よしなしことを、日々徒然に……



 2017年02月25日の読書
2017年02月25日(Sat) 
本日の初読図書:
■冒険者クビにされたので、嫌がらせで隣にスイーツ店ぶっ建ててみる 〜20話 大学芋
 http://ncode.syosetu.com/n4957du/

魔物を倒すと、人はレベルアップしてゆく。しかしその成長速度は各々で異なる。ゴブリン一匹でレベルアップする者もいれば、十匹倒してやっとという者もいる。
大手一流ギルド「フェニックス」に所属する、新進気鋭のパーティー、ブレイブ・ブレイブ。六年前に結成されたそのパーティーは、全員が十八歳。そしてレベルは100を超えていた。……たった一人を除いて。
全員が同じレベル3で結成したはずなのに、ただ一人マツスケだけは、未だにレベル6でしかなかった。タートルと呼ばれる、極端にレベルが上がりにくい体質のせいでだ。
そしてその日、マツスケはついにギルドマスターよりクビを言い渡された。
お前がいるとギルドの品位が下がるから、と。パーティーの仲間達も全員がそれに同意した。彼らは通常よりも成長が早いラビット体質であったのだ。むしろここまでよく自分に付き合ってくれたと、マツスケは複雑ながらも納得し、頭を下げてギルドをあとにする。
しかし直後に、彼は知ることとなる。
自分がギルドマスターと仲間達に、騙されていたことを。
ギルド登録する際に参加させられた儀式。それは「亀兎交換」というタチの悪いものだった。一人の体質をタートルにする代わりに、他の四人をラビットにするという代物だ。つまりメンバー四人はマツスケを犠牲にして、自分達だけが強くなろうとしたのだ。
驚愕したマツスケはギルドに取って返すが、彼らの反応は冷たいものだった。
騙される方が悪い。報酬はいつも五等分だったのだから、優しいだろう。弱いくせに有名パーティーの一員で、良い気分でいられたじゃないか。
口々にそんな言葉をぶつけてくる。
さんざん己を利用して、不必要になったらポイ捨てする。人は何度も騙されて成長するのだと言い放つ。そんなギルドマスターに、温厚なマツスケもついに切れた。
「……わかったよ。こんなクソギルドこっちから辞めてやる! だがな、俺はこのままじゃ絶対終わらないぞ!」
「復讐か? いいだろう、やれるものならやってみろ、タートルが」
「誰のせいだ! とにかく、何らかしら仕返しさせてもらうからな!」
そう誓ったマツスケだったが、しかし決死の思いで千体以上のスライムを倒し、何十匹もゴブリンを討伐し……それでも彼のレベルは6のままだった。
隣の窓口では見知らぬ冒険者が、14からいっきに16に上がったと得意気に笑っている。ゴブリンを十体も倒してやったから、と。
あまりにも違いすぎる格差を突きつけられて、マツスケの希望は完全に打ち砕かれた。
しかしそこで、彼は運命の出会いをする。
スラムの薬屋の前で、一人の少女が行き倒れていたのだ。ぼろぼろになった上、腹にナイフが刺さっている彼女を見て、マツスケは薬屋に駆け込んだ。回復薬をと言うと、有り金全てを要求される。嫌なら帰れといやらしく笑う婆に、マツスケは結局、この六年間で貯めたすべての金を支払った。
そうして助けた少女を自宅へと連れ帰る。言葉も通じない、黒髪黒目の外国人少女。そんな彼女と出会い、救ったことで、彼の未来は大きく動き始めて……


男性の現地主人公と、異世界召喚されたけど役立たずだとポイ捨てされた女子高生(?)ヒロインのお話。連載中。
そんな二人は復讐の道に走る……その手段が、虐げてきたギルドの隣に甘味処を作るというあたり、陰惨さはまったくありませんww
いやまあ何と言うか、少女 ―― 美咲ちゃんは、けっこうアレな感じで、拾ってくれたのがマツスケじゃなかったら、病んでる系の復讐魔になってた気配もあるっぽいんですが。しかしマツスケが、あれだけされてもなお人の良さを失わない……からこそ、全財産投げ打って見知らぬ少女を助けちゃうんですが……ので、それで相殺されて、お互いに良さげな感じで補い合ってます。あ、ちなみにラブラブ爆ぜろ的な。
そして美咲ちゃんは普通にレベルを上げられた結果、日本へのゲートを開いて自由に行き来することができるようになり。
マツスケはスキルに『料理エナジー付与』があったので、地球の食材やレシピを利用して超絶美味しい上に強力なバフ効果のあるデザートを作成できるようになって。
で、ギルドの隣に甘味処をぶっ建て、ギルドメンバーらの胃袋を鷲掴み。
もともとマツスケの人柄から、ギルドの中には彼に好意的な者も多かったので大繁盛。あげくあそこへは行くなと命令を出したギルドマスターに対し、じゃあ辞めて別のギルドに移ると言わせるに至るという(笑)
そしてギルドマスターや元パーティーの仲間達、アコギな薬屋の婆にも甘味を振る舞い、中毒を起こす勢いで虜にするのですが……そこで彼らに対して要求する内容が、なんというか本当にマツスケなんですよ……あんた聖人か ・゜・(ノД`)・゜・
ちゃんと復讐は果たしつつ、それでも結果として誰もが不幸にはなっていない。
そんな雰囲気に、なんだか気持ちがほっこり。
最初の数話が不遇すぎて辛かったですが、5話あたりから楽しく読めました。
No.8041 (読書)

 
 この記事へのコメント
 
ちなつとも  2017/02/26/19:48:55
復讐モノは、実際に復讐し始めると途端にテンションが下がる自分ですいかがお過ごしでしょうか。
いい話だ〜。きっちり復讐してるのになんだかんだとWIN-WINになってるって。この聖人君子め。
ただまあ、個人的にはミサキがアイテムにしか見えなっすよ。あの立ち位置、ドラえもんがとって代われるはず。ヒロインなんだし、なんかもうちょっと、ねぇ?
ミサキ視点の話を希望するっす。
 
No.8042
 
神崎真  2017/02/26/20:12:47
あっしは本気の復讐を始めておいて、途中で「そんなことをしてもあの人は喜ばない!」とか言われて _| ̄|○ って改心しちゃう方が萎えるなあ。
まあそれ以前に、ただただ物理的に陰惨なだけの復讐ものも辛いんだが。
この話はもともと復讐系でたどり着いたんじゃなく、飯テロで周囲に好かれる系として紹介されてたので読み始めたやつだから、むしろ「え復讐系? と思ったら違うじゃんww」みたいな。

マツスケの聖人君子っぷりはヤバイですよね……ミサキはまあ、なんだ。確かにもうちょっと掘り下げてほしい部分はあるけど、あるんじゃない? 彼女を召喚してポイ捨てした相手関連のエピソードが今後。
ミサキ視点の話もいいけど、私はミサキの両親や親類視点の話が読んでみたいな。彼らから見たマツスケってどんな感じなんだろね。
 
No.8043

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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