よしなしことを、日々徒然に……



 2015年12月15日の読書
2015年12月15日(Tue) 
本日の初読図書:
「俺の死亡フラグが留まるところを知らない(小説家になろう)」〜43話
 http://ncode.syosetu.com/n4449cj/

テレビゲームのキャラクター、しかもとびきりの悪役でありキング・オブ・クズ野郎の異名を持つハロルド・ストークスの子供時代に、気がつけば憑依していたゲーマー大学生 平沢一希。
原作開始時点までにはまだ8年ほどの猶予があるが、しかしあまりに原作から逸脱した行動を取れば、主役達が敗北しゲームオーバー、すなわち世界が崩壊してしまうだろう。なにしろ傲慢な貴族であるハロルドの為した悪行によって、凄惨な過去を刻まれたヒロインは主人公と出会うのだし、また戦闘力は高いハロルドと戦うことで、主人公パーティーは力をつけてゆくのだから。
さりとて何もしなければ。没落から主人公との敵対、死という末路が待っている。
いかに原作の流れに影響を与えぬまま、自らの死亡フラグを折ってゆくか。
頭を悩ませるハロルドだったが、ゲーム補正のためかその思考とは裏腹に、表面に現れる態度はどこまでも尊大で。言葉にも表情にも内心は反映されず、どこまでも傲岸不遜極まりない言動に変換されてしまう。
それでも努力は少しずつ実を結び ―― それどころか周囲の誤解も相まって、事態はゲームの内容からもハロルドの想定からも逸脱し、やがては原作キャラ達とも早いうちから関わりを持つようになってしまった。
そして死にキャラ ―― ゲーム開始時にはすでに死亡していた面々とも知り合うことで、ハロルドは決断を迫られる。彼らを助ければ、世界救済で重要な役割を果たすキャラクターの、その動機そのものが失われてしまう。そうなれば世界は救われず、自分を含めたすべての破滅にまた一歩近付くのかもしれない。しかし親しい人間を見殺しにするようなクズでは、やはり悪役としての死が待っているだろう。
覚悟を決めるハロルドの元へと、彼の孤独で誇り高く、自らへの悪評など顧みず周囲を救おうとするストイックな……ように見える生き様に魅せられた人々が、集い始め……

書籍化済み、ダイジェスト化なしの連載中。
某所で紹介されていた場面をチェックするだけのつもりで、流し読みを始めたらうっかり最新話まで読了してしまいました。
今日は図書館の本を読むんじゃなかったのか……_| ̄|○

あ、内容はかなり面白いです。いっきに読んじゃうぐらいに。
内面はけっこうヘタレでビビリな平凡くん。ただしやりこみまくったゲームの感覚を引きずっているせいで、自分がどれほどありえない程の高レベルにあるのかをまるで自覚せず(主役クラスがまだレベル1以下の段階なのに、初期魔法しか使えないじゃねえかと努力しまくってる)、ツンレデと呼ぶにも度が過ぎる言動で周囲を翻弄しつつ、原作知識で内政してみたり、知識チートしてみたり。
ハロルド自身は、突き詰めると自分が生き延びるという、保身しか考えてないんですけど……本人もそう言ってるんですけど、でもやっぱり本質が現代日本人なので、ごく普通に見知らぬ通りすがりの女の子を酔っ払いからかばっちゃったり、両親の悪行にドン引きして使用人を助けるのに力を尽くしたりしてるんですよね。
そのうえで、ゲームキャラ故のイケメンな外見を持ち、強ライバルキャラとしての戦闘能力をゲーム廃人の感覚で磨き上げ、さらに終盤レベルの薬物調合知識などを駆使して、農業改革とかやっちゃったりする。しかも自分が凡人だという自覚があるから、できない部分は不遇な目にあってる優秀な人物に丸投げる。
そりゃー、人望も上がるわww
本人は、悪役キャラから逸脱し過ぎないよう必死なんですが、その努力がことごとく逆の成果を生むという(笑)

これ、書籍版も買っちゃおうかな……?

4800244749俺の死亡フラグが留まるところを知らない
泉 Aちき
宝島社 2015-08-06

by G-Tools
No.7279 (読書)


 2015年12月06日の読書
2015年12月06日(Sun) 
本日の初読図書:
「騎士団付属のカフェテリアは、夜間営業をしておりません。(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n3806ck/

騎士団付属の食堂で、騎士団団長サラ・シオラ(女騎士)と料理長のロビンとが、夜中にまったりおしゃべりしながら料理を食べつつ絆を深めてゆくお話。書籍化済・ダイジェスト化なし。
裏ではかなり陰惨な事件とか起きてるんですが、夜中に二人で食事をすることで、サラが血なまぐさい任務から真の意味で日常に帰り、人間としての心を取り戻すことができるという位置付けなので、事件的な部分は基本伝聞系というか、当人達の心の中でのみ語られるだけです。
で、ロビンはサラがそういう『ひとでなし』というか、有事の際は非情な手段も厭わない人間だと、それなりに知っています。知っていてなお、彼女のためだけに温かな食事を作り続ける。
けして特別なものではなく、奇をてらった料理でもない。でも心を温めてくれるなにか。
短め(2万字ほど)完結済なので、さらっと読めます。
この長さだと、書籍版はかなり書き足しされているのかな……?

4575239259騎士団付属のカフェテリアは、夜間営業をしておりません。(1) (Mノベルス)
遠原 嘉乃 雨壱絵穹
双葉社 2015-11-13

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少なくともWEB版の方は、分冊するような長さではありませんし、サラとロビン(推定)以外の後ろの方にいるキャラ達も、おそらく出てきていません(穏やかな方の騎士は、もしかしたら副官さんかな……?)。


あ、あとモロクっちさんの「明日は廃墟でふたりきり」に、番外的後日談がUPされています。
それと「双月界」の「竜皇の巫女シリーズ」で、番外「押しかけ魔女と不機嫌な竜皇」のさらに続編、「魔女の帰還(ライアその後)」の連載も開始されてます。どちらも本編をお読みの方は、要チェックですぜ★
No.7261 (読書)


 2015年11月27日の読書
2015年11月27日(Fri) 
本日の初読図書:
406218382X猫弁と少女探偵
大山 淳子
講談社 2013-08-30

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今度の依頼は、誘拐事件の解決。しかも三毛猫の。
それは弁護士ではなく探偵の仕事なのだが、依頼人であるシンデレラシューズの社長夫人にそれを訴えても、聞く耳を持ちそうにない。それに気になる点もいろいろとあった百瀬は、三毛猫の本来の飼い主である、マンションの隣室に住む小学生の女の子と共に動き始める。
一方で百瀬の婚約者である亜子は、いっこうに入籍や式の準備について話を進めようとしない百瀬に、もどかしいものを感じていた。そんな彼女へと、同窓会で学年きってのイケメンが声をかけてきて……

猫弁シリーズ4作目。
……喜ぶべきか悲しむべきか、モノ書きの神様が飛び去ってしまわれたようで、積みっぱなしになっていたこれに、ようやく手がつけられました(苦笑)
今回は小さな女の子が探偵役を務めるというので、読む前は少々不安だったのですけれど。読み始めたら安定の猫弁節でした。
しかも彼女、ポッと出のモブキャラじゃないんですよ!
1巻で百瀬さんに、エレベーターの中で霊柩車を指差して、「あの車、空を飛ぶの?」って訊いた、あの女の子なんです。
それだけじゃなく男の子も登場するのですが、彼もまた1巻の頃からずっと、百瀬事務所の黄色いドアに貼り紙をしていっていた小学生。
共に親子関係、家庭環境について問題を持つ彼らと関わることで、百瀬さんはこの年齢になるまで先送りしてきていた、己の家族関係について思いを馳せ、そして改めて成長してゆく。
最終章、「百瀬の卒業」など、ああ1巻であんな夢のない会話をしていた百瀬が、ついにやったか! と、もう感慨無量です。
そして2巻で引きこもりを脱した透明人間改め透明弁護士さんは、わざわざ事務所まで挨拶にやってきてくれるし、最初はとんでもないモンスター依頼人だったシンデレラシューズの社長夫人は、なんだかどんどん味のあるキャラクターになっていくしで、このあらゆるキャラを使い捨てにせず、ちゃんとその後を描いてくれる姿勢が、私がこのシリーズが好きな理由のひとつなのですよね。

お話はついに百瀬さんの過去が少しずつ姿を現してきて、最後に何やら不穏な電話がかかってきたところで、以下続く。
うぉぉ!? これは、これは先が気になる〜〜〜(><)
次の一冊はシリーズ完結編だそうで。いったいどんなふうなお話になるのか、果たして百瀬さんは亜子さんと無事結婚までたどり着けるのか。個人的ドラマ配役がぴったりすぎた同僚の寿春美さん@柳原可奈子は、このまま海外へ旅立ってフェードアウトしてしまうのか。同じく梅園大家さん@伊東四朗は??
シリーズ終了は寂しいですが、でも気持ちよく綺麗に終わってくれるお話というのも貴重ですし、読む日が来るを楽しみにするとしますvv
No.7244 (読書)


 2015年11月15日の読書
2015年11月15日(Sun) 
本日の初読図書:
4803008256人狼への転生、魔王の副官 1 魔都の誕生 (アース・スターノベル)
漂月 西E田
泰文堂 2015-11-14

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あらすじについては、WEB版を読んだ時に触れているので省略。
アース・スターノベル様の、「ダイジェスト化なし」「公式サイトで100P近くも(しかもキリの良い所まで)試し読みさせてくれる」「Amazon や Twitter で表表紙どころかカラー口絵まで高画質で公開」というその姿勢に敬意を表し、新刊予約で購入させていただきました(合掌)
ちなみに試し読みでは、地図と挿絵二枚を含む「太守アイリアの執務録」まで読めます。
あと初回版限定封入特典『人狼主催の人狼ゲーム』って、てっきり双六みたいなものでもついてくるのかと思っていたら、『人狼ゲームをプレイしている、いつものメンバーのわちゃわちゃ』という描きおろしSSつきリーフレットでした(笑)
とらのあなで買った場合につくという『師弟のひととき』、くまざわ書店の『犬人たちのサプライズプレゼント』、WonderGOOの『モンザの休日』も気にはなりますけど、その中では一番私好みのSSだったかも?

この巻には、37話「魔都リューンハイト」までが収録されていました。
巻末には60ページほども割いて、隠れ里時代の少年ヴァイトがモヴィちゃん師匠に出会い、魔法を習い始め、それによって人間形態のまま怪物を退治したという、WEB版でちょこっと触れられていた内容が語られています。魔の海と戦った時に言っていた、「修行時代に一度だけ実験した」というアレも絡まっていたりと、随所で読者をニヤリとさせてくれます。

そしてヴァイトの自己評価が異様に低い理由も、なんだかいろいろ垣間見えてきた気がするような。
もともと「前世のことは、あまり覚えていないし、思い出す必要も感じない」とか言っていたあたり、何かしらあるのかなあとは思っていたのですが、書籍版を読むとその印象がますます強まります。
さらにモヴィちゃん師匠の回顧録もちょこちょこ書き足されており、ヴァイトには魔法を慎重に教え、一介の魔術師で終わらせないためにあえて奥義も伝授しなかったため、誤解をしているようだとありまして。
そこへ持ってきて、魔法なしで戦った場合の純粋な人狼としての強さは、従兄弟のガーニー兄弟にも、女のファーン姉ちゃんにも負けるという、子供の頃からの刷り込みにも近い認識。

つまりヴァイトは自分のことを「人狼としては平均以下、魔法使いとしても落ちこぼれ。ただ前世の知識でズルしているだけ」と考えてるんでしょう。それとやっぱり前世でも、なにか自分を卑下したくなるような何かがあったんだろうなあと。

でも実際には、めっちゃ有能なんだけどね。しかも挿絵で見ると、普通にイケメンなんだけどね!
どこが「地味な田舎の武装ゲリラ青年」だよww
見た目も中身も優秀とか、爆発しろwww

なお最初にカラー口絵が公開された時には、人狼メンツがけっこう露出高くて「ああ、大人の事情か……」とか思ったんですが。その直後のWEB版更新で、人狼達は変身すると服が破けるから、いろいろと工夫している。ヴァイトだけは面倒だからその工夫をせずに普通の服着てて、しょっちゅう破って怒られてるっていう描写があって、ああそうなのかとすとんと納得したのでした。

……って、それを頭に置いてこの一巻あたりを読んでいると、「あれ、このシーンのヴァイトって……良くても半裸? うっかりするとポロリ??」とか思う場面もあるんですが(笑)

ちなみに口絵の中央右側にいる、やけに色気のある流し目の兄ちゃんは、鍛冶師のジェリクでした。
このあたりの人狼隊メンバーも、WEB版を最新版まで読んだ段階で改めて書籍版を読み返すと、ちゃんと見分けがついて面白いんですよねえ。特にジェリクは、幼馴染で親友で人狼にしては珍しく気の回せる職人気質で、しかもヴァイトに心酔してるっていう、めっちゃ美味しいポジションなのだと今なら判る!
ジェリクだけが、ヴァイトのことを「大将」って呼んでるんですよねえ。
しかもトゥバーンの400人と戦った時なんて、当たり前のように飛んでくる矢の盾になったり、細かいフォローをしてくれてるって、もうどんだけvv

ウォード爺さんとかファーン姉ちゃん、モンザあたりも、イラストがつくととたんに判りやすく見分けがつくようになって。ありがたいことこの上なく。あと地図も!!
ああもう、これはニ巻以降に出てくるだろう、砂漠出身のハマームとか悪徳商人、副官の副官に世紀末ヒャッハーとかも楽しみだvv

……ただ、一個だけ突っ込んで良いですか、絵師さま。
魔王さまとの最初の謁見の時、ヴァイトは人間形態じゃなく人狼の姿だったと思うんです。そこだけ、そこだけ本文の通りだったら、文句はなかったのに……それだけは惜しまれます。

あ、最後にもう一個。
実は私、なんでヴァイトが名前を呼び間違えられるのを嫌がるのか、よく判ってなかったんですよ。
バイト……ファイル容量(byte)っぽいから?? とか思ってたんですが。
なるほど「アルバイト」みたいだったからなんですね。ある意味この点が、書籍版を読んで一番良かったというか、納得がいった点だったかもしれません(笑)
No.7222 (読書)


 2015年11月05日の読書
2015年11月05日(Thr) 
本日の初読図書:
40221416541/4×1/2R 7巻 (Nemuki+コミックス)
篠原烏童
朝日新聞出版 2015-02-06

by G-Tools
パラレルワールド的リメイクをされたR(リターン)になる前から、ずっと読み続けているこのシリーズ。
ああ今回もほんわかだなあ、でも干支ネタ多いのは、もう年一回とかしか掲載されないから、刊行ペースも遅いのかなあとか、そんなことを思いながら読んでいたのですが。
Nemuki+の1月号に掲載だったらしい、馬ネタ「やくそく」を読み始めて、いっきにテンションが上がりました。

ほっ、ホワイト・ウィングーーーっっっ!?

アメリカ西部の荒野を行く車の中、クォートが遠目に鳥っぽい影を見たコマで、まさか……と思ったら、やっぱりまさかだったーーーー《o(>▽<)o》

この興奮を判って下さる方は、きっと年季の入ったホラー漫画ファン。
もうね、「眩惑の摩天楼」のハロウィンコミックス版(しかも緑背表紙)を購入した頃は、毎日のように何度も読み返していたものです。
そして彼の登場する番外編のためだけに、のちに出た愛蔵版も買いました。

さらに別シリーズの香港モノで、ローリング・サンダーが登場した時も、すっごいテンション上がりましたけど、やっぱりホワイト・ウィングの真面目そうでいて実はけっこう天然かつ不思議ちゃんなところが私は大好きだ!!

……実際には書かないけど、脳内ではドリー夢ネタっていうのかな? オリキャラとあの二人を絡めた、シャーマンネタとか動かしてますもん。ついでに009のジェロニモも登場してるあたり、かなりカオスな代物ですが(笑)

ああでも、初登場時に比べると、丸くなったねえ、ホワイト・ウィング。白人というだけで険しい表情で睨みつけていたあなたが、初対面の白人相手に「あなたが心から呼んでくれるなら、インディアンでも地球人でもかまわない」なあんてvv
それもこれも、すべてはカートとの交流から始まったのね。そして相手が同じものの見方をできる、クォートであったというのも、きっと大きいんですよね。

……で、いったい何歳になったの?<それは禁句(苦笑)

とまあ、読みながらいろいろ思うところはあったはずなのに、ホワイト・ウィングが登場した途端、すべてが持っていかれてしまった7巻だったのでした(笑)

今回はシンバさんは登場せず、ジョイスさんはちょっとだけ。サンドラとダブルが珍しく多めでしたかね。
そして相変わらずの、黒猫ハーフと能力四分の一な動物専門霊媒師クォートの、ラブラブっぷりがたまりませんvv

ただなあ……このシリーズもずいぶん長く続いていて、作中時間はドラえもん状態になっているのですけれど。でもこうも何度も干支ネタが出てくると、ハーフちゃんの年齢が気になってくる今日この頃です。
特に心霊ジャンルのこの作品では、寿命、ペットとの別れというのは、避けて通れない部分だと思うのですよ。
クォートがハーフと出会ったのが、いつ頃なのかは判りませんが……いつかその日は、絶対にやってくるのですよね……(しょぼん)
仕事うんぬんは別の話にしても、ハーフちゃんがいなくなったら、クォートはペットロスどころの話じゃなくなっちゃうんだろうなあ(涙)
No.7211 (読書)


 2015年11月04日の読書
2015年11月04日(Wed) 
本日の初読図書:
「本当に彼女は裁かれるべきなのか(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n3167cr/
「あれから、彼女・彼らはどのような道を進んだのか(小説家になろう)」〜半年後の彼と彼女はどうしているのか
 http://ncode.syosetu.com/n8837cs/

いわゆる悪役令嬢もの。続編のほうは、ちょっと賛否が分かれるかも……
No.7205 (読書)


 2015年10月29日の読書
2015年10月29日(Thr) 
本日の初読図書:
「悪役令嬢にならない理由(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n8352cv/

何故か王子に見初められてしまい、戸籍から何からすべてを改竄され、婚約者にされてしまった公爵家三『男』の俺。
成長すれば王子の熱も冷めるだろうと思っていたが、十七歳になった現在でも、いっこうに状況は変わっていない。
ところがある日のこと、綺麗な顔立ちの女性が王子と色々な男達の逆ハーを引き連れてやってきた。
「君には失望したよ。婚約解消だ!」
「……はぁ、ありがとうございます?」
困惑しながら礼を言う俺を、王子が糾弾したその理由は……

悪役令嬢物……にしようとしたら、そもそも前提条件が間違っていたという一発ネタ的短編。BL要素あり。
そして王子がまごうことなき変態です。ごちそうさまでした(合掌)
No.7196 (読書)


 2015年10月28日の読書
2015年10月28日(Wed) 
本日の初読図書:
4167801779午後からはワニ日和 (文春文庫)
似鳥 鶏
文藝春秋 2012-03-09

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楓ヶ丘動物園から、イリエワニのルディが盗まれた。犯人は「怪盗ソロモン」を名乗り、飼育室のガラスに貼り紙まで残してゆく念の入れようだ。
イリエワニは合法的にも入手可能な、さほど珍しい生き物ではない。盗んでいく手間と危険を考えれば、転売目的よりも、園か飼育員への怨恨ではないかと考えられた。そして1mを超すワニを、他のワニを避けながら持ち出せた点からしても、犯人は動物の扱いに慣れた人物 ―― すなわち職員の誰かだという疑いが濃い。
アフリカ草原ゾーンの主に偶蹄類を受け持つ飼育員 桃本は、たまたま事件当日、出張の担当者の代わりに爬虫類館の代番を務めていた。そんな折りに盗難が起きたとあって、桃本は盗まれたルディのことが気になって仕方がない。いや……飼育員ならば、誰もが心配なはずだった。なにしろ飼育員というものは、二割が「動物好き」と呼べるのだから。ちなみにあとの三割は動物マニアで、残りの五割は動物バカである。
そんな訳で、同僚でミステリ好きの変人 服部が、職員のアリバイ調査をした結果などを興味深く聞いていた桃本だったが、新米飼育員で園の広報担当である七森の様子が、どこかおかしいことに気が付く。
やがて彼女のデスクに放置されていた携帯電話に、ソロモン王の使役する悪魔の名前で着信があったことを目撃してしまう。やはり彼女こそが、怪盗ソロモンなのか。
疑惑にかられ、獣医の鴇先生に相談したその矢先、今度は七森の担当するふれあい広場のケージから、ミニブタ2頭が盗まれて……


動物園が舞台のミステリー。
日常の謎的な短編集かと思って読み始めたら、まるまる一冊でひとつの話だった上に、けっこうヘヴィな話運びでした(汗)
いえ、雰囲気はアットホームなんですけどね。
何故か動物に懐かれまくる、一見凡庸っぽいけど、しっかり地に足つけた頼れる主人公とか、めっさ好みですし。変人の同僚に、どこか主役を意識してるっぽい若手女性飼育員と年上の女獣医とか、曲者の園長さんなどの、掛け合いも非常に微笑ましいんですが。
しかし事件の真相というか裏側というかは、ちょっと茶化せない感じがひしひしと。犯人の過去も、確かに現実はそうだよなあという侘びしさがあり、そして犯人の真の目的がまた(汗)
あと途中で鴇先生が、とある言葉をきっかけにブチ切れてヤクザを叩きのめすのですが……その時の言動が、なんというか心に突き刺さる(遠い目)

ああでも、動物園の裏側とか、ちょっとした動物のうんちくとかは非常に面白かったです。

カタルシスも爽快なトリックもないけれど、かえってそれが物語をリアルに感じさせるようなお話。
続編も出てるっぽいので、また機会があったらそちらにも手を伸ばしたいと思います。
No.7195 (読書)


 2015年10月27日の読書
2015年10月27日(Tue) 
本日の初読図書:
404869118X神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
浅葉 なつ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-11-21

by G-Tools
大主神社の宮司の娘で、『天眼』を持つ少女 吉田穂乃香は、街を歩いていたところで露天で自作の服を売っている女の子に声をかけられた。「お姉さんなら、特別な眼を持っているから、私のセンスを理解できると思う」、と。そう主張したのは、かつて高天原で神々の着る衣を縫っていたという、天棚機姫神(あめたなばたつひめのかみ)であった。彼女もまたご多分に漏れず力を失いつつあり、最近ではもう、神々から衣服の作成を頼まれることもなくなったという。そこで一念発起し、人の世界で服を売ってみようと、現代の服飾について学び新たな服を作成してみたのだが、やはり誰一人として認めてくれず、不満が溜まっているらしい。穂乃香に連れてこられた姫神に「自分の作る服を受け入れてくれる人の子を探して欲しい」と願われた良彦は、しかし彼女の作った服を見て思わず絶句してしまい……「一柱 天降るデザイナー」
懸賞で当たった温泉旅行を一人(と黄金)で楽しんでいた良彦は、しかし宣之言書に神名が現れたのを見て落胆した。旅行先のすぐ近くにある大三島の、大山祇神(おおやまつみのかみ)の社……の稲の精が、今回の依頼主らしい。神社に向かってみると、斎田のそばに立っていたのはオレンジ色をした農協のナイロンジャンバーを着た、飄々とした雰囲気を持つ男性であった。彼が問題の稲の精霊こと通称「稲本」だという。この土地の祭りでは一人角力という、人と神の使いである稲の精霊が相撲をとり、精霊が勝つことで来年の豊作を願うという神事が存在した。もちろん人間に精霊の姿は見えないが、それでも祭りの際にはきちんと稲本が人に合わせて相撲をとっている。けれどそれは、しょせんやらせ勝負。必ず勝つことが定められた稲本は、負ける悔しさというものが判らない。強くなりたいという、人の子の思いも理解できない。だから自分と相撲の真剣勝負をして負かして欲しいというのが彼の頼みであった。しかし真剣勝負であるからこそ、手を抜くことはできない。人間と精霊、しかも膝を壊した引きこもり上がりの良彦が、まともに勝負したところで勝てるはずもなく。だが稲本が本当に願っているのは、単純に負けることではないようで……「二柱 一人角力」
貴船神社に坐す高※[#「靈」の「巫」に代えて「龍」、第3水準1-94-88]神(たかおかみのかみ)の神から頼まれたのは、「柄杓を探す」ことだった。それは、はるか一千年以上も昔、高※神が貴船に降臨した際、高天原から共をしてきた童子に与えたものだという。人間と子をなし人間となって死んでいった童子の子孫は、貴船神社の筆頭社家として長らく仕えてくれ、柄杓も代々受け継がれてきていた。しかし明治の法改正によって彼らもこの地を去り、今となってはもうどこにいるのかすら判らない。彼らが幸せであるのなら、それで良いのだが、しかし気になるのはあの柄杓のこと。仮にも神宝であるかの柄杓は、清い心を持つ者が手にすればこの上ない甘露を生み出すが、邪な心の人間が持てばただの水を魚の死に絶える毒水と変える。もしも柄杓がまだ子孫のもとでふさわしき扱いを受けているならば良し。しかし物の価値を知らぬ古物商などの手に渡っていれば、なんとか取り戻してくれと。何十年も前に行方不明になったものだけに、その捜索は困難を極めると思われた。頭を抱えて穂乃香に相談を持ちかけていた良彦へと、いきなり絡んできたのは穂乃香と同じ学校の高校生、高岡遙斗。どうやら穂乃香に想いを寄せているらしい彼だったが、絡んできたのはそれだけが原因ではなかった。遙斗は日頃から熱心に貴船神社に参拝し、常々高※神の神に、幼い頃の恩返しをしたいと願っていたのだという。なのにいきなり現れた良彦が、「御用人」というだけの理由で高※神に頼まれごとをされるのはズルいとふてくされていたのだ。彼は亡き祖母から「御用人」について聞かされたことがあり、良彦が貴船神社で「宣之言書」を持っているのを目撃し、彼が御用人であるのを察したとのことだった。話し合いの結果、遙斗も良彦の手伝いをすることになったのだが、やはり捜索は難航し……「三柱 童子の柄杓」
黄金が楽しみにしていたオレンジのシュークリームが、盗み食いされてしまった。食べたのは田道間守命(たじまもりのみこと)という、菓子の神。かつては人間であったが、常世国から不死の妙薬である非時香木実(ときじくのかくのこのみ:現在の橘)を持ち帰ったことで、菓子=当時の果物の神として祀られた存在である。しかし「自分はあくまで果物を持ち帰っただけ。現代の菓子のことなど何も知らないのに、菓子の上達のことなど願われてもいたたまれない」と、社を逃げ出してきたのだという。いっそ、何かひとつでも菓子を作れるようになれば、神として自信を取り戻せるのではないか。そう話がまとまり、彼らはお菓子作りに挑戦する。だが普段料理をしない独身男と神様二人の取り合わせでは、レシピと首っ引きになっても台所が大惨事になるばかり。頼みの綱だった穂乃香も、菓子作りの経験はまったくなく、四人がかりで試行錯誤するはめになるのだが……「四柱 橘の約束」


読んでまず思ったのは、黄金がちょっと優しくなってるvv
最初はいやいや神様のわがままに振りまわされていた良彦が、じょじょに生来のお人好しというか、困っている人(神様)を放っておけない性分を取り戻し始め、自分からアクティブにあれこれと動いています。それを見守っている黄金の、良彦を見る目もまた、変わりつつあり。

> 「たとえ相撲に勝てなくとも、勝負には勝つやも知れん」「あやつは、そういう奴なのだ」

> 「御用を放り出して、逃げるような奴ではないのでな」

本人には面と向かって言わないけれど、良彦のいない所では他の神達に向かってそんなふうに告げてみる。それってなんてツンデレ? もふもふのツンデレって最強じゃないか(笑)

そして良彦が田道間守命を助けるために取った行動の、かっ飛ばしぶりがまた、たまりません。そりゃ黄金も呆れるよ……ある意味、今時の若者だからこそ、恐れげもなくできる行動だなあと思いました(褒め言葉)

そして毎回不思議だ不思議だ言っていた、語り部は何者なのかという疑問なのですが。
鱗の記述さえなければ、黄金でしっくり来るのに……と書いたのは2巻の感想でだったでしょうか。
ところが今回、本文中に「変わったのは姿だけと思っていたが」と大山積神が黄金に対して語りかける場面があったのですよ。
それってつまり、本来の黄金には鱗があったってことでしょうか?
そして良彦が御用人を務める間に、その鱗を取り戻す何かしらの事件が起きると期待しても良いのでしょうか??

さらに、本来御用人を務めるはずだった存在と、黄金の間に何やら穏やかならぬ因縁があるっぽい述懐もあり。
これはまた、続きが気になる〜〜〜(><)
No.7193 (読書)


 2015年10月26日の読書
2015年10月26日(Mon) 
本日の初読図書:
「人狼への転生、魔王の副官」〜同盟の崩壊(後編)
 http://ncode.syosetu.com/n1576cu/

日本から異世界へ人狼として転生した青年ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長を務めていた。
副師団長といえば大層な肩書に見えるが、各師団は小規模だし副師団長だって数人いる。部下の人狼隊のメンバーは、ほとんどが親戚のジジババもしくは幼馴染に十代の子供という、自治会のピクニックのような顔ぶれだ。
人間によって住処を追われた魔物達は、大樹海の奥でひっそりと息を潜めて暮らしていた。だが強大な魔力と統率力を持つ魔王の出現によって、自らの居場所を取り戻すために立ち上がった。隠れ里でひっそり芋をかじって暮らしていた人狼達も、そのために魔王軍に加わったのである。
強者には絶対服従という単純な掟に従う魔物と異なり、人間はただ力で押さえつけるだけでは従えられない。血を流しすぎれば必ず反発を招き、数を武器とした終わりなき逆襲が始まる。そのことを前世の人間だった頃の感覚で理解しているヴァイトは、魔物でありながらもできるだけ人間を殺さない侵略方法を選択した。
おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと評されるが、その実情は、やたらと暴力に訴えがちな魔物たちの手綱を引き、すぐに文句を言う人間たちも何とかするべく苦労して走りまわる、しがない中間管理職……だったはずなのだが。
気がつけば「四千人殺しのヴァイト」、「骸骨王ヴァイト」、「魔王の代理人」などの恐ろしげな二つ名がつき、魔王軍の最高幹部などと呼ばれている。
いったいどうしてこうなった……と頭を抱えつつも、彼は魔物と人間が共存できる世界を目指し、様々な種族・立場の仲間達と共に奮闘するのであった……


ようやく読書の方に意識が向いたと思ったら、何故か積読を片付けずに新規開拓してしまう自分が(苦笑)
それはさておき、
11月に書籍化が決まっている、異世界転生系、戦記物かつ内政系FT。勘違い要素も入っているかと。
あ、出版に伴うダイジェスト化はないそうです。
「書籍化作業中につき毎日1回更新です」とか告知が出ているぐらい、ものすごいスピードで連載中。しかも誤字脱字とかほとんどない、そのクォリティの高さに脱帽。
主役本人は、自分のことを「ちょっと人間の感覚が判るだけの、冴えない凡魔物」だと思っていますが、その実は相当に有能っていうか、めちゃめちゃやらかしてます。実力もカリスマも相当にあるし、老若男女、魔物人間問わず好かれまくりーの頼りにされまくりーので、正しい意味での総愛され?
ヘタレ有能スキーとしては、非常に楽しいです。

敵方キャラがひたすら無能だったあたりが今ひとつでしたが、最近になって出てきた新たな敵国が、そこそこ実力派っぽくて期待大。

魔王さまが……だったのはショックですが(しょぼん)

戦争とかやるし人(魔物)も死にまくる割に、全体的な雰囲気がなんかほんわかのんびりしているのが、読んでいて気が楽です。
本物の勇者の過去とか、きっと裏では凄惨で酷いことがいっぱい起きてるんでしょうけどね……

ときどき挟まる別視点から見るヴァイトの姿が実に好みですvv
No.7190 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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