よしなしことを、日々徒然に……



 2015年10月28日の読書
2015年10月28日(Wed) 
本日の初読図書:
4167801779午後からはワニ日和 (文春文庫)
似鳥 鶏
文藝春秋 2012-03-09

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楓ヶ丘動物園から、イリエワニのルディが盗まれた。犯人は「怪盗ソロモン」を名乗り、飼育室のガラスに貼り紙まで残してゆく念の入れようだ。
イリエワニは合法的にも入手可能な、さほど珍しい生き物ではない。盗んでいく手間と危険を考えれば、転売目的よりも、園か飼育員への怨恨ではないかと考えられた。そして1mを超すワニを、他のワニを避けながら持ち出せた点からしても、犯人は動物の扱いに慣れた人物 ―― すなわち職員の誰かだという疑いが濃い。
アフリカ草原ゾーンの主に偶蹄類を受け持つ飼育員 桃本は、たまたま事件当日、出張の担当者の代わりに爬虫類館の代番を務めていた。そんな折りに盗難が起きたとあって、桃本は盗まれたルディのことが気になって仕方がない。いや……飼育員ならば、誰もが心配なはずだった。なにしろ飼育員というものは、二割が「動物好き」と呼べるのだから。ちなみにあとの三割は動物マニアで、残りの五割は動物バカである。
そんな訳で、同僚でミステリ好きの変人 服部が、職員のアリバイ調査をした結果などを興味深く聞いていた桃本だったが、新米飼育員で園の広報担当である七森の様子が、どこかおかしいことに気が付く。
やがて彼女のデスクに放置されていた携帯電話に、ソロモン王の使役する悪魔の名前で着信があったことを目撃してしまう。やはり彼女こそが、怪盗ソロモンなのか。
疑惑にかられ、獣医の鴇先生に相談したその矢先、今度は七森の担当するふれあい広場のケージから、ミニブタ2頭が盗まれて……


動物園が舞台のミステリー。
日常の謎的な短編集かと思って読み始めたら、まるまる一冊でひとつの話だった上に、けっこうヘヴィな話運びでした(汗)
いえ、雰囲気はアットホームなんですけどね。
何故か動物に懐かれまくる、一見凡庸っぽいけど、しっかり地に足つけた頼れる主人公とか、めっさ好みですし。変人の同僚に、どこか主役を意識してるっぽい若手女性飼育員と年上の女獣医とか、曲者の園長さんなどの、掛け合いも非常に微笑ましいんですが。
しかし事件の真相というか裏側というかは、ちょっと茶化せない感じがひしひしと。犯人の過去も、確かに現実はそうだよなあという侘びしさがあり、そして犯人の真の目的がまた(汗)
あと途中で鴇先生が、とある言葉をきっかけにブチ切れてヤクザを叩きのめすのですが……その時の言動が、なんというか心に突き刺さる(遠い目)

ああでも、動物園の裏側とか、ちょっとした動物のうんちくとかは非常に面白かったです。

カタルシスも爽快なトリックもないけれど、かえってそれが物語をリアルに感じさせるようなお話。
続編も出てるっぽいので、また機会があったらそちらにも手を伸ばしたいと思います。
No.7195 (読書)


 2015年10月27日の読書
2015年10月27日(Tue) 
本日の初読図書:
404869118X神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
浅葉 なつ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-11-21

by G-Tools
大主神社の宮司の娘で、『天眼』を持つ少女 吉田穂乃香は、街を歩いていたところで露天で自作の服を売っている女の子に声をかけられた。「お姉さんなら、特別な眼を持っているから、私のセンスを理解できると思う」、と。そう主張したのは、かつて高天原で神々の着る衣を縫っていたという、天棚機姫神(あめたなばたつひめのかみ)であった。彼女もまたご多分に漏れず力を失いつつあり、最近ではもう、神々から衣服の作成を頼まれることもなくなったという。そこで一念発起し、人の世界で服を売ってみようと、現代の服飾について学び新たな服を作成してみたのだが、やはり誰一人として認めてくれず、不満が溜まっているらしい。穂乃香に連れてこられた姫神に「自分の作る服を受け入れてくれる人の子を探して欲しい」と願われた良彦は、しかし彼女の作った服を見て思わず絶句してしまい……「一柱 天降るデザイナー」
懸賞で当たった温泉旅行を一人(と黄金)で楽しんでいた良彦は、しかし宣之言書に神名が現れたのを見て落胆した。旅行先のすぐ近くにある大三島の、大山祇神(おおやまつみのかみ)の社……の稲の精が、今回の依頼主らしい。神社に向かってみると、斎田のそばに立っていたのはオレンジ色をした農協のナイロンジャンバーを着た、飄々とした雰囲気を持つ男性であった。彼が問題の稲の精霊こと通称「稲本」だという。この土地の祭りでは一人角力という、人と神の使いである稲の精霊が相撲をとり、精霊が勝つことで来年の豊作を願うという神事が存在した。もちろん人間に精霊の姿は見えないが、それでも祭りの際にはきちんと稲本が人に合わせて相撲をとっている。けれどそれは、しょせんやらせ勝負。必ず勝つことが定められた稲本は、負ける悔しさというものが判らない。強くなりたいという、人の子の思いも理解できない。だから自分と相撲の真剣勝負をして負かして欲しいというのが彼の頼みであった。しかし真剣勝負であるからこそ、手を抜くことはできない。人間と精霊、しかも膝を壊した引きこもり上がりの良彦が、まともに勝負したところで勝てるはずもなく。だが稲本が本当に願っているのは、単純に負けることではないようで……「二柱 一人角力」
貴船神社に坐す高※[#「靈」の「巫」に代えて「龍」、第3水準1-94-88]神(たかおかみのかみ)の神から頼まれたのは、「柄杓を探す」ことだった。それは、はるか一千年以上も昔、高※神が貴船に降臨した際、高天原から共をしてきた童子に与えたものだという。人間と子をなし人間となって死んでいった童子の子孫は、貴船神社の筆頭社家として長らく仕えてくれ、柄杓も代々受け継がれてきていた。しかし明治の法改正によって彼らもこの地を去り、今となってはもうどこにいるのかすら判らない。彼らが幸せであるのなら、それで良いのだが、しかし気になるのはあの柄杓のこと。仮にも神宝であるかの柄杓は、清い心を持つ者が手にすればこの上ない甘露を生み出すが、邪な心の人間が持てばただの水を魚の死に絶える毒水と変える。もしも柄杓がまだ子孫のもとでふさわしき扱いを受けているならば良し。しかし物の価値を知らぬ古物商などの手に渡っていれば、なんとか取り戻してくれと。何十年も前に行方不明になったものだけに、その捜索は困難を極めると思われた。頭を抱えて穂乃香に相談を持ちかけていた良彦へと、いきなり絡んできたのは穂乃香と同じ学校の高校生、高岡遙斗。どうやら穂乃香に想いを寄せているらしい彼だったが、絡んできたのはそれだけが原因ではなかった。遙斗は日頃から熱心に貴船神社に参拝し、常々高※神の神に、幼い頃の恩返しをしたいと願っていたのだという。なのにいきなり現れた良彦が、「御用人」というだけの理由で高※神に頼まれごとをされるのはズルいとふてくされていたのだ。彼は亡き祖母から「御用人」について聞かされたことがあり、良彦が貴船神社で「宣之言書」を持っているのを目撃し、彼が御用人であるのを察したとのことだった。話し合いの結果、遙斗も良彦の手伝いをすることになったのだが、やはり捜索は難航し……「三柱 童子の柄杓」
黄金が楽しみにしていたオレンジのシュークリームが、盗み食いされてしまった。食べたのは田道間守命(たじまもりのみこと)という、菓子の神。かつては人間であったが、常世国から不死の妙薬である非時香木実(ときじくのかくのこのみ:現在の橘)を持ち帰ったことで、菓子=当時の果物の神として祀られた存在である。しかし「自分はあくまで果物を持ち帰っただけ。現代の菓子のことなど何も知らないのに、菓子の上達のことなど願われてもいたたまれない」と、社を逃げ出してきたのだという。いっそ、何かひとつでも菓子を作れるようになれば、神として自信を取り戻せるのではないか。そう話がまとまり、彼らはお菓子作りに挑戦する。だが普段料理をしない独身男と神様二人の取り合わせでは、レシピと首っ引きになっても台所が大惨事になるばかり。頼みの綱だった穂乃香も、菓子作りの経験はまったくなく、四人がかりで試行錯誤するはめになるのだが……「四柱 橘の約束」


読んでまず思ったのは、黄金がちょっと優しくなってるvv
最初はいやいや神様のわがままに振りまわされていた良彦が、じょじょに生来のお人好しというか、困っている人(神様)を放っておけない性分を取り戻し始め、自分からアクティブにあれこれと動いています。それを見守っている黄金の、良彦を見る目もまた、変わりつつあり。

> 「たとえ相撲に勝てなくとも、勝負には勝つやも知れん」「あやつは、そういう奴なのだ」

> 「御用を放り出して、逃げるような奴ではないのでな」

本人には面と向かって言わないけれど、良彦のいない所では他の神達に向かってそんなふうに告げてみる。それってなんてツンデレ? もふもふのツンデレって最強じゃないか(笑)

そして良彦が田道間守命を助けるために取った行動の、かっ飛ばしぶりがまた、たまりません。そりゃ黄金も呆れるよ……ある意味、今時の若者だからこそ、恐れげもなくできる行動だなあと思いました(褒め言葉)

そして毎回不思議だ不思議だ言っていた、語り部は何者なのかという疑問なのですが。
鱗の記述さえなければ、黄金でしっくり来るのに……と書いたのは2巻の感想でだったでしょうか。
ところが今回、本文中に「変わったのは姿だけと思っていたが」と大山積神が黄金に対して語りかける場面があったのですよ。
それってつまり、本来の黄金には鱗があったってことでしょうか?
そして良彦が御用人を務める間に、その鱗を取り戻す何かしらの事件が起きると期待しても良いのでしょうか??

さらに、本来御用人を務めるはずだった存在と、黄金の間に何やら穏やかならぬ因縁があるっぽい述懐もあり。
これはまた、続きが気になる〜〜〜(><)
No.7193 (読書)


 2015年10月26日の読書
2015年10月26日(Mon) 
本日の初読図書:
「人狼への転生、魔王の副官」〜同盟の崩壊(後編)
 http://ncode.syosetu.com/n1576cu/

日本から異世界へ人狼として転生した青年ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長を務めていた。
副師団長といえば大層な肩書に見えるが、各師団は小規模だし副師団長だって数人いる。部下の人狼隊のメンバーは、ほとんどが親戚のジジババもしくは幼馴染に十代の子供という、自治会のピクニックのような顔ぶれだ。
人間によって住処を追われた魔物達は、大樹海の奥でひっそりと息を潜めて暮らしていた。だが強大な魔力と統率力を持つ魔王の出現によって、自らの居場所を取り戻すために立ち上がった。隠れ里でひっそり芋をかじって暮らしていた人狼達も、そのために魔王軍に加わったのである。
強者には絶対服従という単純な掟に従う魔物と異なり、人間はただ力で押さえつけるだけでは従えられない。血を流しすぎれば必ず反発を招き、数を武器とした終わりなき逆襲が始まる。そのことを前世の人間だった頃の感覚で理解しているヴァイトは、魔物でありながらもできるだけ人間を殺さない侵略方法を選択した。
おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと評されるが、その実情は、やたらと暴力に訴えがちな魔物たちの手綱を引き、すぐに文句を言う人間たちも何とかするべく苦労して走りまわる、しがない中間管理職……だったはずなのだが。
気がつけば「四千人殺しのヴァイト」、「骸骨王ヴァイト」、「魔王の代理人」などの恐ろしげな二つ名がつき、魔王軍の最高幹部などと呼ばれている。
いったいどうしてこうなった……と頭を抱えつつも、彼は魔物と人間が共存できる世界を目指し、様々な種族・立場の仲間達と共に奮闘するのであった……


ようやく読書の方に意識が向いたと思ったら、何故か積読を片付けずに新規開拓してしまう自分が(苦笑)
それはさておき、
11月に書籍化が決まっている、異世界転生系、戦記物かつ内政系FT。勘違い要素も入っているかと。
あ、出版に伴うダイジェスト化はないそうです。
「書籍化作業中につき毎日1回更新です」とか告知が出ているぐらい、ものすごいスピードで連載中。しかも誤字脱字とかほとんどない、そのクォリティの高さに脱帽。
主役本人は、自分のことを「ちょっと人間の感覚が判るだけの、冴えない凡魔物」だと思っていますが、その実は相当に有能っていうか、めちゃめちゃやらかしてます。実力もカリスマも相当にあるし、老若男女、魔物人間問わず好かれまくりーの頼りにされまくりーので、正しい意味での総愛され?
ヘタレ有能スキーとしては、非常に楽しいです。

敵方キャラがひたすら無能だったあたりが今ひとつでしたが、最近になって出てきた新たな敵国が、そこそこ実力派っぽくて期待大。

魔王さまが……だったのはショックですが(しょぼん)

戦争とかやるし人(魔物)も死にまくる割に、全体的な雰囲気がなんかほんわかのんびりしているのが、読んでいて気が楽です。
本物の勇者の過去とか、きっと裏では凄惨で酷いことがいっぱい起きてるんでしょうけどね……

ときどき挟まる別視点から見るヴァイトの姿が実に好みですvv
No.7190 (読書)


 2015年10月25日の読書
2015年10月25日(Sun) 
本日の初読図書:
4403621716魔法使いの娘ニ非ズ (4) (ウィングス・コミックス)
那州 雪絵
新書館 2013-12-25

by G-Tools
図書館へ行きたいのに、どうしても辿りつけず校内で迷い続ける少女。彼女は何故、迷い続けるのか。どうして図書館へ行かなければならないのか……「図書館の幽霊」
心霊スポットとして有名な、山奥の廃ホテルの調査を任された初音。役場の人間と訪れたそこには、取材に訪れたマスコミの撮影隊と霊能者、そして幼い頃に見た人魚を探しているという青年がいた。結局、廃ホテルには霊などいなかったが、山を降りる途中でいきなり天気が崩れ、落雷による倒木で唯一の道が塞がれてしまう。やむなく町にただひとつ残る寂れた旅館に泊まった一行だったが、初音は早く山を降りたくてたまらなかった。なぜならそこには、色濃い人殺しの臭いが漂っていて……「人魚の思い出」前後編
卒業制作に取り掛かっている、彫刻科の女子大生。しかし何故か思うように彫れない石材に、ストレスが溜まってゆく。夢見さえもがおかしなことになってきて困っていたところ、彫りかけの石が盗まれてしまった。犯人はどうも、彫刻科の教授らしい。卒業制作が進まないのは困るし、石を買い直すのは経済的に辛い。しかしおかげで心身が楽になったのは事実で。複雑な思いを抱えていた彼女のもとに、ある石を探していると、鈴の木と名乗る女性が現れ……「石の中から」
初音の高校時代の友人が、結婚することになった。年内には式を上げたいと言っていた彼女だったが、しかしその後ひと月が過ぎても話は進まない。なんでも相手の兄嫁と姑の仲が急に険悪になり、結婚の話をするどころではないらしい。その原因が、『家にお化けがいるかいないか』。兄嫁は絶対、なにか気味の悪いものがいると主張しているのだが、姑も夫もまるで耳を貸さないため、離婚寸前まで行っているのだと。話がそちら方面ならと友人に相談された初音は、まずは様子を見に結婚相手の実家をのぞきに行くのだが……「嫁が見たら蛙になれ」

ようやく五巻を読了。
初音ちゃんがすっかり、その道の人になっちゃってますね(苦笑)
そして兵吾はマネージャー兼、霊媒が必要な時のアシスタント。もうめっさ影薄いです(しょぼん)
このシリーズは初音ちゃん視点の場合と、その他のゲストキャラ視点の場合があって、ゲストキャラ視点の場合はかなりの確率でひねりが入ってます。今回は図書館の話が、お約束的な感じでしたね。もう一コマ目から、「これはアレだ、絶対アレだ」って感じ(笑)
その他の話は、割とこの方にしては普通だったかな?
後味に関しても、比較的悪くないものが多かったと思います<って、比較対象が(苦笑)
ただし今回も、お父さんは影も形も噂話すらなく。そういや小八汰もテンテンも出てこなかった……カエルは出てきたけどww
まさかあのカエルが、ここまで引っ張られるキャラになるとは思わなかったですねえ。
実はそれなりに力があるっぽい霊能者の古峰さんも、また再登場を願いたいところですなんですが……
No.7188 (読書)


 2015年10月23日の読書
2015年10月23日(Fri) 
本日の初読図書:
「残り物には福がある(オンライン小説)」
 http://cheerful.sakura.ne.jp/

ごく普通の女子中学生だった三枝奈子(さえぐさなこ)は、ある日突然異世界トリップした。
神子として召喚された先で願われたのは、別に世界の危機を救うでもなく、魔王を倒す旅をする訳でもなく、ただ世界を幸せにしてくれという曖昧なもの。
千年に一度の召喚で現れる神子には、何かしらの特殊能力が存在するのが通例らしい。
しかし三ヶ月が過ぎても半年が過ぎても、ナコにはまったくそれらしい能力の発現は見られなかった。
運動部で日焼けした肌に痩せた身体、傷んで茶色になったショートカットの髪を見た国王は、「――なんだつまらん。男か」と言い置いたきり、以降、一度も顔すら見せようとしない。
そうして一年が経過し、ナコは役立たずの処理済印を押され、王宮から出ることとなった。
これを見越してこつこつと内職に励み、ある程度の金銭は用意してある。裁縫も覚えたし、ひそかに街へ出て貨幣単位を覚えたり、顔見知りも作ってきた。
これからは庶民Aとして、気楽な一人暮らしの始まりだ! と。
そう思っていた彼女に、予想外の命令が下された。
「グリーデン伯爵の下へ、嫁いで頂く事になりました」「は?」
グリーデン伯爵といえば、この世界の事情に疎いナコですら名前を知っている、大貴族だ。
いわく大陸統一を兼ねた戦乱で活躍し、数え切れない程の軍功を収め、けれど戦に敗れた敵国民を決して虐げる事無く、寧ろ自国に帰還しようとすれば、泣いて縋って引き止められる人格者。騎士の中の騎士として知らない人はおらず、彼を主人公にしたサーガは百を越えると言われている。そんな……お爺ちゃんである。
なにしろ先代国王の右腕と呼ばれた人物だ。どれだけ若くとも、六十は超えているはず。そしてナコはようやく十五歳。
十五と六十とか、一体年の差どんだけ!?
愕然とするナコだったが、そこには王宮の思惑が隠され……るほどもなく、ばっちりしっかり透けて見えていた。
要は保険を掛けておきたいのだ。まだナコに特殊能力がないと確定した訳ではない。仮に彼女が国外へ出て、そこで特殊能力に覚醒した場合、身柄の所有権を巡って諍いになるのを避けたいということで。
かくして彼女は、老いてなお独身を貫いていた老伯爵に、神子を下賜するいう形で押し付けられる事となって……


一部にR18表現もあるサイトさんの、ラブラブ年の差カップル話。この話は完結済で、番外編の一話にのみR18指定あり。
いやもうね、男性の方に溺愛の気あるあたりが、めっさ私の好みです。
しかも渋くて優しくていぶし銀の落ち着きがある、でも若かりし頃は勇者にも勝ると異名をとった、今でも現役バリバリで騎士達に剣の稽古をつける紳士なお爺ちゃんが旦那様とか、なにそれ萌えるvv
伯爵家の使用人たちもみんな暖かくて良い人ばかりで、読んでいてほんわかします。
しかも本編は主人公視点なので気付いてませんが、このお爺ちゃん、実はけっこうヤンチャというか現在進行形で国・最強★
王様と宰相相手に「教育が足りなかったようですね」とかにっこり笑顔で脅しをかけてますvv
そして主人公への愛情が、穏やかな表情の下でかなり激しく渦巻いてるww

本編ラストは正直複雑なものもありますが、でも性格変わった訳でもないんだし、やはりこれはハッピーよね。
そして思いつき三十分で異世界召喚かましたあげく、無責任に放り出した変態王はもげろ。
人一人とその関係者達の人生をなんだと思ってんだ、まったく……(怒)
No.7186 (読書)


 2015年10月21日の読書
2015年10月21日(Wed) 
本日の初読図書:
「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む。 〜魔王よ、世界の半分をやるから俺と復讐をしよう〜(小説家になろう)」〜第一章
 http://ncode.syosetu.com/n8523ct/

勇者として異世界に召喚され、必死になって人々を救い魔王を倒した少年 宇景海人は、信じていたものすべてに裏切られた。魔王が死んだいま、それ以上に強大な力を持つ人間がいては都合が悪い。ならばこれまで抑圧されてきた民の不満を押し付けて、ガス抜きとなってもらおう。しょせんは卑しい異世界の存在、亜人や獣人以下のおぞましい汚物なのだから、と。
仲間だったはずの聖女から異端認定され、国はこれまで裏で行ってきたすべての悪行を『堕ちた勇者』に押し付けた。パーティーメンバーから賞金や名誉目当てに命を狙われ、身を削って救ってきた民達には、わずかな金で密告される。
味方はどこにもいなかった。むしろ孤独で意地っ張りな少女であった、あの魔王こそが、唯一この世界で判りあえた存在だったかもしれない。しかしその彼女も、今はもういない。
一年にわたる逃亡生活の末、不死者殺しの剣に胸を刺し貫かれた海人は、薄れゆく意識の中で深く心に刻みこんだ。
これはきっと罰なのだ。盲目に信じるという言葉にすがった、自分に対する罰なのだ。
だからこそ、二度目があるなら、今度こそ間違えないようにしよう。だからこそ、もし次があるなら、確実に殺そう。
王女を殺そう、騎士を殺そう、村人を殺そう、魔法使いを殺そう、戦士を殺そう、聖女を殺そう、武闘家を殺そう、暗殺者を殺そう、踊り子を殺そう、商人を殺そう、王様を殺そう、女王を殺そう、貴族を殺そう。
こいつら全員、皆殺しにしよう、最も残酷な、最も長く苦しむ方法で。
そうして彼は死んだ。
脳裏に響き渡る【システムメッセージ・チュートリアルモードを終了します】というメッセージを聞きながら。
次に目を開けたとき、海人は王宮の勇者召喚の間にいた。目の前には ―― 見た目だけは ―― 美しい、忌まわしき王女が立っている。
ステータスを確認すれば、レベルもスキルも、そして年齢さえもが巻き戻っている。
そして表示される、神からのメッセージ。
いわく、地球世界から異世界へ召喚された人間は、とにかく死にやすいのだという。そこで地球の神として送り出す最後の手土産が、【チュートリアルモード】なのだと。
異世界召喚後、天寿をまっとうする以外の方法で死亡すると、経験値やスキルなどは体験時間を経験値に換算した分だけ差し引いて、転移直後の時間軸まで一度だけさかのぼれる。要するに「強くてニューゲーム」だ。
海人の場合、いささか長く生き延びたせいか、逆にいくぶんマイナス補正がかかっていた。しかし積み重ねてきた身体を操る技術や経験、一部の特殊能力は残っている。さらに多くの裏切りを受け復讐を誓ったことで手に入れた【復讐の聖剣】があった。
ああ、感謝しよう。
これで、あの時の誓いを果たせる。
そうして彼は『二度目』の異世界で、何も生み出さない復讐の道を歩むべく、嗤いながら一歩を踏み出すのだった ――


最初は拾い読みするだけのつもりだったのに、気がつけば行ったり来たりしながら、一章目を読了。
残酷描写指定つきの復讐モノです。いやもう、容赦ねえ(汗)
あらすじを見て、最初は「まだされていないことに対して復讐しても……」と思っていたのですが、読み進めていくと召喚された時点で既にもう、地球では友人知人恩師に家族、三桁の人数が儀式の贄として死んでいることが判明。
あ、そりゃ復讐にも走るわと納得しました。

本人が、快楽殺人者にはならない、復讐に関係のない他人を、ただ楽だというだけでためらいなく巻き添えにするようなら、人としての最後の一欠片すら失った、本当の化物になってしまうと考えているので、読んでいてさほど鬱にはなりませんでした。
途中からは、やはり別の存在に復讐を誓う獣人の少女奴隷と契約を結び、運命共同体として共に進んでいきます。

まだ2章目の連載中ですが、そこそこのペースで更新中の模様。
このまま気持ちよく最後まで復讐を果たして、喝采を上げてくれることを期待しつつ……
No.7180 (読書)


 2015年09月25日の読書
2015年09月25日(Fri) 
本日の初読図書:
4592210034花よりも花の如く 13 (花とゆめCOMICS)
成田美名子
白泉社 2014-09-05

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今更ながらの13巻です(苦笑)<発売されたの一年以上前
12巻ラストでついに告白した憲人さん。ようやく言ったか! あれからどうなった!? とワクワクしながら読み始めてみたら、いきなり別の日に望さんのマッサージ受けてるシーンから始まって、あれ? となりました。

……なんでも明確なお返事をもらえないまま、スルーされたそうで(苦笑)
そんな訳でいろいろぐるぐるしながらも、それでも能に打ち込む姿勢は相変わらず真摯で妥協を許さないのが憲人さんクォリティ。
今回は恋愛色よりお能より、相葉家(父方)のルーツを探してみたり、お仕事に先駆けて関連する地域を回ってみたりといった部分が印象深かったように思います。
あと作中年月が2001年なので、当たり年だった獅子座の流星群が語られていたりとか、神戸の震災についてのあれこれが絡んできたりと、時代を感じます。
……作中で使われている携帯電話も、全部ガラケーなんですよねえ(しみじみ)
テレビ放送を録画したDVDが、普通にパソコンで再生できてるし<デジタル放送以降、パソコンでの再生は別途ソフトが必要になった

そして終盤。ようやく葉月さんといい雰囲気になってきたと思ったら、また不穏な気配……というか、疑惑の影が?
またも「ここで続くか!!」と思い切り引きのあるところで終わっているので、続きが気になってしょうがないです。

あと今回、琳さん成分が足りなかった……っっっ
憲人さんにとって、貴重な能や弓の世界と関わりのない(とは言っても内弟子ではあるんですが)の、対等に会話できる友人兼ライバルなので、琳さんにはまだまだ活躍してほしいところです。
いや望さんも好きなんですけどね。
そして毎回言ってますが、楽くん成分も欠乏気味です。寂しい……(しょぼん)
No.7116 (読書)


 2015年09月21日の読書
2015年09月21日(Mon) 
本日の初読図書:
4799725548彼方者の困惑 (スーパービーボーイコミックス)
直野 儚羅
リブレ出版 2015-05-09

by G-Tools
BLコミックで「真夜中の彼方者」の続編。これでロイとシウのお話は終わりだそうです。
前巻では、劣等感からマイナス思考スパイラルに浸りまくってたロイも、ずいぶん強くなってきました。相変わらず己の容姿へのコンプレックスはありますが、それでも自分の欲求をちゃんと口に出すようになったし、逆にちらりと気弱なところを見せたシウ様に対して、当社比強気な感じに出てみたりとかも。
オレ様ドSな襲い受けと、忠誠こじらせた敬語攻めとか、この人にしては珍しい取り合わせだなあ。
そして個人的には、ロイあごひげバージョンも渋くて良い感じだったんですけど、シウさまの一存によりヒトコマしかちゃんと見られなかったのが残念です。

前作でもうちょっと掘り下げて欲しいと思っていた、ペリ達「此方者」側のお話も入ってました。馴れ初めとかの過去はなかった代わりに、予想外の未来があってまたvv
ってか、よもやまさかのペリが上とは……まあそれも直野さんらしいか(笑)

一作入っていた現代ものの読み切りは……うん、叔父さんの言ってることがまるっと正論だよね……(苦笑)
でも薄暗い雰囲気ではありつつ、それでも彼らはこのまま添い遂げるんだろうなあと思える、救いのあるラストで良かったです。

そして正人が……これは時間が無情だとか言うレベルじゃねえよ(遠い目)
No.7112 (読書)


 2015年09月20日の読書
2015年09月20日(Sun) 
本日の初読図書:
「【習作】とあるデビルサマナーの事件簿【憑依・メガテン世界観】(Arcadia)」〜四話 始動
 http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=&all=34620

オタクな会社員だった高岡宗次郎は、気が付くと見知らぬ部屋で目覚め、見知らぬ姿になっていた。
鏡を見れば、細っこい体と幼い顔立ちをした少年が映っている。ぼさぼさの黒髪はかなり長く、散髪には長らく行っていないようだ。そして何より異様なのは、首に走る、くっきりとした赤い縄目の跡。天井から伸びている途中で切れた紐と、目覚めとき首にかかっていて、何気なく投げ捨てた紐の輪。
……どう見ても首吊り自殺です。ありがとうございました。
ラノベやネット小説に熱を上げるタイプのオタク故に、心理的な防波堤が働いたのか。宗次郎はひとまず、首をつろうとして紐が切れ墜落した少年の体に、魂だけが乗り移ったという現在の状況を把握した。元の少年がどうなったのかとか、俺は死んだ覚えが無いとか、そもそも何故こんなことになるのか? とかいったことは、ひとまず脇へ置いておく。
少年の私室らしい室内をあさり、家族が留守中の自宅内を点検し、どうやらこの少年 ―― 伊織葵は、引きこもりのような存在だったらしいと当たりをつける。しかも暦は2000年の7月末を示している。記憶していたより十年以上前の日付だ。
旧式のパソコンでさらに調べれば、どうやらここはいわゆる、平行世界というやつらしい。歴史の流れはおおむね同じようだが、自分の知らないゲームやマンガが世に溢れていて、自分の知っているそれらが無い。政治家の名前も違えば、芸能人もまるで変わっている。
幸い元々の伊織少年が、不登校のうえに家族とすらろくに会話しない状態だったおかげで、人格が宗次郎に入れ替わったことは気付かれることなく、むしろ良い方向に成長したようだと好意的に受け入れられた。
そんな彼が、この憑依状態について少しでも情報を得られないかとオカルト関係のサイトを巡っていると、奇妙なページを見つけてしまう。
「β版総合悪魔召喚プログラム、配布中」
その表記に宗次郎は、前世でプレイしていたゲームを思い出す。だがこの世界に、あれは存在しなかったはずだ。となるとこの世界は、あのゲームの世界観を持つ平行世界ということなのか。
オタク理論でそう判断した彼は、悪魔召喚プログラムをダウンロードし、インストールする。
もしもこのプログラムが本物で、ここがあのゲームのような悪魔の跳梁跋扈する未来を迎えるのであれば……特殊な能力もゲーム世界の勇者たちへのコネもない一般人である己が身を守るためには、悪魔召喚プログラムを入手し、デビルサマナーになるしか有効な手段が無いのだから。
そうして彼は、人間界に現れる魔を倒し、そして時に仲魔として使役するデビルサマナーとしての一歩を踏み出す。
これは後に、謎の『美少女』サマナーとして名を馳せる、アオイの伝説の始まりであった……


ゲーム「女神転生」世界を舞台にした、オリキャラ二次創作。
「女神転生」やったことないのでざっくり雰囲気しか察せませんが、それでもさほど問題なく読めました。
とはいえまあ、【習作】とタイトルにある通り、かなりざっくりさわりだけ、的な感じでもあるんですが。終わりの方は「おまけ」として箇条書きで説明されちゃってますし。

不健康な引きこもり高校生に憑依した、体育会系かつオタクな社会人が、とりあえず人並み程度に身体を鍛えたことで、少女と見まごう美少年に変化しつつも、当人まるで自覚なし。
既に魔物の侵攻(?)でかなりハードモードになった、かつてプレイしたゲームの感覚を基準にして動いているので、まだ世界が変わり始めたばかりの現状を、「ぬるゲー」「序盤の雑魚ばかり」と評し、作業のように淡々と魔物を虐殺するその姿に、周囲をドン引きさせるという勘違い系。
本人にとっては、今後を見据えた単なるレベル上げなんですがね。
しかしいくら下級の魔物が相手とはいえ、例えば野生動物の群れを倒すのがそんなに易しい仕事なわけがなく、それが悪魔ならなおのこと。なのに彼は、初仕事でいきなり20体ものスライムを殲滅した上で、「ちょっと疲れたな」で済ますのだから、仲魔を含めた周囲から「このサマナーはいままで一体どんな地獄で生きてきたのだろう」と思われているという(笑)

さらにレベルアップが目的なので、報酬はおまけだと手軽に行ける近場であることを基準に他のサマナーが敬遠する低賃金の仕事ばかり受けていたら、それもまた良い方向に勘違いされて、さらなる伝説を生むきっかけに(苦笑)

まあ、そういう感じで、お約束を楽しむタイプのお話でした。
No.7108 (読書)


 2015年09月17日の読書
2015年09月17日(Thr) 
本日の初読図書:
4829115440汝その名はスイートポテト―スレイヤーズすぺしゃる〈21〉 (富士見ファンタジア文庫)
神坂 一 あらいずみ るい
富士見書房 2003-08

by G-Tools
「魔族と戦った経験はおありか?」一人旅を続けるリナへとそう問うてきたのは、その地方の領主の親衛隊長マディックであった。
話を聞くと、彼の仕えている領主が魔族に呪いをかけられたのだという。そして原因不明の病で苦しむ領主の姿を楽しむかのように、居城近くの森から夜な夜な怪しげな女の高笑いが響き渡っているのだと。純魔族の恐ろしさを知るリナは、ムチャはしない、成功の保証はないし、高くつくと条件をつけた上で、力を貸すことを承知する。そうしてその晩、見張りに立つ兵士らとリナの前に現れたのは ―― 「カーズ・ブリンガー」前後編
究極に美味しいスイーツがあるとの噂を聞いて、街道からも外れた小さな町を訪れたリナ。しかし噂のケーキショップは閉店の札を掲げていた。店主でありパティシエのジョージに話を聞くと、何者かによって材料をごっそり盗まれてしまったのだという。味にこだわるジョージは素材の品種改良にまで手を伸ばしており、山を丸ごと私有して、そこで様々な作物を育てていた。ところが収穫間近だった栗が一夜にして姿を消してしまい、半端な材料を使うことはプライドが許さず、店を閉めているのだと。
数日後にはスイートポテトが収穫できるが、あるいはこれも盗まれるかもしれない。
美味しいお菓子を食べるため、リナは畑の見張りを買って出た。しかしそこに植えられていた作物は、ちょっと『普通』とは言いがたく ―― 「汝その名はスイートポテト」前後編
山と海に挟まれた、何の変哲もない小さな漁村。そこに珍しく二人の旅人が訪れていた。傭兵と思しき、長い金髪をなびかせた青年と、まるで女のように整った顔立ちをした、年齢不詳の黒髪の男。
なにやら物思わしげに腰の剣を眺めていた金髪の青年は、発作的に海へとそれを投げこもうとする。しかし釣りをしていた黒髪の男が、どうでも良さげな態度で口を挟んできた結果、なんとなく捨てそびれてしまった。
その後、村に一軒しかない宿屋で夕食を摂っていた二人の元へと、村長が訪ねてくる。食べながらで良いから話を聞いて欲しいという村長に、彼らは遠慮なく食事を続けたのだが ―― 「刃の先に見えるもの」
元魔道士のジョージが品種改良した数々の作物には、当然、失敗作も存在している。そのひとつ、スイートポテト実験ナンバー六六六号が、過日の騒ぎの影響でか、封印を破って逃げ出してしまった。そのスイートポテトは、腐葉土などから効率的に栄養を吸収させることを狙った結果、『生きていない』植物すべてを栄養として摂取する能力を持つという。
すなわち……すべての木造建築物は、奴らの餌というわけだ。放置すれば、この村どころか周辺一帯の町や国までもが壊滅しかねない。リナとジョージは、奴らが増殖しないうちに退治しようと、後を追って山中の廃村へと向かい ―― 「スイートポテトII」


以前にコメントで教えていただいた、ガウリイがリナに出会う前の外伝とやらが読みたくて購入。
本当は、他にもゼルガディス、アメリア、ついでにナーガの外伝も収録された、せれくと4「刃の先に見えるもの」が買いたかったんですが、あいにくモノが見つかりませんでした(しょぼん)
スレイヤーズ本編はかなり好きで、文庫を全巻揃えたし、アニメもNEXTまでは見てるんですが……番外編となる「すぺしゃる」の方は、どうもコメディ色が強すぎて中途挫折しちゃってたんですよね。まさかガウリイが登場している話があるとは、思いもせず。
そんなこんなで、シリーズ物の中途だけを買うのはポリシーに反しつつも、読切短編集だからいっかと手を出しました。

ものっそい久しぶりに読んだスレイヤーズですが、ページをめくるとすぐにあの世界へ帰っていけるのがさすがです。
今でも竜破斬ドラグ・スレイブとか神威斬ラグナ・ブレードとか、呪文の暗唱できるもんなあ……(遠い目)

まあそれはさておき。
目的だったガウリイ外伝「刃の先に見えるもの」は、うっかり古本を探している途中でだいたいの内容を知ってしまったのですが、それでもやっぱり面白かった!!
長さ的には50Pほどの短編で、このシリーズの番外編らしからぬシリアスな雰囲気。そして世間的にはむしろ、リナ父外伝で通っているとのこと。
つまり名前も出てこなかった正体不明の黒髪の男は、どうやらリナの父親らしいです。いや本文でも明記はされてませんが、台詞の端々からすると……ねえ?
そしてこの話を読んでから、改めて本編、特に第1巻冒頭と最終15巻ラストをめくり返してみると、あら不思議、ガラッと印象が変わっちゃいますよ。

元々ガウリイのボケには、判ってやっているのではないかという疑惑がつきまとっていました。それがここで、その疑惑に対する大きな裏付けが出てきたではありませんか。
少なくとも彼が、リナと初対面時に「魚屋かウエイトレスだと思った」と発言したのは、彼なりのジョークであったことが判明します。
……まあ同時に、全部とまでは言わずとも、何割かは確実に天然が入っていることも判明する訳ですが(苦笑)

そして、朗らかすぎるほどに朗らかで、悩みの欠片もなさそーーな彼が、実は「惚れた相手の前では悩んだ姿なんて見せるな」「悩みを人前に晒すのはカッコいいもんじゃない」という教えを忠実に守っていたのではないかと思わせられる、驚愕の事実。
っていうか、リナ父(推定)及びリナに出会うまでのガウリイは、けっこう深刻に悩みも迷いも持っていたんだなあと思うと……くぅぅっっ、萌えるぜ!
この過去を踏まえた上で、最終巻あとにリナの故郷へと訪れたガウリイが、愛娘のツレとして黒髪の男と再会したのではと考えると……ああ、その妄想だけでご飯何杯もイケそうですvv

あとの二作は、まあ外伝らしい外伝。
ガウリイと出会う前の一人旅リナのお話で、完全ギャグ。
でもまあ、1〜2話ならこのノリも楽しめるので、ガウリイ外伝と合わせると程よい塩梅だったかと。

ああくそ、久しぶりにスレイヤーズも全編読み返したくなってきた……っっ
ってか、アニメも見返したい!!
……しかし原作だけでも15冊もある上に、すでに裁断してPDF化済みって、読み始めたらどれだけ時間がかかることやら _| ̄|○
おまけにアニメの方は、アナログ放送を三倍速で録画したVHSテープから、LPでDVDにダビングしたやつしか手元にないから、いまのデジタル画質に慣れちゃった目で見ると、あまりに画質がひどすぎる……(しくしくしく)
No.7103 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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