よしなしことを、日々徒然に……
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 2010年06月16日の読書
2010年06月16日(Wed) 
本日の初読図書:
4488439055安楽椅子探偵アーチー (創元推理文庫)
松尾 由美
東京創元社 2005-10

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小学五年生の及川衛は、その日誕生日のプレゼント代として渡された二万八千円を握りしめ、電気屋へと向かっていた。目指すは発売されたばかりのゲーム機とソフト。
けれど信号待ちをしていたその時、彼の耳にふと聞こえてきた小さなため息が、その足を止めることとなる。
ため息を放ったのは、なんと骨董品屋の店頭に陳列されていた、古い安楽椅子だった。
有り金はたいて購入したしゃべる安楽椅子アーチーと衛少年の、それはちょっと不思議な謎解き物語。

安楽椅子(アームチェアー)と揺り椅子は違うと、この話で初めて知りました(苦笑)
ともあれ、何故か言葉を話すうえ、シャーロック・ホームズばりの推理力まで持ち合わせている安楽椅子探偵(文字通り)と、小学生との交流話はなかなか面白かったです。短編四話が収録されていて、最終話「緑のひじ掛け椅子の謎」では、アーチーがなぜ意識を持つに到ったかの謎が描かれています。
最終話以外は、殺人事件などの深刻な謎はなく、日常のちょっとした……というには、少し根が深いものもありますが……そんなものが取り扱われていました。
どっちかというと児童文学に近いかな? 続編もあるようなので借りてこなければvv
No.2753 (読書)


 2010年06月13日の読書
2010年06月13日(Sun) 
本日の初読図書:
4062751151御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)
講談社 2005-06-15

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シリーズ三作目。
……相変わらずオチてない話がちらりほらり(苦笑)
表題になっている「虫姫」は、虫が好きな女の子が出てくるんですけど、その子の家で喧嘩沙汰があるわけですよ。「目潰しです」と言って渡された竹筒を投げると、中から蜘蛛の子がうぞうぞうぞーっと……って、ひーーーーっっっ(汗)
絶対食らいたくない攻撃です(涙)
なんとなくフラグが立っていた古本屋さんの娘との関係も、どうやら物にはならないようで、ほんとに色気のないお話でございます。
No.2751 (読書)


 2010年06月10日の読書
2010年06月10日(Thr) 
本日の初読図書:
4043943563僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-05-25

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1巻で小学生だった龍神くん達も、ついに高校生。
今回は高校入学前の、春休み時点のお話でした。塔での一人(?)暮らしも三年以上。色々失敗したりもしつつ、自分のペースを見つけて、日々暮らしているその姿は尊敬の一言です。
つうか、ほぼ一軒家で掃除洗濯炊事に勉強して、本読んで絵を描いて家庭菜園まで作ってる龍神くん、どうやって時間のやりくりやってんだ……(汗)
そして、今回は塔の魔法陣からとんでもないお客さんがやってくるのですが、その魔女っ子さんを前にしても、なんだかんだで自分のペースを崩さずに、日常に足つけていられる龍神くん素敵ですvv
No.2748 (読書)


 2010年06月09日の読書
2010年06月09日(Wed) 
本日の初読図書:
4062739550続 御書物同心日記 (講談社文庫)
講談社 2004-02-13

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将軍家の蔵書を扱う紅葉山御文庫のシリーズ二冊目。
相変わらず、事件ともなんともつかない、ちょっとした出来事を綴ったのんびりとした短編集です。
今回は大仕事の後の人事異動があり、新キャラが二三登場しています。
一巻からのお仲間角一郎さんはまた変わりませず、何かしでかしてくれそうで、気を揉ませてくれます。
No.2746 (読書)


 2010年06月08日の読書
2010年06月08日(Tue) 
本日の初読図書:
4886539351君の優しい手 2 (ダイトコミックス)
大都社 2010-05-11

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前後編が一本と、シリーズ外の読切一本。
……どっちもやはり、山内さん一流のサイコサスペンスっつーか、ほとんどホラーっつうか(汗)
どうも掲載誌がなくなって、シリーズの続きは宙に浮いてしまったそうです。まだまだ謎伏線が残っているので、どこかに拾われて欲しいと切に願います。

4062620332夢介千両みやげ〈下〉 (大衆文学館)
講談社 1995-12

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夫婦約束をして同居していたお銀とも、ついに本当の夫婦となった夢介さん。お銀は嫉妬深いし、夢介さんはぼっとしてるしで相変わらずです。
三分の二ぐらいで本編は終了して、続きは続編「夢介めおと旅」となっていました。こちらでは、お銀をつれて小田原に帰った夢介が、「千両使うはずだったのに、三百両使い残してくるとは何事だ」と親父さんに叱責され、残りの金を使い切るべく、お銀と諸国巡礼の旅に出るという筋書き。しかし相変わらず、その旅は平穏に行かないようで……

正直、本編も続編も、ちょっと尻切れトンボ的なところがあります。
上巻で気になっていた、親の金云々については、下巻の頭で夢介さんが担ぎ売りして働く場面があるので、よしよしと思っていたんですが。でもやっぱり全体通しては、ひたすら騒動に巻き込まれては金で片を付けてるんだよなあ……ううん……
No.2744 (読書)


 2010年06月07日の読書
2010年06月07日(Mon) 
本日の初読図書:
4821188899まんがグリム童話 お江戸くノ一―変化のお梛事件帖〈2〉
ぶんか社 2009-09-10

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知らないうちに2巻が出て、知らないうちに売り切れていたので、なかなか入手できなかった作品。再版かかってたので、大喜びでポチッとしました。
あいかわらずお梛さん、すがすがしいまでに普通に房中術使ってます(笑)
情人の京弥もそのへん全然こだわりないようで、そのくせ京弥は惚れた相手一筋なんですよねえ(にまにま)
そう考えると、なんか男女逆っぽくて微笑ましいです。
No.2742 (読書)


 2010年06月06日の読書
2010年06月06日(Sun) 
本日の初読図書:
「白髪鬼(トシのベランダ晴耕雨読)」黒岩涙香、トシ訳
 http://www.tosi-w.com/index.php?

ナポリ在住の伯爵ロウマナイ家の当主ハピョは、美しい妻ナイナと誠実な親友ギドウ、愛しい娘 星子に囲まれ幸せな日々を過ごしていた。が、ある日のこと、突然の伝染病で命を落としてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。再び目覚めたとき、彼は自家の納骨堂におさめられた棺の中に横たわっていたのだ。どうにか棺から出て、閉ざされた暗い納骨堂の中をはいずり回る内に、彼は海賊カルメロネリが隠した財宝を発見する。
そしてどうにか納骨堂から脱出し、自らの生存を告げるべく屋敷へと舞い戻った彼が目にしたのは、妻と親友が自身の生前から己を裏切り、不倫の関係を築いていたという事実だった。己の死後二日と立たない内に、笑いさざめき喜び合う二人に復讐を誓ったハピョは、カルメロネリの財宝を元手に復讐計画を練り上げる ――

一夜の苦しみで、一気に三十も年をとったようになり、すべての毛髪が白髪化した青年の復讐譚。
口語訳されたもののため、人名地名がすべてカタカナ表記になっていたのが残念至極です。せっかくだから、DLしたテキストに検索置換かけて、主要人物名はウィキで調べた涙香版漢字表記に書き替えて読みました(ハピョ→波漂、ギドウ→魏堂てな具合に)。
内容的には原作「ヴェンデッタ ― 復讐」とほぼ同じ道筋を辿りつつも、感情面の描写や、裏切られっぷりの酷さがいや増していて面白かったです。
主役の一人称で書かれているので、厳窟王に比べるとちょっと主役感情的すぎやろとか、病死したこと自体は本人の責任なんだよなあ(苦笑)とか思わなくもないですが、まあそこはそれ。楽しく読ませていただきました。
……あとはやはり、ぜひ涙香の名文調で読みたいなあ……もしも原作が入手できたなら、きっとフリーテキスト化してネットにUPしてやるのに〜〜
No.2740 (読書)


 涙香版「白髪鬼」
2010年06月05日(Sat) 
ネットをうろうろしていたら、こんなものを発見しました。

■トシのベランダ晴耕雨読
 http://www.tosi-w.com/index.php?

黒岩涙香の「野の花」、「白髪鬼」、「鉄仮面」を口語訳しているサイトさんです。
しかも「白髪鬼」と「鉄仮面」は既に 完 結 済 。スゲエ! ありがたい! 白髪鬼なんてもはや国会図書館でも行かないと読めないようなレアもんですよ!?
今まで見つけたネット上での古本なんて、軒並み万(あるいは十万)単位ついてた手の届かない作品ですぜ!?
……ただなあ……私は涙香さんの、あのいわゆる「読みにくい」文体が好きなんですよねえ……(苦笑)

でもまあ、ありがたいッス。さっそくダウンロードしてテキスト化しまッス!
ふふふふふ、念願の涙香版白髪鬼〜♪
No.2739 (読書)


 2010年06月04日の読書
2010年06月04日(Fri) 
本日の初読図書:
4062620324夢介千両みやげ〈上〉 (大衆文学館)
講談社 1995-12

by G-Tools
小田原は入田村在住の豪農のせがれ夢介は、道楽の修行を積むために、千両の大金を持って江戸へと出てきた。
図体は大きいし、力も強いが、根はとんとお人好しの夢介。途中知り合った道中師のお銀に惚れ込まれ、共に江戸へ入ったは良いものの、次々降りかかる女難剣難。それらを人柄と腕っ節でさばいてゆくが ――

桃太郎侍や遠山の金さんなどを書いたという、山手樹一郎の作品。
あらすじに「明朗朴訥なスーパーマンの善意あふれる行動を描き」とあったのが、主役最強スキーの琴線に触れて借りてみました。
……が、うーん(苦笑)
単にあちこちから金をだまし取られてるだけなんじゃないかこれ? と思わなくもなく。
上巻の段階で「自分で稼いだ金でもないのに、親の金をポンポン使っていい気になって」的なことをチクリと言われていたので、下巻でそれが解決されると良いのですけれど。
すっかり夢介に惚れ込んで、目指せ堅気の可愛いお嫁さん、なお銀さんとの仲も、親戚から反対されたところで上巻終了。続きがどうなるか気になります。
No.2738 (読書)


 2010年06月03日の読書
2010年06月03日(Thr) 
本日の初読図書:
「異世界召喚/壱(オンライン小説)」
 http://uzu-rugawa.seesaa.net/

気が付いたら、異世界の最強の剣士と魂が入れ替わっていて、本来なら勇者の従者になるところを、そんなこと知るかーーーっとばかりにうっちゃらかして、いつのまにか国一個作っちゃう青年のお話。
……軽い日記形式の文体で進んでいたら、終わりがけっこうバッドでびっくりしました。ハーレム系なのに、主役の色々認識不足ですれ違いまくって人死にでまくり。大陸滅びる寸前まで行ってるし(汗)
途中で分岐した別バージョンでは、それなりにめでたい終わり方でちょっと安心。
No.2736 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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