2010年10月25日の読書
2010年10月25日(Mon)
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本日の初読図書: シリーズ第五段。 今回は大治郎自覚編、これにつきるでしょう(笑) 三冬さんに持ち上がった、再度の縁談。自分より強い相手でなければ嫁がないと主張する三冬さんは、「勝ちます」と自信満々。大治郎も思わず「大丈夫」と言ってしまうが、しかし相手の剣客は、大治郎が知る限り三冬の手に負える相手ではなく。苦悩の内に自分の気持ちを自覚する大治郎さんですが、為すすべがあるはずもなく、ただオロオロとしているだけなのが、微笑ましいやら情けないやら。小兵衛さんにからかわれております(苦笑) 他にも小兵衛さんが落ちぶれ果てたかつての試合相手を見て、落ち込みまくっておはるさんに甘えるさまが可愛かったりvv それにしても、剣客商売は容赦なく手が飛ぶ足が飛ぶ(^ー^;;) 五巻になって、そろそろ話同士の繋がりが少なくなって、読み切りが増えてきたように思います。 注目すべきはやはり、三冬さんと大治郎さんの今後ですかねvv
本日の再読図書: 三姉妹の通う学校で、もうすぐ学園祭が行われる。 準備に追われるにぎわう学園だったが、そんな中に異変が生じる。何年も前に壊れて鳴らなかった時計台が、突如音を響かせたのだ。 その時計台には、不吉な伝説があった。「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ」と。他にも「夕暮れ時の大イチョウは人を食う」、「校庭の魔法円に人が降る」、「幽霊坂に霧がかかると、亡霊がよみがえる」など、四つの伝説が語り継がれている。 次々に実現されてゆく伝説。跳梁する亡霊。続く事件に、ついに名探偵 夢水清志郎が腰を上げる ――
シリーズ二作目。 もはや以前に読んだか読んでないかよく判らなかったので、再読のカテゴリに入れておきます。 内容は……うーん、正直ちょっと突っ込みどころが多かったかな? 犯人は割と早いうちに読めてたというか、他に考えられなかったというか。 今回はヒロイン亜衣のクラスメイト、リョーチが登場。微妙に亜衣とフラグが立ってます。彼は果たして今後も登場するのかどうか……個人的には清志郎との年の差カップルに萌えるんですが……
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No.2911
(読書)
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2010年10月24日の読書
2010年10月24日(Sun)
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本日の初読図書: 「転生の旅(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n9434g/
異世界で行われた、老人と少女の魂を入れ替える儀式。その失敗により、現代の42歳のサラリーマン、山本健介は異世界の少女シーリアの身体へと魂を移し込まれてしまった。しかもそのシーリアの魂は、さらに別の少女へと移動し、老人は死亡してしまう。すなわち三者間での不完全な転生が行われてしまったのだ。 伯爵家令嬢シーリアは、平民の少女フィレイの肉体へ。そしてフィレイの魂は ―― ? とにかく元の身体に戻るため、健介(inシーリア)は、シーリア(inフィレイ)と共に、魔術を学ぶべく軍属魔術学校へと通うことにする。 それが一万年にも及ぶ壮大な世界の謎を解く、第一歩になるとは思いもせず ――
はい、異世界転生、ついでにTSでチートな物語。完結済です。 読み始めたときには、よもやここまで壮大な物語になるとは思いもしませんでした(苦笑) 同年代の少女が四人も集まって会話しているのに、ほとんどキャラが混乱しないのがお見事かと。 身体の方も、物語のかなり早いうちに少なくとも一方は戻るのですが、その後も更に別の身体に移ったりとかごちゃごちゃするんですけど、それでもそう混乱せずにさらっと読めました。 気になったのは、主役が性別や年齢変わったこと、自分の元の身体がもう死んでいて戻れないだろう事に、あまりショックを受けていないこと。魔物や人間の命を奪うことにも、ほとんど抵抗を感じていないことでしょうか。 そのあたりはもうちょっと掘り下げて欲しかったなあと思いました。 ともあれ、貴重な完結作、美味しかったです。ごちそうさま(−人−)
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No.2910
(読書)
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2010年10月23日の読書
2010年10月23日(Sat)
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本日の初読図書: シリーズ四冊目。 ようやく新しい隠居所へ正式にお引っ越ししました。今回も、一話だけで一年掛かるようなお話が混じっていたので、時系列はかなり前後しています。 印象に残ったのは、八百長試合をしたいが構わないだろうかと許可を求めに来た元弟子に、それも剣術による金稼ぎ(商売)だからと、あっさり許可を出す小兵衛さん。 なるほどなあ、「剣客商売」とはこういう意味かと思いました。
なお、今回は三冬さんの活躍が少なかった気がします。数少ない登場シーンでも妙に女性らしく、大治郎さんとの仲が微笑ましく進展しているような感じがちらほらと。 そして大治郎さんは着々と成長しています。今回は、小兵衛さんでも「倒せるかどうか」と言っていた剣客を、見事にうち倒して見せます。 相変わらず無敵っぽい小兵衛さんにも、立ち会いで互角に持ち込んだ剣客が登場。六尺の長太刀で抜刀術をなす平内太兵衛さん。朴訥で剣術界でも名を成そうとしない無欲なこの方には、ぜひとも再登場を願いたいところですが、さて……
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No.2909
(読書)
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2010年10月22日の読書
2010年10月22日(Fri)
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本日の再読図書: 亜衣、真衣、美衣は中学生。親でもときどき見分けがつかなくなるほどの、そっくりな三つ子の姉妹。ところがそんな彼女達をも一目で見分ける、自称「名探偵」夢水清志郎が、隣の家に引っ越してきた。常識ゼロ、年齢不詳、元は大学の教授だったらしいが、詳しいことは不明。なのに自信銀行に自信の定期預金をしているのではないかと言うほどのすごい自信家。 そんな教授と楽しく夏休みを過ごしていたある日のこと、遊園地で誘拐事件が起こった。犯人「伯爵」は「さらに四人を消してみせる」と犯行予告を残す。 清志郎は、「この事件を解けるのは自分しかいない」と豪語してみせるのだが……
夢水清志郎事件ノート1巻目。結局、耐えきれずに図書館行って借りてきました。 十年ぐらい前に図書館で借りて読んだ気がするんですが、当時はまだ読書記録つけてなかったんで、詳細も記憶も不明です。遠方の図書館に、しかも飛び飛びにしか入っていなかったので、適当に二三冊読んだだけだったと思いますが。 それがドラマ化とかあった影響でしょうか。最寄りの図書館で全巻揃っていたので、改めて借りてみました。 やっぱり児童文学だけあって、突っ込み所はちょこちょこありますが、それでも面白いです。なによりキャラが立っているのが魅力的。自分の年齢や生年月日さえ忘れてしまう夢水清志郎は、お約束の生活能力ゼロ探偵。ワトソン役の三姉妹がしっかりしているだけに、グダグダっぷりが目に付きます。 それでも、本当に大切な、決めるところはバチッと決める。そこが良いのです。 三つ子姉妹も、それぞれに特徴があるところが良いですね。
本日の初読図書: 平蔵さんが料理番から毒を盛られる「白い粉」と、平蔵就任前に盗賊改メ方から姿を消した同心が江戸へ戻ってくる「消えた男」、木村忠吾が災難に遭う「男色一本饂飩」の三本立て。 いつの間にか五百蔵さんが密偵になっていて、いきなりおまささんと祝言挙げてます。あれ〜? 私別に途中読み飛ばしてないよなあ?? 五百蔵さんが密偵になった経緯は、正直良く覚えていないので、漫画で読み返せるのを楽しみにしていたのに……
あと私と母は、忠吾はジャニ系だということで合意しているんですが、さいとうさんの絵だとあばた面の、どっちかというとブ男に描かれています。それだけに「男色〜」は正直、絵面的に辛い……(苦笑)
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No.2908
(読書)
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2010年10月21日の読書
2010年10月21日(Thr)
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本日の初読図書: 「俺の冒険譚(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n7463k/
女神の手違いから、うっかり勇者と間違って異世界に召喚されたという、少年 社仁(やしろじん)。 お詫びにと無尽蔵の魔力を付加された彼は、拾ってくれた魔女の元で暫し魔術を学んだのち、冒険者となる。やがて、世界には真の勇者が召喚されてきた。あれ? もしかして妹? 間違えたって兄妹で間違えたって事か!? 可愛い妹に危ない真似はさせられないと、仁は一足先に旅立つことにした。ひそかなる後方支援と露払いを兼ねて ――
まあ要するに、現代知識とチートな魔力を武器にした、少年の冒険譚。完結済。 日記形式で書かれているので、物凄いことをやっていても、割とさらりとした描写で流されています。 魔王の正体が意外でした。あと、魔力以外は普通とか言ってる割に、本人のスキルもけっこうレベル高いと思います(笑)
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No.2905
(読書)
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2010年10月19日の読書
2010年10月19日(Tue)
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本日の初読図書: シリーズ三巻目。 大治郎さんがだいぶさばけてきましたね。芝居気や茶目っ気が出始めてます。 三冬さんは小兵衛さんから大治郎さんに興味が移り始めてきた模様。……っていうか、このあたりは解説で今後を思い切りネタバレされてるんですが(苦笑) 話によって、時系列が多少前後するので、小兵衛さんとおはるさんは、まだ料亭住まいだったり、新しい隠居宅が建っていたり。 あと小兵衛さんはまだ三十年生きることが判明したり。……先に大治郎の方が逝っちゃいかねないな(苦笑) 今後も多く登場するだろう、おもとさんと長次さんの小料理屋「元長」もオープンしましたし、今後が更に楽しみです。
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No.2903
(読書)
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2010年10月18日の読書
2010年10月18日(Mon)
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本日の初読図書: 二冊目読みました。 鬼平犯科帳に較べると、だいぶ話に連続性があります。あと盗賊と火盗改メという縛りがないので、話の自由度がだいぶ高い感じがしますね。 今回、大治郎の道場には門弟が一人でき、大治郎自身も一日おきに田沼邸へ出張指南に向かうようになって、ようやっとそれなりの剣客『商売』ができはじめたと言うところ。 三冬さんは、多少親のことを見直し始めたのか、おりおり田沼邸に泊まるようになり、小兵衛とおはるの夫婦は、一巻で大治郎が片腕を切り飛ばした伊藤三弥の怨みで隠宅を放火されてしまい、料亭住まいに。 解説によれば、その他の細かいキャラクターものちのち再登場してくるそうで、これは間をおかずに読んでいかないと、話が判らなくなってしまいそうです。 ちなみに伊藤三弥といえば、前巻で父親が逆恨みをして大治郎に刺客を差し向けたりした気がするのですが、今回は「なかなかの者」として描かれていました。……これも多作故のミステイク……?
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No.2902
(読書)
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2010年10月17日の読書
2010年10月17日(Sun)
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本日の初読図書: アルスから届いたリーマちゃんの手紙。けれど人間の文字がわからないダヤンには、読むことができません。ジタンならきっと読むことができるだろうけれど、彼は数日前から旅に出ていました。少しでも早く内容を知りたいダヤンと枯れ木のロークは、ジタンを探しに北へと向かいます。ところが途中で道をそれた二人は死の森へと迷い込んでしまい、そこでジタンの命とタシルの町を狙う、恐ろしい企みを耳にしました。 一方、北から戻ってきたジタンは、ダヤンが落とした手紙を拾い、リーマちゃんの……すなわちかつての大魔女たるひいひいおばあちゃんの願いを知り……
シリーズ二冊目。 読了後最初の台詞は、「畜生、なんて格好いいんだジタン!」でした(笑) シリーズ最大のキーパーソン(らしい)ジタンの謎が、いっぱいに詰まった今回のお話。 本当に彼がいったい何者なのか、気になって気になって仕方がありません。 早く、早く続きを……ッッ(切実)
おまささんが昔の恋人と上方へ去り、半年だけ夫婦生活を送る「狐火」と、盗賊改メ方の家人が次々と暗殺される「流星」、岸井左馬之助さんが結婚する「あきらめきれずに」と井関さんが登場し、平蔵さんが犬を飼う「本門寺暮雪」の四編。 「流星」は、「大川のご隠居」も混じってました。 ……っていうか、やっぱり大川のご隠居で登場した銀煙管泥棒 浜崎の友蔵(友五郎)って、そのあとすぐに盗みに巻き込まれて改メ方を裏切ってますよね? なのにその後でもちょくちょく密偵として登場してるんですが……私の勘違いかと思っていたら、やっぱり漫画でも間違いなく裏切ってるし。 時系列が前後しているが故の混乱でしょうか……?
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No.2900
(読書)
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2010年10月16日の読書
2010年10月16日(Sat)
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本日の初読図書: 漆黒のスーツに赤い裏打ちのマント、黒髪黒目、白い肌。 カーデュラは超人的な能力と鋭い頭脳で事件を解決する探偵だ。ただしその営業時間は、何故か夜八時から明け方四時までの、夜間専門。何故なら、彼の正体は……
近代化のあおりで破産してしまった『伯爵』が、自らの『体質』を利用して探偵社を営むお話。短編集。シリーズ外の短編も五編入っています。 なんというか、小気味の良いお話が揃っていました。どのお話も、割とライトな文章ですらすら読める割に、最後にぴりりと効いたオチが待っていて、楽しく読めます。 この「カーデュラ」シリーズを一冊にまとめたのは、これが世界初の本だそうで、今まで出版されなかったのが、もったいないと思うほどです。 ……ただ、書かれた期間に幅があるのか、カーデュラさんの境遇に、話によって多少ばらつきのあるのが残念なところ。一話目でいきなりお金持ちと結婚してるのに、二話目以降、すっかり無かったことになってたりとかしますからね(苦笑) 個人的に面白かったのは、『仲間』達の依頼でヘルシング卿の子孫に復讐する「カーデュラの逆襲」。単純に殺してしまうのではないところが素敵です。
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No.2899
(読書)
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2010年10月15日の読書
2010年10月15日(Fri)
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本日の初読図書: 浅草の外れに無外流の道場を構える秋山大治郎は、剣術のことしか頭にない、朴訥な青年である。門人には厳しい修行を課すため、三日と居着かない。そんな彼の元に、ある日一人の剣客が現れた。金五十両を手にした剣客は、大治郎に「ある人物の両腕を叩き折ってほしい」と依頼する。理由も相手の名も語らぬそれを、断ると追い返した大治郎だったが、一応ことの次第を隠居した父にも告げておこうと、老剣客小兵衛の元へ向かう。話をきいた小兵衛は、自らの人脈を利用して、事の次第を明らかにしようとするのだが……
鬼平犯科帳を読み終えたので、今度は剣客商売に手を出してみました。どうやら鬼平さんと同じ世界観で、数十年前のお話らしいです。こちらも基本的には短編集。でも話はけっこう繋がりがあったりして。 主役は大治郎さんではなく、父親の小兵衛さん。六十になり、「もはや剣よりも女の方が良くなった」とか言いながら、その実ぶっちぎりで強い無敵の老剣客。なにしろそこらの無頼どもが相手では、腰の脇差しすら抜きません。そのくせ酸いも甘いも噛み分けたというか、なんとも言えない愛嬌があって、一見したところは飄々たる好々爺。 かと思えば、闇討ちひとつ自身の手で対処できぬようでは、一人前の剣客にはなれぬと息子を突き放す厳しさと、それでもついつい物陰から様子を窺ってしまう親心を持っていたりして、なんとも言葉では言い尽くせない魅力的な御仁です。 六十にもなって、息子より年下の娘に手をつけて、結婚までしちゃったり。なんとも不思議なお爺さん。 他にも、老中田沼意次の隠し子で美貌の男装剣士 三冬さんなんて、これまた魅力的なキャラクターが出てきたり、田沼意次自ら小兵衛さんの隠居所に現れて茶を飲んでいったりと、意表をつく話運びが楽しいです。これは続きもしかと読まなければ。
四話中二話が未読だった今回、未読の二話はお梛が八丈島に送られたり、大奥で辛い目を見る女性の話だったりと、読後感がちょっとあれなお話でした(しょぼん) 既読の方、特に御殿稲荷は良いのかこれはってくらい、明るい終わり方で良かったんですけど。 最近は、お話の中でも辛い目を見るのに敏感になっちゃって、それでつい児童文学に走っちゃうんですけど……昨今は児童文学でも油断がならないからなあ……
「リーニの日記 〜天翔る羊さまと羊番の騎士〜(オンライン小説)」 「番外編 エレウスの日誌(オンライン小説)」〜九月 http://www.pluie.halfmoon.jp/
ふわふわと、空飛ぶ羊さまが場内を闊歩する平和な国シェリープ王国に、一人のお姫さまが一人の侍女を連れてお輿入れなさいました。 その侍女は、とっても真面目な働き者で、お姫さまのことが大好きでした。 これはそんな侍女と顔が怖くてぶっきらぼうな騎士との、ふわふわもふもふほのぼのとした恋物語。
侍女の日記形式で綴られた、二年間のお話、完結済。 現在は騎士様側の日記を連載中です。お互いの視点から見ると、それぞれにすれ違ってるのがなんとも微笑ましいです。 お城の中をふわふわ飛びまわっている羊さまが、そう重要なキャラでもないのに、非常にキュートなムードメーカーですvv
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No.2897
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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