よしなしことを、日々徒然に……



 2014年01月25日の読書
2014年01月25日(Sat) 
本日の初読図書:
4591001105少年探偵江戸川乱歩全集 〈1〉怪人二十面相
江戸川 乱歩
ポプラ社 1964-08-05

by G-Tools
その頃、日本国中で怪人二十面相のことが噂になっていた。
毎日のように新聞記事を賑わせている、風変わりな盗賊。変装がとびきり上手で、二十もの違った顔を持つと言われる所から、二十面相とのあだ名がついている。
現金には興味を持たず、もっぱら宝石や美術品といった美しくて珍しくて非常に高価なものばかりを盗み、人を傷つけたり殺したりするような、残酷なふるまいは一度もしたことがない。
とは言え相手は盗賊。追い詰められればなにをするか判らないし、ましてや貴重な宝物を持っている富豪達にとっては恐るべき存在だ。
またこの二十面相には妙な癖があった。盗みに入る前に必ず、その日時を記した予告状を送るのである。なんとも大胆不敵、傍若無人な怪盗だった。
ある日のこと、麻布に住む実業界の大立者、羽柴壮太郎の屋敷に二十面相の予告状が届く。羽柴家の家宝である、かつてロマノフ王朝の宝冠を飾ったという大粒の金剛石六個をちょうだいに参上するというのだ。
折りしも羽柴家では、十年前に家出した長男 壮一が南洋ボルネオ島で事業の成功をおさめ、戻ってくるという慶事を控えていた。両親も弟妹も大喜びでそれを迎えようとしている矢先の予告状。立派な青年紳士となって戻ってきた壮一は、予告の日、父親とともにダイヤモンドを収めた金庫の前で徹夜の見張り番をすることとなる。他にも使用人や警察の人間が厳重に警戒をしていた。
しかしそれでもダイヤはまんまと盗まれてしまった。しかも逃走途中に傷を追った二十面相は、その損害を賠償してもらうと称して、まだ小学生の次男 壮二を誘拐し、彼と引き換えに羽柴氏のコレクションである国宝級の観世音像を要求してきたのである。
子供の命には代えられないが、それでもダイヤばかりか仏像まで奪われてしまうとは……と歯噛みした羽柴氏は、名探偵と名高い明智小五郎氏に相談を持ちかけることにする。専門家であれば、なにか自分達では想像もつかない名案があるかもしれないからと。
しかし連絡をとってみると、明智小五郎は現在、別件で外国に行っているとの事だった。代わりに助手の小林を送るからと告げて電話は切れる。そうして羽柴家へやってきたのは、まだ十二三ほどと見える小林芳雄少年で……

ポプラ社から出ている「少年探偵」シリーズの1巻目です。
栞子さんの大プッシュに負けて借りてきてしまいました(苦笑)
裏表紙の小林少年が、予想以上にかっこ良くて驚きました。うんいや、こんなシーン、本編にはないんですけどね。むしろトランシーバーなんてない時代だから、話の中では伝書鳩使ってたりするんですが。

お話は、現在の大人の目で見ると突っ込みどころがいっぱいです。
でも確かにこれは面白い。読んだ子供たちがワクワクと胸を躍らせる気持ちが判りますね! くそう、ちゃんとスれてない子供の時分に読んでおけばよかった(><) うちの学校の図書室にはなかったんだよ!

私はこのシリーズに関する予備知識はほぼないので、てっきり複数の巻で二十面相と明智探偵+少年探偵団の丁々発止が繰り返されると思っていたのですけれど……一巻目で二十面相、逮捕されちゃってますね。そのうち脱獄とかするのでしょうか?
怪盗として一定の美学を持った二十面相と明智探偵との会談は、読んでいて胸が熱くなりましたな……vv
小林少年もけして明智探偵の使いっ走りではなく、彼が不在の折りには立派に代理を務める一人前の助手だというのが素晴らしい。 ……しかしあの時代(正確にはどの時代なんだろう)、子供が普通にピストル持ってても大丈夫だったんだろうか(悩)

そしてこの1巻目では、記念すべき少年探偵団結成シーンもありました。
物語の最初では、助手は小林少年ただ一人なのです(……ってことは小林少年、電話応対して自分で「先生におとらぬ腕ききの助手で、じゅうぶんご信頼なすっていいと思います」って売り込んでたのか/笑)。
ほとんど押し掛けの小学生集団は、しかしラストでしっかり活躍してくれて、そりゃあ読んだ子供達は自分がその一員だったら……って絶対夢想しますよね。

あと、おいおいそれはちょっと反則じゃないかい(苦笑)な赤井寅三さんは、今後も再登場なさるのでしょうか。あんまり何度も使うと本当に反則になる人ではありますけれど、一回で使い捨ててしまうには惜しいキャラクターでもあるんですよね。
気になる所ではありますが、しかし全巻読破するのは、さすがに冊数が多いからなあ……
No.5516 (読書)


 2014年01月24日の読書
2014年01月24日(Fri) 
本日の初読図書:
4063879437ビブリア古書堂の事件手帖(3) (アフタヌーンKC)
交田 稜 三上 延
講談社 2014-01-23

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ビブリア古書堂〜のマンガ版、ついに太宰治の「晩年」編の完結です。
前巻ラストでレプリカを店頭に飾っていましたが、そこから始まる大庭葉蔵VS栞子(&大輔)との丁々発止、事件が終わった後に大輔が気がつき栞子さんへと突きつける謎解き、そして二人のすれ違いと仲直りまでが、原作に忠実な流れで一気に語られています。
作画の交田稜さんは、エピソードの取捨選択もさることながら、見開きの使い方が実に良いですね。
ここぞと言うところに挿入される見開き場面によって、ストーリーがとても印象深くなっています。
さらに回想シーンや、心内語などを表現する演出的な描き方も面白くって。あと小物類など細かい部分の描き込みもすごい。
今回一番印象に残ったのは、大輔さんが金庫から本物の「晩年」を取り出すときの演出です。書き下ろしで5ページにわたって語られる、「アンカット初版 晩年」を巡ってきた「物語」。「けして美しいものとは限らない」その「物語」を挟むことで、栞子さんが古本に対して抱く執着とも言えるこだわり、その根底たる「人の手を渡った古い本には、中身だけでなく本そのものにも物語がある」のだという事実をありありと感じさせてくれるのですよ。
ドラマではばっさりカットされていた、大輔と男爵の関係や二人の対比もうまく表現されていたし、いやあ、見事でした!
メディアミックスとしては、◎を付けたいと思います。

……花丸ではない理由は、何度も言ってますが、栞子さんの胸が(苦)
顔がアップの時はむしろ好みのキャラデザインなんですが、どうしてもどうしても、読んでいてあの胸が視界に入るたびに、気持ちが冷めて没入していたストーリーから引き戻されてしまうのです _| ̄|○
栞子さんはあくまで『隠れ』巨乳であって、爆裂乳じゃないんだ……いくら青年誌掲載だからって、強調するにも限度があるだろうよ。他の女性キャラのスタイルはむしろ控えめなぐらいなのに、なんで栞子さんだけあんな……(しくしくしく)

そしてこの巻でコミカライズは終了だとばかり思っていたら、なんと「2014年夏・最終章開幕」の予告ページが!
最終章ってったらやっぱりあれですよね、江戸川乱歩編!
開幕と言うことは、夏から雑誌で連載開始と言うことなのかな(わっくわっく)
それに乱歩編を語るためには、まず栞子さんと母親の確執にも触れないとですよね。だったら事前にUTOPIAも入るのかも?? とか考えるともう、期待が止まりませんvv

……ちなみに先日、うっかり図書館で乱歩の「少年探偵団」を借りてきてしまった私がいます(苦笑)
ええ、もちろん、この間原作の4巻を読み返したのが原因でっさ♪

ドラマが正直微妙な出来だっただけに、こちらのメディアミックスは面白くて、買って悔いなしです。
さて……マンガ版はもう一種類別の出版社から出てるんだが、そちらにも手を出そうか否か……(悩)
No.5513 (読書)


 2014年01月23日の読書
2014年01月23日(Thr) 
本日の初読図書:
4041104513絹の家 シャーロック・ホームズ
アンソニー・ホロヴィッツ 駒月 雅子
角川書店 2013-04-27

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今までこの物語が公表されなかったのは、その内容がホームズの名声を傷つけるおそれがあるからだった。そしてそれ以上に、活字にするにはあまりにおぞましく、身の毛のよだつような事柄が含まれているからだった。
社会に混乱を引き起こすことを恐れたワトソンは、書き上げた原稿を厳重に封印し、百年経ったら開封するようにとの指示を添えて、チャリング・クロスのコックス銀行へと預けることにした。百年後の読者であれば、今の時代よりも醜聞や堕落に慣れているだろうと、そう見込んで……
その事件は、一八九〇年も終わろうとしている寒い冬のある日、一人の美術商エドマンド・カーステアーズがベイカー街を訪れたことから始まった。彼は自宅の周囲を怪しい男がうろついていると訴える。おそらくは数年前にアメリカで壊滅させられた、ギャング団の生き残りであろうと言うのだ。彼はその壊滅に一枚噛んでいたため、恨みから命を狙われているのだと主張した。
ホームズは事情を聞いて、害はないだろうと一度はカーステアーズを帰した。しかしその夜、彼の家に賊が入り、金と宝石を奪われる事件が起こる。
捜査に手を付けることとなったホームズは、ベイカー街不正規隊と呼ぶ浮浪児集団に声をかけ、盗まれた宝石と謎の男の行方を探させた。ところが謎の男は、場末のホテルで殺害されているのが見つかる。さらにはそのホテルを見張っていたベイカー街不正規隊の新入りロスとその姉が、意味ありげな言葉を残して行方をくらましてしまった。
謎の男の正体は本当にギャングの生き残りなのか? ロスは誰かを強請ろうとしていたようだったが、いったい誰をどんな理由で? ロスの姉が口走った“ハウス・オブ・シルク”とは一体?
そして手掛かりを追って阿片窟へと一人潜入したホームズを、かつてない苦難が待ち受ける ―― !

昨年ホームズ物のドキュメンタリーが集中して放送された際、インタビューされている人達の中に何度も「絹の家 著者」という人が出てきておりまして。いったいどんな本なのかなーと調べてみたところ、「コナン・ドイル財団から公式認定された、61番目のホームズ事件」とのあおりが。つまり新作の本格パスティーシュしかも長編ってことですよね? おまけに最寄り図書館に入ってるじゃないですか! もちろん速攻で予約しましたとも! それがようやく借りられましたvv
でもって。
実際に読んでみた感じ、翻訳者の力量もあるのでしょうが、文章の雰囲気はまさに原典を読んでいると錯覚しそうな見事さでした。むしろ本家ではいささか冗長になりがちな長編を、飽きさせない構成でしっかりまとめています。読んでいて浮かぶイメージは、完全にジェレミー・ホームズvv
導入部はお約束通り、ホームズがワトソンさんの近況を推理するというじゃれあいやりとりを挟んで、依頼人の登場。そしてベイカー街不正規隊を大きな軸に、レストレイド警部やハドソン夫人、マイクロフト兄といったおなじみのキャラクターに加えて、「入院患者」での依頼人だったお医者さんとか、挙げ句の果てには名前を言えないあの人(笑)までが盛り沢山のご活躍。
もちろん随所にファンならニヤリとできるネタもちりばめられていて、否応なく物語に引き込まれてゆきます。 まあ、名前を言えないあの人については、出る意味あったのか? という部分もありはしましたが(苦笑)
途中ホームズさんがかつてないピンチに陥る下りに至っては、読んでいて辛くて辛くてもう……( T _ T )
辛いと言えば、序章とあとがきも切ないです。もちろんどちらもワトソン博士が書いていらっしゃる体裁なんですが、これが最晩年に過去を振り返って、この作品が最後の執筆だと覚悟して筆をとっているのですよ。人生ここに至るまでには、あんなこともあった、こんなこともあったと回顧するその内容が切なすぎる ・゜・(ノД`)・゜・
っていうか、このあとがき、最後にペンを置いてからも数行続いてるんですが……これってやっぱりホームズさんがお迎えに……?(涙)

事件については、やはり原典の長編に多い二重構造的な部分がありました。過去にアメリカで起きたギャング団壊滅事件に端を発する復讐劇と、現在のロンドンで起きた堕落と醜聞に満ちた忌まわしい事件とが、実に複雑に絡み合っています。
その中でホームズさんは濡れ衣を着せられ、逮捕裁判投獄の憂き目にあい、ワトソンさんはワトソンさんで、様々な試練に巡りあう訳で。
……ワトソンさんは、名前を言えないあの人のことと……そしておそらくメアリの病状についても、最大の親友であるホームズにすら言うことができないまま、晩年まで一人胸の内に秘め続けていたのでしょう。そう思うと、やっぱり彼の一個人としての、人間としての『剛さ』には計り知れないものがあるよなあとしみじみしてみたり。

あ、ちなみに『堕落と醜聞に満ちた忌まわしい事件』については、あくまで十九世紀のヨーロッパ基準でした(苦笑)
いやうん、序章でうすうす予測はできてたんですけどね!
途中、あんまりワトソンさんが深刻だったから、どこまで陰惨で猟奇的な展開に行くのかと、ちょっとドキドキしちゃいました。 いやうん、充分忌まわしく痛ましい話ではあるんですけどね。でもほら、昨今はそういうジャンルも流行りだから……(苦笑)
それだけに、事件が深刻だなんだと深刻に大騒ぎする周囲にちょっぴり違和感を感じる部分もありました。終わり方が少々尻切れトンボっぽいのは、むしろそれこそドイルらしいとも思うんですが。

……ただ正直を言うと、良くできた二次創作であるが故に、これは読む人を選ぶと思います。
私はあの二人がいつまでもロンドンで事件を追っている、そして私達の知らない事件を解決し続けていると思っていたい人間です。
たとえそれが人間の寿命としてあり得ないのだとしても、ホームズさんの没年は「今も生きている」説に一票を入れたいファンなのです。
それだけにこの本は、序章から切ない展開の一冊でした。
これから読もうという方には、そのあたりをお気をつけ下さいと、一言ご忠告申し上げる次第です。
No.5507 (読書)


 2014年01月21日の読書
2014年01月21日(Tue) 
本日の初読図書:
4265951384星からきた探偵 (冒険ファンタジー名作選 18)
ハル クレメント 山田 卓司
岩崎書店 2004-10-15

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彼らにとってもっとも忌むべき犯罪を行ったホシを追って、異星人の警官デカは宇宙船を駆っていた。逃げるホシの船はやがて前方に現れた惑星へと突入する。それを追ったデカもまた、墜落に等しい状態でその星 ―― 地球へと到達した。落下の衝撃で宇宙船は壊れてしまい、デカの宿主であった生き物もまた死んでしまう。デカは悲しみにくれるが、しかしこのままでいるわけには行かなかった。おそらく同じように宿主を失ったホシがこの惑星の生き物に迷惑をかけ始める前に、なんとか退治しなければならないからだ。
宿主 ―― そう、デカとホシは、他の生き物の身体に寄生しなければ生きていけない、アミーバー状の生き物であったのだ。寄生とはいっても、一方的に取り付いて栄養を奪い取るような関係ではない。彼らの星では宿主になる生き物の合意の得た上で内部に入らせてもらい、宿主の怪我や病などを治すことで互いに利益を得ている、いわば共生関係を構築しているのだ。しかしホシは宿主の身体を守ろうとせず、故意にその生き物を殺してしまった。それは彼らの種族にとって最大の犯罪なのである。
海に落ちたデカはとりあえずサメの内部に入り込むと、もっとも近くにある島へとたどり着いた。そこで海水浴に興じていた二本足の生き物へと入り込む。どうやらこの星でもかなりの知性がある生き物らしいと踏んだデカは、その相手の協力を得てホシを探そうと考えた。
しかしそこで計算違いが起こる。彼が乗り移ったその生き物 ―― ボブという少年は、その翌日には飛行機を乗り継ぎ、遠く離れたアメリカへと移動してしまったのだ。彼はたまたま夏休みのあいだ実家へ戻っていた、アメリカ本土の中学校に通う寄宿生だったのだ。
ボブの中でこの星の言語や習慣を学びながらも、デカは焦っていた。こうしている間にも、ホシはこの広い惑星のどこかへと行方をくらましてしまうかもしれない。一刻でも早くあの南海の孤島へ戻り、ホシの行方を捜さなければならないのだが、しかしデカのような宇宙人の存在すら知らない少年に対し、どうやって自分の存在を知らせればいいのか。思案を巡らせたデカが取った方法は……

小学生の頃に図書室で何度も読み返したお話。
かの映画ヒドゥンの元ネタとなった古典SF小説を、児童向けに翻訳したジュブナイル版です。
このサイトを開設したての頃だったかな? どうしても読み返したくなったのですが、もよりの図書館には置いていなくって、遠くの図書館にまでわざわざ探しに行ったこともありました。
先日ヒドゥンを見た関係でまた読みたくなり、ふと思いついて最寄り図書館の蔵書を検索してみたら、2004年発行の新装版が!!
……という訳で、一応装丁が違うので、初読カテゴリに入れてみましたvv
やー、遠い記憶の中にある、立ち上がったアメーバーがシャー芯を抱え込んで字を書いている絵とかも可愛かったですが、こちらの絵はこちらの絵で、またなかなかいい雰囲気です。
主役の宇宙人(そう、語り手は宇宙人の方なんです)が「デカ」、追われている犯罪宇宙人がホシという翻訳は、なかなかの名訳だと思います。大人向けの翻訳「20億の針」で使われている「捕り手」という名称は、確かにちゃんとした言葉ではあるのですが、今ひとつ遊び心が足りないと思うのですよ。

物語はかなりざっくりダイジェスト化されていて、デカとホシが地球に落ちる場面、デカがボブに入り込む場面、ボブとデカの交流でほぼ半分が占められています。
特にデカが何ヶ月も掛けて言葉や習慣を覚えた上で、四苦八苦して宿主であるボブに自分の存在を判ってもらおうとするくだりは、この話の中でも屈指の読みどころでしょう。

原作「20億の針」の方では、その後ボブとデカが島に戻ってから、いかにしてホシが誰の中に潜んでいるのかを突き詰めていくのかという、ミステリ的な物語をロジカルに語っていたり、あるいはデカの存在によって自分の負傷に無頓着になったボブをデカがたしなめたりと、かなり内容が盛り沢山……だったと思います<記憶が遠い
しかし子供向けにはこれぐらいシンプルな方が中だるみもないし、解りやすくていいと思います。
読書に慣れた大人なら、一時間とかからずに読了できるだろう短さに、ワクワクできる要素がぎゅっと詰まっています。

宇宙からやってきて、人間に寄生するエイリアン。
しかしその人格はとても知性的かつ理知的で、至らないところのある子供を辛抱強く教え諭していける、『頼れる大人』なのです。これが数十年前に書かれたというのですから、なんて斬新なのでしょう。
ネットで調べてみると、この二人の関係は、かの「ウルトラマン」にも多大な影響を与えたのでは……とあります。なるほど確かに、「宇宙からやってきて、人間に寄生して、人類を助けてくれる宇宙人」です。
そう考えるとますます感慨深いなあ。

大人で理知的なデカが、ときどきやらかすポカがまた微笑ましかったりvv
No.5503 (読書)


 2014年01月20日の読書
2014年01月20日(Mon) 
本日の初読図書:
「モンスター娘ハーレムを作ろう!(小説家になろう)」〜授業、今日は、連携です
 http://ncode.syosetu.com/n2754bv/

恒例異世界トリップもの。
上空に出現したらたまたまワイバーンの上へ落ちてしまい、成行きでなつかれてしまった流れでテイムを学べる魔法学校へ入学。目指すはテイムした魔獣(♀)たちを進化させて亜人ハーレムを! 的なお話です。主役がけっこうしれっと外道なので、読む人を選ぶかも。
No.5499 (読書)


 2014年01月18日の読書
2014年01月18日(Sat) 
本日の初読図書:
4048916149絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫)
峰守 ひろかず
アスキーメディアワークス 2013-04-25

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今年東勢大学に入学したばかりの新入生 湯ノ山礼音(ゆのやまあやね)は、昔から困った体質に悩まされていた。なんの前触れもなく強い耳鳴りに襲われ、ひどい時には立っていることもできなくなるのだ。病院でも原因不明だと診断され、心因性のものでもないと匙を投げられた。ただなぜか合気道をやっている間だけは耳鳴りが起きないため、彼女はいつしか男勝りのサバサバした女性になっていた。
これではいかん、大学にも入って一人暮らしを始めたことだし、夢のキャンパスライフを! と意気込む礼音だったが、酒を飲めば確実に耳鳴りが起きてしまうこともあり、なかなかうまくいかない。
と、そんな礼音にとある准教授が耳寄りなことを教えてくれた。
この大学にはオカルトや妖怪にとても詳しく、科学では説明できないような事柄について、相談に乗ってくれる生徒がいるのだという。もしも興味があるのなら訪ねてみればいいと言われた彼女は、翌日さっそくその相手のもとへと訪れた。
文学部四号館四号階四十四資料室。フロアまるごと膨大な古書に埋められたそこにいたのは、顔立ちこそ端正なものの、白いワイシャツに黒いネクタイ、黒いスラックスの上から黒い羽織を着用するという珍妙な恰好をした、ボサボサ頭のとっつきにくい青年だった。名は絶対城阿頼耶(ぜったいじょうあらや)。持ち込まれる怪奇現象を解決しては、金銭を稼いでいる。その性格はとにかく変人の一言につきた。滅多に表情を動かすこともなく、妖怪のことを説明する時以外は人を人とも思わぬほどにそっけない。
だが絶対城はお守りひとつで見事に礼音の耳鳴りを止めてくれた。その効能だけは確かにあらたかで、礼音は素直に感謝の念を抱く。そんな彼女へと、絶対城は代価を要求してきた。いわくこれまで手伝ってくれていた友人 杵松明人(きねまつあきと)が最近忙しいから、持ち込まれる怪奇現象を解決するのに力を貸せと言うのだ。
ところがその「解決方法」というのが、とんだペテンに満ち溢れたもので。
呆れながらも「お守り」には代えられず、礼音もまた詐欺まがいの片棒を担ぐことになるのだが……しかし様々な事件を共にするうちに、礼音はじょじょに絶対城の人となりと、何故そんな相談を引き受けているのかを知ってゆくこととなり……

タイトルと表紙イラストに惹かれて購入。
系統としては、京極堂と心霊探偵八雲を足して二で割ってライトノベルを掛けたような感じでしょうか(笑)
大学で資料室のヌシと化している謎の先輩(変人)が、持ち込まれる怪しい事件を解決していくパターンです。ただしそのほとんどが、トリックを使って依頼人を煙に巻いているだけの、いわばインチキ。
もっとも語るウンチクや妖怪への対処方法、渡す御札などは、ちゃんと古式ゆかしい作法にのっとっています。彼が最も忌むのは、いい加減な作り話によって、古来から伝わる由緒正しき妖怪の伝説をねじ曲げてしまうこと。故に自分にも他人にも、適当は許しません。
黒い羽織は和の喪装、黒いネクタイは洋の喪装。その両方を身につけることで、絶対城先輩は歴史の闇に「妖怪」として葬られてしまった、あらゆる「弱者」への慶弔の念を表しているのです。
さらに「真実」を「明らか」にすることで、失うものを持つ人達を、妖怪という不思議を取り入れることで救ってしまう、そのさりげない優しさがまたvv 本人はあくまで「妖怪学を世間に知らしめつつ、報酬をせしめるため」と言い張ってますけどvv

ああそれにしても、最初は妖怪など存在しなくって、すべてを合理的に解決しつつ『謎について大衆を満足させるための社会的装置』として妖怪を利用するミステリーだと思っていたら、どうしてどうして。最終章「ぬらりひょん」でひっくり返されました。いやうん、確かに礼音ちゃんの耳鳴りとそれを封じるためのお守りの謎が解けてないなあ、とは思っていたんですが。耳鳴りについてはなんとなく予測がついていたものの、ぬらりひょんの正体でまさかああくるとは! 第一章で登場していた「根暗出垂」がよもやそう読むものだとは!!
フィクションであることは重々承知ですけれど、斬新なその発想に脱帽しました。おもしろかったです!
……あとラストに触れられたお守りの正体がまた(笑)

絶対城先輩が実はツンデレなことも判明しましたし、これは続刊も買いですな♪
今回は活躍が少なかった、天狐(アマツキツネ)こと杵松明人(きねまつあきと)先輩についても、今後もっと語られることを期待したいです。
No.5494 (読書)


 朗報!!
2014年01月17日(Fri) 
かつてネット上で一世を風靡した、あの名作が返ってくる!!

4865290265カーマリー地方教会特務課の事件簿 (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
橘早月 中嶋敦子
ポニーキャニオン 2014-03-03

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mjdk!?
っていうか、買う買う買う買う買う━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!
聞いたことのない出版社、買ったことのないレーベルだけど……って、なんかロリ系少女が表紙の本が多いっぽいな…… Amazon でレーベル名を検索すると、野郎一人のイラストがはっきり言って浮いている(苦笑)
いやでもこれは、まだ参考イラストなのかな。タイトルも作者名も入ってないし。でもなかなか雰囲気のありそうな絵柄で、期待が高まりますvv
アンデッドが日常的に湧く辺境の街へ送り込まれた人の良い関西弁の聖騎士と、彼を取り巻く個性的な神父にシスター、修道僧などなどが織りなす時に抱腹絶倒、時にドシリアスなあの日々。
作者さんが商業デビューするからと、サイトをまるっと削除されて以来、この方の本領とはとても思えないライトな文庫を一冊出したっきりまったく音沙汰がなかったのですが……まさに不死鳥のごとく蘇られた へ(^○^へ)(ノ^○^)ノ
外道な反則神父オブザーに、再び会える日が来ようとは! 元盗賊の使える苦労性神父とか、実はヒエラルキー最上級シスターとか、渋いおっさん僧兵とかもいた! 彼らをイラストで見られるのか……(フルフル)

発売が超・楽しみです!
No.5490 (読書)


 2014年01月17日の読書
2014年01月17日(Fri) 
本日の初読図書:
「のんびりVRMMO記(小説家になろう)」〜44話、水曜日2
 http://ncode.syosetu.com/n7847bu/

25才の成人男性 九重鶫(ここのえつぐみ)には、一回り以上年の離れた双子の妹がいる。雲雀(ひばり)と鶲(ひたき)というその二人におねだりされて、彼は慣れないゲームへと参加することになった。「もう1人の自分が織り成すもう1つの物語」を売りにしたVRMMOで、15歳以下がプレイするには、二十歳以上の保護者同伴が必須なのだという。
妹達が楽しめるのなら……と良く判らないままに設定を二人に任せたツグミは、錬金士/テイマーとして生産特化のキャラクターとなった。ちなみに二人の妹は見習い天使/ファイターと見習い悪魔/シーフという戦闘型である。
βテストで15歳以下へのハラスメント行為が目立った為、ゲーム内では未成年に対し様々な保護処置が取られている。それでも馬鹿者は多いもので、彼らはできるだけプレイヤーとは関わりを持たず、もっぱらNPC達の店で買物をし、のんびりとしたプレイをすることにした。とにかく三人いっしょに楽しくやれればそれで良いのだ。
しかし愛らしい双子の天使と悪魔、そして長い主夫業で培われたリアル器用さとゲームに慣れないがゆえの天然行動でいろいろとやらかす美形青年の三人組は、嫌でも人目を集めてしまう。
仲の良い兄妹と後に加わったその幼馴染は、マイペースに斜め上なプレイを続けながら、一部のプレイヤー達に温かく見守られてゆくのであった。

傾向としては、「とあるおっさん〜」に近いかな?
不遇職を取った青年が、あまりガツガツせずに淡々と日常をこなしてゆく感じです。
ただしこちらの主役はゲームに関してほぼ初心者、そしてゲーマーの妹×2とその幼馴染の少女ががっつりまわりを固めています。
料理、調剤、テイムなどで自覚なくやらかしてしまうのは御約束★
55話目にしてまだ、リアルでは五日しか経っていないというのんびりぶりですが、更新ペースそのものはそこそこですし、今後が楽しみです。
個人的には、掲示板回がもっと読みたいなあ……
No.5489 (読書)


 2014年01月16日の読書
2014年01月16日(Thr) 
本日の初読図書:
「ハヤトが逝く(小説家になろう)」〜王都再び その2
 http://ncode.syosetu.com/n1894br/

戦闘機を操縦していた航空自衛隊員 岡田隼人は、気が付くと見知らぬ森の中にいた。愛機は影も形もなく、己の身一つだ。
いったい何が起きたのかと呆然とする彼の前に現れたのは……八本足の熊!?
なんとか息を潜めてやり過ごしたはいいが、あんなものがいる場所で丸腰は不安すぎる。せめてマシンガンでもあれば……と想像すると、何故か目の前に機関銃と弾丸一式が現れる。なんで!?
困惑するハヤトが出会ったのは、馬車を護衛する冒険者達。彼らはさっきの八本足の熊と戦っていたが、かなり苦戦しているようだった。咄嗟にマシンガンで加勢したことでなんとか熊 ―― ハチグリという魔物らしい ―― は倒すことができたが、冒険者たちはリオンという男一人を残して全滅してしまう。
ひとまず護衛されていた商人の一行に加わったハヤトは、町へと向かいながらこの世界の常識を教えてもらうことにした。
この世界……そう、ここは地球ではないのだ。ハヤトにラノベを読む習慣があるわけではないが、知識はそれなりに持っていた。これはあれだろう、異世界トリップというやつだ。
どうやらハヤトには、ある程度のサイズまでのものならイメージして現実に取り出すことができる、3次元コピペという能力が備わっているらしかった。
魔力量=中の下、属性=水、レベル=3という駆け出し冒険者そのままのステータスでは無双などできそうもないとがっくりしたが、それでも冒険者ギルドに加入してリオンと共に依頼をこなしてゆくにつれ、レベルは順調に上がってゆく。「前衛殺し」の異名を持つエルフの問題児魔法使いトパや、謎の妖精エルモなどをパーティーに加え、彼らはやがてその名を広く知られていき……

数日かけて、途中に別の物を挟みながら読んでいたら、ちょっと脳内が混乱してしまいました(苦笑)
お約束の異世界トリップチートです。
主人公は自衛隊員のため専守防衛が身に染み付いており、すごい能力は持っているけれど、あんまり俺TUEEEEヒャッハーー! はしていないかな。基本的に理性的ないい人です。でも自重はあまりないvv
コピペという能力で武器から食料から乗り物からどんどん出してしまえるので、ほとんどピンチにならないんですよね。
最初の頃とかあんまり気軽にポンポン出しているので、魔力とか使わないユニークスキルなのかと思っていたら、かなり後のほうで「魔力はわずかしか使わない」と言及されていました。
……ただ、「しばらくしたら消える」という制限があるのに、食事のほとんどをそのコピペで出したものでまかなっているのが、いささか気になります。周囲の人々も気にせず食べては「旨い!」と絶賛しているのですが、なにもない所からいきなり出てきた食料なんて、何でできてるかわからないのに、良く平気で口に入れられるなあというのが一点。そして一定時間が過ぎたら消滅してしまうというのであれば、食べる → 消化・吸収される → 体内で血肉になったところで分子レベルで消滅、とかなったら大変なことになるのでは、と。
そこまではいかなくとも、食べたものが栄養になるとは感覚的に思えないんですよね。食べ物だけが例外って、なんだか御都合主義が気にかかる……
あと世界のバランスを整えるためにハヤトをトリップさせたわりに、与えた能力が明らかに世界間のエネルギーバランスを崩すだろうモノだってのが、どうも……

お話的には、現在第二部で内政パートに入ってきたっぽいです。
主役があまり挫折を知らず、かなりトントン拍子に物事が進んでいくあたりなど、好みが分かれるかもしれません。
No.5486 (読書)


 2014年01月14日の読書
2014年01月14日(Tue) 
本日の初読図書:
4104507180たぶんねこ
畠中 恵
新潮社 2013-07-22

by G-Tools
大商人達の集まる会合で、新たに三人の跡取り達がお披露目された。長崎屋の若だんな一太郎もその一人だ。とその席で、両国の盛り場を仕切る親分 大貞が、難題をふっかけてきた。跡取り三人のそれぞれの甲斐性が見てみたい。家の力を借りない状態で、誰が一番金を稼げるものか、ひとつやってみてくれないか。一番だった者には2つ、他の二人にも1つずつ、願いを叶えてやるからと。親分の面子を潰せない一同は、しかたなく話に乗って、半月ほど大貞の屋敷に寝泊まりしながら自力で金を稼ぐことになった。他の二人は芝居小屋の呼び込みや人探しの手伝いなど、首尾よく仕事を見つけてくるが、しかし見るからに病弱な若だんなはどこに行っても雇ってもらえない。そこで一計を案じるも、なにやらこの勝負には裏があるようで……「跡取り三人」
長崎屋に行儀見習いの女の子がやってきた。於こんという14才の少女は、一太郎の母親おたえの知り合いの娘だという。かなりのお転婆で家事も炊事もまるでできない於こんは、行儀見習いなど面倒くさい、さっさと結婚してしまいたいなどとこぼしていた。そんな折り、先にお世話になった大貞の子分が、見合いの仲人をするのに力を貸してほしいと若だんなへ相談してきた。恋話だと嬉々として首を突っ込んでくる於こんだったが、さらにそこへ親族の婚姻について、河童の禰々子までが相談を持ってくる。てんやわんやのうちに人間と妖怪と、二組の見合いを一度に行うことになったのだが……「こいさがし」
菓子屋安野屋へ修行に出ている幼馴染の栄吉が、長崎屋へお使いで砂糖を買いに来た。ところがお供の小僧が騒ぎを引き起こした上に、謝りもしないで飛び出してしまう。なんでもいま安野屋には新入りの小僧が三人いるのだが、どの子にも問題があり、世話を押し付けられた栄吉は菓子を作る練習もできないほど振り回されているのだそうだ。おまけに安野屋では、主人や番頭などが寝付いてしまっていて、まったく手が足りていないという。砂糖を届けかたがたお見舞いに行った一太郎達は、主人らの薬湯になにやらおかしなものが混ぜられていることに気がついて……「くたびれ砂糖」
ふと目を覚ました時、男は川の中で流されそうになっていた。慌てて這い上がると、頭から血が出ている。そうして自分の名前も、なぜそこにひとりぼっちでいるのかも判らなかった。幸い懐にはまとまった金子があったので、古着を買って着替えたはいいが、さてこれからどうしたものかと悩みにくれる。他に持っていたのは、「長」の文字がついた薬袋ぐらい。中に入っていた傷薬はたいそうよく効いて、頭の傷もすぐに治ってくれた。それを見ていた周囲の人々は、彼を医者だと勘違いし、最近病気になっておかしなことを言い出した老人を診てほしいと連れてきてしまう。その老人は名を古松と言った。自分は妖狐で、昔は神の庭にいたと主張している。年も取らず病にもならない夢の様な場所だったが、若気の至りで飛び出してきてしまった。年を取り病気になった自分はもうあの庭に戻る力はないけれど、ただひとつ心残りなのは仲間達がなんとか自分を助けようと無駄な奔走をしていることだ。どうにかして神様へ声を届け仲間達を思い止まらせたいから、どうか力を貸してほしいと、古松は男にそう願ってくる。どうやら古松は男のことを知っていて、それができると確信しているようなのだが、しかし男は古松のことも思い出せず……「みどりのたま」
若だんなの元へ、久しぶりに見越の入道が訪ねてきた。なんでも荼枳尼天の元に居た幽霊が、江戸に帰りたいと言っているのだという。その幽霊 月丸は非常に弱いため、ちゃんと江戸でやっていけるのかどうか、まずは試しに連れてきたらしい。幽霊の身を守るため、彼は昼間のあいだ特別な巾着の中に入っていた。ところがその巾着を鳴家が開けてしまう。慌てて閉じようとした若だんなは誤って巾着の中へと落ちこんでしまい、そうして気が付くと満月の夜空の下、三匹の鳴家と月丸と一緒に、どこともわからない家の屋根に座り込んでいた。なんとかして長崎屋に戻ろうとする一太郎を、しかし月丸は止める。この一晩だけでいいから、江戸で暮らせるかどうか自分で努力して試してみたいのだと。そうして彼は猫や鳥など、様々なものに化けてみるのだが、どうにもうまくいかない。それは生前の月丸の生き方と、遺した悔いに根差すものがあり……「たぶんねこ」

新年会へ出発する前の夜には読了してましたが、記録しそこねていたので、ここで。
お久しぶりの「しゃばけ」シリーズ、12冊目だそうです。
んー……正直を言うと、だいぶ内容が失速してきたかなあというここ最近だったのですけれど、今回は比較的面白かったかな?
ミステリ要素はだいぶ少なく、もうほとんど人間ドラマになっています。一話目で一太郎が、初めて自力で稼いだ四文銭をお守りにする様子は微笑ましかったvv
若だんなが着々と成長しつつあって、今回は特に若だんなの機転で解決が付いた話が多かったように思います。さらさらっと掛け軸用の絵を描いちゃうところも、なんだか格好良いですvv<家の中でできる事は得意らしい
しかし一番印象に残ったのは、番外編的な「みどりのたま」だったあたり(苦笑)
これはいきなり冒頭から、記憶を失った男の視点で始まります。彼はいったい誰なのか。読み進んでゆくうちに読者にはすぐに判明するのですけれど、本人は自分の名前も、何故一人ぼっちで怪我をして川に落ちていたのかも判らないまま右往左往。ときどきその脳裏をかすめる面影に、一読者としてニヤリとできたりとか。
ああでも記憶を取り戻すきっかけは、現在の生活より昔の初恋だったってのが、腐女子としてはちょっと残念だったかもなあ。やはりそこは、今の生活が一番であって欲しかった!
まあ、からかわれて赤くなったり帰宅後には殴られてたって一文が、ひそかに萌えどころだったりするのが、我ながら業が深いんですが……vv
そして表題作で登場した新キャラ月丸は、今後も再登場するのかな♪
落ち着き先を見つけた彼には、是非いろいろと吹っ切って、楽しく人(?)生を謳歌しつつ、長崎屋ファミリーの一員となって欲しいところです。
No.5480 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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