よしなしことを、日々徒然に……
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 2016年10月15日の読書
2016年10月15日(Sat) 
本日の初読図書:
■竜の子を産んだら離縁されたので森で隠居することにしました 〜66 入城
 http://ncode.syosetu.com/n4895df/

貧乏男爵家に生まれた世間知らずの少女が、デビュタントもできないまま商家の息子に嫁ぐも、夫は浮気三昧、義母は使用人扱いでこき使いまくり。
あげく身籠った彼女が産み落としたのは、体中が鱗に覆われ、人にはない筈の尻尾と四枚の羽根を持ち、人非ざる声で鳴く化物だった。
悲鳴を上げ逃げ出す手伝いの女達をよそに、難産で息も絶え絶えになっていた彼女は深い溜め息をこぼした。
「あぁ……なんて可愛い赤ちゃんかしら……」
息子が異形でも変わらず愛した彼女だったが、まったくの世間知らずだった彼女は、結婚式の誓いのキスだけで子供ができたのだと信じていた。そして浮気ばかりでろくに家にも帰らなかった夫は、出産が終わるまで己の妻が妊娠していることすら知らなかった。
不貞の証に化物を産んだのだと義理の両親は怒り狂い、彼女に離婚を迫った。そして夫の愛人もまた身籠ったと知って、彼女を家から追い出し、愛人の方を正式な妻として迎え入れてしまった。しかも爵位はきっちり手に入るよう、その愛人を彼女なのだと偽装して。
自分が実家へ戻れば、家族は怒り悲しむだろうし、結婚支度金という名目の援助も打ち切られるだろう。
行き場をなくした彼女は、このまま家族には知らせず、一人と一匹で暮らそうと決意する。町中では目立ってしまうので、人里離れた森の中で。
人を食う魔物が住んでいるという伝説があるその森には、猟師すら近付かない。手付かずで豊富な山菜や薬草、息子が獲ってくる動物たちを糧に生活し始めた彼女は、いつしか森の魔女と呼ばれつつもそれなりに平穏に暮らしていた。
しかし三年が過ぎた頃、森を訪れた存在によって、彼女と息子の生活は大きく変化することとなって……

タイトルそのまま。連載中。書籍化決定済ですが、宝島社ということはおそらくダイジェスト化なし。
主役が天然なのであまり悲壮感なく進んでましたが、だんだんいろんな陰謀も絡んできてシリアス展開も。
14歳で結婚、15歳で出産して三年ほどなので、まだまだ十分ヒロイン枠。女手一つで子供を育てる母として、三年でしっかり成長したあたり、年に似合わぬ包容力があります。
ハイスペックイケメンだけど、親に愛されないまま権力争いやらなんやらでいろいろ不遇だった鉄面皮の騎士団長(王弟殿下)も、そりゃあ落ちるわww
兄王や王妃様も、為政者の厳しさは保ちつつそれでも味方についてくれたし、商家のろくでなし共はザマアしたし、あとは二人がくっついてくれればめでたしめでたしなんですが……隣国の女王様との縁談(政治的な裏あり)とか関わってきて、まだまだハッピーエンドには遠そうです。

個人的には、出産時に逃げ出した女達の中で、ただひとり動揺しながらも産湯を使わせ「お前を愛してくれるママでよかったね」と撫でてくれた助産婦さんが好きです。何かしらの報いがあってくれないかな、あの助産婦さん……
No.7854 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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