よしなしことを、日々徒然に……



 2015年03月25日の読書
2015年03月25日(Wed) 
本日の初読図書:
4403621783結晶物語 (5) (ウィングス・コミックス)
前田 とも 前田 栄
新書館 2014-05-24

by G-Tools
コミカライズもついに最終巻。
やっぱり最後は黄龍大暴走な、シンデレラモチーフの偽魂使いとのアレでしたね!<一番好きな話
……とはいえ200P超ある、薄めの文庫ならそれだけで一冊分いけそうなお話を、マンガ一巻にまとめるのはかなり無理があったようで、相当ザクザク削られていたのが残念です。
特に「黄龍の名は強いから、弱くなったら改名した方が良い」とアドバイスされるところ、花籠ちゃんの結晶を守るために黄龍が悪知恵を駆使して結晶をお使いに出させる策略、「自分の魂の死後の所有権は白夜さんにある」って言って感心される ―― というか呆れられる ―― の場面がなかったのが悲しい。

そしてマンガ版ではことここに至ってようやく、花籠ちゃんがどうして死んだのかが明らかになりました。
……やっぱりこのエピソードはもっと早めに出しておかないと、黄龍がどうしてあそこまで凍雨の下僕に甘んじているのか、そして若い女の子に優しいのかが判らなくって、途中で読むのやめちゃう人とか多かったと思うんですよねえ。

あと東雲さんの、妖ゆえに愛し方を間違えた食い違いっぷりとかも、だいぶソフトになってましたね。榊祥子が異能を得た理由も、産み直しなんてディープな理由じゃなくて、単に長年そばにいて養育し続けたからでしたし。ラストでデウス・エクス・マキナのごとく登場してひっさらっていく白夜さんの出番もなし。壊れた結晶をどう直すか悩む = 今後の黄龍との関係をどうするかで迷う凍雨もさくっと省略。
……ほんとに削られまくってるな(苦笑)

ああでも、黄龍が体内の結晶と同調して大暴走するシーンは素晴らしかったですvv
乱れたダークスーツで龍眼になって、四神を従える黄龍……格好良すぎる(うっとり)

個人的お気に入りキャラ東風のキャラデザも良かったですね。
ほっそいキツネ目が、真剣になると開くというのがポイント高いです。

背中を丸めながら人魚刀でプチプチと魂を開放していくスーツ姿の黄龍と、それを見守る東風さんの場面も美味しかった!

「かつて子供の自分が助けてくれと言ったことで、本当に助けてくれた人がいた」「だから現在、誰かに助けてくれと求められたら、無視はできない」という黄龍のスタンスが、本当に真摯で切なくてたまらんのですが。
そこのところの台詞まわしも、このマンガ版単体だと意味が汲み取りにくくなっているのが、心底、しんっっそこ、もったいないです。

……っていうか、こうしてエッセンスを抽出してみると、黄龍ってロッドに似てるかもしれない……そりゃ好みなキャラの訳だ……(苦笑)


そんなこの作品の、原作小説はこちら。

4403540872結晶物語 (1) (ウィングス文庫)
前田 栄 前田 とも
新書館 2005-01-01

by G-Tools

全4巻で完結しています。
もしも読むならマンガ版よりも、先に原作小説の方を選ぶことを、私としては強くオススメいたします。
No.6694 (読書)


 2015年03月24日の読書
2015年03月24日(Tue) 
本日の初読図書:
「転生チートの危険性について考えましょう(小説家になろう)」〜今更ながらのデビュー戦 
 http://ncode.syosetu.com/n1220bo/

前世の知識(具体的な記憶は曖昧)持ちで異世界に魔人として転生した少女セーラ。
庶民階級なのに強大すぎる魔力を持って生まれてしまったため、このままでは親に売りとばされると判断し、わずか三歳にして自らの魔力を封印。両親すら騙しきって、少々魔力が強い程度の凡魔人として成長した。そうして公爵家のメイドとして働き始めた彼女だったが、そこで早々に魔力の強さを見破られてしまい、封印を解かざるを得なくなる。
その結果、彼女はその場で公爵家の三兄弟 ―― 元帥である三十八の長男ルーファス、副宰相で三十五歳の次男フィンレイ、騎士団長で二十八歳の三男カルヴィン ―― と、問答無用で結婚することを決定された。
なんでも高位魔族は子供ができにくいうえ、近親婚を重ねたせいで魔力を持たない『落ち子』が生まれる確率も高いのだという。しかし庶民から突然変異で生まれる魔力の高い存在との間に子を成せば、以降三世代は落ち子が出ないらしい。加えてセーラは突然変異の中でも数百年に一人しか生まれないという、容量限界まで魔力を蓄えた『絶色』。これまでは力を封印していたため黒かった髪は、その証である白髪に変じていた。
子供を産める年頃の絶色ともなれば、高額で売り買いされることは間違いない。このまま何の後ろ盾もなくメイドをやめて世間に出れば、確実にさらわれ売り飛ばされたあげく、どこか貴族の屋敷で鎖に繋がれたまま子を産む道具にさせられるだろう、と。
そう脅し結婚を迫る三人だったが、どうも話がうまく噛み合わない。
そもそもこの世界における魔人の結婚は、一夫多妻、一妻多夫、多夫多妻、なんでもオッケーで、特に貴族は一夫多妻もしくは一妻多夫が大半を占めている。家督も複数で継ぐ場合が多く、現在のレドモンド公爵家でも兄弟全員をまとめて旦那様と呼んでいた。つまりセーラは公爵家そのものの妻として、兄弟三人と同時に結婚し跡継ぎを産めと言われているのだ。
詳しい話を聞けば聞くほど、価値観の違いに頭が痛くなってくる。おまけに長男は結婚と恋愛は別だから、子供さえ産めば恋愛は他人と自由にして良い。自分もそうすると言い出すし、次男は女性すべてを嫌悪し見下しているドS。庶民の部下を持つ三男だけは、かろうじてある程度は話が通じたが、それでもやはり一筋縄ではいかない性格で。
なんとかお先真っ暗な強制婚や人攫いフラグから逃れようと四苦八苦するセーラだったが、三兄弟の過去を知ってゆくうち、いろいろと思うところも出てきて……

えー、言うまでもないですが、逆ハーです。
誰か一人を選ぶんじゃなく、きっちりしっかり結婚してます。要注意。
本編完結済で現在は後日談を連載中。
美形ぞろいのヤンデレに溺愛される系で、魔人の結婚制度のあり方とか恋愛観とか、倫理的にかなり際どいというかエグいというか。
基本的に主役女性の一人称で、伝聞する内容はともかく、主役の周辺だけはとりあえずハッピーエンド。それなりに丸く収まっているので、読後感はそう悪くないかと思います。が、この手の話が地雷の方は、くれぐれもお気を付け下さい。
No.6688 (読書)


 2015年03月23日の読書
2015年03月23日(Mon) 
本日の初読図書:
4048666509神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)
浅葉なつ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-05-24

by G-Tools
かつて国造りの旅の途中、病に倒れた際に入った温泉の心地良さが忘れられないという少彦名神。力を削がれたこの身体に、今一度あのぬくもりを感じたいのだが、全国各地の温泉を試してみても、どうにも違和感を感じてしまう。どうか心の芯までほどけるような湯を、と願われた良彦は、とりあえず様々な入浴剤を試してみるのだが……「一柱 名湯の条件」
浮浪者に見紛わんばかりの貧乏神から、次に取り憑く家を探して欲しいと頼まれた。寒風吹きすさぶニ月に、神とはいえろくな服も着ていない老人を放置するのは気が引ける。しかし貧乏神を取り憑かせるということは、その家を落ちぶれさせることに他ならない訳で。悩みながらも金持ちの家を物色していった一行は、現代の世知辛い現実を目の当たりにすることとなって……「ニ柱 貧乏神の憂鬱」
泣沢女神は全国の人々の悲しみを半分引き受け、代わりに泣くことで心を軽くしてやるのが務めの神だという。神力を失いつつある彼女は、その涙に満たされた井戸から出られなくなってしまった。どうか井戸から出して欲しい、千年ぶりに外の景色が見てみたいと泣く幼女を、良彦は梯子やロープで引き上げようとするが、数多の悲しみを吸ったそのあまりの重さに、一人の力ではどうにもならない。しかし誰かの力を借りようにも、神の姿を見ることができない友人に頼む訳にも行かないし、と。悪戦苦闘しているところへ、大主神社の宮司の娘で女子高生の吉田穂乃香が通りかかる。どうやら彼女には黄金や泣沢女神の姿が見えているようだった。しかも泣沢女神とは旧知の間柄らしい。ところが彼女の願いを聞いた穂乃香は、急に表情を変えて逃げ出してしまい……「三柱 彼女の涙」
家族が揃って旅行にゆき、良彦は一人で留守番する羽目になった。夜になってバイトから誰もいない家に帰ろうとすると、途中のゴミ捨て場でスーツ姿の美女が酔い潰れているのを見つけてしまう。そうして絡まれたあげくにしかたなく連れ帰り、自宅へと一晩泊めたのだが、なんと彼女は人間ではなく神様の一人であった。出雲大社に祀られる縁結びの神、大国主の正妻である須勢理毘売なのだという。彼女いわく、大国主の浮気症にはほとほと愛想が尽きて家出してきた。御用人として、あのどうしようもない夫を改心させてくれ、と。神様の夫婦喧嘩の仲裁という無茶ぶりに、良彦は頭を抱える。事情を知った穂乃香も手伝いを申し出てくれるが、そんな彼女へと突然、言い寄ってくる男が現れて……「四柱 夫婦の事情」

今回はなんといっても、スセリヒメとオオクニヌシでしょう(笑)
古事記の神代の巻はいちおう読んでいますし、それ以前にやはり地域柄、子供の頃からスサノオやオオクニヌシ達の物語には自然と親しんできていました。
……そんな訳で前々から、オオクニヌシには各地に現地妻多過ぎだろう(笑)とか、因幡の白兎エピソードで先に結婚したヤガミヒメの立場は?? とか思っていたんですよ。
それが、よもやこんなふうに料理されるとはvv
ミニスカスーツにハイヒールをバッチリ決めたゴージャス美人のスセリヒメと、一見草食男子のしゅっとしたイケメンに見せかけて実は浮気症……だけどスセリヒメにはべた惚れなオオクニヌシのやりとりがたまりません。
スセリのためならば、かつて殺されかけた舅のスサノオがいる京都まででも迎えに来るし、スセリが良彦の部屋に泊まっていると聞いて、さっきまで美人を口説いていたその同じ口で「僕の妻に手ぇ出してないだろうねぇぇ!?」とスパーク散らしながら豹変するオオクニヌシが馬鹿可愛いvv

このオオクニヌシが、第一話のスクナビコナを手のひらに乗せて一緒に温泉入ってたのかとか思うと、ますますほっこりしますね。……いやまあ、当時のオオクニヌシは、もっと威厳のある立派な大神だったらしいんですが。

大きな力と長い寿命を持ち、人間のことなどすぐに枯れ落ちる木の葉の一枚程度にしか感じられない神々達。しかしそんな彼らも、人々から忘れられることで力を失い、そして普通の人間にすぎないたった一人の一言で救われもする。
神さまだって、悩むし苦しむ。そんな俗っぽさが日本神話の神様たちの魅力なんだと思います。

新たにヒロイン(たぶん)も登場し、お話しの幅が広がってきたかな。
幼い頃からこの世ならぬものを見続けてきて、人付き合いが苦手になった穂乃香ちゃんが、これから良彦に影響されながら、どんなふうに変わっていくかも見どころなんでしょうね。

……ああしかし、相変わらず本来の御用人の謎と、語り部の正体は判らないままだなあ。
鱗の件さえなければ、黄金で納得できるのに……
No.6681 (読書)


 2015年03月22日の読書
2015年03月22日(Sun) 
本日の初読図書:
4403621546結晶物語 (4) (ウィングス・コミックス)
前田 とも 前田 栄
新書館 2012-11-23

by G-Tools
コミカライズ四巻目は、プリンス編の終了まで。
地下から和菓子屋さんの娘を救出するエピソードの終盤から、間を置かず黄金のリンゴの話に続き、ピラミッド内部でのあれこれがかなり原作に忠実に描かれています。
そこに「生霊になった女性と白夜が知り合いになる」「女性の魂を約束から開放するために、黄龍が身代わりを申し出る」のエピソードも組み込まれていました。あ、前回省略されていて残念だった、「舐めるのは駄目でもキスなら〜〜」の抜け道を黄龍が提示する部分も、ちゃんと収録。
うわー、原作ではさらっと読み流していた、白夜さんの指先に口付ける黄龍、絵で見ると破壊力が……vv

それにしても黄龍から無理やり結晶を奪う凍雨とか、ストッパーを外された白夜さんの笑みが、また強烈に歪んでいて人外っぽいのが良いですねえ。
そして一度取り出した結晶を体内に戻した黄龍が、プリンスとの最終対決で異能の片鱗を見せているあたり、今後の布石でしょうか。これはやはり次は、黄龍の逆鱗を逆なでしまくる魂使いのあの女性の登場か?(わっくわっく)
あの話は作中で一番大好きなので、どのように料理されるのか楽しみです。

あ、あと今回イラストで見れて一番良かったと思ったのは、黄龍の結晶かもしれません。
イメージしていたよりずっと格好良くて見事なドラゴンでしたvv
No.6678 (読書)


 2015年03月21日の読書
2015年03月21日(Sat) 
本日の初読図書:
4198937168手紙を読む女 (徳間文庫)
新津きよみ
徳間書店 2013-07-05

by G-Tools
十年前、小学生だった町田和彦は火事で両親を亡くした。その火事は経済的に追い詰められていた父親が、自宅に放火した無理心中だったのだと警察は結論した。
母方の伯母、高須美恵子の養子となった少年は、今では大学生となり、新進気鋭の推理作家“高須史一”としてデビューしている。猟奇的な内容が多い一種独特の雰囲気を持つ彼の作品は、受賞作からコアなファンを獲得し、映画化もされているほど人気があった。しかし複雑な過去や親子関係を公にしたくないこともあって、史一はマスコミ等にはほとんど顔を出そうとしない。それはアンチエイジング研究の第一人者である美恵子も同様で。
過去と決別し、“高須史一”として第二の人生を歩もうとする和彦と、それを見守る美恵子。
そんな二人の元へと、いくつもの手紙が届く。それらの手紙は、さまざまな謎をもたらして、やがては二人の過去にまつわる“真相”を浮き彫りにしてゆく ――

……えーと……

とりあえず、辛口評価なので記事を畳みますね。
No.6677 (読書)


 2015年03月20日の読書
2015年03月20日(Fri) 
本日の初読図書:
4403621147結晶物語 (3) (ウィングス・コミックス)
前田 とも 前田 栄
新書館 2011-06-30

by G-Tools
前田栄さんの同名小説のコミカライズ。
……何故か全2巻で打ち切りになっていたと思い込んでたんですが、1〜2巻を読み返しついでに検索してみたら、続刊が出ていると知ってポチッとな。
三巻目は原作にはない短編「雪女」と、原作からお正月の魚介祭りだけを抽出したミニエピソード。
そして謎の男プリンスが暗躍するお話で、さらわれた和菓子屋さんの孫娘を救いに行った二人が、地下で金髪美女達の死体を発見するところまでを収録。
プリンス編には、凍雨に招待状を送るために無関係の女性を操って質屋に来させるオリジナルエピソードと、白夜さんが時を食らう妖であることを明らかにするエピソードも組み込まれています。
白夜さんが時を舐める&人を舐めないと亡き妻に約束している&妖怪は約束を破ると変質するという話は、天使と見まごう美形の鵺相手ではなく、悪女に騙された朴訥で一途なカマイタチさんで語られました。宗教画のようなキスシーンもなく、ほっぺたペロリでさっくりと(笑)
そして黄龍が「人を舐めるのは駄目でも、キスならOKなんじゃ」と提案する場面は出てきませんでした。あの発想こそ黄龍の真骨頂だと思うので、ぜひ今後いつか採用して欲しいところなんですが……

あと原作と大きく異なったのは、プリンスが黄龍に「死者を蘇らせたいと思わないか」と誘惑をかけるところでしょうか。原作のプリンスは、黄龍に関してはほとんどアウトオブ眼中でしたからねえ。でもこれはこれでありうる展開かと。彼だって誰よりも大切な人を失ってきている訳ですから、その誘惑は強烈に違いありません。あとマンガ版は原作よりも白夜さんの出番が少ない分、そこらへんのエピソードが黄龍に振り分けられているのかもですね。

最終ページ、地下室で死体を見つけて平静を失う黄龍の表情ときたら、くっそう、ここで以下続く!? と歯噛みすること請け合いの場面。
それでも喚き散らすことなく、感情をフラットに保とうとする黄龍(そしてそれを台無しにする凍雨)が見どころなこの続き、どのように描かれるのかが楽しみですねvv

……ただこのコミカライズは、ほんっとーーーーに、原作小説を読んでいないと、内容がさっぱり判らないだろうという難点があります(苦笑)
なんというか、原作再構成系の二次創作的な?
だいたい黄龍がなぜ凍雨に従っているのか、そも結晶とはなんなのか、この作品世界における『魂』のあり方とはとか、黄龍がなぜ人魚刀の持ち主なのか、そう言う基本的な情報の説明が、致命的に足りていないんですよ。
事実、原作未読の母に貸してみたら「意味が判らない」と言って、さっさと返してきました。
それに内容もかなり改変やエピソードの統合、省略が多いので、やっぱりこれは「原作の好きな人が二次創作として楽しむもの」という感覚で読むのが良いと思います。最初から同人誌うすくてたかいほんだと思えば、クォリティも高いし値段も安いですからね(笑)
No.6676 (読書)


 2015年03月19日の読書
2015年03月19日(Thr) 
本日の初読図書:
4048662708神様の御用人 (メディアワークス文庫)
浅葉なつ
アスキー・メディアワークス 2013-12-25

by G-Tools
野球以外にこれといったとりえもない、ごくごく普通の青年だった萩原良彦。大学を卒業し、野球チームを持つ企業にスカウトされた彼は、入社後すぐに練習で膝を傷めてしまった。しかも悪いことは重なるもので、会社の業績が悪化したことで野球部の廃止が決定する。術後の膝に負担をかけないため、歩きっぱなしの営業もできず、倉庫での力作業もできず、社内での居場所を失った良彦は、わずか半年で辞表を提出した。
さらに同じ頃、同居していた祖父が病で死に、祖父に懐いていた彼はますます気力を失っていく。半年引きこもりを続け、ようやく清掃業のバイトを始めたものの、未だに時おり疼く膝を抱えながらこれといった目標を見つけることもできぬまま、漫然と時を過ごしていた。
そんなある日のこと、良彦は祖父の知り合いだという老人から、一冊の本を手渡される。和綴じの冊子は和紙が屏風折りになって綴られており、三分の一ほどのページに毛筆の書体で様々な神々の名と朱印が記されていた。
「お前さんなら、立派に役目を果たせるだろうよ。あとのことは狐に聞いてくれ」
そう言って老人は忽然と姿を消した。
何だったのかと首を傾げつつ、その本を持ったまま近所の大主神社を訪れた良彦は、末社のひとつである方位神の社に足を踏み入れたところで、不意に呼び止められる。「お前が御用人か」と。
そう声をかけてきたのは、つややかな金色の毛皮を持つ見事な狐で。
自身を方位神だと名乗った狐 ―― 黄金こがねは、良彦に己の御用聞きをして願いを叶えろと命じてくる。
黄金が言うには、良彦が受け取った書物は「宣之言書のりとごとのしょ」。それを手にした人間は、ページに浮き出てくる神名に従って社を訪ね、そこに坐す神の御用を聞かねばならない。いわば神の御用聞きになるのだと。
生前、実直で信仰心の篤かった良彦の祖父がそれを勤めていた。だが彼は寿命をまっとうしたので、次の御用人を決めるにあたり、最初は代々とある神に仕える社家の一人が選ばれた。しかし諸事情があって「宣之言書」と繋がる緒が切れてしまい、そこで急遽代理として抜擢されたのが良彦だということだった。
消去法で選ばれた、あくまで代理にすぎないと聞けば、やる気も削がれるものだ。それでも祖父が生前、誰にも知られずにやっていたという行為に、興味が湧かなくもない。
そうして流されるように神様の御用人(代理)を始めた良彦だったが、神様たちが持ち込んでくる『御用』とは、想像の斜め上を行くものばかり。果たしてこれは、助っ人なのかパシリなのか。
信仰を失い力を無くした神々と、平凡なフリーターとが織りなす、ドタバタで、それでいて切なくて、ほっこり心温まる物語がいま始まる ――

神社と寺ってどう違うの?
葬式は寺でやるけど、年末年始は神社に行くし、クリスマスにはケーキを食べるし。
そんな現代のごく普通の青年が、ある日いきなり古事記や日本書紀などに登場する八百万の神様たちの御用聞きに任命されて、わがままに振り回されつつ東奔西走するお話です。
普段きちんと祀りもしないで願い事ばかり押し付けてくる人間のせいで、すっかり力を弱めてしまった神様たち。おかげで世をすねてしまっても、それでも人間を見捨てきれない彼らと、いろいろあって生きる目標を見失ってしまった良彦が、お互いに紆余曲折ありながら失くしてしまったものを再び見つけていく、再生の物語とでも言いましょうか。

モフモフで甘いもの好きでツンデレっぷりが可愛いお狐さまとか、パソコンを駆使してオンラインゲームやSNSをしまくってる一言主神とか、近所のおじさんにしか見えない作業着姿の歳神様とか、くすりと笑えるコメディ部分もいっぱいです。

……ちなみに私も良彦と同じく、高校ぐらいまで神社と寺の区別がついてませんでした(笑)
いやいちおう日本神話はだいたい知ってたよ? でも神社がその日本古来の神様を祀ってるところで、お寺は大陸から伝わった仏様を祀る仏教の施設だとか、そんなの日常生活で意識しないよ! ……ってか、仏教と神道が明確に分かれたの自体、明治時代あたりからじゃんとか屁理屈を言ってみたり。

そして良彦の境遇とか考え方が、読んでいて心にグサグサと(泣)
って言うか神様よ、半引きこもりで社会復帰し始めたばかりのフリーターに、交通費自腹で全国行脚させるのは勘弁してやってつかぁさい……


あと読んでいて疑問に思ったのが、プロローグとエピローグに登場する「語り手」が誰なのかです。
そこだけ神様視点で描かれているのですが、「私の鱗が」という一文が出てくるので、いつも一緒にいる黄金(狐)ではありえませんし、かと言ってゲストキャラの竜神橋姫がこういうポジションに来るのかなあとも思うし。
大主神社の御祭神かと思いつつ検索してみるも、宮古島の神社しか出てこない……むう、謎だ……(悩)

とりあえず、本来御用人に選ばれるはずの人間が誰だったのか、どうしてその人間とは緒が結ばれなかったのかなど、まだ謎が残っているので続編も読んでみたいところです。
No.6672 (読書)


 2015年03月18日の読書
2015年03月18日(Wed) 
本日の初読図書:
406376527X妖怪アパートの幽雅な日常(8) (シリウスKC)
深山 和香 香月 日輪
講談社 2015-03-09

by G-Tools
妖アパマンガ版、8巻目はついに千晶先生のご登場です!!
いやあ、待ちかねましたよ……夕士くんのハニー★
ものすごく格好いい大人の男に見せて ―― いや実際ごっつー頼れる兄貴なのにもかかわらず ―― 一度心を許した相手には、たとえ一回り以上年下でも思い切り甘えまくる、それが千晶クォリティvv
原作後半の二人には何度萌え殺されそうになったか判りませんが、登場したばかりのこの頃は、そういえばまだきちんと『大人の男』をやってたなあと、改めて思いました(笑)

なおこの巻ではまだ、千晶先生と青山先生が転任 → 英会話クラブに困ったちゃんが入部 → アパートでお月見をしていたら、古本屋がアムリタを持って帰ってきた、というところまで。原作5巻で言うと、問題が起こり始めたあたりで切れていて、解決編どころか問題点がはっきりするところまでも行っていないため、これだけ読むとちょっと物足りない部分もあります。
ここらへんのエピソードは、青山先生の上っ面だけぶりが明らかになったり、千晶先生の貧血を夕士がヒーリングしたり、千晶先生が夕士のことを「コイツみたいに生活が荒んでないやつは、放っておいても大丈夫」って太鼓判押したりするところが見どころだと思うんですよ。
そのあたりは、以下次巻! ってことでしょうね。
ふふふふふふ、夕士が手のひらに落としたアムリタを千晶先生が舐めるシーン、いったいどんなふうにイラスト化されるのか、今から楽しみでなりませんですよ……腐腐腐腐腐……<結局はそこか
No.6669 (読書)


 2015年03月16日の読書
2015年03月16日(Mon) 
本日の初読図書:
「ペットのしつけ方(NEWVEL LIBRARY)」
 http://www.newvel.jp/library/2108-30881-0xn-index.html

日夜戦争を繰り返し、多くの国を次々と併呑してゆく軍事大国リグレス。
そこでは男女を問わずすべての国民が18歳で徴兵され、最低三年間の軍属を義務付けられていた。さらに滅ぼした国の有能な軍人達を配下に取り込むことで、リグレス国の軍は日々ますます増強されてゆく。籠絡の手段は問わない。時に取引、あるいは拷問、そして悦楽 ―― 様々な方法によって、軍人達は矜持を捨て故国を捨て、新たな忠誠を誓わせられる。
あと2ヶ月で軍属三年目を迎えるレイニーは、第三軍に所属していた。胸もなければ色気もない、一見すると15〜6の子供にしか見えないが、それでもれっきとした21歳の女性だ。
そんな彼女に、軍の管轄を飛び越えた命令が下された。第二軍の将軍シドネスから命じられたのは、先の戦争で捕虜になった、アリレス国騎士団副隊長の籠絡。
ジルニウス・ラザフォードというその男は、国王の甥という高貴な血筋と国一番と呼ばれる剣の腕を持ち、また奇策を駆使して軍を指揮する第一級の軍人であった。しかし未だ故国への忠義を失わず、他国に膝を屈するをよしとせぬ男が捕虜になって最初に行ったのは、自害を試みることだったという。これまで様々な将軍たちが手を変え品を変え配下に下るよう説得してきたが、彼は頑として拒み続けてきた。そうして最後の手段として、レイニーにお鉢が回ってきたという訳だ。
捕虜の籠絡について多大な実績を持つ第二軍ですらできなかったことが、レイニーにできるはずもない。しかしどんな手練手管にも心を開かなかったという孤高の男に、いささか興味が湧いた。しかもこの仕事を行っている間は、他の仕事はやらなくていいという条件を出されて、レイニーは「やった! 久しぶりにサボり放題!!」と喜び勇む。
そうして捕虜 ―― ジルニウス・ラザフォードの元へ向かったレイニーが見たのは、口に拘束具をはめられ両手両足を後ろに縛られ床に転がされている、美しい獣の姿。
銀色の髪に紫の目。その瞳は射殺さんばかりにこちらを睨みつけていて……

FT世界の非人道的社会における調教系ラブコメディ。完結済。
軍事国家の有りようとか背景とか、レイニーの過去とか相当に設定はえげつないんですが、基本的な展開はコメディでした。
傍若無人でマイペースなレイニーに、プライド高くて心の底から「軍人」で「騎士」なジルニウスことジルが、ひたすら振り回されてます。なにしろレイニーはこの仕事をサボりの口実としか考えていないので、ジルを説得する気は皆無。むしろ時間がかかればかかるほど楽ができると、床に転がるジルを放置してソファでお菓子つまみながら雑誌読んだりしてるし(苦笑)
それまで甘言も拷問も美女の誘惑も全部はねのけてきたジルが、勝手の違う扱いに戸惑って揺れていく、そんな様が醍醐味さ★
本編は12話と、比較的短めでさらっと読めるのも魅力かと。
番外SSや後日談的おまけもけっこうたくさんあります。

なお、この話自体は投稿サイトに存在しますが、作者様が自分のサイトを作られて、順次そちらにもUPしていっている途中のようです。

■竜宮城への招待状
 http://palacedragon.yakiuchi.com/
No.6666 (読書)


 2015年03月12日の読書
2015年03月12日(Thr) 
本日の初読図書:
4094522131赤き騎士と黒の魔術師 (ルルル文庫)
みどう ちん くまの 柚子
小学館 2012-01-26

by G-Tools
世界は穢れに脅かされていた。淀みや人の悪意といった暗いものが形をとり、不浄をもたらす毒となる。それは汚れや黴を生みだし、放置しておけば毒で周囲を汚染する。さらに魔獣が現れれば、よりひどい穢れがまき散らされた。強力な腐敗性を持つ毒が土壌や水を腐らせ、あらゆる生き物を死に至らしめる。
それらの災厄に対抗できる能力を持つ者達を、人々は聖水師や御守師と呼んだ。彼らは穢れから身を守る御守や、穢れを浄化する聖水をもって人々を守ることができた。そしてそんな術師の中でも、あらゆる術に通じ、圧倒的な力を持つ魔術師は、国を繁栄させる大切な宝として、各国で重用される存在であった。
ボルレゴ大陸の中央に位置する大国バレットは、強大な力を持つ大魔術師ユハによって守られている。五百年前、国全体を守護する「護りの塔」を建造した彼のおかげで、当時領土であった旧都市にはいっさい穢れが侵入してこない。しかし五百年の間に戦争が繰り返された結果、領地は広がり、新たに組み込まれた地域では穢れによる災厄が幾度も起きていた。
「護りの塔」を新たに建てる力を持つのは、ユハただ一人。しかし不老長寿の術によって今も生き続ける彼はひどい人嫌いで、一人塔の地下深くに篭もり続け、誰の言葉にも耳を貸そうとしない。無数の蝙蝠と黴を飼い、髑髏や腐った生首に囲まれて過ごす彼の恐ろしさに、警護を命じられた騎士達は次々と正気を失い、三日もせぬうちに使いものにならなくなってしまうという。
女だてらに騎士学校に通う少女ビビアナは、魔術師の守護を任務とする白騎士隊から急遽引き抜きを受けた。命じられたのは、かの魔術師ユハの警護兼従僕と、地下から出て各地の穢れを祓うよう彼を説得すること。
負けず嫌いで熱血漢。人一倍、立派な騎士となることを志すビビアナは、特別任務に胸を躍らせながらユハの元へと赴く。
そんな彼女を出迎えたのは、真っ暗な地下室で白銀の炎に包まれた、みずみずしい眼球をもつ髑髏で。目深にフードを被った人物は、その髑髏に手をかざし、低い声で呟いていた。
「絶望をここへ、腐敗をここへ、疫病をここへ。穢れの災厄をここへ ―― 」
穢れを呼び込むかのような恐ろしい儀式に怖じ気づきつつも、ビビアナはなんとかユハのそばで働くことを認めてもらう。すると最初に彼が命じてきたのは、蝙蝠を三十匹捕らえて解体し、血液を瓶に詰めて666回振り、骨は細かく砕いて粉末に、皮と肉と内臓はすり鉢で潰すことで……

恐怖の魔王のように語られているけれど、実は超絶美形で優しくて純粋かつ繊細な魔術師様と、熱血で一本気で「教官殺し」の異名を持つ暴れ馬な少女騎士の、ちょっとズレた天然同士のラブコメディ(?)
いや、ラブ……まで行ってるかどうかは、ちょっと微妙かな。むしろ本人達は主従愛だと思ってるかもしれない。でも無自覚ノロケによる周囲の被害はかなり甚大(笑)
とにかくコメディパートが楽しいです。大真面目に作られた御守り「あったか腐乱妖精」とか「火を噴く生首」とか、何故にその材料がそうなって、さらにそこからそれを作るvv
かと思えばシリアス部分はとことんシリアス。その配分が程よくて楽しめました。

誤解を受けやすいけれど、話を聞いてみれば誰よりも国を愛しているように見えるユハが、何故頑なに外に出ようとしないのか。バレット国には穢れなど存在しないと言い切るのか、そのあたりは割と早めに察することができます。
でもなー……これは歴代の王と騎士達が悪いよ。特に三代目国王。
ネットすらない環境で、壮絶な過去を持つが故に人間不信 ―― というか対人恐怖症の引きこもり歴三百年に、ちゃんと情報を伝えてこなかったのがすべての間違いな訳で。事情を把握したユハが落ち込んでるのが、気の毒でならんかったです。
情報の伝達って、大切だけど、意外なところですこんと抜けるんだよなあ。いやマジで……(遠い目)

あふれる気合が空回り気味な熱血体育会系少女ビビアナは、最初の頃ちょっとイタかったですが、ユハの萎縮した心にはあれぐらいの勢いが必要だったのかと思うと、まあだんだん可愛く見えてきました。
彼女も彼女で、いろいろと苦労してきたようですし。
しかしビビアナが普通の人間でユハが不老長寿となると、今後どうなって行くかが気になりますね……ユハが少しずつビビアナ以外も受け入れて行くようになるのか、あるいはそろそろユハにも寿命が来るとか。
後者のほうが二人にとっては幸せだろうけど、そうすると国の今後が……やはり後進を育てるのが一番手っ取り早いのか。そもそも人一人に完全依存した国のあり方なんて、不自然ですしね。ここはビビアナがサポートしつつ、魔術師育成学校を開校だ! 特に「護りの塔」の建造方法及び管理運営を他人に伝授するところからいってみるってことでvv

……あとは、ちょっと批判的内容なので、記事を畳んでおきます。
No.6658 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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