立った勇気を迎えに来たのは、髪を金色に染めた物騒な雰囲気の男、与喜(ヨキ)だった。さらに軽トラで走ること一時間あまり。携帯の電波すら届かぬ山村で、勇気は何の説明もなく、みっちりと一週間チェンソーの扱いを叩き込まれた。そうして送り込まれた先は、村の「おやかたさま」こと中村清一が率いる、中村林業株式会社。
なんと勇気は知らぬ間に、林業へ就業することを前提に国から補助が出る、「緑の雇用制度」に応募されていたのだった。基本的にIターンやUターンした、林業に興味を持つ人間の再雇用を対象としたもので、新卒のしかも林業など考えたこともない勇気が受けるなど、例外中の例外である。
しかし物理的にも空気的にも、逃げられる雰囲気ではなかった。
かくして勇気は、強面の先輩ヨキら中村班の面々と共に、山で杉や檜を育てる仕事を学ぶことになった。
それは精神的にも肉体的にもひどく辛い作業で。
けれど勇気はやがて気がつく。深い深い神去の山には、今も不思議が息づいていると。それらと村人達は、ごくごく自然に共存しているのだと。
そんな彼らと過ごすうちに、時に泣き言をこぼし、時に反発しながらも、勇気は徐々に山の魅力へと目覚めてゆく ――

以前に新聞コラムで紹介されていて、ちょっと興味を持っていたところへ、ラジオドラマを聴く機会があったので(以下略)
読んでみたら、ラジオドラマがすごく丁寧に作られていたことが判りました。やー、ほんとに青アドは原作を大切にした脚本を書いて下さってますね(もちろん声優さん達の演技や音楽もすばらしいのですが、何よりまずは脚本です)。
音で聴いているだけでは、ユーキやヨキ、サンタなどがどういう漢字を当てられているのか判らなかったので、そのあたりはだいぶ新鮮でした。
物語的には、いきなり右も左も分からないまま知らない環境へと放り込まれ、その後も詳しい説明を全然もらえないまま右往左往させられる勇気の立場に、いろんな意味で物思うところはあるのですが。まあそれはさておき。
とにかくヨキの兄貴っぷりが素敵ですvv なにこの良い漢(と書いて「おとこ」と読む)。
見た目は年喰ったヤンキー。心根はどこまでも故郷の山と、嫁さんを愛する若き職人。でも嫁さんの目を盗んではスナックに行くし、ばれれば土下座もする(笑)
そして班の一員である犬の元気がなくなれば、仲間みんなで大真面目に一芝居売って、自信を取り戻させてやる。その心意気がまた良いんですよねえ。

タイトルに神の字があるように、このお話にはしばしば不思議な存在や現象 ―― 神様に関わるあれこれが登場します。おやかたさまの五歳の息子 山太は神隠しに逢うし、勇気は幾度も山の中で神様の娘と呼ばれる不思議な女性を目撃する。山中で濃霧の奥から聞こえる、太鼓や鈴の音と、通り過ぎる『何か』の気配。
それでも神去村の人々は、それらを静かに受け止めつつ、あえて言葉に出して取り沙汰することはしません。

山の生き物は、山のもの。山での出来事は、神様の領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない。

この一文が、この物語の全てを集約していると思います。
山の神を敬い、その恵みに感謝しながら、神去村の人々は時に信心深く、時に剛胆に、「なあなあ」と日々を過ごしているのです。

あくまでこれはフィクションであり、現実の林業はもっと厳しく、そうそうこの話のようにうまくやっていける訳ではないと、判ってはいるのですが。
固いこというねぃ。読んで楽しい気持ちになれるのなら、それで良いわなvv
読後、胸の奥がほんわり暖かくなる感じがしました。

勇気がマジで危機一髪に陥った時、そこへ救いの手を伸ばすヨキと、握り返す勇気。そこであの『お約束(byリポD)』が飛ばされた時は、マジ笑いしてしまいましたがvv

ああでもヨキよ。
ラジオドラマ聴いたときも思ったが、携帯のバッテリパックは高いんやぞーーーっっっ!! っていうか、携帯は通話やメールだけに使うんやない! たとえ圏外であっても、DLしてあるアレとかコレとか読むのに使えるんだから、そんなことされた日には、私だったらブチ切れるねぃなっっっ!?
No.4709 (読書)


 2013年04月12日の読書
2013年04月12日(Fri) 
本日の初読図書:
「俺の家はダンジョンではない(小説家になろう)
 http://ncode.syosetu.com/n5748bh/

彼はコミュ障だった。それも重度のコミュ障だった。
それでも精一杯に生きていたある日、ふと気が付くと、目の前にステータス画面があった。1万のポイントが与えられており、それらを様々な項目に振り分けられるようになっているようだ。
出現場所の選択肢を見た。
【魔物溢れる前人未踏の地:マイナス10万ポイント】
前人未踏の地。
それはつまり誰もいないと言う事である。コミュ症の彼にとっては、天国のような場所ではなかろうか?
迷わず選択し、さらに
【美貌:人間に見えないレベル:マイナス1万ポイント】
【言語:日本語のみ:マイナス5000ポイント】
【家:なし:マイナス1万ポイント】
と、次々に選んでゆく。
その結果、魔物が跋扈する土地で充分に生きていけるだけのスキルと物資へと、ポイントを回すことができた。最後に迷うことなく実行ボタンを押す。夢ならば問題はないし、現実ならば夢にも見た人のいない世界へと旅立つことができる!
そうして彼は、深い深い森の中へと降り立った。
さっそく結界を張って土地を確保し、家と畑を作って家畜を飼う。
物言わぬ家畜と、結界の外を行き過ぎる魔物達に囲まれて、彼は幸せな一人暮らしを満喫していた。
……が、気が付けば、結界の外に人間らしきパーティーがいる。魔物に襲われ、今にも死んでしまいそうだ。
なんで!? 前人未踏って言ったろ? 誰も来ないはずだろ!? なに人間の侵入を許してるんだよ、前人未踏の意気地なしぃっ!
思わずパニックを起こすものの、見殺しにするのは忍びなく。彼は食事と替えの剣、屋根位は貸してやる事にした。ゴーレムにそれらを持たせて結界の外へと出してやると、彼らはしばらく結界を破ろうとしていたが、やがてあきらめ去っていった。
ほっと一息ついて、冷や汗を拭う。
しかしそれは、襲い来る受難の始まりに過ぎなかったのである……

ちなつにすすめられて読んでみました。異世界召喚最強(?)チート。完結済。
短いのでさくっと読めます。
言葉も容姿もみんなかなぐり捨てて、ただ一人で生きていくことだけを願う勤勉な男と、ひたすら勘違いして、魔物が住むアイテムの宝庫だと襲い来る冒険者(やエルフ)との熱い攻防が笑えます。
見た目が「人間に見えないレベル」なので、魔物と勘違いされている主人公がお気の毒。っていうか、言葉も通じないし、もはや知能のある魔物と変わらないよな(苦笑)
オチがまたなかなか楽しいです。
おもしろい話の紹介、サンクスでした!>ちなつ

「本が読みたい(小説家になろう)
 http://ncode.syosetu.com/n5563bh/

以前 Arcdia で公開されていたものが、加筆修正されてなろう! に移動してました。一応メモ。
No.4706 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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