よしなしことを、日々徒然に……
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 2010年12月05日の読書
2010年12月05日(Sun) 
本日の初読図書:
483400628Xロボ―カランポーのオオカミ王 (シートン動物記)
アーネスト・トンプソン シートン Ernest Thompson Seton
福音館書店 2003-06

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御存知、シートン動物記のなかでも一番有名なんじゃないかという作品。
昔うちにあった全集では、第一話目に位置していました。
なんつーかもうね、最強のオオカミ王が、妻ブランカのために破滅していくその様が切ないですよね。純愛です。
そして私記憶違いしてたんですが、ロボを退治したのってシートン自身だったんですね。マタギみたいなプロのハンターで、そこから話を聞いたんだとばかり思ってました。そっか、シートン本人があれとかこれとかやったんだ……(ちょっとショック)

この薄目のハードカバーシリーズには、シートン自身が描いた挿し絵やスケッチがふんだんに盛り込まれていて、そこも魅力のひとつです。
オオカミ王のスケッチの格好いいことと言ったら……
No.2958 (読書)


 2010年12月04日の読書
2010年12月04日(Sat) 
本日の初読図書:
4101156743暗殺者―剣客商売 (新潮文庫)
池波 正太郎
新潮社 1996-09

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特別長編。
前半と後半読むのに二日ぐらい間空けたら、見事に内容忘れちゃって……(苦笑)
不二楼に現れた謎の客。主がたまたま隠し部屋から聞いた言葉から類推するに、秋山大治郎の命を狙っているのでは、と。
小兵衛はいつもの如く調査に乗り出すのですが、その相手が大治郎宅の近所に住む顔見知りの浪人だったりするところが、池波作品のお約束なところ。
なんだかんだと話は進み、結局狙われていたのは、大治郎でもあり、本命は彼が護衛する「あの方」だったりして……
やはり池波さんの長編はちょっと疲れました。
珍しく、田沼意次が良い人なこのシリーズですが、今回は彼の権勢にちょっと翳りが見えます。
あと小兵衛さんが思わず声を荒げるシーンなどあったりして、「わしも年をとったわいな」とかゆってます。
最終巻まであと二作。話は一体どこまで行くのでしょう。
No.2957 (読書)


 2010年11月30日の読書
2010年11月30日(Tue) 
本日の初読図書:
4061485148ギヤマン壺の謎 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝 大江戸編 上巻 (講談社 青い鳥文庫)
はやみね かおる 村田 四郎
講談社 1999-07-15

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今回は大江戸パラレル上下巻の上巻です。
物語の最初は、エジンバラにいる夢水清志郎左右衛門とジョゼフ=ベルとの会話から。そこで謎をひとつ解き、日本へ帰ろうと思うと告げる清志郎左右衛門。
そして長崎の出島でひとつ、江戸への道中でひとつ謎を解き、間に新キャラ中村巧之介登場の幕間を挟み、舞台は亜衣、真衣、美衣の待つ江戸へ。
……いやあ、ゲストキャラがね。豪華だけれどマニアックすぎませんか、はやみねさん(笑)
ジョゼフ=ベルなんて知ってる人いるのか。才谷梅太郎なんて小学生で分かる子いるのか? 越後の御隠居はまあ分かりやすいでしょうが。
しかし新撰組は嫌いなんでしょうか、はやみねさん(苦笑)<ほとんどやられキャラ

「名探偵」という単語を知らない江戸時代の人々が、こぞって清志郎左右衛門に問いかけます。「名探偵とは何か」と。その答えは「謎をみんなが幸せになるように解く人だよ」です。
大江戸版の名探偵は、まわりの人々が純朴な分、素直に内心をあらわにしていると思います。長崎で解いたギヤマン壷の謎についても、江戸で解いた大入道の謎についても、彼はちゃんと細部まで解説してくれました。黙して語らない、現代の教授とは違って。
下巻は明治維新が関わってくるらしいです。この清志郎左右衛門がどんなふうに幕末の動乱を眺めていくのか、なかなか楽しみです。
No.2953 (読書)


 2010年11月29日の読書
2010年11月29日(Mon) 
本日の初読図書:
4834006271ラギーラグ―ワタオウサギの子どもの物語 (シートン動物記)
アーネスト・トンプソン シートン Ernest Thompson Seton
福音館書店 2003-06

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二作目。
兎の赤ん坊が、りっぱな雄兎に成長するまでの物語。
足跡や匂いの隠し方などが詳細に描かれていて、実に面白いです。
親子愛ものとしても秀逸。
最初、昔に読んだ「人間に捕まって兎レースに出場させられる兎」の話と勘違いしていて、なかなか捕まらないなあと思いながら読んでました。さて、あっちはなんてタイトルだったか……
No.2952 (読書)


 2010年11月27日の読書
2010年11月27日(Sat) 
本日の初読図書:
4101156727剣客商売 波紋 (新潮文庫)
池波 正太郎
新潮社 1995-08

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シリーズ13作目。
またも夜中に布団の中で読了。
小兵衛さん、昔は女になど目もくれなかったとか言いながら、孫のようなおはるに手をつける前に、しっかり娘のような女性にも手を出しております。いくら前妻が亡くなった後とはいえ、こらこらこらって感じ。まあそこで、ちゃんと生涯面倒見るつもりでいたのが小兵衛さんらしいですが。
表題作「波紋」では世の中狭いねえという感じ。大治郎さんを狙った刺客が、御用聞きの弥七が使ってる下っぴきの手先の兄に別口で殺されて、さらにその刺客の仲間は、同じ手先の左腕を以前切り落とした男で、刺客の仲間を雇った男は以前大治郎に道ばたで叩きのめされ逆恨みした旗本で……という具合。しかも下っぴきの行方不明の母親は、ひっそり小兵衛さんちに出入りしている野菜売りの婆さんだったり。人間関係ややこしすぎかつ偶然重なりすぎやろ(苦笑)
他にも、今回は収録作が五話だった分、一話一話がみっしり詰まっていた感じです。
さて、次作は特別長編らしく。腰を入れて読まなければ。

4834006263ジョニーベアー―イエローストーンの子グマ (シートン動物記)
アーネスト・トンプソン シートン Ernest Thompson Seton
福音館書店 2003-06

by G-Tools
子供の頃、家に全集あったのを読んだのですが、どうも引っ越し時に処分したらしく見当たらないので、図書館で探してみました。一冊一話の薄目のハードカバー。でも一話で一冊なぶん、しっかり内容詰まってる感じです。
自然国立公園で、ホテルから捨てられる残飯をあさりに集まる熊たちを、ゴミ山に埋もれながら観察する様子が描かれています。中でも一番可愛く、一番哀れな小熊のジョニー。
栄養の偏ったものを食べていることで、彼の健康状態はけして良くありません。
シートンは安易に不適切な餌を与え人と動物の距離感を狂わせることなど、人間と動物の付き合い方について、鋭い警鐘を発しています。
子供の頃はそんな深いところまで気にすることなく、シロップの空き缶に手を突っ込んでは嘗め回すジョニーを、カワイイーーvvとか思って読んでました。反省。
No.2951 (読書)


 2010年11月26日の読書
2010年11月26日(Fri) 
本日の初読図書:
4593592348ダヤン、タシルに帰る (Dayan in Wachifield)
池田 あきこ
ほるぷ出版 2007-04

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魔王を倒したと思ったダヤン達は、わちふぃーるどを氷の世界にしようとする雪の神を止めるため、北の地を目指します。
一方、イマのわちふぃーるどでは、皆がダヤンとジタンを取り戻すため、もう一度時の魔法を行おうとしていました。
ドワーフ達の助けを借りて、時の扉を作るイワン達。過去の世界では、バニラが兄の後を追い、さらにその後を『魔王』が追ってゆきます。
はたして世界は救われるのか。そしてダヤンとジタンの運命は?

ついにシリーズ最終巻です。
うーん、ここから先はどうしてもネタバレに触れてしまうので、記事を畳みましょうか。

注意:辛口です。
No.2950 (読書)


 2010年11月24日の読書
2010年11月24日(Wed) 
本日の初読図書:
4101157421十番斬り (新潮文庫―剣客商売)
池波 正太郎
新潮社 2003-01

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シリーズ第12作。
今回は小兵衛さんの前妻とか、かつての同門の人達とか、過去に関わる話が多かったように思います。あと過去の友情と現在の友情の板挟みになる、大治郎さんの苦悩とか。
過去と言えば、大治郎さんが昔、井関録之助道場に滞在したことがあったという描写がありました。鬼平犯科帳では乞食坊主となりはてている禄さんも、この頃はまだちゃんとした剣客だったんですねえ(笑)
そして「逃げる人」では、我が地元の藩が出てきて、何だか興奮してしまいました。字面が活字になってるだけで、妙にテンションが上がりますvv
No.2947 (読書)


 2010年11月23日の読書
2010年11月23日(Tue) 
本日の初読図書:
「Another World Mercenary's(小説家になろう)」
 http://ncode.syosetu.com/n6621i/

異世界召喚で呼び出された傭兵団が、魔王を退治したことで崩れた軍事バランスを背景に、周辺諸国と戦いまくるお話。戦国自衛隊ならぬ異世界傭兵団。
始めはギャグでしたが、後半に至るにつれてどんどんヘヴィなことに(汗)
あとネタが多くてよく判らなかったりしたところも。
No.2946 (読書)


 2010年11月21日の読書
2010年11月21日(Sun) 
本日の初読図書:
4061484826機巧館のかぞえ唄 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社 青い鳥文庫)
はやみね かおる 村田 四郎
講談社 1998-06-16

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大御所推理作家のデビュー五十周年パーティーに参加した、夢水清志郎と三姉妹。
そこで不思議な人間消失事件が起きる。
しかしその事件は、合わせ鏡のような夢と現実の、入口にすぎなかった ――

今回は、シリーズ内でもかなり変わったお話でした。
ネタバレになりますが、叙述トリックです。幾重にもなった作中作。読んでいるうちに、何が本当で何が嘘なのか、そしてそれをはっきりさせることに意味があるのか、だんだん判らなくなっていきます。
叙述トリックは好きなんですけど、メタミステリは苦手な私には、正直うーん(悩)というところかな。
オープニングとエンディングは、まったく違った事件が出てきてます。
『誘拐』事件を推理して、上越警部と協力して『解決』する教授は、なかなか格好良かったです。
No.2945 (読書)


 2010年11月20日の読書
2010年11月20日(Sat) 
本日の初読図書:
4101156697剣客商売〈11〉勝負 (新潮文庫)
池波 正太郎
新潮社 1994-05

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祝!初孫誕生vv
男が良いか、女でも良いなとそわそわしている小兵衛さんが微笑ましいです(笑)
むしろ大治郎(旦那)の方がどっしりしてるというか。生まれたその時には、立ち会いとかしてるし。三冬さんも初産の割には戸惑ってる描写がありませんでしたねえ。懐妊しても、立ちまわりこそ控えても、相変わらず浪人ぶち倒したりしてるし。
今回は、産前、出産、命名、産後の肥立ちと、孫一色な感じでした。それでも決闘やら闇討ちやら、助太刀やらなんやら、いろいろ事件は起こるわけですが。
……しかし小兵衛さん、九十まで生きるなら、曾孫はもちろん、今おはるに子供生ませても、そっちの孫すら充分目にできるんじゃ?
No.2943 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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