よしなしことを、日々徒然に……



 2017年11月13日の読書
2017年11月13日(Mon) 
本日の初読図書:
■おっさん竜師、第二の人生 〜おっさん、竜と格闘する
 https://ncode.syosetu.com/n2133ej/

竜師とはきつい仕事だ。毎日竜に合わせて朝早くから夜遅くまで、泥だらけになりながら走り回らねばならない。様々な種類のいる竜だが、総じて身体も大きく力も強い。少し暴れられただけでも生死に関わる。生傷は耐えないわ、遊んでいる暇もないわ、そのうえ給金は安く、世話をした竜が活躍したところで名が上がるのはそれに乗る竜騎士ばかりだ。
大陸最強の軍事国家ガルンモッサは、国王が代替わりしてから、経費削減の名のもとに次々と人員を解雇していた。平民出身の竜師ドルト=イェーガーもまた、ついにクビを言い渡される。
どれほど竜を世話しても、騎士たちからは「飼育員」「用務員」「汚いおっさん」と蔑まれ、35を迎えようとする身体もそろそろ限界を迎えている。それに、竜に対してだって、それほど思い入れがある訳でもない。ここらが潮時だろう。
そう思ったドルトは素直にそれを受け入れ、城を去った。これからは田舎で畑でもやろうと考えながら。
その日、大国は偉大なる竜師を失った。それに気付いていたものは、彼が面倒を見ていた数多の竜達と、そして……

効率厨〜の謙虚なサークルさんの新連載。今のところ毎日更新で、14話までいってます。
いわゆる「一見地味で本人無自覚だけど、実際はめっちゃ有能な主人公を、目先にとらわれてポイした阿呆と、それを拾い上げて一気に躍進する仲間達」的なストーリーです。
まだ阿呆側のザマアまでは遠いみたいですが、片鱗は現れてます。……いや人一人死んでる状態で、片鱗は言い過ぎか? でも原因に気付いてないんですよね、阿呆側は。
そして本人も、「竜に対して思い入れなどない」とか言ってる割に、めちゃめちゃ詳しいというか、むしろ「え、これぐらい当たり前だろ(きょとん)」ってスタンスでとんでもないことやってます。
……そもそも一番の軍事大国で、その主力である竜の世話を、一人で全部見てたって段階で既におかしいんですよ。王宮の廐番が一人しかいないのだと置き換えてみたら、その無茶さ加減がよく判る(汗)
そしてそのたった一人の専門家を首にして、竜の面倒なんて騎士達が自分で見ればいいだろうとか言ってる軍事国家が、果たしてこの先どうなるのかと思うと……くくくww
竜騎士達も、騎士というより暴走族みたいなろくでなしの若造ばっかりなので、罪悪感なくザマアを楽しみにできます。
No.8682 (読書)


 2017年11月11日の読書
2017年11月11日(Sat) 
本日の初読図書:
■始まりのプロローグ(連載版) 〜8ページ目から9ページ目
 https://ncode.syosetu.com/n1440bm/

先日の、押しかけ女房なヴァンシーと、王子様の親友ポジな有能騎士さんのお話、連載バージョンです。
一話目はほぼ短編バージョンそのままで、内容的には変わりありません。
二話目以降は、ヴァンシーが国に押しかけてからの珍騒動的な?
そして閑話で語られた旦那側視点で、いっきに印象がひっくり返るというか。
旦那も旦那で、たいがいでした(苦笑)
基本読切連作で、現在11話分掲載されたのち、三年以上更新がない模様。
でも最新話で出てきた雄のヴァンシーがなかなかいい味を出していたので、彼の話がもっと読んでみたいなあと思う次第なのでした。
No.8674 (読書)


 2017年11月09日の読書
2017年11月09日(Thr) 
本日の初読図書:
■始まりのプロローグ
 https://ncode.syosetu.com/n3701x/

私はヴァンシーである。名前はまだ無い。
てか人間ですら無い。
どうやら転生というものをしたらしく、微かに前世の記憶があり、黒髪黒目のジョシダイセーだったらしい。しかし今はヴァンシー。古代語で「悪魔」と呼ばれる存在で、食べたり殺したりした者の知識や魔力を吸収できる。故に食べれば食べるだけ、無限に強くなることが可能な存在であり、魔王ですら手を出さない種族だ。その中でも私は変わり種で、通常のヴァンシーは同族だけは食べられないのだが、私は食べられる。普通は死ぬらしいが、全然平気で、むしろ好物だったりする。
結果、気がついた時には通常のヴァンシーよりも、さらに強力な力を持ってしまっていた。
そんな私は、ある日、二匹のヴァンシーが人間を殺しているところに行きあった。
人間は30人ぐらいいて、どうやら一匹はヴァンシーを殺したらしい。すごい。
だがどう見ても結果は見えている。人間達はすぐに皆殺しにされるだろう。
そう思って見物していた私は、人間の中にいる、ひとりの男に目を吸い寄せられて……

元人間の記憶があるせいで、かろうじて会話ができる程度の理性を残した人外の化け物ヒロインと、王子様の親友ポジションっぽい有能騎士さんとの、押しかけ女房的な異種婚姻話。とりあえず一話のみの短編です。
生きたまま内臓とか飛び散りまくらせる程度に残虐描写ありなので、そこらへんは要注意。
なんだかんだで騎士さん度量が深いというか、ほだされてる雰囲気が良さげな感じ。ってか、らぶらぶなんじゃねこれww
どうやら連載版もあるようなので、そちらの方も要チェックですかね。
No.8666 (読書)


 2017年11月04日の読書
2017年11月04日(Sat) 
本日の初読図書:
■異世界クイーンメーカー 〜わがままプリンセスとの授業日誌〜 第4話
 https://ncode.syosetu.com/n7953ei/

産業革命寸前ぐらいの文化レベルの異世界へトリップした、塾講師の平凡サラリーマン。その身なりと現代日本で受けた教育から、遠い異国からの亡命貴族と勘違いされ、それなりの待遇を受けて働き始めて半年。
その堅実な働きぶりから、大公の一人娘で家庭教師を追い出しまくるワガママ姫の家庭教師に任じられて……

人狼への転生〜の漂月さんの新連載第二弾。
作者名が N-Star となっていますが、どうも小説家になろうで書籍化経験済みの作者さんを集めた、無料のWEB小説雑誌の企画名義なのだそうです。
で、このお話は、いつもの漂月さん節。
本人は自分のこと平凡だって言ってるけど、まだ四話目にして明らかに平凡違うww
普通の平凡な現代日本人は、たった半年で宮廷勤めできるレベルにまで他国語、覚えられないから! しかも読み書きまで。
人狼〜のヴァイトさんもそうだったけど、よその言語って「覚えようか」でひょいっと話せるようになるもんじゃないからね!! しかも辞書も先達もいないのに手探りでって、それだけで天才言語学者レベルだよ!? さらに腕っ節もそこそこあるっぽい。お前のどこが(ry
まだ最初も最初ですが、今後の展開が楽しみです。
No.8644 (読書)


 2017年11月02日の読書
2017年11月02日(Thr) 
本日の初読図書:
ロンドンの超能力男 (扶桑社ミステリー)
ダニエル スタシャワー 日暮 雅通
扶桑社 1989-06

by G-Tools

シャーロック・ホームズのパスティーシュ。いわゆるファンフィクションというか、ぶっちゃけ公的な同人誌ww
某ツイッターさんで紹介されているのを見て、調べてみたら図書館にあったのでさっそく借り出して来ました★
どうやら数年前に贋作ホームズを絨毯爆撃した際には、タイトルに「ホームズ」の文字が入っていなかったので、リストから漏れた模様です(ホームズ関連書籍を連続して借りていたら、図書館の人がわざわざキーワード検索したリストのプリントアウトをくれた/笑)。
翻訳者は安定の日暮雅通さん。
シャーロキアンではない私は、「 The game is afoot! 」という言い回しがホームズの決め台詞だということすら、前述の数年前、集中してパスティーシュを読み漁るまでまったく知りませんでした。
というか、この言い回しを「獲物が飛び出した!」と翻訳されているのが、原典・パスティーシュ共に多くの翻訳を手がけていらっしゃる、日暮雅通さんということなのでしょうか? 今回もしっかり、さあここからだって場面でこれが使われています。
私が今まで目を通してきたパスティーシュの中で、印象に残ったものの多くが日暮さんの手になる日本語訳であることを思うと、やっぱり日暮版・原典も読んでみるべきかなあ……地元図書館にはないから、買うしかないんだけど(´・ω・`)

で、肝心の内容ですが……めっちゃ面白かったですww
舞台は1910年と、かなり遅い時期の事件です。wiki の年表だとすでに引退してサセックスに引っ越している時期ですが……そのあたりは諸説あるようで。ただ本文でも、「引退を間近にひかえた」「その名声の頂点にあった」とありますから、晩年には近い模様。
ゲストキャラは有名なマジシャン、脱出王ハリー・フーディーニ。
フーディーニの死後、ワトソンさんが彼の妻へ送った手紙が現代になって発見され、同封されていた「公にするつもりはない」「ご主人とともに冒険した時の話」の手稿が改めて出版されたという体裁を取っています。表紙には「故J・H・ワトソン博士/著」とまで書いてある徹底ぶりww

方向性が違うとは言え、やはり天才肌で気が強くて扱いにくい部分のあるフーディーニと、いつもの調子のホームズさんとの間に入って、良い感じに取り持つワトソンさんが実に有能かつ微笑ましくって。
ってか、ホームズさんとはずっと名字でお互いを呼んでるのに、フーディーニとは「ハリー」「ジョン」ってファーストネームで話す仲になって、それを聞いたホームズさんが戸惑ってるのが可愛いとか思ってしまう、この腐った脳がvv
あと例によって、国家の安泰に関わる重要文書が紛失 → ワトソンさんが何も説明されないまま調査に行かされる → ホームズさんは先回り → 事情知らないワトソンさんを利用して情報GET! というお約束のパターンなど、原典ファンにはたまりません。その後で、原典ではあまり見られない、腹を立てたワトソンさんと必死になって不器用に弁解するホームズさんまで見られるのだから、もう(>▽<) ってか、弁解が始まる前には許してしまっていつつ、それでもうろたえてるホームズさんの様子が面白いからと、そっぽ向いたままほくそ笑んでるワトソンさんのサドっ気含んだ寛容さがまたww

前半部分は、冤罪によって牢に繋がれたフーディーニ、彼の妻やレストレードやマイクロフトから情報を得つつ事件を探るホームズ&ワトソンという、良い意味で『普通』というか『違和感のない』贋作ホームズといったところです。あ、フーディーニ本人は、あくまで自分はマジシャンで、エクトプラズム化したりはしないと主張する、プロ意識高い職人スタンスです。
ですが後半、フーディーニを脱獄させ、三人で真犯人を追い始めてからのスピード感は、まさにこれぞエンターテイメント! といったところ。
犯人との格闘、撃たれるワトソン、馬車での追跡劇かーらーのーー、飛行機による空中戦ですよ!
特に複葉飛行機のシーンなんてもう、あの犬のアニメにおける神回「ドーバー海峡の大空中戦」を思い出さずにいられようか!
もういっそこれ、ガイ・リッチー版で映画化してほしいぐらいです。ラストシーンとかも、あのキャスティングで想像するとめっちゃ笑えるし。

まあ、そんなこんなで、個人的には非常におすすめの一冊でございました。
場所に余裕さえあれば、購入して手元に置いておきたいッスよ。

そうそう、読まれる方は、事前にハリー・フーディーニについて調べておくことをお薦めします。
私は「なんか有名な、自称超能力者のマジシャン?」という適当なイメージしかなくて、母に訊いたら「脱出マジック中に失敗して死んだ人でしょ?」という、世間的にありがちらしい間違った情報を教えられまして。
なので wiki に目を通してから読み始めてみたら、やはりいろいろと小ネタが散りばめられてました。あと写真見たおかげで、脳内映像化イメージもしやすかったですしね。
意外とハンサムでカッコ良いんだな、これが……
No.8636 (読書)


 2017年10月26日の読書
2017年10月26日(Thr) 
本日の初読図書:
■お暇つぶし漫画「よそみ」 | オモコロ
 https://omocoro.jp/kiji/123036/

小学校の夏休み。父の実家で過ごすことになった少年は、一人の少女と出会う。
それは少年の日の、忘れがたき思い出。そして……

WEBコミックです。そこそこのページ数あります。
うんうん、鉄板よねえ……と微笑ましく読んでいたら、最後のオチにすべてを持って行かれましたww
紹介されていたツイッターのコメントで、「こんな壮大な前振り初めて見た」とか「読み終えてタイトルに納得した」とか「スマホ投げ捨てた」とか書いてあったのを、読了後に思い出して「まさに!!」と思いましたよ。
こういうオチを思いつくセンスって、本当にすごいなあww
No.8611 (読書)


 2017年10月22日の読書
2017年10月22日(Sun) 
本日の初読図書:
■うちのただおくん | Over The Rainbow 〜にじの彼方〜 第十六話
 https://nijikana.net/index.php/page/kamishiro_tadaokun

フーとかすーちゃんとか、いろいろ独特なお話を書かれている神代ふみあきさんの、GS美神二次創作。
原作終盤頃の横島の絶望や苦しみが、時空を通じて小学生時代の己の霊能を覚醒させ、そこから怒涛の横島無双というか、総愛され方向にシフトしていってる逆行? とはちょっと違うようなifストーリー。どうも記憶そのものは蘇っていなくて、早くに霊能が覚醒しつつ、このままだと嫌な未来になっちゃうみたいだからいろいろやらかしてやるぜ、みたいな感じ。
最新話段階で横島は中学生。男性部ができた六道学園に、雪之丞あたりといっしょに通ってます。そしてエミさんは横島家の養女になって横島エミになってるしww 美神さんとか冥子ちゃんとは在学中にGS資格取って、横島が所長でいっしょに事務所開いてるし。横島母なんて六道学園のオブザーバーみたいになってるわ、メデューサもこっち側きて講師になってるわで、もう完全に別物ですww
ってか横島が全然ヨコシマじゃないって……たぎる煩悩はどこへ行った!?
そもそもアシュ様がああなったら、もうルシオラ存在自体しなくなるじゃ……? そしてピートがいないのはなんでや _| ̄|○
更新日付見る感じ続きは絶望的っぽいですが、非常に面白かったので、見失わないようにとりあえずメモ。
No.8597 (読書)


 青空文庫備忘メモ
2017年10月12日(Thr) 
青空文庫で公開されている、野村胡堂の「銭形平次捕物控」。
2017/11/16 の更新まで待てば、間の飛んでいる作品がおおむね埋まり、「001 金色の処女」〜「188 お長屋碁会」までが連番で揃えられそうです。旧字旧仮名のものと新字新仮名のものがランダムに入り混じってますけど。

■作業中 作家リスト:全て|青空文庫
 http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person_inp_all.html

この11/16の更新でUPされるのが、029 な模様です。
しかし全部で 383 話あるそうですから、コンプリートされるにはまだまだかかりそう……ボランティアのみなさまには、本当に頭が下がる次第です。
No.8560 (読書)


 これが空目と言うやつか
2017年10月04日(Wed) 
古本査定現場を通りがかって、たまたまシャーロック・ホームズ関係書籍を見つけて、ふと目を引かれたのですよ。



子供向け児童文学書です。
「死にたかった探偵」ねえ……そんなタイトルになりそうな原作、あったっけ? また何かオリジナルアレンジのお話??

と、首を傾げながら目次をチェックしてみました。



「瀕死の探偵( The Adventure of the Dying Detective )」だよ!
「死にたかった」じゃなくて「死にかかった」じゃねえかww
完全に素で読み間違えてました(笑) 
いやひらがな多い文章って、こういうことありますよね。あると言ってくれww

なお後半の「潜水艦の秘密設計図」は、「ブルースパーティントン設計書(The Adventure of the Bruce-Partington Plans)」でした。
なかなか渋いところ攻めてきますね……と言うかこのシリーズは、全集としていろんな作品が出版されている模様。私は「〜事件簿」収録作を読めたのがかなり遅かったので、この全集に出会えた子が羨ましいなあ……


なお、「空目」で検索していたら、面白いフォントを発見。

■日本人だけが読めないフォント「Electroharmonix」の遊び方
 https://www.ebook5.net/blog/electroharmonix_fonts/

すげー、ほんとに全然読めないです(驚)
この書体を使ったら、こう平行世界のそれっぽいけど読めない謎文章の表現とかができそうですねえ。
No.8531 (読書)


 2017年09月28日の読書
2017年09月28日(Thr) 
本日の初読図書:
■脇役艦長、参上! 〜どうやら間に合ったようだな!〜 第2章 黒翼の騎士・2
 http://ncode.syosetu.com/n5024ef/

ついさっきまで通勤電車でぎゅうぎゅう詰めになっていた男は、気がつくと人っ子一人いない見知らぬ海辺の砂浜にいた。
確かに「遠い海に行きたいなあ」とか現実逃避はしていたのだが、いったいここはどこなのか。
混乱する男へと話しかけてきたのは、スピーカー越しの女性の声であった。
『あの……日本語、通じてますよね? 私は戦略護衛隊所属、シューティングスター級輸送艦七番艦・ななみと申します』
それははたして軍船か、飛行船か。
男の背後には、流線型をしたダークグレイの船体がそびえ立っていた。
『いわゆるセンゴの船ですので安心してください。災害支援や基地祭でなじみの深い艦だと思いますが、どうでしょう』
そう問いかけてくる。
どうでしょうって、どうしよう。こいつ日本語は通じるけど、これ絶対俺の知ってる日本と違う。そもそも俺の知ってる日本では、だいたいの船は喋らない。
そう思いつつも、男はその船と情報交換を試みた。
どうやらこの場所はあらゆる周波数の電波が存在せず、艦のデーターベースに保存されている星図とも一致しない場所らしい。水平線が存在するから惑星ではあるだろうが、地球ですらないようだ。
そして七海 ―― これはななみに搭載されたインターフェース人格なのだそうだ ―― の語る歴史と、男が知る歴史には微妙な差違がある。少なくとも七海は織田信長も徳川家康も知らず、江戸幕府すらデータベースにないと言う。そして彼女は定期メンテナンスでシステムを落としていたため、何が起きて己がこんな場所にいるのかも判断できないらしい。
「どうする? たぶん俺は、お前の保護対象じゃないぞ? 違う世界の日本人なんだからな?」
どきどきしながら問うた男だったが、七海はきっぱりと答えた。
『私は無人での戦闘だけでなく、無人での航行も禁じられています。言葉の通じる誰かがいてくれないと、ここから動けないんですよ』
どうやら誤作動……というより反乱防止のため、そういった仕様になっているらしい。確かに疑似とは言え人格を持ち、武装を備えた船が勝手に動き回るのは怖い。当然の措置であろう。
七海も男も、早くそれぞれの世界に帰りたい。しかし七海は命令を下すものがいなければ動けない。いっぽう男は、こんな何もない砂浜に置き去りにされても、帰るどころか生き延びることすら難しいだろう。
「よし、帰る方法を探そう。俺も七海も気がついたらこの島に来ていたみたいだが、この場所には手がかりが何もない。あと俺の生活基盤もない。帰る方法を探す前に、とりあえず俺が安定して生きていけるようにしてくれよ。俺が死んだら困るだろ?」
『ヒモみたいな言い方ですね……』
「ヒモみたいなもんだし……」
かくして二人 ―― もとい一人と一隻は協力しあうこととなった。
「さあ、ヒモ艦長のためにキリキリ働け。出航だ!」
『了解、艦長!』
それは新たな伝説の始まりで……


「人狼への転生、魔王の副官」の漂月さんの新連載。
それぞれ異なる『日本』から転移してきた、自称平凡なサラリーマン男性と、えらくハイスペックな空飛ぶ戦闘艦(人工知能付き)が、帆船とかマスケット銃が一般的な大航海時代っぽい世界でいろいろやらかすお話だそうです。活動報告によれば、近いうちに前作読者へのサービスもあるとかなんとか(どきどき)
で、とりあえず最初の章が一区切り付いたようなので、さっそく読んでみました。
うん、主役の言動っていうか感性っていうかがめっちゃヴァイトっぽいvv 本人は無自覚鈍感なのに、周囲から見ればものすごいことへろっとやっちゃいそうなところが。むしろ平行世界のヴァイトと言われても納得がいくぞ今のところ。
まあ、転生前のヴァイトほど追い詰められてはいないっぽいですけどね。家族や友人もいるみたいですし、日本にちゃんと未練を持ってますし。
……でも、そこはかとなく病み(闇)臭を感じるのは私だけでしょうか。
いやだってさ、普通ついさっきまで通勤するための電車に揺られてた平凡サラリーマンが、殺戮のあと生々しい帆船はおろか、悪党とは言え複数の人間が三十ミリ機関砲でミンチにされるの目の当たりにして、顔色ひとつ変えないっておかしいでしょ? 嫌悪感や罪悪感やどころか興奮すらなく、普通に「三十ミリは人間を撃つ弾じゃない。威力があり過ぎる」って。「ストップ! もういい! あたっ!? ちょっ、破片飛んできてる!」って(汗)
この人も絶対ヴァイトと同じで、一見普通なようでいてきっと奥底に何かしら抱えてるよ……
あ、それとずっと「男」と表現してますが、どうもこの作品でも主役の日本名を明らかにしない方針っぽいです。ヴァイトさんみたいに「前世のことは思い出したくない」といったものではなく、すっげえ阿呆らしい理由からですがww

そうそう、私は作者様のツイッターを見に行っているのであまり違和感なかったんですけど、人狼〜本文しか読んでらっしゃらなかった人は、ところどころ挟まる主役の俗っぽい言動が新鮮なようです。
「むっちりぼいんぼいんのオウイエスシーハーアッハーン」とか「くびれ大好きマン」なんて、確かに前作では使われなかったもんなあ(笑)
No.8510 (読書)


[1][2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189] [190] [191] [192] [193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203] [204] [205]

<< 2017年11月 >>
Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

サーチ :



 with Ajax Amazon

 最新の記事
 2017年11月13日の読書
 2017年11月11日の読書
 2017年11月09日の読書
 2017年11月04日の読書
 2017年11月02日の読書
 2017年10月26日の読書
 2017年10月22日の読書
 青空文庫備忘メモ
 これが空目と言うやつか
 2017年09月28日の読書

 最新のコメント
 お返事大変遅くなってす..
 by 神崎真
 at 2017/11/20 10:37:42
 シャトルの角カバーの記..
 by 胡蝶蘭
 at 2017/11/15 11:45:22
 こんばんは、胡蝶蘭さん..
 by 神崎真
 at 2017/11/14 23:24:33
 シャトルは全部スケルト..
 by 胡蝶蘭
 at 2017/11/14 22:47:07
 あ、これ毎晩寝る前に、..
 by 神崎真
 at 2017/11/13 21:28:53
 いつもながら仕上げが必..
 by 胡蝶蘭
 at 2017/11/13 14:38:24
 今回は自業自得とはいえ..
 by 神崎真
 at 2017/11/12 14:38:10
 糸のからみはイライラし..
 by 胡蝶蘭
 at 2017/11/12 11:13:20

 カテゴリー一覧
 読書(2049)
 更新(441)
 電脳(528)
 映像(232)
 バトン(23)
 創作(576)
  タティングレース(265)
  マクラメ(52)
  レジン(8)
 その他(7)
 日常(1435)

 最新のトラックバック
 今日の夕食は
 ┗しゃばけ(ドラマ)(+五月雨通信+/2007/11/28)

 リンク
 神崎へメール
 私立杜守図書館
 蔵書リスト

 

   

 ブログ内記事検索:
 
 AND OR  


 

Back to Home...

[管理用] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.41