2016年11月13日の読書
2016年11月13日(Sun)
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本日の初読図書: ■少女とドラゴンと旋風(つむじかぜ) 〜特別編 愚痴 http://ncode.syosetu.com/n8749ba/
辺境の貧しい村で暮らす、少女アリア。彼女は前世の記憶を持っていた。生まれ変わる前の彼女は、ドラゴンだったのだ。人間嫌いだった当時の記憶と感性を持ったまま人間に転生した彼女は、現在でも人間が嫌いだった。両親は六年前に流行り病で死亡し、一家族にひとつしか配られなかった薬を優先的に飲ませてもらった兄も、結局は手遅れで死んだ。そんな孤児は他にも多く、特に悲観することもなかったが、それでもやはり周囲を突き放した目で見ることはやめられない。生き残った村人は女性の方が多く余り気味だから、結婚しなくても別に責められはしないだろう。このまま一生一人で過ごしていこう。そう、彼女は思っていた。 しかしある日のこと、森で野草を摘んでいた彼女は、懐かしい鳴き声を聞いた。 驚き声の方へと走ったアリアは、湖のほとりでその姿を見つける。 砂色の大きな身体。短く太い爪がついた前脚と、がっしりした後ろ脚。大きな身体を覆うさらに大きな二枚の翼。 それは、紛れもないドラゴンであった。 ドラゴンだった頃の記憶を持つ彼女は、今でもその言葉を普通に聞き取ることができた。 そうして彼が、このリーツァ王国を守護する竜騎士団に属する、砂の一族ディドなのだと知る。 砂の一族は人間嫌いが多いドラゴンの中でも変わり種で、特にその中でもごく一部は、人間の街で暮らし人間に力を貸していた。前世の彼女は極力人間との関わりを避けていたため詳しくは知らなかったが、噂ぐらいは聞いたことがあった。 久しぶりに出会えた【同族】と話を弾ませていると、森の中を見回っていた竜騎士が戻ってくる。 スムーズに会話している両者の姿に、竜騎士 ―― ウィルは驚愕していた。なんでも人間の中ではかなり波長の合う彼であっても、せいぜい一度に二つ三つの単語を聞き取るしかできないというのだ。今回もディドは鞍が緩んでいて危ないからと着地したのに、ウィルはこの森に異常があるのかと確認に行っていたらしい。 そういった食い違いをアリアが通訳してやると、両者は今後も協力して欲しいと言い出してきて……
転生ものだけど、ちょっと変わり種。 第七章まで読了しました。連載中。作者様の就職やら何やらで、更新が滞り気味らしいです。 主人公はとにかく人間嫌いで、思考も嗜好もドラゴン寄り。 イケメンで王族の血を引いた、エリートな竜騎士団団長である超優良物件に好意を寄せられていても、自分から見たら若造にしか見えないし人間と結婚する気もないからと、残酷なまでにスルー。 むしろ仲間意識が強くって、「お前は今は、か弱い人間の中でも、さらにか弱い女なんだから」と保護者意識を爆発させて超過保護になってるディドさんとのほうが、よっぽど良い雰囲気です(笑) ってか、アリアは前世で子育て経験もある伴侶持ちだったようですが、人間で言えば五十代でちょい悪オヤジ系なディドさんは、伴侶いるんでしょうか……? ディドさんの残り寿命とアリアの人間としての寿命がちょうど釣り合いそうな感じですし、個人的にはヘタレな人間ウィルさんより、包容力抜群で有能なドラゴンディドさんを押したいわあvv
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No.7891
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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