よしなしことを、日々徒然に……



 忘れず拾いに行かなければ
2013年04月20日(Sat) 
青空文庫の公開予定に、ついにこの作品が!!

> 雪之丞変化(1911) 新字新仮名 公開 2013-05-20

はたして何年待ったことか……長かった……
No.4731 (読書)


 2013年04月20日の読書
2013年04月20日(Sat) 
本日の初読図書:
「魔界公爵令嬢の野望?(小説家になろう)」〜語られることのなくなった物語2
 http://ncode.syosetu.com/n3437x/

病弱だった二十歳女性が、異世界転生で魔族の幼女に生まれ変わり、人間の子供達を引き取って育てるお話。
ちょっと詳しく書き留める元気がないので、ざっくりメモほど。
No.4730 (読書)


 2013年04月18日の読書
2013年04月18日(Thr) 
本日の初読図書:
「偏屈さんと一緒(小説家になろう)」〜あのーあなた誰ですか?・・許嫁?冗談ですよね 1
 http://ncode.syosetu.com/n1750o/

モモコ・クロックス。20才。イギリス人と日本人のハーフである彼女は、淡いストロベリーブロンドと茶がかった緑の瞳を持つ、ごく普通……ちょっと鈍くて天然で能天気かもしれないが、たぶん普通……の女性であった。
そんな彼女は憧れの出版社に勤め始めて間もなく、トラックにはねられた。
激痛と衝撃に混濁する意識 ―― そうして気が付くと、彼女は……落下していた。
水音と共に池にダイブ、溺れそうになっているところをすくい上げてくれたのは、やたらとガタイの良い、金髪の男。
そして「降ろしてください」と訴えようとした彼女の口から出たのは、なぜか
「みゃあうお」
猫の鳴き声であった。
なんとモモコは、なんとも奇妙なピンク色の猫になっていたのである。
しかもそこは、慣れ親しんだ、地球の日本ではなかった。
そこは猫というものが極めて珍しい世界で、しかもピンク色とあってはますます珍重されるらしかった。そんな世界のなか、ドミニオン自治領国の国主ホクガンに拾い上げられたモモコは、即座にその妹であり奥向きの管理者であるテンレイに奪取 ―― もとい引き渡された。
可愛い物好きのテンレイはモモコを非常に可愛がってくれる。モモコは自分は猫に生まれ変わったのだと納得し、幸せな猫ライフを楽しんでいた。
しかし、ある日のこと。たまたま開いていた扉から外へ出たモモコは、巨大な軍用犬に遭遇し、思わず逃げ出してしまった。必死に走るうちに気が付けば現在位置も判らなくなり ―― そうして川に落ちた。
かろうじて這い上がったものの、そのままボロ雑巾のように行き倒れてしまった彼女を見つけたのは、ガツク・コクサ。
軍部の攻撃専門部隊「雷桜隊」を率いる大将であり、人類を超えた軍部最強の化け物と呼ばれる男だった。
仕事と国を守ること以外には全く興味を持たなかった人間破壊兵器と、一匹の仔猫。その出会いはやがてドミニオンの未来をも左右することとなる……

えー……身長2m78cmの顔面凶器な強面男が、ピンクの仔猫ちゃんにメロメロになった挙げ句、ヤンデレるお話です。ウン、間違ってない。本編完結済。

ガツクのヤンデレぶりは、もう清々しいほどで、ちょっと我に返った(らしい)七章目は、いろいろ苦悩とかすれ違いとかありますが、まあとりあえずハッピーエンドです。本人達が幸せなんだから、ハッピーなんだったら!

ただこの話、一度プリントアウトしたものをOCRしたのかなんなのか、「ニ」と「二」とか、「ー」と「−」と「―」とかがごっちゃになっているのが、読んでいてちょっと辛かったです。あと誤字脱字に余計な文字の紛れ込み。「てにおは」や視点なんかもたまにおかしいので、常に脳内補完が必要。慣れるまで正直きつかったです。でもそこを通り過ぎると、ガツクさんのヤンデレぶりにはまる(笑)<どこまでもそこか

あと登場人物も最初いっぺんに出てきて混乱しましたが、読んでいるうちに自然と判るようになっていきました。個人的にはダイスとシスさんが良いな★

最後がちょっと尻切れトンボっぽいですが、別ページに後日談と番外編があるので、そちらも要チェックです。
No.4726 (読書)


 2013年04月17日の読書
2013年04月17日(Wed) 
本日の初読図書:
4062732068ST警視庁科学特捜班 (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2001-06-15

by G-Tools
警視庁科学特捜班Scientific Taskforce、略してST。彼らは科捜研から独立して新設された、科学捜査を行う特別班である。構成メンバーは、科捜研の中でも特に優秀だった人材が集められている。
……しかしその実体は、手帳も手錠も銃も持たない一般職の集団で。噂によれば、みなどこかしら問題を抱えた、はみ出し者ばかりだとも言われていた。
ただひとり、彼らを束ねる立場にある百合根警部補だけが、まともな捜査権を持っていたが、とは言えその彼にしても、ほとんど経験を持たない新人のキャリアにすぎないのである。
そろいもそろって曲者揃いのメンバー達。優秀でこそあるかもしれないが、協調性皆無の変人集団に、チームワークを旨とする現場の捜査員達は苛立ちを隠せないようだった。
そんなSTが初投入されたのは、中国人女性が殺された現場だった。室内は乱雑に荒らされており、被害者女性は全身傷だらけで暴行を受けている。凶器は現場に放り出されたままで、衝動的な犯行であることが、一見して見て取れた。おそらく犯人は異常な性癖を持つ、粗暴な男。過去に傷害などの前科を持っている可能性が高い。そう主張する捜査陣の意見を、しかしSTのプロファイル担当 青山は、ばっさりと切って捨てる。
「この事件は、それほど簡単なものじゃないね」
いきりたつ捜査員をよそに、ST達はまだ情報が足りないからと、明確な犯人像を絞り込もうとしない。
そして、新たな殺人が起こる。今度の事件は同じ猟奇的な快楽殺人でも、まったくタイプの異なるものだった。また現場に残されていた犯人の体液から判る血液型も、前回とは違っている。別件か、あるいは模倣犯だろうという現場の見解に、またもST達は待ったをかける。
反発を強くしてゆく捜査陣とSTの間を懸命に取り持つ百合根だったが、じょじょに二つの事件を繋ぐ情報が見つかってきて ――

協調性ゼロ・ワケ有り変人揃いの特捜班という、どこぞのライトノベルっぽいドラマの設定を新聞で見て、なんだかおもしろそうだから原作をポチッとな。
……けれどなんとなーく予感がして、「メディアミックスを見るなら原作を先に」というMYルールを曲げて、ドラマから先に視聴しました。
結論。正解(苦笑)
ドラマはドラマで非常におもしろかったんですが、先に原作を読んでいたら、あまりのおちゃらけ改変ぶりに、コレジャナイ感が半端なかっただろうと思いました。
とりあえず法医学担当の赤城さんは、引きこもりではありません。限定(主に女性)対人恐怖症だけれど、普通に現場へ足を運ぶチョイ悪親父系ダンディさん。
文書鑑定やプロファイリング担当の青山さんは、れっきとした男性。ただし誰もが見とれる端正な美形で、ゴミ部屋の中でくつろぐ姿のギャップが激しいです。
毒物など第一化学担当、その優れた嗅覚から人間ガスクロマトグラフィーと呼ばれる黒崎さんは、長い髪を後ろでくくったガタイの良いサムライ系武闘派で、しゃべらないのは単に寡黙だから。
物理担当で極端に耳の良いセクシー姉さん翠さんと、第二化学担当で兼業坊主の山吹さんは、まあドラマとそう変わらないかな、というところ。ただドラマの山吹さんの法衣が、墨染めじゃなくえらい派手だったのが原作読むと気になりますかね。山吹さんはもっと空気を読める人の印象でした<現場が神社だったときは、法衣を脱いでくるとかさ
お話の内容も、事件の流れと犯人はおおむね同じだったんですが、その動機や背景がだいぶ違いました。どうも小説の方では、『黒幕』が今後も関わってくるようです。

個人的に嬉しかったのが、百合根キャップとSTメンバーの間に、すでにある程度の信頼関係ができているらしいところ。「キャップは警視庁の中ではいけてるほう」と評されたり、「さすがキャップ」とか言われる場面が幾度かあり、読んでいてちょっと心安らかになれました。普通の刑事達とSTである部下達、どっちの陣営からもアウェーだと、立つ瀬がなさそうで、読んでいてつらくなるもので……
百合根さんと言えばドラマでのメモ魔、完璧主義な部分がなかったですが、これはそのうち描かれるのかな?
個人的に『何かを代償にした有能な人たち』が活躍するお話が大好きなので、百合根さんもヘタレ部分を見せつつ、どんどん認められていって欲しいところです。
そして今回は赤城さんの活躍が少なかったのが、少々残念でした。
『一匹狼を気取りたいのに、何故か周囲に人が集まるリーダー格』という設定が、まだ活かされていないようでした。ここも次巻以降に期待ですな<つまり続きも読むつもり

とまあ、設定は以上の通りだし、活字は大きいしで、本当にどこのキャラクター小説的ライトノベル? という感じでした(笑)
あえて苦言を呈するなら、人の命がいささか軽く感じられたというのを取り沙汰するのは、刑事物ミステリでは野暮なことでしょうか。
No.4723 (読書)


 2013年04月16日の読書
2013年04月16日(Tue) 
本日の初読図書:
4091235832妹先生 渚 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
村枝 賢一
小学館 2012-01-12

by G-Tools
4091235840妹先生 渚 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
村枝 賢一
小学館 2012-01-12

by G-Tools
古本屋で棚を眺めていたら、偶然目に入って「うぉぉおおお!?」となりました。
おなつかしや、「光路郎」の続編じゃないですか!
もう「光路郎」は、何度読み返したか判らないぐらい、大好きなお話でした。
今回は女子高生だった妹の渚ちゃんが、母校の教師として新入生を受け入れるところから始まります。
お馴染みキャラも多数登場。
兄はいろいろあって、一巻ラストからの登場でしたが、あいかわらず良い男。子供(しかも二人)もできていて、すっかり奥さんの尻に敷かれております。
個人的に渚ちゃんと原くんの関係が大好きだったので、二巻では思わず「うふふvv」というところ。
寡黙な巨人、不登校の問題児だった彼も、すっかり「みかん農園の若旦那」になっちゃって、ますます格好良さがレベルアップしております。
……新入生の若造くんじゃあ、原くんには到底かなわないぜ★

メインは渚先生と生徒達との交流というか、学園青春的なものになるんだと思うんですが、旧作ファンとしては、ついつい旧エピ関連の方にばっかり目がいってしまいます。
あと渚ちゃんが国語教師になっていつつ、英語アレルギー健在なのが、正直ちょっと。作者様はいさぎよく「間違えました」と後書きマンガで白状してらっしゃいますが、旧作のラストに感動した身としては、どうにももやっとしたものが残るのでした。

あ、でも、「え? いきなりファンタジー??」と思わされた、雀のお話とかにはしてやられました。うまいなあ、村枝先生(しみじみ)
そういえば旧作にも、ホタルが吉永先生に恋するとか、自動販売機や雪だるまのファンタジックなお話がありましたっけ……
No.4719 (読書)


 2013年04月15日の読書
2013年04月15日(Mon) 
本日の初読図書:
4072853798薬屋のひとりごと (Ray Books)
日向夏
主婦の友社 2012-09-26

by G-Tools
内容紹介については、WEB版を読んだときに書いているので割愛。

え? あれ? ここまで!?
というのが、読了した段階で最初に思ったことでした。
うん、いや蛇足編が入っていないのは知ってましたし、確かに区切りが良い部分であることは確かなんですけれど。
……でもこれじゃあ壬氏さんは、妖しい美貌のちょっと意味ありげな、でもあくまで宦官としか思えないんじゃないだろうか?? そうすると猫猫との今後が、かーなーりー、不毛な予想になっちゃうんですけど。
この巻で明記(というか示唆)されているのは、実は見た目より幼い十六歳であること。阿多妃と横顔の印象が似ていること。十五年前に赤子のまま死んだという阿多妃の息子は、(ネタバレにつき中略)である『かもしれない』こと。この三点だけですよね?
それだけの記述で、壬氏の正体とその立場まで読みとるのは、よっぽどライトノベルに慣れ親しんだ人じゃないと無理なのでは。 私がWEB版を読んだときは、さてどのへんで察したんだったっけ……?
まあ、ライトノベラー(なんじゃそら)としては、皇帝の弟が病弱で、人前にほとんど出てこないと書かれている段階で、もう「ああ成る程」とか思っちゃうんですけどね(苦笑)
さらに高順の立場も詳しく語られないままなので、苦労性の彼がますます気の毒なことに……

もともと後宮に閉じこめられている猫猫中心に描写が進むため、事件の謎解きをした結果生じる宮廷内の変遷とか、表の政治内容とかがほとんど語られてないんですよね。そう言う意味では、いささかオチがない放りっぱなし感が。
あとたまに混じる妙に現代的な視点が、古代中国的世界観に浸かりながら読んでいると、違和感を感じさせるかもしれません。

ともあれ。
続きを出さずにこの一冊で終わらせるのであれば、事件エピソードを増やすよりも、壬氏の正体まわりをもう少し補填してやった方が良かったのではないかと思ったりも。

そんな訳でWEB版を未チェックの読者は、是非続きの蛇足編と後日談SS群も読んでみられることをオススメします。
壬氏の事情だけでなく、猫猫の出生の秘密など、いろいろ意外な情報が明らかになりますので。

■薬屋番外編
 http://ncode.syosetu.com/n8967bb/
No.4715 (読書)


 2013年04月14日の読書
2013年04月14日(Sun) 
本日の初読図書:
4125012423天使たちの課外活動3 - テオの日替り料理店 (C・NOVELSファンタジア)
茅田 砂胡
中央公論新社 2013-03-26

by G-Tools
今回は社会体験学習の一環で、食堂をお手伝い。
……が、気難しい店主は料理のことしか頭になく、店を切り盛りしていた妻が亡くなってからは酒浸り。今回なんとか建て直しをはかることになったものの、二年も放置したままだった店は、ホコリまみれの寂れ放題だった。
料理の腕は超一級 ―― というよりもはや神レベル。けれどそれ以外まったく何もできない店主の尻を叩き、リィ・シェラ・ルゥにライジャたちいつものメンバーは、手を尽くして店を繁盛させるのだが……しかし何故か不穏なトラブルが立て続けに発生して……?

とまあ、いつも通りのどたばたコメディ。
たった五日の研修間でよくもこれだけ、とか、たまたま二人が訪れている時期に出来事が集中しすぎだとか、つっこむのは野暮というものです。これが茅田テイストなんですから(笑)
店主さんの社会生活不適合ぶりには、我が身を省みて大いに突き刺さるものもあったりしますが。まあ、気にしない……気にしてなんかないんだからっっ( T _ T )
ライジャの活躍が少なかったのが、ちょっと残念だったかな。
あとイラスト集に収録されていたのだと思う、ジャスミンとケリーの結婚話について、触れられているのが悔しいです。
ううう、その小話のためだけに元値も高ければ、今は既にプレミアもついてるらしいアレを購入するのは辛いんだが……いつか巻末に収録とかされないかなあ。以前のイラスト集の小話も、サウンドトラックCDのブックレットのそれも、何年も経ってからだったけど、なんとか単行本になったんだし。希望は持てるはずだ!

……ところでシェラは十九になっても違和感なく侍女がつとまる容姿に育ってましたが、男性形のリィは普通に少年でしたよね?<デルフィニア最終巻参照
この調子だと、まだまだ女の子に見えるっぽいんですが……いつか成長期が来てがらっと変わるんでしょうか?
No.4713 (読書)


 2013年04月13日の読書
2013年04月13日(Sat) 
本日の初読図書:
4198936048神去なあなあ日常 (徳間文庫)
三浦しをん
徳間書店 2012-09-07

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横浜に住む高校生 平野勇気は、卒業したら適当にフリーターで食っていこうと考えていた。だが卒業式の当日になって、おもむろに担任教師より「就職先を決めてきてやったぞ」と言い渡された。そんなこと、頼んでなどいない。寝耳に水の話に戸惑っている間に、両親からは当面の着替えを渡されて、さっさと家から放り出されてしまった。行き先は三重県の山奥にある神去村。なんでも最低一年は帰ってこられないと言う。
訳が分からぬまま駅に降り立った勇気を迎えに来たのは、髪を金色に染めた物騒な雰囲気の男、与喜(ヨキ)だった。さらに軽トラで走ること一時間あまり。携帯の電波すら届かぬ山村で、勇気は何の説明もなく、みっちりと一週間チェンソーの扱いを叩き込まれた。そうして送り込まれた先は、村の「おやかたさま」こと中村清一が率いる、中村林業株式会社。
なんと勇気は知らぬ間に、林業へ就業することを前提に国から補助が出る、「緑の雇用制度」に応募されていたのだった。基本的にIターンやUターンした、林業に興味を持つ人間の再雇用を対象としたもので、新卒のしかも林業など考えたこともない勇気が受けるなど、例外中の例外である。
しかし物理的にも空気的にも、逃げられる雰囲気ではなかった。
かくして勇気は、強面の先輩ヨキら中村班の面々と共に、山で杉や檜を育てる仕事を学ぶことになった。
それは精神的にも肉体的にもひどく辛い作業で。
けれど勇気はやがて気がつく。深い深い神去の山には、今も不思議が息づいていると。それらと村人達は、ごくごく自然に共存しているのだと。
そんな彼らと過ごすうちに、時に泣き言をこぼし、時に反発しながらも、勇気は徐々に山の魅力へと目覚めてゆく ――

以前に新聞コラムで紹介されていて、ちょっと興味を持っていたところへ、ラジオドラマを聴く機会があったので(以下略)
読んでみたら、ラジオドラマがすごく丁寧に作られていたことが判りました。やー、ほんとに青アドは原作を大切にした脚本を書いて下さってますね(もちろん声優さん達の演技や音楽もすばらしいのですが、何よりまずは脚本です)。
音で聴いているだけでは、ユーキやヨキ、サンタなどがどういう漢字を当てられているのか判らなかったので、そのあたりはだいぶ新鮮でした。
物語的には、いきなり右も左も分からないまま知らない環境へと放り込まれ、その後も詳しい説明を全然もらえないまま右往左往させられる勇気の立場に、いろんな意味で物思うところはあるのですが。まあそれはさておき。
とにかくヨキの兄貴っぷりが素敵ですvv なにこの良い漢(と書いて「おとこ」と読む)。
見た目は年喰ったヤンキー。心根はどこまでも故郷の山と、嫁さんを愛する若き職人。でも嫁さんの目を盗んではスナックに行くし、ばれれば土下座もする(笑)
そして班の一員である犬の元気がなくなれば、仲間みんなで大真面目に一芝居売って、自信を取り戻させてやる。その心意気がまた良いんですよねえ。

タイトルに神の字があるように、このお話にはしばしば不思議な存在や現象 ―― 神様に関わるあれこれが登場します。おやかたさまの五歳の息子 山太は神隠しに逢うし、勇気は幾度も山の中で神様の娘と呼ばれる不思議な女性を目撃する。山中で濃霧の奥から聞こえる、太鼓や鈴の音と、通り過ぎる『何か』の気配。
それでも神去村の人々は、それらを静かに受け止めつつ、あえて言葉に出して取り沙汰することはしません。

山の生き物は、山のもの。山での出来事は、神様の領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない。

この一文が、この物語の全てを集約していると思います。
山の神を敬い、その恵みに感謝しながら、神去村の人々は時に信心深く、時に剛胆に、「なあなあ」と日々を過ごしているのです。

あくまでこれはフィクションであり、現実の林業はもっと厳しく、そうそうこの話のようにうまくやっていける訳ではないと、判ってはいるのですが。
固いこというねぃ。読んで楽しい気持ちになれるのなら、それで良いわなvv
読後、胸の奥がほんわり暖かくなる感じがしました。

勇気がマジで危機一髪に陥った時、そこへ救いの手を伸ばすヨキと、握り返す勇気。そこであの『お約束(byリポD)』が飛ばされた時は、マジ笑いしてしまいましたがvv

ああでもヨキよ。
ラジオドラマ聴いたときも思ったが、携帯のバッテリパックは高いんやぞーーーっっっ!! っていうか、携帯は通話やメールだけに使うんやない! たとえ圏外であっても、DLしてあるアレとかコレとか読むのに使えるんだから、そんなことされた日には、私だったらブチ切れるねぃなっっっ!?
No.4709 (読書)


 2013年04月12日の読書
2013年04月12日(Fri) 
本日の初読図書:
「俺の家はダンジョンではない(小説家になろう)
 http://ncode.syosetu.com/n5748bh/

彼はコミュ障だった。それも重度のコミュ障だった。
それでも精一杯に生きていたある日、ふと気が付くと、目の前にステータス画面があった。1万のポイントが与えられており、それらを様々な項目に振り分けられるようになっているようだ。
出現場所の選択肢を見た。
【魔物溢れる前人未踏の地:マイナス10万ポイント】
前人未踏の地。
それはつまり誰もいないと言う事である。コミュ症の彼にとっては、天国のような場所ではなかろうか?
迷わず選択し、さらに
【美貌:人間に見えないレベル:マイナス1万ポイント】
【言語:日本語のみ:マイナス5000ポイント】
【家:なし:マイナス1万ポイント】
と、次々に選んでゆく。
その結果、魔物が跋扈する土地で充分に生きていけるだけのスキルと物資へと、ポイントを回すことができた。最後に迷うことなく実行ボタンを押す。夢ならば問題はないし、現実ならば夢にも見た人のいない世界へと旅立つことができる!
そうして彼は、深い深い森の中へと降り立った。
さっそく結界を張って土地を確保し、家と畑を作って家畜を飼う。
物言わぬ家畜と、結界の外を行き過ぎる魔物達に囲まれて、彼は幸せな一人暮らしを満喫していた。
……が、気が付けば、結界の外に人間らしきパーティーがいる。魔物に襲われ、今にも死んでしまいそうだ。
なんで!? 前人未踏って言ったろ? 誰も来ないはずだろ!? なに人間の侵入を許してるんだよ、前人未踏の意気地なしぃっ!
思わずパニックを起こすものの、見殺しにするのは忍びなく。彼は食事と替えの剣、屋根位は貸してやる事にした。ゴーレムにそれらを持たせて結界の外へと出してやると、彼らはしばらく結界を破ろうとしていたが、やがてあきらめ去っていった。
ほっと一息ついて、冷や汗を拭う。
しかしそれは、襲い来る受難の始まりに過ぎなかったのである……

ちなつにすすめられて読んでみました。異世界召喚最強(?)チート。完結済。
短いのでさくっと読めます。
言葉も容姿もみんなかなぐり捨てて、ただ一人で生きていくことだけを願う勤勉な男と、ひたすら勘違いして、魔物が住むアイテムの宝庫だと襲い来る冒険者(やエルフ)との熱い攻防が笑えます。
見た目が「人間に見えないレベル」なので、魔物と勘違いされている主人公がお気の毒。っていうか、言葉も通じないし、もはや知能のある魔物と変わらないよな(苦笑)
オチがまたなかなか楽しいです。
おもしろい話の紹介、サンクスでした!>ちなつ

「本が読みたい(小説家になろう)
 http://ncode.syosetu.com/n5563bh/

以前 Arcdia で公開されていたものが、加筆修正されてなろう! に移動してました。一応メモ。
No.4706 (読書)


 2013年04月11日の読書
2013年04月11日(Thr) 
本日の初読図書:
4894568756三国志〈2の巻〉参旗の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
角川春樹事務所 2001-07

by G-Tools
とにかく呂布! な二巻目でした。
北方先生は本当に呂布が好きなんだなあ、と(笑)
wiki やユーザーレビューを読んでいると、北方先生は呂布や張飛が好きで、劉備が嫌いなんだろうという記述が見受けられます。本当にその通りだと思いました。
相変わらず視点は様々な人物へと飛び、それぞれがそれぞれの『正道』を語っていて、どれが本当に『正しい』のかは、読む人それぞれの解釈というか、好みで選べるような書き方をされています。しかしその中でも明らかに、呂布が別格で格好良いのですよ。
この巻は、王允が呂布と董卓の離反を計るべく、呂布の妻へ言葉巧みに毒を吹き込むところから始まり、曹操が青州の黄巾党を平定してエン州の実権を握りつつ、洛陽へ逃げてきた帝を許都に迎え入れるまでが収録されています。
その間に孫策は袁術の元から独立して、周瑜と共に揚州あたりを攻め取って拠点にしたり、劉備が陶謙に徐州を譲られたのち、曹操と戦って敗れた呂布を客将にした結果、留守にしている間に実権を奪われたりしております。

この劉備の変遷の書かれ方がですね、またおもしろいのですよ。
まず演義では温厚で誠実な人物となっていた陶謙が、欲深で陰険な、利己的なキャラクターになっているのです。黄巾党と裏取引して、兵糧を供給してやる代わりに徐州では暴れないようにさせてみたり、賊と一緒になってあちこちを略奪してから、すべての罪を賊に着せて処刑したりとかしています。曹操の父親を襲撃したのも、部下の暴走などではなく、しっかり陶謙の指示。
そんな州牧(領主)では当然人望もなく、また周囲には曹操や袁紹といった厄介な敵がいっぱいで、文字通り内憂外患状態。このまま息子達に跡を継がせると、すぐさま押し潰されてしまうのは目に見えている。ならば『腕は立つけれど人の良い劉備玄徳』にいったん跡目を押しつけて、すべての問題を片付けてもらおう。劉備は仁徳者だから、次の代にはまた息子達に地位を返してくれるだろうと言う、腹黒い計算があったのですね。
そしてそれらの目論見を見抜いた劉備の方は、なんとか断ろう断ろうとするのですが、ここで理由もなく突っぱねると、これまで十数年かけて築き上げてきた『徳の将軍』という評判が台無しになってしまう。それにやっぱり一州の牧という立場は、喉から手が出るほどに魅力的。
で、出した結論が、

「無位無官同様の身から、そろそろ脱け出したいのだ。州をひとつ治めた、という実績が欲しい。いずれ徐州は失うことになるかもしれぬが、その時も、ただの流浪の義勇兵ではなくなる」

と。
こいつ最初から、投げ出す気満々でやがる(笑)
で、もって。
実際にすぐ投げ出しちゃうんです。
袁術が大軍をもって攻めてくる準備をしていると、聞きつけた劉備さん。何もせずただ逃げ出したのでは、卑怯者のそしりを受けてしまい、これまで培ってきた人望が(以下略)
ならば民を守るため城を不在にした隙に、卑怯者に横から奪われたという形にすれば、領主としての責務は果たした形になるし、周囲からの同情も買えて一石二鳥★
そう計画した劉備は、部下達と示し合わせてわざと城を空にし、袁術とは力を抜いて適当に戦闘。その間に留守居として残った張飛が一芝居売って、もともと邪魔だった陶兼の旧臣を殴り殺して逃亡 → 留守を任されていた客将の呂布は、驚きつつ部隊を率いて駆けつけ事態を収容 → その呂布に補佐としてついていた陳宮が、欲を出して城を乗っ取ろうと言い出す → 計算通り★
かくして、やっかいな土地の当面の統治と内外の問題解決を、まんまと呂布(と陳宮)に押しつけちゃったあげく、「あとは、徐州をいつ奪回するか」と呟く訳ですよ! なにこのブラック劉備。かくまってくれた劉備に対し、純粋に恩返ししようとして動いた呂布は、いい面の皮ですがな。

……まあ、この呂布は呂布で、愛妻を失って以降はもうすっかり解脱しちゃった感じでして。長安を脱出した後、自分一人だけであれば赤兎と共に原野を放浪するけれど、直属の麾下たる五百の騎兵を飢えさせる訳には行かないから、とりあえず各地の有力者の元を転々としてみつつも、誰もが恐れて長くは使ってくれない。そんな呂布を、野心と頭脳はあるけれど、自分の思い通りに動いてくれる主人(武将)を持てずにいた、陳宮が担ぎ上げるわけです。
呂布は陳宮が野心のために自分を利用しても、自分はただ思う通りに戦えればそれで良い。そして陳宮は陳宮の夢を見れば良い、たとえそれが見果てぬものであっても、と突き放したスタンス。無言で愛馬とだけ語り合い、一人恬淡としているあたり、なんだかとってもハードボイルドvv

いやあ、1巻目読んだときも書きましたが、本当に斬新なキャラクター設定です。そこがまた面白いんですがvv
本当に良くできた、パロディ小説だと思います。
そう、あくまで二次創作。ああ、この雰囲気は映画「レッドクリフ」にも通じるかもしれません。これらを最初に読んで(見て)しまったら、本家「演義」に忠実なバージョンに接した際には、びっくりすること間違いなしです。

でも私は、この劉備が好きなんだよなあ。
北方謙三は劉備が嫌いなんだろうというレビューを読んだときは、どんなひどい書かれ方をしているのかと、心配していたのですが。
あのレビューは、「『演義』の劉備が嫌いだから、自分(北方謙三)好みに性格改変したんだろう」という意味だったんでしょう。
この劉備だったならば、心底忠誠を誓えば、報われることもあるかもしれないと思えます<そんなに演義の劉備はひどいのか(苦笑)

さて、その呂布も次の巻ぐらいで……でしょうか?
こうなると、どんな退場ぶりを見せてくれるのか、期待が高まります。
っていうか、この調子だと赤兎も……あれ? 関羽の立場は??
No.4700 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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