よしなしことを、日々徒然に……



 2017年02月22日の読書
2017年02月22日(Wed) 
本日の初読図書:
■「ヒトクビオロチと生けにえのクロ」
 http://consider21.web.fc2.com/

村の娘に一目惚れした旅の青年によって、ヤマタノオロチは討伐された。話の通じるひとつの首だけを残して。
そして時は流れる。青年の孫にあたるクロは、ヒトクビオロチとなった一頭を慰める生贄として過ごしていた。村人たちはオロチを恐れ、また若い娘 ―― 自分とは無関係の人間 ―― を犠牲に得ていた安寧を失わせたことで、青年に連なる一族を疎んじている。孫娘であるクロと、まだ幼いその娘ミュステ。今となってはたった二人残された彼女達の味方は、近所のファタおばさんと……そしてオロチだけだ。
娘とオロチと話をしながら、槍を振るう訓練をする。そんな毎日を過ごしていたクロだったが、しかし季節外れの疫病が流行し始めた中、村人たちはオロチとクロのせいだと言い始めて……

上中下+エピローグの中編で、さらっと読めます。
とりあえず八岐の大蛇と聞いたら、そりゃチェックせずにはいられないでしょうww ヒトクビオロチという語感も面白いです。
クロの年齢は二十一歳。娘は四歳。あの時代ならむしろ年増レベルなんでしょうか。
雰囲気的にはあんまり古代っぽいところはなく、「朝食、着替え、洗顔、歯磨き」とかレシピだのトングだのといった単語が普通に出てくるので、ファンタジーものとして読むほうが楽しめるかと。オロチ退治したのも別にスサノオではなく、「スダ様」ですしね。あと草薙の剣じゃなく槍だったり。
なにはともあれ、今後をいろいろ妄想したくなるお話でしたvv
No.8037 (読書)


 2017年02月05日の読書
2017年02月05日(Sun) 
本日の初読図書:
4529048411優雅なタティングレース
藤重すみ
日本ヴォーグ社 2010-05-12

by G-Tools

はい、一冊書籍を買ったら、もう歯止めが効かなくなった馬鹿者ですww
三枚を同時進行で結っていたのがひとつにまで片付いたので、ようやく心置きなく開くことができました。

そもそもですね、私にタティングレースと言うものの素晴らしさを教えたのが、この本に載っている作品を作ってみた人たちのまとめサイトでした。

■『優雅なタティングレース』みんなの作品の出来栄えは? - NAVER まとめ
 https://matome.naver.jp/odai/2146129729235503801

こんなに繊細で、文字通り「優雅」なレースを、素人の手でも作ることができるというのがまず衝撃でした。しかも私が苦手なかぎ針を使用するのではないので、「あれ、どこに針刺せばいいの? 増し目ってどこで? 長々編みって??」ということもなさそうだというのが魅力的でした。

そうしてそれから半年あまり。
まずは太めの#20の糸で三つ葉を作るところから始めて、ようやくこの本に載っている作品にも挑戦できるのでは……ないかな? と思えるようになってきました。
特に作ってみたいのが、「14 楕円ドイリー」。

■「優雅なタティングレース」 楕円ドイリー14→カフェカーテンに変更? - ひきこもり手芸部
 http://lemonbooks.hatenablog.com/entry/2015/12/14/150306

完成図全体は1ページ前の「13 円形ドイリー」のほうが好みなのですが、この中心部の六弁花状の形と周囲の鱗っぽい模様の取り合わせがすごい好きで。
なんとか繋ぎ方をアレンジして、13みたいな形にできないかなあ……隙間に大ぶりの四つ葉でも入れると、だいぶ印象が変わるかも?<まだ挑戦してもいないのに、いきなり改造を考えてどうする

あとは「1 ミニドイリー」の、糸を一本渡す技法もマスターしてみたいし、なんちゃってケルティックになっている「7 ミニドイリー」もぜひやってみたい。「23 ドイリー」の密度のコントラストが大きなところにもめっちゃ心惹かれるvv でも23なんて編み図見ても、何がどうなっているのだかさっぱりで(@_@)

……とはいえ、この本はある程度知識を得てから読んでみると、使用糸がオリムパスのエミーグランデ(#20相当)と同じく金票40番の二つのみと、聖光院先生の本に比べてそういう意味での難易度は低めでした<あっちは#70とか100をガンガン使用している
なので頑張ればできないこともないだろうという、希望は湧いてきました。

難点は、技法の説明などが実にざっくり、この本の中で使用されている基本的な点だけというところでしょうか。糸始末の方法も、結んでボンド垂らして固まったら切るという、それしか載ってません。
あと、似たパターンを組み合わせたモチーフが多いため、中心部はあっちのページを、2段目はこっちのページを、最終段はこのページを参照、みたいな感じで行ったり来たりしないといけないのもいささか不親切かと。

なので初心者が一冊目に選ぶ本としては、やはりあまり向いていなかったと思います。
他の本やネットなどで、ある程度の基礎を学んでから手を出したほうが良さそうかと。って言うか私もほんとにこれ役に立てられるのかな……(汗)


追記:
ひとまず「7 ミニドイリー」を始めてみました。



なんちゃってケルティックタティング(要素が立体的に交差しているモチーフ)、めっちゃ難しいッス_| ̄|○
チェインの長さがまるで揃ってないし、三葉の形も歪んでるし。
おまけに繋ぎ場所を間違えて、まるまるひとつぶん三つ葉とロングチェインほどく羽目になった時には、もう心が折れるかと。
……ちなみにこの立体交差部分、書籍ではシャトル一個と『シャトルと同サイズ程度の糸巻きに巻き直した糸玉』を使用する説明になっています。
それをいきなり自己流で糸玉から直接結おうとしたりするから、こんな面倒なことになるんですよね……ははは……(遠い目)
No.8019 (読書)


 2017年01月04日の読書
2017年01月04日(Wed) 
本日の初読図書:

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

おこぼれ姫と円卓の騎士(女神の警告) [ 石田リンネ ]
価格:604円(税込、送料無料) (2017/1/4時点)



国家間の問題を調停するため、遠い砂漠の国ウルク帝国へと赴いていた、第一王子フリートヘルム。その護衛として付き従っていた騎士の一人が、驚くべき報告を持ち帰ってきた。なんでも王子の一行は砂漠で突然の砂嵐に見舞われ、離散してしまったのだと言う。かろうじて近くの街までたどり着けたその騎士は、行方も生死も不明な王子の無事を切望しながらも、国王の親書すら失った遭難者の身ではウルク帝国に助けを求めることもできないと、後ろ髪を引かれる思いでソルヴェールまで戻ったのだ。
もしもフリートヘルムが死亡していれば、第二王子グリードを押す派閥が勢いづき、王位継承者であるレティーツィアと国を二分した争いが勃発するだろう。
それを防ぐために、とグリードは告げる。ことがまだ表沙汰にならないうちに自分がウルク帝国へ赴き、秘密裏に第一王子の捜索に当たる。そうしてどうしても見つけられないか……あるいは遺体を発見した場合には、二度とソルヴェールに戻らない。あとは頼むと。
砂漠で姿を消すということの意味を、レティは言葉にされずとも理解する。その残酷な選択の行く末を。
しかしそれにはまだ早いと、彼女は頭を振った。そうして捜索には自分がゆくと宣言する。自分には、未来の配偶者候補の様子を調査しに行くという、国を出てもおかしくない理由が使えるのだから。グリードにはその間、国内で各派閥に対する工作などを行っていて欲しい、と。
政務に長けたマリアンネやウィラード、メルディをグイードの補佐へ残し、レティはデュークやアストリッド、グレイグをつれてウルク帝国に向かう。
ところが国境の砂漠を越えるためのわずか一日の間に、レティ達の一行もまた砂嵐に襲われてしまった。常識では考えられない規模のそれに、レティは身体ごと舞い上げられ……気がついた時には、砂の只中にある神殿跡とおぼしき廃墟に、たった一人で倒れており……


積みっぱなしにも程があるだろうという間を置いての、ようやく12巻目読了。
……そして「ウルク帝国編」ってことで、これ一冊で終わってなかった _| ̄|○ <まだ13巻目は買ってない
ここしばらく、ミモザ祭に不在だったりで影の薄かった第一王子フリートヘルム殿下が、いろいろ巻き返す勢いで大活躍……活躍……? です。
この快活で真っ直ぐで、なんだかんだで兄妹思いな「お兄ちゃん」、けっこう好きなんですよねえ。
派閥や政治的しがらみが一切ない外国で、一介の遭難者として過ごすフリートヘルムは、すごく伸び伸びしているように見えます。レティと合流してからも、デューク(元親友)とレティの三人で会話している時など、ほんとに仲が良さそうで、ああ早く自国でも気兼ねなくこんなふうに過ごせるようになってくれと思いました。グリードだって、当人自身はもう完全にレティと和解してるし。
……まあこの巻のラストでは、フリートヘルムが帰国するどころか、えらい事態に陥っているのですが(苦笑)
っていうか、この展開だとフリートヘルムに大地の剣(癒やしの効果あり)を……なんてことを期待するのは無理かしら? 大地の剣だけは他人に授与するなって、他の騎士王からも口を酸っぱくして言われてるし。
最後の数ページは怒涛の展開。最初はボケボケに見えたカリム皇子の意外な素顔と言い、ゼノンの登場と言い、やっぱりこの方は次への期待を高めるのがお上手です。

むしろリアルタイムで続刊の発行を待っていたら、そわそわしっぱなしで耐えられなかったかも……
No.7965 (読書)


 2016年の読了図書
2016年12月31日(Sat) 
「無痛」久坂部 羊
「掟上今日子の備忘録」西尾 維新
「人狼への転生、魔王の副官 2 勇者の脅威」漂月
「人狼への転生、魔王の副官 3 南部統一」漂月
「タッチングレース (華麗なクラシックレース)」藤戸禎子
「やさしくタティングレース」藤重すみ
「人狼への転生、魔王の副官 4 戦争皇女」漂月
「タッチングレースとビーズタッチング(1)」生田 光子
「続・タッチングレースとビーズタッチング〈応用篇〉」生田 光子
「生田光子のシャトルレース―タッチングレースとビーズタッチング」生田 光子
「翼の帰る処 新装版」1上 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」1下 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」2上 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」2下 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」3上 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」3下 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」5上 妹尾ゆふ子
「翼の帰る処 新装版」5下 妹尾ゆふ子
「となりの魔王(到来編)」 雪乃下ナチ
「となりの魔王(襲来編)」 雪乃下ナチ
「人狼への転生、魔王の副官 5 氷壁の帝国」漂月
「タティングレース――新しい世界」 聖光院有彩


……少なっ(汗)
毎年記録している、その年に初めて読んだもののうち商業出版された書籍、もしくは著作権切れ電子データの記録(ただしマンガは除く)なのですが……ここまで少ないのは、実に記録をつけ始めた2005年以降初めてです。
だいたい平均して一年に80冊弱、少ない年でも50冊前後は読んでいたのに、今年はたったの22冊。しかもそのうち6冊がオンラインで一度読んでいるものの書籍化版で、6冊は別判型だったものの新装版。そしてさらに6冊はタティングレースの指南書って……正味初読小説は4冊のみかよ(汗)

今年はとにかくハンドメイド、特にレース編みにはまり込んで、空いている時間のほとんどをそれにつぎ込んでしまったのが一番の原因でしょうか。
……っていうか、新しい本をきちんと読みこめるほどの気力や集中力が出てこなかったのが、最大要因ではあるんですが<ハンドメイドは基本頭を空っぽにできるので、気分転換としてやっている

あとはまあ……長めのオンライン小説に、時間を取られていたのもありますかね。
ざっと主だったのを上げるだけでも、「THE NEW GATE」、「効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める」、「賢者の孫」、「詐騎士」、「マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合」、「悪魔のような公爵一家」、「メイドから母になりました」、「銀河連合日本」……これだけでもおそらく、文庫換算で50冊は超えてる、はず<テキストファイルでトータル20MB以上

それに昨年のうちに読み始めて、そのまま連載を追っかけてるのとかも含めると……あれ、やっぱりけっこう読んでる、かも?? 週三回という驚異的な更新ペースを保っていた「人狼への転生、魔王の副官」が、昨日ついに完結してしまったのが非常に寂しかとです(´・ω・`)


っていうかそれよりなにより一番の問題は、今年一本も……拍手お礼SSですら、まったく下書きできてないっていうあたりか……(汗)
No.7957 (読書)


 2016年12月27日の読書
2016年12月27日(Tue) 
本日の初読図書:

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

お伽もよう綾にしきふたたび(第4巻) [ ひかわきょうこ ]
価格:463円(税込、送料無料) (2016/12/27時点)


甘えわーーーーーっっっ(ノ`□´)ノ 彡┻━┻。・;゜・。+ ドンガラガッシャン
……うん、なんていうかもうね。ととさま視点の本編ダイジェストがね、ほんとにあんたすずのことしか考えてねえなっていうかww
新九郎が大人すずに対して、あの時はこうだったと思い出語りをする形式で進んでいくんですが、ときどき挟まる現在パートの新婚夫婦っぷりがね、もうね。
あと本編では省略されていたプロポーズ場面とか、寒いからちょうど良いって抱きしめた新九郎の腕の中で、すずが「あったかいです」ってあっち向いたりこっち向いたり姿勢を変えながらにこにこしてる場面とか……ぁぁああ、このリア充めらが!!

そしてととさまの青年らしい内面が知れるのは嬉しいと思っていたら……やっぱりととさまはすごかったっていうか、聖人かあんたは!? と改めて見せつけられました。
家督争いやらなんやらで、武士家の出身なのに幼い身で乳母と二人逃げる羽目になって? あばら家で農業しながら暮らしていたら乳母には先立たれて? 拾ってくれたじーさんにもやっぱり先立たれるわ、兄弟同然だった現八郎とはあの時点ではあんなことになってて? しかも十年以上封印されてて気分は浦島太郎だろうに。
なのになんでその状況で、「うん、大丈夫だ」って笑えるんだよ……本編を読んでいた時には、正直ちょっと唐突だとは思ったんですよ。大人すずと最初にまともに会話したあの時に、いきなり「にこっ」てできるその心理が。あなたちょっと前まで、けっこういろいろ戸惑ってたよね? みたいな。
でもその裏側で、こんなふうに考えていたんだなあと思うと、納得できると同時に眩しすぎます。

……そういやこの段階でととさままだ十八よね。しかも数えだったりした日には、うっかりするとまだ高1か!?
ああ、若いって眩しい……(×・×)

あと、子供の頃にすずをいじめてたガキ大将が、ちゃんと謝ってくれてたのも良かったです。
少女マンガ的に見てどうみても彼、すずに好意持ってて、でもどう接したら良いか判らなくてからかってたパターンですよね……そんな態度じゃ好きな子は振り向いてくれねえぜ?(苦笑)

後半からは新しいお話の始まり。
新九郎・すず・おじゃるさま・現八郎のおなじみのメンバーで、那王寺に現れたもののけの気配を追って森に入っていったら、予想外の出来事が起きて分断されて……というところで以下続く。

現在は6巻まで刊行されていて、いちおう6巻では巻末で一段落がついてるっぽいですね……ううう、買おうかどうしようか……(悩)<積読が山脈を形成中
No.7946 (読書)


 2016年12月25日の読書
2016年12月25日(Sun) 
本日の初読図書:

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

お伽もよう綾にしきふたたび(第3巻) [ ひかわきょうこ ]
価格:432円(税込、送料無料) (2016/12/25時点)


唐突にひかわきょうこ読み返したい月間に突入し、「荒野の天使ども」及びその続編7冊と「彼方から」全14冊を読み通した次に「お伽もよう綾にしき」全5冊に行って、続編「ふたたび」1〜2を読んだところで、積読の山に3巻があったことに気がついて、ようやく手を伸ばしました。
一体何年積んでたんだこれ……(苦笑)
2巻で割と話が一段落ついていたので、すっかり完結された気になってましたよ。
3巻目の今回は、全巻まるっと過去編。新九郎がじーさんの弟子になってから、現八郎と出会ったり決裂したり、じーさんと死に別れたり、一度は無気力になりつつもなんだかんだですずに出会って彼は彼で救われていたり、領内に出没した盗賊の頭領が現八郎かもしれないと聞いて討伐に向かって砦に踏み込んでいったり ←イマココ

冒頭のプロローグ部分以外は、大人すずはほとんど出てこなかったし、おじゃるさまに至っては影も形も。
すず視点では完璧超人だった「ととさま」の内面が知れるという点では、なかなか楽しいエピソードでした。
が、ちょっと長い、かも? 特にすずと出会ってからこっちは基本一度別視点で見ている流れだけに、一冊で終わってくれていないのが正直ちょっと。ユーザーレビューを読んだ感じ、次の巻は次の巻で、過去編が終わったあとまた新章が始まって次の巻へ続いてるらしいですし。むむむ……

あ、ところで「新九郎」と「現八郎」って、対になってるのはご都合主義じゃないかなあと前々から思っていたら、あれどっちもじーさんに引き取られた時につけてもらった通名なんですね。道理でww
じーさんはじーさんでやっぱりいい味出してるおちゃめなナイス爺で、擬似親子萌えにはじつに良い関係でした。


あと、読んでたはずなのに記録されてないもの二つ。

■老竜と三十路女の恋
 http://novel18.syosetu.com/n9236bd/

■狼女による異世界育児奮闘記
 http://novel18.syosetu.com/n6101cz/

同作者による年の差溺愛系異種族ほのぼの系。お月さま掲載につき18歳以下は要注意。
No.7943 (読書)


 2016年12月24日の読書
2016年12月24日(Sat) 
本日の初読図書:
■メイドから母になりました(小説家になろう)

神様の喧嘩に巻き込まれ、一生残る重篤な後遺症つきで生き返るか異世界転生するかの二択となり、貧乏な家族達の負担にはなりたくないと転生を選んだ元女子高生。
転生した先は剣と魔法の異世界で。平民の料理屋の娘リリーとして生まれ直した彼女は、父親の雇い主だという貴族の娘の話し相手を努めたことをきっかけに、いつしかさまざまな場所へ派遣されるメイドとなっていた。
最初に面倒を見たお嬢様は、病弱だったのが見違えるように健康となり、今では王太子の妃となっている。今でもリリーを大切に思い何かと相談を持ちかける妻の様子に嫉妬して、王太子が押し付けてくる無理難題はいささか面倒くさいけれど。それでも充実した日々を過ごしている。
そんな彼女に今回舞い込んできたのは、王宮魔法使いの家へ行ってほしいという依頼であった。
レオナール・マリエル。強い魔力の証である、黒髪を持つ稀代の天才。若き隠者、破壊と終焉の魔法使いとも呼ばれる彼は、その美貌と魔力の高さから一部の令嬢たちに人気を誇っている。しかしいっさいの表情がなくほとんど口を利くこともない彼に、リリーは特段関わりたいと思っていなかった。
しかし彼がメイドを求めているのには、はっきりとした理由があるという。
なんでも魔力の強い子供が見つかったので、義理の娘として引き取ったのだが、彼の家には世話のできる家族も使用人もいないのだそうで。そこでメイドを募集したものの、売り込んでくるのはレオナール目当てに言い寄ってくるような者ばかり。
「つまり、レオナール様に色目を使わず、子供をちゃんと面倒みるようなメイドがお望みだと」
「そう。母親になってくれる?」
「……もしかして今までもそう言ってきました?」
「ん」
その言い方、多くの女性が誤解するよね。それってレオナール様の言い方にも大いに問題あるよね。
無表情に頷く彼は、それが通常プロポーズの言葉になっていると、気がついていないらしい。
どうやらレオナール・マリエルは、その見た目や雰囲気とは裏腹に、非常になんというか……ズレた性格をしているようだった。
そして一生結婚する気はないが、子供は欲しいというリリーにとっても、今回の依頼はそう悪い内容でもなく。
かくしてレオナールの家へ住み込むことになったリリーだったが、いきなり縛られて地下室に放置されている幼児と対面などという言語道断な光景を皮切りに、次々と常識はずれの事態が降り掛かってきて……


完結済・書籍化・コミカライズ済。さらに本編削除済なのでタイトルだけ。
WEBコミック版はこちらです。

■メイドから母になりました | アルファポリス - 電網浮遊都市 -
 http://www.alphapolis.co.jp/manga/viewOpening/594000134/

えー……ほのぼの系ラブコメです。
↑だとレオナールが幼児を拉致監禁する極悪非道野郎ですが、ぶっちゃけ自分も通ってきた過去をなぞっただけの、口下手説明不足なド天然がやらかしただけという……よく考えると切ねえなそれも。
要は義理の娘(5歳)といっしょになって、まだ十代のメイドに育て直される美形の天才魔法使いです。
しかもレオナール様、最初からリリーに好感度MAX状態なので、無自覚な口説き文句が洪水起こしてます。甘え。
義理の娘と父親と母親。でも父親は女性嫌いで、母親は誰とも恋する気がない。故に夫婦ではない。
そんなややこしい関係だけれど、れっきとした家族。どこから見ても家族。むしろお互いのこだわりを尊重し合って、お互いが唯一になっていく感じが好きです。疑似家族萌えvv
まあもちろん? それで話が終わるわけもなく、だんだん思いのベクトルは恋愛に向いていくんですが? 一番最初の前提とか、お互いの過去とかが入り交じるせいで、そりゃあもうジレジレな両片思いに突入していきます。たぶん周囲の人間すべてが「お前らけっこ(ry」と思ってる中で、二人だけがアレです(苦笑)
しかもリリーは自覚のない超有能優良物件なので、途中であっちからもこっちからも口説かれまくり。
シドさん(レオナールの半身的な契約精霊)までそっちに来た時は、泥沼三角関係になるかと、ちょっと焦りましたが。
もちろんリリーの逆ハーなんてことは全くなく、別カップルもたくさんできあがります。って言うか、この世界の人間、恋愛に重きを置きすぎてねえかww

WEB版だと、投げっぱなしで終わってるエピソードやキャラもけっこうありますけど、書籍版では違ってくるのかな? それとも読者に想像の余地を残しているんでしょうか。
書籍は現在4巻まで刊行中で、立ち読みPDFをチェックした感じ、あと一冊ぐらいでWEB版のラストまでは行きそうです。
No.7941 (読書)


 2016年12月21日の読書
2016年12月21日(Wed) 
本日の初読図書:
■異世界から能力そのままに勇者が戻ってきました。〜閑話1 カブトムシ事件
 http://ncode.syosetu.com/n9756dh/

トラック事故から異世界トリップして、勇者として邪神を倒したは良いけれど、神殿の崩壊に巻き込まれて依代だった少女ごと命を落とした少年。
神様からのご褒美として再び日本へ転生してみたら、何やらあたりには不穏な気配がいっぱい。
というか、母親代わりが猫又なんですが。残っていたスキルで父親を鑑定してみたら職業が退魔師になってるんですが。ここって本当に俺のいた世界なのか? 退魔師、魔術師、妖怪、悪霊 ―― そんなの実在するなんて聞いてないぞ!?
実は当人が知らなかっただけで、現代日本も案外にファンタジーな世界であった。
ただし生まれ変わりだの異世界だのという事象は、やはり与太話として基本的に信じてもらえないようだ。
義理の妹だの元暗殺者だの淫魔だのといった五人の愛人とよろしくやっているらしいろくでなしのハーレム男な父親は、なんでも息子 ―― 芳人を退魔師の世界に関わらせる気はないそうで。芳人が一歳にもならない内に、知人へと押し付けどこかへ消えてしまう。
その家には、芳人と同じ日に生まれたのだという女の子、未亜がいた。
実の娘である彼女とまったく分け隔てなく育ててくれる二親を、芳人は実の親以上に大切に思う。
しかし芳人だけでなく未亜にも、重大な秘密が存在していた。なんと彼女は、前世で芳人が死んだ時に共にいた少女 ―― 邪神の依代であり異世界の魔王の娘でもあった ―― ミーア・グランズフィールドだったのだ。
芳人と同様、前世の記憶とスキルをしっかりと残している彼女は、芳人を勇者様と呼んで慕ってくる。邪神から救い、崩れ落ちる神殿の中で死の瞬間までそばに居てくれた芳人に、彼女は深く執着していたのだ。
とはいえ、義務感で恋人にしてもらう気はない。将来のことは将来考えようと、二人はそれなりに仲良く、それなりに平穏に暮らしていた。しかし幼稚園に通い始めたあたりから、周囲に次々と怪しげな人物が現れ陰謀の影が……

旧題は「現代も案外ファンタジーだったので、好き放題に生きてみようと思う。」。
第一部完結済。番外編連載中、書籍化済でダイジェスト化なし。
いわゆる難聴系主人公が、異世界から帰ってきて中二病最強チートでハーレムうっはうは……かと思いきや、彼が難聴系なのには数十年にも渡る因縁と妄執の絡み合った恐ろしい理由があって……と、ギャグかと思いきやかなりのドロドロ系。
つうか主人公含めて厨二と病んでる奴しかいねえのかって感じで、かなり読む人を選ぶかと。あとネタ多すぎて判りきらん。
主役は一応厨ニを卒業してアレは黒歴史だと口にしつつ、それでも「あ、なんか楽しくなってきた」と時おり盛大にやらかすぐらい。前世では過酷すぎて精神崩壊寸前のところを催眠魔法使って正気を保ってたぐらい病んでたらしいですが、今生では義理の両親や義妹やらなんやらに愛されてるおかげか、まあたまにはっちゃけるぐらい?
代わりに実の父親がひでえッス(−ー;)
ちょっと読んでて疲れてきたので、とりあえず閑話に入ったところでひと休憩をば。
No.7937 (読書)


 2016年12月16日の読書
2016年12月16日(Fri) 
本日の初読図書:
■悪魔のような公爵一家
 http://ncode.syosetu.com/n4182cm/

魔導や魔物が存在する世界。アゾリアス王国はその武力によって民の尊敬を集めていた。
数十年前に起きた大陸全てを巻き込む大戦乱においても、その国力は揺るぐことなく、現在まで続いている。
そんな王国に、黒い噂の絶えぬ一族が存在していた。
ラクトス公爵家。国王の片腕たる執政の座につく男を長とする、王国でも屈指の名家である。
人々が彼らについて語る時、そこで口にされるのは「国を裏から操る悪徳執政」「悪魔の契約で美貌を得ているアラクネ夫人」「下町で暗躍し、犯罪組織を作っている魔蛇の化身」「魂すら断つ魔剣を振るう地獄の漆黒魔騎士」などといった、恐ろしい内容ばかりである。
しかし……実際にはそんな噂などまったくの事実無根でしかなかった。
ラクトス公爵一家。
彼らはちょっと見た目が怪しいだけの、至極善良なほのぼの一家だったのである……


第一部完結、書籍化済、ダイジェスト化なし。
書籍表紙で後ろに立っているのは、「宵闇の魔導王」ことおじーちゃんでしょうか?

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悪魔のような公爵一家 [ 逆又練物 ]
価格:1399円(税込、送料無料) (2016/12/17時点)


いわゆる勘違い系ですが、どこか一味違います。
理解者が最初からそれなりに存在することと、「実はなにも考えていないのに優秀だと」ではなく、「優秀すぎるが故にあさっての方向に」勘違いされているからでしょうか?
とにかく優秀。特におとーさんことグリード公爵なんて、脳内計算が早すぎて魔力操作をする前に術式の答えを出してしまうため、過程不足で魔術が行使できない(登場人物紹介にのみ記載)という反則っぷりww
この人がいなければ、上層部が王様以下戦闘に特化した国ひとつが財政破綻するだろうと言われるほどの財務官ですし。しかもすげえナイーブ。顔が怖いと子供に泣かれて、「吾輩ちょっと明日休むかも…」とか落ち込んでは、外務大臣の胃をマッハで痛めてるってww<一日不在になれば書類が山脈と化す
息子のジェイクくんは、単に希少魔導の才能があるだけかと思いきや、彼は彼でいろいろと細かいところで研究の成果を出したり、後には父や祖父とまた違う方向で才能を開花させるようですし。でも言動が異様なまでに思わせぶりww
そしておじいちゃんの中二病真っ盛りみたいな喋り方がすっごい笑えます。フリガナでついてる翻訳と合わせて倍率ドンww

……ただ、王子の……まっとうかつ国を思ってのことかもしれないけど、でもあさっての方へあさっての方へと悪意しかない解釈をどこまでも発展させていく思考は、ちょっとイラッとさせられました。
ってか公爵達に対する嫌疑は、お互いに政治に携わる者である以上、疑いをかけることも受けることもある程度必要かつ仕方のないことなのかもしれませんが。しかし善良な一般市民であるユウガくんにいわれのない冤罪を一方的に着せた点については、ちゃんなんらかの償いをしたんだろうな、ぁあ!? とか思います。いや償わせないことが一番のお仕置きなのかもしれないけど、それは王子への罰であって、ユウガくんへの賠償に関してはまた話が別だと思うんだ……

とは言えほんとに面白かったですvv
この国の最強は、国王でも悪徳執政でもなく、ご老体の大臣だったんや……
No.7934 (読書)


 2016年12月05日の読書
2016年12月05日(Mon) 
本日の初読図書:

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タティングレース [ 聖光院有彩 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2016/12/5時点)


今までタティングレースについてはネットと図書館頼りだった私ですが……ついに、ついに買っちまいました(笑)
聖光院有彩さんの「タティングレース 新しい世界」朝日新聞出版バージョンです。もともとは雄鶏社さんで売り出されたものが、いったん出版社の倒産により絶版、そののち朝日新聞社さんから再出版されたものだとのこと。
それぐらいタッター(タティングレースをやる人)さん達の間では、根強く復刻を望まれた一冊なのでしょう。
ユーザーレビューの数も、そしてその評価の高さも、他の本に比べると段違いです。

難点をあげるなら、「作品のデザインが古めかしい」「とても手を出せそうにない大作も多い」「70番とか100番(!)とかの細い糸を使うものも」といったあたりでしょうか。
しかしレースと言えばクラシック。蜘蛛の巣を思わせるような、優美かつ華麗なる中世のあんなやこんな……とうっとりしてしまう私にしてみれば、作品写真を眺めるだけでも楽しいです。

さらに言えば、初心者向けのレッスンが、段階を踏んで細かく記されています。
87ページ中、実に25ページが、写真や図解入りでの各種技法の説明です。これがまたとても丁寧。
「初心者の方は24ページから48ページまで、途中を飛ばさないで順に練習なさって下さい」「経験のある方も、復習を兼ねて順に目を通して下さい」とあります。確かに順番に読んでいくと、すごく判りやすい。
特に初心者がつまづきがちだという、「目を移す(トランスファー)」についてなど、「まさか写真(静止画)で、こんな見事な解説方法があったなんて!」と目から鱗がバラバラと。

いやあもう、すんばらしい。

掲載作品の名称がまた優雅ww
ああ、「公爵夫人」のリベンジはもちろん、「花筐(はながたみ)」も「妖精」も「湖の華」も挑戦してみたい!
「ローズガーデン」も素敵だけれど、大作すぎて私には遠い彼方の夢か(ため息)
「妖精からの贈りもの」は、まずクルニー・リーフを練習してからだよなあ。周りを鎖編みで縁取ったお花モチーフ「ローズの見た夢」は、最初に20番の糸しかも2色で試してみないと、絶対迷子になりそうだ……


あと、一番基礎の基礎たる、シャトルの動かし方なんですが。
私は表目を作る際に、ぐるっと右手首を回転させてるんですよ。一目ごとに毎回毎回。
たぶんこれが、すごく手に負担をかけています。それこそ腱鞘炎を再発させかねないぐらいに。
ところがこの有彩さんの本では、違うやり方が紹介されています。
手首を返さず、中指でシャトル糸を持ち上げて、その下をくぐって表目を作る。

これこそなんて目から鱗!

今まで参考にしてきた動画は、どれもことさら大きな仕草で手首を回していたので、完全にその動きが身についてしまっていました。
……今さら矯正できるかなあ、これ……直せたらきっと、すごく手が楽になりそうなんだけどなあ。
No.7920 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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