よしなしことを、日々徒然に……



 2014年07月16日の読書
2014年07月16日(Wed) 
本日の初読図書:
「僕の同居人は殺人鬼(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n6725be/

善悪の区別がない殺人鬼の幼女と、そんな彼女に懐かれた情報屋の青年の、ちょっと歪んだ同居生活。短編です。
歳の差とか擬似親子とか、壊れた誰かの唯一絶対の相手とか、そんなキーワードに萌える方むけ。
なおけっこう血まみれ描写があるので、苦手な人は要注意。
No.6013 (読書)


 2014年07月15日の読書
2014年07月15日(Tue) 
本日の初読図書:
448860305Xファーストレンズマン (創元推理文庫 603-5)
E.E.スミス 小西 宏
東京創元社 1967-04

by G-Tools
レンズマンシリーズの5巻目にして、銀河パトロール隊の発足を描く前日譚。小西宏さんの旧訳版です。
これまで本編では名前や説明だけが出てきた、最初のレンズマンにして太陽系評議員バージル・サムスや、彼を補佐する公安委員ロデリック・キニスン、そしてその息子や友人達などの、第一世代レンズマンが活躍する時代。
本編では既に絶対的な組織として確立していた、銀河パトロール隊がまだ存在せず、火星・木星・金星の三惑星連合軍や太陽系パトロールが最大規模の軍事組織です。物語のメインは、アリシアからレンズを入手したサムス達が、レンズの着用者を宇宙のあらゆる場所から発掘しつつ、その有効性を世間に周知させるために奔走し、そのために地球 ―― すなわち太陽系組織の中 ―― でもっとも権力を持つ北アメリカ選挙区で、エッドールに支援されているギャングや悪徳政治家を相手に大統領選を争うという、今までに比べると割とスケールが小さめな流れでした。
しかし最初の頃などは、アリシア人とエッドール人とが直接対話していたり、同じくアリシア人がサムス達へレンズを授けたりする中で、ずいぶん哲学的な描写が多く、かなり読み進めるのに難儀いたしました(−ー;)
あと登場人物や惑星がやたら多かったり、しかもそれぞれが愛称やら偽名やらで呼ばれるため、どれが何で誰やら、こんがらがりがちだったのが参りました。
三つの計画が同時進行し、それぞれに同じようなレンズマンや悪役幹部が関わっていて、ほんとにもう、なにがなにやら……(苦笑)

とはいえシリーズお約束の、大船団による宇宙戦闘もばっちりありますし、レンズマンが荒くれ者に身をやつし、敵対サイドにスパイとして潜入し成り上がる展開も 胸・熱★

あと読んでいてワクワクしたのは、これまで慣用表現として多用されてきた「ザブリスカのフォンテマ」が、ついにどんなものか判明した場面ですねvv
他にも地球人(サムス)がリゲル星とパレイン星を訪問した時の模様とか。
特にリゲル人は視覚も聴覚も備えていない = 騒音対策や見た目の調和をまったく考えない街作りをしているなんて、よくもまあ半世紀以上も前に書かれた作品で、そんなところまで作り込まれているものです(嘆息)

そしてサムスが床屋でヒゲを剃られている最中、頬に傷をつけられるというメンターの予言は、TVアニメからレンズマンに入った私としては、読んでいて思わず「おお!」となったりとか。そうか、ここからなのか!!

今回の巻はサムスだけでなく、ロッド・キニスンやその息子、さらにその友人達やサムスの娘ジルなど、様々な人物に焦点が当たっていて、もっぱらキム一人の英雄譚だった本編とは少々趣が違いましたかね。そういう意味でも、今回は外伝的な要素が強かったと思います。

ちなみに私が今まで読んだシリーズ中で一番好きなのは、二作目の「グレー・レンズマン」です。
1930年代に発表された作品で、アメリカ至上主義なところとか、今から考えると笑えるような『未来的』小道具、わかりやすい善と悪の二元論など突っ込みどころは多々ありますが、それでもレンズマンシリーズの素晴らしさは今でもなお色褪せない!
今なら新訳版や Kindle 版も出ているので、未読の方はぜひ、まず「銀河パトロール隊」を手にとって欲しいです。
鉱山紳士ワイルド・ビル・ウィリアムのくだりとか、読んでるだけでわくわくと心が躍るんだぜ?
クリア・エーテル!
No.6011 (読書)


 2014年07月12日の読書
2014年07月12日(Sat) 
本日の初読図書:
4488487017配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
大崎 梢
東京創元社 2009-03-20

by G-Tools
駅ビル六階にある中堅書店成風堂には、さまざまな客が訪れる。たとえば本を探しているのだが、タイトルも出版社も作者も判らないなどという相手もしょっちゅうである。その日やってきたのは、最近ちょっと痴呆症が始まったと思しき病床の老人から、本を買ってきてほしいと頼まれた友人男性だった。しかしメモに書かれた文字は「あのじゅうさにーち」「いいよんさんわん」といった、まったく意味の判らないもので……『パンダは囁く』
旅雑誌などをいくつも定期購読している老婦人、沢村の娘が成風堂を訪ねてきた。母と連絡が取れなくなったので実家を見に行くと、何日分もの新聞が溜まった状態でいなくなっていたのだという。沢村は早くに夫を亡くし、娘と息子を女手ひとつで育てていた。だが息子は二十年ほど前、高校時代にひき逃げで死亡。今では母一人娘一人らしい。失踪前に沢村は成風堂で何故か普段は買わない少女マンガを購入し、そして娘に「その中に、とても重要な事があったの」と電話していた。いわく息子の死について見落としていたことがあったから、調べてくると言い残していたそうで……『標野にて君が袖振る』
ある美容院で事件が起きて、騒ぎになっているという噂が流れてきていた。少々癖のあるうるさ型の常連客がいたのだが、その女性が店内で雑誌を読もうとした所、中に彼女の盗撮写真が挟まっており、侮辱するメッセージまで書かれていたのだという。常連女性は激怒しており、警察沙汰にすることも辞さない状態。このままでは店長が責任をとって辞める羽目になるかもしれなかった。当の雑誌は成風堂が配達したものであることなどから、書店員の杏子は事件の行く末を案じていた。そんなある日のこと、注文先へ雑誌の配達に回っていたバイトの博美が、駅の階段から転落する。幸い怪我は軽くすみ、ただ足を滑らせただけの事故だと思われた。だがそこへ、若い男が突き落としていったのだという目撃証言が出てきて……『配達赤ずきん』
その日成風堂にやってきたのは、キャリアウーマン然とした女性だった。つい先日まで病気で入院していた彼女は、母親から差し入れられた本で読書の楽しさを知ったのだという。そしてその本はすべて成風堂で同じ男性店員に勧められたのだと聞いて、お礼を言いに来たのだと話す。ところが五冊のラインナップを聞いてみると、ジャンルも傾向も幅広く、成風堂の店員でそれらを網羅できる人物は思い当たらなかった。案の定、誰も心当りがない。しかし彼女の母親は、確かにこの店で同じ人に勧められたと言っており……『六冊目のメッセージ』
出版社が販促活動として、人気マンガ「トロピカル」のディスプレイコンテストを企画した。新人バイトの角倉夕紀が興味を示し、彼女は友人たちに協力を募ってパネルなどを作成し、特設コーナーを作り上げる。見事な出来栄えのそれに訪れた客達も感心し、色紙や人形などの差し入れが加わった。ところが一夜が明けた翌日、開店準備に訪れた店員が見付けたのは、黒いスプレーで滅茶苦茶にされたディスプレイの姿だった。呆然とする彼らだったが、どうやらその事件の裏には、ネット上で持ち上がっている「トロピカル」の盗作疑惑が絡んでいるようで……『ディスプレイ・リプレイ』

しっかりものの書店員 木下杏子と、手先がかなり不器用でもたつくこともあるけれど、頭の回転は早く機転も利くバイトの女子大生 西巻多絵のコンビをメインに据えた、書店が舞台の日常の謎解き系短篇集。
シリーズ一巻目にして、後に出た「平台がおまちかね」、「背表紙は歌う」と同一世界観のお話です。
平台〜の方はミステリというより出版業界よもやま話に近い感じがしましたけど、こちらは比較的謎解き要素が高めでした。事件の質も、5話中2話は明確に警察沙汰になりましたし、残りのうち一話は過去にひき逃げによる死者が出ているし、もう一話も不法侵入&器物損壊と場合によっては刑事事件になりかねない展開。そういう意味では、思ったよりもビターだったかな? とはいえ殺人事件までは行かないし、やっぱりミステリよりも人間ドラマがメインっぽく。
しかしこれ、本好きにとっては、確かにおもしろいですわ。
登場する実在の作品のほとんどを、あいにく私は読んでいませんでしたが、それでも伝わってくる「この本は面白いんだぞ〜〜!」というオススメ感。 とりあえず「夏への扉」はいずれ読んでみようと思います(笑)

あと本屋あるあるvv
タイトルも出版社も作者も判らないのに買いに来る人、レジ横で聞いていて店員さんが気の毒になることがよくありました(うんうん)
良い子のみんなは、せめてタイトルと作者はメモしていこうね★ 出版社と文庫か単行本かなども判ると、なお店員さんに親切さっ(きゅぴーん)

……そしてごめんなさい。むか〜しの話ですが、本屋さんで気になった情報を、本買わずにメモしたことがあるのは私です……(懺悔) 若気の至りだったんや……後に携帯で撮影するのが電子万引きと呼ばれるようになって、初めて常識外だと知りました(−ー;)
いやうん、さすがに店員に紙とペン貸せとか、店内のコピー機使うところまでは行きませんでしたけどね。ううう、穴があったら入りたい……


ともあれ。
一作目の謎解きなどは、読んでいても読者には絶対に解けないだろう、本屋あるあるでしょうな。リアル書店員でもさすがにこれは無理かろう。しかし謎が明かされた時の「ああ!」という目から鱗が落ちるあの感覚。本好きなら、本棚に並ぶ背表紙を眺めて楽しい気持ちになる人なら、きっとみな手を打つのではないでしょうか。
二作目に登場する源氏物語のコミカライズ「あさきゆめみし」も、自分は読んではいませんでしたが、周囲ではけっこう話題になっていたので実に懐かしく。少なくとも絵柄は脳裏に浮かびました。確かに細かいところまでぎっちり描き込まれてたっけなあ……
三作目は本屋さんの意外なお仕事に、これまた目から鱗が落ちたというか。なるほど銀行とかお医者さんの待合室とか喫茶店とかに置いてある雑誌のたぐいは、こういうふうに購入されていたのかあと。普段なにげなく見過している一冊の本も、様々な人の手を経てその場所にやってくるんだとしみじみ思いました。
四作目は一番安心して読める、ほのぼのしたお話。はいはいお幸せにっていうかお前らばくは(ry
五作目は、自分も好きな作品についてネット上でいろいろ情報をやりとりしているだけに、考えさせられる部分もあるなあというか。でも極端はいかんよ極端は。 ……ところでこの話に出てくる『トロピカル』ってマンガはフィクションの作中作だと思うんですが、これってモデルはワ●ピだろうなあと感じるのは私だけでしょうか??

ともあれ、本当におもしろかったです!
ふふふふふ、これは続きも読まなければvv
No.6001 (読書)


 2014年07月11日の読書
2014年07月11日(Fri) 
本日の初読図書:
4796669124ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
海堂 尊
宝島社 2009-02-20

by G-Tools
基本、小説ではなく海堂ワールドの解説ガイドブックですが、中に一作「ジェネラル・ルージュの凱旋」で伝説になっている、速水が将軍と呼ばれるきっかけになったデパート火災を描いた短編が含まれています。文庫版は他に二作収録されているそうですが、あいにく図書館には単行本版しかありませんでした(しょぼん)
あの火災には天空の迦陵頻伽 冴子さんと、まだ別バンドに所属していた城崎さんも巻き込まれていたとか、改めて読むとなかなか世界観が深まります。
他にインタビューとか作者の半生とか制作の裏側とかありましたが、私はその辺りあんまり興味ないので、適当に流し読み。
登場人物相関図とかは、コピー取って置いておくと、のちのち便利かも。
No.5998 (読書)


 2014年07月10日の読書
2014年07月10日(Thr) 
本日の初読図書:
「転生したんだけど俺なんか勘違いされてない?(小説家になろう)」〜帝都陥落
 http://ncode.syosetu.com/n4824bz/

前世の記憶というか、知識だけを持って生まれ変わったのは、知っているのとわずかに異なる歴史をたどった少し未来の日本。
新量子学の母と呼ばれる天才女性科学者の息子として生を受けた荒川功樹少年だったが、本人はごく凡庸な子供として育っていた……と思っているのは自分だけで。
3歳の頃に書いたイタズラ書きを見た母親が、自分の名で世界に発表した量子学の数式により、異世界の存在が証明されたのを皮切りに、本人は落書きのつもりで新型の核融合炉やパワースーツを設計。特殊部隊所属の父親がうまく飛ばないとこぼした花火(実はミサイル)を改良して、巡航ミサイルを作成したり、除草剤を作ろうとホームセンターで買える材料を使って枯葉剤を調合。庭に散布して大騒ぎになったりしている。しかし本人はまったく自覚していない。
全世界の科学レベルをたった一人で50年は進行させ、そして気軽にミサイルを打ち上げたりバイオハザードを引き起こす彼を、世界の国々は悪魔の天才と呼び、その扱いに苦慮していた。
かくして十五歳になった功樹は、世界でも指折りの高等教育機関『国際科学技術学院』に通うことになった。何故か試験も受けていないし、進路希望すら訊かれなかった本人にしてみれば、まったくの寝耳に水の話である。その裏には、とりあえず少しでも倫理観を学ばせようという、国家間の苦しい選択があった。
もしも彼に何かがあれば、天才科学者である母親も、国連で特殊部隊を率いる父親も世界の敵に回るだろう。
そんな周囲の思惑も知らぬまま、功樹は初めての友達など作りつつ、周囲と自身を勘違いさせながら青春の日々を過ごし始める ――

半異世界転生で勘違い系。連載中
途中で異世界にトリップして帰ってきたり、このままでは息子が国家間で政略の道具になると危惧した両親が、いざとなったらすぐに逃げられるように逃走準備計画を発動。息子の作成した理論で異世界へのゲートを開いて亜人種国家と交流を持ちつつ戦闘援助を行ったりしております。
現在夏休み編なのでほとんど異世界で過ごしており、学園での友達は出てきてません。
友人たちは友人たちで、功樹に巻き込まれて学校の授業で世界的な伝染病のワクチンを作っちゃったり、一気に2世代かっとばしたパワースーツを開発したりしちゃってます。でも功樹は相変わらず無自覚。

……難点は、功樹の行動があくまで無自覚かつ偶然の産物にすぎないのか、それとも無自覚なだけで本当に天才なのかが、微妙にはっきりしないところですかね。
あと功樹の前世が何者だったのか、今後はっきりするのかな? ある程度の高等数学あたりまでは知っているけれど英語は判らない。でもロシア語と日本語は話せるるって……どんな人物だったのやら??
No.5994 (読書)


 2014年07月09日の読書
2014年07月09日(Wed) 
本日の初読図書:
「異世界落とし物お預かりセンターの日常(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n8254bi/

未来、さまざまな世界の行き来が自由にできるようになった世界で、落とし物を預かる施設での悲喜こもごも。
完結済とありますが、なんというか……打ち切り?
ほのぼの過ぎて、ちょっと物足りない感も。
No.5993 (読書)


 2014年07月08日の読書
2014年07月08日(Tue) 
本日の初読図書:
「神様?チート異世界転移で薬師旅(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n1611bg/

宇宙外生命体に、このままでは百三十年ほどで宇宙が崩壊するから、ワクチンに加工するため魂をくれないかと依頼された高校生、沢辺裕次郎。別に今すぐという訳ではなく、これからたっぷり八十年はかけて魂を調整していくので、むしろ長生きしてもらわないと困るのだという。なお、魂を調整するのに地球では具合が悪いので、以前その宇宙外生命体の一人が作成した、いわゆる剣と魔法の世界に移動する必要があるらしい。
迫る受験が煩わしく、平凡な日々よりも好奇心が刺激される日々に心惹かれた裕次郎は、一週間ほど考えたのち依頼を承知する。
本来ならこの先三千年ほどはある魂の寿命を八十年に圧縮することで、肉体強化と不死と老化減速の効果があるという。もっとも寿命まで死なないというだけで、体のどこかを破損しても自己再生するわけではない。
その他の特典として、いろいろ提示された中から薬作りの腕と、その世界に過去存在したすべての薬関連の知識と、携帯できる道具を選んだ裕次郎は、かくして人工の異世界へと降り立つことになった。
他大陸から渡ってきた旅の薬師と称し、最初に立ち寄った小さな村で薬作りをしつつのんびり過ごし始めた裕次郎は、薬草採りに出かけた先で魔物に襲われ倒れている女戦士を見付ける。平原の民いわゆる人間と、森の民いわゆるエルフとのハーフだったその女性セリアは、双方から迫害を受けていることで酷い人間不信になっていた。しかしひと目で彼女に心奪われた裕次郎は、半ば押しかけるようにして彼女の旅に同行することとなる。その出会いが、二人にとっても、また世界全体にとっても運命の分かれ道だった……

「竜殺し〜」の赤雪トナさんの長編。完結済。
……最初の頃に主役に感情移入できるかどうかが、読み進めていく上でかなり重要になってくると思います。
受験が面倒だからとかいう理由で、あっさり家族や今までの生活を捨ててしまえたり、死後のことなんて信じていないからと三千年ある魂の寿命をホイホイ無効にしてしまえる軽さが、よくも悪くも刹那的な今どきの若者っぽく。途中や終りに何らかのフォローが入るのかと思ったら、そこらへんはさらっとスルーされてました。
言動も、なんというか……近いイメージだとGS美神の横島を多少控え目にした感じ?
惚れた相手に一直線といえば聞えはいいですが、セクハラ言動しまくりです(苦笑)
身内に受け入れた相手はハーフだろうが魔物だろうがお構いなしに助けまくりますが、それ以外に対してはいっそ冷淡。人間もガンガン殺しますし、数度トラブルに巻き込まれた挙句に冤罪で指名手配されてからは、人間国家にほとんど失望してしまい、特に王侯貴族に対しては軽蔑しまくってる勢い。
それでもまあ、最終的には世界を救ってますし、仲間たちに囲まれて彼的には幸せな暮らしを続けていけるので、ハッピーエンドではあるのかな?

あと難点といえば、キャラクターや地名の見分けがつきにくかったこと。
久しぶりに出る人や地名には「○○で**だった△△」みたいに、ちょっとした説明をつけてくれるとありがたいと思いました。
No.5992 (読書)


 2014年07月07日の読書
2014年07月07日(Mon) 
本日の初読図書:
「少女とおっさんとVRMMO(小説家になろう)」〜第五話
 http://ncode.syosetu.com/n0178bn/

ひきこもりのリハビリとしてVRを始めた女子中学生三人と、彼女達と知り合って休息場所としてギルドホームを提供してみた中年男のプレイ日記。
「すーちゃんと薬草勇者」とかの神代ふみあきさんの作品。なんか引きを残したまま一年近く更新停止。むう。
とりあえず読了メモ。
No.5991 (読書)


 2014年07月06日の読書
2014年07月06日(Sun) 
本日の初読図書:
4821174650お江戸くノ一 変化のお梛事件帖 色小姓 (まんがグリム童話)
魔木子
ぶんか社 2013-07-09

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陰湿ないじめのせいで、江戸城で刃傷沙汰を起こした書院番 松平外記を扱った「残月」。
女好きの徳川家斉。子供が生まれすぎて困り果てた幕僚たちが、女の代わりにとあてがったのは子供のできない美貌のお小姓だったが、これがとんだ野心家のようで……「色小姓」
先代将軍の嫡男で本来なら将軍になるはずだった家基の急死には、当時幼かった家斉の何気ない一言が関わっていた? 五十年を経てそのことで、老女忍が家斉をゆすりに来る……「毒蜘蛛」
江戸には夜鷹から最高級の花魁まで、さまざまな形で春を売る女達がいた。そんなすべての遊女達の上前をはねている黒幕がいると耳にした梛は、なんとか調べ出そうとするが、京弥は何故か歯切れが悪く……「女地獄」

今回も4篇収録。
ううむ……相変わらず、微妙に後味の悪い話が多い(−ー;)
一番気軽に読めたのは「色小姓」でした。結局、家斉さんが一番得してるんですよね(笑)
「女地獄」では前巻で登場して死んだと思われた敵の女忍 蓮華が再登場。この感じだとまだ出てきそうですね。
どうやら次の巻で最終巻らしいですが、あらすじ読む感じさらに暗そうな……買おうかどうしようか……
No.5989 (読書)


 2014年07月05日の読書
2014年07月05日(Sat) 
本日の初読図書:
4865290540カーマリー地方教会特務課の事件簿 (3) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
橘 早月 中嶋 敦子
ポニーキャニオン 2014-07-03

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多くの裏切り者を出しながらも、どうにか教会長暗殺を未然に防いだカーマリー地方教会。事件の背後に潜むのは、教派統一改革を目論む強行派チャスチス枢機卿だと思われた。だが彼の関与を示す決定的な証拠は見つけられず、このままでは黒幕を逃してしまうことになりかねない。そこでオブザーらはチャスチルが結婚前の若い頃を過ごしたという、北の港町エリブへと調査に向かった。
エリブは宗教対立している隣国デーランドの、正統教会との繋がりが強く残っている土地である。キーセ教信徒が正統教会と関係を持つことは固く禁じられているが、しかし元々が聖教会派から分裂派生した宗教であるがゆえに、正統教会とキーセ神教聖統派は教義に近しいものを持っていた。ことにチャスチルが婿養子として迎えられたブレンダー家は、聖統派の中でも正統教会よりの信仰をしているという。ならばチャスチルが婿養子として選ばれたのは、あるいはエリブで正統教会と接触を持っていたからではないかと仮説が立ったのだ。その事実さえ証明できれば、たとえカーマリーで起きた事件への関与を証明できずとも、チャスチルを火刑台に送る充分な材料となる。
かくしてエリブで調査を開始したオブザー、ライツ、ジークフリートの三人だったが、どうにもオブザーの様子におかしな所があった。何かを隠している。というよりも、誰も知らない情報を一人で抱えており、それによって導かれる仮説に対し、複雑な『何か』を感じているようなのだ。
やがて判明した、チャスチルの過去。二十数年前に紡がれた絡みあう因縁の糸の織り成した図に、ライツやジークフリートは愕然とする。
そしてチャスチルと正統教会との関わり、そしてまた悪魔と契約を交わしているという確かな証拠が見つかったことで、ついに教会本部が動き始める ――

第一部完結。
イザベラ館の惨劇から始まった一連の事件が、ついに幕を下ろしました。
今回はこれまでに比べてシリアス配分が多めです。そしてオブザーやジーク以外からの目線も増えていたように思いました。
盗賊神父ライツに押掛け武装女神官マチルダ、そして全ての黒幕であるチャスチル枢機卿。
誰もが心に自分なりの信仰を持ち、彼らの『神』のために戦っていた。彼らにとっては自身の信仰こそが守るべきもので。けれど、それは誰が正しくて、誰が間違っているということには繋がらない。

「信仰は成否ではない。ただ、お前の行いが人の法で裁かれると言うだけのことだ」

神は誰を裁くこともしない。
だから人を裁くのはあくまで人なのだと。それ故に彼らは、自分の信じるもののために武器を取る。

ならば神とは何なのか。
その解釈はこの話の中でもそれぞれがそれぞれに持っていますが、私は「神とは許すもの」というのが一番しっくりときましたね。あくまで一神教における神の解釈ですが。

(主よ、許したまえ。導いてくれる必要などない。ただ許してくれ。それだけでええんや)

ジークの素朴な祈りが、なんだかすとんと納得できます。
そしてオブザーの信仰。
主はけして全知全能の完全なる存在ではない。そんな存在になど、怖ろしくて自身の罪を告白できない。時に残酷で、慈悲もなく、犠牲を強いる不完全な神であるからこそ、祈りを捧げ許しを請うことができる。罪を知る貴方に似て罪多き、過ちに汚れる身をどうか導き賜え、と。
これもまた心に沁みますね。

私はどうも一神教というやつが苦手でして。
全知全能の絶対者とか言われると、とたんに嘘っぽく胡散臭さを感じてしまいます。しかしオブザーのこの解釈だと、ああそういう考え方もあるんだなあと素直に感情移入できました。

それにしても今回は、ジークがちょっと怖かったッス。
3巻目にしてようやく表紙やカラー口絵で活躍した彼ですが、剣を持つと人が変わることがそろそろ明らかになってきました。普段はちょっと抜けた温厚な関西弁の兄ちゃんですが、一度『敵』だと見定めた相手には、まったく容赦がありません。それまで顔も知らなかった歳若い兵士を相手に、一撃でその頭を粉砕する。そこに迷いは微塵もない。なぜなら相手は倒すべき『敵』だから。
……ある意味彼こそが一番、無自覚にタチの悪い『正義を掲げた殺戮者』になり得る素質を持っているのかもしれません。
オブザーはきっと、自分の歪みを自覚して、その上で自ら信仰と狂信の境界に立っていると思います。けれどジークはどこか危うい。一歩道を誤れば、それが自分の神にとって正しい道だと信じたなら、彼こそが人によって裁かれるような立場へと足を踏み入れてしまうかもしれない。そんなふうに思えてならないのです。
だからこそジークがカーマリーへやってきて、はちゃめちゃな仲間達に揉まれつつ様々な価値観を目にし、完全な正義や唯一絶対などないのだと叩き込まれたことは、良い経験だったのではないでしょうか。
2巻目でオブザーがジークに言い聞かせていた言葉。

「信仰のため、正義のためと信じて疑わない者こそ、もっとも残虐な殺戮者になる。神のためにと誓って剣を取るのなら、忘れずに覚えておけ、聖騎士」

この言葉を、彼にはいつまでも忘れないでいてほしいものです。

……ストーリー的なところで行くと、今回はとにかくアッシュがフラグを立てまくってましたね……
あざといほどに立ちまくるフラグ。そしてこのシリーズは時に恐ろしいほど容赦なく人が退場してゆくので、初めて読んだ時には本当にもう、最後までドキドキハラハラしていました。
フラグどころか、カラー口絵からしてアレですからねえ……ふふふふふ……(遠い目)

イラストと言えば、今回はライツがいっぱいでちょっと嬉しかったですvv
個人的には目を開けてるシリアス顔も見たかったですが。あとこの巻ではオブザーが黒眼鏡を外しっぱなしなのも、これはこれで格好良く。特にチャスチルに引導を渡すシーンの凄みは、第一部のトリを飾るにふさわしい一枚かと。

難点は、ちょっと校正の甘さ的なものが幾つか目につきました。
間違いではない……かもしれないけれど、どうも首を傾げてしまうような微妙な「てにをは」の使い方とか。
私服を着ているはずの場面で、イラストが僧服になってるとか。
同じく私服なのに、何故かタバコを取り出すのが僧服のポケットだったりとか。
やはりイラストで、本文では紙袋と書かれている手荷物が籠になってたりとか。
一個を肩に担ぎ、一個を腰で支えているはずの洗濯カゴを、二つとも肩に載せてたりとか。

ライトノベルではこの程度などよくある齟齬なのですが、この作品では今までほとんど目につく部分がなかっただけに、今回はやけに引っかかってしまいました。
作品自体のレベルが高いからこそ、細かいところまでしっかりチェックして欲しいものです。

あとこれはWEB版読んだ時から気になっていたんですが。
チャスチルはなんでリリスを身請けしたんでしょうね。莫大な金額を払ってまで。
そのまま愛人として囲うなら判るんですが、すぐに置いてけぼりにして二度と会うこともなく。しかもお腹の子供も殺せと命じてるし。これってチャスチルに何のメリットがあったんでしょう。
それでもリリスに多少の情があり、自由の身にしてやろうとしたんでしょうか?
それとも……戒律を破ったことをばらされないように、売れっ子高級娼婦から一介の女という、後ろ盾も発言力もない立場に追いやろうとしたのか。
女悪魔がリリスの姿を写していたことを考えると、チャスチルなりにリリスへのこだわりはあったんでしょうが……そこは理詰めでは計り知れない、人間の心の複雑さなのか……

……そしてどうでも良いっちゃあ良いことなんですが、ちょっと気付いて笑った点。
ジークがカーマリーに飛ばされるきっかけとなったアミダクジ。
あれ正式には『阿弥陀籤』って書くんですってね。なんでも昔は放射状に書かれたそうで、その形が阿弥陀如来の仏像の後光に似てるから、アミダクジと名付けられたのだとか。
一神教世界なのに、めちゃめちゃ仏教用語やんvv
No.5987 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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