よしなしことを、日々徒然に……



 2005年01月01日の読書
2015年01月01日(Thr) 
本日の初読図書:
「戦国リーゼント(小説家になろう)」〜番外編2 あいつの息子も並みじゃない
 http://ncode.syosetu.com/n9201bq/

「戦国小町苦労譚(小説家になろう)」〜千五百六十八年 六月上旬
 http://ncode.syosetu.com/n8406bm/

どちらも、現代人が戦国時代にタイムスリップし、織田信長と出会っていろいろとやらかすお話。
前者は「信長って誰??」というお馬鹿さん達が、無自覚に歴史を引っ掻き回し、後者は歴史オタクで「もしもタイムスリップすることがあったら……」と役立ちそうな知識を大量にノートに書き留めていた黒歴史を持ち、手回し発電機と電子書籍入りスマホとかを持ち込んで主に農業改革する女子高生。

どちらもそれなりに味があって面白いです。
〜リーゼントは完結済。

……新年の初読がこれか……(苦笑)
No.6480 (読書)


 2014年の読了図書
2014年12月31日(Wed) 
「眠りの森」東野圭吾
「幻色江戸ごよみ」宮部みゆき
「たぶんねこ」畠中恵
「絶対城先輩の妖怪学講座」峰守ひろかず
「星からきた探偵」ハル クレメント、山田卓司 訳
「絹の家 シャーロック・ホームズ」アンソニー・ホロヴィッツ、駒月雅子 訳
「少年探偵江戸川乱歩全集 〈1〉怪人二十面相」江戸川乱歩
「かまいたち」宮部みゆき
「20億の針(1965年)」ハル・クレメント、井上勇 訳
「路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店」行田尚希
「陰陽師 蒼猴ノ巻」夢枕獏
「震える岩 霊験お初捕物控」宮部みゆき
「ネトオク男の楽しい異世界貿易」1巻 星崎崑
「天狗風 霊験お初捕物控(二)」宮部みゆき
「一千億の針(1979年)」ハル・クレメント、小隅黎 訳
「全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班」香月日輪
「カーマリー地方教会特務課の事件簿」1巻 橘早月
「あかんべえ」宮部みゆき
「大江戸散歩(大江戸妖怪かわら版シリーズ)」香月日輪
「BG、あるいは死せるカイニス」石持浅海
「ぼんくら」宮部みゆき
「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」西澤保彦
「日暮らし」上巻 宮部みゆき
「日暮らし」下巻 宮部みゆき
「僕と先生」坂木司
「紳堂助教授の帝都怪異考」エドワード・スミス
「辺境の老騎士」1巻 支援BIS
「温かな手」石持浅海
「チーム・バチスタの栄光」上巻 海堂尊
「チーム・バチスタの栄光」下巻 海堂尊
「仮面教師SJ」5巻 麻城ゆう
「カーマリー地方教会特務課の事件簿」2巻 橘早月
「ばんば憑き」宮部みゆき
「仮面教師SJ」6巻 麻城ゆう
「おまえさん」上巻 宮部みゆき
「ビブリア古書堂の事件手帖」5巻 三上延
「マギクラフト・マイスター」2巻 秋ぎつね
「へっぽこ鬼日記」1巻 田中莎月
「とあるおっさんのVRMMO活動記」1巻 椎名ほわほわ
「おまえさん」下巻 宮部みゆき
「ギフト」日明恩
「ナイチンゲールの沈黙」海堂尊
「螺鈿迷宮」海堂尊
「平台がおまちかね」大崎梢
「ムシアオの森、カササギの剣」諸口正巳
「虚像の道化師」東野圭吾
「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊
「背表紙は歌う」大崎梢
「侵略教師星人ユーマ」1巻 エドワード・スミス
「カーマリー地方教会特務課の事件簿」3巻 橘早月
「ジェネラル・ルージュの伝説」海堂尊
「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」大崎梢
「ファースト・レンズマン」E.E.スミス、小西宏 訳
「おそろし 三島屋変調百物語事始」宮部みゆき
「夏への扉(旧訳版)」ロバート・A・ハインライン、福島正実 訳
「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」宮部みゆき
「イノセント・ゲリラの祝祭」海堂尊
「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」大崎梢
「玉村警部補の災難」海堂尊
「夏への扉(新訳版)」ロバート・A・ハインライン、小尾芙佐 訳
「サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ」大崎梢
「アリアドネの弾丸」海堂尊
「辺境の老騎士」2巻 支援BIS
「マギクラフト・マイスター」3巻 秋ぎつね
「八人のいとこ」ルイザ・メイ・オルコット、村岡花子 訳
「闇の狩人」上巻 池波正太郎
「闇の狩人」下巻 池波正太郎
「映画 謎解きはディナーのあとで」涌井学、東川篤哉 原作、黒岩勉 脚本
「すえずえ」畠中恵
「禁断の魔術―ガリレオ〈8〉」東野圭吾
「殺し屋ですのよ」星新一
「左遷も悪くない」1巻 霧島まるは
「世紀末ロンドン・ラプソディ―A Study in Violet」水城嶺子
「無花果の実のなるころに(お蔦さんの神楽坂日記)」西條奈加
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「桜ほうさら」宮部みゆき
「仮面教師SJ」7巻 麻城ゆう
「召しませMoney!4 ヘレネの涙(サーパラマーケット)」TERU
「いつもが消えた日(お蔦さんの神楽坂日記)」西條奈加
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵
「善人長屋」西條奈加
「天井裏からどうぞよろしく」くるひなた
「烏金」西條奈加
「閻魔の世直し―善人長屋」西條奈加
「仮想の騎士」斉藤直子
「陰陽師 螢火ノ巻」夢枕獏
「京大芸人式日本史」菅広文
「僕とおじいちゃんと魔法の塔」6巻 香月日輪


「斑の蛇(近代デジタルライブラリー)」高等探偵協会
「外交の危機(近代デジタルライブラリー)」高等探偵協会
「グスコーブドリの伝記(青空文庫)」宮沢賢治


今年も、読了したうち商業出版されたことのある書籍で、マンガを除くものをリストアップ。
書籍化されたけれど、読んだのはオンライン版というものは含んでいません。

一応紙書籍87冊と、電子書籍が1作、著作権切れのPDFとテキストが3作。
ただし子供の頃に読んだ記憶が……とか、オンラインで発表されたものを紙書籍でもう一度、というものもけっこう混じっているので、実質の初読図書は80冊にちょい届かないぐらいでしょうか。
まあ、比較的頑張った方でしょう。

電子書籍「ヘレネの涙」は用紙サイズA4で900ページ以上あるし、オンラインで読んだ「俺と蛙さん〜」外伝とか、「不死王の息子」とか「辺境の老騎士」とか、「403 シングル・ルーム」に蒼枝さんの作品全部とか、紙書籍換算したらそれだけで20冊ぐらい軽く超えそうですからね(笑)

今年の特筆するべきは、有名どころ「チーム・バチスタ」シリーズや古典名作「夏への扉」に手を出したことと、一部で伝説と化していた「カーマリー地方教会特務課の事件簿」が、ついに商業出版されたことあたり。
そして一昨年にファンになったウェン・スペンサーは、今年も1冊も日本語翻訳されなかったのが残念至極。ユカイアの続き、読んでみたいんだけどなあ……
No.6476 (読書)


 2014年12月30日の読書
2014年12月30日(Tue) 
本日の初読図書:
4344026616京大芸人式日本史
菅 広文
幻冬舎 2014-10-22

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クイズ番組好きな我が家では、けっこう人気のあるロザン宇治原。
宇治さんが解答者として出演していると、たいてい応援してしまいます。
芸人嫌いな母も宇治さんは例外で、曰く「悪びれないところが良いの」だそうで。
ちなみにロザンとして漫才しているところは、母も私も見たことありません(笑)
そんな訳で「ロザンの知らない方」な菅さんが書いたという、「宇治原さんによる、日本史の教科書を物語風にした1冊」とのことで、手に取ってみました。
菅さんがタイムマシンに乗って日本史上重要な各時代へ行き、有名人と会話したり早押し対決したりする体裁です。
うーーーーん(悩)
何というか、正直、微妙……
基礎知識がない人には、どこまでがネタでどこまでが史実か判別しづらいし、ある程度の知識があると今度は、もうちょっと突っ込んで書いてほしいと欲求不満になりそうな。
あと江戸以降になると、なんだかんだで情報がずらずらと羅列されていて、教科書とあんまり変わりない感じが。

でもまあ確かに、最終章「土地は誰のものですか?」は面白い観点のまとめだと思いました。
それに「墾田永年私財の法」とか「応仁の乱」といった、用語だけしか覚えていた出来事が、実際はどういう内容だったのか、いくつか知ることができたのは確かに成果だったかと。

……むしろ宇治さんによる刀狩りとか、イベントにおけるザビエルのコスプレ失敗とか、余計なことばかり覚えてしまった気が……(苦笑)
No.6473 (読書)


 2014年12月29日の読書
2014年12月29日(Mon) 
本日の初読図書:
4041013593僕とおじいちゃんと魔法の塔 (6) (角川文庫)
香月 日輪
KADOKAWA/角川書店 2014-06-20

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引き続き、香月先生追悼読書。
結果的に未完となってしまったシリーズ六作目は、龍神たちの高校2年生の春から年末年始までを書かれておりました。
……本来ならこの後7巻で最終学年を書いて、高校卒業でシリーズを終わらせる予定だったのでしょうかねえ(しょぼん)

物語のメインは修学旅行。
妖アパでも重要なイベントだった修学旅行は、この作品でも皆の成長に大きく関わってきます。
1巻では小学生だった龍神たちも、もう十七歳。いろいろと性的な事柄も、避けては通れない事柄として目の前に現れてくるわけで。妖アパは児童文学レーベルだったせいか「色気より食い気」が強かったですけれど、角川文庫ではきっちりしっかりその結果まで語られました。いやまあ、直接描写はなかったですけどね(苦笑)
今回は、龍神たちと初めは対立していた人々とも、最後まで相容れない相手もいれば、差し伸べた手を取り顔を上げて未来へ踏み出した人もいて、と。
世の中には様々な人間がいて、全員と仲良くできる訳ではないし、さりとて全員と判り合えない訳でもない、と。ごく当たり前だけれど、大切な事を語ってくれたと思います。

……一人暮らしについて語る龍神の言葉には、相変わらず精神値をザクザクと削られていきましたが(半泣)

もう彼らのこの先が読めないのはとってもとっても残念ですが、龍神は龍神なりに、信久は信久なりに、そして雅弥も雅弥なりに、信念を持って背筋を伸ばし人生を歩んでいくのだろうと信じています。
ってか、雅弥はいったい、エスパルスとどこまで行くんだろう……(苦笑)
No.6470 (読書)


 2014年12月28日の読書
2014年12月28日(Sun) 
本日の初読図書:
4063765083妖怪アパートの幽雅な日常(7) (シリウスKC)
深山 和香 香月 日輪
講談社 2014-11-07

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香月日輪さんがお亡くなりになられてしまったので、追悼を兼ねて買い控えていた香月作品を購入。
ああ、もう妖アパ外伝とか、大江戸の雀達やお爺ちゃんの塔の龍神達の新作とか、読めないんだなあ(しょぼん)
……これはもう、妖アパかファンム〜をアニメ化するしか!!>出版社様

とまあ、それはさておき。
今回は高二の夏休み後半。バイト先の運送屋で、今ドキの若者達と四苦八苦しながら少しずつコミュニケーションを取りつつ、前回助けた自殺志願の小学生の心のケア。アパートでは骨董屋さんや古本屋さんに翻弄されつつ、にぎやかな日々を送り、修行はビニールプール+ホースから滝業へレベルアップしたところで、以下次巻。
次回からついに、千晶先生のご登場ですYO!
うひゃーー、たぎる!!
ってか、予告ページで「素晴らしい宴会場だね」って言ってるおっさん、これ誰だっけ??
ああ、また原作読み返そうかなあ。
……香月作品は、いろいろと「まっとう」すぎて、汚れちまった心には突き刺さってくる部分も多々あるけれど。それでもやっぱりこういうお話は読んでおきたいよなあと、しみじみ思うのでした。

ああ、置き場がないのに、ファンム・アーレスの原作を揃えたい衝動が……っっっ
No.6468 (読書)


 2014年12月27日の読書
2014年12月27日(Sat) 
本日の初読図書:
4163901590陰陽師 螢火ノ巻
夢枕 獏
文藝春秋 2014-11-15

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世の陰陽師ブームに火をつけただろう映画の、原作。新刊が出ました。
シリーズ初期からずっと追っている身としては……ううむ。
ある意味、本家本元の今昔物語などに近づいたと言えるのかもしれませんが、何というか、各話が極端に短くてシンプルに感じられました。
そして晴明さんの博雅さんへの依存度が、これまでの「それとなく」ではなく、かなりはっきりとしているあたり、「ものすごく良くできた二次創作」を読んでいる感がするような、しないような(苦笑)
九話収録されているうち、晴明と博雅が出てこず、蘆屋道満主役の話が三つもあるたりも、その印象を強めているかと。いや道満の話はむしろすごく面白くて楽しめたんですがね。

そういえば今回は、
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

の会話が少なかったです。このやりとりは、お約束として外して欲しくないんだけどなあ……
No.6461 (読書)


 2014年12月25日の読書
2014年12月25日(Thr) 
本日の初読図書:
「謳えカナリア(オンライン小説)」
 http://molock.sakura.ne.jp/

事故で死んだ少女 光岡茉莉(みつおか まつり)は、目を覚ますと不思議な世界で人形になっていた。
そこは灰と煙に満たされた、巨大なガラスの籠の中の町。生まれながらに喉を痛め、かすれ囁くような声しか出せぬ人々は、真鍮と鉄で人形を造り、異界からさまよい込む魂を吹き込んで、歌を唄う美しき真鍮糸雀カナリアを生み出すのだ。
真鍮糸雀を作るのはマエストロ、歌と舞を仕込むのは調律師。
極上の歌を聴かなければ、人々は過酷なこの町で生きてゆけない。そんな人間に奉仕するべく、可憐な小鳥たちは作り出される。
〈赤のマエストロ〉ダムロッシュによって真鍮糸雀として生まれ変わったマツリは、調律師であるアイレンベルグの元へと預けられた。アイレンベルグは、どこかマツリが生前慕っていた人に似ていて。優しく穏やかな『先生』に、彼女はじょじょに惹かれてゆく。
しかしこの町の有りようも、真鍮糸雀の真実も、そしてアイレンベルグやダムロッシュが何を思ってマツリを作り上げたのかも、彼女は何一つとして知らなかったのだ ――

商業作家 諸口正巳さんによる、スチームパンクでファンタジーで鬱な恋愛物語。完結済。正式公開は pixiv なるも、個人サイトにPDF版とテキスト版を置かれたので、そちらのURLをば。
……「鬱」タグに恐れをなして今まで読めずにいたのですが、完結したのでラストをチラ見してみたら、「あ、いけるかも」と読み始めてしまいました。
読了したいま、「なんだ、全然大丈夫だったvv」と思っている私は、訓練された諸口作品読者(笑)
長さも約11万字ほどだそうで、容量にすると200KBちょいぐらいですかね。薄めの文庫1冊ぐらいで、比較的さくさく読めました<最近、オンライン小説の長さの基準が壊れ気味

とりあえず、諸口作品にしては、飛んでる血飛沫は少ないです<当社比
へんな効果音や悲鳴もほぼないです<当社比
メインキャラ達の人でなし度は、星3つ程度<あくまで当社比
救われない人は一人(と一体)、あとは周囲を破滅させつつも、自分は幸せ? ぐらいかな<モブ除く

そして〈黄金のマエストロ〉ことシリル・オーシャンが良い味出してるキャラだったので、スター・システムで登場しているという「世界時計と針の夢」が気になってみたり。
どうやら他のどのキャラがどんな目にあっても、彼だけは『大丈夫』そうだからなあ(苦笑)<諸口作品はどれだけ人気のある重要キャラでも、容赦なく破滅していきがち
No.6457 (読書)


 2014年12月24日の読書
2014年12月24日(Wed) 
本日の初読図書:
「ハルジオン〜口だけ野郎一代記〜(小説家になろう)」〜ふざけんな! エンジェルだろ当時の俺! いや、今だって大天使だよ!!
 http://ncode.syosetu.com/n9485cg/

二十一世紀末、世界各地に不思議な“孔”が空いた。
その内部はゲームで言うところのダンジョンのようで、様々なモンスターと、金属や薬草、その他諸々の摩訶不思議で、そして尽きることない資源が存在している。人類は試行錯誤して“孔”と付き合ってゆく方法を模索し、三世紀が過ぎる頃にはもう、その存在は非日常ではなくなっていた。
孔によってもたらされた恩恵により、人々の中には常人を越えた膂力や魔力と言った才能を持つ存在が現れるようになり、彼らの多くは冒険者として“孔”に潜っては、様々な資源を採取してくる。もはや世界は“孔”の存在なくして成り立たなくなっていた。
当然、冒険者という職業も、重要なものになっている。各地に冒険者を養成する学校ができ、そこを卒業した人間は、たとえ冒険者にはならずとも、民間企業への就職に有利に働くという。
そんな冒険者学校に、一人の少年が入学を志望した。彼の名は春風紫苑。漆黒の髪にヘーゼルの瞳を持つ、剃刀のように鋭い美貌を持つ無表情な十五歳。その適正は後衛の補助魔法で、力の強さはごく平均的なものに過ぎなかった。
しかし紫苑は、入学試験で起きた悲惨な事故を期に、教師達の目に留まる。確かにその戦闘能力は平々凡々。だが過酷な状況下においての判断力、精神力、そして仲間を想って泣ける魂の高潔さが、評価されたのだ。
かくして彼は、その実力からは異例とも言える抜擢を受け、最高レベルのAクラスへと入学することになった。そこで能力は高いがクセの強いメンバーと、否応なしにパーティーを組まされる。
ドイツ出身で槍の名手だが、強さを追求するあまり他のことをおろそかにしがちな少年、ルドルフ・フォン・ジンネマン。
目に見えぬ強靱な糸を自在に操る、旧家育ちの浮き世離れした少女、醍醐栞。
一分以内なら、たとえ心臓を吹き飛ばされても大丈夫だという強い回復魔法を扱えるものの、対象に触れなければ能力を発揮できない桝谷麻衣。
そして命をチップに危険と戯れることを至上の悦びとする、狂気の前衛 外道天魔。
そろいも揃って優秀である代わりに、非常に付き合いにくいパーティーメンバーだった。
しかし紫苑は誠実なその言葉と態度で、ほどなく彼らの尊敬を集め、リーダーとして強い信頼を寄せられてゆく。
けれど紫苑には、誰にも知られていない、とんでもない秘密が存在していて……

現在60話ちょいだったので気軽に読み始めてみたら、予想以上に一話一話が長くって、最新話に追いつくのに三日ぐらいかかってしまいました。
えー……タイトルからもお判りの通り、主人公の本性は口だけ野郎です(笑)
人の心を打つその弁舌も、時に流される清らかな涙も、すべてが保身の為だけにその場ででっち上げられた、演技と嘘八百ww
台詞の前後に( )でその時の本音が綴られてるんですが、まあ、その内面のゲスいこと。地の文でもツッコミが追いつきませんww
彼が考えていることはただ一つ。己の見栄、のみ!
むしろ見栄を守るためであれば日々の細かい努力を惜しまず、それどころか自分の腹だってぶっ刺すし、命さえかけられる。無様に生きて他人に嗤われるぐらいであれば、美しく死んで、死後にその行いを称えられることを望むあたり、いっそブレなく突き抜けています。
あ、ちなみにパーティーメンバーを含めたその他の人間に対しては、まったく思い入れを持っていません。むしろ常にすべてをディスりまくり。自分より優秀な存在はみんな死ねとか、普通に思考しています。
現在の一番の夢は、誰にも後ろ指をさされることない状況で危険なAクラスを抜け、平凡な成績で大過なく卒業し、民間企業に有利な条件で就職すること。そのためには「パーティーメンバーがダンジョンで全滅し、自分だけが生き残れば、これ以上仲間の死を見たくない……って泣いて見せて、格好良く冒険者を止められるよな」って本気で考えてるってあたり……(汗)
しかしそんなこんなな内面を一切周囲に悟らせておらず、完璧にコントロールできる表情筋と涙腺を駆使し、心に傷持つ人々を脳内で「(ザマァww)」と悦に入りつつ、「(ここで何もしないと、俺の評価が下がるからな。チッめんどくせえ)」と舌先三寸で慰める結果、周りからの評価はうなぎ登りの天井知らず。
そしてどんどん増えていく恋人志望は、彼にトラウマから救ってもらった結果、紫苑至上主義と化し、世間的な倫理観を遠く彼方へすっ飛ばした ヤ ン デ レ ヒ ロ イ ン ばかり(笑)
どうしてこうなった、と嘆くも、す べ て 自 業 自 得 。

更新ペースがそこそこ早く、文章量も多いので今後も楽しめそうです。
……ただ紫苑が本当にゲスで、常に周囲をディスりまくり。あと一章目からざっかざっか人が死んでいくし、猟奇的な展開も多いので、そのあたり苦手な方は要注意です。
まあ、なんだかんだで紫苑は抜けているところも多いので、思考がゲスくてもどこか憎めないんですけどねvv


あと関係ないですが、小説家になろう繋がりで。
403 シングル・ルーム」がついに完結しましたね。
最後がちょっと駆け足だったのがもったいなかったけど、今回も壮大なお話を楽しめました。新月さんの次作、今度は最初からリアルタイムで追っていけるといいなvv
No.6454 (読書)


 2014年12月19日の読書
2014年12月19日(Fri) 
本日の初読図書:
4104424013仮想の騎士
斉藤 直子
新潮社 2000-12

by G-Tools
時は1755年のパリ。フランス革命を三十年後に控えた、貴族政治爛熟の時代。
国王ルイ15世の従兄コンティ親王を主君に持つ騎士デオン・ド・ボーモンは、さる密命を帯びてロシアに送り出された。半フランス派であるロシア宰相の目をかいくぐり、女帝エリザヴェータにフランス国王の親書を届ける密使の護衛という任務である。しかし頼りだった密使は早々に逃げ出してしまい、取り残されたデオンは一人でロシア宮廷に潜入する羽目になった。
もともと彼は、騎士服を着ていてさえ、しばしば女性に間違われるほどの繊細な美貌を備えていた。そこで宰相の目を誤魔化すためにドレスを着用。令嬢リア・ド・ボーモンと名乗ると、首尾よく女帝の朗読の教師として雇われることに成功し、なんとかその任務を果たすことに成功した。
しかしそのようないかがわしい方法を取ったことは、故郷で待つ恋人クリスティーヌに対する、強烈な後ろめたさをもたらした。少年の日、騎士として出世するためパリに出てきて以来、手紙で言葉を交わすことしかできない、愛しい乙女クリスティーヌ ―― 彼女にこのような姿を知られたくないと、デオンは激しい羞恥を抱く。
しかし彼の想いとは裏腹に、ロシアに建てられることになったフランス大使館に、デオンは女性リア・ド・ボーモンとして赴任せよと、コンティ親王から命じられる。女帝と懇意であるからというのが、その理由だった。ところがそこへ、今度はルイ15世の愛妾であるポンパドゥール夫人から、騎士デオン・ド・ボーモンを大使館書記に任ずるという命が下る。二つの命令系統からの異なる指示に、デオンは困惑した。どうやら裏にはデオンの学問の師でもある、謎の男サンジェルマン伯爵の存在があるらしい。ポンパドゥール夫人とコンティ親王は、ルイ15世を挟んで政治的に対立しているのだが、サンジェルマン伯爵の取り成しがあったらしく、その関係でいろいろと混乱しているらしい。
デオンがロシアではリアという女性であることを知らないポンパドゥール夫人は、凄腕の騎士である彼の腕を見込んで、ロシア宰相を暗殺しろと命令してくる。
難題に困りながらも、ロシアに発ったデオン。
そしてそれを見守りながら、裏では何やら思惑があるらしいサンジェルマン伯爵。
やがてデオンはロシアの地で、恋人クリスティーヌの危機を耳にして ――

実在の人物、女装騎士であり凄腕スパイでもあるシャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモンを主役とし、やはり様々な有名実在人物と歴史事実を絡めた、『あの事件の真相は、実はこうだった』系のお話。あ、ファンタジー要素(錬金術)が入ってます。
私は最初このデオンという人物の存在をまったく知らずに読み始め、途中で「え? もしかして実在の人なの??」とネットで調べ、びっくりしました。
80年を超える生涯の内、前半生を男性として、後半生を女性として生きたって……そんなことが可能だったのか、当時のヨーロッパは(汗)

ともあれ。
表紙絵とあらすじ紹介やライトな文章から、純粋でちょっと不幸体質な青年の、爽やかかつコメディタッチな成長物語かと思っていたら、後半どんどん雰囲気が怪しくなってゆき、ラストはまさかの主役悪堕ち(汗)  ←ネタバレにつき要反転。

いやうん…… Wikipedia とかで調べてみると、どうやらデオンという人物は、けっこう性格が悪かったというのが通説らしく。それを踏まえるとこの終わり方は、むしろ納得がいくんですよ。若く素直で純粋だった若者が、いかにして後世に伝えられるような人物像になっていたのかを語ったお話として、これはありだと思います。
しかし予備知識なしに読んだ身としては、ちょっと裏切られた感が半端なかったッスね……(遠い目)

そもそも当時のヨーロッパ(特にフランス)関連の世界情勢や人物が、あんまり説明なしにガンガン出てくるので、気軽に手にとったのに、読んでいて脳内がぐーるぐーる( @ _ @ )
ほんの端役かと思っていたキャラまで、実はルイ15世を暗殺しそこねて処刑された人物だったとか、判るかーーーーっっ(ノ`□´)ノ 彡┻━┻。・;゜・。+ 

面白かった点としては、フランスをメイン舞台としているためか、イタリア訛りが関西弁で表現されています(笑)
文章も現代に立って書かれているため、当時はなかった技術や物品が例えとして使われており、かなり読みやすいです。
そしてデオンの老若男女を魅了する、無敵の美しさvv

先日ドラマ「雪之丞変化」で美輪さんの性別を超えた美しさを堪能したこともあり、デオンのそれもなんだか共通するものを感じました。
「女装の凄腕騎士(スパイ)」なんてキーワードに心惹かれる方は、とりあえず「シュヴァリエ・デオン」「ジャック・カサノヴァ」「サンジェルマン伯爵」「ダヴィンチの洗礼者ヨハネ」「フランツ・アントン・メスメル」「ポンパドゥール夫人」「ルイ15世」「カリオストロ伯爵」あたりについて検索してから、手にとってみられることをおすすめします。
No.6446 (読書)


 2014年12月17日の読書
2014年12月17日(Wed) 
本日の初読図書:
「竜に生まれ変わっても、ニートはニートを続けるのだ!(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n9596ce/

ネトゲの最中、突然の発作で死を遂げた大南梃太は、気が付くと卵の中にいた。苦労して殻を割り這い出してみると、そこは火山の噴火口。そして両手は鱗に覆われた異形と化している。さらに自分の体をよく見れば、羽の生えた爬虫類だ。そうして脳内に響く不思議な声。
――赤竜の子供。
どうやら自分は、一時期はやった異世界転生というやつで、竜の子供に生まれ変わったらしい。
疑問を抱くたびに脳内で答えてくれる声によって、現在の状況を把握してゆく。なんでも竜の親は超放任主義で、基本的に子供は産んだら放置だという。そしてとりあえず目の前のマグマに浸かって魔素を得ていれば、何も食べずとも餓え死にはしないようだ。
そんな訳で恐る恐るマグマに入ってみれば、竜の身体はたいしたもので、やや熱めの快適なお風呂程度。
ひとまず餓死の危機を脱した彼は、脳内に浮かぶ声について考えてみる。すると返った答えは「高階梯魔物の誕生初期段階における、知識サポート」とのこと。どうやら生まれて間もない頃限定ではあるが、この世界にいる全ての生物の蓄えられた記憶から、疑問に合う答えを自動検索して教えてくれるのだという。
そこでよくよく思考を突き詰めてみると、この知識サポートを、永続的に使用する方法もあるようだった。
そうして元ニートだった男は、溶岩風呂に浸かりながら工夫をこらし魔力を蓄え、一ヶ月をかけてついに知識サポートの固定に成功する。
よし、異世界でのネット環境ゲットだぜ! 邪魔な親はいないし、何も食べなくても溶岩風呂に入っているだけで生きていける。これはもう一生働かずにニート生活を満喫だ!!
……と喜んだのもつかの間。
何故か次々と現れる、盗賊や村人や冒険者や勇者。
一人引きこもってひっそりと暮らしたい彼なのに、押しかけてくる輩になにかと煩わされる羽目になって……

ニートは生まれ変わってもニートを貫く!
……つもりだったのに、なんだかいろいろ計算違いが……というお話。完結済。
知識サポート改め収束情報型知性体チサに言われるまま、いろいろとやらかしているうちに、いつの間にか上級竜に進化してしまって、本人あまり自覚なしに俺TUEEEE状態です。しかも意識は対人関係苦手なニートのままなので、極力荒事を避けよう避けようとしているのに、なぜか放っておいてくれない周囲が(笑)

テンプレなトリップ勇者や、ヤンデレ寸前ヒロインなども出てきて、異世界転生・トリップものを読みつけていると、お約束の茶化しぶりにクスリとできます。
No.6439 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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