2014年04月25日の読書
2014年04月25日(Fri)
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本日の再読図書: 古典ミステリのコミカライズにおいて、定評のあるJETさんのマンガ版です。平成6年刊行と、この方のメディアミックス作品でも初期に当たりますが、そのクォリティの高さは既に確立されております♪ 収録作品はそれぞれ「ぶなの木立ち(142P)」「ろんどん通信スペシャル」「ボクの家にテレビが来た」と「ギリシャ語通訳(96P)」「アッシャー家の崩壊」。 「ろんどん通信〜」は、この方のオリジナル作品で、狼男の自称ホームズさんと、彼に無理矢理付き合わされている吸血鬼のワトソンさんが出てくるホラーマンガ「倫敦魔魍街」の番外編。最後の事件で一度『死んだ』本家ホームズ氏が還ってくる際、彼に憧れる自称ホームズとすれ違うという、JETファンには面白いけれど知らない人にはさっぱり判らないだろうお話です(苦笑) 「ボクの家に〜」はオリジナル読切ホラーですが、作者さんのお遊びで主役キャラのラリー小父さんが、エラリー・クイーンになってます(笑)<後に同デザインキャラで「エラリー・クイーンの冒険」もマンガ化済 「アッシャー家〜」はポー原作の幻想怪奇小説(?)なので、これはホームズさんとは全く関係ないですね。
で、もって。ホームズ作品二作です。 うむ、素晴らしい! 以上。 ……で終わるのは、あんまりか(苦笑) はっきり言うと、原作にまったく忠実という訳ではありません。コミカライズするにあたってのアレンジも多々あります。 それでもJETさんの脚色は、なんというか「うん、こう言うのもありだわ」と思わせられるんですよね。紙面から原作に対するあふれんばかりの『愛』が立ち昇ってきていて、アレンジも「それらしい」んです。 キャラデザインなどは、グラナダ版に影響を受けているようですね。ジェレミーをもっと鋭くした感じで、けっこう強面なホームズさんと、恰幅が良くて口髭のワトソンさん。 そしてこのホームズさんは、とにかく口が悪いというか、人付き合いに向いていない面が描写されています。「ブナの木立ち」でワトソンさんの発表する作品について「生彩をつけすぎる」「すばらしい講義を講談にまでおとしめている」といちゃもんを付けるお約束など、うんうんホームズさんはこうじゃなくちゃvv と思いました。
そう、先日視聴したロシア版に何が足りなかったのか、ようやく解りました。 ロシア版のホームズさんは、人が良すぎるんですよ! 少なくともワトソンさんに対して優しすぎる。ホームズさんはあくまでツンデレなのに、あれじゃあデレっぱなしだよ!! 唯一の友人であるワトソンさんに対してさえ、容赦のない罵詈雑言の嵐。なんだよお前、ワトソンさんにならなに言っても最終的には笑って許してもらえると確信してるのか?? と言いたいあの傍若無人でどこか子供っぽい甘えっぷりこそが、ホームズさんのホームズさんたる所以なのに!
……話がそれました。 JET版「ブナの木立ち」は、少女漫画であるせいかメイン視点が依頼人であるハンター嬢に置かれています。原作では電報で呼び出した二人に語って聞かせる部分も、多くがリアルタイムの形で描かれており、読者が感情移入しやすくなっているかと。原作では話だけで実際には登場しなかった本物のお嬢さんと婚約者さんも数コマですが出てくる上に、ハンター嬢が門扉を開けて逃してあげたりしてます。 「ギリシャ語通訳」の方も、原作では影の薄かった騙されている妹が、「兄を捨ててでも愛しい男を選ぶ、気性の激しい女性」として描かれています。ラストシーンは電報一枚の素っ気ない知らせなどではなく、彼女が裏切った恋人とその仲間を手にかけたことをはっきりと示す、血だらけのドレスで一人列車に乗って旅立とうとする場面。殺した理由は「兄を殺されたから」ではなく「金目当てに騙されていたから」。 こうして並べてみると、原作では概して立場が弱く、意志もあまり感じられない女性に対し、スポットを当てたアレンジを施しているようですね。 それを是とするか否とするかは、人それぞれの好みがあるでしょう。 しかしホームズさん達のパートがしっかりと描かれているだけに、そういった脚色の部分はマイナスではなく「プラスアルファ」として、私には感じられました。
そもそも、マンガ化するのにいきなりこの二作から入るってあたりが、JETさんどんだけホームズが好きなんやねん、って感じです。 「ブナの木立ち」では、冒頭に先にも述べたワトソンさんの著作をけなすシーンや、事件がなくて退屈しては八つ当たりしまくっている場面が。「ギリシャ語通訳」ではマイクロフト兄の登場により、ペースを狂わされている部分など、マイナータイトルではありながら、ファンとしては逃せないエピソードが入っている。そんなチョイスなんですね。
とうに絶版になっているこの二冊、現在読むならやはりネットで中古を探すのが確実でしょう。 特にホームズ部分だけを読むならば、むしろコミック文庫版が、1冊に両方収録されているのでオススメです。
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No.5780
(読書)
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2014年04月22日の読書
2014年04月22日(Tue)
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本日の初読図書: 下巻はしょっぱなから火喰い鳥ことロジカル・モンスターの白鳥さんがご登場。 ……やー、こちらもどんなにがんばっても、仲村トオルではイメージできませんね(苦笑) 映画版の阿部寛の方が、キャスティングとしてはまだしもか。 でも映画だと、今度は田口医師が女性なんですってね……(−ー;) なにしろ外見描写が「小柄」「小太り」「上品な品で身を固めているのに、全然しっくりこない下品な着こなし」。田口先生の第一印象は「ゴ●ブリ」で、どうやら他の人がイメージするのも同じらしいですから、お世辞にも格好良いキャラとは言えません(苦笑) そんなホームズ役のご登場から、物語は一気に加速します。 田口先生が、これは自分の手に負えないとリスクマネジメント委員会の招集を依頼したところで、高階病院長がさらに外部のプロフェッショナルの手を借りようとし、派遣されてきたのが白鳥さん。表向きは厚生労働省の窓際変人役人なのですが、正式な肩書きは現在設立途中の「医療過誤死関連中立的第三者機関」の「設置推進準備室室長」。ちなみに構成人員は白鳥さん含めて二人だそうで。 純粋に論理だけで他人に対応する白鳥さんは、とにかく傍若無人というか、必要だと思えば相手を泣かせる(文字通り)勢いで言葉の暴力を叩きつけるし、反応を見るためなら殴られることも折り込み済みという人でなしです。 ただそれだけに、認められるものは率直に認めるところが心憎い。 上巻で田口先生が関係者に聞き取り調査を行って書き留めたファイルを読んで、「パッシヴ・フェーズ調査としては、これ以上のものは望めない」と繰り返し言っています。ちなみに「パッシヴ・フェーズ調査」とは白鳥さん曰く「対象を繭の中に取り込んで、そこでゲロさせる」手法。つまり包容力を持って相手に信頼させ、その心情を深いところまで聞き出すやりかた、といったところでしょうか? ちなみに対となる「アクティヴ・フェーズ調査」は「相手の心臓を鷲掴みして、膿んでいる病巣にメスを突き立てる」手法。要するに手段問わず相手を刺激しまくって、深層に隠れた暗い本音を吐き出させる、って感じですかね。 白鳥さんは田口先生を、あるいは精神的に欠落があるのではと思えるほどパッシヴ〜に長けており、そして自分はアクティヴ〜の純血種だと評しています。 事件調査はパッシヴで下調べをし、アクティヴでさらに突っ込んでゆくという段階を踏むそうで。今回は事前に田口先生が完璧な下準備をしてくれていたから、いきなりアクティヴから入れると、白鳥さんは比較的ご機嫌です。 しかしそこは人でなしのロジカル・モンスター。↑の調査方法についてや判らないことについて田口先生が質問すると、歯に衣着せずがんがんけなしまくる。しかも本人まったく悪意がないようで、その後も気遣いとか気まずいとかちっともなしに、ふつーに話しかけて来るんですよね。こんな人、身近にいたらたまらんですわ(苦笑) そんな変人ホームズ(白鳥さん)に対するワトソン(田口先生)はというと、これがまた負けん気が強いのか、相手をすごいとは思いつつも心の中では罵詈雑言。しかし大人の態度で、一応、心の中に収めています。 さらに事件解決後、病院側が行った記者会見の場では、なかなか肝が据わりつつ、誰もの意表をつく知的な応対をしてみせるなど、一見凡庸に見えて実は有能なワトソン役スキーの心をくすぐってくれました。
事件のトリック自体は、なんというか……ううむ、正直ちょっと微妙でした。重要な要素となってくるエピドラ(硬膜外麻酔)についての説明が上巻にしかないため、いざ下巻での謎解き場面で「エピドラってなんだったっけ?」、「マーカインって何のこと??」となってしまいました。しかも子供には硬膜外麻酔を使わないとか、脊髄注射された薬は血液に混じらないといった専門知識が、謎解き場面になって初めて出てくるものだから、「どうして子供は術死しなかったのか」とかいった大きな謎を、素人読者が自力で解けない構造になっていますし。
とは言えこのお話のメインは、謎解きよりもむしろ、病院内の人間関係や個性的なキャラクターを楽しむという部分にあるのでしょう。そういう意味では、ミステリーよりライトノベルに近いかな? 重要なのは、真犯人を暴くことよりも、それによってもたらされた各キャラクターの未来。田口医師と白鳥さんに影響を受けて、それぞれがそれぞれに選択してゆく新たな道こそが見所だと思いました。 完璧なようでいて、実はその設立の根底から歪みをはらんでいた、チーム・バチスタ。その歪みが正され、もつれが解け、新しい未来が紡ぎ出されていく。これはそういうお話だったのではないでしょうか。
ともあれ、なかなか面白いお話でした。これは続刊も読まなければ。 ……しかし先にも触れましたが、ちょっと文章が判りにくいのがネックといえばネックですかねえ。随所に出てくる比喩表現などが、実に独特で味があって、文章を大きく特徴づけてはいるのですけれど、それだけに「これってこういう意味……だよね?」と解読するのが、いささかやっかいでした。あと専門用語や横文字がむやみに多いのも、読んでいて疲れるところだったりとか(−ー;)
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No.5772
(読書)
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2014年04月20日の読書
2014年04月20日(Sun)
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本日の初読図書: 「ポーション、わが身を助ける(小説家になろう)」〜ジャムが美味しい http://ncode.syosetu.com/n2866cb/
とりあえず読んだメモ。
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No.5769
(読書)
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2014年04月19日の読書
2014年04月19日(Sat)
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本日の初読図書: 東城大学医学部附属病院には、心臓移植の代替手術であるバチスタを専門とするチームがある。 アメリカ帰りの天才外科医 桐生恭一をトップとする七人は、通常なら成功率6割のバチスタ手術を三十例連続で成功させていることから、『グロリアス・セブン(栄光の七人)』と称されている。 ところが最近になって、手術の失敗が立て続けに起こった。心臓手術のために人工心肺を取り付けた患者が、拍動を再開させなかったこと三例。通常であれば、それでも90%近い成功率であり、なんら問題視するには及ばない。 しかし桐生は異常を感じたとのだという。自分も完璧ではない。当然失敗だってする。しかし失敗をした時には、どこでどう失敗をしたのか、自分には感じられるのだ。だが今回はどこにもミスは見付けられない。それでも連続して手術が失敗する。 内部の目でおかしな点が見つからないのであれば、外部の目に頼るしかない。そう考えた桐生が高階病院長に相談を持ちかけた結果、田口公平は院長直々に命ぜられ内密に下調査をすることとなった。 田口医師は、万年講師と影で揶揄される神経内科の窓際講師である。医学的にはほとんど問題がないが、愚痴やクレームなどで医師の手を煩わせるやっかいな患者を専門に診る不定愁訴外来 ―― 通称『愚痴外来』を担当している。出世欲はまったくなく、むしろしなくていい仕事はできるだけしたくないと思っており、どこの派閥にも属さないよう注意しつつ、今の閑職に満足して務めている、そんな男だ。 今回のこともできることならやりたくはなかったが、院長の命令とあらばしかたがない。いくばくかの交換条件とともに調査を開始した田口は、過去のカルテを調べ、バチスタチームの面々に聞き取り調査を行ってゆく。 そうして判ってきたのは、固い絆で結ばれているように思えるチーム内でも、複雑な人間関係が存在しているということだった。 数日後、海外から治療を依頼された少年ゲリラ兵のバチスタ手術が行われ、田口はその場に立ち会った。手術は無事成功し、田口の目でもなんらおかしな点は見付けられなかった。チームの面々は外部の人間の目が入ったことで環境が変わり、術死の連続が止まったのではないかと安堵する。 しかし次に行われた老女の手術で、再び患者が死亡して……
映画になったりドラマになったりと、なにかと名前を聞く有名作品の原作。1作目。 図書館で借りようと思っていた本が軒並み貸出中。どうしようか迷っていた際に、ふと見回したら目に飛び込んできたので借りてみました。ちなみに映像作品は映画もドラマもまったく見たことありません(苦笑) ただ番宣やCMとかで主役(?)二人の雰囲気は目にしていたのですが……なんか読んでみたらだいぶ思っていたのと違う感じがしました。上巻ではまだ田口医師しか登場していないのですが、母などは最初彼が仲村トオルの役だと思って読んでいたそうです。私も実際に本を開いてみて納得しました。 文章は田口医師の一人称で書かれているのですけれど、その口調がなんというか、えらくハードボイルドチックなんですよ(笑) ちょっと気だるげな、出世欲はないけれどシニカルなところのある四十近い男。人称代名詞はもちろん「俺」。 いっくら頑張って脳内アテレコしようとしても、診療中患者に語りかけている場面のほかは、どうしても伊藤淳史になりません。
とはいえ、個人的にはそういうひと癖あるおっさんキャラのほうが好みなので、ドラマを見ずに原作に手を出したのは正解かもしれません。もっと医療界の闇を描いたドロドロした雰囲気を予想していたら、意外とライトなミステリーで、人間関係重視。キャラクターもそれぞれに個性的で、登場人物の数の割に、混乱は少ないです。良い方向に裏切られました。 上巻ではまだ、調査にとりかかって関係者に聴きとり調査 → 手術を見学 → 術死発生 → リスクマネジメント委員会を開こうと決定、までです。これから白鳥さん(仲村トオル)がやってきて、一気に盛り上がるのでしょうか。 桐生医師の完璧超人ぶりが、果たしてどこまでゆくのか。どこかでその完璧さに傷は入るのか。 今のところ全く先が読めなくって、続きを読むのが楽しみです。
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No.5768
(読書)
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2014年04月18日の読書
2014年04月18日(Fri)
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本日の初読図書: 「傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?(SSまとめサイト)」前後編、後日談 http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/archives/1838436.html
傭兵ギルドに変わった依頼が出されていた。 「死ぬだけの簡単なお仕事です」「給料は充分」「働き次第では一週間連続の休みあり」「教会の加護さえ受けていればそれで良い」と。 あまりの好待遇に飛びつこうとする傭兵だったが、ギルド長は渋い顔をした。なんでもこの依頼、あまりのキツさからすでに11人が途中で辞めており、もはや相手も辞められること前提で出しているのだという。 「俺が最初の長続きする人になるかと思うとワクワクするぜ……」 意気揚々と職場 ―― 王宮に向かった傭兵は、ひと通りの説明を受け室内に入った、その瞬間に死んでいた。扉の上部に身を潜めていた少女に、一瞬で首を落とされて。 彼の仕事は、文字通り殺されることだった。 この世界では、教会の加護を受けることで、金さえ払えば何度でも生き返ることができる。寿命や病気による死こそ避けられないが、怪我や毒による死亡はなくなる。そんなことが当たり前になっている。 ただこの加護には、まれに副作用が出た。加護を受けたことを後悔している人間が長期間死亡せずにいると、様々な形で弊害が出てくるのである。 傭兵を殺した少女 ―― 姫は、加護の副作用により『一日に一人、誰かを殺さないと理性が切れる』という状態になっているのだという。傭兵の仕事『死ぬだけ』とは、姫の理性を取り戻させるために、文字通り毎日殺されることだった。 ちなみに姫の方も加護を受けていて生き返りが可能なため、反撃して逆に殺してしまっても構わない。むしろそうしてくれれば、次に副作用が起きるのは一週間から10日後になるため、殺してくれる方がいっそ望ましい。だが理性を失った状態でも凄腕の姫と戦い勝ちを収められる人物は、残念ながらほとんどいないとのことだった。事実、傭兵は相手の姿を視認する間もなく瞬殺されている。 かくしてその日から、傭兵は毎日王宮へと通い、姫に殺される生活を送り始めた。だが……やがて彼は王宮を舞台にした騒動へと、巻き込まれてゆくこととなる。 そしてその事件は、傭兵自身が囚われていた、暗く重い過去へも大きく影響を及ぼしていって ――
2chで連載されていた長編SSです。全四部+後日談、ページとしては2Pで完結済。 ……ちょっと独特な書かれ方をするジャンルで、私もあまり馴染みがないためよく判らないのですが、基本的にキャラクター達などの名前は出てこないです。 主役は「傭兵」だし、その他のキャラも「メイド」とか「女騎士」とか「姫」とか「神官」といった表記で書かれていて、地名などの名称も一切なし。そういう設定をする労力を極力省いて、ストーリーだけを書くことに特化したジャンルのようです。 もっともこの作品は、そのジャンルの中では「地の文が多い。くどくて読みにくい」と評されているみたいでして。しかし小説として読むと、今度は台詞ばかりに思えてしまうあたりが微妙なところでしょうか。
内容としては、後半の傭兵の過去パートに入ってからが面白いです。 何度でも生き返ることができるという、要はロープレのシステムがまんま導入された特殊な世界観とタイトルからくるインパクトで読者を掴み、読み進めるにつれて意外な事実が明らかになっていく。そのターンポイントを受け入れられたなら、とても楽しめると思います。 特に最初は軽い憎まれ口を叩く悪友かと思っていた神官さんが、実はとんでもない奴だと判明した段階でまずびっくり。そして飄々とした偽悪的な傭兵さんの、その内面の捻れっぷりに唸らせられ……最後には姫達の「そうくるか!」な解決策が気持よく意表をついてくれました。 本当に最後となる後日談では、神官さんのデレっぷりがまたvv これはちゃんとした小説としても読んでみたいところですけれど、でもこの書き方による軽妙さがあるからこそ、かなりドロドロとした内容を気軽に読める部分もあるのかなあとも思ってみたり。
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No.5767
(読書)
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2014年04月17日の読書
2014年04月17日(Thr)
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本日の初読図書: 「アスクルキョウモ オソラクハ ヘイオンナヒビ(小説家になろう)」〜Ver2.18gp http://ncode.syosetu.com/n7579br/
資格取得が趣味で格闘オタクかつ古参ゲーマーなおっさんが、VRMMOのベータテスターとして参加。初期ポイントを幸運に極振りするというネタキャラを作成しつつ、リアルスキルの高さと発想の自由さで無双してゆくお話です。 リアルで三十代後半。ゲームアバターは本人を基本に五十代まで老けさせた、白髪でポニテのダンディーな浪人風老侍(服装は迷彩服)という、それだけでおっさんスキーとしては引き寄せられずにはいられない設定です。 しかも本人は普通人のように一人称で語っていながらも、そのリアルスキルの高さは異常なレベル。 通常ならゲーム内速度は四倍速が普通のところを、運営会社の関係者であるところから特別被験体として十六倍速でプレイしています。そのうえでログインしたままキャラアバターを動かしつつ、リアルででトイレ行ったり水分や糖分を補給するという、脳内でどんだけ並行処理やってんの!? というとんでもなさ。 さらにリアルの方はリアルの方で、少しずつ明らかにされていく情報により、下手するとゲーム内よりファンタジックな出来事が起きていることが判明したりとか。いろいろ意表を突かれるお話です。 時おり挟まる別視点も楽しくってvv 難点は誤字脱字が多いことと、ゲーム用語が多くってゲームをやらない私には意味がわからない部分も多々あるあたり。 現在何故か予告なく二ヶ月ほど更新が滞っているようですが、いずれ再開されることを切に願いたいところです。
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No.5765
(読書)
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2014年04月16日の読書
2014年04月16日(Wed)
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本日の初読図書: 大学院で生物学の助手を務める、畑寛子。彼女は休日に出勤した研究室で、昨夜も一緒に研究していた女学生が死んでいるのを発見した。何故かその死体は、寛子の白衣を着用していて……「白衣の意匠」 殺人事件の影響で元気をなくした寛子を、友人達がキャンプに誘ってくれた。表向きは恋人同士ということになっている、謎生物の同居人ギンちゃんも含めた六人で山奥のキャンプ場を訪れる。しかし夜になって焚き火を囲み酒を飲んでいる内に、なんだか雰囲気が悪くなっていき……「陰樹の森」 一見美少女に見える謎生物ムーちゃんと、サラリーマンの北西匠は同居している。対外的には恋人同士だが、その実質は単なる共生関係だ。二人がある朝いっしょに駅へ足を踏み入れると、そこでは満員電車で男が刺されて死んだ事件の渦中だった。そしてその被害者は、三週間ほど前にムーちゃんへ痴漢行為を働き、お仕置きを受けていた相手で……「酬い」 友人である国元が自室で殺されているのを、遊びに誘いに行った北西達が発見する。彼の枕元には何故か大量の現金が入った財布が置き去りにされていた。国元はマイレージサービスのポイント集めが趣味であり、コンビニでおにぎりひとつを買うのにもクレジットカードを使用する男だ。そんな彼がどうして、こんな大金を持っていたのか……「大地を歩む」 寛子が友人に誘われたレジャーで出会ったのは、理知的な青年スズキだった。そして道中のサービスエリアで休憩中に、なぜか友人の恋人が姿を消してしまう。しかしスズキは落ち着いていた。それは四年前、ギンちゃんと寛子が出会った時の物語……「お嬢さんをください事件」 ムーちゃんが旅行へ行こうと言い出した。なんでもお兄さんに誘われたらしい。三連休の初日は互いにパートナーと二人だけで楽しみ、二日目に待ち合わせようということになる。待ち合わせ場所に行ってみると、そこには前日泊まったペット可の宿で一緒だった、子豚連れの女性がいた。家出中だと言った彼女は、うまく行っていない夫との生活を愚痴り始めるのだが……「子豚を連れて」 旅先でギンちゃんとムーちゃんの兄妹を介して引き合わされた寛子と北西は、知り合いに会いたいから付き合ってくれとギンちゃんに言われるままついていった。訪れたのは老人ホーム。八十を超えているだろう老婆の落合富江は、脳溢血から認知症を患い、会話どころか他人の認識すらできていないようだ。そんな彼女に対し、ギンちゃんが取った行動は……「温かな手」
「BG、あるいは死せるカイニス」の石持さんの作品。 解説によれば、この「温かな手」と「〜カイニス」ともう一つ「人柱はミイラと出会う」が、この作者さんの裏ベスト3なのだとか。一般受けはしないけれど、その斬新さというか、この作者さんにしか書けないだろう特殊な世界観が面白いとのこと。確かに「人柱〜」も、あらすじをチェックした感じ、読んでみたいと思わせられました。 「〜カイニス」では、人間は全て女性として生まれてきて、そのうち一部の優秀な個体だけが男性へ性転換するという、風変わりな世界の中でのミステリーでした。そして今回は、二人登場する探偵役が、どちらも生物学的に「人間ではない」という展開です。 見た目は人間そっくりだけれど、それはあくまで擬態。彼らは人間の生命エネルギーを糧とする、謎の生物なのです。しかし吸血鬼などのように、一方的に人間を襲うのではありません。彼らにとっては、魂のきれいな健全な精神の持ち主の生命力こそが美味であるが故に、そういった人物を選んで『宿主』としています。そしてパートナーに選ばれた相手の方はというと、この飽食の時代に摂取した余剰カロリーをエネルギーとして吸い取ってもらえる。すなわち運動も食事制限もすることなく、健康とスリムな体型を維持することができるというメリットがある。いわば双方に利益のある共存関係を営むことができるという訳ですね。 ……たとえそうだとしても、やろうとすれば命を奪うまで生命力を吸うことができる謎の生物と、同じ屋根の下で仲良く暮らすなど非常に難しそうではあるのですが、それをあっけらかんと受け入れてしまえるあたりが、畑寛子さんと北西匠くんの「きれいな魂の持ち主」たる所以と言ったところでしょうか。
私は最初にあらすじ紹介を読んだ時、「生命エネルギーを糧にする謎の生命体の兄妹」と言う文章に、てっきり彼らは実体を持っていなくっって、それぞれのパートナーの肉体に取り憑いており、宿主の人間が二人で組んで事件に関わりつつ、謎生物な兄妹は精神面で彼らをサポートしているのだとばかり思っていました。 ところが実際のお話は短編7つのうち3つずつを、表向き恋人同士として同居している寛子&ギンちゃん、北西&ムーちゃんのコンビが担当し、最後の話でだけ、両方のコンビが顔を合わせるという話運びでした。 ギンちゃんとムーちゃんの二人は思っていた以上に人間らしく、それだけにここぞというところで見せる非人間的な反応が際立ってくる感じです。 なにしろ基本的に謎解きの動機が「パートナーに悪影響があると、生命エネルギーの味が落ちる」ですしね。
ギンちゃんの、穏やかな好青年の顔に隠された冷淡さと、さらにその奥の奥にある彼らなりの『情』。 ムーちゃんの愛らしい少女の姿とは裏腹な豪胆さと、実はけっこういきあたりばったりないい加減さ。
ラストの展開は、なかなか意外でした。確かに最終的にはああいう手段を取らざるをえないのは判っているのですけれど、それでもたいていの作品では、いつか来るその時を思いつつも、それでもやがて失うこの時間を大切に今を過ごそう、的な終わり方をすると思うんですよ。この設定であれば、まだまだ数冊続編を引っ張ることも可能だったと思いますし。 それをあえて1冊で書ききったところに、この作品の味があると思います。 人間ではない兄妹が、それでも互いのパートナーの未来を、精一杯の誠意で思いやってとった選択。
少なくとも寛子さんと北西くんは、お互いの秘密を包み隠さず話し合える貴重な友人を得ることができた訳です。その先がどうなっていくかは、読者の解釈次第でしょうが……
個々のお話については、割とシンプルです。同じ人物が短期間に殺人事件に巻き込まれすぎという点はありつつも、それでショックを受けて一年近くも精神的に引きずりつつ、パートナーに乱れる感情=余剰エネルギーを吸い取ってもらうことで心のケアをされている点に、キャラクターの人間らしさを感じました。 そういう点では、殺人の絡まない「お嬢さんをください事件」が、一番気楽に読める話でしたかね。 話運びや意外な犯人という点では「酬い」が面白かったかな。「陰樹の森で」はちょっと動機に無理があるなあと思いましたが、ラストの気が利いていたので、これはこれで。
ミステリーものにファンタジーが絡むのはずるいと思う人には向かないかもしれませんけれど、謎解きそのものは安楽椅子ものに近い筋の通ったロジカルな面を主体に置いたものですし、一編一編がコンパクトにまとまっているので、さらっと読めるという点ではオススメだと思いました。
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No.5761
(読書)
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2014年04月14日の読書
2014年04月14日(Mon)
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本日の初読図書: あらすじは以前WEB版を読んだ時に紹介しているので省略。 「小説家になろう」から書籍化された、ロード・ムービー風味活劇グルメ・エピック・ファンタジーの1巻目。なろうの方では、現在7月完結を予定して最終章を連載されています。
やあ、この話は何度読み返しても面白いですね。と言うか、何度でも読み返したくなります。そして読み返すたびに、新たな発見があるのですよ。 「ああ、この人がこんな行動を取っていたのは、20年前にアレがあったからか!」とか「こ、この第二部でさり気な〜く登場している名無しの騎士×2人は、もしかして後の7章目で登場する彼らなのか!?」といった、壮大な伏線に気がつくこの楽しさときたらvv
あ、ちなみにここで言う第二部とは、WEB版の第一章のことです。WEB版の序章が第一部となっていて、1巻目はその二部仕立て。「約束の剣」までが収録されています。 ……カーズの出番は次の巻からですな。ふふふふふ。
改変は(おそらく)少ないですが、書き足しはかなりありました。 書籍版では文字通り一章(WEB版の一話)につき一回食事シーンが入っていて、各章サブタイトルにわざわざ料理名がついているのです。これがまた美味しそうなんだ(笑) 薬師のザリアが作ってくれた「シャリコネの根のスープ」は百合根っぽいし、小さな村でご馳走された「ゆでたてのギー」はトウモロコシに似た感じ? 架空の食材であるのに、「こういう感じだろうなあ」とイメージしやすく、調理方法も納得のいくもので、味が想像できるところが素晴らしいです。そしてやり過ぎた料理番組のように気取った解説ではなく、ただひたすら「うまい」と思っているらしいバルト達の素朴な食べっぷりがまた良い。
もっとも目につく改変といえば、全て字下げで表現されていたバルトの台詞が、カギ括弧でくくられた点でしょうか。とはいえ独白や心内語的なものは、頭にダッシュ( ―― )が付けられているだけなので、全体的に見て増えたカギ括弧はそう多くありませんが。 独特の雰囲気がある書かれ方だったのが、ある意味ありきたりに近くなった感はあるものの、それでもむしろこちらの方が、私は読みやすいと感じました。
そして書籍化で一番気になっていた、挿絵の件ですが……うむう。 表紙は良かったんですよ。最初はちょっと「ん?」と思いましたが、よくよく画像を拡大して見ると、バルトの横顔にはなかなか味があって、良い感じに渋格好いいお爺ちゃんになっています。 ですが中のイラストは……正直、事前にこの絵を見ていたら購入したかどうかは微妙なラインでした。なんというか、うん……それこそ翻訳もののハードカバー児童文学の絵っぽいというか。人物以外はいいんですよ。むしろこれなら、すっぱり人物は排してこちらのイメージに任せて欲しかった……ッ なまじっかWEB版のイラストがクォリティ高いだけに、この点だけは非常に残念だったのでした。 でも二巻目も買うけどね! ああ、WEB版の完結が待ち遠しいで〜す〜〜<完結してからまとめ読みすることにしたらしい
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No.5749
(読書)
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2014年04月12日の読書
2014年04月12日(Sat)
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本日の初読図書: 大正時代の帝都東京には、まだまだ不思議が色濃く残っている。 帝都大学の助教授 紳堂麗児は、それら魔道について造詣が深く、様々な方面から相談を持ち込まれることが多かった。本人はあくまで趣味としてそれらを扱い、本業とも副業とも思ってはいないが、結果的に探偵まがいのことをする場合もままある。 そんな彼の助手を務めるのは十一、二歳の少年に見える、篠崎アキヲだ。清潔な白いシャツにサスペンダーで吊ったハーフパンツ、大きめのキャスケット帽がトレードマークの闊達な子供である。 二人は時に魔を利用する人間の業を、あるいは悲しい定めを持つ魔道の存在に触れる。 魔道は人道。 たとえ不可思議な存在があったとしても、それに関わるのはあくまで人間の心なのだと、紳堂は繰り返す。 これはそんな不可思議な出来事が、まだ実際に存在していた時代の事件を、アキヲ助手が書き留めた手記である……
ノリとしては、明智小五郎と小林少年のオカルト版といったところでしょうか。 オカルトに見せかけた人間の仕業を解明する! というパターンではなく、本気で超常的なあやかしが登場してきます。 そして助手のアキヲ君にもちょっとした秘密があったりするのですが、まあネタバレは避けましょう。とは言え一話目で早々にそのあたりは語られるんですけどね(笑)
最初に読み始めた時には、紳堂先生のあまりに気障な美形っぷりと完璧超人ぶりにいささか引いていたのですが、一話目のラストらへんで「……あれ?」となりまして。続く話で実はけっこうおちゃめさんだったり、女性にだらしなかったり、助手をからかって遊んでみたり、そのくせその助手が可愛くて可愛くて仕方がなくって、危機の際には飛んで行ったりするところとかに人間らしさを感じて、面白くなってきました。 やっぱりねえ、完全無欠のヒーロー、しかも超絶美形には、どこか近づきがたいものを感じてしまうのですよ(苦笑) 紳堂先生が何故にあんなに色々なことができるのかとか、まだまだ謎は多いですが……これが解明される日は来るのかな? なんだかこの人は『こういう人』で済まされてしまうような気がしなくもなく。
あ、ちなみに作者名が横文字ですが、中の人は生粋の日本人だそうです。
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No.5748
(読書)
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2014年04月11日の読書
2014年04月11日(Fri)
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本日の初読図書: 母からお使いを頼まれた隼人と共に、二葉はデパートのバレンタイン・フェアに足を踏み入れた。様々な有名店のブースが立ち並び、女性たちがところ狭しと催事場を埋め尽くしている。整理券をもらって列に並んでいた二人だったが、後ろから誰かが押したのか将棋倒しが起きる。そしてその騒ぎに紛れて、会場のそこここで店員を装って整理券や現金を騙し取る詐欺が発生し、とある店舗からは一粒二千円もするチョコレートが盗まれていた。目の前で行われた犯罪に、隼人は絶対犯人を捕まえてやると意気込みを見せて……「レディバード」 推理小説研究会の先輩 柏原から、二葉と山田は相談を受けた。バイト先の喫茶店の店長がとても優しくて、もしかしたら好意を持たれているのかもしれない。客としてやってきて、それとなく様子を見て欲しいというのだ。だが店長を観察してみるに、彼が優しいのは柏原に対してのみではないようだ。いささか度を過ぎたように思えるその『優しさ』には、どこか違和感を感じさせられて……「優しい人」 就職活動中の先輩レムさんが、なんだか落ち込んでいた。とある企業の一次審査中に、一緒に受けた相手から意地悪をされたというのだ。エントリーシートを隠されるという、ある意味、小学生レベルのくだらない意地悪。だがそれをやったと思しき人物は、レムと共にその企業の内定を受けていた。本当にその相手がやったのか、何故そんなことをやられたのかも判らないまま、一緒に働くのは気が重いのだ、と。その話を聞いた隼人は、俄然興味を覚えたらしく……「差別特別」 推研のメンバーと隼人とで、バーベキューをすることになった。有料でバーベキューを許可されている河原には、他にも多くのグループがやってきては、それぞれに楽しんでいる。二葉たちもさっそく始めたのだが、気が付くと人数分あったはずの肉を刺した串が、一本足りなくなっていた。首を傾げる二葉の耳に、どこからか囁きが届く……「ないだけじゃない」 山田が見つけてきたラーメンの美味しい店。マンションの一階に店舗を構えるその店の前には、共用の掲示板があった。最近そこに奇妙なものが貼られているという。どこか構図がずれたような、女の子の写真。誰かによって剥がされても、同じ女の子の微妙に違う写真がまた貼られる。付いているメモには「落し物」や「気をつけて」といったメッセージ。なんとなく嫌がらせめいたそれに、ラーメン店の店主は不審感を覚えているらしい。推研の面々は犯人を見付けてみようと、張り込みを始めるのだが……「秋の肖像」
日常の謎を扱った短編集。「先生と僕」の続編です。 どうやら「二葉と隼人の事件簿」というシリーズタイトルがついたようで、ってことは、さらなる続編もありなんでしょうか?? 今回の巻は、全体を通じて「正しいとは何か」「法を犯していれば、必ず悪なのか」といったあたりに重点が置かれていたように思います。 遊び心からだけれど、美学とロマンを持つ窃盗。生活の為に経歴を偽証する男。新入社員に条件をつける企業の是非といった事柄を目にして、二葉さんは自分の価値観をグラグラと揺すぶられていく。 ……けれど最後に彼が選んだ言葉は、やっぱり彼らしくって。 隼人君や推研の面々からも「やっぱり双葉さんは、絶妙なワトソンだよねえ」と評されているあたり、一見平凡に見える、でも探偵に取っては唯一無二な相方が好きな私には嬉しかったりとか。 そして後書きによると、今回はまだ単行本になっていない作品のキャラクターがクロスオーバー出演しているそうで。それってやっぱり、かのてんとう虫さんこと「レディバード」なのかなあと、今後の刊行を楽しみにしてみたり♪
ところで二葉さん、第一話目(2月)の段階で大学一年生の十八歳ということは、四話目(夏休み)でも、多く見積もって十九歳のはずですよね? ……いや彼がバーベキューでお酒呑んだという描写は直接はないんですけど、高校生(子供)の飲酒を大人目線で「あーあ」と見ている雰囲気がしたので、ちょっと違和感を覚えたりとか。いくら大学生だからって、あなたもまだ立派な未成年でっせ〜〜(苦笑)
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No.5747
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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