2017年05月31日の読書
2017年05月31日(Wed)
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本日の初読図書: ■神様は異世界にお引越ししました〜百二十二話 http://ncode.syosetu.com/n9829bi/
武者修行の旅の途中、小さな農村を野盗から守って命を落とした武芸者がいた。 彼はその村で社に祀られ土地神となったが、しかし時代の流れは厳しく。廃村になった村の朽ちた祠で、忘れ去られた彼は静かに消えようとしていた。 しかしそんな彼 ―― 赤鞘のもとへと、一人の、いや一柱の神が訪れる。 「私は海原と中原にて最高神を務める、太陽神アンバレンス。土地神、赤鞘殿の社とお見受けする。いらっしゃるのであれば、お目通り願いたい」 どこからどう見てもイキったヤンキーのようにしか見えない彼は、異世界を治める最高神であった。 間違っても赤鞘のような、雑魚神の元を訪れるような存在ではない。 赤鞘は、日本全国どこにでもいる土地神だ。主な仕事は、地脈や気脈の流れを整えるといった、神の世界で言うところの駐車場やマンションの管理人のような扱いの存在で、その影響範囲も精々半径二キロ程度。ちょっと力が強い妖怪と変わらないぐらいなのだ。 ビビりまくる赤鞘に対し、しかし異世界の最高神は友好的に話を持ちかける。 なんでもアンバレンスが最高神の座を継いだのは、ほんの一年前のことなのだという。創世神たる母神が、新しい世界を作ると言って、旅立ってしまったのだと。それは良い。問題はその際に優秀な神たちを、ごっそり引き抜いて連れて行ってしまったことだった。 残された者のうち優秀な者は、母神に選ばれなかったことへ不満をつのらせるし、問題があった連中はつけあがってやらかしまくるしで、まともに仕事している者達は過労死寸前なのだと。 半ば泣きの入った愚痴を聞かされたあげくに、赤鞘はアンバレンスの世界 ―― 海原と中原で、特に魔力の流れに問題が起きている土地の、整備と管理をやってほしいと頭を下げられた。 「貴方の土地を整備する能力は、それはもう尋常じゃなく高い。日本神って言うのは物事を細かく管理するのが得意なんでしょうね。そのお力を、ぜひ私の世界で振るって頂きたい!」 超縦社会の神様業界で、最高神に頭を下げられる。しかも話はアマテラスにまで通されていると言う。そもそもがド田舎武家社会出身の赤鞘に、NOなどと言えるはずがなかった。 かくして小さな廃村の豊穣をつかさどる神、赤鞘は、剣と魔法の世界へと引越しすることとなった。 人間や動物が神と化すこともある日本と異なり、その世界における神とは、絶対的な存在である。神、あるいはその部下とも言える天使やガーディアン、各種の精霊達ですら、人間との間にはけして越えられない隔たりが存在している。 しかし元が腰が低くてお人好し気質の日本神、しかも雑魚神ゆえにあまり多くのことを覚えておけない赤鞘は、何の悪気も自覚もないままに、いろいろな騒動を巻き起こすこととなって……
手をつけたのは4月頭ぐらいだったと思うんですが、ようやく最新話まで追いつけました。 終盤は例によって、レース編みしながら読み上げアプリで聞いてたんですが。 地方騎士ハンス〜や、猫と竜を書かれたアマラさんの作品。この神越も書籍化されていますが、出版社が違うのでダイジェスト化はされていません。現在は6巻まで刊行されているのかな? アマラさん独特の、世界情勢はかなりシリアスなはずなのに、主役達の周辺は何故かほのぼのという、この独特の空気に癒やされます。赤鞘が任された土地に住むこととなった、アグニー達の客観的に見ればどう見ても戦災難民という過酷な状況のはずが、とにかくゆるふわで幸せいっぱいなところがもう…… あと一見すると平凡ヘタレなのに実は有能というキャラが大好きな私は、赤鞘さまがツボでツボでツボで(エンドレス) 本人は自己評価底辺で自分を雑魚神だと思ってるし、実際純粋な神力という点ではまったくもってその通りなんだけど、日本神独特の凝り性と気配りと変態的な技術力によって、無自覚にやらかしまくる赤鞘さまと、そのマブダチと化してる最高神にしてどう見てもそこらのチンピラ兄ちゃんなアンバレンス様の、頭悪そうな会話とか読んでて本気で吹き出しちゃいますww ただ長い……本当に長い上にストーリーがまだぜんぜん進んでないっぽいのがどうにもこう、ですね。 周辺諸国の人達もいろいろとキャラが立っていて、感情移入できるだけに、どう風呂敷をたたまれるのかなあと。 アマラさんのことだし、赤鞘さまがまた何かやらかして、最終的にみんな幸せになりましたーで終わってくれることを祈りたいです。
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No.8215
(読書)
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2017年05月25日の読書
2017年05月25日(Thr)
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本日の初読図書: ■悪役令嬢の私と牢獄に繋がれたヒロイン http://ncode.syosetu.com/n1411dp/
読み切り短編。 現地主人公の悪役令嬢と、逆ハールートで断罪イベントに失敗して牢に繋がれた転生ヒロインとの会話です。 悪役令嬢は悪役なんかじゃなかったんだ……というアンチ物が多い中で、さらにひっくり返された展開が秀逸なんじゃないかと。有能で聡明で、それでいて確固たる信念を持った、美しくも力強き毒の華。それが悪役令嬢の持ち味だと思います。
……ってか最近、悪役令嬢ものばかり読んでる気がしますが、短くてサクッと落ちのつく話が多くて気軽に手を付けられるんですよね。 あと現在進行形で読み進めているのは、神越とかカクテルポーションなんですが、集中力が続かなくて、なかなか先へ進めませんです(−ー;)
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No.8192
(読書)
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2017年05月23日の読書
2017年05月23日(Tue)
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本日の初読図書: ■そして国は滅びましたとさ http://ncode.syosetu.com/n0995ci/
自然現象を操る精霊と交渉し、国に豊穣をもたらす『神子』の存在こそが、人々の生活を支える世界。 まだ幼い王子が連れ帰った身元不明の黒髪の少女は、誰よりも見事に精霊を従え、国を富み栄えさせた。しかし十年ののち、その国は突如天変地異に見舞われることとなる。その原因となったのは、果たして……?
話ごとに視点が変わる、群像劇とでも言うのでしょうか? ひとつの出来事を、さまざまな立場から語っています。中編で完結済。 そして黒髪で身元不明の少女? はいはいテンプレテンプレww と見せかけて、きっちりどんでん返しがありまくり。 読み進めるほどに味わい深くなっていきます。
■公爵令嬢と男爵令嬢 http://ncode.syosetu.com/s0171d/
同作者さんによる悪役令嬢もの。悪役令嬢もヒロインも、どちらも転生者とかではなく現地人です。 悪役令嬢視点の一話目と、ヒロイン視点の二話目の短編ふたつ。 うん、こういう考え方もあるよねww というお話でした。ある意味ヒロイン、きっちりザマアです。
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No.8185
(読書)
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2017年05月18日の読書
2017年05月18日(Thr)
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本日の初読図書:
気分転換に、何かちまちまと細かいことをやりたい……と思ったのが、私がタティングレースを始めたきっかけでした。しかし最初はレース編みを考慮から外していたのです。 なぜならかぎ針編みは、針を刺す位置が非常にタイトで、糸一本分ずれただけでも編み目が歪む。しかもそれが1目ごとになんて、絶対に無理(><)と思ったからでした。しかしタティングレースは、そういう意味では非常に楽なんです。かぎ針で糸を引き出す回数は少ないし、たいていは糸を引き出す場所にあらかじめ隙間を作ってあります。なので、これならいけるかも……? と思ってのタティング選択でした。 ……なお、地元手芸店で「タティングレースに向いた糸ってどれですかね」と質問したら、店員さんに「茨の道を選ばれましたね」って言われましたw そこまでww
ともあれ、そんなこんなでかぎ針レースは未知の世界な私が、何故にこの本を手にとったのか。 それはたまたま「それ捨てるやつだから持って行って良いよ〜」と言われたからでした(苦笑)
でもって、
パラパラっとめくって写真を眺めるだけでも、これが実に美しい。かぎ針レースはタティングに比べて進むスピードが早いせいか、直径や一辺が1mもあるような大作も数多くあります。全部で39作品を掲載。 タティングレースとはまた違った魅力がありますね。パイナップルレースって。なんでパイナップルって言うのかと前々から不思議に思っていたんですが、基本になるモチーフ(表紙写真で放射状に8枚連なっている菱型部分)が、パイナップルの果実に似ているからだそうで。なるほど納得です。
使用糸はほとんどが#30か、ダルマのスーピマクロッシェという、ダイソーのよりは細めの#20。 とは言え同じ編み図のモチーフを#40〜#20のそれぞれで作成し、別の作品に仕立てるというものもあるあたり、パイナップルレースというのはそこらへん融通が聞くのでしょうか?
巻末には「編み目記号の名称と編み方」がひと通り書かれていますし、鎖編みと細編みと長編みぐらいなら一応できる。ちょうど使わなくなって余りまくっている、ダイソーの#20を消費できるかも……? とか思ったんですが。 お、これ#20指定で直径12.5cm。デザインも割りと基本っぽいなあと、目に止まった作品の編み図を読んでみたのですよ。
阿呆かーーーーッッッ (ノ`□´)ノ 彡┻━┻。・;゜・。+ ドンガラガッシャン
どこにかぎ針を刺すか探すそれ以前に、まず編み図が読めんわ! そろそろ老の眼が入り始めてる昭和生まれを舐めんな!?
巻末の編み方凡例とかは、すっきりした線画で描かれていて、非常に見やすいんですけどね。 ……そういう点は、印刷技術が上がったせいかやたらカラー写真で説明してくる最近の書籍より、古き良き昔の手芸本のほうが理解しやすかったと思うんですよ。
いっそもうバラしてスキャナで取って、パソコンやタブレットで拡大表示するか、同じく拡大して印刷した方がよさげかもなあ……
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No.8172
(読書)
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2017年05月15日の読書
2017年05月15日(Mon)
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本日の初読図書: ■転生者と悪役令嬢の関係。 http://ncode.syosetu.com/n5959cp/
異世界で騎士家の三男に生まれた、地球からの転生者。それなりに努力して魔力量を増やしたり、魔法や剣技の鍛錬も続けていたけれど、九歳の時に「本物の天才」を見て大凹み。人のいない場所で悔し泣きしていたら、同じように泣きに来た少女に一目惚れ。 名前を聞いてみれば、彼女は前世で読んだ少女漫画の悪役令嬢だった。そして本物の天才ことリアルチート野郎はメインヒーロー。よく思い出してみれば、自分はヒーローに対する噛ませで、弟はヒロインに振られる役どころだった。 少女は異母妹であるヒロインをいじめ抜く、生まれながらの『悪魔の子』。しかし話が進むと彼女の境遇は同情できる点ばかりであることが判明し、婚約破棄からの処刑後にヒロインの説得により父親が後悔、墓前で謝罪するという展開。いなくなってから真実判ってハッピーエンドとかって、本人死んでるじゃん。どこがハッピーなんだよ。 そんなもろもろを思い出した彼は、一目惚れした彼女を救うべく行動を開始して……
悪役令嬢でモブキャラ転生系。短編。 ザマアはなく、不幸になる人はいないのが安心して読めます。 ただ主役よ……**は男の義務だぞ……いろんな意味で、いくらなんでも早すぎるだろうよ……
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No.8164
(読書)
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2017年05月08日の読書
2017年05月08日(Mon)
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■異世界ゆるり紀行 〜子育てしながら冒険者します〜 61.リスナー家 http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/441062651/
ごく普通の一人暮らし青年が、神様の手違いで死亡からの異世界転生。アイテムボックス含めたチート能力込みで、訳あり双子の幼児拾って、贈られた眷属達ともふもふしながら、気のいい町の人々に囲まれつつ常識はずれの冒険者家業。ハーレム展開はないですが擬似親子萌え。 連載中・書籍化済みにつき、一巻部分はダイジェストになってますが、裏技(ry
読み上げアプリありがとう。 全体の半分以上をレース編みしながら聴きつつ、最新話まで読了。
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No.8158
(読書)
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2017年04月30日の読書
2017年04月30日(Sun)
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本日の初読図書:
クリミア戦争バラクラーヴァの激戦でどうにか生き延びたエドモンド・ニーダムは、終戦を迎えてもなお野戦病院で足止めを食い、帰国することができずにいた。病院の仕事を手伝いながら船が整うのを待っていた彼を、ナイチンゲール女史が呼び出したのは、実に講和から二ヶ月以上が過ぎてからのことだった。負傷兵達から絶大なる尊敬を受けていた彼女は、ニーダムとその戦友マイケル・ラッドに頼み事をする。それは衰弱しきった一人の少尉を、ダニューヴ(ドナウ)河口にある城へ連れて行ってほしいというもので。 その城は、少尉の母方の実家のものなのだという。遙か古より続く名家で、その血筋が絶えることはロシアとトルコの間にある政治バランスを崩し、成立したばかりの講和を台無しにしてしまうかもしれないらしい。 現地除隊証明書と引き換えにその依頼を受けた二人は、重要な儀式の期限だという夏至の夜までに、なんとか少尉を送り届けることができた。真っ白な塩の岩山をくり抜き、巨大な髑髏を形作った城 ―― 髑髏城へと…… そうして無事除隊できた彼らのうち、ラッドはフランスへ残ることにしたので、ニーダムだけがイギリスに戻ったのである。 それから一年余り。 唯一残った血縁である姪のメープル・コンウェイと共に、ミューザー良書倶楽部に就職したニーダムは、それなりに平穏な暮らしを送っていた。冒険などというものはもうたくさんだ。刺激なんて必要ない。退屈で平和な毎日こそがなにより貴重なものなのだと、彼は凄惨な戦を通じて思い知ったのである。 少し前にはスコットランド北部にある月蝕島で、アンデルセンやチャールズ・ディケンズらと、この世のものとも思えぬ事件に巻き込まれたりもしたが……あんなことはもう二度とないだろう。 そんなふうに考えていた彼へと、ミューザーの社長が新しい仕事を申し渡してきた。なんでもフェアファクス伯爵家で代替わりがあり、新しく図書室を作ることになったらしい。図書室の内装を整えることも含め、三千冊にも及ぶ書籍を購入する。その手配を一任してくれるという大仕事を、ニーダムとメープルに担当せよと言うのだ。 慎んで拝領し、姪と二人でフェアファクス邸へ向かったニーダムは、その途中で意外な人物と再会する。フランスに残ったはずの、マイケル・ラッドであった。 そしてどこか様子のおかしい彼と別れたのち、さらに意外な再会を果たす。 なんと新しいフェアファクス伯爵とは、ラッドとニーダムがあの髑髏城へ送り届けた、瀕死の少尉 ―― ライオネル・クレアモントだったのだ。 見違えるほどに回復し、健康そのものの美青年となったライオネルは、諸手を挙げてニーダムを歓迎した。大げさなほど幾重にも感謝の意を伝える彼だったが、ニーダムはどこかその態度に違和感のようなものを覚えて……
「月蝕島の魔物」に続く、「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」三部作の二作目です。三作目はまだない(苦笑) ずいぶん以前、ラジオドラマ「青春アドベンチャー」で放送されたのを聴いていましたが、最寄り図書館には月蝕島〜しかなかったので、長らく未読のままでした。ようやく読めましたよ。 前回よりもだいぶ怪奇色が強め。辺境からやってきた怪しい化物達と、嵐の山荘ならぬ荘園屋敷でドンパチやらかします。ニーダムの勇者っぷりもさらに増量。半獣人相手に銃やら剣やらで大立ち回りしてます。 バラクラーヴァの戦いについても前より知識がついていたので、より「ニーダムすげえ……」と思ったのかもしれませんがww
そうそう、ラジオドラマではいまいち謎だった、なんでライオネルがあんなに衰弱していたのかとか、大仕事を台無しにしてニーダム達はお咎めなかったのかという点について、小説ではちゃんと説明がついていました。 細かい部分など、だいぶ脚本に手が入ってましたね……ラッドが最後に送ってきた手紙の内容とかもだいぶ違ってますし、メープルがもらったドレスの謂れやら、そもそもメープルがなんで荘園屋敷に招かれたのかの理由とかも、ラジオドラマとは異なってました。判りやすく綺麗にまとまっているのは、むしろラジオドラマの方かも? とは思いつつ、でもツッコミどころはあるので、ラジオドラマ → 原作小説の順で視聴したのは正解だったかもしれません。
しかし三作目はまだなんですか田中先生……あれとかこれとかに比べれば、そりゃまだまだ優先順位は低いでしょうけどさ……
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No.8150
(読書)
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2017年04月29日の読書
2017年04月29日(Sat)
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本日の初読図書:
タティングレースのおすすめ書籍は? と探すと、かなりのところで名前を挙げられている一冊。 同著者の「新しい世界」よりも前に刊行されているらしいです。
どちらかというと、過去のアンティークレースを再現する方向に向いているのでしょうか。 「伝統」とか「古典」とか「代表的なモチーフ」といった文言が散見されます。 作品についても、モチーフを編みながらピコ繋ぎするのではなく、バラバラに作成してから針と糸で縫い合わせるというか結び合わせるタイプとか、「資料室で見たコレクションを目数をメモして再現しました」とコメントされているものなど、非常にクラシカルな印象があります。
技術的には、「新しい世界」に較べると難易度低めかなと。 表紙のドイリー「華麗」とか、大量にビーズを入れ込むバッグ二つは、見ているだけで気が遠くなりそうですが。他のものはなんとか、手が届く……かも? みたいな。いや実際にやったら絶対に無理そうですけど。 もしかしたら指定糸が比較的太めというのが、一番の理由かもしれません。 正絹絽刺し糸というのはどうもレース糸の#20相当のようですし、他には70番指定が「華麗」のみ。「華」というデザイン的にはシンプルなモチーフ繋ぎのテーブルマットが100番指定で、他はほぼ40番かそれよりさらに太い糸です。 デザインも、小さめのモチーフを繋いでいくものや、ブレードっていうんですか? 縁飾り的なやつが多めなのが、そんなふうに思わせるんじゃないかと。
それよりも、丁寧な技術説明にページを割いているのが、この書籍の魅力でしょう。 解説ページで使われているシャトルが、クロバー製じゃないあたりなんだか感慨深いです。
っていうかこのシャトル初めて見るけど、いったいどこのメーカーのなんだろう……? 薄いぶん糸を巻ける量は少なそうですが、そのかわり狭い場所にも通しやすそう。 アイスの棒を使用した代用シャトルの作り方なども紹介されていますし、今よりもさらにタティングレースの知名度が低くて、道具とか手に入れにくかった頃の書籍なんだろうなあ……
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No.8149
(読書)
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2017年04月19日の読書
2017年04月19日(Wed)
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本日の初読図書:
既にWEB版を何度も読み返しているので、実質はほぼ再読なんですが(苦笑) 今回は185話「退屈な皇帝」〜226話「ラシィの帰省」まで収録されていました。 書き足しエピソードで私が気がつけたのは、アイリアさんとの文通の他は、クリーチ湖上城戦での砦作りの際、雪を降らせたのがモヴィちゃん師匠だったと明言されたあたりでしょうか。あとリュッコ連れてロルムンドに戻る坑道の中で、ヴァイトが今後に向けて思いを馳せているところ。 巻末書き下ろしはドニエスク公と剣聖バルナークが若かりし頃の、大角鹿狩り編でした。あの暗殺未遂の十二人斬り話ですね。そして特典リーフレットは、アイリアの手紙でした。前述の坑道内で、ヴァイトが胸元に入れてるものだと思います。 大角鹿狩りでは、さりげなく奴隷剣士ドラウライトのことについても触れられていて、今後の展開を知っているとニヤリとできたりとかvv 敵方のキャラ達にもちゃんと芯が通っていて魅力的な話って、なかなか出会えないですよね……
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No.8134
(読書)
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2017年04月18日の読書
2017年04月18日(Tue)
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本日の初読図書:
……とっくに本日の〜じゃないんですが、それはまあさておき(苦笑) 著者の盛本知子さんは、私にとっての一冊目のタティング書籍である「華麗なクラシックレース」を書かれた、藤戸禎子さんの娘さんだとのこと。 ミニモチーフやペンダントなどと同時に、かなり大作のクラシカルなデザインのものも載っているあたり、さもありなんというところです。 3ステップでとあるように、最初はシャトルひとつで小さなモチーフ。次はシャトル二つを使って外側のリング(ジョセフィンピコットフローティングリング)を活用したデザイン。そして最後にはお約束の、スプリットリングの利用。 段階を踏んでレベルアップしたら、終盤には大物が載っています。 表紙に掲載されている「湘南ラインのテーブルセンター」しかり、「花のブーケのドイリー」しかり。 個人的には「桜色のプリンセスショール」をめちゃめちゃ作ってみたいんですが……これを歪みなく結うには、一定の引き具合で続ける熟練の技術と、あと根気と時間と材料費がすっごい必要なんだろうな……(遠い目) とりあえず達成可能そうな短期的目標としては、「ブロードウェイ・チャイナのドイリー」に是非挑戦してみたく。8番程度の刺繍糸という太さがどの程度なのかいまいち謎なんですが、どうも検索した感じDMCパールコットン8番が80mで10gらしいので、100mだと12.5g。#40のプラチナレース糸(12g)と、クロッシェレース糸やPuPu(13.9g)の中間ぐらい? ならそこらへんの糸で代用しても、問題ないかなとか。
ともあれこの書籍には、円形の多段ドイリーも二つほどありつつ、それらより小さめのモチーフを繋いで大きくしていくパターンが多いあたり、私好みなのです<ほら、好きなサイズでいつでも止められるからww ただ、「はじめに」のページに載っている、マフラー? つけ衿?? がとっても素敵なのに、それは作り方載っていないのがとっても残念(´・ω・`)
あ、あと技法の説明や編み図などが、作者さん独自と思しき書かれ方をしているのがちょっと戸惑いました。 特にピコの繋ぎ方など、
ピコット繋ぎA → 通常のピコ繋ぎ ピコット繋ぎB → 重ね繋ぎ(チェインの下側にあるピコから、左手にかけてる糸を引き出して繋ぐ) ピコット繋ぎC → シャトル繋ぎ(チェインの下側にあるピコから、シャトル糸を引き出して繋ぐ) ピコット繋ぎD → 最初と最後のリングを折り畳んで繋ぐ
というように、アルファベットで区別表記されているため、編み図で注記を見るたびに「えっと、C繋ぎってどれのことだっけ?」と技法解説ページに戻って確認する羽目に(苦笑)
しかし……我ながら本当に際限がなくなってきてるなあ……(−ー;)
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No.8133
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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