よしなしことを、日々徒然に……



 2016年10月08日の読書
2016年10月08日(Sat) 
本日の初読図書:



3月末にうっかり1〜5上の9冊をまとめ買いした、新装版「翼の帰る処」。
4下の半ばまで読んだところで長らく止まっていたのですが、ようやく最終巻の5下が出たので、新刊購入。
そしてンヶ月ぶりに紙書籍読みたい熱が再燃してくれたので、今日は一日読みふけって、なんとか最後までたどり着くことができました。
はあ……何と言うか、感無量です。

これだけ権謀術策渦巻き、帝位争いやら世界を救うために神の助けを借りて云々という壮大なお話を書かれながら、しかし主役が一切戦闘に関わっていないのがむしろ逆にすごいなあとしみじみと(笑)

このお話の特徴として、「情報の統制加減」とでも言えば良いのでしょうか。知らされないことは知らないとか、主役のいない場所で起きていることは、それがどんなに大事だったり主役の大切な人に関わることでも結局は他人事の域を出ないという、そこらへんが一風変わったポイントだと思うのですよ。
ヤエトさんは事前にさんざん手配りしまくっている代わりに、実際の戦闘場面などではたいてい人事不省で倒れていたり、あるいはこの世ならぬ世界に行ってたりするので、事が収まった後に話を聞いて「はあ、そうでしたか」と言うだけなのがたまらん面白いというか。
そのぶんヤエトさんはヤエトさんで、他の人にはとても言葉では説明できないたぐいの経験を、ひとりでくぐり抜けまくっているのですが。

……ああしかし……ううむ。
今回の5上下は、ちょっといろいろ複雑でしたねえ。
最初の方は「うぉぉおお、ついに雛達が兄を乗せて空に!」「もふもふ、もふもふ天国vv」「尚書卿、すっかりあなたも鳥馬鹿ですww」とか「二の君、その笑顔は死亡フラグです!?」とかテンション高く読んでいたのですが……北嶺の人達が「嵐」に巻き込まれたり、あげくに「彼」が最初から「ああ」だったのかと思うとなあ……(−ー;)
なんか、これまで必死になって積み上げてきたあれこれが、こう思い切りちゃぶ台ひっくり返された感じがしてですね。北嶺と皇女の関係とか、預言者のあたりとか特に。
ターンとオルムストの対の神を、ここでそう持ってきたか! というのは唸らせられたんですが。
あと今まではっきりと顔の出てこなかった皇帝の挿絵を、あの場面で出したりとかの演出もすごい。
表紙絵の中で、最終巻だけ二人がはっきり鎖のこちら側にいるという構図も、なんだかいろいろ深読みできそうで。このシリーズはイラストも本当に素敵だったなあと思います。

他にも三の君は結局? とかいきなりキャラ立ちした六の君のその後とかとか。
まあそこらへんは、文字通り浮世に戻った尚書卿が、またいろいろ立ち回るのだと期待して妄想するのが楽しみ方のひとつってことなんでしょうね。
物語は終わっても、彼らの生はこれからも続いていく。ただ我々が知ることができないだけで。
そう強く思える終わりでした。
皇女さまにもいっぱい味方はできたんですし、1巻の頃に比べれば状況はめっちゃ好転してるんですから、きっといろいろあるんだろうなあ……ふふふ。

……このお話は結局のところ、それまで自分にも他人にも執着せずどこかふわふわと浮世離れしていたヤエトが、大切なものを得て、前向きに生きていくことを覚えるお話だったのかなあと思います。
死にたくないと思うことは、けして間違いではない。
そう教えてくれる主君に出会い、そんな彼女を支えるために、病弱な体を引きずって立ち上がる。もういつ死んでもかまわないとは思わずに、未来に希望を抱いて。
そう考えられるようになるお話だったんだと。いわば仙人が還俗しちゃったというか。
でもそれでも、ヤエトさんはいつまでも変わらずヤエトさんなんだろうなあとも思うんですが。

ただ気になるのはジェイ爺なんですが……あの人、ヤエトさん死んじゃったらどうなるんだろう(汗)
アストラみたいに人を超越して彷徨うことになるんじゃないかと思うと、恐ろしくてならんのですが。ヤエトの子孫を守る契約とかしても、いつかどこかで絶対に捻れるだろうし、それ以前に血族を巻き込む契約に振り回されまくったヤエトが、そんなもの受け入れるはずがないしなあ……
No.7849 (読書)


 2016年10月07日の読書
2016年10月07日(Fri) 
本日の初読図書:

アンチ勇者系の短〜中編をまとめ読み。

■勇者のお守りなんざもう御免
 http://ncode.syosetu.com/n6274dh/

幼馴染がハーレム勇者になり、一緒じゃなきゃ嫌だと言われて無理矢理パーティー入りさせられた、器用貧乏な男主人公。いわゆるザマア系。
現地勇者は色ボケの上にいろいろ救いようがない馬鹿。

■勇者な幼馴染にお久しぶり。
 http://ncode.syosetu.com/n2454x/

幼馴染のハーレム勇者と一緒に召喚された、巻き込まれ型女子高生主人公。
勇者は悪気だけはない、空気読めない馬鹿。

■一瞬前まで、勇者のハーレム要員でした
 http://ncode.syosetu.com/n4782dc/

ハーレム勇者のパーティーで二軍落ちして自殺を図った結果、前世を思い出して我に返る女性主人公。
召喚勇者は怠惰で無知な馬鹿。

■勇者様、おひまをいただきます。
 http://ncode.syosetu.com/n0430cv/

魔王討伐後、ハーレム勇者パーティーから離脱して故郷復興に尽力する元村娘主人公。
召喚勇者で一応は善人。「たくさんの女性に好意を寄せられて困る」「好意をもたれてるのは分かったけど、誰を選んでも角が立つしどうしよう」と、優柔不断にズルズル行くタイプ。

■勇者になれなかった英雄
 http://ncode.syosetu.com/n8509de/

儀式で勇者に選ばれるはずが、イレギュラーで異世界から召喚された少年に勇者加護が付いてしまった状態の青年騎士主人公。寝取られ・手柄横取り要素注意。
召喚勇者は常時魅了スキル全開発動のクズ。
No.7848 (読書)


 2016年10月04日の読書
2016年10月03日(Mon) 
えー……このところ発熱やらなんやらで、いろいろとありましたが。
とりあえずある程度は復活できたかと。

■マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合〜237
 http://ncode.syosetu.com/n4076cm/

書籍化・コミカライズ済。連載中・ダイジェスト化なし。
VRシューティングゲームの主人公が剣と魔法の異世界へ落ち、銃火器を駆使しまくっていろいろやらかすお話。
正直銃器の解説はかなり読み飛ばしまくってます(^ー^;;)
一人何役も兼ねて多重生活とか好きな方におすすめ。
ただ主役が平気な顔してガンガン人殺しまくるので(まあそれにもちゃんと理由はあるんですが)、苦手な方はあれかもしれません。
ハーレム方面に行かず、最初に助けたヒロイン一途なのは好感度高いです。


■即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。〜46話 どんなクソゲーなんでござるか、この異世界!
 http://ncode.syosetu.com/n5691dd/

書籍化済・連載中・ダイジェスト化なし。
死ねと思っただけで万物を殺せるマイペースな少年と、なんかよく判らない古武術(?)の流派を受け継いでいる少女とが、バス事故でクラス丸ごと異世界転移。しかし転移させた賢者から与えられた能力に適合しなかったため、足手まといだと置いて行かれるも、少年の即死チートで悠々と世界を渡っていくお話。
トリップさせられた日本人は彼らの他にも数多くいますが、賢者にインストールされたスキル能力の影響で、どいつもこいつも性格破綻のバトルジャンキー化しているのでろくでもなく。
そしてかなり厳しい世界観で、人がゴミのように死んでいくため、やはり苦手な方は要注意です。
No.7845 (読書)


 2016年09月25日の読書
2016年09月25日(Sun) 
本日の初読図書:

……本日というより、ここしばらくでちまちま読んでたのをまとめてメモ。

■となりの魔王
 http://ncode.syosetu.com/n4868bt/

警察が暇を持てあまし、隣家とは田んぼ三つ離れていることも珍しくない。そんなごくごく普通の、ちょっと辺鄙な田舎町。
そこに住まうやはりごくごく平凡な女子高生 瀬野夏織は、チャイムに応じて玄関を開けた途端、硬直していた。
全身に黒く禍々しいベールをまとい、肩にはカラスを乗せ、こめかみあたりから細い角らしきものを生やした長い黒髪の男が、見上げる程の高い位置から地響きを感じるような重低音で名乗ったのだ。
己は魔王だ、と。
「本日より隣人となるが故、挨拶に参じた。つまらぬものだがお近づきのしるしぞ」
「はあ、これはどうも、ご丁寧に……」
手渡されたのは、今時そうそうは見かけないであろう引越しそば。
生まれて初めての引っ越しそばと生まれて初めての魔王。初めて尽くし、と感想を抱くには後者の存在感が尋常ではなかった。
混乱する彼女に、しかし母や町の住人達は別に珍しいことではないと笑い、当たり前のように受け入れている。なんでもこの町には、昔から時々魔王が現れるらしい。なにをするでもなく、たただだ普通に暮らしてゆくだけ。何日間か、あるいは何十年か。そして用が済んだらまた地元(どこだ)にお帰りになるのだと言う。
でも魔王だよね!? という困惑と恐怖を理解してもらえぬまま、無情にも回覧板の配達を言い渡された夏織は、恐る恐る隣家へと足を運ぶ。そうしてゴゴゴゴゴと穏やかでない音を立てて扉(普通の合板)を開けた魔王へと回覧板を渡し、逃げるように踵を返そうとする。
「待て娘」
魔王はそんな彼女を、冷たい魔性の声で制した。
「芥のはからいについて造詣は深いか」「は?」「屑物の扱いを熟知しているかと質している」「…………ごみの捨て方知ってるかって話……?」「そう述べている」
それならそうとストレートに言って欲しい。なんだよ芥のはからいって。
「町内会入る時に、ゴミ収集の手引きはもらいました?」「打ち捨てられた残骸の末路を記した書か」「壮大だな!?」
一事が万事すれ違いまくる会話ではあったが、しかし魔王はなかなか律儀なようで。町内会費もきちんと収め、近所付き合いもこなしているらしい。
「案ずるな。余は盟約を違えぬ」
その顔と声で物々しく語られると、さながら血の掟のごとくに響く。が、実際にはゴミ分別のルールを守るかどうかといった内容の話である。
そんな魔王の面倒を見ているうちに、気づけば夏織もすっかり慣れてしまっていて……

それなりの田舎町に住み着いた魔王と隣家の女の子の、普通なんだか普通じゃないんだかよくわからないご近所ゆるゆる物語。短編連作で書籍化済、ダイジェスト化なし。
書籍化後もちょこちょこ更新されているようですし、書籍は書籍で書き下ろしが入っているらしく。
おのれ、これが戦略というやつか! 小癪な手段を取りおって!!<ポチろうかどうしようか迷い中
……ともあれ、久々に腹筋の鍛え具合を試されました(笑)
公共の場で読んではならないと感想欄に並んでいましたが、遅えよ。ってか自室で一人で悶えるのも十分怪しいわ!<褒め言葉
魔王さまのどこまでもブレない魔王っぷりと、その佇まいにそぐわぬ素直で善人な天然っぷり。
そしていつの間にかすっかりそれに適応し、任命された参謀職を見事にこなしている夏織ちゃん。
二人の阿吽の呼吸(違)がたまりません。


■REVENGER 〜やり直しが許されるなら、今度こそ 〜
 http://ncode.syosetu.com/n3733ck/

婚約者に裏切られ殺された挙句に逆行転生した公爵令嬢と、乙女ゲームの世界をバッドエンド経由して異世界トリップ(若返り作用つき)してきた少女と、異世界トリップしてきたのち失意のうち自殺してまだ同じ世界で生まれ変わった少年の三人が、協力して公爵令嬢の死亡フラグを叩き折りつつ平穏な人生を目指すお話。
…………ところで『平穏』って何でしたっけ?
中編完結済。


■僕達は我に返る(1)〜(番外編)
 http://ncode.syosetu.com/n7029cn/

うちの生徒会役員達ってもろテンプレ乙ゲーキャラだけど、逆ハーって、リアルで見ると痛いよねえと昼休みに話している少女達の話を立ち聞きして、ヒロインに入れあげて生徒会の仕事を放り出していた攻略キャラクター(っぽい面子)が我に返って更生してゆくお話。
1話1キャラで語られてますが、ほぼ展開は同じです。
……ただ最後の最後にどんでん返しが。
ヒロインにも実は思惑があって、逆ハーエンドなんてまったく望んでませんでした。「あたしはそこいらの転生バカとは違って、逆ハーレムなんて危ない橋を渡るつもりはないんです」めでたしめでたし……と思わせておいて、結局は自分の本命のためになら他の人達へどんだけ迷惑かけても気にしない(たとえば生徒会業務が滞ることで、補佐達がどれだけ大変だったかとか、学園内が引っ掻き回されたかとか)あたり、やっぱりこのヒロインは好きになれないというか、読後感がじわじわと怖い。
どれだけ自分の意志を取り戻してまっとうな道に立ち返ったように思えても、結局のところは全てシナリオ通りとか、怖すぎます……
No.7837 (読書)


 2016年09月13日の読書
2016年09月13日(Tue) 
本日の初読図書:
4773900016生田光子のシャトルレース―タッチングレースとビーズタッチング
生田 光子
源流社 2000-04

by G-Tools
タティングレースの書籍、生田先生の三冊目です。どうやらこれでこの方の本は網羅できた模様。
クラシカルな印象は相変わらず。
襟や袖飾り、ベストなどの写真は古き昭和の香りを思い起こさせます。
シャトルを3つ使うようなオリジナルだという編み方も載っていて、さすが長くやっておられる方は違うなあとしみじみと。

とりあえずガールスカウト出身者としては、フクロウモチーフにはぜひ一度挑戦してみたいものです。
あと前述のオリジナルの飾り編みも。ピコが斜めに重なっていて、これが優雅なんだvv

そして相変わらずネックストラップに使えないかと左右対称のブレードを探していて、これなんかどうかと試し結いしてみたり。



「ウィスタリア」とタイトルが付いた、藤の花をイメージされたというモチーフです。
ダイソーのラベンダー(薄紫と白の段染め)で結ったら、よく映えるんじゃないかなあ★
そしてけっこう丈夫で、#40の糸で作成しても、ネックストラップとしてちゃんと使えそうかも?
左右のリングの目数に差をつければ、ゆっくりカーブしていくので、円形ドイリーの縁飾りにもできるとのこと。
いやはや、タッチングというただ一種類の結び方の組み合わせなのに、まだまだまだまだ奥が深いですなあ……
No.7824 (読書)


 2016年09月12日の読書
2016年09月12日(Mon) 
本日の初読図書:
■悪役令嬢ってこんなのだったっけ?私、魔物と結婚しました。
 http://ncode.syosetu.com/n3637cw/

自分が悪役令嬢に転生していることに気がついた公爵令嬢ロイズは、前世の記憶を取り戻した5歳のその日からずっと、人生がストーリー通りに進まないよう抵抗してきた。
しかし世界の強制力というものなのか、どんなフラグも回避不可能。間抜けを演じても王子様の婚約者になり、魔力が無いふりをしても王子様の婚約者だからと学園に入れられ、王子様をゴミを見るかの様に見つめても【照れている】という解釈に。
それでも諦めず、常に友達数人との行動を心がけ、ヒロインには近づかないようにしていた。
しかし結果は惨敗。綺麗な涙を流すヒロインに問いかけられた友人たちは、次々と嘘の証言をし、自分がヒロインへ嫌がらせをしていたという事実がでっち上げられてゆく。
そうしてロイズは公爵家と絶縁されたうえで、長かった美しい髪を切られ、周囲の人間から石を投げられ、罵られ、故国から永久追放された。そんな彼女をヒロインは、周りから気づかれないよう嫌らしい嘲笑を浮かべて眺めている。
投げられた石でボロボロになったロイズへと、王子や国の重鎮の息子といった攻略キャラ達は、さらに殴る蹴るの暴行を加えた。そうして魔の森へと捨ててゆく。
魔物だらけの森の中、歩くことも出来ないほどの傷を負わされた彼女は、たったひとつの希望を胸にひたすら待ち続けていた。
前世でプレイした乙女ゲームには、続編が存在していたのだ。あいにく彼女は購入していなかったが、一部のユーザーの間にある噂が流れていたのだ。
いわく、【魔の森に捨てられた筈のロイズが、実は隣国の王子様に助けられていた】と。
なので必死に気配を殺し、最大限魔力消費を押さえながらの結界を張りつつ、彼女は待ち続けた。
そうして、もう日が暮れる頃。
ようやく彼女の前に現れてくれたのは、芋虫の魔物と、戦斧を持ち虎皮をまとった、真っ赤な巨体のオーガで……


……なんか最近、悪役令嬢ものばっかり読んでる気がしますが(苦笑)
もともと復讐、見返しザマア系が好きかつ、短くまとまっているものが多いからでしょうか。
全六話ほどの中編、完結済。
ヒロインも転生者で、悪役令嬢がストーリー通りに動かないことにムカついていろいろ画策しまくる、すげえうざい女です。ヒロイン視点の話で語尾に「!!」っとか「♪」とかつきまくってるあたりがもう。
そしてロイズは魔の森で、イケメン尽くす系オーガとラブラブ新婚カップルに(笑)
オーガの母親や、森の魔物達にも受け入れられて、もう砂糖吐きそうなぐらいです。爆発しろww
なおオーガの外見は「角、尖った耳、三白眼、2本の牙、人間の倍はありそうな大きな身体」まではうわーー、なんですが、「男性特有の低く掠れた鋭い声」「甘い低音」ときて、「キリッとした目元にスッと通った鼻筋。下の牙が唇から上に出ているけど、シャープな顎。さらさらで長い髪」と徐々に描写が上方修正されてゆきます。
私の脳内では、コミカライズ版 Re:Monster のゴブ朗改めオガ朗のビジュアルでイメージ定着しました。うん、あれならイケメンかつオーガって言うのも納得できる。

最終的にはヒロインもこれでもかってほど生き恥をさらしつつ、でもそこまでえげつないというか、グロかったり気色の悪い展開にはならず。主人公サイドはほのぼのした雰囲気を保ったまま終わるので、気軽に楽しめました。
王子たち? ……まあ屈辱まみれの人生になるだろうけど、国の上層部にある者があれだけやらかしまくっておいて、殺されなかっただけマシだよねって感じでした。それもこれも因果応報。これぞ見返しザマアの醍醐味ってことで★
No.7823 (読書)


 2016年09月09日の読書
2016年09月09日(Fri) 
本日の初読図書:
4063925072Q.E.D.iff -証明終了-(3) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 2016-02-17

by G-Tools
客達達から金を騙し取っていた、欲深き投資会社の社長。彼に恨みを抱いた三人の女性たちは、それぞれに殺害計画を練り、とあるパーティーの晩に実行する。ひとりは彼の自宅へ毒蛇を仕込み、ひとりは寝室で毛布をかぶっているところへ包丁を突き立て、ひとりは廊下を歩いている後ろから壺で殴り倒した。それぞれのアリバイ工作は完璧で、疑いを受ける心配はない……はずだった。しかし社長の死体は、何故か庭のプールに浮かんでいる状態で発見される。死体を移動させたのは誰なのか。そもそも実際に彼を殺したのは誰なのか。知り合いが騙し取られた柿右衛門の皿のためパーティーへ潜り込んでいた可奈は、皿が銀行に差し押さえられる前になんとかしてくれと、燈馬を引っ張り出してきて……「三人の刺客」
六年前。両親の仕事の関係で、燈馬とその妹は三週間だけ日本の小学校に通っていた。同年代の友達もでき、その兄のもとでアルバイトをするなど、それなりに楽しい時間を過ごした。しかし嫌なこともあった。アルバイトで向かった先で落ちていた自転車を見つけた結果、自転車泥棒の汚名を着せられたのだ。幸いにもすぐ濡れ衣だと証明はしたが、それでも良い思い出ではない。結局、真犯人は見つからないまま燈馬は再びアメリカに戻った。そして六年後の現在。燈馬の元へと裁判所から電話がかかってくる。かつて友人の兄が住んでいた家の取壊しに、立会人の代理として指名されたのだと。私物処分の許可証にサインをするため訪れたその廃屋には、どこか違和感があった。同行した可奈達が首を傾げる前へ現れたのは、六年前の友人。そうして彼が語り始めた、自転車泥棒事件の真相は……「自転車泥棒」

うーん……なんかこう、新シリーズになってから、ちょっと雰囲気が変わった気がするような。
ぶっちゃけ可奈ちゃんの見せ場が少ないです。すっかり普通の女の子になっちゃってるというか。そして後味が悪い話が多いような。
……面白いは面白いんですけどね。今回は数学要素や薀蓄がほぼ皆無な上に、微妙に詰めの甘い部分がチラホラと。女性陣が殺人に至る動機に納得がいかないとか(なんであの男を殺したら学資やみかん畑がどうにかなるのさ)、殺人事件かもしれない状況で警察がプールのあれを見逃してるとかはまだしも、台所のゴミ箱のあれを見つけてないとかどうなんだと。
ああでも、後半のお話で燈馬の両親がばっちり出てきたのには驚きました。もうこの二人は、『うちのカミさん』レベルで本編には登場しないキャラクターだと信じてましたもん。
さっさと自分の無実を証明してしまうと捜査情報が聞き出せないから、あえて交番で尋問を受け続けていた燈馬くんはやっぱり燈馬くんですが、それでも駆けつけてきてくれた両親に「ありがとう」を言えるあたり、ちゃんと家族の絆は育んでいたんだなあとしみじみと。

ところで加藤さん、こんど小説も出版されるそうで。

4062990849捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書 (講談社ノベルス)
加藤 元浩
講談社 2016-10-06

by G-Tools

もともとマンガで描かれているのが驚きなぐらい密度の濃いお話を書かれる方ですから、果たしてどんな薀蓄が繰り広げられることやら。
No.7819 (読書)


 2016年09月08日の読書
2016年09月08日(Thr) 
本日の初読図書:
■ふむ、どうやら私は嫌われトリップをしたようだ(連載版)
 http://ncode.syosetu.com/n0063bz/

乙ゲー転生系、複数人の転生あり。
悪役令嬢ポジションを押し付けられた主役が、人でなしのヒロインやそれにたぶらかされて排除にかかってくる攻略対象者たちに淡々と復讐していくストーリー。完結済。
復讐がかなり容赦なくえげつないので、残酷描写ありの忠告を読み流して後悔されないように要注意。
あとエピローグにちょっとどんでん返しあり。素直に意表を突かれました。まあ、因果応報を与えたという形で神様もちゃんと仕事してたってことで、動機は不純でも良いっちゃあ良いのか、な?


■私は偽物
 http://ncode.syosetu.com/n1049bw/

私は頭が良くありません」の三浦安針さんの短編。
皇帝をも輩出する大貴族の家で、不吉な双子として生まれたが故に、本来ならばすぐに殺されるはずだった所を、10歳になるまで外に出てはいけないという予言を受けた兄の代役を務めるために生かされ、命がけで好成績を維持する名無しの妹のお話。
系統は「〜良くありません」と似た感じの勘違い系ですが、周囲の腐りっぷりが半端ありません。特に児童虐待しておいてそれにまったく自覚も罪悪感も持ってない父親最悪です。
あと勝手に身代わり作られた挙句軟禁状態で育てられ、周囲の評価はおそらく最低レベルのマイナス状態で社会生活スタートを余儀なくされた、兄の方も被害者の一人かと。
No.7817 (読書)


 2016年09月05日の読書
2016年09月05日(Mon) 
本日の初読図書:
「ドラゴンは寂しいと死んじゃいます 〜レベッカたんのにいたんは人類最強の傭兵〜」〜ケーキ屋さん開店 後編
 http://ncode.syosetu.com/n3450dm/

悪魔もかくや。本当に人間か、オークやオーガではないかと疑われるほどの凶悪な外見と、常識はずれな戦闘力や頑丈さを備えた傭兵、アッシュ。
銃で撃っても槍で刺しても傷ひとつ負わず、大砲を肩に抱え上げそのまま発射してみせる。そんな彼を敵も味方もみな恐れ、遠巻きにしていた。
しかしそんなアッシュの内面は、ごく平凡な少年……というより天然であった。
誰もが彼を三十代後半だと思っていたが、その実年齢はわずかに17歳。
マスケット銃に撃たれると痛いし、肩にカノン砲を抱えて撃てば、耳がキーンっていうから嫌。
将来の夢は料理人か農民だったのに、戦いなんてしたくない。どうせ名誉も報奨金も貴族たちが横取りし、アッシュのものにはならないのだし。
そもそも彼が傭兵になった理由は、たったひとつ。口減らしで売られた先が傭兵ギルドだったという、単純にそれだけだった。
(もう争いは嫌だ。この戦争が終わったら、どこかに土地を買って牧場でもやろう。そうだスローライフだ!)
酒も賭博も女もやらない彼は、溜めた給料をはたいて畑と屋敷を買い、そうして傭兵を引退した。
広大な農地に大きな家、しかも湖に近いという素晴らしい物件だ。
しかしその村は戦乱で焼け、現在は廃墟のような場所に行き場のない老人や女子供が20名ほど住んでいるだけという、荒れ果てた場所。アッシュが買った屋敷もすっかりボロボロになっている。床が抜け雨漏りがし、廃屋も同然だ。
しかしアッシュは燃えていた。なにせ憧れのスローライフなのだ。
そんな彼があばら屋で一人眠っていると、夜中に助けを求めて泣く子供の声が聞こえてきた。どうやら裏の涸れ井戸に女の子が落ちているらしい。
痛々しい鳴き声に、アッシュは助けに行ってみる。そうして彼が見つけたのは、小さな小さな、小型犬ほどのドラゴンであった。
生態系の頂点にいる、圧倒的な身体能力と魔力を誇る生き物。それがドラゴン……のはずなのだが。
「水を飲もうとしたら落ちちゃって、そしたら羽が痛い痛いなの」
まだ幼いらしいそのドラゴンは、アッシュを恐れる様子もなく舌っ足らずに話しかけてくる。
寂しいと死んでしまう、かまってちゃんなちびドラゴンことレベッカ。
恐ろしげな見た目に反して、料理や裁縫といった女子力がやたらと高い不死身の傭兵アッシュ。
そんな二人が出会ったところから、新たなる物語が始まるのであった……

ほのぼの(?)異世界ファンタジー。連載中。
トリップでも転生でもなく、現地主人公です。
アッシュとレベッカの周辺は、ひたすらほのぼのというか、お互いニコニコ幸せ天然生活ですが、国自体は戦争まっただ中で、人がゴミのように死んでいってるエグい世界観。ってか、アッシュさんも恐れられるだけあって、敵兵をぼこぼこ殺してます。でも罪悪感とか全然持ってません。そこらへんからしてド天然。
ドラゴンどころか、その子供のおつきにすぎないアークデーモンでさえ、不興を買えば一国丸ごと灰と化せる絶対的強者ですが、アッシュは全然動じてないし。っていうかきっと、本気で戦いになっても負ける気がしないww
まだ始まりたてなこともあって、ストーリーがどこへ向かっていくか今ひとつ読めませんが、まあ続きを追っかけて行ってみたいと思います。
No.7813 (読書)


 2016年09月03日の読書
2016年09月03日(Sat) 
本日の初読図書:
■悪役令嬢の領地経営術(ただし、人外に限る)
 http://ncode.syosetu.com/n6854dm/

地方騎士ハンス〜のアマラさんの短編。
悪役令嬢の濡れ衣を着せられ魔物しかいない僻地を開拓しろ(意訳:適当に野垂れ死んでこい)と左遷された貴族の少女と、部下すら連れていけない彼女が「持ち物」として連れて行った奴隷の少年の成り上がり的な?
いかにもアマラさんっぽい、ぶっ飛んだ(褒め言葉)感じのお話です。ただあらすじメモに近い感じなので、小説だと思って読むとちょっと物足りないかも。

■脱ハーレム勇者パーティ!〜ハーレム勇者から脱出した元奴隷のお話
 http://ncode.syosetu.com/n0190cw/

異世界召喚された勇者……に買われた幼女奴隷が、厨二病あふれるハーレム勇者を冷たい目で見下しつつ、ザルのような考えなしの隙をついて合法的に己の身分を買い戻し。逃げた先で幸せになるお話。いちおう完結済。
本編は前中後編と短いですが、続く番外編がほぼ第二部というか、そっちの方が長い上にストーリーも進んでいます。勇者ザマアもしっかり入ってますし。元奴隷の子が、すごく有能な上に努力を惜しまないタイプなのがまた好感度高く、そのぶん勇者とハーレム要員側にヘイトが溜まっていきます(笑)
個人的にはギル少年とのその後とか、あともう少し欲しかったなあ。
No.7811 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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