2016年07月16日の読書
2016年07月16日(Sat)
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本日の初読図書: 「詐騎士(オンライン小説)」
領主の息子にして余命幾ばくもないルーフェスの身代わりとして、王都の騎士団へ入団した、孤児院出身のルゼ。 彼は病弱ながらも傀儡術という特殊な魔術を駆使し、その戦闘力は新人騎士達の中でも屈指のもの。いやベテラン騎士を複数相手取っても一歩も引くことない、圧倒的な強さだと評判になった。 領主の娘の婚約者であり、身代わりの事実を知る同期の騎士ゼクセンは、その可愛らしい容姿からしばしば女の子と間違われがちで。ルゼはそんな協力者を、むくつけき男どもからいつも守ってやっている。 ……しかし実は、身代わりというだけではない秘密が、ルゼには存在した。 そう、女であるのは、ゼクセンではなくルゼの方であったのだ。しかも年齢は未だ十三歳。 性別も年齢も身分も余命も、全てが詐称。そして弱者は守り、力を振りかざしてくるいじめっ子は、あらゆる手段を駆使し喜々としていじめ返す。 そんなルゼの周囲には、不吉の姫と呼ばれる顔に火傷のあるお姫様や、サドコンビと異名を取るその兄王子と相方騎士、マイペースな魔族の女性医師など、個性豊かな面々が次々と集まってくる。 本物のルーフェスが病死するまでの、長くてせいぜい二年程度であろう、この茶番劇。 いささか心は痛むが、周囲を騙し通し、やりとげるしかない。 何故ならルゼには、絶対に達成しなければならない目的があって……
珍しくも個人サイト、しかもブログ連載から出版社に見出された、WEB小説書籍化の先駆けとも呼べるんじゃないかという作品のひとつ。 既にブログからは降ろされているので、いちおうタイトルだけ。
あらすじを読んで予想していたような、女の子を身代わりに出す悪徳領主とか、すれ違いまくりの勘違いまくりなラブコメとは全然違って、領主一家は好感の持てる人達だし、ルゼの正体とか裏事情も親しい連中には早い内に明らかになります。そしてルゼの性格が良い感じに 腹 黒 ww
王子様はお姫様に名乗り変えたほうが良いんじゃないかというぐらい、有能な割にヘタれてるというか、さらわれてはヒロインに助けられるポジション。っていうか、登場時のサドイメージを大幅に裏切って、普通にいやむしろかなり良い人でした。 本家お姫様の妹の方とか、母親との確執とか、いろいろ宙ぶらりんのまま本編が終了しているのがちょっと残念かな。 あと、「実は昔こんなことが起きていまして」というのの明らかにされ方が、「あれ、いつの間にこんな説明あったっけ」という印象があったのも惜しい。 ……そしてこれは私の方の問題かもしれませんが、終盤どれが誰だか、かなり頻繁に判らなくなったあたり(苦笑) そのあたりはコミカライズ版で確認し直していきたいところです。
■詐騎士 | アルファポリス - 電網浮遊都市 - http://www.alphapolis.co.jp/manga/viewOpening/945000121/
長らく積んでいたテキストに手を付けられたのは、このコミカライズ版の連載が始まったからなんですが……こっちももう、一冊分貯まって最初の方降ろされてますね(苦笑) 読み始めてから読了まで、四ヶ月ぐらいかかったからなあ……(^ー^;;) なかなか絵が好みで、脳内イメージは完全にこの方の絵柄で動いていました。
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No.7712
(読書)
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2016年07月09日の読書
2016年07月09日(Sat)
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本日の初読図書: はい、図書館で借りてきましたww って言うか、最初図書館で「タティングレース」で検索してみたら一冊しかヒットしなかったので、ちょっぴりしょぼんとしていたのですが。とりあえずヒットした本を探して本棚に並ぶ背表紙を眺めていたら、「タッチングレース」という名称の入っているものが何冊か。そうか、「タティング」なんてお洒落な呼ばれ方するようになったのは最近なんですね(苦笑)<マクラメでは、未だにタッチング結びと呼ばれてますし
で、時間がなかったので、取り急ぎパラパラとめくって、写真やイラストなどの解説が多そうだったこれを選んでみました。 20年以上前の本のためか、かなりクラシックなデザインが多めですが、むしろそれがイイ(・∀・)!! 最近の(一部への)ブームが来る前に発行された書籍のためか、変に浮ついたところがなく、堅実に説明が入っています。あとイラストによる解説が多いのも良い。写真しかもカラーとかだと情報量が多すぎて、かえって細かい所が見ずらくって……
基本的に、ほどほどサイズのモチーフを繋いでいき、最後にぐるっと周囲を縁飾りしてまとめるような作品(ショールやテーブルクロスなど)が多めな感じでした。そしてかなり大きめの丸い敷物(ドイリー)あたりも、飽きた段で止めればそれでも形にはなってるな、みたいなデザインが多くて、チャレンジ心をくすぐってくれます。
ただ難点は、ところどころに見受けられる説明忘れとか、編み図と説明の食い違いとかがですね。 編み図追っかけながら説明を読んでいると、あれ、目数が説明と違うぞ? とか、説明されてないんだけどここでピコ繋ぐんだよね?? みたいな部分がちょこちょこあります。 編み図に目数を書き忘れてるところとかもあったので、そこらへんは完成写真とにらめっこするか、自分で調整するかになりそうですね……
とりあえず今日は、ネットで無料公開されていた花モチーフを2個作った後に、この本に載っていた練習用のミニモチーフに挑戦してみました。
シャトル2個の同時使用ですよ。わあ、なんだかすごい高等技術を駆使してるみたいww
ちなみに「3ミリ用」と書かれている四角いのは、自作のピコゲージです。やっぱり目分量では大きさを揃えるのが厳しいと実感しましてですね……ひとまず3・5・10ミリ用のものを作ってみました。厚紙だとすぐにヨレちゃいそうなので、プラバンを二枚貼りあわせて、マスキングテープで覆ってあります。
この写真ではちょっと判りにくいですが、上側がべっ甲色のシャトルに巻いている白い糸、下側がショコラ色のシャトルに巻いているシナモンゴールドの糸で色分けされています。 使っているのは、スプリットステッチという技術。
タティングレースは、まずシャトルの糸(右手側)を軸にして、左手に持っている糸を巻き付けながら結んでいくのが基本中の基本。そこをマスターするのが初心者にとって最初の難関なのですが……このスクリプトステッチというのは、逆に左手の糸を軸にしてシャトルの糸を巻き付けていくという、これまでとは真逆の動きをしなければならないというややこしい方法で(−ー;)
しかしこの結び方をうまく活用できるようになると、例えば円形のドイリーで次の段へ移動する際に、いちいち糸を切らなくても良くなったりするそうです。
■あーるのシカゴ生活記 & タティングレース Climbing out (タティングレース) http://rinchicago.blog113.fc2.com/blog-entry-269.html
……しかしこれ、両方のシャトルに同じ色の糸巻いてたら、絶対途中でどっちがどっちか判らなくなりそう(汗) しかも軸糸をシャトルの先しか入らない長さに結んでからやる方法もあるなんて、ほんとに前途は遼遠過ぎる……(遠い目)<↑のサイトの写真入り解説を読んでもさっぱり判らない(−ー;)
ともあれまずは、基本から一歩一歩。 今日のところは、こんな感じで。
左右で色分けされた、スプリットリングとクローバーのモチーフです。 最初と最後のピコは、針で糸始末する際にそれっぽく作ってみたんですけど、やはり適当はいけませんね(^ー^;;) 糸端を結ぶ前に作ってから、こま結びすればよかったのかな……?
そうそうこま結び(本結び)といえば、タティングレースで最後の糸始末をする際に、たいていのサイトでは「こま結びの2回目は2回からげます」みたいに書いてあって、なんで?? と思っていたのですよ。
■あーるのシカゴ生活記 & タティングレース こま結び(タティングレース) http://rinchicago.blog113.fc2.com/blog-entry-106.html
が、この本でその疑問がすっきり解けました!
> 糸を2回かけて結ぶと糸端が両方にひろがってゴロつきません。(P28より引用)
ものすごい説得力です。 確かに普通に本結びすると、結び目がボコっと玉になってでっぱっちゃうんですよね。 こういうふうにちゃんと理由を説明してくれていてこそ、細かいポイントを覚えやすいというものです(しみじみ)
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No.7691
(読書)
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2016年07月01日の読書
2016年07月01日(Fri)
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本日の初読図書: 「公爵令嬢は手折れない(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n4130cv/
公爵家令嬢スフレーリアは、己が悪役令嬢として王太子との婚約を破棄され、貴族として疵物の烙印を押されるという悲惨な未来を夢で見てしまった。 夢というには余りにも精巧すぎて、感覚も感情も異常なほど鮮明に記憶と心に焼き付けられたそれは、果たして予知夢か何らかの啓示か。いやしかし、それはこの際どうでも良かった。 実際に現在の彼女は、婚約者である第一王子や騎士団長の息子、教皇代理の子息等を魅了している男爵家の令嬢シエラに、嫌味や棘のある言葉を投げつけている。それをスフレーリアは、嫉妬故にだと思っていた。もしも、あのような夢を見なければ、今でもそう思って疑わなかっただろう。 しかし彼女は、婚約破棄を学院の生徒達の前で言い渡されたその場面で、気がついてしまったのだ。 「私、シエラさんの事が好きだったんですのね……」 己が真に固執していたのは、王子ではなくシエラの方だったということに。 そのことを自覚した彼女は、あることを決意する。 本当の感情を知った恋する乙女のパワーは、無限大なのだ。 ……後の世に、『銀月の姫君』と讃えられる、小国を発展させた一人の女性宰相。そして彼女を側近くで支えたとされる『月影の姫君』。 謎に包まれた二人の女性達の、真実の関係は……?
変わり種悪役令嬢もの。読みきり短編で百合要素あり。 終盤がちょっと唐突な感じもありますが、なかなか楽しかったです。 婚約者いるくせに、逆ハーにホイホイ乗っかる何も考えない男どもザマアww
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No.7669
(読書)
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2016年06月26日の読書
2016年06月26日(Sun)
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本日の初読図書: 「一切れのパン(a piece of bread )」Francisc Munteanu http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire.html
某なろう小説で、ネタとして使われていたのでどういう意味かと検索してみたら、有志の方が翻訳されたテキストにヒットしました。 学校によっては中学の教科書に載っているという短編です。 第二次大戦中、二週間ぶりに故郷へ帰ってきたごく普通の水夫が、航海中に変わった国際情勢のせいでスパイの疑いを受け、拘引されてからのお話。 オチはかなり早めに予想できますが、いい話だなあ・゜・(ノД`)・゜・ と思いました。 星新一とかオー・ヘンリーを思い出す雰囲気。 どうかユダヤ人のラビお爺ちゃんが、その後も無事に生き延びていてくれんことを……
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No.7653
(読書)
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2016年06月04日の読書
2016年06月04日(Sat)
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本日の初読図書: 「鋼将軍の銀色花嫁(ムーンライトノベルス)」 http://novel18.syosetu.com/n5246by
平民上がりの無骨な将軍と、人と異なる姿を持って生まれたがゆえに虐待を受けて育った自己評価最低辺なお姫様の、結婚から始まるじれじれ恋愛物。 ……端から見れば、口下手にも程がある朴念仁と、世間知らずな天然お嬢様との、砂吐き甘甘馬鹿ップル(笑) 完結済みかつ書籍化済みで……本編削除済み(´・ω・`) 今は番外編だけ残っています。 ただアルファポリスでコミカライズが始まっているので、雰囲気を知りたい方はそちらを読んでみられるのもよろしいかと。
■鋼将軍の銀色花嫁 | アルファポリス - 電網浮遊都市 - http://www.alphapolis.co.jp/manga/viewOpening/241000137
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No.7609
(読書)
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小説家になろうの規約が変更され、書籍化作品のダイジェスト掲載が禁止になったとのことです。
■【重要】ダイジェストのお取扱い、その他規約に関するお知らせ【追記あり】 - 小説家になろうグループ公式ブログ http://blog.syosetu.com/index.php?itemid=2004
> 現在既にダイジェスト版を掲載頂いております作品に関しましては、 > 大変お手数ではございますが、8月31日(水)中までに全掲載を行なって頂く、 > もしくは作品の削除を行なって頂くかのご対応をお願い致します。
ってことは、あの作品とかこの作品とか……書籍化され、かつまだ完結してなくてWEBでは連載中のお話は、もう買わないと続きが読めなくなるってこと!?
こ、これは読者的にもダメージがでかい _| ̄|○
特にアルファポリス系列で書籍化されたもの(地方騎士ハンス〜とか効率厨〜とか月が導く〜とか THE NEW GATE とか)は、軒並みアウトってことですよね……私はむしろ、書籍化してもWEBから削除せず、本文を残した上で書籍では書き足しという形をとってくれている作品ほど、敬意を込めて購入するタイプなので、ちょっとかなりきついッス(−ー;)
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No.7603
(読書)
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2016年06月02日の読書
2016年06月02日(Thr)
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本日の初読図書: 「婚約破棄は円満に。(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n3490cx/
前世の記憶持ちがさほど珍しくないその世界でも、彼女は異質であった。大国の辺境伯の長女として生まれた彼女は、過去ではなく500年ほど未来の記憶を持っていたからだ。それも鮮明に。 歴史を改変する気など毛頭ない。この大陸は、これから大きな戦争も飢餓も疫病もなく、400年は平和に豊かに発展するはず。正直に、己と家族が平和に暮らせたら良いとそう思っていた。 問題なのは、長い歴史ではなく目の前の現実であった。 何故なら彼女は、知っていたのだ。自分の婚約者である王太子が、後に歴史に名を残す君主となることを。そしてその理由を。 ゆえに前世の記憶を取り戻した頃から、全力で婚約破棄に向かって努力していた。そのはずなのに……何故か気がつけば、悪役令嬢の立場にいる。学園に入学し、婚約者である王太子のとなりには一人の少女。前世でプレイした乙女ゲームにそっくりのシチュエーションだ。しかもやってもいない虐めをやったことになっている。 そもそもその乙女ゲームは、歴史を元ネタにしていた。この現実が本当に乙女ゲームの世界なのかどうかは判らない。だが可能性があるならば、避けるに越したことはなかった。 そうして彼女は、ある計画を胸に学園の卒業パーティーへと臨んだ。ゲームの中でのクライマックス。悪役令嬢が婚約破棄を言い渡されるその舞台だ。 エスコート役の父親とともに彼女が向かったのは、王太子ではなく、その父親である国王のもとで……
お約束の悪役令嬢モノ。短編です。 異世界未来 → 異世界過去への逆行転生。……いや異世界と名言はしていないのかな? 乙女ゲームとかあるあたり、異世界未来は現代日本とそう変わらない感じっぽいですし、「歴史に名を残す君主」も、モデルはヘンリー8世なのだとか。 ああでもそうすると「大陸の三分の一の領土をもつ大国」という条件からは外れるから、やっぱり架空の異世界なのか。 後の世に歴史ヒ●トリアとかで、「あの王の、秘められた真実の愛とは」なんて語られそうな展開が面白かったです。
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No.7602
(読書)
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2016年05月27日の読書
2016年05月27日(Fri)
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本日の初読図書: 「異世界出張料理人 〜 ご用命とあらばどこでも馳せ参じます(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n5955db/
「異世界転生したけど色々失敗したので弟子のヒモになりたい……(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n7580cw/
取り合えず読書記録二本。 どちらも短編ですが、もうちょっと詳しく読んでみたいと思わせられるお話でした。
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No.7585
(読書)
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2016年05月11日の読書
2016年05月11日(Wed)
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本日の初読図書: 「悪の華道シリーズ(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/s6442c/
自身が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることに気がついたのは、バッドエンドを迎えて王太子から婚約破棄を言い渡された挙句に、宰相である女好きのハゲデブオヤジへと嫁がされてゆく、その結婚式の真っ最中であった。 確かに嫌がらせをした自分も悪かったかもしれない。しかしまだ十代の少女を学園から追放し、狒々爺の慰みものにさせるほど貶めるのは如何なものか。あの程度の嫌がらせは、果たして若い娘の未来を潰すほどの行いだったのだろうか。 式の真っ最中にも関わらず、アハハウフフと甘ったるい空気を醸し出している王太子とヒロイン。 そして好奇と侮蔑の視線を投げかけてくる、その他大勢の野次馬達。 ため息をつく己のベールを、父親よりも年上の新郎が持ち上げる。もちろん誓いの口付けのためだ。 『観念することだ、お主はもう私の女だクフフ』 ねっとりと囁いてくる中年男を、うんざりしながら見つめ返す。 …………あら? にやりと歪む厚い唇。たっぷりと肉の付いた顎にちょこんと生える髭。肉に覆われた細い目の横には少しだけ刻まれた皺があり、寂しくなり始めている頭頂を、なでつけた前髪でなんとか隠そうとしている様が物悲しさを誘う。 これが、私の夫? ……………………悪くないわ。 前世における彼女は、いわゆる枯れ専というやつだったのである ――
ちょっと一風変わった悪役令嬢もの。短編です。 前世の記憶を取り戻しても、これといって改心する訳でなく、我が道を突き進んで幸せになっちゃうお話で、王太子とヒロインは勝手に自爆してザマア。 続編「悪の華道を追いましょう」もなかなか楽しいです。もはや王太子とヒロイン、全然関わってこないですけどww
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No.7552
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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