2010年10月14日の読書
2010年10月14日(Thr)
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本日の初読図書: ついに到達しました。24巻は絶筆未完作品なので、とりあえずこれを最終巻と見なさせていただきます。……長かった。そして良く最後まで読ませた、さすが池波正太郎。絶対途中で挫折すると思ったのに、年内に読み切っちゃうとは。 今回も前巻に引き続き特別長編。前巻が面白かっただけに、今回はどうかなあと心配だったんですが、なかなかどうして。 今は亡き平蔵さんの父親の隠し子騒動から始まったと思いきや、今度はおまささんに盗めの誘いがかかり、囮として潜入する事になったり、平蔵さんがいきなり道で斬りかかられたりと、緊迫する展開。 前回は、何も判らないまま暗中模索が続くような辛い探索だったのですが、今回は盗賊と火盗改メとの化かし合いのような、丁々発止たるやりとりぶり。 敵方にも個性豊かなキャラクターが出てきて、なかなか気を反らせませんでした。
最終的に、おまさが密偵だと悟った(多分)まま逃亡してしまった盗人が数名。特に頭領のひとり荒神のお夏が魅力的なキャラクターでして。絶対今後登場させる予定だっただろうにと思うと、池波先生の急逝が本当に惜しまれてなりません。いったいどういう展開にする心積もりでおられたのだろう……
個人的に、まだ髪の毛伸びきらなくて髷が結えず「陰陽師にでもなったと申しておくがよい」とか言っちゃう平蔵さんに一人で受け。 あと男勝りだった隠し子こと平蔵さんの異母妹お園さんが、小柳同心の前では可愛くなっちゃうところに萌え。
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No.2892
(読書)
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2010年10月13日の読書
2010年10月13日(Wed)
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本日の初読図書: ある風の強い稲妻の光る晩、一匹の仔猫が生まれました。名前はダヤン。どこか変わったところのあるその仔猫は、飼い主であるリーマちゃんのもとで、すくすくと幸せに育ちました。 ところが冬のある日のこと、子供達に追いかけられたダヤンは、雪の降る道を歩くうち、不思議な光へと呑み込まれてしまいます。その向こうにあったのは、『もうひとつの国』わちふぃーるど。 様々な動物たちが、二本の足で歩き、町を作って生活している不思議な世界でした。 そこでダヤンの不思議な生活と冒険が始まったのです。
長編ファンタジー、シリーズ一巻目。 話は以前わちふぃーるどで大魔法使いだったというリーマちゃんのひいひいおばあちゃんがリーマちゃんへ、失踪したダヤンの思い出話を語る形で進んでいきます。つまり時間の流れが逆行しているのですね。そこからも今後の展開が楽しみにさせられます。 また脇を固めるキャラクターも魅力的で、人気が出るの判りますよ、これ。ワニのイワンは良い奴だし、もう一匹の猫ジタンはミステリアスな魅力で格好いいし! 友人がわちふぃーるどグッズ好きなので、目に止まって借りたんですけど、一巻完結連作ものかと思いきや、しっかり続いているようで、一冊しか借りなかったのが残念無念。次回続きが借りられていないことを祈ります。
今回は鬼平さんが妻の実家から頼まれて、盗みを働いて失踪した家来を捜そうとする「密通」と、女密偵おまさが初登場する「血闘」、同じくおまさが夜鷹に変装して辻斬りをあぶり出す「夜鷹殺し」に、芋酒屋の主が偶然惚れ込んだ鬼平を危機一髪から救う「兇賊」の四編。 ついにおまささんが登場で嬉しいですね。名前だけですけど、大滝の五百蔵も出てきたりして、ファンとしてはにやにやしてみたり。 「兇賊」や「血闘」あたりはドラマでも見ているので、だいぶ内容覚えてました。 こちらもまた続きはどの話か楽しみです。
「野獣のお妃(オンライン小説)」 http://philter.g.ribbon.to/index.html
豪奢な屋敷の地下に獣を飼う男がいた。 ある日、男の愛娘が熱病にかかり、命が危ないという時、地下に捕らえられた獣は言った。 娘の命を助けてやろう。その娘が16歳になったとき、我に差し出すと誓うのであれば……
モノカキさんに10の”あらすじの九話目。紹介サイトに載っていたので、そこだけ読んできました。以前に読んだ「狐の妻問い」と同じ作者さんが書かれたお話。 お転婆な主役の娘さんが素敵です。そして結婚式でいきなり嫁さん化け物に奪われた婿さんお気の毒(笑)
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No.2890
(読書)
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2010年10月12日の読書
2010年10月12日(Tue)
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本日の初読図書: 久しぶりの長編。 鬼平さんは短編ものの方が面白いと思うのですが、これはけっこう面白くていっきに読んじゃいました。 役宅の飯炊きや娘の嫁ぎ先の家来、従兄の所の小者など、平蔵にゆかりのある、しかし捕り物とは関わりのない無辜の民が次々と暗殺され、苦悩する平蔵さん。その菩提を弔うつもりもあってか、頭を丸々と剃り上げ、托鉢僧の姿に変装する思い切りの良さ。髷が結える長さに伸びるまで、何年かかることやらですよ。 辰蔵さんも襲われるけど、自力で撤退させるわ、小房の粂八は久々に登場しまくるわ、うち続く暗殺に御公儀は平蔵の罷免を決定するわ……もう、いっそこれ最終巻にしちゃえば良かったのにと思うぐらい、盛りだくさんでエキサイトする内容でした。 マジで、ラスト再び長官として役宅に迎えられるシーンは、最終話並の感動があった……(ため息) さて、二十三巻ははたしてこれを超えられるのか。
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No.2889
(読書)
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2010年10月11日の読書
2010年10月11日(Mon)
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本日の初読図書: ハーレクインはお約束の塊としても、ほんとにお約束ストレート。二時間ドラマサスペンスみたいなお話でした(笑) 美人でお嬢さまで運も良ければ、前向きで行動力ありありなマリーが羨ましくもあり、眩しくもあり。
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No.2886
(読書)
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2010年10月10日の読書
2010年10月10日(Sun)
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本日の初読図書: 魔女宅続編。 一巻目では十三歳で独立したキキが、丸一年経って帰省するまででしたが、二巻目はその翌年一年です。これで良いのかと悩んだり苦しんだりしながらも、一歩一歩成長していくキキの姿は眩しいです。 黒猫ジジにもなんだかよさげな相手が現れたりして、フラグが立っております。 ……でもジジってキキと同い年だから、十四歳よね。ね、猫又……?
買ったは良いけど積みっぱなしでした(土下座) つうかいま何巻まで出てるんだ? 七巻までしか買ってないぞ!? まだ話続いてるのか!? ……いまはすっかりジャンプを読まなくなって久しいのですが、当時は飛び飛びにでも読んでいたので、懐かしいやら、読んでない話があって今さら新鮮やら。 とりあえず四国編終了あんど邪魅ようこそ。 そしてカラス天狗三兄弟、ささ美さんが女性だったことに、ちょっとびっくり(笑)
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No.2884
(読書)
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2010年10月09日の読書
2010年10月09日(Sat)
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本日の初読図書: ついに最終巻まで読み終わりました。 ホーソーン先生、結婚して終わるのかと思ったら、一話目であっさりプロポーズ。二話目で結婚して、その後子供とかまで生まれてました。 途中、いきなり八十歳の誕生日とかまで出てきてびっくりしましたが、次の話でまた四十半ばに戻って、ほっと一安心。 作者さんがまだ続き書くつもりで亡くなられたようで、最終話という感慨はなにもなく、さくっと終了。 第二次世界大戦を、アメリカの庶民側から眺めている視点がなかなか新鮮でした。 ……って、前巻のラストで引き取った仔猫は……?
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No.2883
(読書)
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2010年10月07日の読書
2010年10月07日(Thr)
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本日の初読図書: 「召喚士の嗜み(オンライン小説)」〜Last episode http://summonerstaste.blog51.fc2.com/
細かい内容に触れるとリンク規約に抵触するので、本編完結済で面白かったとだけ。
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No.2879
(読書)
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2010年10月06日の読書
2010年10月06日(Wed)
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本日の初読図書: 星人シリウスは、無実の罪で裁判にかけられていた。判決は死罪。ただし執行猶予として、紛失した“ゾイ”が落ちた星へそこに住む生きものとして送り込まれ、その寿命が尽きるまでに発見できれば、すべてを不問に処す、と。 怒り狂うシリウスだったが、気が付いたときには刑が執行されていた。 そうして彼は、一匹の小さな仔犬として地球に生まれ落ちることとなったのである。 生まれてすぐに、袋詰めにされ川へ投げ込まれた彼だったが、九死に一生を得、一人の少女に拾われる。 そこから彼の生と探索は始まったのだった。
かの「ハウルの動く城」の原作を書かれた、ダイアナ女史の初期作品。 子供の頃に読んだ「星から来た探偵」を思い出して借りてみました。 割とすっきりした流れの作品だと思います。真犯人とか、最初の一発で丸判りだし。 ただ後半には謎がいっぱいというか、最終的にゾイを持っていた闇の存在が結局なんだったのかとか、彼らがどうなったのかが、詳しく書かれないままだったのがちと消化不良。まあこれはこれでありかもしれませんが。 もと星人のエリートにも関わらず、犬の本能に振りまわされるシリウスのヘタレっぷりがたまらんのですが、後書きによればジョーンズ作品のヒーローにしては「気弱でも情けなくもないし、ぼんやりしているわけでもきどっているわけでもない。(中略)わりとまともなヒーローといっていいのではないだろうか」とのことで……普段、どんな作品書いてらっしゃるんですか、ジョーンズ女史(笑) まあ、たしかに原作ハウルはかなりアレでしたが……
ラスト、無情にもお別れしてしまうことになった少女とシリウス。 最後の一文にちょっぴり希望が残っていますが、汚れちまった大人の心では「再会は無理だろうなあ」と思ってしまうので、やはりこれは子供の頃に読んでおくべき作品かもしれません……
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No.2878
(読書)
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2010年10月05日の読書
2010年10月05日(Tue)
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本日の初読図書: 密偵が増えすぎて訳判らなくなってきました(苦笑) 同心はうさぎの出番が減ってきた分、細川さんが活躍というか、失敗というかしまくってますね……
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No.2877
(読書)
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2010年10月03日の読書
2010年10月03日(Sun)
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本日の初読図書: こつこつ読み続けて、ついに大台に乗りました。 今回は、以前ドラマで見た「高萩の捨五郎」が載っていて嬉しかったです。やはりドラマの方は「妙義の團右衛門」と混ぜてあったようで。捨五郎が密偵になるまでで終わっておりました。が、平蔵さんが枇杷の木で杖作ってやるとか、細かいところがドラマと一緒で楽しかったですvv あとラストに載っていた「寺尾の冶兵衛」なども、平蔵さんが盗人のふりして潜入するわ、五百蔵親分が盗賊時代の気持ちに戻って心が揺れちゃったりするわ、キーパーソンの寺尾の冶兵衛は命懸けで子供助けるような良い人で、最後まで五百蔵を信じて死んじゃったりするし、平蔵さんが情けを掛けてその娘に金を届けさせたりするしで、鬼平犯科帳のエキスをぎゅっと凝縮した話という感じでした。 他にも眼鏡師の市兵衛など、このところ急激に数が減った密偵が、またも補充されていて、一体池波先生はキャラを減らしたいんだが増やしたいんだか。
「永遠より長く(オンライン小説)」 http://kazahana.ashigaru.jp/
戦国時代の安芸国、「天下の醜女」と呼ばれる姫がいた。 三入高松城主熊谷信直の娘である彼女の前に、ある日、快活な一人の青年が現れて ――
割と正統派? な恋愛もの。なんちゃって時代物かと思って読んでいたら、歴史物でした。普通に微笑ましく面白かったです。
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No.2872
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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