よしなしことを、日々徒然に……
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 2017年09月28日の読書
2017年09月28日(Thr) 
本日の初読図書:
■脇役艦長、参上! 〜どうやら間に合ったようだな!〜 第2章 黒翼の騎士・2
 http://ncode.syosetu.com/n5024ef/

ついさっきまで通勤電車でぎゅうぎゅう詰めになっていた男は、気がつくと人っ子一人いない見知らぬ海辺の砂浜にいた。
確かに「遠い海に行きたいなあ」とか現実逃避はしていたのだが、いったいここはどこなのか。
混乱する男へと話しかけてきたのは、スピーカー越しの女性の声であった。
『あの……日本語、通じてますよね? 私は戦略護衛隊所属、シューティングスター級輸送艦七番艦・ななみと申します』
それははたして軍船か、飛行船か。
男の背後には、流線型をしたダークグレイの船体がそびえ立っていた。
『いわゆるセンゴの船ですので安心してください。災害支援や基地祭でなじみの深い艦だと思いますが、どうでしょう』
そう問いかけてくる。
どうでしょうって、どうしよう。こいつ日本語は通じるけど、これ絶対俺の知ってる日本と違う。そもそも俺の知ってる日本では、だいたいの船は喋らない。
そう思いつつも、男はその船と情報交換を試みた。
どうやらこの場所はあらゆる周波数の電波が存在せず、艦のデーターベースに保存されている星図とも一致しない場所らしい。水平線が存在するから惑星ではあるだろうが、地球ですらないようだ。
そして七海 ―― これはななみに搭載されたインターフェース人格なのだそうだ ―― の語る歴史と、男が知る歴史には微妙な差違がある。少なくとも七海は織田信長も徳川家康も知らず、江戸幕府すらデータベースにないと言う。そして彼女は定期メンテナンスでシステムを落としていたため、何が起きて己がこんな場所にいるのかも判断できないらしい。
「どうする? たぶん俺は、お前の保護対象じゃないぞ? 違う世界の日本人なんだからな?」
どきどきしながら問うた男だったが、七海はきっぱりと答えた。
『私は無人での戦闘だけでなく、無人での航行も禁じられています。言葉の通じる誰かがいてくれないと、ここから動けないんですよ』
どうやら誤作動……というより反乱防止のため、そういった仕様になっているらしい。確かに疑似とは言え人格を持ち、武装を備えた船が勝手に動き回るのは怖い。当然の措置であろう。
七海も男も、早くそれぞれの世界に帰りたい。しかし七海は命令を下すものがいなければ動けない。いっぽう男は、こんな何もない砂浜に置き去りにされても、帰るどころか生き延びることすら難しいだろう。
「よし、帰る方法を探そう。俺も七海も気がついたらこの島に来ていたみたいだが、この場所には手がかりが何もない。あと俺の生活基盤もない。帰る方法を探す前に、とりあえず俺が安定して生きていけるようにしてくれよ。俺が死んだら困るだろ?」
『ヒモみたいな言い方ですね……』
「ヒモみたいなもんだし……」
かくして二人 ―― もとい一人と一隻は協力しあうこととなった。
「さあ、ヒモ艦長のためにキリキリ働け。出航だ!」
『了解、艦長!』
それは新たな伝説の始まりで……


「人狼への転生、魔王の副官」の漂月さんの新連載。
それぞれ異なる『日本』から転移してきた、自称平凡なサラリーマン男性と、えらくハイスペックな空飛ぶ戦闘艦(人工知能付き)が、帆船とかマスケット銃が一般的な大航海時代っぽい世界でいろいろやらかすお話だそうです。活動報告によれば、近いうちに前作読者へのサービスもあるとかなんとか(どきどき)
で、とりあえず最初の章が一区切り付いたようなので、さっそく読んでみました。
うん、主役の言動っていうか感性っていうかがめっちゃヴァイトっぽいvv 本人は無自覚鈍感なのに、周囲から見ればものすごいことへろっとやっちゃいそうなところが。むしろ平行世界のヴァイトと言われても納得がいくぞ今のところ。
まあ、転生前のヴァイトほど追い詰められてはいないっぽいですけどね。家族や友人もいるみたいですし、日本にちゃんと未練を持ってますし。
……でも、そこはかとなく病み(闇)臭を感じるのは私だけでしょうか。
いやだってさ、普通ついさっきまで通勤するための電車に揺られてた平凡サラリーマンが、殺戮のあと生々しい帆船はおろか、悪党とは言え複数の人間が三十ミリ機関砲でミンチにされるの目の当たりにして、顔色ひとつ変えないっておかしいでしょ? 嫌悪感や罪悪感やどころか興奮すらなく、普通に「三十ミリは人間を撃つ弾じゃない。威力があり過ぎる」って。「ストップ! もういい! あたっ!? ちょっ、破片飛んできてる!」って(汗)
この人も絶対ヴァイトと同じで、一見普通なようでいてきっと奥底に何かしら抱えてるよ……
あ、それとずっと「男」と表現してますが、どうもこの作品でも主役の日本名を明らかにしない方針っぽいです。ヴァイトさんみたいに「前世のことは思い出したくない」といったものではなく、すっげえ阿呆らしい理由からですがww

そうそう、私は作者様のツイッターを見に行っているのであまり違和感なかったんですけど、人狼〜本文しか読んでらっしゃらなかった人は、ところどころ挟まる主役の俗っぽい言動が新鮮なようです。
「むっちりぼいんぼいんのオウイエスシーハーアッハーン」とか「くびれ大好きマン」なんて、確かに前作では使われなかったもんなあ(笑)
No.8510 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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